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| Image caption = 上: [[ミーケー海岸]]<br />中左上: バー山[[ロープウェイ]]<br />中左下: [[グーハイン山]]<br />中右: ダナンNovotelホテル、下: [[ハン川橋]]
| Image caption = 上: [[:vi:Mỹ Khê (bãi biển Đà Nẵng)|ミーケービーチ]]<br />中左上: バナヒルズ[[ロープウェイ]]<br />中左下: [[:en:Marble Mountains (Vietnam)|五行山]]<br />中右: ダナンNovotelホテル、下: [[ハン川橋]]
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| Map = LocationVietnamDaNang.png
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| Council Chair = Nguyễn Xuân Anh
| Council Chair = Nguyễn Xuân Anh
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| Area = 1,283
| Area = 1,283
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| Ward = 6 区 2 県
| Population = 1,046,876
| Population = 1,215,000
| Population year = 2015
| Population year = 2018
| Population density = 892
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| Ethnicities = [[キン族]], [[ホア族]], [[カトゥ族]], [[岱人]]
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| Website = http://www.danang.gov.vn/
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'''ダナン市'''(ダナンし、{{vie|v=Thành phố Đà Nẵng|hn=城舗沱灢}}{{lang-en-short|Da Nang City}})は、[[ベトナム]]中部の[[中央直轄市]]。ベトナムの主要な港湾都市である。行政的には7区に分かれる。[[フランス領インドシナ|仏領インドシナ]]時代には'''トゥーラン''' (''Tourane'') と呼ばれ、[[中国語]]では'''峴港'''と呼ばれる。
'''ダナン市'''(ダナンし、{{vie|v=Thành phố Đà Nẵng|hn=城舗沱灢}} {{IPA-vi|ɗâː nǎˀŋ||Da Nang.ogg}}、{{lang-en-short|Da Nang City}})は、[[ベトナム]]中部の[[中央直轄市]]。ベトナムの主要な港湾都市である。行政的には62県に分かれる。[[フランス領インドシナ|仏領インドシナ]]時代には'''トゥーラン''' (''Tourane'') と呼ばれ、[[中国語]]では'''峴港'''と呼ばれる。


== 地名の由来 ==
==歴史==
[[File:Old map of Vietnam.jpg|thumb|left|アレクサンドル・ドゥ・ロードによるベトナムの地図(地図の中央左側に"Cua han"という地名が上下逆で書いてある)]]
[[File:Marble Mountains, Vietnam.jpg|thumb|left|ダナン近郊にある{{仮リンク|五行山|en|Marble Mountains (Vietnam)|label=五行山}}(Ngũ Hành Sơn、グーハイン山、マーブルマウンテン)]]
現在の地名である「ダナン」は、[[チャム語]]の'''da nak''' (大河の河口という意味)が語源であるとベトナム人に広く認識されている<ref name="dncityname">{{cite web|url=http://danang.gov.vn/TabID/76/CID/704/ItemID/8711/default.aspx|title=Names of Đà Nẵng through periods of time|publisher=Danang People's Committee|date=3 January 2004|accessdate=20 April 2011|deadurl=yes|archiveurl=https://web.archive.org/web/20120319233811/http://danang.gov.vn/TabID/76/CID/704/ItemID/8711/default.aspx|archivedate=19 March 2012|df=}}</ref><ref name="hoidap">{{cite book|title=Hỏi đáp về Quảng Nam-Đà Nẵng ''(Questions and Answers about Quảng Nam-Đà Nẵng)''|author=Bùi Minh Quốc}}</ref>。他にも、[[チャンパ王国]]の専門家のPhú Trạmによるチャム語の'''daknan''' (大河)とする説や、Văn Mónによる[[ラグライ族]]の'''danang''' (源流)とする説がある<ref name="dnname">[http://www.baodanang.vn/channel/5437/201101/Nam-moi-noi-chuyen-ten-que-2029687 Báo Đà Nẵng]</ref>。
[[File:Overlooking Da Nang Port fixed.jpg|thumb|left|ダナン港(2012年)]]
以前は'''チュアハン(Cửa Hàn)''' (ハン川の河口)と呼ばれており、フランス統治時代のトゥーランという名称はこれが訛ったものが語源と言われている<ref name="footprint08">{{cite book|url=https://books.google.com/books?id=0FKCuR0i0SMC&lpg=PA202&dq=cua%20han%20tourane&pg=PA202#v=onepage&q=cua%20han%20tourane&f=false|title=Footprint Vietnam|publisher=Footprint Travel Guides|year=2008|accessdate=19 March 2011|isbn=1-906098-13-1|page=202}}</ref>。
[[16世紀]]には[[広南国|広南政権]]の首府[[フエ]]の外港[[ホイアン]]では[[南蛮貿易]]が行なわれていたが、ダナン市は小漁村に過ぎなかった。
[[アレクサンドル・ドゥ・ロード]]が1650年に発行した地図には、既に'''Cua han'''という記載が見て取れる。
また、17世紀にはケアン'''Kẻ Hàn''' (ハン市場)という別名が[[ハイヴァン峠]]の麓を指す言葉として使われた<ref name="dncityname"/>。


== 歴史 ==
[[18世紀]]になると{{仮リンク|トゥボン川|en|Thu Bồn River}}の河口にある[[ホイアン|ホイアン港]]が上流から運ばれた[[砂]]の堆積によって、次第に使用できなくなったため、[[ハン川 (ベトナム)|ハン川]]の河口にある{{仮リンク|ダナン港|en|Da Nang Port}}が成長し始めた。[[1835年]]、[[阮朝]]の[[明命帝]]は全ての欧州船にダナンに入港するよう[[勅令]]を発したため、ダナンがベトナム中部最大の港となった。[[1847年]]4月15日、{{仮リンク|ダナンの戦い|en|Bombardment of Tourane}}。[[1858年]]9月、フランス・スペイン連合艦隊、ダナンに進行し、{{仮リンク|コーチシナ戦争|en|Cochinchina Campaign}}([[1858年]]-[[1862年]])が勃発。[[1883年]]6月、{{仮リンク|トンキン戦争|en|Tonkin Campaign}}([[1883年]]6月 - [[1886年]]4月)が勃発。[[1887年]]10月、[[フランス領インドシナ]]連邦の成立。[[1889年]]、フランスのインドシナ総督府はダナン市を[[クアンナム省]]から切り離し、トゥーランと命名して、総督直轄地とした。
=== 古代 ===
[[File:Marble Mountains, Vietnam.jpg|thumb|left|ダナン近郊にある[[:en:Marble Mountains (Vietnam)|五行山]]]]
街の起源は、西暦192年の古代[[チャンパ王国]]に遡る。
チャンパ王国の最盛期には、フエから[[ブンタウ]]までが勢力圏であった。
[[:en:Indrapura (Champa)|インドラピュタ]](現在の[[クアンナム省]][[:vi:Tháp Đồng Dương|ユーンドン]])は西暦875年から1000年頃までチャンパ王国の首都であった。
そして、現在のダナンの地域には[[:vi:Simhapura|シムハピュラ]](ライオンの街の意味)の街があり、それが考古学遺跡の[[:en:Trà Kiệu|チャ キウ]]と世界遺産[[ミーソン聖域]]になったとされる<ref>{{cite web|title=KINGDOM OF CHAMPA|url=https://facultystaff.richmond.edu/~ebolt/history398/KingdomOfChampa.html|accessdate=2018-06-28}}</ref>。


10世紀後半の西暦982年には、インドラピュタの王はハノイ周辺<ref>Lê Thành Khôi, ''Histoire du Vietnam'', p.122, 141.</ref>の王国[[大越]]と争う様になり、大越の王「[[黎桓]]」により侵略され西暦1000年頃に滅びた<ref>Ngô Vǎn Doanh, ''Champa'', p.34; Ngô Vǎn Doanh, ''Mỹ Sơn Relics'', p.75-76.</ref>。
[[20世紀]]始めのトゥーランは[[インフラストラクチャー]]が整備されて、食品加工業や造船業が発達し、[[ハイフォン]]や[[サイゴン]]と並んでベトナムの主要貿易港となった。


大越によるチャンパ王国の侵略は11世紀後半まで続き、チャンパ王国は[[李朝 (ベトナム)|李朝]]に北部の3つの領地を差し出す事になった。
[[1965年]]3月、[[ベトナム戦争]]の際には、[[朝鮮戦争]]以来の[[アメリカ海兵隊]]が上陸して、大規模な米軍基地を建設し、[[1967年]]には中央直轄市となった。[[1968年]]の[[旧正月]]に[[南ベトナム解放民族戦線]]がダナン駐留米軍に大攻勢をかけた[[テト攻勢]]は[[ベトナム戦争]]の激戦の一つである。ベトナム戦争後、ダナン市はクアンナム省と合併して「クアンナム=ダナン省」となった。
ほどなくして、ベトナムの農民は旧チャンパ王国の荒れ地を水田に開墾しながら、沿岸部の狭い平野を南へと進む事になった。この[[大越]]の南進は数世紀続き、15世紀の終わりには、旧チャンパ王国の大部分の領地を併合していった。


