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'''山中 いの'''(やまなか いの)は、[[岸本斉史]]作の漫画作品およびそれを原作としたアニメ『[[NARUTO -ナルト-]]』に登場する女忍者の1人。[[アニメ]]での[[声優]]は[[柚木涼香]]。実写版舞台での俳優は[[伊波杏樹]]。

== 概要 ==
[[猿飛アスマ]]率いる【第十班】(アスマ班)の紅一点。チームメイトは[[奈良シカマル]]と[[秋道チョウジ]]で、親の代から親交がある。父は上忍の山中いのいち、母(声 - [[すずき紀子]])は婦人のような上品な服装をしている。実家は花屋で、よく家業を手伝っているため花言葉や植物に詳しい。

[[春野サクラ]]とはライバルであり、最高の親友でもある。幼少期の頃から[[うちはサスケ]]に好意を持っており、サクラと会えばいつも彼を巡って喧嘩ばかりしている(当時は「デコリーン」、「いのブタ」と呼びあっていた)仲だが、実はサクラのことを誰よりも大事に思っている。アスマ曰く忍者学校(アカデミー)時代、新人くノ一の中では抜きん出た存在であったらしい。

金色の長い髪に青色の目を持つ<ref>カラーイラストでは目の色が異なっていることがある。</ref>。第二部以降は右眼が隠れるほど髪が伸びており、服装もヘソ出しになっている。髪型は幼少期はショートヘア、第一部からは[[ポニーテール]]、『THE LAST』では腰近くまで伸びた髪を下ろしており、最終話では再びポニーテールになっている。下忍の頃から、父親から受け継いだお揃いのピアスをつけており、中忍昇格後はアスマから新たなピアスを貰い、それぞれの子供が忍になった時にそれを託すことになっている。アカデミー時代からの憧れであるサスケを振り向かせるために、女を磨く努力も欠かさない。体型を気にしている節があり、ダイエットで大変だとチョウジに発言していた。アニメの325話のおまけコーナーでは、男子たちに胸を見せる色仕掛けを使おうとしていた。面食いでもある。

サクラに負けじ劣らず気の強い性格で、ナルトから言えば「いつもサクラちゃんとケンカしてるサクラちゃんのライバル。サスケオバカ」。しかし、大切な人の死に涙するなど、女性らしい繊細さも持ち合わせている。姉御肌で、傷付いたチョウジの元へ真っ先に向かうなど仲間思いでもある。また、元はいじめられっ子だったサクラが現在のような明るい性格になったのは、忍者学校時代に彼女と出会ったおかげである。

アニメ版と原作では医療忍術を習得する経緯が異なる。アニメ版ではサクラに綱手にお願いして貰うという流れだが、原作の副本である「者の書」によると持ち前のセンスと向上心で習得と書かれている。アニメ版では綱手やサクラと共に修行したり、シズネに対しても先輩呼びであり、シズネもいのを呼び捨てで呼んでいる。原作では共に修行するシーンはなくシズネといのの間柄も他人行儀となっている。

彼女の存在はサクラにとって憧れであり、それと同時にコンプレックスを感じさせ、越えて対等になりたいと思われていた<ref>作者は「サクラといのの関係はナルトとサスケと対比させている」とイラスト集にてコメントしている。</ref>。

== プロフィール ==
* 忍者登録番号:012604
* 忍者学校卒業年齢:12歳
* 中忍昇格年齢:14歳
* 誕生日:[[9月23日]]
* 星座:[[てんびん座]]
* 血液型:B型
* 身長:150〜151cm(12〜13歳時)→162.2cm(16〜17歳時)
* 体重:38kg(12〜13歳時)→46kg(16〜17歳時)
* 好きな食べ物:[[プチトマト]]、[[プリン]]
* 嫌いな食べ物:[[刺身]]
* 好きな言葉:[[花言葉]]の数々
* 趣味:ショッピング
* 戦ってみたい相手:春野サクラ

== 第一部 ==
原作では中忍試験の際初登場となるが、アニメでは初期の頃から登場している。

忍者学校時代にいじめられっ子だったサクラを助け、リボンをプレゼントして彼女のコンプレックスを払拭しいろいろと面倒を見るようになって以来、親友となる。その後、自分がサスケに思いを寄せていることを知ったサクラからリボンを返されると共にライバル宣言をされ、女として負けられない時が来た時、額当てを付けて本気で戦い合うという約束を交わす。以来、恋のライバル関係として互いを意識しあうようになり、顔を合わす度に悪態を付き合う間柄となった。

中忍試験予選ペーパーテストではサクラの精神に入り込みカンニングに成功。死の森では自分よりも強い奴に挑むという気概はさすがに持てずにおり自分よりも弱い相手を探していたが、音忍との戦闘で奮起しボロボロになるサクラを見て、いてもたってもいられず、震えながらもシカマルやチョウジを連れて援護する。そして第三の試験予選では因縁のあるサクラと対決することになる。彼女を格下と決めつけており、また過去のこともあって本気になれなかったが、本気のサクラからの挑発を受けたことで過去に交わした約束を思い出し、約束通り額当てを巻いて本気を出してサクラと対峙。挑発にのる振りをしてクナイで切り落とした挑発を利用しサクラの体を乗っ取ってギブアップさせようと試みるが、内なるサクラの抵抗にあって失敗。互いに消耗した体で最後の一撃を打ち合うも引き分けに終わった。しかし、真剣に戦うサクラの姿を見て彼女の成長を笑顔で認めた。以降、サスケ絡みのことで過度にいがみ合うようなことはなくなっていく、

