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「熱帯夜」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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+{{告知}} 提案(誤った記述や独自研究の整理)ノート:熱帯夜#観測節の記述内容について, +{{正確性}}
{{要出典}}記述、{{独自研究}}記述などの除去。ノート:熱帯夜#観測節の記述内容についても参照
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=== 超熱帯夜 ===
=== 超熱帯夜 ===
「最低気温が摂氏30度以上の夜」を指す用語は公式上は定義されていないが、'''超熱帯夜'''(ちょうねったいや)と表現されることがある<ref>[[森田正光]]『[https://books.google.co.jp/books?id=V21vDQAAQBAJ&pg=PA109&dq=%22%E8%B6%85%E7%86%B1%E5%B8%AF%E5%A4%9C%22&hl=ja&sa=X&ved=0ahUKEwiE4tfj47_VAhXKwbwKHT5xB4MQ6AEIMDAC#v=onepage&q=%22%E8%B6%85%E7%86%B1%E5%B8%AF%E5%A4%9C%22&f=false ゼロから理解する 気象と天気のしくみ - よくわかる! 気象現象・天気予報・温暖化のメカニズム]』[[誠文堂新光社]]、2012年、109頁。</ref><ref>饒村曜『[https://books.google.co.jp/books?id=Uu5uBQAAQBAJ&pg=PA86&dq=%22%E8%B6%85%E7%86%B1%E5%B8%AF%E5%A4%9C%22&hl=ja&sa=X&ved=0ahUKEwiE4tfj47_VAhXKwbwKHT5xB4MQ6AEIJjAA#v=onepage&q=%22%E8%B6%85%E7%86%B1%E5%B8%AF%E5%A4%9C%22&f=false 天気と気象100 - 一生付き合う自然現象を本格解説]』[[オーム社]]、2014年、86頁。</ref>。[[気象予報士]]の、高橋和也は「超絶熱帯夜」、[[真壁京子]]は「スーパー熱帯夜」あるいは「灼熱夜」と表現している<ref>「[http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2010/09/post-534f.html 超絶熱帯夜]」『かかしさんの窓』{{出典無効|date=2019年1月|title=個人ブログ}}</ref>。超熱帯夜は、これまで2000年7月31日の富山、2013年8月11日の東京、2017年8月5日の[[口之津町|口之津]]、2018年8月22日の福岡でそれぞれ記録している。1990年8月22日の金沢と2004年7月21日の東京も超熱帯夜になるところであったが、単位時間あたりの最低気温が摂氏30度を下回る時間帯があり、超熱帯夜にはならなかった。
「最低気温が摂氏30度以上の夜」を指す用語は公式上は定義されていないが、'''超熱帯夜'''(ちょうねったいや)と表現されることがある<ref>[[森田正光]]『[https://books.google.co.jp/books?id=V21vDQAAQBAJ&pg=PA109&dq=%22%E8%B6%85%E7%86%B1%E5%B8%AF%E5%A4%9C%22&hl=ja&sa=X&ved=0ahUKEwiE4tfj47_VAhXKwbwKHT5xB4MQ6AEIMDAC#v=onepage&q=%22%E8%B6%85%E7%86%B1%E5%B8%AF%E5%A4%9C%22&f=false ゼロから理解する 気象と天気のしくみ - よくわかる! 気象現象・天気予報・温暖化のメカニズム]』[[誠文堂新光社]]、2012年、109頁。</ref><ref>饒村曜『[https://books.google.co.jp/books?id=Uu5uBQAAQBAJ&pg=PA86&dq=%22%E8%B6%85%E7%86%B1%E5%B8%AF%E5%A4%9C%22&hl=ja&sa=X&ved=0ahUKEwiE4tfj47_VAhXKwbwKHT5xB4MQ6AEIJjAA#v=onepage&q=%22%E8%B6%85%E7%86%B1%E5%B8%AF%E5%A4%9C%22&f=false 天気と気象100 - 一生付き合う自然現象を本格解説]』[[オーム社]]、2014年、86頁。</ref>。[[気象予報士]]の、高橋和也は「超絶熱帯夜」、[[真壁京子]]は「スーパー熱帯夜」あるいは「灼熱夜」と表現している。超熱帯夜は、これまで2000年7月31日の富山、2013年8月11日の東京、2017年8月5日の[[口之津町|口之津]]、2018年8月22日の福岡でそれぞれ記録している。1990年8月22日の金沢と2004年7月21日の東京も超熱帯夜になるところであったが、単位時間あたりの最低気温が摂氏30度を下回る時間帯があり、超熱帯夜にはならなかった。