=== 独立王朝時代 ===
ダナン市には、[[空港]]・港湾・倉庫・[[銀行]]・工場などが次々に建設され、大規模な産業都市に発展する。[[1996年]][[7月6日]]には再びクアンナム省から分離して[[中央直轄市]]となり、現在に至る。
[[File:Giao Chi quoc dich mau do hai do.jpg|thumb|300px|17世紀の茶屋新六による交趾国渡航図巻に描かれたダナン]]
{{ - }}
[[16世紀]]には[[広南国|広南政権]]の首府[[フエ]]の外港[[ホイアン]]では[[南蛮貿易]]が行なわれていたが、ダナンは小漁村に過ぎなかった。

[[18世紀]]になると{{仮リンク|トゥボン川|en|Thu Bồn River}}の河口にある[[ホイアン|ホイアン港]]が上流から運ばれた[[砂]]の堆積によって、次第に使用できなくなったため、[[ハン川 (ベトナム)|ハン川]]の河口にある{{仮リンク|ダナン港|en|Da Nang Port}}が成長し始めた。[[1835年]]、[[阮朝]]の[[明命帝]]は全ての欧州船にダナンに入港するよう[[勅令]]を発したため、ダナンがベトナム中部最大の港となった。

=== フランス領インドシナ時代 ===
[[File:DaNang1859.jpg|thumb|right|200px|トゥーランの地図(1859年)]]
[[File:French capture of Danang 1858.jpg|thumb|フランス軍による侵略(1858年)]]
[[1847年]]4月15日、フランス人宣教師が迫害されているとの一方的な理由でフランスの交易船がダナンを砲撃した{{仮リンク|ダナンの戦い|en|Bombardment of Tourane}}が発生。[[1858年]]9月、[[ナポレオン3世]]の命令によりフランス・スペイン連合艦隊がダナンに進行し、{{仮リンク|コーチシナ戦争|en|Cochinchina Campaign}}([[1858年]]-[[1862年]])が勃発。ベトナムの多数の領地が[[サイゴン条約]]によりフランスにより奪われた後、{{仮リンク|トンキン戦争|en|Tonkin Campaign}}([[1883年]]6月 - [[1886年]]4月)を経て、[[1887年]]10月、[[フランス領インドシナ]]連邦が成立した。[[1889年]]、フランスのインドシナ総督府はダナン市をクアンナム省から切り離し、トゥーランと命名して、[[ハノイ]]、[[サイゴン]]、[[ハイフォン]]、[[フエ]]と並ぶ5大総督直轄地の一つとした。

[[20世紀]]始めのトゥーランは[[インフラストラクチャー|インフラ]]が整備されて、食品加工業や造船業が発達し、ハイフォンやサイゴンと並んでベトナムの主要貿易港となった。

=== ベトナム共和国時代 ===
[[1965年]]3月、[[ベトナム戦争]]の際には、[[朝鮮戦争]]以来の[[アメリカ海兵隊]]が上陸して、現在の[[ダナン国際空港]]の場所に大規模な米軍基地を建設し、[[1967年]]には中央直轄市となった。[[1968年]]の[[旧正月]]に[[南ベトナム解放民族戦線]]がダナン駐留米軍に大攻勢をかけた[[テト攻勢]]は[[ベトナム戦争]]の激戦の一つである。

=== 現在 ===
ベトナム戦争後、[[ベトナム民主共和国]]のダナン市はクアンナム省と合併して「クアンナム=ダナン省」となった。
ダナン市には、[[空港]]・港湾・倉庫・[[銀行]]・工場などが次々に建設され、大規模な産業都市に発展する。
[[1996年]][[7月6日]]には再びクアンナム省から分離して[[中央直轄市]]となり、現在に至る。


== 地理 ==
== 地理 ==
ダナンはハノイの南759km、[[ホーチミン]]の北960kmに位置するベトナム中部で最大の都市で、西側を山に囲まれ、東側は南シナ海に面している。
ダナン市の境界は北は[[トゥアティエン=フエ省]]([[ハイヴァン峠]])、南西はクアンナム省、東は南シナ海からなる<ref name="dngeo">[http://www.danang.gov.vn/TabID/76/CID/705/ItemID/8716/default.aspx Danang People's Committee website]</ref>。

=== 地形 ===
ダナンは地質学的には[[古生代]]の褶曲地形で、[[石炭紀]]前期に出来たチュオンソン造山帯として知られる<ref name="geolo">{{cite book|title=Encyclopedia of European and Asian regional geology|year=1997|publisher=Springer|isbn=0-412-74040-0|url=https://books.google.com/?id=aYRup5mRcGsC&lpg=PA778&pg=PA778#v=onepage&f=false|author=Eldridge M. Moores|author2=Rhodes Whitmore Fairbridge|series=Chapman & Hall encyclopedia of earth sciences|work=Encyclopedia of earth sciences|volume=19|accessdate=9 August 2010|page=778}}</ref>。
地形的には険しい700-1,500メートルの[[アンナン山脈]]が北から北西に伸び、海岸部は白い砂浜と塩分を含んだ土地が南から東に広がっている<ref name="dntopo">[http://www.danang.gov.vn/TabID/76/CID/705/ItemID/8715/default.aspx Danang People's Committee website]</ref>。

=== 気候 ===
=== 気候 ===
ダナンは[[熱帯モンスーン気候]]に属し、9月から3月が台風シーズンと雨季、4月から8月が乾季の2つの季節に大きく分かれる。
気温は高く年間平均気温は25.9℃。年間の平均湿度は81%、平均降水量は1,505mm、年間の日照時間は2,156時間である。

{{Weather box
{{Weather box
|location = ダナン市
|location = ダナン市
160行目: 198行目:
|source 2 = Weatherbase (record highs, lows, and humidity) <ref name="Weatherbase">{{cite web |url=http://www.weatherbase.com/weather/weather.php3?s=55884&refer=&cityname=Da-Nang-Da-Nang-Vietnam|title=Weatherbase: Historical Weather for Da Nang|publisher=Weatherbase|accessdate=2012-08-11}}</ref>|date=August 2010}}
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==== 自然災害 ====
[[File:Ketsana 2009, Đà Nẵng.jpg|thumb|220px|[[平成21年台風第16号]]による広範囲の洪水に襲われたダナンの様子]]
ダナンは南シナ海を通る台風の影響を受けやすく、2006年には[[平成18年台風第15号|台風15号]]がフエ付近に上陸した。ダナンでは26名が亡くなり、家屋や森林、電柱が倒壊し、主要道路で洪水が発生した<ref name="RW-Xinhua">{{cite news|url=http://www.reliefweb.int/rw/RWB.NSF/db900SID/VBOL-6UBDD7?OpenDocument|title=Typhoon, flood claim 71 lives in central Vietnam|date=6 October 2006|accessdate=8 October 2006|agency=Xinhua News Agency|publisher=ReliefWeb}}</ref><ref name="RW-Reuters">{{cite news|url=http://www.reliefweb.int/rw/RWB.NSF/db900SID/KHII-6UA87C?OpenDocument|title=Typhoon Xangsane, flood toll reaches 169|date=5 October 2006|accessdate=8 October 2006|agency=[[Reuters]]|publisher=ReliefWeb}}</ref>。
ダナン市当局の試算では、5,000戸の住宅が流され、166,000戸が損壊、19隻の船が沈むなど、2億ドルの被害があったとされる<ref>[http://news.bbc.co.uk/2/hi/5394626.stm "Toll rises from Vietnam typhoon"]. BBC. 2 October 2006.</ref>。

3年後の2009年には[[平成21年台風第16号|台風16号]]がダナンの30km南に上陸し、再び広範囲の洪水を引き起こした。
ダナンでは8人が亡くなり、96名が負傷し、2,500万ドルの被害があった<ref>{{cite news|url=http://www.cnn.com/2009/WORLD/asiapcf/09/29/vietnam.typhoon.ketsana/index.html?section=cnn_latest|title=Typhoon Ketsana slams into Vietnam|publisher=CNN|accessdate=29 September 2009|date=29 September 2009}}</ref><ref>[http://www.danang.gov.vn/TabID/76/CID/695/ItemID/19705/default.aspx 200 tonnes of rice for Đà Nẵng's Ketsana victims]. Đà Nẵng People's Committee. 10 June 2009.</ref>。

大規模な津波を引き起こした2011年の[[東北地方太平洋沖地震|東日本大震災]]の直後には、市内の10箇所の津波警戒ステーションの設置が承認され、警戒ステーションが津波発生の少なくとも30分前には警報を発令する体制を整えている。これはベトナムでは初めての事であった。ベトナム気象庁地震津波警報センター長のル・ホイ・ミンによると、マグニチュード8以上の大地震がフィリピン北部で発生した場合、ベトナム全土の海岸、特にダナン付近で深刻な津波被害をもたらす可能性があるとしている<ref name="tuoitre-tsunami">{{cite news|url=http://tuoitrenews.vn/cmlink/tuoitrenews/society/vietnam-on-high-alert-for-earthquakes-tsunamis-1.24209|title=Vietnam on high alert for earthquakes, tsunamis|date=13 March 2011|accessdate=16 March 2011}}</ref>。

== 人口統計 ==
ダナンはベトナムで5番目に人口が多い都市で、2011年現在、面積は1,255.53km<sup>2</sup>、人口は951,700人で<ref name="GSO11"/>、人口に占める女性の比率は50.7%である<ref name="census09mf">[http://www.gso.gov.vn/default_en.aspx?tabid=515&idmid=5&ItemID=9813 The 2009 Vietnam Population and Housing census: General Statistics Office of Vietnam]</ref>。

