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「自来也 (NARUTO)」の版間の差分

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| 物語世界内の観点 = 2016年7月
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'''自来也'''(じらいや)は、[[岸本斉史]]作の漫画作品およびそれを原作としたアニメ『[[NARUTO -ナルト-]]』に登場する架空の人物。アニメでの[[声優]]は[[大塚芳忠]]、幼少時代は[[奈良徹]]。[[ミュージカル]]での[[俳優]]は[[梅垣義明]](2015年)。

== 概要 ==
'''伝説の三忍'''の一人。三代目火影・猿飛ヒルゼンの弟子で、本編の主人公[[うずまきナルト]]の師匠かつ名付け親。ナルトのチームメイトである[[うちはサスケ]]と[[春野サクラ]]は曾孫弟子、その師である[[はたけカカシ]]は孫弟子、そしてナルトの父でありカカシの師である四代目火影・[[波風ミナト]]や[[暁 (NARUTO)|暁]]の長門は弟子に当たる。長い白髪の一部を後頭部でまとめている大柄な男で、目元に赤い線がある。これは年をとるにつれて段々と長くなり、最終的には輪郭部までつながるようになった。額には木ノ葉の額当てではなく「油」と書かれた専用の額当てを付け、背中に巨大な巻物を背負い、履物は下駄。モチーフは歌舞伎役者<ref>{{要出典範囲|[[週刊少年ジャンプ]]2011年33号カラーページにおける作者のコメントより。|date=2016年7月}}</ref>。何かにつけて見得を切ることが多いが、途中で邪魔されることもある。「....っての!」が口癖である。

幼少の頃は[[大蛇丸 (NARUTO)|大蛇丸]]、[[綱手 (NARUTO)|綱手]]と共にヒルゼンに師事していた。この頃、綱手から「インテリエロ助」とあだ名をつけられている。3人の中では劣等生で、「大蛇丸を見習え」という師の苦言に反抗することもしばしばあった。以前に一度綱手に[[プロポーズ]]したことがあったが、ありえないと一蹴されている。

修行時代は、忍の才能に恵まれた大蛇丸に対して少なからず対抗心を持っており、ナルトと[[うちはサスケ|サスケ]]に似た関係にあった。大蛇丸が里を抜ける際には友情を信じて必死で説得にあたっていたが、報われなかったため、サスケの里抜けにより自分と同じ境遇に立たされたナルトに対して、「サスケのことは忘れろ」と忠告している。

「忍者とは忍術ではなく忍び耐える者」という思想の持ち主。この思考はナルトに受け継がれている。

若き時代は「里の狂気」と形容されていたこともあり、色々な意味で木ノ葉の問題児だった事が伺える。本質的には無類の女好きであり、覗きの常習犯。ナルトから「エロ仙人」と呼ばれ、本人はその呼び名を否定しないが、さすがに人前では使って欲しくなかった模様。忍としての実力は火影級とまで言われる「三忍」の名に遜色ないものであった。

本人によれば、人生で2回死にかけたことがある。1度目は若い頃、女湯の綱手を覗いたために全力で殴られ、両腕と肋骨6本の[[骨折]]及び内臓破裂の重傷を負い、生死の境を彷徨った時。2度目はナルトとの修行の折、九尾の封印を少し開けたことによりナルトが九尾化し、4本目の尾を出して暴走した時である。

== 第一部以前 ==
二代目火影の統治時代、師であるヒルゼンの口寄せの術を目の当たりにすると、「女性にモテたい」という不純な動機ではあるものの修行に励むようになる。そして動物との契約の無い状態で口寄せを発動してしまったため蝦蟇の里・妙木山に迷い込んでしまい、大ガマ仙人に「自来也が立派な忍者となり、彼の弟子が忍びの世界に大きな変革をもたらすことになるが、自来也の選択によりその者が平和をもたらすか破滅をもたらすかが決まる」と予言を受ける。

妙木山にて仙術の修行を受けた後は大ガマ仙人の夢の通りに本を書きながら弟子探しの旅に出るが、第二次忍界大戦の勃発によりそれを中断、木ノ葉の忍として任務に参加することになり、綱手・大蛇丸と共に多大な戦果を挙げる。戦争末期に当時から小国の里の長でありながら無敵の忍としてその名を轟かせた雨隠れの長、山椒魚の半蔵と交戦し彼より三忍の名を与えられる。

また戦地の雨隠れで弥彦・小南・長門という三人の孤児と出会う。彼らが戦災孤児であるのを知ると贖罪も兼ねて三人の世話をしながら忍としての育成に着手、彼らが自身の影分身を倒すまでに成長したのを見届けると木ノ葉に帰還した。この時に長門が伝説の輪廻眼の持ち主であるのを知り、彼が「予言の弟子」ではないかと考え、弥彦を守る為に殺人を犯し思い悩む長門に、その眼の意味をよく考えるように訓示した。

