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[[1990年]]より[[ニューヨーク]]へ居を移し、アートギャラリーとの作品制作費を含むアーティスト契約にて[[フィレンツェ]](イタリア)滞在、それを機に写真作家活動を開始。[[モノクローム]]を基本とする「オリジナル・プリント」作品のみを手がける。その後、オリジナル・プリント作品を扱う欧米の既存市場での活動を経て、コレクターを主としたニーズに対応。また国内外問わず、企業等へのブランディング需要に対し、多くの作品イメージを提供している。<br />
[[1990年]]より[[ニューヨーク]]へ居を移し、アートギャラリーとの作品制作費を含むアーティスト契約にて[[フィレンツェ]](イタリア)滞在、それを機に写真作家活動を開始。[[モノクローム]]を基本とする「オリジナル・プリント」作品のみを手がける。その後、オリジナル・プリント作品を扱う欧米の既存市場での活動を経て、コレクターを主としたニーズに対応。また国内外問わず、企業等へのブランディング需要に対し、多くの作品イメージを提供している。<br />
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== 作風 ==
== 作風 ==
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自身が印象する「美」を探究し、その完成を求める試みに写真という「創造」を選んでいるとする。その一つの答えが「[[凪]]」であり「[[揺らぎ]]」だという。
自身が印象する「美」を探究し、その完成を求める試みに写真という「創造」を選んでいるとする。その一つの答えが「[[凪]]」であり「[[揺らぎ]]」だという。
それが現在の表現基盤となっている。「[[凪]]」という概念は感性に委ねるものとし、その事象(現象)は空間と時間軸の交わる瞬間の[[アトリビュート]]として置いている。
それが現在の表現基盤となっている。「[[凪]]」という概念は感性に委ねるものとし、その事象(現象)は空間と時間軸の交わる瞬間の[[アトリビュート]]として置いている。
[[モノクローム]]写真の持つ、現実を明確に抽象化する特性は、作風の中核を担う<ref name="example6">モダンリビング177号 アシェット婦人画報社 ISBN978-4-573-55083-4</ref><ref name="example4" />。
[[モノクローム]]写真の持つ、現実を明確に抽象化する特性は、作風の中核を担う<ref name="example6">モダンリビング177号 アシェット婦人画報社 ISBN 978-4-573-55083-4</ref><ref name="example4" />。


== 信条 ==
== 信条 ==

2016年11月15日 (火) 18:52時点における版

木村 尚樹
生誕 大阪府大阪市
国籍 日本の旗 日本
教育 ハーバード大学大学院修了
受賞 Black&White Magazine (USA);
Annuale Awards 2006,
Merit Award 受賞

Black&White Spider Awards 2007 (Int.l.);
Annual Awards Nominee.(ノミネート)
公式サイト NAOKI KIMURA 木村尚樹
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木村 尚樹(きむら なおき 2月19日生まれ)は、日本写真作家大阪府大阪市出身。アメリカ合衆国ニューヨーク在住(2014年)。

経歴

大阪生まれ。京都市で小学校時代を過ごす。中学校時代(1年生時)に大阪府吹田市に移転、高校卒業時まで大阪に在住。東京綜合写真専門学校入学を機に上京。在学中より並行して慶應義塾大学へ入学、美学美術史を専攻。
1987年、米国ハーバード大学(VES)へ編入学を機に渡米。同大学大学院を修了(美術史)。後1993年に論文にてニューヨークでPh.Dを取得(Fine Art)。修学中よりファインアートとしての写真のあり方を模索する。

1990年よりニューヨークへ居を移し、アートギャラリーとの作品制作費を含むアーティスト契約にてフィレンツェ(イタリア)滞在、それを機に写真作家活動を開始。モノクロームを基本とする「オリジナル・プリント」作品のみを手がける。その後、オリジナル・プリント作品を扱う欧米の既存市場での活動を経て、コレクターを主としたニーズに対応。また国内外問わず、企業等へのブランディング需要に対し、多くの作品イメージを提供している。
2014年現在、ニューヨークマンハッタン在住[1][2][3][4][5]

作風

モチーフとして、イタリア及びルネサンス期等の歴史的背景を持つ空気感を有する場所を中心に制作されている作品が主体。 建築物を独自の感性で切り取るスタイルも多く見られ、建築家とのコラボレーション等、作品として制作されるシリーズもある。

自身が印象する「美」を探究し、その完成を求める試みに写真という「創造」を選んでいるとする。その一つの答えが「」であり「揺らぎ」だという。 それが現在の表現基盤となっている。「」という概念は感性に委ねるものとし、その事象(現象)は空間と時間軸の交わる瞬間のアトリビュートとして置いている。 モノクローム写真の持つ、現実を明確に抽象化する特性は、作風の中核を担う[6][4]

信条

「”美しい“は本能である。(“美しい”とはひとつの感情であって、人の本能に帰属する。)」[1]

受賞

  • Black&White Magazine (USA); Annuale Awards 2006, Merit Award 受賞[7]
  • Black&White Spider Awards 2007 (Int.l.); Annual Awards Nominee.(ノミネート)[2][8]

