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「伊豆箱根鉄道駒ヶ岳鋼索線」の版間の差分

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車両は開業時に[[日立製作所]]で製造されたもので、「湯の花」「駒ヶ岳」の愛称が付けられていた。座席はロングシートになっており吊革も付けられていた。また、この周辺は霧の発生が多いため強力なヘッドライトを2灯装備していた。車体塗装は当初は赤とクリーム色だったが、のちに[[ライオンズカラー]]となった。
車両は開業時に[[日立製作所]]で製造されたもので、「湯の花」「駒ヶ岳」の愛称が付けられていた。座席はロングシートになっており吊革も付けられていた。また、この周辺は霧の発生が多いため強力なヘッドライトを2灯装備していた。車体塗装は当初は赤とクリーム色だったが、のちに[[ライオンズカラー]]となった。


駒ヶ岳頂上駅と[[箱根 駒ヶ岳ロープウェー|箱根駒ヶ岳ロープウェー]]駒ヶ岳頂上駅の間は徒歩3 - 5分程度であり、芦ノ湖畔の[[箱根園]]へ至る同社運営のロープウェーに対して、山麓側のアクセスがよくない本路線の利用は年々減少していた。最盛期の[[1963年]]度([[昭和]]38年度)は年間110万人の乗客を運んだが、スケート場など山頂にあった施設が閉鎖された影響などもあり、2003年度([[平成]]15年度)の年間乗客は5万8千人にまで落ち込み赤字路線になっていた<ref>[http://web.archive.org/web/20050428123850/http://www.kanalog.jp/news/local/entry_2598.html 駒ケ岳ケーブルカー廃止へ/箱根] - 神奈川新聞、2005年2月25日([[インターネットアーカイブ]]の2005年4月28日のアーカイブ)</ref>。伊豆箱根鉄道は、[[2005年]](平成17年)2月25日に経営が困難であるとして[[国土交通省]]関東運輸局に鉄道事業廃止届を提出。その後、代替交通機関として箱根駒ヶ岳ロープウェーがあるとして当初の予定を半年繰り上げる届出が同年4月27日に提出され、2005年(平成17年)8月31日の運行を最後に予定通り翌9月1日に廃止された。
駒ヶ岳頂上駅と[[箱根 駒ヶ岳ロープウェー|箱根駒ヶ岳ロープウェー]]駒ヶ岳頂上駅の間は徒歩3 - 5分程度であり、芦ノ湖畔の[[箱根園]]へ至る同社運営のロープウェーに対して、山麓側のアクセスがよくない本路線の利用は年々減少していた。最盛期の[[1963年]]度([[昭和]]38年度)は年間110万人の乗客を運んだが、スケート場など山頂にあった施設が閉鎖された影響などもあり、2003年度([[平成]]15年度)の年間乗客は5万8千人にまで落ち込み赤字路線になっていた<ref>[http://web.archive.org/web/20050428123850/http://www.kanalog.jp/news/local/entry_2598.html 駒ケ岳ケーブルカー廃止へ/箱根] - 神奈川新聞、2005年2月25日([[インターネットアーカイブ]]の2005年4月28日のアーカイブ)</ref>。伊豆箱根鉄道は、[[2005年]](平成17年)2月25日に経営が困難であるとして[[国土交通省]]関東運輸局に鉄道事業廃止届を提出。その後、代替交通機関として箱根駒ヶ岳ロープウェーがあるとして当初の予定を半年繰り上げる届出が同年4月27日に提出され、2005年(平成17年)8月31日の運行を最後に予定通り翌9月1日に廃止された。


=== 路線データ(廃止時) ===
=== 路線データ(廃止時) ===

2017年9月4日 (月) 22:43時点における版

駒ヶ岳鋼索線
1996年撮影
1996年撮影
概要
通称 駒ヶ岳ケーブルカー
種別 鋼索鉄道
現況 廃止
起終点 起点:駒ヶ岳登り口駅
終点:駒ヶ岳頂上駅
駅数 2駅
運営
開業 1957年11月16日 (1957-11-16)
廃止 2005年9月1日 (2005-9-1)
所有者 伊豆箱根鉄道
使用車両 概要の節を参照
路線諸元
路線総延長 0.7 km (0.43 mi)
軌間 1,067 mm (3 ft 6 in)
運行速度 最高9 km/h (5.6 mph)
最高地点 高低差:282 m[1]
最急勾配 490 [2]
テンプレートを表示
停車場・施設・接続路線
exKBHFa
0.0 駒ヶ岳登り口
exSPLa
exSPLe
exKBHFe
0.7 駒ヶ岳頂上

