コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

「鎌田慧」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
Cewbot (会話 | 投稿記録)
m Bot作業依頼:インターネットアーカイブ - log
26行目: 26行目:
[[1990年]]([[平成]]2年)、『反骨 [[鈴木東民]]の生涯』で[[新田次郎文学賞]]受賞。翌年、『[[六ヶ所村]]の記録』で[[毎日出版文化賞]]受賞。[[1994年]]([[平成]]6年)に発表した[[葛西善蔵]]の評伝『椎の若葉に光あれ』をはじめ、[[大杉栄]]、[[太宰治]]などを題材に、伝記も多数執筆している。
[[1990年]]([[平成]]2年)、『反骨 [[鈴木東民]]の生涯』で[[新田次郎文学賞]]受賞。翌年、『[[六ヶ所村]]の記録』で[[毎日出版文化賞]]受賞。[[1994年]]([[平成]]6年)に発表した[[葛西善蔵]]の評伝『椎の若葉に光あれ』をはじめ、[[大杉栄]]、[[太宰治]]などを題材に、伝記も多数執筆している。


鎌田はかつて、[[成田空港問題|成田空港反対運動]]に加わっていたこともある<ref>[http://web.archive.org/web/20080506133531/http://mainichi.jp/area/chiba/news/20080505ddlk12040086000c.html 成田空港・開港30周年:わたしは思う/2鎌田慧さん/千葉] 毎日新聞 2008年5月5日(2008年5月6日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref>など、社会運動にも深くかかわり、[[新日本文学会]]の解散のときに編集長もつとめていた。
鎌田はかつて、[[成田空港問題|成田空港反対運動]]に加わっていたこともある<ref>[http://web.archive.org/web/20080506133531/http://mainichi.jp/area/chiba/news/20080505ddlk12040086000c.html 成田空港・開港30周年:わたしは思う/2鎌田慧さん/千葉] 毎日新聞 2008年5月5日(2008年5月6日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref>など、社会運動にも深くかかわり、[[新日本文学会]]の解散のときに編集長もつとめていた。


脱原発をめぐっては、[[大江健三郎]]、[[坂本龍一]]、[[内橋克人]]、[[澤地久枝]]、[[瀬戸内寂聴]]、[[鶴見俊輔]]、[[落合恵子]]、[[堤清二|辻井喬]]などと「さようなら原発」運動を呼びかけ、1000万人署名、17万人集会(2012年7月)を実施した。
脱原発をめぐっては、[[大江健三郎]]、[[坂本龍一]]、[[内橋克人]]、[[澤地久枝]]、[[瀬戸内寂聴]]、[[鶴見俊輔]]、[[落合恵子]]、[[堤清二|辻井喬]]などと「さようなら原発」運動を呼びかけ、1000万人署名、17万人集会(2012年7月)を実施した。

2017年9月4日 (月) 19:12時点における版

かまた さとし

鎌田 慧
生誕 (1938-06-12) 1938年6月12日(86歳)
日本の旗 日本 青森県
出身校 早稲田大学
職業 ルポライター、社会活動家
テンプレートを表示

鎌田 慧(かまた さとし、1938年6月12日 - )は、日本ルポライタージャーナリストノンフィクション作家

来歴・人物

青森県弘前市出身。青森県立弘前高等学校卒業後に上京し、零細工場で働く。カメラ工場の見習工、筆耕者養成学校の印刷工などを経て、早稲田大学第一文学部露文科に入学。

大学卒業後、業界紙(鉄鋼新聞社)記者を経てフリーライターとなる。トヨタ自動車期間工の経験をもとに『自動車絶望工場』を発表[1]、社会派ルポライターとして注目を集める。以後、被差別者・底辺労働者など、弱者の立場に拠ったルポルタージュを数多く執筆。著作はすでに130冊以上ある。

1990年平成2年)、『反骨 鈴木東民の生涯』で新田次郎文学賞受賞。翌年、『六ヶ所村の記録』で毎日出版文化賞受賞。1994年平成6年)に発表した葛西善蔵の評伝『椎の若葉に光あれ』をはじめ、大杉栄太宰治などを題材に、伝記も多数執筆している。

鎌田はかつて、成田空港反対運動に加わっていたこともある[2]など、社会運動にも深くかかわり、新日本文学会の解散のときに編集長もつとめていた。

脱原発をめぐっては、大江健三郎坂本龍一内橋克人澤地久枝瀬戸内寂聴鶴見俊輔落合恵子辻井喬などと「さようなら原発」運動を呼びかけ、1000万人署名、17万人集会(2012年7月)を実施した。

