「ヤブガラシ」の版間の差分
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若芽は茹でて[[あく抜き]]すると食用になる。漢名は「烏歛苺(ウレンボ)」で、根は利尿・解毒・鎮痛などに薬効のある[[生薬]]として利用している<ref> |
若芽は茹でて[[あく抜き]]すると食用になる。漢名は「烏歛苺(ウレンボ)」で、根は利尿・解毒・鎮痛などに薬効のある[[生薬]]として利用している<ref>[http://www.pharm.kumamoto-u.ac.jp/flower/H1410.html 熊本大学薬学部薬用植物]</ref>。 |
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駆除が困難な草である。地上部を抜き取っても土中に根茎を残すと春から夏にかけて盛んに芽を出す。[[根茎]]は横に長く伸びるため、一度はびこって根茎が広がってしまうと、その土地から完全に取り除くのは難事である。 |
駆除が困難な草である。地上部を抜き取っても土中に根茎を残すと春から夏にかけて盛んに芽を出す。[[根茎]]は横に長く伸びるため、一度はびこって根茎が広がってしまうと、その土地から完全に取り除くのは難事である。 |
2016年11月29日 (火) 00:24時点における版
ヤブガラシ | |||||||||||||||||||||||||||
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分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Cayratia japonica | |||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||
ヤブガラシ、ビンボウカズラ |
ヤブガラシ(藪枯らし、Cayratia japonica)は、ブドウ科ヤブガラシ属の一種である。つる植物で、日本ではよく見かける雑草である。
和名は藪を覆って枯らしてしまうほどの生育の旺盛さを示している。別名ビンボウカズラ(貧乏葛)とも呼ばれ、その意味としては、庭の手入れどころではない貧乏な人の住処に生い茂る、あるいはこの植物に絡まれた家屋が貧相に見える、またはこの植物が茂ったことが原因で貧乏になってしまう、などの意味に解釈されている。
特徴
多年草。道端、林縁、荒れ地などに生え、市街地では公園のフェンスなどによく絡まっている。
つるの長さは2 - 3m。葉と対生する巻きひげが伸びて他のものに巻き付き、覆い被さって葉を茂らせる。
葉は5枚の小葉からなる鳥足状複葉が互生する。それぞれの小葉は縁に鋸歯のある先のとがった卵形。
花は葉と対生する散房状の集散花序につき6-8月ごろ徐々に開花する。花は直径約5mmで薄緑色の花弁4枚と雄蕊が4本雌蕊が1本ある。花弁と雄蕊は開花後半日ほどで散ってしまい、白色の雌蕊が中央に立った直径約3mmの橙色の花盤(盤状の花托)が残る。この花盤は蜜が豊富で、蜂や蝶などの昆虫がよく集まる。
分布
日本国外では東アジアから東南アジア、日本国内では北海道西南部から南西諸島まで分布する。関東以北はすべて3倍体で実を付けないが、中部以西には実を付ける2倍体がまじる[1]。球状の液果で、最初薄緑色のものが熟すとつやのある黒色になる。
人との関係
若芽は茹でてあく抜きすると食用になる。漢名は「烏歛苺(ウレンボ)」で、根は利尿・解毒・鎮痛などに薬効のある生薬として利用している[2]。
駆除が困難な草である。地上部を抜き取っても土中に根茎を残すと春から夏にかけて盛んに芽を出す。根茎は横に長く伸びるため、一度はびこって根茎が広がってしまうと、その土地から完全に取り除くのは難事である。
脚注
- ^ 塚谷裕一『スキマの植物の世界』(中央公論新社、中公新書、2015年)、114-115頁。
- ^ 熊本大学薬学部薬用植物