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年月日の表現は[[1988年]]以来、国際標準規格[[ISO 8601]]によって"YYYYMMDD"方式(基本表記)あるいは[[ハイフン]]([[ハイフンマイナス]])を入れた"YYYY-MM-DD"方式(拡張表記)の2通りと定められている(つまり、いずれにしても、「[[年]]4桁、[[暦月|月]]2桁、日2桁」の方式)。 |
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しかしながら、年・月・日の後に時・分・秒を各々2桁で表記し得ることまで定められていること、日を最初に持って来て最後に西暦年数末尾2桁で年を表記する欧州ローカル方式(例えば、" |
しかしながら、年・月・日の後に時・分・秒を各々2桁で表記し得ることまで定められていること、日を最初に持って来て最後に西暦年数末尾2桁で年を表記する欧州ローカル方式(例えば、"'''0911'''89"は[[ベルリンの壁崩壊]]の1989年'''11月09日'''を意味する)と月を最初に持って来て最後に西暦年数末尾2桁で年を表記する米国ローカル方式(例えば、"'''0911'''01"は[[アメリカ同時多発テロ]]の2001年'''09月11日'''を意味する)とが存在していることなどの事情により、混乱を避ける必要性や視認の容易さから、年をまず数字4桁で表した上でハイフン(-)を入れて区切る拡張表記のほうが一般的に普及している<ref name="W3C_001" />。 |
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ISO 8601方式はインターネットやデータ管理の世界でいち早く先行し一般的となっている。この背景には、特に[[ウェブ]]ページの制作者やエンジニアたちには、[[ポータビリティ]]や[[ユーザー・インターフェース]]、[[ファイル・フォーマット]]、[[コミュニケーション・プロトコル]]等に関する余計な問題を回避する必要性があるため、[[ISO 8601]]方式("YYYYMMDD"T"hhmmss""±hhmm"、あるいは、"YYYY-MM-DD"T"hh:mm:ss""±hh:mm"<ref name="W3C_001" />など)を最大限尊重しておくほうが便利かつ無難であるという事情がある<ref name="Kuhn_016">{{ Cite web | title = A summary of the international standard date and time notation | url = http://www.cl.cam.ac.uk/~mgk25/iso-time.html | publisher = Markus Kuhn on [[cl.cam.ac.uk|cl.cam.ac.uk(ケンブリッジ大学HP)]] | accessdate = 2013-03-30 }}</ref>。また、ISO 8601方式では年月日の各々の数字は同じ固定長の数字で表わさねなければならないという長所がある。年は数字4桁、[[月_(暦)|月]]・日・時・分・秒は各々数字2桁と決められており、足りない桁数は"0"をもって補う決まりとなっている。更に、同じ[[ユーザー・インターフェース]]や同じ[[ファイル・フォーマット]]や同じ[[コミュニケーション・プロトコル]]では、同じ方式が採用されなければならない。このため、どのような機種のどのようなフォントの場合であっても、年・月・日(・時・分・秒・タイムゾーン指示子)の表示は必ず揃う仕組みになっている。 |
ISO 8601方式はインターネットやデータ管理の世界でいち早く先行し一般的となっている。この背景には、特に[[ウェブ]]ページの制作者やエンジニアたちには、[[ポータビリティ]]や[[ユーザー・インターフェース]]、[[ファイル・フォーマット]]、[[コミュニケーション・プロトコル]]等に関する余計な問題を回避する必要性があるため、[[ISO 8601]]方式("YYYYMMDD"T"hhmmss""±hhmm"、あるいは、"YYYY-MM-DD"T"hh:mm:ss""±hh:mm"<ref name="W3C_001" />など)を最大限尊重しておくほうが便利かつ無難であるという事情がある<ref name="Kuhn_016">{{ Cite web | title = A summary of the international standard date and time notation | url = http://www.cl.cam.ac.uk/~mgk25/iso-time.html | publisher = Markus Kuhn on [[cl.cam.ac.uk|cl.cam.ac.uk(ケンブリッジ大学HP)]] | accessdate = 2013-03-30 }}</ref>。また、ISO 8601方式では年月日の各々の数字は同じ固定長の数字で表わさねなければならないという長所がある。年は数字4桁、[[月_(暦)|月]]・日・時・分・秒は各々数字2桁と決められており、足りない桁数は"0"をもって補う決まりとなっている。更に、同じ[[ユーザー・インターフェース]]や同じ[[ファイル・フォーマット]]や同じ[[コミュニケーション・プロトコル]]では、同じ方式が採用されなければならない。このため、どのような機種のどのようなフォントの場合であっても、年・月・日(・時・分・秒・タイムゾーン指示子)の表示は必ず揃う仕組みになっている。 |
