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== 過去に配置されていた車両 == |
== 過去に配置されていた車両 == |
2018年6月11日 (月) 01:20時点における版
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勝田車両センター | |
---|---|
基本情報 | |
鉄道事業者 | 東日本旅客鉄道 |
帰属組織 | 水戸支社 |
所属略号 | 水カツ |
配置両数 | |
電車 | 702両 |
貨車 | 26両 |
合計 | 728両 |
備考 | 2018年4月1日現在のデータ[1][2] |
勝田車両センター(かつたしゃりょうセンター)は、茨城県ひたちなか市にある東日本旅客鉄道(JR東日本)の車両基地である。同社水戸支社の管轄。常磐線勝田駅の北側に位置する。
概要
常磐線に沿うように設けられ、勝田駅から2本の入出区線により繋がっている。 本線側より1番線から19番線の着発線が並び、1番線から13番線が車両留置線。14番線から18番線は検修庫内に通じており、交番検査や機能保全は主に14番線を使用し、軽微な修繕などは15・16番線が使用される。17・18番線は架線が張られていない修繕庫で、クレーンや車体を持ち上げるジャッキなどが配備され、車両の修繕や加工などの作業が行われる。E657系前頭部のFRPカバーもここで取り付けられたものである。 18番線の検修庫内には車輪転削機が設置されていたが、2006年4月に新設された内原電留線に10両編成対応の車輪転削線が設けられたために転削機を移設し機能を移転した。この車輪転削機は水郡線営業所の車両も使用する。19番線は着発線の中でも最も短く、3両分の長さしかないためE491系や編成から分割された車両が置かれることが多い。かつて443系電車が配置されていた頃は同車が使用することが多かった[3]。
要部検査や全般検査は郡山総合車両センターで行なわれ、車両はその都度、水戸線・東北本線経由で回送される。
歴史
- 1961年(昭和36年)4月1日 - 日本国有鉄道の勝田電車区として開設。
- 1961年4月20日 - 401系電車を配置、同年6月1日から営業運転を開始。
- 1962年(昭和37年)7月 - 451系急行形電車を配置。
- 1985年(昭和60年)3月 - 485系特急型電車(483系を含む)を配置。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、JR東日本に継承。
- 2004年(平成16年)4月1日 - 勝田車両センターに改称。
- 2005年(平成17年)6月 - ISO 9001の認証を取得。
- 2015年(平成27年)3月 - 上野東京ライン開業により42年ぶりに東京駅乗り入れ列車が復活(列車自体は品川駅まで乗り入れる)。
配置車両
2018年4月1日現在の配置車両は以下の通り[1][2]。配置車両の車体に記される略号は「水カツ」(水=水戸支社、カツ=勝田)である。編成番号はK○○○で統一されている。
電車 | 気動車 | 機関車 | 客車 | 貨車 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|
702両 | 0両 | 0両 | 0両 | 26両 | 728両 |
電車
- 485系電車(6両)
- ジョイフルトレイン「リゾートエクスプレスゆう」の6両編成1本が配置されている。編成番号はK30。
- かつてはボンネット先頭車を連結する訓練車 (K26) 編成が配置されていたが、2007年に廃車となった。郡山総合車両センターに回送後、クハ481-17・モハ485-61は解体。モヤ484-2はモハ484-61に復帰改造されクハ481-26と共に整備が行われ、埼玉県さいたま市の鉄道博物館に静態保存された。
- 以前、常磐線方面の臨時電車として使われていたK40編成・K60編成は2013年1月に相次いで郡山総合車両センターへ廃車回送された[4][5]。
- 651系電車(33両)
- 基本編成の7両編成3本(編成番号K102・103・105、21両)と付属編成の4両編成3本(編成番号K201・205・207、12両)が配置されている。
