コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

「ハナカマキリ」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
Momijiro (会話 | 投稿記録)
改行タグ訂正
Cewbot (会話 | 投稿記録)
m cewbot: 修正ウィキ文法 69: ISBNの構文違反
33行目: 33行目:
なお、他の大型のカマキリと異なり、雌雄共に飛行出来る。
なお、他の大型のカマキリと異なり、雌雄共に飛行出来る。
==参考文献==
==参考文献==
* [[海野和男]]『世界のカマキリ図鑑』[[草思社 ]] ISBN-10: 4794221371 ISBN-13: 978-4794221377
* [[海野和男]]『世界のカマキリ図鑑』[[草思社 ]] ISBN 4794221371 ISBN-13: 978-4794221377
==外部リンク==
==外部リンク==
{{Wikispecies|Hymenopus}}
{{Wikispecies|Hymenopus}}

2016年11月15日 (火) 17:09時点における版

ハナカマキリ
ハナカマキリ
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: カマキリ目 Mantodea
: ハナカマキリ科 Hymenopodidae
亜科 : ハナカマキリ亜科 Hymenae
: Polyspilotini
: Tenodera
: ハナカマキリ H.Coronatus
学名
Hymenopus coronatus
Olivier, 1792

ハナカマキリ(花螳螂、学名:Hymenopus coronatus)は、節足動物門昆虫網カマキリ目ハナカマキリ科に属する昆虫。熱帯のラン科の花に集まることから、「ランハナカマキリ」(蘭花蟷螂)とも呼ばれる事がある。

分布

東南アジアの一帯の熱帯雨林に広く生息している。

特徴

幼虫
雌成虫
雄成虫

ラン科植物の花に擬態する事で有名で、その花の姿に体を似せている事で、花に集まる昆虫類を補食して暮らしている。

初齢幼虫は赤と黒の混じった体色で、ジャングルに生息している悪臭を放つカメムシに擬態して身を守っていると云われる。脱皮を重ねていくと、中脚と後脚の第一節の部分が膨らみ、ランの花びらのようになり、体色も薄ピンク色が混じった白色となって、小さな花のような姿に変貌する。

この頃の幼虫時代が最も花に近い姿で、単に花に擬態するだけではなく、口元から花の匂いに似たフェロモンを放出し、獲物のランの花に集まる昆虫を惹きつけるようにして招いて、近付いたところを一気に捕らえて捕食する。

成虫となると、ほぼ白色に近くなり、翅も生えた事で飛翔出来るようになったが、反面花に似なくなって狩りの成功率が低下してしまうので、白いランや、花が密集しているところでの狩りが基本となる。

成体はメスが体長70mm前後となるが、オスは35mm程になり、カマキリの仲間では雌雄の大きさの差が極端になる珍しい特徴がある。オスはメスより小柄な分動作が速いが、メスに獲物と思われて食べられる事もあるので、他のカマキリ同様、交尾時にはオスは慎重にメスに近付いて、メスの隙を突いて飛び乗って交尾をする。

なお、他の大型のカマキリと異なり、雌雄共に飛行出来る。

参考文献

外部リンク