;人口増加
ダナンの人口は2005年から2011年に毎年2.5%-3.0%ずつ増加しており、国全体の平均人口増加率1.0-1.2%を大幅に上回っている。
2010年には一時的に3.6%まで増加し、2011年には2.68%で落ち着いている。これは南部工業都市の[[ビンズオン省]](4.41%)、[[ドンナイ省]](3.5%)に次いで、ベトナムで3番目に高い人口増加率である<ref name="GSO11">General Statistics Office (2012): Statistical Yearbook of Vietnam 2011. Statistical Publishing House, Hanoi</ref>。

ダナンの自然人口増加率は、国平均をわずかに上回る程度である。2011年の出生率は1000人当り18人で、
死亡率は1000人当り6.7人だった。[[平均余命|平均寿命]]は2009年の国勢調査で女性が77.4歳、男性が72.4歳。[[乳児死亡率]]は、出生数は1,000人当り9.9人で、ベトナム都市部の平均より、2ポイント弱高かった<ref name="GSO11"/>。

;都市化
ダナンはベトナムで最も都市化が進んでおり、わずか11社しかない(これはベトナムの省で最も少ない)<ref name=autogenerated1>[http://vietnamnet.vn/chinhtri/2008/08/798674 "Đà Nẵng - Trung tâm vùng kinh tế trọng điểm miền Trung"] {{vi icon}}</ref>。
2009年現在、ダナン人口の86.9%が都市部に住んでおり、都市部の人口増加率は3.5%である<ref name="census09mf">[http://www.gso.gov.vn/default_en.aspx?tabid=515&idmid=5&ItemID=9813 The 2009 Vietnam Population and Housing census: General Statistics Office of Vietnam]</ref>。

== 政治 ==
== 行政区画 ==
== 行政区画 ==
{{Seealso|ベトナムの地方行政区画}}
{{Seealso|ベトナムの地方行政区画}}
{| class="wikitable" style="margin: 1em 1em 1em 0; background: #f9f9f9; border: 1px #aaa solid; border-collapse: collapse; font-size: 95%;"
ダナン市は、以下の行政単位に区分される。
|-alin=center size=120%
* 区({{lang|vi|Quận}}、郡)
!colspan=5| ダナンの行政区画 (2018年)
# ハイチャウ区({{lang|vi|Hải Châu / 海洲}})
|-
# タインケー区({{lang|vi|Thanh Khê / 清溪}})
! 行政区名 !! 下位行政区 !! 面積 (km<sup>2</sup>) !! 人口 (人)<ref name="dnpop">[http://www.danang.gov.vn/TabID/76/CID/706/ItemID/8717/default.aspx Danang population]. Danang People's Committee.</ref> !! 人口密度(人/km{{sup|2}})<ref name="dnpop" />
# ソンチャー区({{lang|vi|Sơn Trà / 山茶}})
|-
# グーハインソン区({{lang|vi|Ngũ Hành Sơn / 五行山}})
# リエンチェウ区({{lang|vi|Liên Chiểu / 蓮沼}})
| カムレ区({{lang|vi|Cẩm Lệ / 錦荔}})
| 6 坊
# カムレ区({{lang|vi|Cẩm Lệ / 錦荔}})
| 33.3
*県({{lang|vi|Huyện}}、縣)
|align="right"| 143,632
# ホアヴァン県({{lang|vi|Hòa Vang / 和榮}})
| 3990
# [[西沙諸島|ホアンサ県]]({{lang|vi|Hoàng Sa / 黃沙}}):[[中華人民共和国]]と領有権係争中
|-
| ハイチャウ区({{lang|vi|Hải Châu / 海洲}})
| 13 坊
| 24.1
|align="right"| 221,324
| 9623
|-
| ホアヴァン県({{lang|vi|Hòa Vang / 和榮}})
| 11社
| 737.5
|align="right"| 185,223
| 262
|-
| リエンチェウ区({{lang|vi|Liên Chiểu / 蓮沼}})
| 5 坊
| 83.1
|align="right"| 170,153
| 2309
|-
| グーハインソン区({{lang|vi|Ngũ Hành Sơn / 五行山}})
| 4 坊
| 36.5
|align="right"| 115,872
| 2897
|-
| ソンチャー区({{lang|vi|Sơn Trà / 山茶}})
| 7 坊
| 60.8
|align="right"| 173,455
| 2891
|-
| タインケー区({{lang|vi|Thanh Khê / 清溪}})
| 10 坊
| 9.3
|align="right"| 205,341
| 21.615
|-
| [[西沙諸島|ホアンサ県]]({{lang|vi|Hoàng Sa / 黃沙}}):[[中華人民共和国]]と領有権係争中
| —
| 305
|align="right"| 0
| 0
|-class="sortbottom" style="font-weight:bold; background: #f2f2f2"
| '''合計'''
| 45坊, 11社
| 1479.1
|align="right"| 1,215,000
| 945
|}


==教育==
== 経済 ==
[[File:Công viên phần mềm Đà Nẵng.jpg|thumb|220px|多数のIT企業が入るダナンソフトウェアパークビル]]
*[[チャンパ博物館]] - [[チャンパ王国]]時代の遺物を展示する世界的に良く知られた博物館。
ダナンはベトナム中部の産業の中心であり、2007年の人口一人当たりのGDPは、ホーチミン、ハノイ、[[ビンズオン省]]、[[ドンナイ省]]に次いで5位であり、1900万[[ドン (通貨)|ドン]]であった。2009年にはさらに2730万ドンにまで増加した<ref name="BDSO09">Bình Định Statistics Office (2010): Bình Định Statistical Yearbook 2009. Statistical Publishing House, Hanoi</ref>。
*[[ダナン大学]]


ダナンはベトナム省間の競争力指数ランキングをリードしており、整備されたインフラ、良質な労働トレーニング、商取引の透明性、省の革新的なリーダーシップ、安い初期投資コストなどの要因により、2008年-2010年には3年連続でビンズオン省に次いで2位であった<ref name="PCI09">[http://pcivietnam.org/index.php?lang=en Vietnam Provincial Competitiveness Index 2009]</ref>。
==交通==
===空港===
*[[ダナン国際空港]]


{| class="wikitable"
===鉄道===
|-
!colspan=5| ダナンの輸出入額 (2007年)
|-
! 輸出額
! (百万米ドル)<ref name="GSO09"/>
! 輸入額
! (百万米ドル)<ref name="GSO09"/>
|-
| '''合計''' || '''469.6'''
| '''合計''' || '''522.1'''
|-
| 繊維 || 139.8
| 機械・設備 || 237.2
|-
| 水産物 || 75.2
| 衣料素材 || 77
|-
| 工芸品 || 51.6
| 鉄鋼 || 41.6
|-
| コーヒー || 47.6
| 医薬品 || 24.9
|-
| 履物 || 17.7
| 化学肥料 || 22.5
|-
| 米 || 8
| バイク || 0.45
|}

=== 農業、林業、漁業 ===
ダナンは大都市であるにも関わらず、2007年現在37,800人が農業、林業、漁業に従事し、45,000[[トン]]の米と41,000トン の魚を生産している<ref name="GSO09">General Statistics Office (2009): Socio-economic Statistical Data of 63 Provinces and Cities, Vietnam. Statistical Publishing House, Hanoi</ref>。しかしながら、ダナン地区の雇用は2000年代には明確にマイナス傾向にあり、総生産は2000年代後半に減少している<ref name="BDSO09"/><ref name="GSO09"/>。ダナンは農地が不足しており(2007年現在9,200[[ヘクタール|ha]])、海に面した土地である事を考えると、農業よりも漁業がより経済に貢献していると言える<ref name="GSO09"/>。

=== 産業 ===
ダナンの産業は多様化しており、、機械、電子、化学、造船<ref name=Atlat>Atlat Dia li Viet Nam (Geographical Atlas of Vietnam). NXB Giao Duc, Hanoi: 2010</ref>に加えて、水産物、繊維、衣料、レンガ、肥料、セメント、石鹸、製紙、医薬品などが近年盛んであり、さらに多様化が進むと予測されている<ref name="GSO09"/>。[[エアバス・グループ]]はダナンに航空産業に特化した工業団地を計画している<ref>{{Cite news|title=Dự án công nghiệp hàng không Đà Nẵng|newspaper=BBC Vietnamese|url=http://www.bbc.co.uk/vietnamese/vietnam/2010/06/100610_eads_danang.shtml|date= 10 June 2010|accessdate=5 August 2011}}</ref>。

2007年現在、ダナンの産業の大半は国営化されており、総生産の57%を占めるが、2000年からほぼ同じ割合で推移している<ref name="GSO09"/>。興味深い事に、国営産業の80%以上はハノイ本部からの中央直轄となっている<ref name="GSO09"/>。総生産の残り半分は外資系企業によるもので、国内の民間企業は依然として小規模で、国営企業に比べてシェアを伸ばすことが出来ていない。
2000年-2007年にかけて、産業は年間平均14.8%成長し、経済発展の原動力になっている。しかしながら、経済成長率は南中部海岸では[[カインホア省]]に次いで2番目に低い。雇用率は平均5.75%の成長で、2007年には118,900人が就労している<ref name=GSO09calc>calculations based on General Statistics Office (2009): Socio-economical Statistical Data of 63 Provinces and Cities. Statistical Publishing House, Hanoi</ref>。