駒ヶ岳鋼索線(こまがたけこうさくせん)は、神奈川県箱根町の駒ヶ岳登り口駅から駒ヶ岳頂上駅に至る伊豆箱根鉄道が運営していたケーブルカー路線である。駒ヶ岳ケーブルカーと呼ばれていた。2005年(平成17年)に廃止された。

概要

箱根連山の一つである標高1,327mの駒ヶ岳を、芦の湯温泉・湯の花温泉などがある東麓から登っていた。山頂には箱根神社元宮などがあり、芦ノ湖富士山などを見渡せる。

車両は開業時に日立製作所で製造されたもので、「湯の花」「駒ヶ岳」の愛称が付けられていた。座席はロングシートになっており吊革も付けられていた。また、この周辺は霧の発生が多いため強力なヘッドライトを2灯装備していた。車体塗装は当初は赤とクリーム色だったが、のちにライオンズカラーとなった。

駒ヶ岳頂上駅と箱根駒ヶ岳ロープウェー駒ヶ岳頂上駅の間は徒歩3 - 5分程度であり、芦ノ湖畔の箱根園へ至る同社運営のロープウェーに対して、山麓側のアクセスがよくない本路線の利用は年々減少していた。最盛期の1963年度(昭和38年度)は年間110万人の乗客を運んだが、スケート場など山頂にあった施設が閉鎖された影響などもあり、2003年度(平成15年度)の年間乗客は5万8千人にまで落ち込み赤字路線になっていた[3]。伊豆箱根鉄道は、2005年(平成17年)2月25日に経営が困難であるとして国土交通省関東運輸局に鉄道事業廃止届を提出。その後、代替交通機関として箱根駒ヶ岳ロープウェーがあるとして当初の予定を半年繰り上げる届出が同年4月27日に提出され、2005年(平成17年)8月31日の運行を最後に予定通り翌9月1日に廃止された。

路線データ(廃止時)

  • 路線距離(営業キロ):0.7km
  • 軌間:1067mm
  • 駅数:2駅(起終点駅含む)
  • 高低差:282m

運行形態

15分毎の運行で、所要時間は5分であった。

廃止年時点の通常運賃は大人片道370円(往復630円)、子供片道180円(往復310円)。ケーブルカーとロープウェー通し運賃は大人片道990円、子供片道500円であった。

廃止直前の2005年(平成17年)7月24日から営業最終日の8月31日までの約1か月間は「さよなら運転割引料金」として運賃が通常の約半額の片道190円・往復320円(子供は片道・往復とも無料)となったほか[4]、同年8月13日から8月31日の間には「箱根駒ヶ岳ケーブルカー想い出きっぷ」や「想い出周遊きっぷ」といった企画割引券も売りだされた。

歴史

  • 1957年(昭和32年)11月16日 駒ヶ岳鋼索線 駒ヶ岳登り口 - 駒ヶ岳頂上間が開業
  • 2005年(平成17年)9月1日 駒ヶ岳鋼索線 駒ヶ岳登り口 - 駒ヶ岳頂上間(全線)廃止

駅一覧

駒ヶ岳登り口駅 - 駒ヶ岳頂上駅

接続路線(廃止時)

  • 駒ヶ岳登り口駅:小田原駅から伊豆箱根鉄道バス駒ヶ岳登り口経由箱根関所跡行き所要時間50分
  • 駒ヶ岳頂上駅:箱根園から箱根駒ヶ岳ロープウェー:駒ヶ岳頂上駅徒歩3 - 5分

廃線後

廃線後、駒ヶ岳鋼索線撤去・復旧工事を実施。2008年に施設・車両はすべて解体撤去された。富士箱根伊豆国立公園の指定地域内であるため、自然公園法に基づき、軌道跡の整地や植林など、跡地を山林に復旧する原状回復が行われた。

関連項目

脚注

  1. ^ 今尾恵介監修『日本鉄道旅行地図帳』4号 関東2、新潮社、2008年、p.45
  2. ^ けいてつ協會『知られざる鉄道』JTB、1997年、p.184
  3. ^ 駒ケ岳ケーブルカー廃止へ/箱根 - 神奈川新聞、2005年2月25日(インターネットアーカイブの2005年4月28日のアーカイブ)
  4. ^ 箱根・駒ケ岳ケーブルカー さよなら運転実施中 - 伊豆箱根鉄道(インターネット・アーカイブの2005年7月27日のアーカイブ)