「クォンセット・ハット・スタジオ」の版間の差分
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2017年8月28日 (月) 13:34時点における版
クォンセット・ハット・スタジオ (Quonset Hut Studio ) は、アメリカ合衆国テネシー州ナッシュビルのミュージック・ロウに存在したレコーディング・スタジオ。当初ブラッドリーズ・フィルム・アンド・レコーディング・スタジオ[1]、のちにコロムビア・スタジオBとして知られた。この地域で初のメジャーなレコーディング・スタジオで、地域はのちにミュージック・ロウとして発展していった[2][3]。
起源
1954年、プロデューサーのオウエン・ブラッドリーは弟のハロルド・ブラッドリーと共にナッシュビルの16番通り南804番地の家を[2]7,500ドルで購入し[4]、撮影および録音スタジオに改築した。ブラッドリー兄弟は1階の床を取り壊して地下の録音スペースに作り替えた。またアメリカ陸軍払下げのクォンセット・ハットを家の裏側に接続し[3][1]、演奏撮影用のテレビ・スタジオとして使用した[1]。1955年、地下が狭く感じるようになり、録音スタジオをクォンセット・ハットに移動した。このレコーディング施設はすぐに成功し、デッカ・レコードとコロムビア・レコードからの関心を惹いた。
1962年、ブラッドリー兄弟はこのスタジオをコロムビア・レコードに売却した[5]。
パッツィー・クラインの『Crazy 』、ブレンダ・リーの『I'm Sorry 』、ボビー・ヴィントンの『Blue Velvet 』はここでプロデュースされ、ジョニー・キャッシュ、バーズ、エルヴィス・コステロ、サイモン&ガーファンクルなど様々なジャンルのアーティストもここでレコーディングを行なった[6]。
1955年から1982年まで伝説的スタジオとして機能していたが、以降事務所に改築された[7]。2006年、慈善家のマイク・カーブがこの施設を買収し、改築した。現在、ベルモント大学の録音実習室として使用されている[7]。
脚注
- ^ a b c Kosser, Michael (2006). How Nashville Became Music City, U.S.A.: 50 Years of Music Row. Hal Leonard. p. 12
- ^ a b Hoobler, James A. (2008). A Guide to Historic Nashville, Tennessee. The History Press. p. 105
- ^ a b Roy, James V. (April 2004). “RCA Victor Studio B Nashville”. ScottyMoore.Net. January 31, 2013閲覧。
- ^ Kosser, Michael (2006). How Nashville Became Music City, U.S.A.: 50 Years of Music Row. Hal Leonard. p. 11
- ^ “Nashville Skyline: New Life for the Quonset Hut”. Mixonline.com (2009年11月1日). 2013年2月1日閲覧。
- ^ Fox, Randy (March 20, 2012). “Back at the Quonset Hut”. WPLN/Nashville Public Radio. January 31, 2013閲覧。
- ^ a b Skates, Sarah (June 30, 2011). “Quonset Hut Hosts Reunion Celebration”. Music Row. February 1, 2013閲覧。