九条の会」傘下の「マスコミ九条の会」呼びかけ人を務めている[3]

安保関連法案に反対する2015年8月30日の国会前デモでは、「戦争をさせない1000人委員会」の呼びかけ人の一人として壇上に立ちスピーチした。

著作

  • 『隠された公害 ドキュメント イタイイタイ病を追って』 三一新書 1970 のちちくま文庫
  • 『死に絶えた風景 日本資本主義の深層から』ダイヤモンド社 1971 のち講談社文庫、現代教養文庫
  • 『自動車絶望工場 ある季節工の日記』現代史出版会、1973 のち講談社文庫
  • 『労働現場の叛乱 8企業にみる合理化と労働の解体』 ダイヤモンド社 1974
  • 『ウラの社会を知る 革新のための常識』 ベストセラーズ 1974
  • 『わが幻影工場地帯 大合理化時代の労働者たち』 風媒社 1976
  • 『逃げる民 出稼ぎ労働者』 日本評論社 1976 「ドキュメント追われゆく労働者」ちくま文庫
  • 『労働現場に何が起こった 合理化とたたかう労働者たち』 ダイヤモンド社 1976
  • 『工場への逆攻 原発・開発と闘う住民』 柘植書房 1976
  • 『職場に闘いの砦を』 五月社 1977
  • 『工場と記録 ルポルタージュを生きる』 晶文社 1977
  • 『ガラスの檻の中で 原発・コンピューターの見えざる支配』 国際商業出版 1977
  • 『土と人間の記録』 現代書館 1978
  • 『血痕 冤罪の軌跡』 文藝春秋 1978
  • 『弘前大学教授夫人殺人事件』 講談社文庫 1978
  • 『失業 不況と合理化の最前線から』 筑摩書房 1979(ちくまぶっくす) のち文庫
  • 『日本の兵器工場』潮出版社 1979 のち講談社文庫
  • 『倒産 嵐の中を生きる』 三一書房 1979
  • 『労働現場 造船所で何が起ったか』 岩波新書 1980 「造船不況」同時代ライブラリー
  • 『ルポルタージュの発見 時代を歩く』 西田書店 1980
  • 『ガリバーの足跡 滅びるか鉄鋼王国ニッポン』 朝日新聞社 1980
  • 『靴をはいた巨大児 私の取材ノート』 日本評論社 1981
  • 『ルポルタージュの書き方』 明治書院 1981(作法叢書)
  • 『ビラの精神』 晶文社 1981
  • 『狙われた教科書』 どこが、どのように歪められたか 光文社 1981
  • 『日本の原発地帯』 潮出版社 1982 のち河出文庫、同時代ライブラリー
  • 『去るも地獄残るも地獄 三池炭鉱労働者の二十年』 筑摩書房 1982 のち文庫
  • 『ロボット時代の現場 極限の合理化工場』 三一書房 1982
  • 『鉄の町の記録 八幡・釜石はいま』 ダイヤモンド社 1982
  • 『鉄鋼王国の崩壊 ルポルタージュ・新日鉄釜石』河出文庫
  • 『ぼくが世の中に学んだこと』 筑摩書房 1983(ちくま少年図書館) のち文庫、岩波現代文庫
  • 『中曽根康弘 権力者たちの素顔』 三一書房 1983 「ルポ権力者」講談社文庫
  • 『死刑台からの生還 無実! 財田川事件の三十三年』 立風書房 1983 のち同時代ライブラリー、岩波現代文庫
  • 『ロボット絶望工場』 現代史出版会・徳間書店 1983
  • 『教育工場の子どもたち』岩波書店、1984 のち講談社文庫、岩波現代文庫
  • 『自動車王国の暗闇 その後の絶望工場』 すずさわ書店 1984 のち講談社文庫「トヨタと日産」
  • 『ドキュメント・労働者!』 1967~1984 筑摩書房 1984 のち文庫
  • 『ロボット社会の管理と支配』 青史社 1984
  • 『アジア絶望工場』現代史出版会、1984 のち講談社文庫
  • 『ルポルタージュを書く』 光村図書出版 1984 のち同時代ライブラリー
  • 『ドキュメント人間』 筑摩書房 1985 のち文庫
  • 『上野駅発人生列車 ある時代の終り、そして…』 青史社 1985
  • 『アメリカ自動車幻影工場』 潮出版社 1985
  • 『健康売ります! ヘルス産業最前線からの報告』 朝日新聞社 1985
  • 『事故の傷痕』 すずさわ書店 1985 「ルポ大事故!」講談社文庫