また、ナルトのことも落ちこぼれと見ていたが、中忍試験本戦でネジに勝利した彼を見て見直している。

中忍試験後はサクラと共にサスケのお見舞いに向かったり、奪回メンバーの帰還をサクラに知らせた。

アニメ版ではサクラが既に医療忍術で貢献しているのを見て医療忍者を志し、サクラに綱手に頼んで貰い妹弟子となる。

== 第二部 ==
ナルトの修業中に中忍に昇格している。優れたチャクラコントロールがあったわけではないが、医療忍術を使うことが出来るようになっている。ナルト達を介して[[サイ (NARUTO)|サイ]]と対面した際は、サスケに少し似た彼に気のある素振りがあった<ref>サイからは「美人さん」と呼ばれたが、これは「思っていることと逆のことを言えばいい」という本の記述を実践したものである。</ref>。

暁に殺害されたアスマの仇討ちでは心転身の術で鳥の精神に入り込み、空から暁の飛段と角頭を発見したが、戦闘では殆ど参戦できていない。医療忍術を使う場面も殆どなかった。本人もシンプルな戦闘や後方支援的な戦闘以外では役に立てないことを自覚している。

ペインが木ノ葉の里を襲撃してきた際には、[[自来也 (NARUTO)|自来也]]が捕縛した雨隠れの下忍の記憶を探っている最中の父・いのいちに、ペインの襲撃を知らせた。いのいちとシズネと行動を共にするが、目の前でシズネが殺害されてしまう。その後シカマルやシカク・シホと合流しペインの本体が居る場所について議論する。ペイン戦終結後は、同期生達との話し合いで木ノ葉によるサスケの始末を承諾するものの、過去のサスケへの好意から、その決定に泣き崩れた。

第四次忍界大戦では第5部隊に配属される。そして穢土転生した金角との戦いでは、心転身の術で金角に入り込んでダルイの呼びかけに応じて金角を「琥珀の浄瓶」に封じ込め、穢土転生したアスマとの戦いでは戦意喪失したチョウジに入り込んで危機を救った。その後、ナルト達を助けるため連合軍とともに駆けつけて二回、心転身の術でオビトの精神に入り十尾の攻撃をずらした。

現場で本部からの指示を仰いでいたが、本部の壊滅を悟った父・いのいちの遺言を受け取り、連合の指揮を引き継ぐ。その後、九尾チャクラを使用した心転身の作用で、ナルトの出自の真相や初代五影会談での初代火影・千手柱間の想いを復活した当代五影や忍連合軍に伝えることになった。無限月読の幻術世界に引き込まれた際には、「サスケとサイが自分をめぐり争っている(その光景をいのいちに見られている)世界」を見せられていた。

小説『秘伝シリーズ』によると第四次忍界大戦終結後、黙の国での任務でサイの精神に侵入したことをきっかけに彼を意識するようになり、後に結婚。息子の[[NARUTO -ナルト-の登場人物#次世代の忍|いのじん]]を授かっている。最終話では猪鹿蝶の伝統を子供たちの代にも継がせようとしているものの、それに消極的な周囲に対し苛立ちをぶつけている。

== 能力 ==
[[File:Symbole Yamanaka.svg|thumb|山中家の家紋]]
得意とする術は、山中一族に伝わる忍術・'''“[[NARUTO -ナルト-の術#山中一族|心転身の術]]”'''。敵や動物の心に入り込み、肉体を操ることができ、任務ではこの術を使った偵察役を任せられることが多い。反面、術中は無防備になってしまうという欠点もあり、攻撃術は不得手という弱点もあって術使用中や戦闘面は仲間に頼りがちになりやすい。

3人の術(いの→心転身、シカマル→影真似、チョウジ→肉弾戦車・倍化の術)の連携が決まると、相手はなすすべが無い。

『[[NARUTO -ナルト- 疾風伝 激闘忍者大戦!EX]]』シリーズでは、同期の中で唯一参戦していなかったが、『SPECIAL』にて登場している。

ゲームでの奥義は実家が花屋の設定のため、花を使った攻撃が多い。

=== 使用術一覧 ===
* 原作
** 心転身の術
*** 心伝心の術(激闘忍者大戦シリーズ)
*** 心転分身の術
** 感知伝々
** 医療忍術
** 土遁・練瓦の術
* ゲーム
** 心乱身の術(最強忍者大結集シリーズ、後にアニメ、ナルティメットアクセル2でも使用)
** 忍法百花繚乱(ナルティメットシリーズ(ヒーロー2~))
** 供花送り(ナルティメットシリーズ(ヒーロー3~))
** 忍法四面楚華(ナルティメットポータブル)
** 忍法月下美人(ナルティメットアクセル2、ナルティメットクロス)
** 蝶針火(ナルティメットアクセル2)
** 忍法万花繚乱(ナルティメットストーム)
※『ナルティメットストーム2』以外の[[NARUTO -ナルト- ナルティメットヒーロー|ナルティメットシリーズ]]では心転身の術を使っていない。

== 映画 ==
*[[劇場版 NARUTO -ナルト- 疾風伝 火の意志を継ぐ者]]
: カカシの元へ向かうナルト達を止めに向かう。参との交戦になり、いのシカチョウのフォーションにより心転身の術を使用したが、彼には通じなかった。
* [[ROAD TO NINJA -NARUTO THE MOVIE-]]
: 当該項目を参照。
* [[THE LAST -NARUTO THE MOVIE-]]
: 当該項目を参照。
* [[BORUTO -NARUTO THE MOVIE-]]

== 脚注 ==
{{Reflist}}

{{NARUTO}}
{{DEFAULTSORT:やまなかいの}}
[[Category:NARUTO -ナルト-の登場人物]]

2017年9月2日 (土) 00:26時点における最新版