- 特急「スーパーひたち」および「フレッシュひたち」の一部列車で運用されていたが、2013年3月16日のダイヤ改正で定期運用を終了した。その後、E657系の改造のため2013年10月1日から2015年3月13日まで1往復のみ運用に復帰し、2015年3月14日改正をもって「フレッシュひたち」の運用を終了した。
- その後は、交直流両用であることを活かし、急行「ぶらり横浜・鎌倉号」や、快速「ぶらり高尾散策号」など、常磐線方面の臨時列車に使用されているが、2017年7月22日より、常磐線・いわき-竜田間の普通列車2往復に付属編成が投入され、普通列車ながらも定期運用が復活した[6]。
- 2013年度から2014年度にかけて54両(7両編成6本、4両編成3本)が交流機器を使用停止して1000番台となり、大宮総合車両センターへと転出した[7]。
- E657系電車(170両)
- 編成番号K1 - K17の基本編成の10両編成17本が配置されている。
- 2012年3月3日に臨時特急「復興いわきフラガール号」で営業運転を開始し、同年3月17日から特急「スーパーひたち」「フレッシュひたち」での定期運用を開始した。
- 2013年3月16日のダイヤ改正から同年9月30日まで、特急「スーパーひたち」「フレッシュひたち」のすべての定期列車が当系列で運転されていた。
- 651系の特急の運用が終了し、2015年3月14日改正より再び特急の定期列車が当系列に統一された。なお同改正より特急の名称がそれぞれ「ひたち」「ときわ」に変更された。
- E501系電車(60両)
- 編成番号K701 - K704の基本編成の10両編成4本(40両)とK751 - K754の付属編成の5両編成4本(20両)が配置されている。
- 1995年12月1日の営業運転開始当初は、常磐線上野 - 土浦間の普通列車で運用されていたが、2007年2月21日をもって同区間での運用を終了した。
- 2007年3月18日のダイヤ改正以降は常磐線土浦 - 草野間と水戸線の普通列車で運用されている。それに先立って各編成にトイレが設置された上で、付属編成は同年2月27日から水戸線および常磐線友部 - 勝田間で、基本編成は同年3月17日にダイヤ改正後運用の送り込みのため土浦 - いわき間での営業運転を開始した。
- E531系電車(430両)
- 編成番号K401 - K426の基本編成の10両編成26本(260両)とK451 - K477の付属編成の5両編成27本(135両)、3000番台としてK551 - K557の付属編成の5両編成7本(35両)が配置されている。
- 常磐線上野 - 富岡間の普通列車(一部列車は東海道線品川 - 東京・上野東京ライン東京 - 上野間でも運用)と品川 - 土浦間の特別快速、水戸線の普通列車、東北本線黒磯 - 白河間の普通列車で運用されている。
- 2007年3月18日から上野駅を発着するすべての普通列車が本系列に統一され、2階建てグリーン車も連結された。
- 2006年8月26日から2007年3月17日までは付属編成のみ暫定的に水戸線でも定期運用が設定されていた。
- 2015年2月1日から常磐線高萩 - 竜田間、水戸線での定期運用が開始。
- 2017年10月14日から東北本線黒磯 - 白河駅間での定期運用が開始。なおこの区間における運用は3000番台に限定され、また送り込みや返却は水戸線経由の定期列車で行う。(※宇都宮線小山 - 黒磯駅間は回送)なお3000番台は同日以降も友部以南の列車や上野東京ラインの使用は継続。
- E491系電車(3両)
- 電気・軌道総合検測車で「East i-E」の愛称がある。3両編成1本が配置されている。事業用車のため編成番号はなし。
貨車
過去に配置されていた車両
- 483系電車
- モハ483・482-12 - 15が、1985年に仙台運転所から転入し1990年に廃車になるまで特急「ひたち」「あいづ」などで使用された。
- 183・189系電車
- サロ183-1051・1054とサロ189-51 - 53が、1989年に特急「ひたち」のモノクラス化の際に必要となるサハ481形300番台への改造種車として転入。実際は、書類上のみの転入で郡山工場(現・郡山総合車両センター)で改造後に配置された。2000年までに全車廃車。
- 401系・403系電車