  • 『一億みんな芸能人』 朝日新聞社 1985
  • 『国鉄処分』柘植書房 1986 のち講談社文庫
  • 『大国ニッポンの退廃 教育と文化と人間と』 すずさわ書店 1986
  • 『この国の奥深く 法を撃つ人びと』 日本評論社 1986 「非国民!?」同時代ライブラリー
  • 『日本人の仕事』 平凡社 1986
  • 『全記録国鉄処分』 柘植書房 1986
  • 『現代社会100面相 これだけは知ってほしい』 岩波ジュニア新書 1987
  • 『北へちいさな旅 エッセイ集』 晶文社 1987
  • 『ハッピー・ニッポンの終り』 すずさわ書店 1987
  • 『ドキュメント・家族』 筑摩書房 1987 のち文庫
  • 『ドキュメント・人間列島』 ぎょうせい 1987
  • 『無関心の報酬 ルポルタージュ』 すずさわ書店 1988
  • 『野望の航跡 東大経済卒の18年』 講談社 1989 のち文庫『「東大経済卒」の十八年』
  • 『ドキュメント・現代』 筑摩書房 1989
  • 『反骨 鈴木東民の生涯』 講談社 1989 のち文庫
  • 『旅を喰う エッセイ集』 晶文社 1989
  • 『デタラメ警察は止まらない ルポ・警察官OBたちの悔恨』 第三書館 1989
  • 『国鉄改革と人権 JRは安全か』 岩波ブックレット 1990
  • 『ドキュメント地方』 筑摩書房 1990
  • 『激動世界の裏側 ルポルタージュ』 すずさわ書店 1990
  • 『幸せの報酬 ルポルタージュ』 すずさわ書店 1990
  • 『鎌田慧の記録』 全6巻 岩波書店 1991
  • 『ドキュメント・村おこし』 筑摩書房 1991
  • 『六ケ所村の記録』 岩波書店 1991 のち講談社文庫
  • 『2001年の子どもが危ないシリーズ 2 環境編』 フレーベル館 1992
  • 『どうしようもないJRなど』 エッセイ集 晶文社 1992
  • 『日本の地下帝国 自民党・カイシャ・暴力団のトライアングル』 第三書館 1993
  • 『日本たそがれ ドキュメント』 岩波書店 1993
  • 『椎の若葉に光あれ 葛西善蔵の生涯』 講談社 1994 のち岩波現代文庫
  • 『日本人の不安』 晶文社 1994
  • 『ドキュメント・海の国境線』 筑摩書房 1994
  • 『生きるための学校』 岩波書店 1995(同時代ライブラリー)
  • 『ルポ戦後日本 50年の現場』 講談社文庫 1995
  • 『空洞日本』 岩波書店 1995
  • 『大災害!』 岩波書店 1995
  • 『いじめ自殺と学校 先立たれた親の訴え アドバンテージサーバー』 1995(ブックレット生きる)
  • 『旅から旅』 立風書房 1995
  • 『日本断層地帯』 筑摩書房 1996
  • 『書くこと生きること 自選批評集』 日本エディタースクール出版部 1996
  • 『せめてあのとき一言でも いじめ自殺した子どもの親は訴える』 草思社 1996
  • 『サンクトペテルブルグ・混沌と幻想の街』 日本放送出版協会 1996(世界・わが心の旅)
  • 『学校なんかなんでもない ホンネで語ろういじめの問題』 ポプラ社 1996(新・のびのび人生論)
  • 『大空港25時』 草思社 1996
  • 『日本逆さ望遠鏡』 実業之日本社 1996
  • 『ドキュメント・この地で生きる』 筑摩書房 1997
  • 『大杉栄 自由への疾走』岩波書店、1997 のち現代文庫
  • 『生きるための101冊』 岩波ジュニア新書 1998
  • 『いじめ社会の子どもたち』 講談社文庫 1998
  • 『壊滅日本 17の致命傷』 アストラ 1998 のち講談社文庫
  • 『いま、非情の町で』 岩波書店 1998
  • 『ドキュメント屠場』岩波新書 1998
  • 『家族が自殺に追い込まれるとき』 講談社 1999 のち文庫
  • 『津軽・斜陽の家 太宰治を生んだ「地主貴族」の光芒』 祥伝社 2000 のち講談社文庫
  • 『日本列島を往く 1-6』 岩波現代文庫 2000-2006
  • 『いま、この地に生きる』 岩波書店 2000
