コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

「社会意識」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
m Template:Weblio廃止のためテンプレート除去 / +複数の問題
編集の要約なし
 
(3人の利用者による、間の3版が非表示)
1行目: 1行目:
{{単一の出典|date=2020年1月}}
{{複数の問題

|出典の明記=2017年11月6日 (月) 11:25 (UTC)
'''社会意識'''(しゃかいいしき)とは、[[社会学]]における[[用語]]の一つ。[[社会集団]]においての成員に共有されている[[意識]]のことである。
|独自研究=2017年11月6日 (月) 11:25 (UTC)
}}
{{社会学}}
'''社会意識'''(しゃかいいしき)とは、[[社会学]]における[[用語]]の一つ。社会集団においての成員に共有されている[[意識]]のことである。


== 概要 ==
== 概要 ==
[[マックス・ウェーバー]]は『[[プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神]]』において、[[欧米]]を起点として発展した[[資本主義|近代資本主義]]は、個々の人々が勤勉・節約といった[[カルヴィニズム]]の精神を信奉した結果、資本主義の精神と呼ばれる社会意識が醸成され資本主義の突破口を開いたと論じた<ref name="Nisizawa">[[西澤晃彦]]、[[渋谷望]] 『社会学をつかむ』 有斐閣 2008年、ISBN 9784641177055 pp.98-103,224.</ref>。資本主義の精神を表す言葉のひとつに[[ベンジャミン・フランクリン]]の「[[時は金なり]]」がある。「時間を無駄にしない」という社会意識は、近代資本主義の世界では金儲けや生産活動に限らず生活全般に浸透している<ref name="Nisizawa"/>。
ここでの社会というのは、[[地域]]などでの社会に加えて社会において存在する[[階級]]や[[職業]]や[[民族]]や[[世代]]などといった事柄で構成されている集団という場合もある。たとえば[[日本人]]の[[国民性]]や、[[労働者階級]]の意識や、[[江戸っ子]]気質などといった[[言葉]]で表されている集団の意識が社会意識ということである。

[[カール・マルクス]]は[[経済]]による意識の決定性を説いた。[[労働者階級]]の[[階級意識]]を、目先の利害によって簡単に[[資本家]]に利用される「即自的階級」と、構造的問題を把握し階級的な利害を求めて闘う「対自的階級」に分類し、[[階級闘争]]の発達が前者から後者への意識の移行を促すと論じた<ref name="Nisizawa"/>。ウェーバーとマルクスの社会意識論は、社会で共有された意識の状態が、政治や経済にもたらす影響を明らかにする社会意識研究の先駆けとなった<ref name="Nisizawa"/>。

[[小熊英二]]は『〈民主〉と〈愛国〉』において、戦争体験を持つ戦後[[知識人]]による、国家や民族といった「公」を巡る言説の変動を1945年から1970年初頭を対象として分析した。小熊によれば、知識人によって発せられる言説は、先進的でもなければ特異な個人による言説でもなく、政治や経済の変化にやや遅れて生じる、言説化されにくい集団的な心情の代弁であるという<ref name="Nisizawa"/>。

== 脚注 ==
{{Reflist}}

== 関連項目 ==
*[[プラグマティズム]]


== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
*{{Kotobank}}
*{{Kotobank}}


{{社会学}}
{{Socsci-stub}}
{{Socsci-stub}}
{{デフォルトソート:しやかいしき}}
{{デフォルトソート:しやかいしき}}

2022年3月8日 (火) 09:26時点における最新版

社会意識(しゃかいいしき)とは、社会学における用語の一つ。社会集団においての成員に共有されている意識のことである。

概要

[編集]

マックス・ウェーバーは『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』において、欧米を起点として発展した近代資本主義は、個々の人々が勤勉・節約といったカルヴィニズムの精神を信奉した結果、資本主義の精神と呼ばれる社会意識が醸成され資本主義の突破口を開いたと論じた[1]。資本主義の精神を表す言葉のひとつにベンジャミン・フランクリンの「時は金なり」がある。「時間を無駄にしない」という社会意識は、近代資本主義の世界では金儲けや生産活動に限らず生活全般に浸透している[1]

カール・マルクス経済による意識の決定性を説いた。労働者階級階級意識を、目先の利害によって簡単に資本家に利用される「即自的階級」と、構造的問題を把握し階級的な利害を求めて闘う「対自的階級」に分類し、階級闘争の発達が前者から後者への意識の移行を促すと論じた[1]。ウェーバーとマルクスの社会意識論は、社会で共有された意識の状態が、政治や経済にもたらす影響を明らかにする社会意識研究の先駆けとなった[1]

小熊英二は『〈民主〉と〈愛国〉』において、戦争体験を持つ戦後知識人による、国家や民族といった「公」を巡る言説の変動を1945年から1970年初頭を対象として分析した。小熊によれば、知識人によって発せられる言説は、先進的でもなければ特異な個人による言説でもなく、政治や経済の変化にやや遅れて生じる、言説化されにくい集団的な心情の代弁であるという[1]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e 西澤晃彦渋谷望 『社会学をつかむ』 有斐閣 2008年、ISBN 9784641177055 pp.98-103,224.

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]