== 原理 ==
== 原理 ==
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== 観測 ==
== 観測 ==
{{独自研究|section=1|date=2014年7月}}
{{独自研究|section=1|date=2014年7月}}
東京において熱帯夜の日数は増加しており、2010年では56日であった<ref>{{Cite web|url=http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/climate/heat_island/tebiki.files/atsusa_tebiki_h30kaitei.pdf|title=夏の暑さ対策の手引|author=東京都環境局地球環境エネルギー部環境都市づくり課|date=2019-01|page=3|format=PDF|accessdate=2019-04-30}}</ref>。
=== 日最低気温摂氏25度以上日数の推移 ===

下記の表{{要出典|date=2019年1月|title=気象庁のデータか?ただし、それでも一次データをもとにした計算が入っており情報の合成と思われる}}は、日最低気温(日界24時)が摂氏25度以上となった日数であり、{{要出典|範囲=増加・長期化している傾向にある。|date=2019年1月|title=データに対する解釈であり情報の合成}}
本州は、以前は7月中旬から8月中旬頃までの観測が多かったが、近年は6月下旬から9月中旬まで記録することもあり、長期化傾向にある。2011年6月に東京で日最低気温25℃以上を4回記録し、<!--ここから出典あり-->2016年10月3日に[[広島地方気象台|広島]]と[[越廼村|越廼]]でそれぞれ25.2度と25.4度を、10月4日に[[福岡管区気象台|福岡]]で25.0度、2018年10月6日に[[玉野市|玉野]]で25.1℃を記録し、いずれの地点でも10月の最低気温の最も高い記録を更新した<ref>[http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/rank_s.php?prec_no=67&block_no=47765&year=&month=10&day=&view=h0 観測史上1~10位の値(10月としての値) 広島(広島県)] 気象庁 2019年1月2日閲覧</ref><ref>[http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/rank_a.php?prec_no=57&block_no=1316&year=&month=10&day=&view=h0 観測史上1~10位の値(10月としての値) 越廼(福井県)] 気象庁 2019年1月2日閲覧</ref><ref>[http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/rank_s.php?prec_no=82&block_no=47807&year=&month=10&day=&view=h0 観測史上1〜10位の値(10月としての値) 福岡(福岡県)] 気象庁 2019年1月2日閲覧</ref><ref>[http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/rank_a.php?prec_no=66&block_no=0670&year=&month=10&day=&view=h0 観測史上1~10位の値(10月としての値) 玉野(岡山県)] 気象庁 2019年1月2日閲覧</ref>。
<div style="float:left; vertical-align:top; margin-right:1em">
{| class="wikitable" style="font-size:95%; text-align:right"
|+ 年間平均日数の推移
! || style="width:5em"| [[東京都]]<br />[[千代田区]] || style="width:5em"| [[大阪府]]<br />[[大阪市]]|| style="width:5em"| [[沖縄県]]<br />[[石垣市]]
|-
| style="text-align:center" | 1931年 - 1935年
| 7.6日
| 11.0日
| 80.6日
|-
| style="text-align:center" | 1936年 - 1940年
| 6.4日
| 8.6日
| 89.8日
|-
| style="text-align:center" | 1941年 - 1945年
| 9.8日
| 12.0日
| 92.2日
|-
| style="text-align:center" | 1946年 - 1950年
| 6.4日
| 7.4日
| 84.4日
|-
| style="text-align:center" | 1951年 - 1955年
| 12.0日
| 15.0日
| 111.2日
|-
| style="text-align:center" | 1956年 - 1960年
| 12.8日
| 19.8日
| 111.8日
|-
| style="text-align:center" | 1961年 - 1965年
| 14.0日
| 29.2日
| 110.0日
|-
| style="text-align:center" | 1966年 - 1970年
| 15.8日
| 32.5日
| 100.2日
|-
| style="text-align:center" | 1971年 - 1975年
| 14.8日
| 23.8日
| 103.8日
|-
| style="text-align:center" | 1976年 - 1980年
| 17.2日
| 27.4日
| 110.4日
|-
| style="text-align:center" | 1981年 - 1985年
| 24.2日
| 30.6日
| 116.2日
|-
| style="text-align:center" | 1986年 - 1990年
| 23.4日
| 30.4日
| 116.2日
|-
| style="text-align:center" | 1991年 - 1995年
| 28.8日
| 37.6日
| 119.0日
|-
| style="text-align:center" | 1996年 - 2000年
| 30.4日
| 39.0日
| 123.2日
|-
| style="text-align:center" | 2001年 - 2005年
| 29.4日
| 44.6日
| 120.4日
|-
| style="text-align:center" | 2006年 - 2010年
| 30.4日
| 42.4日
| 128.4日
|}
</div><div style="float:left; vertical-align:top">
[[東京都|東京]]で日最低気温が摂氏25度以上となった日数は、[[1930年代]]から[[1940年代]]にかけてはほとんどが年間10日以内で、1948年は1日であった。例外的に1942年は24日あった。[[1990年代]]半ば以降は年間30 - 49日に達することも珍しくなくない<ref>[http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/annually_s.php?prec_no=44&block_no=47662&year=&month=&day=&view=a2 東京 毎年の値(気温)] 気象庁</ref> {{出典無効|date=2019年1月|title=提示された情報は信頼できる情報源ではあるが、それに解釈を加えており情報の合成(独自研究)と思われる。}}。[[2010年]]は観測史上最も多い56日、[[2011年|翌年]]と[[2012年|翌々年]]も同2位タイとなる49日を記録した。本州は、以前は7月中旬から8月中旬頃までの観測が多かったが、近年は6月下旬から9月中旬まで記録することもあり、長期化傾向にある。2011年6月に東京で日最低気温25℃以上を4回記録し、<!--ここから出典あり-->2016年10月3日に[[広島地方気象台|広島]]と[[越廼村|越廼]]でそれぞれ25.2度と25.4度を、10月4日に[[福岡管区気象台|福岡]]で25.0度、2018年10月6日に[[玉野市|玉野]]で25.1℃を記録し、いずれの地点でも10月の最低気温の最も高い記録を更新した。<ref>[http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/rank_s.php?prec_no=67&block_no=47765&year=&month=10&day=&view=h0 観測史上1~10位の値(10月としての値) 広島(広島県)] 気象庁 2019年1月2日閲覧</ref><ref>[http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/rank_a.php?prec_no=57&block_no=1316&year=&month=10&day=&view=h0 観測史上1~10位の値(10月としての値) 越廼(福井県)] 気象庁 2019年1月2日閲覧</ref><ref>[http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/rank_s.php?prec_no=82&block_no=47807&year=&month=10&day=&view=h0 観測史上1〜10位の値(10月としての値) 福岡(福岡県)] 気象庁 2019年1月2日閲覧</ref><ref>[http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/rank_a.php?prec_no=66&block_no=0670&year=&month=10&day=&view=h0 観測史上1~10位の値(10月としての値) 玉野(岡山県)] 気象庁 2019年1月2日閲覧</ref>。