=== 市場 ===
[[File:Han Market Aisles.JPG|thumb|225px|ハン市場の様子]]
ハン市場はダナンのメインマーケットで、ハン川の西側の繁華街のトランフー通りとバクダン通りの間に歴史的にも古くからある。ハン市場はサイゴンの[[ベンタイン市場]]と同様に、衣服、シルク、宝石、花、コーヒー、紅茶、ワイン、蛇酒、ドライフルーツ、魚、などの様々な商品が複数の商店によって売られている。

=== 開発 ===
ダナンではビーチ沿いのハイアットリージェンシーダナンリゾート&スパ、五行山のオーシャンヴィラマリオットホテルを初めとしてたくさんの施設が建設中である<ref name="vnnet-dnreal">[http://english.vietnamnet.vn/biz/201006/Da-Nang-Coastal-real-estate-market-bustling-915110 "Đà Nẵng: Coastal real estate market bustling"]</ref>。
他の大規模な開発プロジェクトとしては、ダナン市の北の海岸に造成中の干拓地にダフオック国際ニュータウンが建設中である。これはベトナム中部では初めての干拓プロジェクトである。ダフオックのプロジェクトはホテルや33階建てのホテルや60階建てのオフィス、小規模なリゾート、ゴルフコース、マリーナ、別荘やインターナショナルスクールなどを含んでいる<ref name="daewon">[http://www.daewon.vn/vietnamese/press_detail.html US$250-million for Daphuoc International New Town Project in Đà Nẵng City]</ref><ref name="vnnet-daewon">[http://english.vietnamnet.vn/biz/2008/03/771261 "Daewon breaks ground for first urban area on reclaimed land"]</ref>。

== 文化 ==
=== 観光 ===
[[File:Marble Mountain Gate, Da Nang.jpg|thumb|225px|五行山の洞窟へ続く門]]
[[File:BaNaHillsCableCar.jpg|thumb|225px|バナヒルズのロープウェー]]
[[File:Cầu Rồng.jpg|thumb|225px|ロン橋(ドラゴン橋)]]
[[File:DIFC 2013 - Team Russia 74.jpg|thumb|225px|ダナン花火大会(2013年)]]
*[[ミーソン聖域]]([[世界遺産]]) - クアンナム省にある1000年以上前の古代[[チャンパ王国]]の聖なる遺跡で、かつては70以上の寺院があった。1960年代のベトナム戦争でほとんどが破壊されたが、一部が残っており、1999年にユネスコの世界遺産に登録された。発掘された多くの彫刻、石像はドラゴン橋近くの[[:en:Museum of Cham Sculpture|チャム彫刻博物館]]に展示されている。

*{{ill2|五行山|label=五行山(グーハイン山/英語名:マーブルマウンテン)|en|Marble Mountains (Vietnam)}} - ダナン南側のビーチに石灰岩が突き出て露出した低い山であり、頂上からは南シナ海の砂浜が見渡せる。五行山の洞窟には元々はチャムパ族が居住していたが、のちに[[阮朝]]が巨大な仏塔を洞窟の周りに建設した。

*{{ill2|バナヒルズ|label=バナヒルズ(バーナー山)|en|Bà Nà Hills}} - ダナン西側にあり、全長5,772mのケーブルカーで標高1487mまで登る山岳リゾート地

*[[ソンチャ山]] - ダナンの中心部からわずか数キロ北東のソンチャ半島にあり、海を見下ろせる立地から多くのリゾートホテルがあり、大きな観音像がある[[:vi:Chùa Linh Ứng|リンウン寺]]が信仰を集めている<ref>{{cite book |last= |first= |author= |authorlink= |coauthors= |year= |title=Lonely Planet Vietnam PDF e-book 12th editioin |publisher= Lonely Planet Publications Pty Ltd. |page=192 |id= |isbn=978-1-74220-582-3 |quote= }}</ref>。

*{{ill2|ミーケービーチ|vi|Mỹ Khê (bãi biển Đà Nẵng)}} - ダナンの東側に南北に延びるビーチであり、多数のリゾートホテルがある観光エリア

*[[ドラゴン橋|ロン橋(ドラゴン橋)]] - ロン橋(ロン = 龍)は、龍の形のデザインが特徴的で、龍の頭から火を噴いたり放水したりする週末夜には観光客が多く訪れる

*DHCマリーナ - ロン橋の東側、[[シンガポール]]の[[マーライオン]]に似た「鯉の滝登り像」があり、「愛の桟橋」からはロン橋、ハン川橋とハン川沿いの夜景が見渡せる事から多くの人で賑わっている
ハン川の東側はビーチリゾートが並び、西側にはダナン市庁舎、ダナン博物館があり、高級ホテル、レストラン、カフェが並ぶ。
ハン市場とコン市場が市内の二大マーケットであり、どちらもダナン大聖堂の近くにある。

=== 料理 ===
中部[[ベトナム料理]]の中でもとりわけダナンの料理はベトナム全土で広く知られており、国際的にも知名度が向上している。
有名なダナン料理は
* [[:vi:Cơm gà|コム・ガー]] (鶏だしで炊いたご飯の上にフライドチキンが乗った料理)
* [[:vi:Mì Quảng|ミー・クアン]] (きしめんや稲庭うどんに似た幅広の汁無し麺)
* [[:vi:Bún chả cá|ブン・チャー・カー]] (さつま揚げが乗った汁麺)
* [[:vi:Bún mắm|ブン・マム]] (魚の発行調味料を使った汁麺)
* バイン・チャン・クオン・ティット・ヘオ (蒸した豚肉とたっぷりの野菜をライスペーパーで巻いて食べる)
* カン・ガ・チェン・マム (ヌックマムソースの手羽先焼き)
* ミット・チョン (「ミット」= [[パラミツ|ジャックフルーツ]]と豚の皮・ピーナッツ・調味料をミックスしたサラダ)
などがある。<ref>{{cite web|last1=Le|first1=Helen|title=Recipes|url=http://danangcuisine.com/recipes-overview/|website=Da Nang Cuisine|accessdate=18 September 2015}}</ref>

=== スポーツ ===
ダナンのサッカーチーム[[ダナンFC|SHBダナンFC]]が[[Vリーグ1]](ベトナムのトップリーグ)でプレーしている。ランキング上位のチームであり、2009年にはVリーグ1のチャンピオンになり、同年ベトナムカップでも優勝した。
2010年には[[AFCチャンピオンズリーグ2010|AFCチャンピオンズリーグ]]東地区のプレーオフ準決勝で敗退したが、[[AFCカップ2010|AFCカップ]]にも参戦し<ref name="afcchamp">{{cite web|url=http://www.the-afc.com/en/acl-schedule-results?view=Competitions&id=384|title=AFC Champions League 2010: Schedule & Results|publisher=Asian Football Confederation|accessdate=20 June 2010}}</ref>、ロスタイムで[[ベカメックス・ビンズオン]]を破り準々決勝まで進出した<ref name="afccup">{{cite web|url=http://www.the-afc.com/en/afc-cup-2010/28866-da-nang-v-binh-duong|title=Ðà Nẵng 4-3 Bình Dương|publisher=Asian Football Confederation|accessdate=20 June 2010|date=12 May 2010}}</ref>。ダナンFCの選手は[[サッカーベトナム代表|ベトナム代表チーム]]でも活躍しており、[[ディフェンダー]]の[[:en:Võ Hoàng Quảng|Võ Hoàng Quảng]]や[[ミッドフィールダー]]の[[:en:Phan Thanh Hưng|Phan Thanh Hưng]]などがいる。ダナンFCはハイチャウ区にある、3万人収容の[[チー・ラン・スタジアム]]を本拠地としている。

== 教育 ==
[[File:Dai Hoc Da Nang Sign.JPG|thumb|225px|ダナン大学]]
[[File:Đại học Duy Tân.jpg|thumb|225px|デュイタン大学]]
ダナンには複数の大学があり、市内・郊外にキャンパスを構えている。
* [[ダナン大学]]
* ダナン医療大学<ref>{{Cite web|url = http://dhktyduocdn.edu.vn/|title = Medical School Website|date = |website = |publisher = |last = |first = |accessdate=2018-06-28}}</ref>
* ダナンスポーツ大学
* [[:en:Duy Tan University|私立デュイタン大学]]
* 私立東アジア大学<ref>{{Cite web|url = http://donga.edu.vn/|title = Dong A University Website|date = |website = |publisher = |last = |first = |accessdate=2018-06-28}}</ref>
* [[:en:Da Nang University of Architecture|ダナン建築大学]]
* [[:en:The American University of Vietnam|私立ダナンアメリカ大学(AUV)]]

市内には17の高校があり、中でも[[:en:Le Quy Don High School|ル・クイ・ドン高校]]はベトナム全土の優良校の1つに指定されている。
ダナンには海外の教育機関の大規模な施設もある。フランス政府留学局(キャンピュスフランス Campus France)は、フランス語の教育や、ダナン市周辺の学生にフランスで高等教育を受けさせるサポートを無料で行っている<ref>{{Cite web|url = http://www.vietnam.campusfrance.org/vi/node/41301|title = Contact CampusFrance Da Nang|date = |website = |publisher = |last = |first = |accessdate=2018-06-28}}</ref>。
English Language Instituteは[[オーストラリア]]の[[クイーンズランド大学]]による教育センターで、[[IELTS]]の実施など英語教育を目的としている<ref name=":0">{{Cite web|url = http://www.elidanang.edu.vn/|title = English Language Institute, Da Nang|date = |website = |publisher = |last = |first = |accessdate=2018-06-28}}</ref>。他にもシンガポールインターナショナルスクールなどがある。

