「三条通り」の版間の差分
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{{Otheruses|奈良市の通り|京都市の通り|三条通|その他|三条通 (曖昧さ回避)}} |
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{{Infobox road |
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|system = 奈良市道 |
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|marker_image = [[File:Sanjodori 3.jpg|240px]] |
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|highway_name = 三条通り |
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|name_notes = ''市道三条線'' |
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<!--|osmtype = ''OSM地図要素種別'' |
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|osmnum = ''OSM地図要素番号'' --> |
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|length = 1.26km |
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|opened = |
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|direction = 東西 |
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|starting_terminus = 奈良市高畑町 |
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|ending_terminus = 奈良市三条町 |
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|junction = [[国道169号線]]、[[やすらぎの道]]、<br />[[京都府道・奈良県道754号木津横田線|県道木津横田線]]など |
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'''三条通り'''(さんじょうどおり)は、[[奈良県]][[奈良市]]の街路。奈良市中心市街地を東西に貫く[[目抜き通り]]である。[[奈良駅|JR奈良駅]]と[[奈良公園]]・[[春日大社]]を結ぶ。 |
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[[ファイル:Sanjou-street Nara Japan.jpg|thumb|200px|right|三条通りより春日山を望む]] |
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[[File:20150927 Kilometer Zero Marker of Nara Prefecture.jpg|thumb|200px|right|奈良県[[道路元標|里程元標]]と[[高札|御高札場]](奈良市橋本町)]] |
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== 概要 == |
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{{osm box|w|136389922}} |
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[[File:Motonobu Nakagawa, Mayor of Nara.jpg|thumb|160px|[[春日若宮おん祭]]お渡り式は三条通りを上る]] |
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三条通りは[[奈良駅|JR奈良駅]]から[[奈良公園]]・[[春日大社]]に向けて奈良市の中心市街地を東西に走る街路で、[[春日大社]]一の鳥居交差点・JR奈良駅前交差点の区間を指す<ref name="kadokawa">角川 [1990: 519]</ref>。[[平城京]]の三条大路を引き継ぐ通りであり、現在は奈良市の[[市町村道|市道]]三条線である<ref name="nara2017">[http://www.city.nara.lg.jp/www/contents/1149036124180/files/04.pdf 奈良市の都市計画2017 IV都市施設] 奈良市 2018年9月11日閲覧</ref>。沿道に[[興福寺]]や[[猿沢池]]があり、通りは[[近鉄奈良駅]]近くで[[やすらぎの道]]・[[小西さくら通り商店街|小西さくら通り]]・[[東向商店街|東向通り]]・[[餅飯殿通り]]などと交差する。やすらぎの道や餅飯殿通りを南に下ると[[ならまち]]へ、やすらぎの道を北へ向かうと[[奈良きたまち]]や[[奈良市鴻ノ池陸上競技場|鴻ノ池運動公園]]へ至る。地元向け老舗商店と観光客向けの土産店、飲食店・ホテル・金融機関などが混在し、観光客や通行者で賑わう。沿道の[[商店街]]に三条通ショッピングモールと三条通り橋本商親会、猿沢商店街がある<ref>[http://www.city.nara.lg.jp/www/contents/1148361906193/index.html#%E5%A5%88%E8%89%AF%E5%B8%82%E5%86%85%E3%81%AE%E5%95%86%E5%BA%97%E8%A1%97%E4%B8%80%E8%A6%A7 商店街の活性化について] 奈良市 2018年9月21日閲覧</ref>。好天の日は両側のビルの合間に聳える[[春日山 (奈良県)|春日山]]を望める<ref>[http://www.city.nara.lg.jp/www/contents/1339979503861/files/3-6.pdf 第三部 重点眺望景観の保全・活用 No.17 JR奈良駅前を含む三条通から春日大社一の鳥居、御蓋山、春日山への眺望] 奈良市 2018年9月21日閲覧</ref>。[[春日若宮おん祭]]・[[采女祭]]・[[率川神社]]の三枝祭などの奈良の行事で時代装束を着た行列が練り歩く通りでもある。 |
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== 路線 == |