その後も続く戦争で綱手・大蛇丸と共に次々と功績を上げる。そんな中、長門たちの死の報せを受け、再び弟子探しの旅に出ることを決意する。
<!--以上、アニメ版での描写。-->

== 第一部 ==
11月11日生まれ、51歳。身長191.2cm。体重87.5kg。弟子探しの傍ら、里を抜けた大蛇丸の行動に目を光らせており、中忍試験の直前に里に帰還。女湯を覗いていたところ、ナルトに出会い、彼の将来を危惧しその身を預かり「九尾のチャクラの引き出し方」と「口寄せの術」を教える。木ノ葉崩しの際は里を蹂躙する大蛇を口寄せ蝦蟇で潰し里の援護に入る。砂隠れとの和解後、相談役達から五代目火影就任を要請されるが、固辞し、同じ三忍で初代火影の孫である綱手を推挙し、ナルトと共に捜索の旅に出る。ナルトを弟子にした理由は「かつて弟子にしていた四代目火影とよく似ているから」と話している。綱手捜索の道中、ナルトに高等忍術「螺旋丸」を伝授。指導方針はいい加減っぽく見えるも厳しく、修行中は優しさを表に出さないが、ナルトの境遇や心境を察してやれる思いやりを持っている。

実力は暁の[[暁 (NARUTO)#うちはイタチ|うちはイタチ]]と[[暁 (NARUTO)#干柿鬼鮫|干柿鬼鮫]]の2人がかりでさえ対戦を躊躇するほど。彼らと実際に対峙した際はイタチが「天照」を使用したため、逃走を許したが、高等忍術で圧倒した。その後、綱手と共に大蛇丸と対戦。大蛇丸は術を封じられていたが、自身も綱手によって酒に毒を盛られていたため、チャクラを上手く練れず、劣勢を強いられる。終盤は口寄せ動物3体(蛞蝓、大蛇、蝦蟇)がまみえた凄まじい攻防となり、綱手の渾身の一撃によりなんとか撃退する。

十数年前に大蛇丸が里を抜けた後は、彼の襲撃に備え監視及び情報収集活動に従事していたため、里を不在にしていることが多い。他の里にも暁に関する情報を提供している。

サスケが里を抜けた後はナルトを正式な弟子とし、2年半余り里の外で修行をつける。

== 第二部 ==
54歳。ナルトとの修行を終え、無事木ノ葉の里に帰還する。ナルトが帰還後の初任務に出かける際に姿を見せ、砂隠れの風影である我愛羅が暁に攫われた事を告げ、人柱力であるナルトをわざわざ砂隠れに派遣することの懸念を綱手に耳打ちしていた。

その後も独自のルートを使い大蛇丸や暁の情報収集を続けており、ナルトたちが角都、飛段との戦いを終え木ノ葉に帰還した後に久しぶりに姿を現し、大蛇丸がサスケに殺されたという情報を伝える。

第七班、第八班がうちはイタチ捜索任務に就いている間、自らは暁のリーダー・ペインの居場所を突き止め雨隠れの里に潜入し、そこで侵入を察知したペインと小南の襲撃を受ける。

ペインの輪廻眼を見て、その正体をかつて忍術を教えた長門だと悟るが、新たに口寄せされた正体不明の二人のペインと戦闘を繰り広げ、フカサク夫妻の幻術の援護もあり、三人のペインを撃破したものの、新たなペインの不意打ちを受け左腕を失い、更に倒したはずの三人も復活し、計六人のペインと対峙する事となるが、六人のうちの一人に弥彦の面影を見出した上、ペインの一人で最初に長門だと考えていた畜生道を、結界に引きずりこんで仕留める事に成功する。

そのまま逃亡することも可能であったが、複数の人間が輪廻眼を持っていることや、弥彦が輪廻眼を持っていることの謎に迫るため、手負いのまま残り五人のペインと対峙する。

この時、六人のペインがかつて自分が会ったことのある忍であることに気付き、直後にペインの集中攻撃によって喉を潰される程の瀕死の状態に追い詰められた上に心肺停止状態に陥ってしまう。その後、気力で一度息を吹き返し、フカサクの背に現状で判っているペインの情報を記すも、修羅道の攻撃で沈められ、予言の子はナルトだと信じ、自来也豪傑物語続編のタイトルを「うずまきナルト物語」と決めて、静かに笑みを浮かべながら水底に沈んでいった。

この自来也の死は、親がおらず絆を失う辛さを知らないナルトにとって非常に大きな衝撃をあたえた。

なお、その後の第四次忍界大戦では多数の名のある忍が穢土転生によって復活させられていたが、自来也は口寄せされなかった。これは自来也の遺体がペインの棒で串刺しになったまま埋葬される事無く水底深く沈んでおり、身体の一部(遺伝子情報になるもの)を手に入れる事が不可能だったため。

