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{{Infobox 学者
'''近藤滋'''(こんどう しげる、[[1959年]] - )は、日本の[[生物学]]者。[[京都大学]][[博士(医学)|医学博士]]{{Sfn|博士論文|1988}}。
|名前={{Ruby|近藤|こんどう}} {{Ruby|滋|しげる}}
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|全名=
|別名=
|誕生名=
|生年月日={{Birth year and age|1959}}<!--{{生年月日と年齢|1959|MM|DD}}-->{{R|未来館}}{{Sfn|NEXT|2014}}
|生誕地={{JPN}} [[東京都]]{{R|未来館}}{{Sfn|NEXT|2014}}
|没年月日=<!--{{死亡年月日と没年齢|1959|MM|DD|YYYY|MM|DD}}-->
|死没地=
|死因=
|居住=
|市民権=
|国籍=
|出身校=[[東京大学理学部]]<br />[[大阪大学大学院医学系研究科・医学部|大阪大学医科学修士課程]]<br />[[京都大学大学院医学研究科]]
|配偶者=
|両親=
|子供=
|時代=
|活動地域=
|学派=
|研究分野=[[免疫学]]、[[分子生物学]]、[[システム生物学]]
|研究機関=東京大学<br />{{CHE}} [[バーゼル大学]]<br />京都大学<br />[[徳島大学]]<br />[[名古屋大学]]<br />[[理化学研究所]]<br />大阪大学
|博士課程指導教員=[[本庶佑]]{{R|ブルーバックス|医化学}}
|他の指導教員=
|博士課程指導学生=稲葉真史<ref>稲葉真史『[http://hdl.handle.net/11094/59351 細胞接触依存性の脱分極が引き起こす色素細胞の忌避運動はゼブラフィッシュの縞模様形成に寄与する]』大阪大学〈博士学位論文(甲第15720号)〉、2012年3月22日、{{Naid|500000558010}}。</ref> 三須晃裕<ref>三須晃裕『[https://doi.org/10.18910/56103 ゼブラフィッシュ骨形成においてConnexin43は、脊椎と鰭骨で異なるメカニズムで関与する]』大阪大学〈博士学位論文(甲第18521号)〉、2016年3月28日。</ref> 浜田裕貴<ref>浜田裕貴『[https://doi.org/10.18910/34594 ゼブラフィッシュの模様形成における長距離作用をDelta-Notchシグナル経路が制御する]』大阪大学〈博士学位論文(甲第17086号)〉、2014年3月25日。</ref> 井上新哉<ref>井上新哉『[http://hdl.handle.net/11094/60029 ゼブラフィッシュの体表模様形成における細胞接着因子の関与]』大阪大学〈博士学位論文(甲第15962号)〉、2012年12月26日、{{Naid|500000573668}}。</ref> ラムリ, リンダ<ref>Lamri, Lynda『[http://hdl.handle.net/11094/72625 Ciliogenesis-induced localization of ciliary proteins in a non-ciliary and non-centriolar compartment]』大阪大学〈博士学位論文(甲第20335号)〉、2019年3月25日、日本語題名『繊毛形成により誘起される非繊毛・非中心体区画における繊毛構成タンパク質の局在解析』</ref> 澤田莉沙{{R|澤田莉沙}}
|主な指導学生=
|学位=[[博士(医学)|医学博士]]{{Sfn|博士論文|1988}}
|称号=
|特筆すべき概念=研究論文や申請書における[[ジンクピリチオン効果]]{{R|細胞工学2011|細胞工学2012}}
|主な業績=生物において[[反応拡散系|反応拡散波]]により[[チューリング・パターン]]が生じることの実証、細胞レベルの相互作用を解明。
|主要な作品=「[[#生命科学の明日はどっちだ!?|生命科学の明日はどっちだ!?]]」{{R|出版社サイト|ブログ}}、「[[#ガチ議論|ガチ議論]]」{{R|田中2018|宮川2017}}
|影響を受けた人物=[[アラン・チューリング]]{{Sfn|テルモ財団|2012|p=3}}、{{仮リンク|ヴァルター・ヤコブ・ゲーリング|en|Walter Jakob Gehring}}{{Sfn|テルモ財団|2012|p=3}}{{Sfn|近藤|1997a|p=83}}、{{仮リンク|ハンス・マインハルト|de|Hans Meinhardt (Naturwissenschaftler)}}{{Sfn|テルモ財団|2012|pp=3-4}}
|影響を与えた人物=[[11jigen]]、[[匿名Aによる論文大量不正疑義事件|匿名A]]
|学会=[[日本分子生物学会]]{{R|理事}}、日本発生生物学会{{R|議事録}}
|主な受賞歴=科学技術への顕著な貢献 2012(ナイスステップな研究者){{R|ナイスステップ}}
|署名=
|公式サイト=[https://www.fbs-osaka-kondolabo.net/ Kondo Labo]
|脚注=
}}
'''近藤滋'''(こんどう しげる、[[1959年]]{{R|未来館}}{{Sfn|NEXT|2014}} - )は、日本の[[生命科学者]]。[[京都大学]][[博士(医学)|医学博士]]{{Sfn|博士論文|1988}}、[[大阪大学]]大学院生命機能研究科[[教授]]{{R|エッシャー}}。世界で最初に生物の縞模様が[[チューリング・パターン]]であることを実証{{Sfn|日本科学未来館|2009|p=1}}。色素細胞の相互作用で縞が変化することも解明した{{R|ナイスステップ}}。「[[#ガチ議論|日本の研究を考えるガチ議論]]」サイトを創設し{{R|宮川2017}}、[[#キリンの斑論争|キリンの斑論争]]{{Sfn|近藤|1997c}}{{Sfn|松下編|2014}}や[[マウリッツ・エッシャー|エッシャーのだまし絵]]{{Sfn|近藤|2018}}{{R|エッシャー}}についても造詣が深い。京都大学医化学教室講師、[[徳島大学]]教授、[[理化学研究所]]チームリーダー、[[名古屋大学]]教授{{R|ナイスステップ}}{{Sfn|NEXT|2014}}、[[日本分子生物学会]]第36回年会長、同会[[理事]]などを歴任{{R|分生2013|理事}}。


== 来歴 ==
[[徳島大学]][[教授]]、[[理化学研究所]]チームリーダー、[[名古屋大学]]教授を歴任し、[[2009年]]より[[大阪大学]]大学院生命機能研究科 教授<ref name=nice2012/>。[[日本分子生物学会]]の会員で、第36回年会では年会長を務め<ref>https://www.aeplan.co.jp/index.php?url=mbsj2013/index.html</ref>、2014年度からは理事に就任している<ref>[https://www.mbsj.jp/admins/members/admin-2013-18th.html 第18期 役員・幹事・各委員会名簿 - 日本分子生物学会]</ref>。
=== 学生時代 ===
1959年、[[東京都]]に生まれる{{Sfn|NEXT|2014}}。高校時代は『[[サイエンティフィック・アメリカン]]』を読んでおり、[[遺伝子]]に関する実験も経験した{{Sfn|NEXT|2014}}{{Sfn|近藤|1997a|loc=プロフィール}}。[[筑波大学附属駒場中学校・高等学校|東京教育大学付属駒場高等学校]]を卒業し{{要出典|date=2019年9月}}、[[東京大学]]に進学。数学方面を目指していたが、[[解析学]]を苦手としたため生物方面に転身{{Sfn|近藤|1997a|loc=プロフィール}}。[[1982年]]3月、[[東京大学大学院理学系研究科・理学部|東京大学理学部]]生物化学科を卒業する{{Sfn|近藤|2004|p=598}}。


[[1984年]]3月に[[大阪大学]][[医学部]]医科学[[修士課程]]を修了し{{Sfn|近藤|2004|p=598}}、同年4月に同大学院医学研究科博士課程に入学。大阪大学時代から[[本庶佑]]のもとで研究に取り組んでおり、翌年の1985年4月から[[京都大学大学院医学研究科・医学部|京都大学大学院医学研究科]]博士課程に転入。[[免疫学]]に関する研究に取り組む{{R|医化学|ブルーバックス}}{{Sfn|近藤|2004|p=598}}。[[1988年]]3月に博士課程を修了し、[[博士(医学)|医学博士]]の学位を取得{{Sfn|博士論文|1988}}{{Sfn|近藤|2004|p=598}}{{R|ナイスステップ}}。
[[1995年]]に[[タテジマキンチャクダイ]]の体表面の模様が[[チューリング・パターン]]であることを実験で確認する<ref>[http://www.fbs.osaka-u.ac.jp/labs/skondo/paper_laboJ.html A reaction-diffusion wave on the skin of the marine angelfish Pomacanthus, Nature 1995;376,pp.765-768]</ref>。[[1997年]]ベックマン奨励賞、[[2012年]]ナイスステップな研究者<ref name=nice2012/>。


