「ルパンの冒険」の版間の差分
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* 『ルパンの冒険 アルセーヌ=ルパン全集3』長島良三訳、偕成社(同社の児童向文庫「偕成社文庫」にも収録) |
* 『ルパンの冒険 アルセーヌ=ルパン全集3』長島良三訳、偕成社(同社の児童向文庫「偕成社文庫」にも収録) |
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* 『怪盗ルパン伝 [[アバンチュリエ]] 公妃の宝冠』[[森田崇]]作 ISBN |
* 『怪盗ルパン伝 [[アバンチュリエ]] 公妃の宝冠』[[森田崇]]作 ISBN 978-4864683395 |
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: 本作では、ゲルシャールがガリマールに「戻されて」いる。 |
: 本作では、ゲルシャールがガリマールに「戻されて」いる。 |
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2016年11月15日 (火) 17:30時点における版
『ルパンの冒険』(ルパンのぼうけん、Une aventure d'Arsène Lupin)は、モーリス・ルブランのアルセーヌ・ルパンシリーズの一篇。1909年発表。戯曲、及び戯曲の小説化(ノベライズ)作品。
原作の戯曲は、劇作家フランシス・ド・クロワッセとの共著。小説の大人気を受けた、当時のメディアミックス作品と言える。ノベライズ作品の方はルブランとは別人(エドガー・アルフレッド・ジェプソン)の手により英文で発表されたものでルブラン自身は執筆していない。戯曲は当時のフランスで大ヒットし、長きに渡って繰り返し上演され続けた。また、イギリスでも上演されイギリスでの上演がきっかけでノベライズ版が執筆された。 邦題は「ソニア宝冠」「ルパンの冒険」などとされるが、原題をそのまま訳すと単に「アルセーヌ・ルパン」となる。
ランバール王女の宝冠をめぐる、ゲルシャール警部、シャルムラース公爵とアルセーヌ・ルパンの対決。
登場人物
- ゲルシャール警部
- ゲルシャール警部は、ルパンシリーズの名脇役、ガニマール警部と同一人物と見ていい。舞台化するにあたって、出版社の社長ガストン・ガリマールが、ルパンにおちょくられる刑事が自分の名前に酷似している事に抗議したため、今作に限って名前を変える事になったという。
- 後に同シリーズ『ルパンの告白』中の一編「白鳥の首のエディス」で、ガニマール警部がこの事件を「自分が手がけた事件」と言っている。
- ソニア・クリスチノフ
- (ソーニャ・クリシノフ Sonia Krichnoff。キリル文字ではСоня Кришновか。父称は省略されているみたいだが、女性なのでソーニャ・クリシノヴァ[Соня Кришнова]が正しいかもしれない。なお『アルセーヌ・ルパンの帰還』ではKritchnoffと綴られている。この場合は、Кричновか。どこから「クリスチノフ」が来ているのか不明。なお、モーリス・ルブランの妹ジョルジェットは、その『回想録』で、Sonia K.というロシア女性について言及している[1]。)
- 今作のヒロインである薄幸のロシア少女。今作のラストにおいてルパンと結ばれるが、次作の『奇巌城』において、その後無残な死を遂げた事が語られる。
- ソニアは『ルパンの告白』中の一編「白鳥の首のエディス」において再登場する。
- ビクトワール
- ルパンを語る上で欠かせない、ルパンの乳母。今作で初登場し、この後もルパンシリーズに何度も登場する。
主な翻訳
- 戯曲版
- 『戯曲アルセーヌ・ルパン』小高美保訳、論創社 ISBN 4846007413
- 小説版
- 『リュパンの冒険』南洋一郎訳、創元推理文庫
- 『ルパンの冒険 アルセーヌ=ルパン全集3』長島良三訳、偕成社(同社の児童向文庫「偕成社文庫」にも収録)
- 漫画版
- 『怪盗ルパン伝 アバンチュリエ 公妃の宝冠』森田崇作 ISBN 978-4864683395
- 本作では、ゲルシャールがガリマールに「戻されて」いる。
脚注
- ^ Souvenirs 223-224ページ。セーヌ川に入水自殺するつもりだったというロシア女性Soniaを、メーテルリンクと住む家に置いてやるが、家のお金を盗んだようだし、ジョルジェットとメーテルリンクの仲を裂こうとした。ジョルジェットはその7年後にSonia K.がヴェネツィアで服毒自殺を遂げた事を知る。