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'''三条通り'''(さんじょうどおり)は、[[奈良県]][[奈良市]]にある[[街路]]。[[都道府県庁所在地|県庁所在地]]である奈良市中心市街地を、東西に貫く目抜き通りで、奈良市の主な商店街の一つでもある。 |
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三条通りは一の鳥居・樽井町間が390m、2車線で一の鳥居・[[菩提院大御堂]]付近は東行き一方通行<ref name="nara2017"/>。樽井町・JR奈良駅前間は870m、東行き一方通行の1車線区間であり、日曜日・祝祭日の午前11時から午後7時までの間が車両通行止となる<ref>[https://nara-bus.or.jp/news/nara-marathon-2018.pdf 交通規制のお知らせ 奈良マラソン2018] 奈良県バス協会 2018年9月18日閲覧</ref>。 |
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明治期に奈良県の[[里程元標]]が橋本町に設置された。三条通りの一の鳥居・橋本町間は「東京ヨリ奈良縣ニ達スル路線」の一部区間として国道49号に編入された。1893年(明治26年)に角振町・三条町間を含む[[暗越奈良街道]]が乙種仮定県道に指定された<ref>奈良市史編集審議会 [1970: 293]</ref>。1894年(明治27年)、奈良の鉄道開業に伴って道路が拡張された<ref name="kadokawa"/><ref>奈良市史編集審議会 [1995: 161]</ref>。国道49号は1920年(大正9年)の[[道路法#概要|旧道路法]]によって国道15号に認定された<ref>奈良国道事務所 [2003: 38]</ref>。1930年(昭和5年)11月18日に橋本町・国鉄奈良駅前交差点の県道区間が国道15号に指定され、三条通りは全区間が国道となった<ref>奈良県 [1962: 741]</ref>。1932年(昭和7年)に国の失業救済事業として国道15号改修工事が始まり、1935年(昭和10年)に三条通りの奈良駅・橋本町間の舗装化工事が完了した<ref>奈良市史編集審議会 [1995: 454]</ref>。 |
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== 概要 == |
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[[春日大社]]の鳥居から西方向へ[[尼ヶ辻駅|尼ヶ辻]]まで伸びる[[奈良市]]の通り。[[暗越奈良街道]]の奈良県側終点付近に含まれる。現在では[[西日本旅客鉄道|JR]][[奈良駅]]より東側を指すことが一般的で、各種店舗や飲食店・ホテル・金融機関・コンビニなどが軒を並べ通行人で賑わう。歴史ある地元向け老舗店と観光客向けの土産店などが混在するが、近年は全国チェーンのレストラン、カフェ等も増えている。奈良市街地の中心であるが、道路幅は狭い(8m)ため、16mに拡張することが、戦前より都市計画決定されている。[[平成9年]]には、都市計画実施のための地区計画が条例化され、[[平成14年]]以降は、計画区域内道路予定敷地での建築が規制され、セットバックが進んでいる。それによる建て替えで、店舗の閉鎖が相次いでいる(そのため、下記の「沿道施設」に書いてある店舗も、移転や閉鎖により、必ずしも最新の状況になっているとは言えない)。なお、拡幅後も、車道は現行同様の東行き一方通行([[猿沢池]]~一の鳥居をのぞく)1車線(一部停車帯が附属)のままで、歩道部分が広がる事になっている。日曜祝日は[[歩行者天国]]となる(土曜日は車が入ってくる)。[[バサラ祭り]]や[[三枝祭]](ゆり祭り)・[[采女祭]]・[[春日若宮おん祭]]などの行事でパレードのメインルートとして利用される。名称は[[平城京]]の[[条坊制]]における三条大路に由来する。(他には[[一条通り]]が現存する)[[近鉄奈良駅]]周辺では、[[やすらぎの道]]・[[小西さくら通り商店街|小西さくら通り]]・[[東向商店街|東向通り]]・[[餅飯殿通り]]などと交差する。やすらぎの道や餅飯殿通りを南に下ると、[[ならまち]]が広がる。やすらぎの道を北へ向かうと[[奈良きたまち]]や[[鴻池運動公園]]・[[奈良テレビ放送]]・[[奈良ドリームランド]](閉鎖済)などへ至る。 |
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1952年(昭和27年)の[[道路法]]公布により国道15号は[[国道24号]]となった。1956年(昭和31年)11月に[[日本の交通信号機#車両用信号|自動信号機]]が奈良市で最初に国鉄奈良駅前交差点へ設置された<ref>三條農家組合・三條水利組合 [2006: 294]</ref>。三条通りは2車線の国道であったが1965年(昭和40年)12月、二輪を除く自動車は樽井町・国鉄奈良駅前間について午前8時から午後9時まで東行き一方通行へと変更された<ref>奈良市史編集審議会 [1970: 317]</ref><ref>奈良県公報 第4473号 奈良県公安委員会告示第19号 1965年12月14日 p.10, p.14</ref>。1971年(昭和46年)4月に猿沢池・奈良郵便局間で日曜日・祝祭日の午後1時から午後5時まで[[歩行者天国]]が実施されるようになり、同年11月に国鉄奈良駅前交差点まで実施範囲を拡大した<ref name="narashimin"/>。[[奈良バイパス]]の一部区間供用開始を受けて、国道24号の[[木津町]]市坂と奈良市大森町の間が1972年(昭和47年)3月22日にバイパス経由へ区域変更された<ref>[[官報]]第13572号 建設省告示第481号 1972年3月22日 p.11</ref>。これに伴って三条通りは国から[[京都府道・奈良県道754号木津横田線|県道木津横田線]]へと移管された<ref>奈良県公報 第5113号 奈良県告示第587号 1972年3月21日 p.3</ref>。同年11月1日に県道木津横田線が[[大宮通り]]経由へと区域変更されて、三条通りは市道となった<ref name="narashimin">奈良市民だより 第240号 1972年1月15日 奈良市 p.5</ref><ref>奈良県公報 号外第57号 奈良県告示第407号 1972年11月1日 p.4</ref>。 |
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好天の日は両側のビルの合間に聳える[[春日山 (奈良県)|春日山]]の緑が美しい。 |
