「2018年ハワイ島プナ地区南部の火山活動」の版間の差分
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2018年5月29日 (火) 00:21時点における版
2018年ハワイ島プナ地区南部の火山活動(2018ねんハワイとうプナちくなんぶのかざんかつどう、英語: 2018 lower Puna eruption)は米国ハワイ州ハワイ島プナ地区で現在進行中の出来事で、2018年4月30日のプウ・オオ火口底部破壊とプナ地区南部を震源とする地震に始まり、5月にプナ地区で火山活動が始まった。
概要
2018年ハワイ島プナ地区南部の火山活動は、4月30日のプウ・オオ火口底部破壊とプナ地区南部を震源とする地震に始まり、5月3日にはキラウエア火山の東リフト帯(East Rift Zone)にあるレイラニ・エステーツ(Leilani Estates)、ラニプナ・ガーデン(Lanipuna Gardens)住宅地の地表の割れ目から溶岩流が出て、有毒ガスが90メートルの高さまで噴き上げ、翌4日にはマグニチュード6.9の地震(2018年ハワイ地震)もあった。その後、割れ目は19個に達し、1700人の住民が避難して、州道130号線も住民避難優先で部分的に閉鎖され、ハワイ火山国立公園も満を持して閉鎖された日もあった。
ハワイ島プナ地区南部
ハワイ諸島は地下のマグマ溜まり(ハワイ・ホットスポット)が西から東へ移動して噴火した過程で生まれたといわれていて、主要5島のうち一番西のカウアイ島が一番古くて山岳の浸食進み緑あふれる島で、一番東のハワイ島は大半がまだ溶岩台地でおおわれていて、すぐ東南の海中には「ロイヒ海山」が育っている。州都のホノルルは中間のオアフ島にあり、そこからハワイ島までは飛行機で30~60分である。
ハワイ島は5つの大きな火山でできた島で、活火山はマウナロアとキラウエアで、両山はハワイ火山国立公園になっていて、21世紀になってキラウエアのみが爆発を繰り返している。キラウエアの主火口はハレマウマウ火口(Halemaumau、カウ地区)で、回りのリム・ドライブ道路に面したジャガー博物館がある所の展望台(Hawaiian Volcano Observatory)などからこの大きな火口を見下ろすことができて、時々大きな爆発あって国立公園が閉鎖される場合を除いては、格好の観光材料になっている。
ハレマウマウ火口(カウ地区にある)からは火山活動が延長するリフト帯(Rift Zone=グラーベン)が二つ出ていて、ひとつは南西方面の海へ向かう「南西リフト帯」(カウ地区)で、今は休止中である。もうひとつは東方面のパホアの町(Pahoa)の南郊外経由でクムカヒ岬(Cape Kumukahi)へ向かう「東リフト帯」(プナ地区)で、1960年には溶岩がカポホの村(en:Kapoho, Hawaii、プナ地区)を埋めたりした。特に1983年このリフト帯にできたプウ・オオ火口から現在大きな火山活動が出ていて、1990年には溶岩が南の海に向かって流れカラパナ(Kalapana、プナ地区)などいくつかの村を破壊して、さらにハワイ州道130号線とチェーン・オブ・クレーターズ・ロードの接続を断ち切り、2014年には東へ向かった溶岩流がパホアの郊外に迫った。プナ地区南部はこうした火山活動と被害の歴史がある。
火山活動の経過
- 4月30日、プウ・オオ火口の底部が落ちて、溶岩が低下するのが観察された。
- 5月1~2日、東リフト帯で複数の地震が観測され、避難勧告が検討された。[1] マグマよると思われる地面の変化がレイラニ・エステーツ住宅地ので観察され、地面に割れ目ができているとアメリカ地質調査所が報告。
- 5月3日、 マグニチュード5.0の地震があり、地面の割れ目から溶岩が出だしたので、レイラニ・エステーツ住宅地(北緯19度28分05秒 西経154度55分10秒 / 北緯19.467971度 西経154.919341度)と隣のラニプナガーデンズ(Lanipuna Gardens)住宅地の避難が始まり、62番目の東リフト帯の火山活動が始まった。[2]
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- 5月17日、ハレマウマウ火口で大爆発して、噴煙が30,000フィートまで上がった。[3] ハワイ州Civil Defence Agencyが防塵バスク1200個を配布し、付近と卓越風の風下に当たるキラウエアの西南方面(カウ地区)へ屋外活動を避けるように勧告。
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影響
- 2018年5月14日現在、すでに37棟の建物が破壊されている。
- ハワイ州知事が申請していた連邦政府へ緊急援助が、5月11日認可されている。
- 5月16日、パホアとケアアの避難用シェルターに加えて、三番目のシェルターがケアアに開設。[4]