== インフラ ==
=== 医療 ===
ダナンには以下の病院がある。
* [[:en:Da Nang Hospital|ダナン病院]]
* [[:en:Da Nang C Hospital|ダナンC病院]]
* ダナン癌病院 - Da Nang Oncology Hospital
* ダナン婦人科小児科病院 - Da Nang Hospital for Women and Children.
* ダナン整形外科病院 - Da Nang Hospital for Traumatology and Orthopaedics.
* [[:en:Da Nang Women's Hospital|ダナン婦人科病院]]
* [[:en:Da Nang Hospital of Dermatology and Venerology|ダナン皮膚科性病科病院]]
* [[:en:Da Nang Hospital of Traditional Medicine|ダナン伝統医学病院]]

[[急性呼吸窮迫症候群]](ARDS)は別名「ダナン肺症」と呼ばれ、ベトナム戦争時にダナンの医療機関で多数の症例が報告されている事から名付けられた<ref name="nytimes-dnlung">{{cite news|url=https://www.nytimes.com/1985/04/09/science/deadly-lung-ailment-has-battlefield-origins.html|work=The New York Times|first1=Lawrence K.|last1=Altman|title=Deadly Lung Ailment Has Battlefield Origins|date=9 April 1985}}</ref>

=== 交通 ===
[[File:VN Airlines A330 at new DAD terminal 02.JPG|thumb|225px|[[ダナン国際空港]]の新ターミナルの前の[[ベトナム航空]]機]]
ダナンはベトナム、[[ラオス]]、[[タイ王国|タイ]]、[[ビルマ]]にまたがる[[東西経済回廊]]の道路の終点である。

==== 空港 ====
[[File:DAD new terminal 2012 01.JPG|thumb|right|220 px|ダナン国際空港]]
[[ダナン国際空港]]はダナンの中心部にあるベトナムで3番目に大きい国際空港で、中部ベトナムの玄関口である。
ダナン国際空港は、ベトナム戦争中はアメリカ空軍基地として知られ、当時世界で最も離発着数が多い空港であった<ref name="eyetiger">{{cite book|title=Eye of the tiger: memoir of a United States marine, Third Force Recon Company, Vietnam|publisher=McFarland|isbn=0-7864-1656-4|url=https://books.google.com/books?id=AQ1hqyF1aOAC&lpg=PA54&pg=PA54#v=onepage&f=false|author=John Edmund Delezen|accessdate=14 July 2010|page=54|year=2003}}</ref>(1968年5月には1日平均2,595の離着陸数に達し、当時の世界記録<ref name="busiest">{{cite book|title=AACS - Air Communication|year=2004|publisher=Turner Publishing|isbn=1-56311-976-5|url=https://books.google.com/books?id=raDlmenz-csC&lpg=PA41&pg=PA41#v=onepage&f=false}}</ref>)。2011年6月現在、ハノイ、ホーチミン、ハイフォン、[[ヴィン]]、[[バンメトート ]]、[[ダラット]]、[[ニャチャン]]、[[プレイク]]などへ国内線が就航している他、[[広州市|広州]](中国), [[シェムリアップ]]([[カンボジア]])、[[シンガポール]]、[[台北]]に国際線が就航しており、2011年12月16日からは、[[エアアジア]]が週4便のダナン-クアラルンプール便を就航した。

新しい空港ターミナルは2011年12月にオープンし<ref>{{cite web|title=New terminal opens in Da Nang|url=http://vietnamnews.vnagency.com.vn/social-issues/218739/new-terminal-opens-in-da-nang.html|publisher=Viet Nam News|accessdate=18 December 2011}}</ref>、 [[プノンペン]]([[カンボジア]])、タイ、香港、日本、韓国便も就航した<ref name="tuoitre-nov2011">[http://www.tuoitrenews.vn/cmlink/tuoitrenews/business/startled-agency-speeds-up-da-nang-airport-work-1.50981 "Malaysian low cost carrier opens new international terminal in December 2011"]</ref>。

2017年5月9日には第2ターミナルがオープンし、国際線専用のターミナルとして稼働を開始。第1ターミナルは国内線専用となった。

==== 鉄道 ====
*[[南北線 (ベトナム)|ベトナム鉄道南北線(統一鉄道)]] - [[ダナン駅]]
*[[南北線 (ベトナム)|ベトナム鉄道南北線(統一鉄道)]] - [[ダナン駅]]


=== 道路 ===
==== 道路 ====
[[File:Hai Van Pass ocean view.jpg|thumb|225px|[[ハイヴァン峠]]]]
* [[国道1A号線 (ベトナム)|国道1A号線]]
[[File:Hai Van Tunnel North Entrance.jpg|thumb|right|ハイヴァントンネル(北口)]]
* [[東西経済回廊]]
ダナンには北はハノイから中部の南はホーチミンまでを南北に縦断する[[国道1A号線 (ベトナム)|国道1A号線]]と中央高原をラオスまで東西に横断する[[:vi:Quốc lộ 14B|国道14B号線]]が市内を通っている。 ハイヴァン峠はダナンと[[トゥアティエン=フエ省]]を隔てる峠で、国道1Aの旧道であるが、2005年にはハイヴァントンネルが開通した。ハイヴァントンネルは全長6.28kmで、東南アジアでは最長のトンネルとなっている。トンネルの開通により、曲がりくねったハイヴァン峠を通るよりも30分から1時間の時間が短縮され、通行者の危険が減らされた。他にも、ダナンとクアンガイを結ぶ高速道路が計画中である。


ハン川とその支流には複数の橋が架かっており、河口から南へ順に[[トアンフック橋]]、[[ハン川橋]]、[[ドラゴン橋|ロン橋(ドラゴン橋)]]、[[:en:Trần Thị Lý Bridge|トランティリュ橋]]、[[:en:Tiên Sơn Bridge|ティエンソン橋]]、[[:en:Nguyễn Văn Trỗi Bridge|グエンヴァントロワ橋]]などがあるが、2009年に開通したトアンフック橋はベトナムで最長の[[吊り橋]]である<ref name="IPC">{{cite news |title=Vietnam's longest suspension bridge inaugurated |publisher=Danang Investment Promotion Center |date=23 July 2009 |url=http://www.vietnamnews.biz/Vietnams-longest-suspension-bridge-inaugurated_570.html |accessdate=19 February 2010 |deadurl=yes |archiveurl=https://web.archive.org/web/20100304045654/http://www.vietnamnews.biz/Vietnams-longest-suspension-bridge-inaugurated_570.html |archivedate=4 March 2010 |df= }}</ref>。
===港湾===
ロン橋(ドラゴン橋)はダナン国際空港から市内東側のミーケービーチやノンヌオックビーチへ向かう最短ルートとなっている。

==== 港湾 ====
[[File:Overlooking Da Nang Port fixed.jpg|thumb|left|ダナン港(2012年)]]
[[File:Tien Sa Port.jpg|thumb|right|ダナン港のティエンサ({{lang|vi|Tiên Sa}})コンテナターミナル]]
[[File:Tien Sa Port.jpg|thumb|right|ダナン港のティエンサ({{lang|vi|Tiên Sa}})コンテナターミナル]]
[[File:Legend Of The Seas tied up at Danang, Vietnam port.jpg|thumb|225px|ダナン港に停泊中の[[レジェンド・オブ・ザ・シーズ]]号(2009年2月)]]
* {{仮リンク|ダナン港|en|Da Nang Port}}
{{仮リンク|ダナン港|en|Da Nang Port}}
** [[ハン川 (ベトナム)|ハン川]]河口部からダナン湾内の沿岸部にかけて、一般雑貨、コンテナ貨物、木材・チップ、セメントなどのターミナルが設けられている。港湾施設は当初河口部に建設され、[[サイゴン港]]や[[ハイフォン|ハイフォン港]]などの他のベトナムの主要港と同様に河川港であったが、拡張によりダナン湾沿岸部に新たなターミナルが建設されたことで、外洋と直接アクセスできる海港となり、入出港水路の水深等の制約が少ないという好条件を備えている。ベトナム中部における主要外貿拠点となっている。
[[ハン川 (ベトナム)|ハン川]]河口部からダナン湾内の沿岸部にかけて、一般雑貨、コンテナ貨物、木材・チップ、セメントなどのターミナルが設けられている。港湾施設は当初河口部に建設され、[[サイゴン港]]や[[ハイフォン|ハイフォン港]]などの他のベトナムの主要港と同様に河川港であったが、拡張によりダナン湾沿岸部に新たなターミナルが建設されたことで、外洋と直接アクセスできる海港となった。入出港水路の水深等の制約が少ないという好条件によりベトナム中部における主要外貿拠点となっている。
** [[ベトナム人民海軍|海軍]]や[[ベトナム海上警察|海上警察]]の根拠地も置かれており、艦船の造修施設もある。2017年6月、ベトナム海上警察との日越合同訓練のため、[[海上保安庁]]の[[巡視船]]「えちご」が入港した<ref>{{Cite news|url=http://www.yomiuri.co.jp/national/20170613-OYT1T50107.html|title=中国けん制か…海保巡視船、訓練でダナン入港|work=|publisher=[[読売新聞]]ニュースサイト|date=2017年6月13日}}</ref>。