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三条通りは[[なら・シルクロード博覧会]]開催を前に、歩行者通行を優先する目的で歩道の幅を広く取った[[コミュニティ道路]]へと整備された。工事は[[やすらぎの道]]を挟んで2期に分けて進められて1988年(昭和63年)3月20日に完成。[[猿沢池]]・JR奈良駅交差点間は車道を約3.5mに狭めて1車線となった<ref>奈良市民だより 第629号 1988年4月1日 奈良市 p.2</ref>。この時、春日参道三条通りの名称も付けられた<ref>読売新聞 1988年3月21日朝刊 奈良版 p.19</ref>。三条通りの道幅は約8mと狭いため、16mに拡幅することが1933年(昭和8年)5月19日より都市計画決定されていた<ref>[http://www.nara-cci.or.jp/~chukatsu/pdf/comm06.pdf なら賑わい通信 第6号] 奈良市中心市街地活性化協議会事務局 (2008-06-10) 2018年9月11日閲覧</ref>。やすらぎの道西側の上三条工区で1997年(平成9年)3月に事業開始、JR奈良駅前交差点東側の三条工区も2007年(平成19年)4月に事業開始した<ref>[http://www.nara-cci.or.jp/~chukatsu/pdf/comm23.pdf なら賑わい通信 第23号] 奈良市中心市街地活性化協議会事務局 (2009-11-10) 2018年9月24日閲覧</ref>。拡幅は進んだが多くの店舗が減築や移転・廃業を余儀なくされた<ref>朝日新聞 2010年3月8日朝刊 奈良1版 p.24</ref>。無電柱化工事や沿道施設の景観規制も進められた<ref>[http://www.city.nara.lg.jp/www/contents/1262653352851/files/keikankeikaku.pdf 奈良市景観計画] 奈良市 (2016-04-21) 2018年9月24日閲覧</ref>。三条通りのJR奈良駅前・一の鳥居間を含む周辺の路上は2009年(平成21年)5月18日から[[路上喫煙禁止条例|路上喫煙禁止地域]]に指定され、同年11月1日より違反者に対して[[過料]]が課されている<ref>ならしみんだより 第1062号 2009年5月1日 奈良市 p.18</ref>。 |
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[[国道24号]][[奈良バイパス]]供用開始までは、三条通りのうち国鉄奈良駅(当時)~一の鳥居の区間が[[国道24号]]の一部であった。 |
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JR奈良駅前交差点([[京都府道・奈良県道754号木津横田線|県道木津横田線]])より西側では、2車線両面通行であるが、三条栄町交差点以西が「三条菅原線」として[[大宮通り]]線整備と同時に拡幅工事がおこなわれ[[2010年]][[3月24日]]に三条栄町交差点~大宮道路合流地点までが4車線で供用開始した。 |
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JR奈良駅前交差点より西に向かう市道三条菅原線のうち、尼ヶ辻までの区間についても慣用的に三条通り、三条道路と呼ばれる<ref>[https://www.kkr.mlit.go.jp/nara/yamatokita/pdf/center/3/shiryo-01.pdf 奈良中心市街地における観光交通実態と渋滞対策(案)について] 国土交通省近畿地方整備局奈良国道事務所 2018年9月18日閲覧</ref><ref>[http://www.kkr.mlit.go.jp/asuka/heijo/activities/past/pdf/01/01_063siryo3.pdf 計画策定に当たっての基本的な考え方] 国土交通省近畿地方整備局 国営飛鳥歴史公園事務所平城分室 2018年9月18日閲覧</ref>。JR奈良駅前交差点の[[京都府道・奈良県道754号木津横田線|県道木津横田線]]より西側は三条栄町交差点まで対向2車線となる。2008年(平成20年)6月29日に奈良駅周辺の[[奈良駅#連続立体交差事業|高架化第1期工事]]が完了し、これに伴ってJR[[関西本線]]の三条通踏切が撤去された<ref>ならしみんだより 第1053号 2008年8月1日 奈良市 p.25</ref>。[[平城遷都1300年記念事業]]によって三条栄町交差点以西の対向4車線化拡幅工事が行なわれ、2010年(平成22年)3月24日に菅原町の[[大宮通り|大宮道路]]菅原東交差点までの区間を供用開始した<ref>[https://www.nara-np.co.jp/news/20100324105536.html 4車線化 きょう供用 - 三条大路・大宮道路一部] 奈良新聞 (2010-03-24) 2018年9月11日閲覧</ref>。 |
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== 沿道施設 == |
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<gallery mode="packed" width="240px"> |
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* [[啓林堂]]書店 |
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File:2018 Ichi-no-Torii of Kasuga-taisha.jpg|[[春日大社]]一の鳥居 |
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* [[日本マクドナルド|マクドナルド]]奈良三条店([[2011年]]1月閉店) |
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File:170930 Sarusawaike Nara Japan01s3.jpg|[[猿沢池]]と[[興福寺]]五重塔 |
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* [[S-TAGE]](エステージ)奈良三条店 |
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File:JR Nara Station 201409b.jpg|[[奈良駅|JR奈良駅]] |
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* [[京ろまん]] |
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</gallery> |
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* [[近畿大阪銀行]]奈良支店([[2011年]]2月閉店) |
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* [[餃子の王将]]奈良三条店 |
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=== 主な接続路線 === |