=== 免疫学から反応拡散波の研究へ ===
== 経歴 ==
[[File:Pomacanthus_imperator_-_Zoo_Frankfurt.jpg|thumb|right|250px|[[タテジマキンチャクダイ]]。縞模様のうち2本に分岐している部分は成長に連れて移動し、本数が増えていく。その現象は波として表現できる{{Sfn|近藤|1997a}}{{Sfn|近藤|1997c}}{{R|ナイスステップ}}。]]
*[[1982年]]3月 - [[東京大学大学院理学系研究科・理学部|東京大学理学部]]生物化学科 卒業{{Sfn|計測と制御|2004|p=598}}
1988年4月から1990年9月まで[[日本学術振興会]][[特別研究員]]として、[[東京大学大学院医学系研究科・医学部|東京大学医学部]]第一生化学教室に所属{{Sfn|近藤|2004|p=598}}{{R|ナイスステップ}}。[[1990年]]10月からは[[日本学術振興会]]海外特別研究員やスイスナショナル基金研究員として、[[スイス]]の[[バーゼル大学]]バイオセンターにおいて細胞生物学に取り組む{{Sfn|近藤|2004|p=598}}{{R|ナイスステップ}}。
*[[1984年]]
**3月 - [[大阪大学]][[医学部]]医科学修士課程修了{{Sfn|計測と制御|2004|p=598}}
**4月 - 大阪大学大学院医学研究科博士課程入学
*[[1985年]]4月 - [[京都大学大学院医学研究科・医学部|京都大学大学院医学研究科]]博士課程に転入
*[[1988年]]
**3月 - 同修了、[[博士(医学)|医学博士]]{{Sfn|博士論文|1988}}{{Sfn|計測と制御|2004|p=598}}<ref name=nice2012/>
**4月 - [[東京大学大学院医学系研究科・医学部|東京大学医学部]]第一生化学教室([[日本学術振興会]][[特別研究員]]、~1990年9月){{Sfn|計測と制御|2004|p=598}}<ref name=nice2012/>
*[[1990年]]10月 - [[バーゼル大学]]バイオセンター細胞生物学(日本学術振興会海外特別研究員、~1993年3月){{Sfn|計測と制御|2004|p=598}}<ref name=nice2012/>
*[[1993年]]4月 - 京都大学遺伝子実験施設 助手(日本学術振興会海外特別研究員、スイスナショナル基金研究員 、~1995年7月){{Sfn|計測と制御|2004|p=598}}<ref name=nice2012/>
*[[1995年]]8月 - 京都大学医学部医化学1講座 講師{{Sfn|計測と制御|2004|p=598}}
*[[1997年]]4月 - [[徳島大学]]総合科学部 教授(~2002年3月){{Sfn|計測と制御|2004|p=598}}
*[[2002年]]4月 - [[理化学研究所]] 発生・再生科学総合研究センター 位置情報研究チーム チームリーダー<ref name=nice2012/>
*[[2003年]]12月 - [[名古屋大学大学院理学研究科・理学部|名古屋大学大学院理学研究科]] 教授<ref name=nice2012/>
*[[2009年]]8月 - 大阪大学大学院生命機能研究科 教授<ref name=nice2012/>


スイスでは{{仮リンク|ヴァルター・ヤコブ・ゲーリング|en|Walter Jakob Gehring}}に師事{{Sfn|テルモ財団|2012|p=3}}{{Sfn|日本科学未来館|2009|p=3}}。ゲーリングの助言でチューリング理論に詳しいドイツの{{仮リンク|ハンス・マインハルト|de|Hans Meinhardt (Naturwissenschaftler)}}と出会う{{Sfn|テルモ財団|2012|pp=3-4}}{{Sfn|日本科学未来館|2009|p=3}}。さらに1991年に『[[ネイチャー]]』に実際の化学反応として反応拡散波が起こることを示した記事が掲載され、近藤はそれが生物でも起こることを実証しようと決意する{{Sfn|近藤|1997c|p=824}}。
== 受賞歴 ==
*[[1997年]] - ベックマン奨励賞<ref name=nice2012/>
*[[2012年]] - 科学技術への顕著な貢献 2012(ナイスステップな研究者)<ref name=nice2012>{{Cite press release |url=http://www.nistep.go.jp/wp/wp-content/uploads/nicestep-press2012.pdf |format=PDF |title=報道発表 科学技術への顕著な貢献 2012(ナイスステップな研究者) |publisher=科学技術政策研究所}}</ref>


1993年4月から京都大学遺伝子実験施設の助手に着任{{Sfn|近藤|2004|p=598}}{{R|ナイスステップ}}。1995年8月からは[[本庶佑]]率いる同大学医学部医化学1講座の講師に就任{{Sfn|近藤|2004|p=598}}。大学で免疫学の研究をしながら、自宅に水槽を設置して[[タテジマキンチャクダイ]]を飼育{{Sfn|近藤|1997c|p=}}。観察を続けた結果、[[反応拡散系|反応拡散方程式]]の[[シミュレーション]]通りにタテジマキンチャクダイの模様が変化することを確認する{{Sfn|テルモ財団|2012|p=4}}{{Sfn|近藤|1997a|pp=83-84}}。生物の模様に[[チューリング・パターン]]があることを証明した論文は1995年の『ネイチャー』に掲載され{{Sfn|Kondo and Asai|1995}}{{Sfn|テルモ財団|2012|p=4}}{{Sfn|近藤|1997a|pp=83-84}}、タテジマキンチャクダイの写真がその号の表紙を飾った{{Sfn|テルモ財団|2012|p=1}}{{Sfn|NEXT|2014}}。
== 業績 ==
=== 学位論文 ===
*{{Cite book|和書 |title=IL-2受容体の構造と機能に関する研究 |author=近藤滋 |date=1988-03-23 |series=博士論文(甲第3965号)|publisher=京都大学 |url=http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000200163-00}}<!--授与年月日:昭和63年3月23日、学位:医学博士-->


=== 徳島大・理研・名古屋大時代 ===
1997年4月、近藤は[[徳島大学]]総合科学部の[[教授]]に転任{{Sfn|近藤|2004|p=598}}。同年、ベックマン奨励賞を受賞{{R|ナイスステップ}}。2002年4月には[[理化学研究所]]発生・再生科学総合研究センターに異動し、2005年3月まで位置情報研究チームを率いる{{R|ナイスステップ|CDB}}{{Sfn|近藤|2004|p=598}}。2002年に{{仮リンク|レロイ・エドワード・フッド|en|Leroy Hood}}が[[京都賞]]を受賞した際には、[[本庶佑]]が企画を務めたワークショップで近藤も講演している{{R|山岸2002|ワークショップ}}。

[[2003年]]12月には理化学研究所に籍を置いたまま、[[名古屋大学大学院理学研究科・理学部|名古屋大学大学院理学研究科]]機能調節学講座{{R|未来館}}の教授に就任{{Sfn|近藤|2004|p=598}}{{R|ナイスステップ}}。2003年には特定の遺伝子に異常がある[[ハツカネズミ属#実験用マウス|マウス]]を用い、毛の模様が波のように変化することを明らかにする{{Sfn|日本科学未来館|2009|p=2}}。また、東京大学の武田洋幸と[[ゼブラフィッシュ]]を用いた[[時間生物学#分節時計|分節時計]]に関する共同研究も実施{{R|常陸宮賞}}。時計細胞の同調性を細胞や遺伝子レベルの分析やシミュレーションで検証し、分節時計の作動原理が結合振動系であることを解明{{R|常陸宮賞}}。論文は2006年の『[[ネイチャー]]』に掲載された{{Sfn|Horikawa et,al.|2006}}。

=== 大阪大学時代 ===
[[File:Zebrafisch.jpg|thumb|right|250px|近藤は[[ゼブラフィッシュ]]を対象とし、色素細胞の相互作用で模様ができることを解明{{R|ナイスステップ}}。研究室では大量のゼブラフィッシュが飼育されていた{{Sfn|日本科学未来館|2009|p=2}}。]]
[[2009年]]8月、近藤は[[大阪大学]]大学院生命機能研究科の[[教授]]に就任し、パターン形成研究室を率いる{{R|アドバイザー|ナイスステップ}}。[[ゼブラフィッシュ]]において黄色と黒色の色素細胞が相互反応して模様が変化することを解明し、2012年の『[[サイエンス]]』に論文が掲載される{{Sfn|Inaba et,al.|2012}}{{R|ナイスステップ}}。同年、科学技術政策研究所(NISTEP)の「科学技術への顕著な貢献2012」(ナイスステップな研究者)に選出される{{R|ナイスステップ}}。一方で2010年度から[[反応拡散系|反応拡散波]]が[[骨]]の形態形成にも影響していないか研究を始めている{{R|萌芽2010}}。

学会活動では[[日本分子生物学会]]の2013年年会(第36回)の年会長を務め{{R|分生2013}}(''節「[[#人物]]」や「[[#ガチ議論]]」も参照''){{R|宮川2017}}。2014年度からは同学会の理事に就任{{R|理事}}。一方2013年には『波紋と螺旋とフィボナッチ』が出版され{{R|出版社サイト}}、2014年には[[ビートたけし]]と『[[新潮45]]』で対談{{Sfn|新潮45|2014}}。2015年にはテレビ番組「[[所さんの目がテン]]」に出演する{{R|目がテン}}など、生物の縞模様の研究者として著名になる。校務では2016-2017年度には大阪大学大学院生命機能研究科の第8代目研究科長を務めている{{R|歴代研究科長}}。

[[File:Angel_fish.JPG|thumb|right|180px|ゼブラフィッシュは体が小さいため、骨の形成の研究に近藤は[[エンゼルフィッシュ]]も用いた{{R|萌芽2010}}。]]
研究では動物の形態形成について分子レベルの研究を進め、骨の形成に潜むチューリング・パターンに挑む{{Sfn|総長対話|2014}}。2015年から2019年は新学術領域研究として「3D MORPHOLOGIC 生物の3D形態を構築するロジック」の領域代表を{{R|3D領域所長}}、2019年からは基盤研究A「細胞が材料を組み立てて体を「建築」する仕組みの解明」の研究代表者を務める{{R|基盤A2019}}。