{| class="wikitable" style="font-size:95%; text-align:right"
|+ 主な都市における年間平均日数{{要出典|date=2019年1月}}
! || 1941年-1970年 || 1971年-2000年 || 1981年-2010年<br />([[平年値]])
|-
| style="text-align:left" | [[北海道]][[札幌市]]
| 0.0日
| 0.1日
| 0.1日
|-
| style="text-align:left" | [[宮城県]][[仙台市]]
| 0.1日
| 0.8日
| 1.4日
|-
| style="text-align:left" | 東京都千代田区
| 11.8日
| 23.1日
| 27.8日
|-
| style="text-align:left" | [[神奈川県]][[横浜市]]
| 5.6日
| 14.4日
| 18.5日
|-
| style="text-align:left" | [[新潟県]][[新潟市]]
| 4.4日
| 8.4日
| 11.1日
|-
| style="text-align:left" | [[静岡県]][[静岡市]]
| 4.4日
| 8.4日
| 11.6日
|-
| style="text-align:left" | [[愛知県]][[名古屋市]]
| 3.3日
| 12.8日
| 19.4日
|-
| style="text-align:left" | [[京都府]][[京都市]]
| 6.2日
| 15.9日
| 20.7日
|-
| style="text-align:left" | 大阪府大阪市
| 18.9日
| 31.5日
| 37.4日
|-
| style="text-align:left" | [[兵庫県]][[神戸市]]
| 18.7日
| 22.7日
| 43.1日
|-
| style="text-align:left" | [[岡山県]][[岡山市]]
| 5.3日
| 17.7日
| 28.8日
|-
| style="text-align:left" | [[広島県]][[広島市]]
| 7.4日
| 16.8日
| 28.2日
|-
| style="text-align:left" | [[香川県]][[高松市]]
| 6.4日
| 12.1日
| 22.5日
|-
| style="text-align:left" | [[福岡県]][[福岡市]]
| 14.2日
| 26.8日
| 33.2日
|-
| style="text-align:left" | [[熊本県]][[熊本市]]
| 9.1日
| 16.0日
| 24.0日
|-
| style="text-align:left" | [[鹿児島県]][[鹿児島市]]
| 15.7日
| 35.8日
| 51.6日
|-
| style="text-align:left" | 沖縄県[[那覇市]]
| 74.1日
| 89.8日
| 99.0日
|}
</div>{{clear|left}}
{|class="wikitable" style="font-size:95%; text-align:right"
{|class="wikitable" style="font-size:95%; text-align:right"
|+年間日数の変化率 (1936 - 2007年)<ref>{{Cite web|url=https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/himr/2008/himr2008.pdf|title=ヒートアイランド監視報告(平成19 年冬・夏-関東・近畿地方)|publisher=気象庁|format=PDF|accessdate=2019-01-02|page=6}}</ref>
|+年間日数の変化率 (1936 - 2007年)<ref>{{Cite web|url=https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/himr/2008/himr2008.pdf|title=ヒートアイランド監視報告(平成19 年冬・夏-関東・近畿地方)|publisher=気象庁|format=PDF|accessdate=2019-01-02|page=6}}</ref>
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=== 日最低気温摂氏30度以上日数の推移 ===
=== 日最低気温摂氏30度以上日数の推移 ===
気象台や測候所では1分間に観測された平均値を1分ごとに記録している<ref name="kion-ni-tsuite" />が、{{要出典|範囲=[[アメダス]]は10分ごとに観測(2002年以前の記録は1時間ごとの観測値が記録として採用)しており、アメダスでより高い最低気温が観測される傾向にある|date=2019年1月}}2008年3月25日から10秒ごとの観測を順次導入しており、気象台や測候所と同じく1分ごとに記録する予定である<ref>[http://www.jma.go.jp/jma/press/0803/07b/amedas080306.html アメダスデータ等統合処理システムの運用開始について] 気象庁 報道発表資料(2008年3月7日)</ref>。
気象台や測候所では1分間に観測された平均値を1分ごとに記録している<ref name="kion-ni-tsuite" />。2008年3月25日から10秒ごとの観測を順次導入しており、気象台や測候所と同じく1分ごとに記録する予定である<ref>[http://www.jma.go.jp/jma/press/0803/07b/amedas080306.html アメダスデータ等統合処理システムの運用開始について] 気象庁 報道発表資料(2008年3月7日)</ref>。