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* 西出奈良漬本舗(奈良漬専門店) |
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[[File:Sanjodori_1.jpg|thumb|240px|すべり坂と三条通り]] |
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* 奈良[[ワシントンホテル|ワシントンホテルプラザ]]([[ガスト (ファミリーレストラン)|ガスト]]) |
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* [[珈琲館]]奈良三条店 |
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* [[りそな銀行]]新奈良営業部(業務はJR奈良駅前NKビルに移転) |
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* [[西日本電信電話|NTT西日本]]奈良支店 |
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!交差する道路 |
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* [[リーガルコーポレーション|リーガル]] |
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!交差する場所 |
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* [[淨教寺 (奈良市)|淨教寺]] |
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!備考 |
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* [[藤田観光|ホテルフジタ]]奈良 |
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* [[念仏寺山古墳|開化天皇陵(念仏寺山古墳)]] |
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|[[国道169号]] |
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|一の鳥居 |
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* [[みずほ銀行]]奈良支店 |
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* 奈良市中部[[公民館]](奈良市観光センター) |
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* 一心堂 |
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|市道猿沢線 |
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* 旅館南都 |
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|(樽井町) |
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* 今西本店(奈良漬専門店) |
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* [[第一生命保険|第一生命]]ビル |
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* [[シネマデプト友楽]]([[2010年]]1月閉鎖。これに伴い奈良市内から映画館が消滅。)([[モスバーガー]]([[2011年]]1月閉店)) |
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|市道北部第376号線 |
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* [[三井住友銀行]]奈良支店 |
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|(橋本町) |
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* [[南都銀行]]本店 |
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|[[餅飯殿通り]]<ref>[http://www.city.nara.lg.jp/www/contents/1440651074500/files/03_sisetu.pdf 公共交通特定事業計画総括表 生活関連経路] 奈良市 (2017-08-15) 2018年9月24日閲覧</ref> |
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* [[中谷堂]](高速餅つきで有名) |
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* [[サークルKサンクス|サークルK]]猿沢の池店 |
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|市道東向線 |
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|(橋本町) |
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|[[東向商店街|東向通り]] |
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|市道小西通り線 |
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|(角振町) |
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|[[小西さくら通り商店街|小西さくら通り]] |
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|市道六条奈良阪線 |
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|上三条町 |
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|[[やすらぎの道]] |
