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タタグループは積極的な[[M&A]](合併・買収)で事業分野や規模拡大を進めている。グループ中核企業のひとつ、タタ・スチールは、2007年に粗鋼生産量世界第8位の鉄鋼メーカーであった[[コーラス・グループ|コーラス社]](本社イギリス、オランダ)を買収して、世界第5位相当の規模に成長した。他に傘下のインド最大手のタタ自動車は、約27万円の超低価格自動車「[[タタ・ナノ|ナノ]]」を2009年に発売し、2008年6月には米フォード・モーター傘下だった英高級車ブランドの「[[ジャガー (自動車)|ジャガー]]」と「[[ランドローバー]]」ブランドを米[[フォード]]から23億ドルで買収している<ref>[http://www.afpbb.com/article/economy/2399570/2990863 インド自動車大手タタ・モーターズ、ジャガーとランドローバーを買収] [[フランス通信社|AFPBB]] 2008年6月3日</ref>。 |
タタグループは積極的な[[M&A]](合併・買収)で事業分野や規模拡大を進めている。グループ中核企業のひとつ、タタ・スチールは、2007年に粗鋼生産量世界第8位の鉄鋼メーカーであった[[コーラス・グループ|コーラス社]](本社イギリス、オランダ)を買収して、世界第5位相当の規模に成長した。他に傘下のインド最大手のタタ自動車は、約27万円の超低価格自動車「[[タタ・ナノ|ナノ]]」を2009年に発売し、2008年6月には米フォード・モーター傘下だった英高級車ブランドの「[[ジャガー (自動車)|ジャガー]]」と「[[ランドローバー]]」ブランドを米[[フォード]]から23億ドルで買収している<ref>[http://www.afpbb.com/article/economy/2399570/2990863 インド自動車大手タタ・モーターズ、ジャガーとランドローバーを買収] [[フランス通信社|AFPBB]] 2008年6月3日</ref>。 |
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また、タタグループの移動体通信事業者であるタタ・テレサービシズ リミテッドは、2009年に[[NTTドコモ]]より約2,500億円の出資を受け、タタドコモとして事業を行ったが<ref>[http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/090326_00.html NTTドコモによるインド タタ・グループの株式取得について]</ref>、2014年に保有株式をすべて売却し、690億円の赤字を計上した<ref>http://diamond.jp/articles/-/55338</ref>。その後、NTTドコモとの間で合弁解消の処理をめぐり訴訟沙汰になっている<ref>[http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161128-00010005-newswitch-ind 混迷深めるタタ・グループの経営紛争。どうなる後継者選び |
また、タタグループの移動体通信事業者であるタタ・テレサービシズ リミテッドは、2009年に[[NTTドコモ]]より約2,500億円の出資を受け、タタドコモとして事業を行ったが<ref>[http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/090326_00.html NTTドコモによるインド タタ・グループの株式取得について]</ref>、2014年に保有株式をすべて売却し、690億円の赤字を計上した<ref>http://diamond.jp/articles/-/55338</ref>。その後、NTTドコモとの間で合弁解消の処理をめぐり訴訟沙汰になっている<ref>[http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161128-00010005-newswitch-ind 混迷深めるタタ・グループの経営紛争。どうなる後継者選び]日刊工業新聞ニュースイッチ(2016/11/28)2016/11/28閲覧]</ref>。 |
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]日刊工業新聞ニュースイッチ(2016/11/28)2016/11/28閲覧]</ref>。 |
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== 性格 == |
== 性格 == |
2016年12月11日 (日) 01:17時点における版
種類 | 非上場会社 |
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本社所在地 |
インド ムンバイ |
設立 | 1868年 |
業種 | 複合企業 |
代表者 | ラタン・タタ(暫定会長)[1] |
資本金 | $130.4 billion (2015年2月) |
売上高 | US$ 103.27 billion (2013-14年)[2] |
営業利益 | US$ 102.02 billion (2013-14年)[2] |
純利益 | US$ 5.31 billion (2013-14年)[2] |
総資産 | US$ 116.32 billion (2013-14年)[2] |
従業員数 | 581,473人 (2014年)[2] |
主要子会社 | タタ・モータース、タタ製鉄、TCS |
関係する人物 | ジャムシェトジー・タタ、ラタン・タタ[3] |
外部リンク |
www |
タタ・グループ(英語: Tata Group、ヒンディー語: टाटा、タタ財閥とも)は、インド西部、マハーラーシュトラ州の州都ムンバイを拠点とするインドの企業グループである。
ビルラ、リライアンスと並び、インド3大財閥(インドの財閥も参照)のひとつであり、サブグループに分かれていない単一の財閥としてはインド最大である。インドにおける産業や商業に幅広く関与しており、ほとんどの領域で上位の勢力になっている[4]。現在、会長職は元会長のラタン・タタが暫定的に務めている[1]。