== 特記事項 ==
=== 人物 ===
趣味は[[熱帯魚]]、[[ヨット]]、[[ダイビング]]{{Sfn|近藤|1997a|loc=プロフィール}}{{R|未来館}}。[[山口智子]]のファン{{Sfn|近藤|1997a|loc=プロフィール}}。[[漫画]]や[[アニメ]]、[[ゲーム]]の話題を交えて話をするのが得意と自負している{{Sfn|講談社|2018a}}。1990年代後半に[[国立遺伝学研究所]]でレクチャーをした際、数式を板書し終わった時に聴衆が皆寝てしまっていたことにショックを受け、伝え方を工夫するようになったという{{Sfn|近藤|2013|p=265}}。[[マウリッツ・エッシャー]]のだまし絵についても精通しており、『[[日経サイエンス]]』2018年8月号のエッシャー特集では近藤の記事が掲載された{{R|エッシャー}}{{Efn|''英語版の記事[[:en:Strange loop]]、[[:en:Drawing Hands]]、[https://en-two.iwiki.icu/wiki/File:DrawingHands.jpg DrawingHands]も参照。''}}。

研究室サイトにおける[[ブログ]]に加え(''節「[[#生命科学の明日はどっちだ!?]]」参照'')、[[Twitter]]で学会の模様を実況したり{{R|細胞工学2012}}、研究者向けの議論サイトを開設する(''節「[[#ガチ議論]]」参照'')など、[[インターネット]]を活用している。2013年の日本分子生物学会では年会長を務め、Nature編集部や複数の文科省職員、マスメディアも招いた研究倫理のシンポジウムを三日間に渡り開催し{{R|理事会企画|分生2013}}、研究室のボスに発言しにくい研究者界隈の現状を憂い、[[山中伸弥]]や[[大隅良典]]といった大物研究者の写真に落書きをするコーナーも設けているなど、ユニークな取り組みを展開した{{R|分生アート}}。

=== 本庶佑との関係 ===
[[File:Tasuku_Honjo_201311.jpg|thumb|180px|right|近藤は恩師かつ上司であった{{R|医化学}}[[本庶佑]]との関係を、「ちょっと複雑な、しかし、悪くない関係」と呼んでいる{{Sfn|近藤|2013|p=257}}。]]
修士課程、博士課程と近藤は[[本庶佑]]の研究室で過ごしており{{R|医化学}}、「自分は一流であるから一流の研究ができる」はずということを当たり前に感じる場だったという{{R|医化学}}。また、スイス留学中に本庶から「戻ってきて免疫の研究をやってほしい」と声を掛けられ、帰国している{{Sfn|近藤|2013|p=250}}。京都大学の講師だった時には、自宅で[[チューリング・パターン]]を実証するために[[タテジマキンチャクダイ]]の飼育と観察をしていたこと、およびその成果を[[日本分子生物学会]]でポスター発表することを近藤は本庶に黙っていた{{Sfn|近藤|2013|pp=254-255}}。ポスター発表が発覚して本庶の部屋に呼び出された際に近藤は「[[趣味]]」と言い訳したが、とても怖かったと述懐している{{Efn|近藤は著作の中で、[[スター・ウォーズ]]のキャラクター[[ダース・ベイダー]]に例えている{{Sfn|近藤|2013|p=255}}。}}。

後年「免疫をやると言うから呼び寄せたのにもかかわらず、魚なんぞにうつつを抜かし……」と事あるごとに言われながらも{{Sfn|近藤|2013|p=257}}、タテジマキンチャクダイが表紙を飾った[[ネイチャー]]は医化学教室に長年飾られ{{Sfn|近藤|2013}}、2002年に本庶が企画を務めたワークショップでは近藤も招待講演に呼ばれている{{R|山岸2002|ワークショップ}}。近藤が日本分子生物学会年会で大物研究者の顔写真に落書きをする企画をした際には、最初に本庶に許可を取りに行って快諾されており、そのおかげもあってほかの研究者への依頼もスムーズに進んだという{{R|分生アート}}。

=== 生命科学の明日はどっちだ!? ===
[[学研メディカル秀潤社]]が発刊していた『細胞工学』に、2011年から連載記事「こんどうしげるの生命科学の明日はどっちだ!?」を連載{{R|細胞工学2011}}。2013年に同社から出版された近藤の単著『波紋と螺旋とフィボナッチ ― 数理の眼鏡でみえてくる生命の形の神秘 ―』ISBN 978-4780908695 は、この連載が元になっている{{R|出版社サイト}}{{Efn|正確には第1章は 近藤滋「大きさの生物学第4回 育てよカメ、でもどうやって!?」『細胞工学』2011年4月号。 が初出で、コラム1つは書き起こしであった{{Harvnb|近藤|2013|p=266}}。}}。なお、連載は2016年3月の同誌最終号{{R|最終号}}まで続いた{{R|細胞工学2016}}。

近藤は大阪大学の近藤の研究室(パターン形成研究室)のサイトにも「生命科学の明日はどっちだ」と題して[[ブログ]]を公開しており{{R|ブログ}}、『細胞工学』における「生命科学でインディ・ジョーンズしよう(前編、後編)」といった記事は、ブログにも掲載されている{{Efn|連載「こんどうしげるの生命科学の明日はどっちだ!?」における
*「[https://ci.nii.ac.jp/naid/40018956360 第5回 生命科学でインディ・ジョーンズしよう!(前編)]」『細胞工学』第30巻第9号、2011年、986-992頁。
*「[https://ci.nii.ac.jp/naid/40019006629 第6回 生命科学でインディ・ジョーンズしよう!(後編)]」『細胞工学』第30巻第10号、2011年、1088-1095頁。
は、ブログでも
*“[https://www.fbs-osaka-kondolabo.net/post/生命科学でインディジョーンズしよう-前編 生命科学でインディジョーンズしよう(前編)]”. ''生命科学の明日はどっちだ''. 大阪大学大学院生命機能研究科パターン形成研究室. 2019年9月28日閲覧。
*“[https://www.fbs-osaka-kondolabo.net/post/生命科学でインディジョーンズしよう-後編 生命科学でインディジョーンズしよう(後編)]”. ''生命科学の明日はどっちだ''. 大阪大学大学院生命機能研究科パターン形成研究室. 2019年9月28日閲覧。
として公開されている。なお、単行本『波紋と螺旋とフィボナッチ』では、
* 生命科学でインディ・ジョーンズしよう 第9章 宝の地図編
* 生命科学でインディ・ジョーンズしよう 第10章 お宝への旅編
という章タイトルになっている {{Harv|近藤|2013}}。}}。[[本庶佑]]が2018年の[[ノーベル生理学・医学賞]]を受賞した際には、本庶とのエピソードが新聞に取り上げられた{{R|朝日2018}}。また、[[明仁|当時の天皇陛下]]に謁見したエピソードなど、いくつかの記事は[[講談社]]のサイト「gendai ismedia」にも転載されている{{R|ブルーバックス}}。

=== ガチ議論 ===
年会長を務めた2013年の[[日本分子生物学会]]第36回年会の企画として、「日本の科学を考えるガチ議論」というサイトを設立{{R|分生2013|宮川2017}}。近藤は2017年3月まで代表者を務め、同年4月以降は宮川剛が代表を務める。これは日本分子生物学会とは直接の関係はなく、年会以後は[[Science Talks]]のサポートで運営されており、2019年現在は「【帰ってきた】ガチ議論」というサイト名になっている{{R|宮川2017}}。

2013年に近藤は「捏造問題にもっと怒りを」というトピックを作成{{R|もっと怒りを}}。このサイトは通称「ガチ議論サイト」と呼ばれており{{R|理事会記録}}、[[科学における不正行為|研究不正]]についての疑義が多数寄せられ、『[[ネイチャー]]』の記者も参考にしたという{{R|田中2018|宮川2017}}(''[[11jigen]]や[[匿名Aによる論文大量不正疑義事件]]も参照'')。また、2015年には[[文部科学省]]の政策「[[選択と集中]]」について、同省の[[官僚]]にインタビューを実施<ref>“[http://scienceinjapan.org/topics/072715.html 政府による大学改革について直接お役人にきいてみた(8月7日 回答を加えました)]”. ''帰ってきたガチ議論'' (2015年7月28日) 2019年9月22日閲覧。</ref><ref>“[http://scienceinjapan.org/topics/111115b.html 文科省官僚への質問、第二弾:本音は引き出せたか??]”. ''【帰ってきたガチ議論】'' (2015年11月10日) 2019年9月22日閲覧。</ref>。同省の[[官僚]]も本サイトに出入りしていると言われる{{R|宮川2017}}。

=== キリンの斑論争 ===
[[File:Giraffenfell.JPG|thumb|220px|[[キリン]]の斑(まだら)模様は[[チューリング・パターン]]{{Sfn|近藤|1997c}}{{Sfn|日本科学未来館|2009|p=2}}。]]
[[File:03-05-JPN202.jpg|thumb|220px|[[マスクメロン]]の表面は「平田模様」{{Sfn|近藤|1997c}}。]]
[[昭和]]初期に[[物理学者]]である[[平田森三]]は濡れた地面が乾燥してひび割れる時にできる模様に着目。[[キリン]]の模様もこれと同じではないかと雑誌『[[科学 (雑誌)|科学]]』に寄稿した。これは生物学者の反発を生み、「キリンの斑論争」として紛糾した。この騒動は平田の師である[[寺田寅彦]]により鎮静化した{{Sfn|近藤|1997c}}{{R|岩波書店}}。