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|[[京都府道・奈良県道754号木津横田線|県道木津横田線]] |
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|JR奈良駅前 |
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|} |
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※ 交差する場所の括弧書きは地名、それ以外は交差点名で表示 |
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== 沿道 == |
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[[File:20150927 Kilometer Zero Marker of Nara Prefecture.jpg|thumb|160px|right|奈良県[[道路元標|里程元標]]と[[高札|御高札場]]、[[手力雄神社 (奈良市)|手力雄神社]]]] |
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三条通りは[[春日大社#重要文化財(国指定)|春日大社一の鳥居]]前で参道と[[国道169号]]に交差する。[[平安京]]遷都以降は奈良と京を結ぶ[[奈良街道 (京都府)|京街道]]の入口であった<ref>木村・吉井 [2005: 124]</ref>。周辺は[[奈良公園]]であり[[奈良国立博物館]]も近接する。一の鳥居交差点南西に料亭・菊水楼が建つ。表門・庭門は[[円成寺|圓成寺]]塔頭から移築した門とされ、本館・旧本館とともに2000年(平成12年)に[[登録有形文化財]]に登録された<ref>[http://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/167382 菊水楼旧本館] 文化遺産オンライン 文化庁 2018年9月19日閲覧</ref>。一の鳥居の西はかつて[[興福寺]]の伽藍が建ち並んだ一帯である。通りの南側に[[菩提院大御堂]]と三作[[石子詰め|石子詰]]の旧跡が残る。すべり坂と呼ばれる坂に差しかかると、北側に五重塔と南大門跡、南側に五十二段の石段と眼下には[[猿沢池]]が広がる。石段を下った先の東寺林町には、[[柳生藩|柳生藩邸跡]]に奈良町役場が置かれて以来、1977年(昭和52年)まで[[奈良市役所]]があった<ref>奈良市史編集審議会 [1995: 104]</ref>。市役所移転後の建物は[[奈良市立図書館]]として利用され、その後図書館も有するならまちセンターに建て替えられた。 |
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猿沢池の西、樽井町は近世まで[[春日詣]]や[[お蔭参り|伊勢参り]]へ向かう道中の[[宿場町]]として栄えた<ref>木村・吉井 [2005: 130]</ref>。猿沢池から南へは[[上街道 (上ツ道)|上街道]]が伸びる。池のほとりに[[采女神社]]があり仲秋の名月の日に[[采女祭]]が執り行われる。樽井は1871年(明治4年)に奈良郵便役所が置かれた地でもある<ref>木村 [1974: 87]</ref>。現在は数軒の旅館ホテルが残り、店舗が通り沿いに建ち並ぶ。明治期に橋本町に設置された[[里程元標]]は、餅飯殿通りの入口から三条通り北側の[[手力雄神社]]そばへと2010年(平成22年)に移設された<ref>朝日新聞 2010年5月25日朝刊 奈良1版 p.29</ref>。[[餅飯殿通り]]は明治期以降呉服・古道具・時計などを取り扱う奈良一の[[商店街]]であった<ref>奈良市史編集審議会 [1970: 190-192]</ref><ref>奈良市史編集審議会 [1995: 125]</ref>。現在は奈良もちいどのセンター街を名乗り、道は南の下御門通りや[[ならまち]]へ通じる<ref>[https://narashikanko.or.jp/wp-content/themes/nara-portal/pdf/pamphlet_pdf/naramachi_walk.pdf ならまち散策マップ] 奈良市観光協会 2018年9月28日閲覧</ref>。 |
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通りは餅飯殿に続いて[[東向商店街|東向通り]]と交差する。東向は[[大阪電気軌道]]開業以降に栄えた商店街で、道は[[近鉄奈良駅]]へ繋がる<ref>奈良市史編集審議会 [1995: 126]</ref>。北西角の[[南都銀行]]本店は六十八銀行奈良支店として、[[長野宇平治]]設計のもと1926年(大正15年)に建築された<ref>[http://www.nantobank.co.jp/company/honten/ 南都銀行本店 ~旧六十八銀行奈良支店~] 南都銀行 2018年9月19日閲覧</ref>。同本店は1997年(平成9年)に[[登録有形文化財]]に登録された<ref>[http://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/113337 南都銀行本店] 文化遺産オンライン 文化庁 2018年9月19日閲覧</ref>。三条通りは角振町で[[小西さくら通り商店街|小西さくら通り]]と交差する。南西角に[[シネマデプト友楽]]が営業していたが2010年(平成22年)に閉館し、奈良市内から映画館が失われている。その向かいに豆菓子を扱うぜいたく豆本舗が2016年(平成28年)まで営業していた。その主屋・旧応接室・東蔵・西蔵が2003年(平成15年)に登録有形文化財に登録された<ref>[http://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/116767 ぜいたく豆本舗本店主屋] 文化遺産オンライン 文化庁 2018年9月19日閲覧</ref>。また明治初期に屯所が置かれたのち奈良警察署があった<ref>奈良市史編集審議会 [1995: 477]</ref>。 |
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三条通りは上三条町で[[やすらぎの道]]と交差する。やすらぎの道以西は拡幅工事が進んで道幅は広くなっている。上三条には1914年(大正3年)から1981年(昭和56年)まで[[奈良中央郵便局|奈良郵便局]]があった<ref>奈良市史編集審議会 [1970: 372]</ref>。同局の移転後は奈良市中央公民館が建設されて奈良市観光センターも入った。西に[[淨教寺 (奈良市)|淨教寺]]があり、その向かいに[[専念寺]]が建つ。昭和の終わり頃まで一帯の通り沿いは金融機関が連なっていた<ref>奈良市史編集審議会 [1970: 194]</ref>。上三条の西隣は下三条町で1938年(昭和13年)から1969年(昭和44年)まで[[奈良警察署]]があった<ref>[http://www.city.nara.lg.jp/www/contents/1150071536222/index.html 奈良のあゆみ-昭和(1926~1989)-] 奈良市 2018年9月21日閲覧</ref>。同署の跡地に[[藤田観光#ホテルフジタ|ホテルフジタ奈良]]が建ち、西隣に[[念仏寺山古墳|開化天皇陵]]の参道がある。その南向かいは奈良電報電話局から電電公社を経て、[[西日本電信電話|NTT西日本]]奈良支店がある。 |