** 2018年3月5日米空母・カール・ヴィンソン(CVN70)がダナン港沖に停泊した。
ダナン港はホーチミン、ハイフォンに次いでベトナムで3番目の大きさの港である。ダナン港は2008年には270万トンの荷物を扱い、そのうち120万トンは輸出、525,900トンは輸入、985,600トンは国内貨物であった。同年には29,600人以上の旅客がダナン港を利用したが、前年よりも大幅に増加した<ref name="worldportsource" />。ダナン港はティエンサターミナルとソンハンターミナルの2つのエリアからなる。ティエンサターミナルは最大喫水11mで貨物船や大型客船などの、45,000[[重量トン]]までの[[タンカー#油槽船(オイルタンカー・プロダクト・タンカー)|中型タンカー]]が利用可能。ソンハンターミナルの12[[海里]](22 km)以内は最大喫水6-7mで5,000重量トンまでの船が利用可能である。Vietnam National Shipping Lines (Vinalines) がダナン港を管理している<ref name="worldportsource">[http://www.worldportsource.com/ports/VNM_Da_Nang_Port_1457.php World Port Source: Đà Nẵng port]</ref>


港のインフラは[[旅客船]]用に設計された訳ではないが、多数のクルーズ船がダナン港に停泊し、その数は近年増加している<ref name="vnnet-cruise">{{cite web|archiveurl=https://web.archive.org/web/20080328015554/http://english.vietnamnet.vn/travel/2007/01/659895/|archivedate=2008-03-28|url=http://english.vietnamnet.vn/travel/2007/01/659895|title=Đà Nẵng: more tourists, more worries|publisher=VietnamNet|author=Hai Chau|date=2007-01-31|accessdate=2018-06-28}}</ref>。2010年の1-2月だけでも、12隻のクルーズ船が6,477人の乗客をダナン港へ運んだ<ref name="cruiseships">{{cite web|url=http://www.danang.gov.vn/TabID/76/CID/696/ItemID/21034/default.aspx |title=Seabourn Odyssey Cruise Ship brings 352 visitors to Danang |publisher=Danang.gov.vn |date=19 March 2010 |accessdate=30 April 2010 |deadurl=yes |archiveurl=https://web.archive.org/web/20110930163119/http://www.danang.gov.vn/TabID/76/CID/696/ItemID/21034/default.aspx |archivedate=30 September 2011 |df= }}</ref>。

[[ベトナム人民海軍|海軍]]や[[ベトナム海上警察|海上警察]]の根拠地も置かれており、艦船の造修施設もある。2017年6月、ベトナム海上警察との日越合同訓練のため、[[海上保安庁]]の[[巡視船]]「えちご」が入港した<ref>{{Cite news|url=http://www.yomiuri.co.jp/national/20170613-OYT1T50107.html|title=中国けん制か…海保巡視船、訓練でダナン入港|work=|publisher=[[読売新聞]]ニュースサイト|date=2017年6月13日}}</ref>。
2018年3月5日米空母・カール・ヴィンソン(CVN70)がダナン港沖に停泊した。
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== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
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* [[東西経済回廊]]
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;現地日本語メディア
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* [http://xn--eckp3dubc0wo38r9kyf.com/ ダナン観光ガイド]
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2018年7月13日 (金) 15:08時点における版

座標: 北緯16度04分 東経108度14分 / 北緯16.067度 東経108.233度 / 16.067; 108.233

ダナン市
Thành phố Đà Nẵng
城舗沱灢
上: ミーケービーチ 中左上: バナヒルズロープウェイ 中左下: 五行山 中右: ダナンNovotelホテル、下: ハン川橋
上: ミーケービーチ
中左上: バナヒルズロープウェイ
中左下: 五行山
中右: ダナンNovotelホテル、下: ハン川橋 地図
ダナン市の位置
地理
省都 Hải Châu
地方 中南沿海
面積 1,283 km²
下位区分 6 区 2 県
統計
人口
人口密度
1,215,000 人(2018年)
945 人/km²
民族 キン族, ホア族, カトゥ族, 岱人
その他
市外局番 236 (2017年6月まで 511)
郵便番号 59
ナンバープレート 43
ISO 3166-2 VN-60
公式Webサイト http://www.danang.gov.vn/
テンプレートを表示

ダナン市(ダナンし、ベトナム語Thành phố Đà Nẵng / 城舗沱灢 [ɗâː nǎˀŋ] ( 音声ファイル): Da Nang City)は、ベトナム中部の中央直轄市。ベトナムの主要な港湾都市である。行政的には6区2県に分かれる。仏領インドシナ時代にはトゥーラン (Tourane) と呼ばれ、中国語では峴港と呼ばれる。

地名の由来

アレクサンドル・ドゥ・ロードによるベトナムの地図(地図の中央左側に"Cua han"という地名が上下逆で書いてある)

現在の地名である「ダナン」は、チャム語da nak (大河の河口という意味)が語源であるとベトナム人に広く認識されている[1][2]。他にも、チャンパ王国の専門家のPhú Trạmによるチャム語のdaknan (大河)とする説や、Văn Mónによるラグライ族danang (源流)とする説がある[3]。 以前はチュアハン(Cửa Hàn) (ハン川の河口)と呼ばれており、フランス統治時代のトゥーランという名称はこれが訛ったものが語源と言われている[4]アレクサンドル・ドゥ・ロードが1650年に発行した地図には、既にCua hanという記載が見て取れる。 また、17世紀にはケアンKẻ Hàn (ハン市場)という別名がハイヴァン峠の麓を指す言葉として使われた[1]

歴史

古代

ダナン近郊にある五行山

街の起源は、西暦192年の古代チャンパ王国に遡る。 チャンパ王国の最盛期には、フエからブンタウまでが勢力圏であった。 インドラピュタ(現在のクアンナム省ユーンドン)は西暦875年から1000年頃までチャンパ王国の首都であった。 そして、現在のダナンの地域にはシムハピュラ(ライオンの街の意味)の街があり、それが考古学遺跡のチャ キウと世界遺産ミーソン聖域になったとされる[5]

10世紀後半の西暦982年には、インドラピュタの王はハノイ周辺[6]の王国大越と争う様になり、大越の王「黎桓」により侵略され西暦1000年頃に滅びた[7]

大越によるチャンパ王国の侵略は11世紀後半まで続き、チャンパ王国は李朝に北部の3つの領地を差し出す事になった。 ほどなくして、ベトナムの農民は旧チャンパ王国の荒れ地を水田に開墾しながら、沿岸部の狭い平野を南へと進む事になった。この大越の南進は数世紀続き、15世紀の終わりには、旧チャンパ王国の大部分の領地を併合していった。

独立王朝時代

17世紀の茶屋新六による交趾国渡航図巻に描かれたダナン

16世紀には広南政権の首府フエの外港ホイアンでは南蛮貿易が行なわれていたが、ダナンは小漁村に過ぎなかった。

18世紀になるとトゥボン川の河口にあるホイアン港が上流から運ばれたの堆積によって、次第に使用できなくなったため、ハン川の河口にあるダナン港英語版が成長し始めた。1835年阮朝明命帝は全ての欧州船にダナンに入港するよう勅令を発したため、ダナンがベトナム中部最大の港となった。

フランス領インドシナ時代

トゥーランの地図(1859年)
フランス軍による侵略(1858年)

1847年4月15日、フランス人宣教師が迫害されているとの一方的な理由でフランスの交易船がダナンを砲撃したダナンの戦い英語版が発生。1858年9月、ナポレオン3世の命令によりフランス・スペイン連合艦隊がダナンに進行し、コーチシナ戦争英語版1858年-1862年)が勃発。ベトナムの多数の領地がサイゴン条約によりフランスにより奪われた後、トンキン戦争英語版1883年6月 - 1886年4月)を経て、1887年10月、フランス領インドシナ連邦が成立した。1889年、フランスのインドシナ総督府はダナン市をクアンナム省から切り離し、トゥーランと命名して、ハノイサイゴンハイフォンフエと並ぶ5大総督直轄地の一つとした。

20世紀始めのトゥーランはインフラが整備されて、食品加工業や造船業が発達し、ハイフォンやサイゴンと並んでベトナムの主要貿易港となった。

ベトナム共和国時代

1965年3月、ベトナム戦争の際には、朝鮮戦争以来のアメリカ海兵隊が上陸して、現在のダナン国際空港の場所に大規模な米軍基地を建設し、1967年には中央直轄市となった。1968年旧正月南ベトナム解放民族戦線がダナン駐留米軍に大攻勢をかけたテト攻勢ベトナム戦争の激戦の一つである。

現在

ベトナム戦争後、ベトナム民主共和国のダナン市はクアンナム省と合併して「クアンナム=ダナン省」となった。 ダナン市には、空港・港湾・倉庫・銀行・工場などが次々に建設され、大規模な産業都市に発展する。 1996年7月6日には再びクアンナム省から分離して中央直轄市となり、現在に至る。