[[平成]]に入ってから1996年の『科学』で物理学者の佐々真一が[[チューリング・パターン]]であることに言及。翌年の1997年に同誌上で近藤はチューリング・パターンや[[反応拡散系|反応拡散波]]について解説を加えるとともに、[[マスクメロン]]の模様が平田の指摘するひび割れの模様そのものであると補足した{{Sfn|近藤|1997c}}。2014年に[[岩波書店]]から出版された『キリンの斑論争と寺田寅彦』には、平田や寺田の記事とともに近藤の記事も掲載されている{{R|岩波書店}}{{Sfn|松下編|2014|loc=初版 p. 111.}}。

== 受賞歴 ==
* [[1997年]] - ベックマン奨励賞{{R|ナイスステップ}}
* [[2012年]] - 科学技術への顕著な貢献 2012(ナイスステップな研究者){{R|ナイスステップ}}

== 主な著作 ==
=== 著書 ===
=== 著書 ===
(単著)
*{{Cite book|和書 |title=システムバイオロジー |series=現代生物科学入門 第8巻 |author=北野宏明、近藤滋、黒田真也、金子邦彦 |editor=浅島誠、黒岩常祥、小原雄治 編 |publisher=岩波書店 |date=2010-01 |isbn=978-4000069687 |url=https://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/00/3/0069680.html}}
* 『波紋と螺旋とフィボナッチ ― 数理の眼鏡でみえてくる生命の形の神秘 ―』[[学研メディカル秀潤社]]、2013年9月、ISBN 978-4780908695。
*{{Cite book|和書 |title=細胞「私」をつくる60兆個の力 |series=NHK[[サイエンスZERO]] |author=NHK「サイエンスZERO」取材班、近藤滋、[[笹井芳樹]] 編著 |publisher=[[NHK出版]] |year=2011 |isbn=978-4-14-081514-4 |url=https://www.nhk-book.co.jp/shop/main.jsp?trxID=C5010101&webCode=00815142011 |ref={{Sfnref|サイエンスZERO取材班、近藤、笹井|2011}} }}
**文庫版 - 『波紋と螺旋とフィボナッチ』[[KADOKAWA]]〈角川ソフィア文庫〉、2019年3月、ISBN 978-4044004590。
*{{Cite book|和書 |title=波紋と螺旋とフィボナッチ - 数理の眼鏡でみえてくる生命の形の神秘 |author=近藤滋 |publisher=学研メディカル秀潤社 |date=2013-09 |isbn=9784780908695 |url=http://gakken-mesh.jp/book/detail/9784780908695.html |ref=harv}}

(共著・編著)
* [[北野宏明]]、近藤滋、黒田真也、[[金子邦彦]]『システムバイオロジー』[[浅島誠]]、黒岩常祥、小原雄治 編、[[岩波書店]]〈現代生物科学入門 第8巻〉、2010年1月。ISBN 978-4000069687。
* NHK「[[サイエンスZERO]]」取材班、近藤滋、[[笹井芳樹]] 編著『細胞「私」をつくる60兆個の力』[[NHK出版]]〈NHKサイエンスZERO〉、2011年。ISBN 978-4-14-081514-4。

(分担執筆)
* {{Wikicite|ref={{Sfnref|松下編|2014}} |reference=「キリンの斑論争と現代の分子発生学」『キリンの斑論争と寺田寅彦』松下貢 編 [[岩波書店]]〈岩波科学ライブラリー220〉、2014年1月、ISBN 9784000296205。}}
*「生物の形態形成と反応拡散系」『動物学の百科事典』[[日本動物学会]] 編、丸善出版、2018年、ISBN 978-4-621-30309-2。坂下美咲との共著。


=== 解説記事 ===
=== 解説記事 ===
* {{Wikicite|ref={{Sfnref|近藤|1997a}} |reference=「[http://www.fbs.osaka-u.ac.jp/labs/skondo/download_files/jikken%20igaku.pdf エンゼルフィッシュの縞模様の研究 - 研究を楽しむということ]」『実験医学』第15巻第1号、1997年1月、 81-84頁。}}
*{{Cite journal|和書 |title=動物の皮膚に存在する化学反応の波 -形態形成の謎を解くチューリングの波- |journal=生物物理 |volume=37 |number=2 |pages=78-80 |date=1997-04 |url=https://ci.nii.ac.jp/naid/110001157447}}
* {{Wikicite|ref={{Sfnref|近藤|1997b}} |reference=「[https://doi.org/10.2142/biophys.37.78 動物の皮膚に存在する化学反応の波 ― 形態形成の謎を解くチューリングの波 ―]」『生物物理』第37巻第2号、1997年4月、 78-80頁。}}
*{{Cite journal|和書 |title=キリンの斑論争と現代の分子生物学 |journal=科学 |volume=67 |number=11 |publisher=岩波書店 |date=1997-11 |pages=821-825 |url=http://www.fbs.osaka-u.ac.jp/labs/skondo/download_files/iwanami%20kagaku.pdf}}
* {{Wikicite|ref={{Sfnref|近藤|1997c}} |reference=「[http://www.fbs.osaka-u.ac.jp/labs/skondo/download_files/iwanami%20kagaku.pdf キリンの斑論争と現代の分子生物学]」『科学』第67巻第11号、岩波書店、1997年11月、 821-825頁。}}
*{{Cite journal|和書 |title=エンゼルフィッシュの縞模様の研究 - 研究を楽しむということ |journal=実験医学 |volume=15 |number=1 |date=2000-01 |pages=81-84 |url=http://www.fbs.osaka-u.ac.jp/labs/skondo/download_files/jikken%20igaku.pdf}}
*{{Cite journal|和書 |title=振動現象による空間的な周期性(繰り返し構造)の形成 |journal=細胞工学 |volume=22 |number=12 |year=2003 |pages=1331-1336 |url=http://www.fbs.osaka-u.ac.jp/labs/skondo/download_files/saibokougaku.pdf}}
* {{Wikicite|ref={{Sfnref|近藤|2003}} |reference=「[http://www.fbs.osaka-u.ac.jp/labs/skondo/download_files/saibokougaku.pdf 振動現象による空間的な周期性(繰り返し構造)の形成]」『細胞工学』第22巻第12号、2003年、 1331-1336頁。}}
*{{Cite journal|和書 |title=創発夏の学校《講義1》生物のパターン形成と振動現象 |journal=計測と制御 |volume=43 |number=8 |pages=594-598 |date=2004-08 |url=https://doi.org/10.11499/sicejl1962.43.594 |ref={{Sfnref|計測と制御|2004}} }}
* {{Wikicite|ref={{Sfnref|近藤|2004}} |reference=「[https://doi.org/10.11499/sicejl1962.43.594 創発夏の学校《講義1》生物のパターン形成と振動現象]」『計測と制御』第43巻第8号、2004年8月、 594-598頁。}}
*{{Cite journal|和書 |title=発生における位置情報形成の原理 |journal=蛋白質核酸酵素 |volume=50 |number=6 |year=2005 |pages=791-797 |url=http://www.fbs.osaka-u.ac.jp/labs/skondo/download_files/PNE.pdf}}
* {{Wikicite|ref={{Sfnref|近藤|2005}} |reference=「[http://www.fbs.osaka-u.ac.jp/labs/skondo/download_files/PNE.pdf 発生における位置情報形成の原理]」『蛋白質核酸酵素』第50巻第6号、2005年、 791-797頁。}}
*{{Cite journal|和書 |title=話題提供「生物学における理論の有用性」 |author=近藤滋 |author2=二階堂愛 |journal=数理解析研究所講究録 |volume=1698 |pages=152-161 |date=2010-07 |url=http://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/handle/2433/141690}}
* {{Wikicite|ref={{Sfnref|近藤|2010}} |reference=「[http://hdl.handle.net/2433/141690 話題提供「生物学における理論の有用性」]」『数理解析研究所講究録』第1698巻、2010年7月、 152-161頁。二階堂愛と共同文責。}}

(座談会)
* 「遺伝子仕掛けか? タンパク仕掛けか? ― 概日時計の仕組みとリズム発振 ―」『細胞工学』第30巻第12号、2011年、1244-1247頁、{{Naid|40019125038}}。([[近藤孝男]]、影山龍一との座談会<ref>{{Naid|40019125038}}</ref>)

(連載)
* 「こんどうしげるの生命科学の明日はどっちだ!?」『細胞工学』第30巻第5号、2011年{{R|細胞工学2011}} - 第35巻第3号、2016年{{R|細胞工学2016}}、{{ISSN|0287-3796}}。

=== 一般向け記事 ===
* {{Wikicite|ref={{Sfnref|近藤|1995}} |reference=「[https://www.brh.co.jp/seimeishi/journal/011/to_1.html チューリングの卵 生物の模様の秘密]」『生命誌』第3巻第11号、1995年、[[生命誌研究館|JT生命誌研究館]]。}}
* {{Wikicite|ref={{Sfnref|近藤|2014}} |reference=“[https://www.mbsj.jp/admins/committee/ethics/20140704/20140707_comment_kondo.pdf 難しいことはわからんが再現実験を支持する、という一般市民の方へ]”. [[日本分子生物学会]]. (2014年7月7日) 2019年9月22日閲覧。}}{{Efn|世間に[[刺激惹起性多能性獲得細胞|STAP細胞]]の問題を伝えるため、同細胞を[[ネッシー]]に喩えて解説した {{Harv|近藤|2014}}。}}
* {{Wikicite|ref={{Sfnref|近藤|2018}} |reference=「[http://www.nikkei-science.com/201808_052.html 2次元と3次元を旅する自然界のエッシャーたち]」『日経サイエンス』2018年8月号。}}
* {{Wikicite|ref={{Sfnref|講談社|2018a}} |reference=“[https://gendai.ismedia.jp/articles/-/55424 生命科学者、天皇陛下に一本取られる 陛下の夕食会に参加して]”. ''ブルーバックス''. [[講談社]]. (2018年4月29日) 2019年9月22日閲覧。}}
* {{Wikicite|ref={{Sfnref|講談社|2018b}} |reference=“[https://gendai.ismedia.jp/articles/-/57913 「研究費をばらまけ」と言ってはいけない本当の理由]”. ''ブルーバックス''. 講談社. (2018年10月17日) 2019年9月22日閲覧。}}
* {{Wikicite|ref={{Sfnref|講談社|2018c}} |reference=“[https://gendai.ismedia.jp/articles/-/57613 奄美の海底にミステリーサークル出現! 生命科学者が「謎」を解く 図面もなしで美しい模様を描く秘密]”. ''ブルーバックス''. 講談社(2018年10月14日) 2019年9月22日閲覧。}}

