「ウェブ魚拓」の版間の差分
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[[新聞社]]など[[ニュース]]サイトの記事を引用・リンクした場合、時間の経過(社や内容にもよるが、[[放送局]]では数時間、新聞社ではおおよそ1週間から1ヶ月程度)により、引用・リンク元の記事ページが削除され、デッドリンク([[リンク切れ]])となるために、利用者や閲覧者にとって不便であった。典型的な例として、[[2005年日本国際博覧会]]の期間中、主要各紙サイトでは万博特集コーナーが設けられていたが、2007年5月時点ではいずれも削除されている(地元紙のためか、最後まで残っていた[[中日新聞]]も、2007年4月のリニューアルで削除)。2007年時点で、例外的に過去の記事が保存されているニュースサイトは、[[インプレス]]の[[Impress Watch|PCウォッチ]]など一部の専門的なものに限られ、非常に少ない。かつては[[毎日新聞]]や[[産経新聞]]も、自社ウェブサイトを開設した1996年頃からの掲載記事を保存していたが、廃止。ネット上にて、リンク切れとなった過去の記事内容を閲覧する方法としては、商用の記事検索サービスもある。 |
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このようなときに、ウェブ魚拓のキャッシュ機能を利用して、サイト(記事ページ)の内容を保存していれば、引用・リンク元のページが消えたとしても、ウェブ魚拓のキャッシュから当時の記事を見ることができる。アメリカのアーカイブサイトである[[インターネット |
このようなときに、ウェブ魚拓のキャッシュ機能を利用して、サイト(記事ページ)の内容を保存していれば、引用・リンク元のページが消えたとしても、ウェブ魚拓のキャッシュから当時の記事を見ることができる。アメリカのアーカイブサイトである[[インターネットアーカイブ]]と異なり、[[クローラ]]を使って自律的に自動で片っ端から集めるのではなく、利用者が目的の[[Uniform Resource Locator|URL]]を入力して保存する形式である。また、ウェブ魚拓では画像データや[[Adobe Flash|FLASH]]などのデータも保存されるので、ほぼ完全にページの内容を再現することができる点が優れている。ただし、ウェブ魚拓によるアクセスを遮断しているサイトも増えている。 |
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[[サーバ]]は、2010年までは[[シリコンバレー]]に設置の[[ホスティングサーバ|専用サーバ]]を借りていたが、2015年現在は国内のサーバを利用している。 |
[[サーバ]]は、2010年までは[[シリコンバレー]]に設置の[[ホスティングサーバ|専用サーバ]]を借りていたが、2015年現在は国内のサーバを利用している。 |
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2017年9月4日 (月) 16:49時点における版
URL | https://megalodon.jp/ |
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言語 | 日本語 |
タイプ | ウェブアーカイブ |
運営者 | 株式会社アフィリティー |
営利性 | 営利 |
登録 | 任意 |
開始 | 2006年 |
ウェブ魚拓(ウェブぎょたく)とは、WWW上のウェブサイト(ウェブページ)をキャッシュとして保存する無料のサービスである。日本の株式会社アフィリティーが2006年より運営している。
概要
新聞社などニュースサイトの記事を引用・リンクした場合、時間の経過(社や内容にもよるが、放送局では数時間、新聞社ではおおよそ1週間から1ヶ月程度)により、引用・リンク元の記事ページが削除され、デッドリンク(リンク切れ)となるために、利用者や閲覧者にとって不便であった。典型的な例として、2005年日本国際博覧会の期間中、主要各紙サイトでは万博特集コーナーが設けられていたが、2007年5月時点ではいずれも削除されている(地元紙のためか、最後まで残っていた中日新聞も、2007年4月のリニューアルで削除)。2007年時点で、例外的に過去の記事が保存されているニュースサイトは、インプレスのPCウォッチなど一部の専門的なものに限られ、非常に少ない。かつては毎日新聞や産経新聞も、自社ウェブサイトを開設した1996年頃からの掲載記事を保存していたが、廃止。ネット上にて、リンク切れとなった過去の記事内容を閲覧する方法としては、商用の記事検索サービスもある。
このようなときに、ウェブ魚拓のキャッシュ機能を利用して、サイト(記事ページ)の内容を保存していれば、引用・リンク元のページが消えたとしても、ウェブ魚拓のキャッシュから当時の記事を見ることができる。アメリカのアーカイブサイトであるインターネットアーカイブと異なり、クローラを使って自律的に自動で片っ端から集めるのではなく、利用者が目的のURLを入力して保存する形式である。また、ウェブ魚拓では画像データやFLASHなどのデータも保存されるので、ほぼ完全にページの内容を再現することができる点が優れている。ただし、ウェブ魚拓によるアクセスを遮断しているサイトも増えている。
サーバは、2010年まではシリコンバレーに設置の専用サーバを借りていたが、2015年現在は国内のサーバを利用している。
2010年11月12日、バックアップ処理の誤動作で2007年前半以前の魚拓のファイルが失われたことが明らかにされた[1]。
また、2017年4月7日には取得禁止タグでnoindexを対象としていたが、noarchiveも追加されたと公表している[2]。
関連項目
- インターネットアーカイブ
- archive.is
- WebCite - 同種のサービス。但しスナップショットを取得する際に取得者の電子メールを入力する必要がある。
- 魚拓
- 存在証明サービス
脚注
- ^ “ウェブ魚拓の古い魚拓が失われました”. アフィリティー (2010年11月12日). 2010年11月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年4月10日閲覧。
- ^ “noarchive対応などにつきまして”. アフィリティー (2017年4月7日). 2017年4月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年4月10日閲覧。