地理

ダナンはハノイの南759km、ホーチミンの北960kmに位置するベトナム中部で最大の都市で、西側を山に囲まれ、東側は南シナ海に面している。 ダナン市の境界は北はトゥアティエン=フエ省(ハイヴァン峠)、南西はクアンナム省、東は南シナ海からなる[8]

地形

ダナンは地質学的には古生代の褶曲地形で、石炭紀前期に出来たチュオンソン造山帯として知られる[9]。 地形的には険しい700-1,500メートルのアンナン山脈が北から北西に伸び、海岸部は白い砂浜と塩分を含んだ土地が南から東に広がっている[10]

気候

ダナンは熱帯モンスーン気候に属し、9月から3月が台風シーズンと雨季、4月から8月が乾季の2つの季節に大きく分かれる。 気温は高く年間平均気温は25.9℃。年間の平均湿度は81%、平均降水量は1,505mm、年間の日照時間は2,156時間である。

ダナン市の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 32
(90)
35
(95)
37
(99)
41
(106)
39
(102)
38
(100)
38
(100)
38
(100)
37
(99)
36
(97)
35
(95)
32
(90)
41
(106)
平均最高気温 °C°F 24.8
(76.6)
26.1
(79)
28.7
(83.7)
31.0
(87.8)
33.4
(92.1)
33.9
(93)
34.3
(93.7)
33.9
(93)
31.5
(88.7)
29.6
(85.3)
27.0
(80.6)
24.9
(76.8)
29.93
(85.86)
日平均気温 °C°F 21.7
(71.1)
23.0
(73.4)
25.1
(77.2)
27.2
(81)
29.2
(84.6)
29.7
(85.5)
29.8
(85.6)
29.7
(85.5)
27.8
(82)
26.4
(79.5)
24.3
(75.7)
22.1
(71.8)
26.33
(79.41)
平均最低気温 °C°F 18.5
(65.3)
19.8
(67.6)
21.5
(70.7)
23.3
(73.9)
24.9
(76.8)
25.5
(77.9)
25.3
(77.5)
25.5
(77.9)
24.1
(75.4)
23.2
(73.8)
21.6
(70.9)
19.3
(66.7)
22.71
(72.87)
最低気温記録 °C°F 8
(46)
7
(45)
11
(52)
7
(45)
18
(64)
20
(68)
17
(63)
21
(70)
21
(70)
12
(54)
7
(45)
11
(52)
7
(45)
降水量 mm (inch) 96.2
(3.787)
33.0
(1.299)
22.4
(0.882)
26.9
(1.059)
62.6
(2.465)
87.1
(3.429)
85.6
(3.37)
103.0
(4.055)
349.7
(13.768)
612.8
(24.126)
366.2
(14.417)
199.0
(7.835)
2,044.5
(80.492)
平均降水日数 13.7 6.9 4.8 5.6 8.9 8.0 8.6 11.4 15.4 21.2 20.9 18.6 144
湿度 83 83 83 82 78 75 74 76 81 84 84 84 80.6
平均月間日照時間 136.4 144.1 105.4 207.0 257.3 237.0 257.3 207.7 174.0 145.7 120.0 116.6 2,108.5
出典1:世界気象機関 (国連)[11]
出典2:Weatherbase (record highs, lows, and humidity) [12]

自然災害

平成21年台風第16号による広範囲の洪水に襲われたダナンの様子

ダナンは南シナ海を通る台風の影響を受けやすく、2006年には台風15号がフエ付近に上陸した。ダナンでは26名が亡くなり、家屋や森林、電柱が倒壊し、主要道路で洪水が発生した[13][14]。 ダナン市当局の試算では、5,000戸の住宅が流され、166,000戸が損壊、19隻の船が沈むなど、2億ドルの被害があったとされる[15]

3年後の2009年には台風16号がダナンの30km南に上陸し、再び広範囲の洪水を引き起こした。 ダナンでは8人が亡くなり、96名が負傷し、2,500万ドルの被害があった[16][17]

大規模な津波を引き起こした2011年の東日本大震災の直後には、市内の10箇所の津波警戒ステーションの設置が承認され、警戒ステーションが津波発生の少なくとも30分前には警報を発令する体制を整えている。これはベトナムでは初めての事であった。ベトナム気象庁地震津波警報センター長のル・ホイ・ミンによると、マグニチュード8以上の大地震がフィリピン北部で発生した場合、ベトナム全土の海岸、特にダナン付近で深刻な津波被害をもたらす可能性があるとしている[18]

人口統計

ダナンはベトナムで5番目に人口が多い都市で、2011年現在、面積は1,255.53km2、人口は951,700人で[19]、人口に占める女性の比率は50.7%である[20]

人口増加

ダナンの人口は2005年から2011年に毎年2.5%-3.0%ずつ増加しており、国全体の平均人口増加率1.0-1.2%を大幅に上回っている。 2010年には一時的に3.6%まで増加し、2011年には2.68%で落ち着いている。これは南部工業都市のビンズオン省(4.41%)、ドンナイ省(3.5%)に次いで、ベトナムで3番目に高い人口増加率である[19]

ダナンの自然人口増加率は、国平均をわずかに上回る程度である。2011年の出生率は1000人当り18人で、 死亡率は1000人当り6.7人だった。平均寿命は2009年の国勢調査で女性が77.4歳、男性が72.4歳。乳児死亡率は、出生数は1,000人当り9.9人で、ベトナム都市部の平均より、2ポイント弱高かった[19]

都市化

ダナンはベトナムで最も都市化が進んでおり、わずか11社しかない(これはベトナムの省で最も少ない)[21]。 2009年現在、ダナン人口の86.9%が都市部に住んでおり、都市部の人口増加率は3.5%である[20]

政治

行政区画

ダナンの行政区画 (2018年)
行政区名 下位行政区 面積 (km2) 人口 (人)[22] 人口密度(人/km2)[22]
カムレ区(Cẩm Lệ / 錦荔 6 坊 33.3 143,632 3990
ハイチャウ区(Hải Châu / 海洲 13 坊 24.1 221,324 9623
ホアヴァン県(Hòa Vang / 和榮 11社 737.5 185,223 262
リエンチェウ区(Liên Chiểu / 蓮沼 5 坊 83.1 170,153 2309
グーハインソン区(Ngũ Hành Sơn / 五行山 4 坊 36.5 115,872 2897
ソンチャー区(Sơn Trà / 山茶 7 坊 60.8 173,455 2891
タインケー区(Thanh Khê / 清溪 10 坊 9.3 205,341 21.615
ホアンサ県Hoàng Sa / 黃沙):中華人民共和国と領有権係争中 305 0 0
合計 45坊, 11社 1479.1 1,215,000 945

経済

ファイル:Công viên phần mềm Đà Nẵng.jpg
多数のIT企業が入るダナンソフトウェアパークビル

ダナンはベトナム中部の産業の中心であり、2007年の人口一人当たりのGDPは、ホーチミン、ハノイ、ビンズオン省ドンナイ省に次いで5位であり、1900万ドンであった。2009年にはさらに2730万ドンにまで増加した[23]

ダナンはベトナム省間の競争力指数ランキングをリードしており、整備されたインフラ、良質な労働トレーニング、商取引の透明性、省の革新的なリーダーシップ、安い初期投資コストなどの要因により、2008年-2010年には3年連続でビンズオン省に次いで2位であった[24]

ダナンの輸出入額 (2007年)
輸出額 (百万米ドル)[25] 輸入額 (百万米ドル)[25]
合計 469.6 合計 522.1
繊維 139.8 機械・設備 237.2
水産物 75.2 衣料素材 77
工芸品 51.6 鉄鋼 41.6
コーヒー 47.6 医薬品 24.9
履物 17.7 化学肥料 22.5
8 バイク 0.45

農業、林業、漁業

ダナンは大都市であるにも関わらず、2007年現在37,800人が農業、林業、漁業に従事し、45,000トンの米と41,000トン の魚を生産している[25]。しかしながら、ダナン地区の雇用は2000年代には明確にマイナス傾向にあり、総生産は2000年代後半に減少している[23][25]。ダナンは農地が不足しており(2007年現在9,200ha)、海に面した土地である事を考えると、農業よりも漁業がより経済に貢献していると言える[25]

産業

ダナンの産業は多様化しており、、機械、電子、化学、造船[26]に加えて、水産物、繊維、衣料、レンガ、肥料、セメント、石鹸、製紙、医薬品などが近年盛んであり、さらに多様化が進むと予測されている[25]エアバス・グループはダナンに航空産業に特化した工業団地を計画している[27]

2007年現在、ダナンの産業の大半は国営化されており、総生産の57%を占めるが、2000年からほぼ同じ割合で推移している[25]。興味深い事に、国営産業の80%以上はハノイ本部からの中央直轄となっている[25]。総生産の残り半分は外資系企業によるもので、国内の民間企業は依然として小規模で、国営企業に比べてシェアを伸ばすことが出来ていない。 2000年-2007年にかけて、産業は年間平均14.8%成長し、経済発展の原動力になっている。しかしながら、経済成長率は南中部海岸ではカインホア省に次いで2番目に低い。雇用率は平均5.75%の成長で、2007年には118,900人が就労している[28]

市場

ハン市場の様子

ハン市場はダナンのメインマーケットで、ハン川の西側の繁華街のトランフー通りとバクダン通りの間に歴史的にも古くからある。ハン市場はサイゴンのベンタイン市場と同様に、衣服、シルク、宝石、花、コーヒー、紅茶、ワイン、蛇酒、ドライフルーツ、魚、などの様々な商品が複数の商店によって売られている。