(対談・対話)
* {{Wikicite|ref={{Sfnref|加藤・横山|2001}} |reference=『生物のかたちと数理 : 近藤滋氏との対話 平成12年度教育改善推進費(学長裁量経費)研究報告 別冊自然学・人間学の教育の体系化 今西錦司生誕百年記念事業』加藤和人、横山俊夫 編、[[京都大学霊長類研究所]]、2001年3月、{{Ncid|BA56722488}}。}}
* {{Wikicite|ref={{Sfnref|新潮45|2014}} |reference=「達人対談 シマウマにはなぜ縞があるのか? シマ模様の達人 近藤滋 大阪大学大学院 生命機能研究科教授vs.ビートたけし」『[[新潮45]]』第33巻第6号、2014年6月、276-287頁、{{Naid|40020058704}}。}}
* {{Wikicite|ref={{Sfnref|総長対話|2014}} |reference=「[http://www.fbs.osaka-u.ac.jp/jpn/general/lab/181/docs/NewsLetterNo66.pdf 総長と若手研究者の対話 「模様」と「まばたき」の不思議 生命システムの謎にせまる]」『大阪大学 News Letter』2014年12月、3-6頁。([https://www.osaka-u.ac.jp/ja/news/storyz/storyz_research/201412_sentanjin Web版]. 2019年9月26日閲覧。)}}

== 研究業績 ==
=== 学位論文 ===
* {{Wikicite|ref={{Sfnref|博士論文|1988}} |reference=『IL-2受容体の構造と機能に関する研究』[[京都大学]]〈博士論文(甲第3965号)〉、1988年3月23日、{{Naid|500000035849}}。}}

=== 代表的な論文 ===
* {{Wikicite|ref={{Sfnref|Kondo and Asai|1995}}|reference=Kondo, S. and Asai, R. (1995).“A reaction-diffusion wave on the skin of the marine angelfish Pomacanthus”. ''[[ネイチャー|Nature]]'' '''376''': 765-768. {{Doi|10.1038/376765a0}} }}
* {{Wikicite|ref={{Sfnref|Horikawa et,al.|2006}} |reference=Horikawa, K. Ishimatsu, K. Yoshimoto, E. Kondo S. and Takeda H. (2006).“Noise-resistant and synchronized oscillation of the segmentation clock”. ''Nature'' '''441''': 719-723. {{Doi|10.1038/nature04861}} }}
* Yamaguchi, M., Yoshimoto, E. and Kondo, S. (2007).“Pattern regulation in the stripe of zebrafish suggests an underlying dynamic and autonomous mechanism”. ''PNAS'' '''104'''(12):4790-4793. {{Doi|10.1073/pnas.0607790104}}
* {{Wikicite|ref={{Sfnref|Inaba et,al.|2012}} |reference=Inaba, M., Yamanaka, H. and Kondo, S. (2012).“Pigment pattern formation by contact-dependent depolarization”. ''[[サイエンス|Science]]'' '''335'''(6069):677. {{Doi|10.1126/science.1212821}} }}
* {{Wikicite|ref={{Sfnref|Aramaki and Kondo|2018}} |reference=Aramaki, T., Kondo, S. (2018).“Method for disarranging the pigment pattern of zebrafish by optogenetics”. ''[[:en:Developmental Biology (journal)|Developmental Biology]]''. {{Doi|10.1016/j.ydbio.2018.12.019}} }}


=== 競争的資金 ===
=== 競争的資金 ===
([[科学研究費助成事業|科研費]] 領域代表者)
* 2015-2019年度 - 新学術領域研究(研究領域提案型)「[https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-AREA-3705/ 生物の3D形態を構築するロジック]」

([[科学研究費助成事業|科研費]] 研究代表者)
([[科学研究費助成事業|科研費]] 研究代表者)
*1995-1996年度 - 奨励研究A「[http://kaken.nii.ac.jp/d/p/07770240.ja.html 培養細胞を用いた、免疫グロブリン遺伝子のクラススイッチの分子機構に関する研究]」
* 1995-1996年度 - 奨励研究A「[https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-07770240/ 培養細胞を用いた、免疫グロブリン遺伝子のクラススイッチの分子機構に関する研究]」
*1996-1998年度 - 萌芽的研究「[http://kaken.nii.ac.jp/d/p/08878136.ja.html 熱帯魚の皮膚に縞を作るメカニズム(反応拡散波)の分子的実体を遺伝学的手法で解明する]」
* 1996-1998年度 - 萌芽的研究「[https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-08878136/ 熱帯魚の皮膚に縞を作るメカニズム(反応拡散波)の分子的実体を遺伝学的手法で解明する]」
*1996年度 - 国際学術研究「[http://kaken.nii.ac.jp/d/p/08044279.ja.html 抗体のクラススイッチの分子機構解明に関する共同研究]」
* 1996年度 - 国際学術研究「[https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-08044279/ 抗体のクラススイッチの分子機構解明に関する共同研究]」
*1998-2000年度 - 基盤研究B「[http://kaken.nii.ac.jp/d/p/10480210.ja.html 動物の体に位置情報を作り出すメカニズムの研究]」
* 1998-2000年度 - 基盤研究B「[https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-10480210/ 動物の体に位置情報を作り出すメカニズムの研究]」
*2000-2001年度 - 萌芽的研究「[http://kaken.nii.ac.jp/d/p/12878141.ja.html プレコストムスを用いた皮膚のパターン形成因子の探索]」
* 2000-2001年度 - 萌芽的研究「[https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-12878141/ プレコストムスを用いた皮膚のパターン形成因子の探索]」
*2000-2004年度 - 特定領域研究「[http://kaken.nii.ac.jp/d/p/12145202.ja.html 分節パターンを決定する反応拡散波-数理モデルを用いたアプローチ-]」
* 2000-2004年度 - 特定領域研究「[https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-12145202/ 分節パターンを決定する反応拡散波-数理モデルを用いたアプローチ-]」
*2004-2008年度 - 学術創成研究費「[http://kaken.nii.ac.jp/d/p/16GS0307.ja.html 生体パターン形成原理の実験的ならびに数理解析的解明]」
* 2004-2008年度 - 学術創成研究費「[https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-16GS0307/ 生体パターン形成原理の実験的ならびに数理解析的解明]」
*2005-2009年度 - 特定領域研究「[http://kaken.nii.ac.jp/d/p/17017017.ja.html 動物の皮膚模様形成原理の分子レベルでの全容解明]」
* 2005-2009年度 - 特定領域研究「[https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-17017017/ 動物の皮膚模様形成原理の分子レベルでの全容解明]」
*2010-2012年度 - 基盤研究B「[http://kaken.nii.ac.jp/d/p/22370079.ja.html 動物皮膚模様の人為的な再構成技術の確立]」
* 2010-2012年度 - 基盤研究B「[https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-22370079/ 動物皮膚模様の人為的な再構成技術の確立]」
*2010年度 - 挑戦的萌芽研究「[http://kaken.nii.ac.jp/d/p/22657056.ja.html 骨の形態形成にチューリング波が関与している可能性]」
* 2010年度 - 挑戦的萌芽研究「[https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-22657056/ 骨の形態形成にチューリング波が関与している可能性]」
*2010-2014年度 - 新学術領域研究「[http://kaken.nii.ac.jp/d/p/22127003.ja.html 到達距離が異なる複数の相互作用が生み出すマクロな構造]」
* 2010-2014年度 - 新学術領域研究「[https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-22127003/ 到達距離が異なる複数の相互作用が生み出すマクロな構造]」
* 2015-2019年度 - 新学術領域研究(研究領域提案型)「[https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-ORGANIZER-15H05856/ 生物の3D形態を構築するロジック]」
* 2015-2019年度 - 新学術領域研究(研究領域提案型)「[https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PLANNED-15H05864/ 細胞シートから3次元の分岐構造を作る原理の解明]」
* 2015-2019年度 - 新学術領域研究(研究領域提案型)「[https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-INTERNATIONAL-15K21726/ 3D形態ロジックの国際共同研究を加速するバーチャル研究所]」
* 2019-2021年度 - 挑戦的研究(萌芽)「[https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-19K22428/ イセエビ幼生が平面構造から3D形態へ変化する原理の解明]」
* 2019-2021年度 - 基盤研究(A)「[https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-19H00994/ 細胞が材料を組み立てて体を「建築」する仕組みの解明]」


