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'''警備部'''(けいびぶ)とは、各都道府県[[警察本部]]に存在する部署のこと。  
'''警備部'''(けいびぶ)とは、各都道府県[[警察本部]]に存在する部署のこと。  


== 概要 ==
== 概要 ==
道府県警察の警備部には[[機動隊]]の他、[[公安課]]、[[外事課]]が設置されているが、[[東京]]を管轄する[[警視庁]]だけは例外的に、[[警視庁警備部|警備部]]とは別に[[警視庁公安部|公安部]]が設置されている。このため、警視庁の公安、外事は警備部とは別の所属となっている。
道府県警察の警備部には[[機動隊]]の他、[[公安課]]、[[外事課]]が設置されているが、[[東京]]を管轄する[[警視庁]]だけは例外的に、[[警視庁警備部|警備部]]とは別に'''[[警視庁公安部|公安部]]'''が設置されている。このため、警視庁の公安、外事は警備部とは別の所属となっている。


== 警視庁警備部 ==
== 警視庁警備部 ==
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==関連項目==
==関連項目==
*[[公安]] 
*[[警備局]]
*[[警備課]] 
  
  
{{日本の情報機関}}
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2019年4月15日 (月) 14:58時点における版

警備部(けいびぶ)とは、各都道府県警察本部に存在する部署のこと。  

概要

道府県警察の警備部には機動隊の他、公安課外事課が設置されているが、東京を管轄する警視庁だけは例外的に、警備部とは別に公安部が設置されている。このため、警視庁の公安、外事は警備部とは別の所属となっている。

警視庁警備部

警視庁警備部は、警視庁の内部組織の一つである。警備部長は警備警察(但し、警視庁公安部所管のものを除く)に関する活動を指揮し、管轄下機動隊の最高指揮を担う。

組織

  • 警備第一課
    • 庶務―庶務係
    • 警備企画(警備基礎資料)―警備企画係、警備管理第1・2係
    • 警備実施(警備計画)―警備実施第1~3係
    • 機動隊(機動隊の管理等)―機動隊第1・2係
    • 警備情報(警備情報収集、分析)―警備情報第1~4係
    • 警備連絡(警備資料作成)―警備連絡係
    • 警備現場(警備現場記録等)―警備現場第1・2係
    • 特殊急襲部隊
  • 警備第二課
    • 警備調査(警備対策)―警備調査第1・2係、警備対策係
    • 警備訓練―警備訓練係第1~3係
    • 警備装備―警備装備第1~3係
    • 爆発物対策―爆発物対策係
  • 災害対策課
    • 震災警備―震災警備係
    • 都市災害警備―都市災害警備係、機動救助隊

機動隊編制

各機動隊は隊本部(庶務係、会計係、教務係、警備係、通信係、特務係、広報係、騒音取締係、技術係、特殊技能係、操車係、整備係)と基幹隊(常設)5個中隊と特別機動隊(通常は警察署勤務)2個中隊の計7個中隊で編成。

  • 第一機動隊(北の丸):儀仗隊爆発物処理班を保有。隊舎が皇居に近いのでニックネームは「近衛」もしくは「旗本」
  • 第二機動隊(墨田):水難救助隊、爆発物処理班を保有。水難救助隊からニックネームは「かっぱ」
  • 第三機動隊(駒場):爆発物処理班を保有。ニックネームは「ほこり(隊舎が駒沢の旧陸軍練兵場跡にあり埃が舞うのと誇りとの洒落)」
  • 第四機動隊(立川):治安警備部隊を保有。活動に実力行使が伴うのでニックネームは「鬼」
  • 第五機動隊(市ヶ谷):近郊に大学が多い事と昇進試験での合格者多数からニックネームは「学」もしくは「精強」
  • 第六機動隊(勝島):銃器対策部隊を保有。SATの前身部隊であるSAPもここに所属していた。臨港地帯からニックネームは「潮」
  • 第七機動隊(調布):銃器対策レンジャー部隊山岳救助レンジャー部隊、水難救助隊を保有。ニックネームはシンボルマークのライオンから「若獅子」
  • 第八機動隊(新宿):銃器対策部隊化学防護隊を保有。ニックネームは隠密行動に長ける事から「忍び」もしくは隊番号の“八”から「蜂」
  • 第九機動隊(江東):水難救助隊を保有。ニックネームは「疾風」もしくはシンボルマークから「若鷲」
  • 特科車両隊(市ヶ谷):爆発物処理班と化学防護隊を保有。特型警備車等で上記の隊の支援を行う。俗に『警察の機甲部隊』とも云われる。ニックネームは「技術」もしくは「支援」

特殊急襲部隊 (SAT)

特殊急襲部隊は、警備部警備第一課に設置されている。命令系統は警視総監直轄。

爆発物処理を専門に行う(Exprosive Ordinance Division)。班長は警部階級者。警視庁では第一、第二、第三、第六機動隊および特科車両隊の中に編成されている。班員装備は非常に重厚であり、フル装備の防爆防護服の重量は40kgを超える。ほかに不審物の中身を透視するX線検査装置や爆発物を回収するマジックハンドを携行する。近年のロボット技術の進展もあり、爆発物処理ロボット(外国製)も一部で運用されている。

※警視庁の組織については

を参考にしている。

関連項目