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[[File:Sanjodori 7.jpg|thumb|240px|right|油阪地方町・三条町(2005年)]] |
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今辻子町は大阪電気軌道が一時期奈良線の終着駅設置を計画した地である。大軌は当初尼ヶ辻から三条通りを[[併用軌道]]で東進し、[[省線]]奈良駅の西に終着駅を敷設する計画を立てた<ref>近畿日本鉄道 [2010: 58]</ref><ref>奈良市史編集審議会 [1995: 279]</ref>。しかし、尼ヶ辻付近までの用地取得が難航、路線は[[大和西大寺駅|西大寺]]経由となった<ref>三條農家組合・三條水利組合 [2006: 188]</ref>。また省線奈良駅西側の予定地近くに[[奈良瓦斯]]などがあったため、駅敷設には不適とされ、三条通りに乗り入れて今辻子に終着駅を置く立案がされた<ref>奈良市史編集審議会 [1995: 281]</ref>。県・市議会・有力者を中心に議論が交わされたが、紆余曲折の末に路線は東向に乗り入れることとなり、三条通りへの乗り入れは実現しなかった<ref>奈良市史編集審議会 [1995: 281-287]</ref>。今辻子の南向かい、下三条の[[月日神社]]はもともとは店舗の南に建っていたため三条通りに面していなかったが、道路拡張工事に伴って通り沿いの立地となった<ref>奈良県立図書情報館ITサポーターズ [http://www.library.pref.nara.jp/supporter/naraweb/09%E2%97%8F%E5%85%83%E5%B1%B1%E5%8F%A3%E5%B0%8F%E9%96%93%E7%89%A9%E5%BA%97%E6%9C%88%E6%97%A5%E7%A5%9E%E7%A4%BE.pdf 奈良の今昔写真WEB 山口小間物店 月日神社 MOANACAPU] 奈良県立図書情報館 2018年9月21日閲覧</ref>。 |
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三条通りは[[奈良駅|JR奈良駅]]前で[[京都府道・奈良県道754号木津横田線|県道木津横田線]]と交差する。1890年(明治23年)12月27日に[[大阪鉄道 (初代)|大阪鉄道]]奈良駅が開業した。三条通りは[[暗越奈良街道]]へと続き、鉄道開通まで[[大阪|大坂]]と奈良を繋ぐ要路であった<ref>木村 [1974: 78]</ref><ref>奈良市史編集審議会 [1995: 245]</ref>。駅東側の三条通り沿いは鉄道開業以降に栄え始めて、[[旅館]]や特産品店が多く建ち並んだ<ref>奈良市史編集審議会 [1970: 261]</ref><ref>奈良市史編集審議会 [1995: 408]</ref>。1969年(昭和44年)には国鉄奈良駅から下三条に15軒、上三条から猿沢池の間に17軒の旅館があった<ref>奈良市史編集審議会 [1970: 262]</ref>。同時期の三条通り沿いには20軒の飲食店と[[奈良漬]]・[[筆#産地|筆]]・[[墨]]・古美術品など34軒の土産物屋が軒を連ねた<ref>奈良市史編集審議会 [1970: 260]</ref>。しかし、これらの業態は自動車社会の拡大ともに徐々に数を減らした<ref>奈良市史編集審議会 [1970: 260, 264]</ref>。その後[[ダイエー]]が1972年(昭和47年)に駅近くに開店し、家電量販店の[[ニノミヤムセン]]・[[上新電機]]も近隣に進出したがいずれも後に閉店した<ref>三條農家組合・三條水利組合 [2006: 341]</ref><ref>[http://www.city.nara.lg.jp/www/contents/1205303693980/files/tyu-katsu11.pdf 奈良市中心市街地活性化基本計画「歴史とロマンに抱かれたまほろばの都 奈良」] 奈良市 (2013-11-29) 2018年9月24日閲覧</ref>。奈良駅の北方に近鉄[[油阪駅]]があり、1969年(昭和44年)まで営業していた。 |
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| caption = 1.一の鳥居交差点 2.JR奈良駅前交差点 3.近鉄奈良駅 4.興福寺五重塔 5.猿沢池 6.餅飯殿通り 7.東向通り 8.小西さくら通り 9.やすらぎの道 10.県道木津横田線 11.菊水楼 12.菩提院大御堂 13.五十二段 14.興福寺南円堂 15.奈良県里程元標 16.南都銀行本店 17.旧・ぜいたく豆本舗 18.浄教寺 19.開化天皇陵 20.樽井町 |
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== 脚注 == |
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{{Reflist}} |
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== 参考文献 == |
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* 1962年 『奈良県政七十年史』 奈良県 |
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* 奈良市史編集審議会(編) 1970年 『奈良市史 地理編』 [[吉川弘文館]] |
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* 奈良市史編集審議会(編) 1995年 『奈良市史 通史四』 吉川弘文館 |
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* 木村博一 1974年 『奈良の歴史』 奈良市教育委員会 |
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* 1990年 『角川日本地名大辞典 29 奈良県』 [[角川書店]] |
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* 2003年 『奈良国道事務所50年史 まほろばの道づくり』 国土交通省近畿地方整備局奈良国道事務所 |