- 401系は取手 - 勝田間の交流電化時、403系は水戸線電化時に合わせ投入された。2008年7月14日に最後の1両であるクハ401-51が廃車され、401系・403系列は消滅。
- 2008年3月の時点では、普通鋼製車両(403系・415系)が、7両編成20本(140両)と4両編成20本(80両)の計220両配置されていた。これらは2007年3月17日をもって定期列車としての運転を終了し、同月23日の水戸 - いわき間での「さよなら運転」をもって旅客営業運転を終了した。営業運転終了後は解体まで大宮総合車両センター東大宮センター(東大宮操車場)・高萩駅・勿来駅・草野駅などの電留線に留置されていた。
- 1978年に量産先行車が廃車された後、両編成の功績をたたえ区内に「401系交直流電車発祥の区」と刻まれた記念碑が建立された[8]。
- 701系電車
- 1000番台2両編成4本が原ノ町駅(原ノ町運輸区)に常駐していた。
- 2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)・福島第一原子力発電所事故の影響で運休となっていた常磐線小高 - 相馬間の運行が再開されたことに伴い、同区間用の車両として配置された。同区間は通常時も仙台車両センターの701系・E721系による運用となっているが、管轄が水戸支社であることから、仙台車両センターから勝田車両センターへの転属となっている。
- 転入後の編成はK618編成(元F2-18編成)、K620編成(元F2-20編成)、K622編成(元F2-22編成)、K625編成(元F2-25編成)。
- 原ノ町以南は終日2両編成・ワンマン運転で運用されていた。
- 2016年12月10日のダイヤ改正で仙台方面との線路がつながったことにより、4編成とも仙台車両センターに復帰した。
- クモヤ441形電車
- 回送車両などの牽引車および伴走車としてクモヤ441-2と-5が2両配置されていた。2003年に廃車。
- クモヤ443形+クモヤ442形電車
- 1975年に登場した交直両用電気検測車。クモヤ443-1とクモヤ442-1の2両で編成を組み、架線検測・信号検測を行なう。E491系に置き換えられ2003年に廃車となった。
- クモヤ493形+クモヤ492形電車
- クモハ51形を改造した架線試験車。車両の詳細は国鉄51系電車#クモハ51形を交直流試験車493系に改造を参照。
- E991系電車
- 1994年に登場した試験電車。TRY-Zの愛称が付けられ各種試験を行い1999年に廃車。同車の試験のため区内では「TRY-Zプロジェクト」チームを発足し技術、開発支援を行なった。
- ED75形電気機関車
- 平駅(現・いわき駅)電化に際して1963年に新設計の交流機関車であるED75形が投入された。後に内郷機関区へ転属。
- EF80形電気機関車
- 1967年に2次型として登場した51 - 63が集中して投入された。後に内郷機関区と田端機関区(現・田端運転所)へ転属。
参考文献
- 鉄道ファン 1995年5月号など
- (国鉄型車両の系譜シリーズ)形式455系 (イカロス出版)
- (国鉄型車両の系譜シリーズ)形式415系 (イカロス出版)
脚注
- ^ a b ジェー・アール・アール編『JR電車編成表』2018夏 ジェー・アール・アール、交通新聞社、2018年、p.42-47。ISBN 9784330884189。
- ^ a b 交友社『鉄道ファン』2018年7月号 「JR旅客会社の車両配置表」
- ^ a b c 交通新聞社『鉄道ダイヤ情報』2016年3月号「シリーズ車両基地2016 vol.28」
- ^ 485系K40編成が郡山総合車両センターへ - 『鉄道ファン』交友社 railf.jp鉄道ニュース 2013年1月17日
- ^ 485系K60編成が郡山総合車両センターへ - 『鉄道ファン』交友社 railf.jp鉄道ニュース 2013年1月23日
- ^ “特急スーパーひたち、普通列車で再登場 1日2往復”. 朝日新聞デジタル (2017年7月23日). 2017年8月16日閲覧。
- ^ a b 交通新聞社『JR電車編成表』2015夏
- ^ 「415系物語」 福原俊一 JTBパブリッシング
- ^ ジェー・アール・アール編『JR電車編成表』2018夏 ジェー・アール・アール、交通新聞社、2018年、p.356。ISBN 9784330884189。