== 著書 ==
* ド根性忍伝
: 最初に書いた小説。主人公のモデルは長門で名前はナルト、自来也の「平和に対する強い思い」が主題となっている。全く売れなかったが、この本を読んだミナトとナルトは感嘆していた。
: この本がきっかけで、ナルトと長門の戦いに終止符が打たれることになる。
* イチャイチャシリーズ
** イチャイチャパラダイス(上・中・下)
** イチャイチャバイオレンス
** イチャイチャタクティクス(第二部開始時点での最新刊)
: 18禁の小説。内容は本人の実体験に基づいている。こちらはド根性忍伝と違ってかなり売れており、カカシなど愛読者もいる。映画化もされている。
: [[印税]]でも[[岸本斉史|作者]]によると「綱手の借金くらい儲けている」とのことであり、日本円にして数億円程度であるという。
: 自来也はダイイングメッセージを残す際、「タクティクス」の文章の文字を暗号にして示した。

== 能力 ==
[[NARUTO -ナルト-の術#攻戦系|高度な火遁]]・土遁、時空間忍術など強力な術を多用し、封印術にも長けている。四代目火影・ミナトを育て上げ、不器用なナルトに螺旋丸を修得させていることからも、師としても相当の人物であることが見てとれる。

「者の書」によると、パラメータが公表されている登場人物の中ではイタチと並んでトップの数値を誇る。実際、木の葉の里に潜入した際に鬼鮫と二人で彼と対峙したイタチは「下手をすれば二人とも殺される」として交戦より撤退を選択した。

ナルト同様幻術は得意ではないが、仙術チャクラを取り込んだ「仙人モード」になり、二大仙蝦蟇のフカサク、シマ夫妻を両肩に乗せることで、幻術攻撃を可能とする。

=== 使用術一覧 ===
(術の詳細については[[NARUTO -ナルト-の術]]を参照)
* [[NARUTO -ナルト-の術#火遁(かとん)|火遁]]
** 蝦蟇油炎弾(ガマブン太と協力して)
** 炎弾
** 大炎弾
** 超大炎弾
** 火龍炎弾(ナルティメットストーム)
** 龍火の術(アニメ)
** 消し幕が原(ナルティメットアクセル2)
* [[NARUTO -ナルト-の術#土遁(どとん)|土遁]]
** 黄泉沼
* [[口寄せの術]]
** 口寄せ・蝦蟇口縛り
** 口寄せ・屋台崩しの術
** 口寄せ・蝦蟇見世の術
* [[NARUTO -ナルト-の術#結界忍術|結界忍術]]
** 蝦蟇瓢牢
** 天蓋法陣
* [[NARUTO -ナルト-の術#忍術(にんじゅつ)|形態変化]]
** 螺旋丸
** 火遁・豪炎螺旋丸(ナルティメットシリーズ)
** 双迅螺旋丸(ナルティメットアクセル1~2)
** 超大玉螺旋丸
* [[NARUTO -ナルト-の術#封印術|封印術]]
** 五行解印
** 封火法印
** 指刻封印
* 分身系
** 影分身の術
* [[NARUTO -ナルト-の術#仙術(せんじゅつ)|仙術]]
** 五右衛門
** 毛針千本
** 蛙組手
** 幻術・蛙挽歌
* 忍法・針地蔵
* 蝦蟇油弾
* 蝦蟇隠れの術
* 蝦蟇平 影操りの術
* 乱獅子髪の術
* 蛙変えるの術
* 変わり身の術(アニメ)

== 映画 ==
* [[劇場版 NARUTO -ナルト- 疾風伝 絆]]
*: どこからともなく現れ、空中要塞から落下したナルト達を救った。ナルトの回想にも登場。
* [[劇場版 NARUTO -ナルト- 疾風伝 火の意志を継ぐ者]]
*: 五影会談へ向かう途中の我愛羅を救出へ向かい、ナルトの持つ可能性を説明した。その後、我愛羅から貰った停戦の証を示し、開戦を阻止した。また若い頃の幻影も登場した。
* [[劇場版 NARUTO -ナルト- 疾風伝 ザ・ロストタワー]]
*: 約20年前の自来也が登場。ミナトが開発した螺旋丸を短期間でマスターし、任務に発つ前の彼に見せていた。

また、『[[THE LAST -NARUTO THE MOVIE-]]』および『[[BORUTO -NARUTO THE MOVIE-]]』には登場していないものの、前者の作品冒頭のアニメーションと後者の予告映像の一部において自来也役の大塚氏がナレーションを担当している。

== 関連項目 ==
{{Commons cat|Jiraiya (Naruto)}}
* [[自来也]]

== 出典・脚注 ==
{{Reflist}}

{{NARUTO}}
{{DEFAULTSORT:しらいや}}
[[Category:NARUTO -ナルト-の登場人物]]
[[Category:架空の著作家]]

[[no:Jiraiya]]
[[ru:Список персонажей «Наруто» (А-И)#Дзирайя]]

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