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* [[木村茂光]]・吉井敏幸(編) 2005年 『奈良と伊勢街道』 吉川弘文館 |
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* 2006年 『奈良三條村史』 三條農家組合・三條水利組合 |
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* 2010年 『近畿日本鉄道100年のあゆみ』 近畿日本鉄道 |
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== 外部リンク == |
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* [http://nara-sanjo.jp 三条通ショッピングモール] |
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* [http://www.library.pref.nara.jp/supporter/naraweb/sanjoutoori.html 奈良の今昔写真 三条通り] 奈良県立図書情報館ITサポーターズ |
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[[Category:奈良県の道路]] |
[[Category:奈良県の道路]] |
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[[Category:市町村道]] |
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[[Category:近畿地方の商店街]] |
2019年1月30日 (水) 11:37時点における版
奈良市道 | |
---|---|
三条通り 市道三条線 | |
路線延長 | 1.26km |
道路の方角 | 東西 |
起点 | 奈良市高畑町 |
終点 | 奈良市三条町 |
接続する 主な道路 (記法) |
国道169号線、やすらぎの道、 県道木津横田線など |
■テンプレート(■ノート ■使い方) ■PJ道路 |
三条通り(さんじょうどおり)は、奈良県奈良市の街路。奈良市中心市街地を東西に貫く目抜き通りである。JR奈良駅と奈良公園・春日大社を結ぶ。
概要
三条通りはJR奈良駅から奈良公園・春日大社に向けて奈良市の中心市街地を東西に走る街路で、春日大社一の鳥居交差点・JR奈良駅前交差点の区間を指す[1]。平城京の三条大路を引き継ぐ通りであり、現在は奈良市の市道三条線である[2]。沿道に興福寺や猿沢池があり、通りは近鉄奈良駅近くでやすらぎの道・小西さくら通り・東向通り・餅飯殿通りなどと交差する。やすらぎの道や餅飯殿通りを南に下るとならまちへ、やすらぎの道を北へ向かうと奈良きたまちや鴻ノ池運動公園へ至る。地元向け老舗商店と観光客向けの土産店、飲食店・ホテル・金融機関などが混在し、観光客や通行者で賑わう。沿道の商店街に三条通ショッピングモールと三条通り橋本商親会、猿沢商店街がある[3]。好天の日は両側のビルの合間に聳える春日山を望める[4]。春日若宮おん祭・采女祭・率川神社の三枝祭などの奈良の行事で時代装束を着た行列が練り歩く通りでもある。
路線
三条通りは一の鳥居・樽井町間が390m、2車線で一の鳥居・菩提院大御堂付近は東行き一方通行[2]。樽井町・JR奈良駅前間は870m、東行き一方通行の1車線区間であり、日曜日・祝祭日の午前11時から午後7時までの間が車両通行止となる[5]。
明治期に奈良県の里程元標が橋本町に設置された。三条通りの一の鳥居・橋本町間は「東京ヨリ奈良縣ニ達スル路線」の一部区間として国道49号に編入された。1893年(明治26年)に角振町・三条町間を含む暗越奈良街道が乙種仮定県道に指定された[6]。1894年(明治27年)、奈良の鉄道開業に伴って道路が拡張された[1][7]。国道49号は1920年(大正9年)の旧道路法によって国道15号に認定された[8]。1930年(昭和5年)11月18日に橋本町・国鉄奈良駅前交差点の県道区間が国道15号に指定され、三条通りは全区間が国道となった[9]。1932年(昭和7年)に国の失業救済事業として国道15号改修工事が始まり、1935年(昭和10年)に三条通りの奈良駅・橋本町間の舗装化工事が完了した[10]。
1952年(昭和27年)の道路法公布により国道15号は国道24号となった。1956年(昭和31年)11月に自動信号機が奈良市で最初に国鉄奈良駅前交差点へ設置された[11]。三条通りは2車線の国道であったが1965年(昭和40年)12月、二輪を除く自動車は樽井町・国鉄奈良駅前間について午前8時から午後9時まで東行き一方通行へと変更された[12][13]。1971年(昭和46年)4月に猿沢池・奈良郵便局間で日曜日・祝祭日の午後1時から午後5時まで歩行者天国が実施されるようになり、同年11月に国鉄奈良駅前交差点まで実施範囲を拡大した[14]。奈良バイパスの一部区間供用開始を受けて、国道24号の木津町市坂と奈良市大森町の間が1972年(昭和47年)3月22日にバイパス経由へ区域変更された[15]。これに伴って三条通りは国から県道木津横田線へと移管された[16]。同年11月1日に県道木津横田線が大宮通り経由へと区域変更されて、三条通りは市道となった[14][17]。
三条通りはなら・シルクロード博覧会開催を前に、歩行者通行を優先する目的で歩道の幅を広く取ったコミュニティ道路へと整備された。工事はやすらぎの道を挟んで2期に分けて進められて1988年(昭和63年)3月20日に完成。猿沢池・JR奈良駅交差点間は車道を約3.5mに狭めて1車線となった[18]。この時、春日参道三条通りの名称も付けられた[19]。三条通りの道幅は約8mと狭いため、16mに拡幅することが1933年(昭和8年)5月19日より都市計画決定されていた[20]。やすらぎの道西側の上三条工区で1997年(平成9年)3月に事業開始、JR奈良駅前交差点東側の三条工区も2007年(平成19年)4月に事業開始した[21]。拡幅は進んだが多くの店舗が減築や移転・廃業を余儀なくされた[22]。無電柱化工事や沿道施設の景観規制も進められた[23]。三条通りのJR奈良駅前・一の鳥居間を含む周辺の路上は2009年(平成21年)5月18日から路上喫煙禁止地域に指定され、同年11月1日より違反者に対して過料が課されている[24]。
JR奈良駅前交差点より西に向かう市道三条菅原線のうち、尼ヶ辻までの区間についても慣用的に三条通り、三条道路と呼ばれる[25][26]。JR奈良駅前交差点の県道木津横田線より西側は三条栄町交差点まで対向2車線となる。2008年(平成20年)6月29日に奈良駅周辺の高架化第1期工事が完了し、これに伴ってJR関西本線の三条通踏切が撤去された[27]。平城遷都1300年記念事業によって三条栄町交差点以西の対向4車線化拡幅工事が行なわれ、2010年(平成22年)3月24日に菅原町の大宮道路菅原東交差点までの区間を供用開始した[28]。
