山田正三

山田 正三（やまだ しょうぞう、1882年（明治15年）12月20日 - 1949年（昭和24年）1月6日）は、日本の法学者。法学博士。京都帝国大学名誉教授。京都帝国大学法学部長。衆議院議員山田喜之助の異母弟。

人物

大阪府大阪市生まれ。山田八郎兵衛の四男。幼い頃東京市に転住、同地に於て初等教育及び中等教育を終えた。1906年、金沢の第四高等学校を卒業した。1909年、京都帝国大学法科大学独法科を卒業した。大学院に進んだが司法官試補となって1910年7月14日、大学院を退学した。

1911年、兄・喜之助方より分家して一家を創立した。1911年11月10日、京都帝国大学法科大学の講師を嘱託された。1912年4月、判事に任官（京都地方裁判所詰）。同年6月、京都帝国大学法科大学助教授に就任（判事と兼任）。のち教授に昇進した。1943年、退官した。正三の口調は「東京育ちのべらんめえ調」であった。

家族・親族

山田家

大阪府大阪市、東京、京都府京都市上京区

異母兄・山田喜之助

• 父・八郎兵衛（砂糖商）

旧名は行沢富三郎。桜井屋の家付きの一人娘・志よう（異母兄・喜之助の実母）の婿。

• 異母兄・喜之助（弁護士、政治家・衆議院議員）

1859年 - 1913年

• 妻・いと（井上毅の三女）

1889年 -

• 長男
• 長女
• 養子・麟子（砂糖商・熊谷得之助の三男・達之助に嫁ぐ）

1906年 -

麟子は異母兄・喜之助が鈴木こと（東京府人）との聞にもうけた娘である。正三は麟子を自分の養子にしたうえ、熊谷得之助の三男・達之助に嫁がせた。熊谷得之助は、喜之助の父・富三郎の弟・得兵衛（得三）の子である。熊谷得之助の長男・順之助は砂糖商を営み、京都府多額納税者である。

• 甥・作之助（弁護士、裁判官）

1896年 - 1995年

• 同長男・弘之助（弁護士）

1926年 - 1990年

親戚

• 井上毅（官僚、政治家）
• 井上匡四郎（鉱山学者、政治家）
• 岡松参太郎（法学者）
• 熊谷順之助（砂糖商、京都府多額納税者）
• 小林俊三（弁護士、裁判官）

参考文献

• 人事興信所編『人事興信録 第9版』人事興信所、1931年。
• 人事興信所編『人事興信録 第13版 上』人事興信所、1941年。
• 人事興信所編『人事興信録 第14版 上』人事興信所、1943年。
• 人事興信所編『人事興信録 第14版 下』人事興信所、1943年。