写真集

作品・連載

  • 「Il Concerto」1991年 作品集(伊カンティーニ出版社)
  • 「東京国際フォーラム」1996年 撮り下し
  • 「幸せの瞬間」2003年 連載 ヴァンテーヌ誌(アシェット婦人画報社
  • 「凪の記憶」2004年 連載 モダンリビング誌(アシェット婦人画報社)
  • 「Art in MoMA アートに出会う瞬間」2005年 連載(アシェット婦人画報社)
  • 「凪の象徴(しるし)」2006年 連載モダンリビング誌(アシェット婦人画報社)[2][6]

個展・展示

  • 「3 days in China Town」イクスポージャー(渋谷PARCO)1993年
  • 「MLコラボレーション企画・インテリアとしての写真」 カッシーナ・イクスシー青山 2005年
  • 「凪・NAGI」-立ち上がる、たまゆらの時-木村尚樹展 Emon Photo Gallery 2009年
  • 「Silent monochrome」Emon Photo Gallery 2010年
  • 「PORTRAIT」Emon Photo Gallery 2011年
  • 「Director’s Choice Vol.2」 Emon Photo Gallery 2012年
  • 「Director’s Choice Vol.3 B&W展」Emon Photo Gallery 2013年
  • 「MLコラボレーション企画・インテリアとしての写真」 カッシーナ・イクスシー青山2005年[2][8]

主な作品提供・オークション等

  • 「Heritage Place Boston」ロビー装飾イメージ提供1989-1991年
  • 「Thai Dynasty」米Interior Design誌広告イメージ登用1988年
  • 「Burberry New York」ブティックデコレーション、イメージ提供1993年
  • 「フランクフルト国際ブックフェア」選出 伊カンティーニ出版社 1993年
  • 「東京国際フォーラム」コラボレーション作品企画/ Rafael Vinoly Architects (NewYork) オリジナルグッズ」撮り下し。(アートプリント・ジャパン)
  • ポストカード メモブロック ノート レターセット 1997年-
  • 「武蔵野美術」(武蔵野美術大学出版)イメージ提供2000年
  • 「オートポイエーシス2001」 河本秀夫著(新曜社)イメージ提供2001年
  • 「ポストが真っ赤になるようなラブレターを書こう。万年筆の本」(宣伝会議)イメージ提供 2004年
  • 「Blanco Elegante Beauty Salon」ブランディング・マネージメント及びイメージ提供 2002年-2005年
  • View Point Gallery(カリフォルニア・USA) にて、展示及びオークション。 2007年-
  • 「余白ギャラリー」イメージ提供 2010年-2014年
  • 「Aio-n Ginza」土屋雅之プロデュース イメージ提供 2009年-
  • 「アート・ステージ~画家たちの美の饗宴~」Tokyo MX TV タイトルバックイメージ提供 2014年-[8]

人物・その他

  • 大学院時代にはイコノロジーを研究しているが、作品との関連がないとは言わないとしながらも、先に文化への興味があり、「表現」を求める過程で出会った学生時代の専攻程度のものであって、「創り手」の一つの要素に過ぎないとしている。
  • 日本での雑誌連載時には、写真作品と共に「文」として執筆も手がけている。手がけた文章(凪の記憶・象徴)は、「詩」と解釈されがちであるが、「韻」を意味する「Rhyme」(ライム)というカテゴリーで捉えているとしている。本来の押韻というつもりではなく、「Rhythm」(リズム)に近いとする。心象風景としての写真を伝える意味があったという[6]
  • 自書「凪-nagi-」に於いては、翻訳監修として翻訳に携わっている[1]
  • 写真集「凪-nagi-」への寄稿文は、Rafael Viñoly氏(建築家)、下田結花氏(モダンリビング編集長)、堀江敏幸氏(作家・フランス文学者・早稲田大学教授)らがそれぞれ寄せている。
    本文・装丁デザインは、おおうちおさむ氏。印刷・プリンティング・ディレクターは、熊倉桂三[1]
  • 空手道有段者(国際空手道連盟 極真会館[9]

関連項目

参照

  1. ^ a b c d 「凪-nagi-」新日本出版社 ISBN 978-4-406-05813-1
  2. ^ a b c d 公式HP Naoki Kimura(英語)(www.naokikimura.com)
  3. ^ 国際派就職辞典 2004年度版 株式会社アルク ISBN4-7574-0706
  4. ^ a b 「時代の目撃者」1992年度版 東京綜合写真専門学校
  5. ^ Harvard Club of Boston Member’s Directory (USA)
  6. ^ a b c モダンリビング177号 アシェット婦人画報社 ISBN 978-4-573-55083-4
  7. ^ Black & White Special Issue “2006 Portfolio contest award”. ISSN 1522-4805
  8. ^ a b c 「凪・NAGI」木村尚樹 図録・パンフレット Emon Photo Gallery 出版・印刷
  9. ^ 「ML日誌」下田 ブログ モダンリビング編集部

外部リンク