前日に異常な高温を記録したり、台風などの通過で発生する[[フェーン現象]]によって、まれに0時から翌朝9時の夜間に最低気温が摂氏30度以上になることはあるが、一日の最低気温が30度以上の記録は、日本国内の[[気象台]]と測候所では3例である。
前日に異常な高温を記録したり、台風などの通過で発生する[[フェーン現象]]によって、まれに0時から翌朝9時の夜間に最低気温が摂氏30度以上になることはある。


;日最低気温(日界24時)が摂氏30度以上
;日最低気温(日界24時)が摂氏30度以上
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;最低気温(0時 - 9時)が摂氏30度以上(参考)
;最低気温(0時 - 9時)が摂氏30度以上(参考)
{{要出典|範囲=日最低気温は当日24時までを対象とするため、昼間から日没後に最低気温が記録される場合もあり、夜半から未明を最低気温と見る人の感覚とは乖離がある。例えば、2004年7月21日の東京は、前日に観測史上最高の気温(39.5℃)を記録した影響で|date=2019年1月}}、[[明け方]]でも気温は30℃を下回らず、{{要出典|範囲=当日のメディアでは超熱帯夜だと話題になった。|date=2019年1月}}しかし、23時頃になって30℃を下回り、日最低気温は{{要出典|範囲=過去最高(当時)の|date=2019年1月}}29.6℃であった<ref>[http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/hourly_s1.php?prec_no=44&block_no=47662&year=2004&month=7&day=21&view=p1 東京 2004年7月21日(1時間ごとの値)] 気象庁</ref>。
例えば、2004年7月21日の東京は、[[明け方]]でも気温は30℃を下回らなった、23時頃になって30℃を下回り、日最低気温は29.6℃であった<ref>[http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/hourly_s1.php?prec_no=44&block_no=47662&year=2004&month=7&day=21&view=p1 東京 2004年7月21日(1時間ごとの値)] 気象庁</ref>。