-
春日大社一の鳥居
主な接続路線
交差する道路 | 交差する場所 | 備考 |
---|---|---|
国道169号 | 一の鳥居 | |
市道猿沢線 | (樽井町) | |
市道北部第376号線 | (橋本町) | 餅飯殿通り[29] |
市道東向線 | (橋本町) | 東向通り |
市道小西通り線 | (角振町) | 小西さくら通り |
市道六条奈良阪線 | 上三条町 | やすらぎの道 |
県道木津横田線 | JR奈良駅前 |
※ 交差する場所の括弧書きは地名、それ以外は交差点名で表示
沿道
三条通りは春日大社一の鳥居前で参道と国道169号に交差する。平安京遷都以降は奈良と京を結ぶ京街道の入口であった[30]。周辺は奈良公園であり奈良国立博物館も近接する。一の鳥居交差点南西に料亭・菊水楼が建つ。表門・庭門は圓成寺塔頭から移築した門とされ、本館・旧本館とともに2000年(平成12年)に登録有形文化財に登録された[31]。一の鳥居の西はかつて興福寺の伽藍が建ち並んだ一帯である。通りの南側に菩提院大御堂と三作石子詰の旧跡が残る。すべり坂と呼ばれる坂に差しかかると、北側に五重塔と南大門跡、南側に五十二段の石段と眼下には猿沢池が広がる。石段を下った先の東寺林町には、柳生藩邸跡に奈良町役場が置かれて以来、1977年(昭和52年)まで奈良市役所があった[32]。市役所移転後の建物は奈良市立図書館として利用され、その後図書館も有するならまちセンターに建て替えられた。
猿沢池の西、樽井町は近世まで春日詣や伊勢参りへ向かう道中の宿場町として栄えた[33]。猿沢池から南へは上街道が伸びる。池のほとりに采女神社があり仲秋の名月の日に采女祭が執り行われる。樽井は1871年(明治4年)に奈良郵便役所が置かれた地でもある[34]。現在は数軒の旅館ホテルが残り、店舗が通り沿いに建ち並ぶ。明治期に橋本町に設置された里程元標は、餅飯殿通りの入口から三条通り北側の手力雄神社そばへと2010年(平成22年)に移設された[35]。餅飯殿通りは明治期以降呉服・古道具・時計などを取り扱う奈良一の商店街であった[36][37]。現在は奈良もちいどのセンター街を名乗り、道は南の下御門通りやならまちへ通じる[38]。
通りは餅飯殿に続いて東向通りと交差する。東向は大阪電気軌道開業以降に栄えた商店街で、道は近鉄奈良駅へ繋がる[39]。北西角の南都銀行本店は六十八銀行奈良支店として、長野宇平治設計のもと1926年(大正15年)に建築された[40]。同本店は1997年(平成9年)に登録有形文化財に登録された[41]。三条通りは角振町で小西さくら通りと交差する。南西角にシネマデプト友楽が営業していたが2010年(平成22年)に閉館し、奈良市内から映画館が失われている。その向かいに豆菓子を扱うぜいたく豆本舗が2016年(平成28年)まで営業していた。その主屋・旧応接室・東蔵・西蔵が2003年(平成15年)に登録有形文化財に登録された[42]。また明治初期に屯所が置かれたのち奈良警察署があった[43]。
三条通りは上三条町でやすらぎの道と交差する。やすらぎの道以西は拡幅工事が進んで道幅は広くなっている。上三条には1914年(大正3年)から1981年(昭和56年)まで奈良郵便局があった[44]。同局の移転後は奈良市中央公民館が建設されて奈良市観光センターも入った。西に淨教寺があり、その向かいに専念寺が建つ。昭和の終わり頃まで一帯の通り沿いは金融機関が連なっていた[45]。上三条の西隣は下三条町で1938年(昭和13年)から1969年(昭和44年)まで奈良警察署があった[46]。同署の跡地にホテルフジタ奈良が建ち、西隣に開化天皇陵の参道がある。その南向かいは奈良電報電話局から電電公社を経て、NTT西日本奈良支店がある。
今辻子町は大阪電気軌道が一時期奈良線の終着駅設置を計画した地である。大軌は当初尼ヶ辻から三条通りを併用軌道で東進し、省線奈良駅の西に終着駅を敷設する計画を立てた[47][48]。しかし、尼ヶ辻付近までの用地取得が難航、路線は西大寺経由となった[49]。また省線奈良駅西側の予定地近くに奈良瓦斯などがあったため、駅敷設には不適とされ、三条通りに乗り入れて今辻子に終着駅を置く立案がされた[50]。県・市議会・有力者を中心に議論が交わされたが、紆余曲折の末に路線は東向に乗り入れることとなり、三条通りへの乗り入れは実現しなかった[51]。今辻子の南向かい、下三条の月日神社はもともとは店舗の南に建っていたため三条通りに面していなかったが、道路拡張工事に伴って通り沿いの立地となった[52]。
三条通りはJR奈良駅前で県道木津横田線と交差する。1890年(明治23年)12月27日に大阪鉄道奈良駅が開業した。三条通りは暗越奈良街道へと続き、鉄道開通まで大坂と奈良を繋ぐ要路であった[53][54]。駅東側の三条通り沿いは鉄道開業以降に栄え始めて、旅館や特産品店が多く建ち並んだ[55][56]。1969年(昭和44年)には国鉄奈良駅から下三条に15軒、上三条から猿沢池の間に17軒の旅館があった[57]。同時期の三条通り沿いには20軒の飲食店と奈良漬・筆・墨・古美術品など34軒の土産物屋が軒を連ねた[58]。しかし、これらの業態は自動車社会の拡大ともに徐々に数を減らした[59]。その後ダイエーが1972年(昭和47年)に駅近くに開店し、家電量販店のニノミヤムセン・上新電機も近隣に進出したがいずれも後に閉店した[60][61]。奈良駅の北方に近鉄油阪駅があり、1969年(昭和44年)まで営業していた。
脚注
- ^ a b 角川 [1990: 519]
- ^ a b 奈良市の都市計画2017 IV都市施設 奈良市 2018年9月11日閲覧
- ^ 商店街の活性化について 奈良市 2018年9月21日閲覧
- ^ 第三部 重点眺望景観の保全・活用 No.17 JR奈良駅前を含む三条通から春日大社一の鳥居、御蓋山、春日山への眺望 奈良市 2018年9月21日閲覧
- ^ 交通規制のお知らせ 奈良マラソン2018 奈良県バス協会 2018年9月18日閲覧
- ^ 奈良市史編集審議会 [1970: 293]
- ^ 奈良市史編集審議会 [1995: 161]
- ^ 奈良国道事務所 [2003: 38]
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参考文献
- 1962年 『奈良県政七十年史』 奈良県
- 奈良市史編集審議会(編) 1970年 『奈良市史 地理編』 吉川弘文館
- 奈良市史編集審議会(編) 1995年 『奈良市史 通史四』 吉川弘文館
- 木村博一 1974年 『奈良の歴史』 奈良市教育委員会
- 1990年 『角川日本地名大辞典 29 奈良県』 角川書店
- 2003年 『奈良国道事務所50年史 まほろばの道づくり』 国土交通省近畿地方整備局奈良国道事務所
- 木村茂光・吉井敏幸(編) 2005年 『奈良と伊勢街道』 吉川弘文館
- 2006年 『奈良三條村史』 三條農家組合・三條水利組合
- 2010年 『近畿日本鉄道100年のあゆみ』 近畿日本鉄道
外部リンク
- 三条通ショッピングモール
- 奈良の今昔写真 三条通り 奈良県立図書情報館ITサポーターズ