コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

「トリクロロシラン」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
Sonchou (会話 | 投稿記録)
外部リンク切れを修復。
Cewbot (会話 | 投稿記録)
m Bot作業依頼:インターネットアーカイブ - log
57行目: 57行目:
{{Reflist}}
{{Reflist}}
* {{Cite web |format=PDF|url=http://www.dowcorning.com/content/publishedlit/01-4012-01.pdf|title=An Introductory Guide to the Safe Handling of Chlorosilanes|publisher=Dow Corning|accessdate=2017-07-22}}
* {{Cite web |format=PDF|url=http://www.dowcorning.com/content/publishedlit/01-4012-01.pdf|title=An Introductory Guide to the Safe Handling of Chlorosilanes|publisher=Dow Corning|accessdate=2017-07-22}}
* [https://web.archive.org/web/20100529170115/http://www.osha.gov/SLTC/semiconductors/substratemfg/polysiliconprod.html Semiconductors: Silicon: Substrate Manufacture: Polycrystalline Silicon Production](2010年5月29日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])<!--英語版の出典-->
* [https://web.archive.org/web/20100529170115/http://www.osha.gov/SLTC/semiconductors/substratemfg/polysiliconprod.html Semiconductors: Silicon: Substrate Manufacture: Polycrystalline Silicon Production](2010年5月29日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])<!--英語版の出典-->


{{デフォルトソート:とりくろろしらん}}
{{デフォルトソート:とりくろろしらん}}

2017年9月5日 (火) 01:14時点における版

トリクロロシラン
識別情報
CAS登録番号 10025-78-2 チェック
EC番号 233-042-5
国連/北米番号 1295
RTECS番号 VV5950000
特性
化学式 HCl3Si
モル質量 135.45 g/mol
外観 無色液体
密度 1.342 kg/m3
融点

-126.6 ℃

沸点

31.8 ℃

への溶解度 水と反応
危険性
安全データシート(外部リンク) ICSC 0591
NFPA 704
4
3
2
W
Rフレーズ R12, R14, R17, R20/22, R29, R35
Sフレーズ (S2), S7/9, S16, S26, S36/37/39, S43, S45
引火点 -27 ℃
発火点 185 ℃
爆発限界 1.2–90.5%
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

トリクロロシラン (trichlorosilane) は、ケイ素塩素水素から成る無機化合物で、分子式は HSiCl3 と表される。高温で熱分解を起こして単体ケイ素に変わる性質から、半導体工業において高純度ケイ素の主原料として利用される[1]。水と触れると速やかに分解してシリコーンのポリマーおよび塩化水素となる[1]。反応性が高く入手が容易であることから、有機ケイ素化合物の原料ともされる[1]

製造

工業的には、トリクロロシランは塩化水素のガスを 300 ℃ でケイ素の粉末に吹き付けて製造する[1]。下式のように、トリクロロシランとともに水素が生じる[1]

適切に設計された反応装置では、80-90% の収率でトリクロロシランが得られる。主な副生物は四塩化ケイ素 (SiCl4)、六塩化二ケイ素 (Si2Cl6)、ジクロロシラン (H2SiCl2) であり、トリクロロシランは蒸留により取り出される。この逆反応により高純度の単体ケイ素が得られる。

用途

上記のように、トリクロロシランは高純度の多結晶ケイ素の原料とされる[1]

出典

  1. ^ a b c d e f 岩崎史哲、小田開行「トリクロロシラン」『有機合成化学協会誌』第59巻第10号、有機合成化学協会、2001年、1005-1007頁、doi:10.5059/yukigoseikyokaishi.59.1005