この他、最低気温(0時 - 9時)が30度以上だった例は、石川県[[金沢市]](1990年8月23日)31.5度(日最低気温は26.8度)<ref>[http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/hourly_s1.php?prec_no=56&block_no=47605&year=1990&month=8&day=23&view=p1 金沢 1990年8月23日(1時間ごとの値)] 気象庁</ref>などがある。(日本最高記録であるかは不明)<!-- 上位の記録順なのか不明なので、上の金沢だけ残し、下の3箇所は隠し書きとしておきました。
この他、最低気温(0時 - 9時)が30度以上だった例は、石川県[[金沢市]](1990年8月23日)31.5度(日最低気温は26.8度)<ref>[http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/hourly_s1.php?prec_no=56&block_no=47605&year=1990&month=8&day=23&view=p1 金沢 1990年8月23日(1時間ごとの値)] 気象庁</ref>などがある。(日本最高記録であるかは不明)<!-- 上位の記録順なのか不明なので、上の金沢だけ残し、下の3箇所は隠し書きとしておきました。

2019年4月30日 (火) 06:32時点における版

熱帯夜(ねったいや)は、日本気象庁の用語で、「夜間(夕方から翌朝まで)の最低気温摂氏25度以上のこと[1][2]」をいう。

概要

元々は、気象エッセイスト倉嶋厚による造語[3][4]

気象庁は、熱帯夜における「夜間」を「夕方から翌朝まで」としており、時刻何時から何時までを指すか定義しておらず、気温推移による「熱帯夜」の公式な統計はない。

1日(0時1分から24時まで)の最低気温が摂氏25度以上の日」の統計は公表されているので、これを新聞・放送などは便宜的に報道の根拠として用いている。「1日の最低気温が摂氏25度以上の日」を指す、気象庁の特別な用語はない[1][2]

俳句においてはの季語だが、近代気象学を前提とする語であるため、伝統的俳諧や明治など近代初年の俳句においては作例をもたない。

超熱帯夜

「最低気温が摂氏30度以上の夜」を指す用語は公式上は定義されていないが、超熱帯夜(ちょうねったいや)と表現されることがある[5][6]気象予報士の、高橋和也は「超絶熱帯夜」、真壁京子は「スーパー熱帯夜」あるいは「灼熱夜」と表現している。超熱帯夜は、これまで2000年7月31日の富山、2013年8月11日の東京、2017年8月5日の口之津、2018年8月22日の福岡でそれぞれ記録している。1990年8月22日の金沢と2004年7月21日の東京も超熱帯夜になるところであったが、単位時間あたりの最低気温が摂氏30度を下回る時間帯があり、超熱帯夜にはならなかった。

原理

夏になると日照時間が増え、熱が地面や建物に伝導して蓄積され、コンクリートアスファルトなど熱容量が大きい物質から熱放射が発生し、日暮れ以降の夜も続くために夜間も気温が下がらず、ヒートアイランド現象の一因ともされる。東京湾伊勢湾大阪湾瀬戸内海博多湾有明海などの内海は、盛夏に表面水温が摂氏30度以上を推移することがあり、沿岸の都市部である東京都心部、名古屋市、大阪市、神戸市、岡山市、広島市、福岡市、佐賀市などはヒートアイランド現象に加えて内湾の風呂効果で、夜間も日付が変わるごろまで30度以上を維持する日が見られる。

観測

東京において熱帯夜の日数は増加しており、2010年では56日であった[7]

本州は、以前は7月中旬から8月中旬頃までの観測が多かったが、近年は6月下旬から9月中旬まで記録することもあり、長期化傾向にある。2011年6月に東京で日最低気温25℃以上を4回記録し、2016年10月3日に広島越廼でそれぞれ25.2度と25.4度を、10月4日に福岡で25.0度、2018年10月6日に玉野で25.1℃を記録し、いずれの地点でも10月の最低気温の最も高い記録を更新した[8][9][10][11]

年間日数の変化率 (1936 - 2007年)[12]
  観測所 変化率(日/10年) 都市率[14]
1 福岡県 福岡 +5.0日 62%
2 沖縄県 石垣島 +4.9日 5%
3 山口県 下関 +4.8日 32%
4 東京都 東京 +3.7日 92%
和歌山県 和歌山 +3.7日 35%
熊本県 熊本 +3.7日 51%
7 愛知県 名古屋 +3.6日 86%
三重県 津 +3.6日 24%
京都府 京都 +3.6日 64%
10 徳島県 徳島 +3.5日 27%
- 大阪府 大阪[15] +6.3日 -