(科研費 研究分担者)
(科研費 研究分担者)
*1994-1996年度 - 国際学術研究「[http://kaken.nii.ac.jp/d/p/06044130.ja.html 細胞間接触を介するBリンパ球プログラム死および分化の制御についての研究]」代表:鍔田武志
* 1994-1996年度 - 国際学術研究「[https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-06044130/ 細胞間接触を介するBリンパ球プログラム死および分化の制御についての研究]」代表:鍔田武志
*1994-1996年度 - 一般研究A「[http://kaken.nii.ac.jp/d/p/07407004.ja.html クラススイッチ遺伝子再構成の分子機構]」代表:本庶佑
* 1994-1996年度 - 一般研究A「[https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-07407004/ クラススイッチ遺伝子再構成の分子機構]」代表:本庶佑
*1995-1996年度 - 国際学術研究「[http://kaken.nii.ac.jp/d/p/07044257.ja.html ヒト免疫グロブリンV_H遺伝子群の構成と進化]」代表:松田文彦
* 1995-1996年度 - 国際学術研究「[https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-07044257/ ヒト免疫グロブリンV_H遺伝子群の構成と進化]」代表:松田文彦
*2000-2004年度 - 特定領域研究「[http://kaken.nii.ac.jp/d/p/12202003.ja.html モデル多細胞生物発生の遺伝子システムの全体像解明と計算機モデル化]」代表:小原雄治
* 2000-2004年度 - 特定領域研究「[https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-12202003/ モデル多細胞生物発生の遺伝子システムの全体像解明と計算機モデル化]」代表:小原雄治
*2000-2001年度 - 基盤研究B「[https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-12480208/ ゼブラフィッシュのストライプパターン形成の分子機構]」代表:川上浩一
* 2000-2001年度 - 基盤研究B「[https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-12480208/ ゼブラフィッシュのストライプパターン形成の分子機構]」代表:川上浩一


([[科学技術振興機構]](JST)戦略的創造研究推進事業CREST)
== 論文捏造問題への取り組み ==
* 2012-2017年度「[https://www.jst.go.jp/kisoken/crest/project/35/35_05.html 動物の形態形成の分子メカニズムの探求と形を操る技術の創出]」研究代表者
2012年頃から、論文捏造問題について取り組みを行っている。
*:(領域 - 『生命動態の理解と制御のための基盤技術の創出』、領域代表 - 山本雅){{R|CREST01|CREST報告書}}
[[東京大学定量生命科学研究所|東京大学分子細胞生物学研究所]]の深刻な事案を踏まえ行われた2012年の[[分子生物学会]]の緊急フォーラム<ref>{{PDFlink|[https://www.mbsj.jp/meetings/annual/2012/kinkyu_forum_record.pdf 緊急フォーラム「研究不正を考える -PIの立場から、若手の立場から-」全文記録]|330KB}} 分子生物学会 (2012.12.11) 2016年12月6日閲覧</ref>では、ツイッターでフォーラムを実況中継した<ref>https://twitter.com/turingpattern/status/278439253246107648</ref>。2013年には「日本の科学を考える」というサイトを立ち上げ、「捏造問題にもっと怒りを」というトピックをその中に作成した。匿名サイトで論文の不正を指摘している人々に「捏造問題にもっと怒りを」の掲示板への参加を呼び掛けたところ、ネットの匿名掲示板で医学論文の類似画像を指摘していると名乗る者<ref>http://scienceinjapan.org/topics/20130625.html#comment-946831992</ref>(ハンドルネームは匿名A。このハンドルネームが後に[[匿名Aによる論文大量不正疑義事件]]を起こすことになる)、懸案の東京大学分子細胞生物学研究所の不正論文を最初に見つけたと名乗る者<ref>http://scienceinjapan.org/topics/20130625.html#comment-976533287</ref>(ハンドルネームはミスターX)、11jigen<ref>http://scienceinjapan.org/topics/20130625.html#comment-976938791</ref>などのそれまで実名の世界に出てくることがなかった主要なキャラクターがみな参加して書き込みを行った。年会長を務めた年末の分子生物学会では、Nature編集部や複数の文科省職員、マスメディアも招いた研究倫理のシンポジウムが三日間に渡り開催された<ref>[https://www.mbsj.jp/admins/committee/ethics/2013forum.html 理事会企画フォーラム「研究公正性の確保のために今何をすべきか?」6セッション全文記録公開]日本分子生物学会 2013.12.3~5 2017年2月21日閲覧</ref>。2014年の[[STAP細胞]]問題では、分子生物学会の理事として声明を発表し<ref>http://www.mbsj.jp/admins/committee/ethics/20140704/20140707_comment_kondo.pdf</ref>、[[調査報告 STAP細胞 不正の深層|NHKスペシャル]]にも出演した<ref>{{Twitter status2|kumikokatase|493167087473262593|2014年7月26日15:52}}</ref>。2015年の匿名Aによる論文大量不正疑義事件においては、掲示板の管理人として対応に追われた。大量の被疑者がいる[[日本再生医療学会]]の総会で[[研究不正]]に関する講演を行った<ref>{{Twitter status2|turingpattern|578360353983053824|2015年3月18日18:00}}</ref>。

== 出演 ==
* [[ガリレオX]]「シマシマの謎 動物の模様を“数学”で解く?」([[BSフジ]]、2012年10月14日){{R|ガリレオX}}
* [[所さんの目がテン!]]「生き物の模様の不思議」([[日本テレビ放送網|日本テレビ]]、2015年5月3日){{R|目がテン}}


== 脚注 ==
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
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=== 注釈 ===
{{Reflist}}
{{Notelist}}


== 関連項目 ==
=== 出典 ===
{{Reflist|2|refs=
*[[日本分子生物学会]]
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*[[本庶佑]]
<ref name="細胞工学2012">近藤滋「[https://ci.nii.ac.jp/naid/40019159439 こんどうしげるの生命科学の明日はどっちだ!? (第10回) ジンクピリチオン祭り レポート+Twitter実況]」『細胞工学』第31巻第2号、2012年、244-251頁。</ref>
*[[笹井芳樹]]
<ref name="細胞工学2016">近藤滋「[https://ci.nii.ac.jp/naid/40020761889 こんどうしげるの生命科学の明日はどっちだ!?(第33回)チューリングもびっくり?のリアル版模様形成メカニズム]」『細胞工学』第35巻第3号、2016年、261-268頁。</ref>
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}}


== 外部リンク ==
== 参考文献 ==
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*{{Cite web |url=https://twitter.com/turingpattern |title=近藤滋@turingpattern |publisher=[[Twitter]]|accessdate=2014-08-03}}
* {{Wikicite|ref={{Sfnref|テルモ財団|2012}} |reference=“[https://www.terumozaidan.or.jp/labo/technology/15/index.html 生き物のからだの模様をつくりだす仕組みにズーム・イン! ~大阪大学大学院生命機能研究科・パターン形成研究室を訪ねて]”. ''生命科学DOKIDOKI研究室''. テルモ生命科学振興財団 (2012年6月12日取材) 2019年9月26日閲覧。}}
*{{YouTube|cKbf0cbL93Q|ガチ議論 with 近藤滋氏(第36回日本分子生物学会年会長)}}
* {{Wikicite|ref={{Sfnref|日本科学未来館|2009}} |reference=“topics vol.17 近藤滋”. ([https://www.miraikan.jst.go.jp/sp/deep_science/topics/17/01.html 1 生物の模様の謎に迫る]. [https://www.miraikan.jst.go.jp/sp/deep_science/topics/17/02.html 2 かけがいのない発見を信じて]. [https://www.miraikan.jst.go.jp/sp/deep_science/topics/17/03.html 反応拡散波は生物の形にも関与か?]). ''deep_science''. [[日本科学未来館]] (2009年1月) 2019年9月28日閲覧。}}
(所属関係)
* {{Wikicite|ref={{Sfnref|近藤|2013}} |reference=近藤滋『波紋と螺旋とフィボナッチ ― 数理の眼鏡でみえてくる生命の形の神秘 ―』[[学研メディカル秀潤社]]、2013年初版、2014年1月8日第1版第2刷発行、ISBN 978-4780908695。}}
*{{Cite web |url=http://www.fbs.osaka-u.ac.jp/labs/skondo/ |title=パターン形成研究室(近藤滋研究室) |publisher=大阪大学大学院生命機能研究科 |accessdate=2014-08-03}}
*{{Cite web |url=http://www.jst.go.jp/kisoken/presto/complete/sysbio/j/unification/ado_05.html |title=アドバイザー紹介 近藤 滋(こんどう しげる) 大阪大学 大学院生命機能研究科 生命機能専攻 教授 |work=生命システムの動作原理と基盤技術 |publisher=[[科学技術振興機構]] |accessdate=2014-08-03}}
(本人執筆)
*{{Cite web |url=http://www.fbs.osaka-u.ac.jp/labs/skondo/saibokogaku/ashitahadocchida.html |title=こんどうしげるの生命科学の明日はどっちだ!? |author=近藤滋 |accessdate=2014-08-03}}
*{{Cite web |url=http://mail.mfour.med.kyoto-u.ac.jp/~htsukita/new-pub/Zuisou%20txt2.html#Anchor820037 |title=私にとって医化学の伝統とは |author=近藤滋 |work=京都大学医化学教室|publisher=京都大学医化学教室創立100周年記念式典 |accessdate=2014-08-03}}
*{{Cite web |url=https://www.mbsj.jp/admins/committee/ethics/20140704/20140707_comment_kondo.pdf |title=難しいことはわからんが再現実験を支持する、という一般市民の方へ |author=近藤滋 |publisher=[[日本分子生物学会]] |format=PDF |date=2014-07-07 |accessdate=2014-07-07}} - 世間に[[刺激惹起性多能性獲得細胞|STAP細胞]]の問題を伝えるため、同細胞をネッシーに喩えて解説した。


