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「スコップ三味線」の版間の差分

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== 外部リンク ==
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* [http://sukoppujyamisen.cloud-line.com/ 津軽すこっぷ三味線世界大会実行委員会公式サイト]
* [http://sukoppujyamisen.cloud-line.com/ 津軽すこっぷ三味線世界大会実行委員会公式サイト]
** [https://web.archive.org/web/20080105125806/http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2007/20071202202414.asp 「スコップ三味線」初の世界大会] - [[東奥日報]]・2007年12月2日付け掲載記事《2015年9月2日閲覧;現在は[[インターネットアーカイブ]]内に残存》
** [https://web.archive.org/web/20080105125806/http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2007/20071202202414.asp 「スコップ三味線」初の世界大会] - [[東奥日報]]・2007年12月2日付け掲載記事《2015年9月2日閲覧;現在は[[インターネットアーカイブ]]内に残存》
* [http://www.okutsugaru.com/shichoubetu/goshogawara/sukoppujamisenkaikan.html 津軽すこっぷ三味線快館] - 『奥津軽の旅案内』Webサイトより
* [http://www.okutsugaru.com/shichoubetu/goshogawara/sukoppujamisenkaikan.html 津軽すこっぷ三味線快館] - 『奥津軽の旅案内』Webサイトより
* [http://kuroganenohibiki-safuro.com/ 鐵の響サフロ] - 津軽スコップ三味線の生演奏と体験ができる[[居酒屋]]
* [http://kuroganenohibiki-safuro.com/ 鐵の響サフロ] - 津軽スコップ三味線の生演奏と体験ができる[[居酒屋]]

2017年9月5日 (火) 03:56時点における版

スコップ三味線(「すこっぷじゃみせん」と発音される)は、スコップ栓抜きを用いて、音楽に合わせて津軽三味線の真似をして演奏するもの。津軽三味線の叩きつける音とスコップを叩く音がマッチして、本当に弾いている感覚を演奏者、聴衆ともに味わうことができる。楽器演奏の技術を必要とせず、誰でも行うことができるが、本当に弾いているように見せるには、熟練のワザを必要とする。

歴史

1985年頃、青森県五所川原市在住の館岡屏風山(本名:高橋弘行、ライブハウス「ラヴ・ポーション」店長)が考案したものが最初である。

1985年頃から、岸千恵子(青森県南津軽郡碇ヶ関村、現在の平川市出身)の歌った「千恵っこよされ」がヒット。高橋が店長を務めていた旧「スナック銀河」(五所川原市錦町)にて、この曲がカラオケで歌われた時、店にたまたまあった「スコップ」と「栓抜き」で、三味線の弾き真似をしたのが始まり。

誰でもできる手軽さから、忘年会などの出し物で取り上げられるなど、同店の来客者を中心に広まった。テレビで取り上げられてから、一般にも認知されるようになり、「エアギターの次はスコップ三味線」と全国的にも広がりを見せている。

2007年12月2日には、「第1回スコップ三味線世界大会」が五所川原市ELMの街ショッピングセンターエルムホールで開催され、その技が競われた。第2回大会は2008年12月21日、第3回大会は2009年12月6日に同所で開催された。第2回大会には芸人山崎邦正が出場し、個人の部第3位に入賞している。

楽器

スコップは雪かきのためのシャベルで、雪が硬く凍る津軽地方では冬の必需品であり、シャベルではなくスコップと呼ばれる。スコップ三味線には、音の良さと弾きやすさから、鉄製で先が丸みを帯びたスコップが用いられる。しかし、現在のシャベルの多くは、鉄製であれば四角形、丸形であればアルミ製となっており、鉄製で丸みを帯びた物は、非常に手に入りにくいものとなっている。

撥には大きめの栓抜きが使われる。高橋が使用した栓抜きは、京都の土産物品と言われ、三味線のバチと同程度の大きさ・形を持つ物で、演奏(?)には、必ずこの栓抜きが使われていた。

楽器(スコップ)、撥(栓抜き)共に、演奏に適した物は手に入りにくい状態にあり、高橋がオリジナルの製作を検討している。

高橋には、この他に、鉄製スコップの木製部分に津軽塗りを施した特注品が存在する。また、テレビ番組出演の際には、スコップ三味線用のケースも作られた。

演奏について

演奏には別に音源を必要とし、この点ではエアギターと同様である。ただし、実際に撥でスコップを叩いて音を出す点がエアギターと異なり、この点では、エアギターよりも演奏感を味わうことができるとされている。ただし、選曲については発展段階であり、奏法の開発と共に、演奏に適した曲の開拓が進められている。現在、演奏にもっとも適しているのはやはり「千恵っこよされ」と言って良いだろう。

一方、これが、そもそも楽器と呼べるのか、また演奏と呼べるのか、といった意見も存在するが、そもそも「洒落」の領域のことであるので、エアギター同様、真剣に議論する必要はないと思われる。

また、「打楽器」として、スコップ三味線というものを詳しく分析している意見も見られ、今後、打楽器として演奏法が広がっていく可能性も見出されている。

奏法

構えは三味線と同様である。

左手は、棹(スコップの柄の部分)をつかみ、曲の高低に合わせて上下させる。特に、津軽三味線独特の音程を下から上に上げる(ポルタメント)奏法(手の位置は逆に、上から下への動きになる)を取り入れることにより、よりリアルな奏法になる。また、時々、糸巻き(実際には無い)を調節する動作を入れるのが、ポイントとなっている。

右手は撥(栓抜き)を持ち、音に合わせてスコップ(胴)を叩く。普通に叩く1つ打ちのほか、スコップの凹み部分を使うことにより2つ打ちを行うことができる。これらを混ぜることにより、より津軽三味線らしさを演出することができる。さらに、大きめの栓抜きを使うことにより、柄の部分でも叩くことができ、この場合には、より複雑なリズムを演奏することができる。この演奏法については現在、研究が進められており、打楽器としての側面を強くしつつある。

演奏は誰にでもできるが、意外に奥が深く、実際に叩いて音を出すということもあり、リアルな演奏には熟練した技が必要とされる。

(発案者高橋による教則DVDの製作も企画されているらしい。)

館岡屏風山

たておかびょうぶざん。スコップ三味線の発案者、高橋弘行のスコップ三味線演奏時の名前。津軽三味線奏者高橋竹山(たかはしちくざん)と同姓であることから。「屏風山」は、日本海沿いにある砂丘地帯でスイカの名産地である。スコップ三味線発案当時、氏が店長を務めるスナック銀河に屏風山から多くの常連が来店していたことなども影響したものと推測される。

関連項目

外部リンク