日最低気温摂氏30度以上日数の推移

気象台や測候所では1分間に観測された平均値を1分ごとに記録している[2]。2008年3月25日から10秒ごとの観測を順次導入しており、気象台や測候所と同じく1分ごとに記録する予定である[16]

前日に異常な高温を記録したり、台風などの通過で発生するフェーン現象によって、まれに0時から翌朝9時の夜間に最低気温が摂氏30度以上になることはある。

日最低気温(日界24時)が摂氏30度以上
参考(アメダス観測)
30.8度 新潟県糸魚川市(1990年8月22日)[20]
30.3度 石川県小松市(2000年7月31日)[21]
30.2度 富山県上市町(1997年8月9日)[22]
30.0度 福井県越廼村(2000年7月31日)[23]
30.0度 長崎県南島原市口之津(2017年8月5日)
最低気温(0時 - 9時)が摂氏30度以上(参考)

例えば、2004年7月21日の東京は、明け方でも気温は30℃を下回らなかったが、23時頃になって30℃を下回り、日最低気温は29.6℃であった[24]

この他、最低気温(0時 - 9時)が30度以上だった例は、石川県金沢市(1990年8月23日)31.5度(日最低気温は26.8度)[25]などがある。(日本最高記録であるかは不明)

出典・脚注

  1. ^ a b 予報用語(熱帯夜) 気象庁
  2. ^ a b c 気温について 気象庁 気象等の知識
  3. ^ 月刊地理』第44号、古今書院、1999年、12頁。
  4. ^ 倉嶋厚『日本の気候』、古今書院、1966年(1985年版では101頁)。
  5. ^ 森田正光ゼロから理解する 気象と天気のしくみ - よくわかる! 気象現象・天気予報・温暖化のメカニズム誠文堂新光社、2012年、109頁。
  6. ^ 饒村曜『天気と気象100 - 一生付き合う自然現象を本格解説オーム社、2014年、86頁。
  7. ^ 東京都環境局地球環境エネルギー部環境都市づくり課 (2019年1月). “夏の暑さ対策の手引” (PDF). p. 3. 2019年4月30日閲覧。
  8. ^ 観測史上1~10位の値(10月としての値) 広島(広島県) 気象庁 2019年1月2日閲覧
  9. ^ 観測史上1~10位の値(10月としての値) 越廼(福井県) 気象庁 2019年1月2日閲覧
  10. ^ 観測史上1〜10位の値(10月としての値) 福岡(福岡県) 気象庁 2019年1月2日閲覧
  11. ^ 観測史上1~10位の値(10月としての値) 玉野(岡山県) 気象庁 2019年1月2日閲覧
  12. ^ ヒートアイランド監視報告(平成19 年冬・夏-関東・近畿地方)” (PDF). 気象庁. p. 6. 2019年1月2日閲覧。
  13. ^ ヒートアイランド監視報告(平成19 年冬・夏-関東・近畿地方)” (PDF). 気象庁. p. 3. 2019年1月2日閲覧。
  14. ^ 観測地点を中心とした半径7kmの円内に、建物用地・幹線交通用地などが含まれる割合[13]
  15. ^ 統計期間: 1968-2007年 『ヒートアイランド監視報告 近畿版(平成20年)』 大阪管区気象台
  16. ^ アメダスデータ等統合処理システムの運用開始について 気象庁 報道発表資料(2008年3月7日)
  17. ^ 福岡 2018年8月22日 (1時間ごとの値) 気象庁
  18. ^ 東京 2013年8月11日(1時間ごとの値) 気象庁
  19. ^ 富山 2000年7月31日(1時間ごとの値) 気象庁
  20. ^ 糸魚川 1990年8月22日(1時間ごとの値) 気象庁
  21. ^ 小松 2000年7月31日(1時間ごとの値) 気象庁
  22. ^ 上市 1997年8月9日(1時間ごとの値) 気象庁
  23. ^ 越廼 2000年7月31日(1時間ごとの値) 気象庁
  24. ^ 東京 2004年7月21日(1時間ごとの値) 気象庁
  25. ^ 金沢 1990年8月23日(1時間ごとの値) 気象庁

関連項目