== 外部リンク ==
{{Scientist-stub}}
* {{Twitter|turingpattern|近藤滋}}
{{Normdaten}}
* [https://www.fbs-osaka-kondolabo.net/ Kondo Labo] - 大阪大学大学院生命機能研究科パターン形成研究室公式サイト
**[https://www.fbs-osaka-kondolabo.net/kondo-s-blog 生命科学の明日はどっちだ] - 近藤が執筆した文書が公開されている。
**[https://www.fbs-osaka-kondolabo.net/simulation-softs Simulation Programs] - [[チューリング・パターン]]などのシミュレータが公開されている。
* {{研究者リゾルバー|1000010252503|cinii=1|irdb=1}} - [[Researchmap]]や[[科学研究費助成事業]]データベースへのリンクもある。
* [http://scienceinjapan.org/ 【帰ってきた】ガチ議論] - 近藤が創設者の議論サイト
* [http://skhole.scienthrough.com/2012autumn/kondo/ 教授のコレクション] - SKHOLE 2012年秋号. scienthrough
(動画)
* [https://gyao.yahoo.co.jp/player/11221/v00005/v0000000000000000007/ シマシマの謎 動物の模様を“数学”で解く?【ガリレオX】] - [[GYAO!]] (本放送は2012年10月14日、2017年11月24日配信開始)
* 科学技術・学術政策研究所 (2013年7月30日). {{YouTube|izycUqiTUqk|シマウマの縞模様は「波」である(近藤 滋 氏)}}
* [[Science Talks|ScienceTalks Japan]] (2013年11月15日). {{YouTube|cKbf0cbL93Q|ガチ議論 with 近藤 滋 氏(第36回日本分子生物学会年会長)}}
* [[日本物理学会|jps201310]] (2018年1月16日). {{YouTube|PhQZsS0_bhY|生物の模様ができるしくみ 近藤 滋}}


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2019年10月30日 (水) 15:42時点における版

近藤こんどう しげる
人物情報
生誕 1959年(64 - 65歳)[1][2]
日本の旗 日本 東京都[1][2]
出身校 東京大学理学部
大阪大学医科学修士課程
京都大学大学院医学研究科
学問
研究分野 免疫学分子生物学システム生物学
研究機関 東京大学
スイスの旗 スイス バーゼル大学
京都大学
徳島大学
名古屋大学
理化学研究所
大阪大学
博士課程指導教員 本庶佑[3][4]
博士課程指導学生 稲葉真史[5] 三須晃裕[6] 浜田裕貴[7] 井上新哉[8] ラムリ, リンダ[9] 澤田莉沙[10]
学位 医学博士[11]
特筆すべき概念 研究論文や申請書におけるジンクピリチオン効果[12][13]
主な業績 生物において反応拡散波によりチューリング・パターンが生じることの実証、細胞レベルの相互作用を解明。
主要な作品生命科学の明日はどっちだ!?[14][15]、「ガチ議論[16][17]
影響を受けた人物 アラン・チューリング[18]ヴァルター・ヤコブ・ゲーリング英語版[18][19]ハンス・マインハルト[20]
影響を与えた人物 11jigen匿名A
学会 日本分子生物学会[21]、日本発生生物学会[22]
主な受賞歴 科学技術への顕著な貢献 2012(ナイスステップな研究者)[23]
公式サイト
Kondo Labo
テンプレートを表示

近藤滋(こんどう しげる、1959年[1][2] - )は、日本の生命科学者京都大学医学博士[11]大阪大学大学院生命機能研究科教授[24]。世界で最初に生物の縞模様がチューリング・パターンであることを実証[25]。色素細胞の相互作用で縞が変化することも解明した[23]。「日本の研究を考えるガチ議論」サイトを創設し[17]キリンの斑論争[26][27]エッシャーのだまし絵[28][24]についても造詣が深い。京都大学医化学教室講師、徳島大学教授、理化学研究所チームリーダー、名古屋大学教授[23][2]日本分子生物学会第36回年会長、同会理事などを歴任[29][21]

来歴

学生時代

1959年、東京都に生まれる[2]。高校時代は『サイエンティフィック・アメリカン』を読んでおり、遺伝子に関する実験も経験した[2][30]東京教育大学付属駒場高等学校を卒業し[要出典]東京大学に進学。数学方面を目指していたが、解析学を苦手としたため生物方面に転身[30]1982年3月、東京大学理学部生物化学科を卒業する[31]

1984年3月に大阪大学医学部医科学修士課程を修了し[31]、同年4月に同大学院医学研究科博士課程に入学。大阪大学時代から本庶佑のもとで研究に取り組んでおり、翌年の1985年4月から京都大学大学院医学研究科博士課程に転入。免疫学に関する研究に取り組む[4][3][31]1988年3月に博士課程を修了し、医学博士の学位を取得[11][31][23]

免疫学から反応拡散波の研究へ

タテジマキンチャクダイ。縞模様のうち2本に分岐している部分は成長に連れて移動し、本数が増えていく。その現象は波として表現できる[32][26][23]

1988年4月から1990年9月まで日本学術振興会特別研究員として、東京大学医学部第一生化学教室に所属[31][23]1990年10月からは日本学術振興会海外特別研究員やスイスナショナル基金研究員として、スイスバーゼル大学バイオセンターにおいて細胞生物学に取り組む[31][23]

スイスではヴァルター・ヤコブ・ゲーリング英語版に師事[18][33]。ゲーリングの助言でチューリング理論に詳しいドイツのハンス・マインハルトと出会う[20][33]。さらに1991年に『ネイチャー』に実際の化学反応として反応拡散波が起こることを示した記事が掲載され、近藤はそれが生物でも起こることを実証しようと決意する[34]

1993年4月から京都大学遺伝子実験施設の助手に着任[31][23]。1995年8月からは本庶佑率いる同大学医学部医化学1講座の講師に就任[31]。大学で免疫学の研究をしながら、自宅に水槽を設置してタテジマキンチャクダイを飼育[26]。観察を続けた結果、反応拡散方程式シミュレーション通りにタテジマキンチャクダイの模様が変化することを確認する[35][36]。生物の模様にチューリング・パターンがあることを証明した論文は1995年の『ネイチャー』に掲載され[37][35][36]、タテジマキンチャクダイの写真がその号の表紙を飾った[38][2]

徳島大・理研・名古屋大時代

1997年4月、近藤は徳島大学総合科学部の教授に転任[31]。同年、ベックマン奨励賞を受賞[23]。2002年4月には理化学研究所発生・再生科学総合研究センターに異動し、2005年3月まで位置情報研究チームを率いる[23][39][31]。2002年にレロイ・エドワード・フッド京都賞を受賞した際には、本庶佑が企画を務めたワークショップで近藤も講演している[40][41]

2003年12月には理化学研究所に籍を置いたまま、名古屋大学大学院理学研究科機能調節学講座[1]の教授に就任[31][23]。2003年には特定の遺伝子に異常があるマウスを用い、毛の模様が波のように変化することを明らかにする[42]。また、東京大学の武田洋幸とゼブラフィッシュを用いた分節時計に関する共同研究も実施[43]。時計細胞の同調性を細胞や遺伝子レベルの分析やシミュレーションで検証し、分節時計の作動原理が結合振動系であることを解明[43]。論文は2006年の『ネイチャー』に掲載された[44]

大阪大学時代

近藤はゼブラフィッシュを対象とし、色素細胞の相互作用で模様ができることを解明[23]。研究室では大量のゼブラフィッシュが飼育されていた[42]

2009年8月、近藤は大阪大学大学院生命機能研究科の教授に就任し、パターン形成研究室を率いる[45][23]ゼブラフィッシュにおいて黄色と黒色の色素細胞が相互反応して模様が変化することを解明し、2012年の『サイエンス』に論文が掲載される[46][23]。同年、科学技術政策研究所(NISTEP)の「科学技術への顕著な貢献2012」(ナイスステップな研究者)に選出される[23]。一方で2010年度から反応拡散波の形態形成にも影響していないか研究を始めている[47]

学会活動では日本分子生物学会の2013年年会(第36回)の年会長を務め[29]節「#人物」や「#ガチ議論」も参照[17]。2014年度からは同学会の理事に就任[21]。一方2013年には『波紋と螺旋とフィボナッチ』が出版され[14]、2014年にはビートたけしと『新潮45』で対談[48]。2015年にはテレビ番組「所さんの目がテン」に出演する[49]など、生物の縞模様の研究者として著名になる。校務では2016-2017年度には大阪大学大学院生命機能研究科の第8代目研究科長を務めている[50]

ゼブラフィッシュは体が小さいため、骨の形成の研究に近藤はエンゼルフィッシュも用いた[47]

研究では動物の形態形成について分子レベルの研究を進め、骨の形成に潜むチューリング・パターンに挑む[51]。2015年から2019年は新学術領域研究として「3D MORPHOLOGIC 生物の3D形態を構築するロジック」の領域代表を[52]、2019年からは基盤研究A「細胞が材料を組み立てて体を「建築」する仕組みの解明」の研究代表者を務める[53]

特記事項

人物

趣味は熱帯魚ヨットダイビング[30][1]山口智子のファン[30]漫画アニメゲームの話題を交えて話をするのが得意と自負している[54]。1990年代後半に国立遺伝学研究所でレクチャーをした際、数式を板書し終わった時に聴衆が皆寝てしまっていたことにショックを受け、伝え方を工夫するようになったという[55]マウリッツ・エッシャーのだまし絵についても精通しており、『日経サイエンス』2018年8月号のエッシャー特集では近藤の記事が掲載された[24][注釈 1]

