「盲獣vs一寸法師」の版間の差分
m 廃止されたテンプレートの置換 BOTREQによる |
|||
107行目: | 107行目: | ||
== 外部リンク == |
== 外部リンク == |
||
* {{Official|http://web.archive.org/web/20111007150809/http://www.fjmovie.com/ishii/mojuvs/}} - 閉鎖。(2011年10月7日時点の[[インターネット |
* {{Official|http://web.archive.org/web/20111007150809/http://www.fjmovie.com/ishii/mojuvs/}} - 閉鎖。(2011年10月7日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]]) |
||
* {{jmdb title|2001|dy003280|盲獣vs一寸法師}} |
* {{jmdb title|2001|dy003280|盲獣vs一寸法師}} |
||
* {{Allcinema title|234879|盲獣vs一寸法師}} |
* {{Allcinema title|234879|盲獣vs一寸法師}} |
2017年9月5日 (火) 00:10時点における版
盲獣vs一寸法師 | |
---|---|
Blind Beast vs. Dwarf | |
監督 | 石井輝男 |
脚本 | 石井輝男 |
原作 | 江戸川乱歩 |
製作総指揮 | 石井輝男 |
出演者 |
リリー・フランキー 塚本晋也 |
音楽 |
藤野智香 大岡春 |
撮影 | 石井輝男 |
編集 |
矢口将樹 山下暁子 |
製作会社 | 石井輝男プロダクション |
配給 |
石井輝男プロダクション / スローラーナー イレブンアーツ |
公開 |
2001年6月24日(PFF) 2004年3月13日 2004年 |
上映時間 | 95分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
『盲獣vs一寸法師』(もうじゅうたいいっすんぼうし)は、2001年(平成13年)製作・2004年(平成16年)公開、石井輝男監督の日本の長篇劇映画である。2005年(平成17年)に亡くなった映画監督石井輝男の遺作となった。
作品解説
1991年(平成3年)、ビデオ映画『ザ・ヒットマン 血はバラの匂い』(東映ビデオ)で劇映画に復活して以降、つげ義春原作『ゲンセンカン主人』(1993年)、つげ忠男原作『無頼平野』(1995年)と監督してきた石井輝男は、1998年(平成10年)からは、従来自宅に置かれたハウスプロダクション「石井輝男プロダクション」による製作を開始し、『ねじ式』(1998年)、『地獄』(1999年)と低予算映画を連打し、最後に同社が取り組んだ極め付きの低予算映画が本作、『盲獣vs一寸法師』である。
かつて石井が監督した『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』(東映)の原作者、江戸川乱歩の小説『盲獣』『一寸法師』と『踊る一寸法師』をブレンドし、石井自身が脚本を書き下ろした。
石井作品で初めて、劇場用映画であるが、デジタルビデオで撮影された。東宝撮影部出身の石井ではあったが、「撮影技師」としての撮影は、初めてのことである[1]。照明技師には、日活出身のベテランで『無頼平野』以降の石井作品の技師野口素胖が務めた。石井をサポートした撮影助手には、同年映画監督デビューする本田隆一の名があり、実際のカメラは彼が大部分回したという。
2001年(平成13年)に完成したものの、同年6月24日に第23回ぴあフィルムフェスティバルで上映された以降は、配給が決まらなかった。完成から3年後の2004年(平成16年)3月13日、越川道夫率いるスローラーナーと共同配給の体制のもと、「石井輝男プロダクション」が自社配給を行った。DVDは、日本では同年10月29日、クロックワークスから発売され、アメリカ合衆国では2006年(平成18年)8月22日、パニックハウスから Blind Beast vs. Killer Dwarf のタイトルで発売された。