開発

ダナンではビーチ沿いのハイアットリージェンシーダナンリゾート&スパ、五行山のオーシャンヴィラマリオットホテルを初めとしてたくさんの施設が建設中である[29]。 他の大規模な開発プロジェクトとしては、ダナン市の北の海岸に造成中の干拓地にダフオック国際ニュータウンが建設中である。これはベトナム中部では初めての干拓プロジェクトである。ダフオックのプロジェクトはホテルや33階建てのホテルや60階建てのオフィス、小規模なリゾート、ゴルフコース、マリーナ、別荘やインターナショナルスクールなどを含んでいる[30][31]

文化

観光

五行山の洞窟へ続く門
バナヒルズのロープウェー
ロン橋(ドラゴン橋)
ダナン花火大会(2013年)
  • ミーソン聖域(世界遺産) - クアンナム省にある1000年以上前の古代チャンパ王国の聖なる遺跡で、かつては70以上の寺院があった。1960年代のベトナム戦争でほとんどが破壊されたが、一部が残っており、1999年にユネスコの世界遺産に登録された。発掘された多くの彫刻、石像はドラゴン橋近くのチャム彫刻博物館に展示されている。
  • ソンチャ山 - ダナンの中心部からわずか数キロ北東のソンチャ半島にあり、海を見下ろせる立地から多くのリゾートホテルがあり、大きな観音像があるリンウン寺が信仰を集めている[32]
  • ロン橋(ドラゴン橋) - ロン橋(ロン = 龍)は、龍の形のデザインが特徴的で、龍の頭から火を噴いたり放水したりする週末夜には観光客が多く訪れる
  • DHCマリーナ - ロン橋の東側、シンガポールマーライオンに似た「鯉の滝登り像」があり、「愛の桟橋」からはロン橋、ハン川橋とハン川沿いの夜景が見渡せる事から多くの人で賑わっている

ハン川の東側はビーチリゾートが並び、西側にはダナン市庁舎、ダナン博物館があり、高級ホテル、レストラン、カフェが並ぶ。 ハン市場とコン市場が市内の二大マーケットであり、どちらもダナン大聖堂の近くにある。

料理

中部ベトナム料理の中でもとりわけダナンの料理はベトナム全土で広く知られており、国際的にも知名度が向上している。 有名なダナン料理は

  • コム・ガー (鶏だしで炊いたご飯の上にフライドチキンが乗った料理)
  • ミー・クアン (きしめんや稲庭うどんに似た幅広の汁無し麺)
  • ブン・チャー・カー (さつま揚げが乗った汁麺)
  • ブン・マム (魚の発行調味料を使った汁麺)
  • バイン・チャン・クオン・ティット・ヘオ (蒸した豚肉とたっぷりの野菜をライスペーパーで巻いて食べる)
  • カン・ガ・チェン・マム (ヌックマムソースの手羽先焼き)
  • ミット・チョン (「ミット」= ジャックフルーツと豚の皮・ピーナッツ・調味料をミックスしたサラダ)

などがある。[33]

スポーツ

ダナンのサッカーチームSHBダナンFCVリーグ1(ベトナムのトップリーグ)でプレーしている。ランキング上位のチームであり、2009年にはVリーグ1のチャンピオンになり、同年ベトナムカップでも優勝した。 2010年にはAFCチャンピオンズリーグ東地区のプレーオフ準決勝で敗退したが、AFCカップにも参戦し[34]、ロスタイムでベカメックス・ビンズオンを破り準々決勝まで進出した[35]。ダナンFCの選手はベトナム代表チームでも活躍しており、ディフェンダーVõ Hoàng QuảngミッドフィールダーPhan Thanh Hưngなどがいる。ダナンFCはハイチャウ区にある、3万人収容のチー・ラン・スタジアムを本拠地としている。

教育

ダナン大学
ファイル:Đại học Duy Tân.jpg
デュイタン大学

ダナンには複数の大学があり、市内・郊外にキャンパスを構えている。

市内には17の高校があり、中でもル・クイ・ドン高校はベトナム全土の優良校の1つに指定されている。 ダナンには海外の教育機関の大規模な施設もある。フランス政府留学局(キャンピュスフランス Campus France)は、フランス語の教育や、ダナン市周辺の学生にフランスで高等教育を受けさせるサポートを無料で行っている[38]。 English Language Instituteはオーストラリアクイーンズランド大学による教育センターで、IELTSの実施など英語教育を目的としている[39]。他にもシンガポールインターナショナルスクールなどがある。

インフラ

医療

ダナンには以下の病院がある。

急性呼吸窮迫症候群(ARDS)は別名「ダナン肺症」と呼ばれ、ベトナム戦争時にダナンの医療機関で多数の症例が報告されている事から名付けられた[40]

交通

ダナン国際空港の新ターミナルの前のベトナム航空

ダナンはベトナム、ラオスタイビルマにまたがる東西経済回廊の道路の終点である。

空港

ダナン国際空港

ダナン国際空港はダナンの中心部にあるベトナムで3番目に大きい国際空港で、中部ベトナムの玄関口である。 ダナン国際空港は、ベトナム戦争中はアメリカ空軍基地として知られ、当時世界で最も離発着数が多い空港であった[41](1968年5月には1日平均2,595の離着陸数に達し、当時の世界記録[42])。2011年6月現在、ハノイ、ホーチミン、ハイフォン、ヴィンバンメトート ダラットニャチャンプレイクなどへ国内線が就航している他、広州(中国), シェムリアップ(カンボジア)、シンガポール台北に国際線が就航しており、2011年12月16日からは、エアアジアが週4便のダナン-クアラルンプール便を就航した。

新しい空港ターミナルは2011年12月にオープンし[43]プノンペン(カンボジア)、タイ、香港、日本、韓国便も就航した[44]

2017年5月9日には第2ターミナルがオープンし、国際線専用のターミナルとして稼働を開始。第1ターミナルは国内線専用となった。

鉄道

道路

ハイヴァン峠
ハイヴァントンネル(北口)

ダナンには北はハノイから中部の南はホーチミンまでを南北に縦断する国道1A号線と中央高原をラオスまで東西に横断する国道14B号線が市内を通っている。 ハイヴァン峠はダナンとトゥアティエン=フエ省を隔てる峠で、国道1Aの旧道であるが、2005年にはハイヴァントンネルが開通した。ハイヴァントンネルは全長6.28kmで、東南アジアでは最長のトンネルとなっている。トンネルの開通により、曲がりくねったハイヴァン峠を通るよりも30分から1時間の時間が短縮され、通行者の危険が減らされた。他にも、ダナンとクアンガイを結ぶ高速道路が計画中である。

ハン川とその支流には複数の橋が架かっており、河口から南へ順にトアンフック橋ハン川橋ロン橋(ドラゴン橋)トランティリュ橋ティエンソン橋グエンヴァントロワ橋などがあるが、2009年に開通したトアンフック橋はベトナムで最長の吊り橋である[45]。 ロン橋(ドラゴン橋)はダナン国際空港から市内東側のミーケービーチやノンヌオックビーチへ向かう最短ルートとなっている。

港湾

ダナン港(2012年)
ダナン港のティエンサ(Tiên Sa)コンテナターミナル
ダナン港に停泊中のレジェンド・オブ・ザ・シーズ号(2009年2月)

ダナン港英語版 ハン川河口部からダナン湾内の沿岸部にかけて、一般雑貨、コンテナ貨物、木材・チップ、セメントなどのターミナルが設けられている。港湾施設は当初河口部に建設され、サイゴン港ハイフォン港などの他のベトナムの主要港と同様に河川港であったが、拡張によりダナン湾沿岸部に新たなターミナルが建設されたことで、外洋と直接アクセスできる海港となった。入出港水路の水深等の制約が少ないという好条件によりベトナム中部における主要外貿拠点となっている。

ダナン港はホーチミン、ハイフォンに次いでベトナムで3番目の大きさの港である。ダナン港は2008年には270万トンの荷物を扱い、そのうち120万トンは輸出、525,900トンは輸入、985,600トンは国内貨物であった。同年には29,600人以上の旅客がダナン港を利用したが、前年よりも大幅に増加した[46]。ダナン港はティエンサターミナルとソンハンターミナルの2つのエリアからなる。ティエンサターミナルは最大喫水11mで貨物船や大型客船などの、45,000重量トンまでの中型タンカーが利用可能。ソンハンターミナルの12海里(22 km)以内は最大喫水6-7mで5,000重量トンまでの船が利用可能である。Vietnam National Shipping Lines (Vinalines) がダナン港を管理している[46]


港のインフラは旅客船用に設計された訳ではないが、多数のクルーズ船がダナン港に停泊し、その数は近年増加している[47]。2010年の1-2月だけでも、12隻のクルーズ船が6,477人の乗客をダナン港へ運んだ[48]

海軍海上警察の根拠地も置かれており、艦船の造修施設もある。2017年6月、ベトナム海上警察との日越合同訓練のため、海上保安庁巡視船「えちご」が入港した[49]。 2018年3月5日米空母・カール・ヴィンソン(CVN70)がダナン港沖に停泊した。

友好都市

友好港

出典

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関連項目

外部リンク

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その他