構成企業100社以上。車(タタ・モータース)、鉄(タタ製鉄)、IT、電力で売り上げの8割を占める。
概要
インド最大の財閥であり、ペルシア一帯(現在のイラン)からインドに渡ってきたパールシー(ゾロアスター教徒)の子孫であるジャムシェトジー・タタ(1839年-1904年)が、1868年にボンベイ(ムンバイ)で設立した綿貿易会社をその始まりとする。1870年代には綿紡績工場を建ててインド有数の民族資本家となった。彼は大きな製鉄所、世界的な教育機関、大ホテル、水力発電所をインドに建設することを夢見たが、そのうち生前に実現したのは1903年に建てられたタージマハル・ホテルのみであった。しかし彼の残した構想は、タタ・スチール、インド理科大学院、タージ・ホテルズ・リゾーツ&パレス、タタ・パワーとして結実した。
彼の後継者らは植民地下において、また独立後のインドにおいて次々と業容を拡大した。経済界だけではなく、政治的にも大きな影響力を持ち、綿紡績、鉄鋼、電力、金融、不動産、自動車(商用車の国内シェアは5割以上)食品、レジャー、通信、IT、小売、持株会社タタ・サンズ、タタ・インダストリーズを通して、7つの本業セクターで91の会社を経営している。
グループ企業
おもなグループ企業には、自動車メーカーのタタ・モーターズ、製鉄会社のタタ・スチール、電力会社のタタ・パワー、ソフトウェア会社のタタ・コンサルタンシー・サービシズ (TCS)、紅茶を製造・販売するタタ・ティーなどがある。2006年の連結売上高は288億ドル(約3兆円)であり、インドのGDPの約3.2%に相当した。従業員数は、2006年時点で約29万人。
タタグループは積極的なM&A(合併・買収)で事業分野や規模拡大を進めている。グループ中核企業のひとつ、タタ・スチールは、2007年に粗鋼生産量世界第8位の鉄鋼メーカーであったコーラス社(本社イギリス、オランダ)を買収して、世界第5位相当の規模に成長した。他に傘下のインド最大手のタタ自動車は、約27万円の超低価格自動車「ナノ」を2009年に発売し、2008年6月には米フォード・モーター傘下だった英高級車ブランドの「ジャガー」と「ランドローバー」ブランドを米フォードから23億ドルで買収している[5]。
また、タタグループの移動体通信事業者であるタタ・テレサービシズ リミテッドは、2009年にNTTドコモより約2,500億円の出資を受け、タタドコモとして事業を行ったが[6]、2014年に保有株式をすべて売却し、690億円の赤字を計上した[7]。その後、NTTドコモとの間で合弁解消の処理をめぐり訴訟沙汰になっている[8]。
性格
タタ・グループの企業倫理は厳しく、汚職の多いインドにあっては異色であり、日本企業など海外の企業がインドに進出する際にタタ・グループを提携先に選ぶ要因になっている[9]。また、パールシーの一族が経営してきたためカースト制度とも無縁で、実力主義を貫き優れた人材を出自を問わず抜擢してきた[9]。社会貢献や労働者への適正な待遇も特徴で、タタ・スチールの工場のあるジャムシェードプルでのあらゆる公共サービスの提供、1912年のタタ・スチール工場設立以来の8時間労働採用、インド国内での財団の社会福祉事業など、その方針は古く分野も多岐にわたる[9]。こうしたことからスチールをはじめとしたタタ・グループは、政府による国有化を住民の反対運動で免れ、左翼ゲリラの攻撃の対象にもならずにきた[9]。一部の調査では2009年には世界で11番目に評判の良い企業とされた[10] 。
教育、健康、コミュニティ発展などの分野で社会貢献活動を行っており、奨学金の設立、「タージ・マハル・ホテル」建築なども行っている。また8時間労働制(1912)、無料治療制(1915)、有給休暇制・事故補償制(1920)などを導入し、インドの産業界にも影響を与えた[11]。
複数の慈善団体が、持株会社タタ・サンズの株式の66%を所有し、慈善事業と各社の統制、相続税負担の免除をしている[12]。
歴代会長
- ジャムシェトジー・タタ(1868-1904)
- ドラブジー・タタ(1904-1932)
- ノウロジー・サクラトヴァラ(1932-1938)
- ジャハンギール・ラタンジ・ダーダーバーイ・タタ(1938-1991)
- ラタン・タタ(1991-2012)
- サイラス・パロンジ・ミストリー(2012-2016)
- ラタン・タタ(暫定、2016-)
参照
- ^ a b “印タタ・グループ、ミストリー会長を解任-就任から約4年で”. bloomberg.co.jp (ブルームバーグ). (2016年10月25日) 2016年10月25日閲覧。
- ^ a b c d e “Tata Group Financial Statements”. Tata Group. 26 May 2015閲覧。
- ^ “Tata Family Tree” (PDF). tatacentralarchives.com. 25 March 2007時点のオリジナルよりアーカイブ。26 May 2015閲覧。
- ^ http://www.indokeizai.com/Z-Tata.htm
- ^ インド自動車大手タタ・モーターズ、ジャガーとランドローバーを買収 AFPBB 2008年6月3日
- ^ NTTドコモによるインド タタ・グループの株式取得について
- ^ http://diamond.jp/articles/-/55338
- ^ 混迷深めるタタ・グループの経営紛争。どうなる後継者選び日刊工業新聞ニュースイッチ(2016/11/28)2016/11/28閲覧]
- ^ a b c d タタ財閥 悩む代替わり 朝日新聞 2010.09.19
- ^ Kneale, Klaus (6 May 2009). “World's Most Reputable Companies: The Rankings”. Forbes. 21 June 2009閲覧。
- ^ http://daigakuin.soka.ac.jp/assets/files/pdf/major/kiyou/22_keizai1.pdf
- ^ 「ラタン・タタ氏」アジアを拓く人 日本経済新聞 2013年1月14日6面
関連項目
外部リンク
- Tata Group
- タタコンサルタンシーサービシズジャパン - 日本支社