エピソード
2005年(平成17年)8月12日、石井は亡くなり、監督としては本作が遺作となったが、2年前の2003年(平成15年)に公開された山口雄大監督の『地獄甲子園』には「脚本協力」として、漫☆画太郎、北村龍平らとともに名を連ねている。
2009年(平成21年)、民主党から出馬して当選した田中美絵子が、「菊池美絵子」の名義で出演し、しかもヌードを披露していたことまでもが話題となり、当選前に公表していなかったこと等「お騒がせしたこと」について謝罪するまでに至った。[2]
2012年(平成24年)、フィルムによる保存を目的として、35ミリに変換され、3月31日より銀座シネパトスで初上映される。
主演のリリー・フランキーは脚本を読んで、最後まで犯人がわからないことを不思議に思い、近くにいた塚本晋也に相談したが「俺から大先輩には聞けない」と言われ、自分で監督に聞きに行くと「(推理を)間違える明智小五郎があってもいい」と言われたという。
スタッフ
- プロデューサー・監督・脚本・撮影 : 石井輝男
- 原作 : 江戸川乱歩『盲獣』/『一寸法師』/『踊る一寸法師』
- 照明 : 野口素胖
- 録音 : 岩井澤健治
- 美術 : 鈴屋港
- 造形 : 原口智生
- 音楽 : 藤野智香、大岡春
- 助監督:西川裕、林真由美、山本隆平
- 撮影助手 : 本田隆一
- レイティング : PG-12
キャスト
- 小林紋三:リリー・フランキー
- 明智小五郎:塚本晋也
- 盲獣:平山久能
- 一寸法師:リトル・フランキー
- 水木蘭子:藤田むつみ
- 山野百合枝:橋本麗香
- 丹下博士:丹波哲郎
- 人形師 安川:薩摩剣八郎
- 厚化粧の男:しゅう (元:シャ乱Q)
- 貧相な四十男 : 鳴門洋二
- 公園の酔っぱらい:園子温
- 煙草屋の婆さん:元藤燁子
- 蕗屋運転手:及川光博
- 田村検事:手塚眞
- 盲目の美少女:細野佑美子
- 天尾夫人:檀上かおり
- 麗子:菊地美絵子
- 山本:辻岡正人
- ムーランルージュの客 : 中野貴雄
- 乗船客 : 熊切和嘉、石川美津穂
- エロ写真売り : 飯島洋一
- 一寸法師吹き替え : ジーコ内山
関連書籍
- 江戸川乱歩『盲獣』所収
- 日本小説文庫『盲獣』、春陽堂、1932年
- 『盲獣』、文芸図書出版社、1952年
- 江戸川乱歩全集3『蜘蛛男・指・盲獣』、桃源社、1963年
- 江戸川乱歩文庫『十字路・盲獣』、春陽堂書店、1988年 ISBN 4394301300
- 江戸川乱歩推理文庫『盲獣』、講談社文庫、1988年 ISBN 4061952137
- 現代日本推理小説叢書『盲獣 - 乱歩傑作選 14』、創元推理文庫、1996年 ISBN 4488401147
- 江戸川乱歩全集『蜘蛛男・指・盲獣』、沖積舎(桃源社版の覆刻版)、2007年 ISBN 4806066311
- 江戸川乱歩『踊る一寸法師』所収
- 亂歩傑作選集 第1卷『黄金假面』、平凡社、1935年
- 江戸川乱歩全集14『悪魔の紋章・石榴』、桃源社、1962年
- 鮎川哲也編『怪奇探偵小説集 2』、ハルキ文庫、1998年 ISBN 4894564122
- 江戸川乱歩全集14『悪魔の紋章・石榴』、沖積舎(桃源社版の覆刻版)、2008年 ISBN 4806066427
関連項目
註
- ^ 石井輝男、日本映画データベース。
- ^ 民主の田中美絵子議員が謝罪「厳しい経済状況でいろんなことに挑戦」 産経ニュース 2009年9月15日
外部リンク
- 公式ウェブサイト - 閉鎖。(2011年10月7日時点のアーカイブ)
- 盲獣vs一寸法師 - 日本映画データベース
- 盲獣vs一寸法師 - allcinema
- 盲獣vs一寸法師 - KINENOTE
- Blind Beast vs. Dwarf - IMDb