  • 『怒りの臨界』 岩波書店 2000
  • 『ルポライターの仕事』 早稲田大学人間科学部産業社会学研究室 2001
  • 『原発列島を行く』 集英社新書 2001
  • 『くたばれ!自民党 13の症候群』 アストラ 2001
  • 『自立する家族』 淡交社 2001
  • 『忘れてはいけないことがある』 ダイヤモンド社 2001
  • 『反骨のジャーナリスト』 岩波新書 2002
  • 『ライオンのマルジャン 飯田圭織絵』 主婦と生活社 2002
  • 『ひとを大事にしない日本』 小学館 2002
  • 『地方紙の研究』潮出版社 2002
  • 『強権と抵抗 日本失望地帯を歩く』 岩波書店 2003
  • 『こんな国はいらない!』 七つ森書館 2003
  • 『時代を刻む精神』 七つ森書館 2003
  • 『狭山事件 石川一雄、四十一年目の真実』 草思社 2004
  • 『コイズミという時代 政権と世相の研究』 アストラ 2004
  • 『この時代に異議あり やわらかく、したたかに生きる』 ポプラ社 2005
  • 『自律と協働、はたらきがいをもとめて 大阪市現業労働者の60年』 七つ森書館 2005
  • 『痛憤の現場を歩く』 金曜日 2005
  • 『痛憤の時代時代を書く 人間らしい社会に向けて』 アストラ、2006
  • 『やさしさの共和国 格差のない社会にむけて』 花伝社 2006
  • 『いじめ自殺 12人の親の証言』 岩波現代文庫 2007
  • 『いま、連帯をもとめて』 大月書店 2007
  • 『絶望社会(痛憤の現場を歩く2)』 金曜日 2007
  • 『抵抗する自由 少数者として生きる』 七つ森書館 2007
  • 『ひとり起つ―私の会った反骨の人』平原社 2007
  • 『全記録炭鉱』 創森社 2007
  • 『心を沈めて耳を澄ます』 創森社 2008
  • 『いま、逆攻のとき』 大月書店 2009
  • 『橋の上の「殺意」』 平凡社 2009
  • 『民主党波瀾の航海』 アストラ 2009
  • 『反冤罪』 創森社 2009
  • 『空港』 講談社 2010
  • 『狭山事件の真実』 岩波書店 2010
  • 『沖縄(ウチナー)―抵抗と希望の島』 七つ森書館 2010
  • 『日本の解放区を旅する』 七つ森書館 2010
  • 『原発暴走列島』 アストラ 2011
  • 『残夢-大逆事件を生き抜いた坂本清馬の生涯』 金曜日 2011 のち講談社文庫
  • 『下北核列島』 岩波書店 2011
  • 『日本の原発危険地帯』 青志社 2011
  • 『さようなら原発の決意』 創森社 2012
  • 『怒りのいまを刻む』 七つ森書館 2013
  • 『石をうがつ』講談社 2013
  • 『反国家のちから』七つ森書館 2015
  • 『悪政と闘う―原発・沖縄・憲法の現場から』コールサック社 2015
  • 『戦争はさせない――デモと言論の力』 岩波書店 2015
  • 『ドキュメント 水平をもとめて: 皮革の仕事と被差別部落』解放出版社 2016

共編著

  • 回想の戸村一作(編著)柘植書房 1981
  • 日本人の仕事 平凡社 1986
  • 国境を越えて 東欧民主化とEC統合の若者への旅 牧野剛共編著 河合出版 1991
  • 大震災復興への警鐘 内橋克人共著 岩波書店 1995 (同時代ライブラリー
  • スチュワーデスはアルバイトでよいのか 安全は?雇用は?(編)岩波ブックレット 1995
  • いじめられている君へ いま言えること、伝えたいこと 保坂展人共著 徳間書店 1995
  • 危ない学校希望の子育て 楽しい関係をいかに創るか 灰谷健次郎共著 光文社 2000(カッパ・ブックス)
  • 人権読本(編著)岩波ジュニア新書 2001
  • 大杉榮語録(編)岩波現代文庫 2001
  • 反憲法法令集(編)岩波現代文庫 2003
  • 「新日本文学」の60年 七つ森書館 2005
  • さようなら原発(編著) 岩波ブックレット 2011
  • 反撃―民意は社会を変える かもがわ出版 小森陽一対談 2013

脚注

外部リンク