「破天荒」の版間の差分
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中国・[[北宋|宋]]代の説話集『[[北夢瑣言]]』の記述に由来する<ref>唐荊州衣冠藪澤、毎歳解送擧人、多不成名。號曰、天荒解。劉蛻舍人、以荊解及第。號爲 |
中国・[[北宋|宋]]代の説話集『[[北夢瑣言]]』の記述に由来する<ref>唐荊州衣冠藪澤、毎歳解送擧人、多不成名。號曰、天荒解。劉蛻舍人、以荊解及第。號爲'''破天荒'''。(『北夢瑣言』巻四、「唐摭言」ニ)</ref>。 |
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中国の[[唐]]代、王朝成立から100年以上経た後も、[[荊州]](現在の[[湖北省]])から官吏登用試験である[[科挙]]の合格者が出ず、世の人はこの状況を「天荒」と称した。天荒とは本来「未開の地」もしくは「凶作などで雑草の生い茂る様」を言う。やがて劉蛻(りゅうぜい)という人物が荊州から初めて科挙に合格すると、人々は「天荒を破った」と言った故事に由来する。旧説には、天地未開の混沌した状態(天荒)を破り開く意がある。 |
中国の[[唐]]代、王朝成立から100年以上経た後も、[[荊州]](現在の[[湖北省]])から官吏登用試験である[[科挙]]の合格者が出ず、世の人はこの状況を「天荒」と称した。天荒とは本来「未開の地」もしくは「凶作などで雑草の生い茂る様」を言う。やがて劉蛻(りゅうぜい)という人物が荊州から初めて科挙に合格すると、人々は「天荒を破った」と言った故事に由来する。旧説には、天地未開の混沌した状態(天荒)を破り開く意がある。 |
2016年11月15日 (火) 16:16時点における版
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破天荒(はてんこう)とは、故事成語のひとつ。意味は、「今まで人がなし得なかったことを初めて行うこと」、「前人未到の境地を切り開くこと」。
読み下しは「天荒を破る」。
日本の文化庁が平成20年度に日本人を対象に実施した「国語に関する世論調査」によると、64.2%の日本人が「豪快で大胆な様子」という意味に誤解、あるいは誤用していることが判明した[1]。
由来
中国の唐代、王朝成立から100年以上経た後も、荊州(現在の湖北省)から官吏登用試験である科挙の合格者が出ず、世の人はこの状況を「天荒」と称した。天荒とは本来「未開の地」もしくは「凶作などで雑草の生い茂る様」を言う。やがて劉蛻(りゅうぜい)という人物が荊州から初めて科挙に合格すると、人々は「天荒を破った」と言った故事に由来する。旧説には、天地未開の混沌した状態(天荒)を破り開く意がある。
脚注
- ^ “平成20年度「国語に関する世論調査」の結果について”. 文化庁. 2009年9月5日閲覧。
- ^ 唐荊州衣冠藪澤、毎歳解送擧人、多不成名。號曰、天荒解。劉蛻舍人、以荊解及第。號爲破天荒。(『北夢瑣言』巻四、「唐摭言」ニ)