研究室サイトにおけるブログに加え(節「#生命科学の明日はどっちだ!?」参照)、Twitterで学会の模様を実況したり[13]、研究者向けの議論サイトを開設する(節「#ガチ議論」参照)など、インターネットを活用している。2013年の日本分子生物学会では年会長を務め、Nature編集部や複数の文科省職員、マスメディアも招いた研究倫理のシンポジウムを三日間に渡り開催し[56][29]、研究室のボスに発言しにくい研究者界隈の現状を憂い、山中伸弥大隅良典といった大物研究者の写真に落書きをするコーナーも設けているなど、ユニークな取り組みを展開した[57]

本庶佑との関係

近藤は恩師かつ上司であった[4]本庶佑との関係を、「ちょっと複雑な、しかし、悪くない関係」と呼んでいる[58]

修士課程、博士課程と近藤は本庶佑の研究室で過ごしており[4]、「自分は一流であるから一流の研究ができる」はずということを当たり前に感じる場だったという[4]。また、スイス留学中に本庶から「戻ってきて免疫の研究をやってほしい」と声を掛けられ、帰国している[59]。京都大学の講師だった時には、自宅でチューリング・パターンを実証するためにタテジマキンチャクダイの飼育と観察をしていたこと、およびその成果を日本分子生物学会でポスター発表することを近藤は本庶に黙っていた[60]。ポスター発表が発覚して本庶の部屋に呼び出された際に近藤は「趣味」と言い訳したが、とても怖かったと述懐している[注釈 2]

後年「免疫をやると言うから呼び寄せたのにもかかわらず、魚なんぞにうつつを抜かし……」と事あるごとに言われながらも[58]、タテジマキンチャクダイが表紙を飾ったネイチャーは医化学教室に長年飾られ[62]、2002年に本庶が企画を務めたワークショップでは近藤も招待講演に呼ばれている[40][41]。近藤が日本分子生物学会年会で大物研究者の顔写真に落書きをする企画をした際には、最初に本庶に許可を取りに行って快諾されており、そのおかげもあってほかの研究者への依頼もスムーズに進んだという[57]

生命科学の明日はどっちだ!?

学研メディカル秀潤社が発刊していた『細胞工学』に、2011年から連載記事「こんどうしげるの生命科学の明日はどっちだ!?」を連載[12]。2013年に同社から出版された近藤の単著『波紋と螺旋とフィボナッチ ― 数理の眼鏡でみえてくる生命の形の神秘 ―』ISBN 978-4780908695 は、この連載が元になっている[14][注釈 3]。なお、連載は2016年3月の同誌最終号[63]まで続いた[64]

近藤は大阪大学の近藤の研究室(パターン形成研究室)のサイトにも「生命科学の明日はどっちだ」と題してブログを公開しており[15]、『細胞工学』における「生命科学でインディ・ジョーンズしよう(前編、後編)」といった記事は、ブログにも掲載されている[注釈 4]本庶佑が2018年のノーベル生理学・医学賞を受賞した際には、本庶とのエピソードが新聞に取り上げられた[65]。また、当時の天皇陛下に謁見したエピソードなど、いくつかの記事は講談社のサイト「gendai ismedia」にも転載されている[3]

ガチ議論

年会長を務めた2013年の日本分子生物学会第36回年会の企画として、「日本の科学を考えるガチ議論」というサイトを設立[29][17]。近藤は2017年3月まで代表者を務め、同年4月以降は宮川剛が代表を務める。これは日本分子生物学会とは直接の関係はなく、年会以後はScience Talksのサポートで運営されており、2019年現在は「【帰ってきた】ガチ議論」というサイト名になっている[17]

2013年に近藤は「捏造問題にもっと怒りを」というトピックを作成[66]。このサイトは通称「ガチ議論サイト」と呼ばれており[67]研究不正についての疑義が多数寄せられ、『ネイチャー』の記者も参考にしたという[16][17]11jigen匿名Aによる論文大量不正疑義事件も参照)。また、2015年には文部科学省の政策「選択と集中」について、同省の官僚にインタビューを実施[68][69]。同省の官僚も本サイトに出入りしていると言われる[17]

キリンの斑論争

キリンの斑(まだら)模様はチューリング・パターン[26][42]
マスクメロンの表面は「平田模様」[26]

昭和初期に物理学者である平田森三は濡れた地面が乾燥してひび割れる時にできる模様に着目。キリンの模様もこれと同じではないかと雑誌『科学』に寄稿した。これは生物学者の反発を生み、「キリンの斑論争」として紛糾した。この騒動は平田の師である寺田寅彦により鎮静化した[26][70]

平成に入ってから1996年の『科学』で物理学者の佐々真一がチューリング・パターンであることに言及。翌年の1997年に同誌上で近藤はチューリング・パターンや反応拡散波について解説を加えるとともに、マスクメロンの模様が平田の指摘するひび割れの模様そのものであると補足した[26]。2014年に岩波書店から出版された『キリンの斑論争と寺田寅彦』には、平田や寺田の記事とともに近藤の記事も掲載されている[70][71]

受賞歴

  • 1997年 - ベックマン奨励賞[23]
  • 2012年 - 科学技術への顕著な貢献 2012(ナイスステップな研究者)[23]

主な著作

著書

(単著)

(共著・編著)

(分担執筆)

  • 「キリンの斑論争と現代の分子発生学」『キリンの斑論争と寺田寅彦』松下貢 編 岩波書店〈岩波科学ライブラリー220〉、2014年1月、ISBN 9784000296205
  • 「生物の形態形成と反応拡散系」『動物学の百科事典』日本動物学会 編、丸善出版、2018年、ISBN 978-4-621-30309-2。坂下美咲との共著。

解説記事

(座談会)

  • 「遺伝子仕掛けか? タンパク仕掛けか? ― 概日時計の仕組みとリズム発振 ―」『細胞工学』第30巻第12号、2011年、1244-1247頁、NAID 40019125038。(近藤孝男、影山龍一との座談会[72]

(連載)

  • 「こんどうしげるの生命科学の明日はどっちだ!?」『細胞工学』第30巻第5号、2011年[12] - 第35巻第3号、2016年[64]ISSN 0287-3796

一般向け記事

(対談・対話)

研究業績

学位論文

  • 『IL-2受容体の構造と機能に関する研究』京都大学〈博士論文(甲第3965号)〉、1988年3月23日、NAID 500000035849

代表的な論文

  • Kondo, S. and Asai, R. (1995).“A reaction-diffusion wave on the skin of the marine angelfish Pomacanthus”. Nature 376: 765-768. doi:10.1038/376765a0
  • Horikawa, K. Ishimatsu, K. Yoshimoto, E. Kondo S. and Takeda H. (2006).“Noise-resistant and synchronized oscillation of the segmentation clock”. Nature 441: 719-723. doi:10.1038/nature04861
  • Yamaguchi, M., Yoshimoto, E. and Kondo, S. (2007).“Pattern regulation in the stripe of zebrafish suggests an underlying dynamic and autonomous mechanism”. PNAS 104(12):4790-4793. doi:10.1073/pnas.0607790104
  • Inaba, M., Yamanaka, H. and Kondo, S. (2012).“Pigment pattern formation by contact-dependent depolarization”. Science 335(6069):677. doi:10.1126/science.1212821
  • Aramaki, T., Kondo, S. (2018).“Method for disarranging the pigment pattern of zebrafish by optogenetics”. Developmental Biology. doi:10.1016/j.ydbio.2018.12.019

競争的資金

科研費 領域代表者)

科研費 研究代表者)

(科研費 研究分担者)

科学技術振興機構(JST)戦略的創造研究推進事業CREST)

出演

脚注

注釈

  1. ^ 英語版の記事en:Strange loopen:Drawing HandsDrawingHandsも参照。
  2. ^ 近藤は著作の中で、スター・ウォーズのキャラクターダース・ベイダーに例えている[61]
  3. ^ 正確には第1章は 近藤滋「大きさの生物学第4回 育てよカメ、でもどうやって!?」『細胞工学』2011年4月号。 が初出で、コラム1つは書き起こしであった近藤 2013, p. 266。
  4. ^ 連載「こんどうしげるの生命科学の明日はどっちだ!?」における は、ブログでも として公開されている。なお、単行本『波紋と螺旋とフィボナッチ』では、
    • 生命科学でインディ・ジョーンズしよう 第9章 宝の地図編
    • 生命科学でインディ・ジョーンズしよう 第10章 お宝への旅編
    という章タイトルになっている (近藤 2013)。
  5. ^ 世間にSTAP細胞の問題を伝えるため、同細胞をネッシーに喩えて解説した (近藤 2014)。

出典

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  6. ^ 三須晃裕『ゼブラフィッシュ骨形成においてConnexin43は、脊椎と鰭骨で異なるメカニズムで関与する』大阪大学〈博士学位論文(甲第18521号)〉、2016年3月28日。
  7. ^ 浜田裕貴『ゼブラフィッシュの模様形成における長距離作用をDelta-Notchシグナル経路が制御する』大阪大学〈博士学位論文(甲第17086号)〉、2014年3月25日。
  8. ^ 井上新哉『ゼブラフィッシュの体表模様形成における細胞接着因子の関与』大阪大学〈博士学位論文(甲第15962号)〉、2012年12月26日、NAID 500000573668
  9. ^ Lamri, Lynda『Ciliogenesis-induced localization of ciliary proteins in a non-ciliary and non-centriolar compartment』大阪大学〈博士学位論文(甲第20335号)〉、2019年3月25日、日本語題名『繊毛形成により誘起される非繊毛・非中心体区画における繊毛構成タンパク質の局在解析』
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参考文献

外部リンク

(動画)