2016年11月15日 (火) 15:13時点における版
日付(ひづけ、dating)は、文書などにその作成・提出などの年・月・日を記すこと。また、その年月日(ねんがっぴ、date)。暦 (calendar) では、記された年月日を表す数字をいう[1]。
古来より日付の表記方法が試行錯誤され、それぞれの国と時代で定められた方法により日付が表記された書物[2]が残されている。現在では、日付の表記方法として国際標準のISO 8601が制定・運用されている。
暦日とは
暦日 (calendar day) とは、00時00分から始まり24時00分(通常、翌日の00時00分)で終わる連続した24時間のことであり(ISO 8601 より)、この間のどの時刻も同じ暦日で表す(例として、00時05分の暦日と23時55分の暦日は同じ)。
この定義にある「時刻」は地方標準時の時刻である。したがってタイムゾーンが異なれば、同じ日付でも時刻が異なる。
1暦日は、通常は正確に24時間00分00秒であるが、次の場合には異なる。
標準
日付の世界標準規格は、ISO 8601の"Data elements and interchange formats -- Information interchange -- Representation of dates and times"(JISCによる仮訳:「データ要素及び交換書式-情報交換-日付及び時間の表現」[3]である。
ISO 8601(1988年)では、"YYYY-MM-DD"方式(年・月・日の順番で、紀年法による西暦(CE)で年を数字4桁、月と日とを各々数字2桁で表す方式[4])と定められている[5]。
年月日を8桁の数字で表す、YYYYMMDD、YYYY-MM-DD、YYYY年MM月DD日、yy年MM月DD日(yは元号での年1桁)、YYYY/MM/DD というようなフォーマット(様式、形式)には、日付の降順あるいは昇順で簡単にソートできるという利点がある。
年月日の表現
年月日の表現は1988年以来、国際標準規格ISO 8601によって"YYYYMMDD"方式(基本表記)あるいはハイフン(ハイフンマイナス)を入れた"YYYY-MM-DD"方式(拡張表記)の2通りと定められている(つまり、いずれにしても、「年4桁、月2桁、日2桁」の方式)。
しかしながら、年・月・日の後に時・分・秒を各々2桁で表記し得ることまで定められていること、日を最初に持って来て最後に西暦年数末尾2桁で年を表記する欧州ローカル方式(例えば、"091189"はベルリンの壁崩壊の1989年11月09日を意味する)と月を最初に持って来て最後に西暦年数末尾2桁で年を表記する米国ローカル方式(例えば、"091101"はアメリカ同時多発テロの2001年09月11日を意味する)とが存在していることなどの事情により、混乱を避ける必要性や視認の容易さから、年をまず数字4桁で表した上でハイフン(-)を入れて区切る拡張表記のほうが一般的に普及している[4]。
ISO 8601方式はインターネットやデータ管理の世界でいち早く先行し一般的となっている。この背景には、特にウェブページの制作者やエンジニアたちには、ポータビリティやユーザー・インターフェース、ファイル・フォーマット、コミュニケーション・プロトコル等に関する余計な問題を回避する必要性があるため、ISO 8601方式("YYYYMMDD"T"hhmmss""±hhmm"、あるいは、"YYYY-MM-DD"T"hh:mm:ss""±hh:mm"[4]など)を最大限尊重しておくほうが便利かつ無難であるという事情がある[6]。また、ISO 8601方式では年月日の各々の数字は同じ固定長の数字で表わさねなければならないという長所がある。年は数字4桁、月・日・時・分・秒は各々数字2桁と決められており、足りない桁数は"0"をもって補う決まりとなっている。更に、同じユーザー・インターフェースや同じファイル・フォーマットや同じコミュニケーション・プロトコルでは、同じ方式が採用されなければならない。このため、どのような機種のどのようなフォントの場合であっても、年・月・日(・時・分・秒・タイムゾーン指示子)の表示は必ず揃う仕組みになっている。
ISO 8601 は、各国の伝統を取り入れた独自の標準化方式も容認している。このため、部分的に ISO 8601 方式を取り入れることも可能となっている[7]。
- 日本では、日本工業規格のJIS X 0301「情報交換のためのデータ要素及び交換形式 ― 日付及び時刻の表記」[8]という規格がある。内容は、元号による年表現も可能となっている点を除いてISO 8601と全く同じである。
- 「明」「大」「昭」「平」または「 M 」「 T 」「 S 」「 H 」を必要に応じて年2桁の前に付け、区切りは「ハイフン( - )」ではなく「終止符( . )」を用いることが認められている。
- 年月日表示方法について日本政府(経済産業省)が定めた唯一の国内規格である[9][10]。
- なお、日本古来の和風月名(睦月・如月など)がカレンダー等で今なお脈々と受け継がれてはいるものの、数で表すことが遅くとも江戸時代には支配的となっており、しかも旧暦に対応していた上記月名と新暦の月との間の齟齬も相当に大きいため、この規格において月名表記は全く認められていない。
- 和暦であっても「平成」・「H」等を付けずに表記することもある。またソフトによっては、年を2桁で入力すると「yy/MM/DD」に自動で変換されることもある。かつてのMicrosoft Excelでは、年を2桁で入力した場合は元号優先で処理しており、例えば「09/03/22」と入力した場合、平成9年を意味し、「1997年3月22日」と表示された。
- 台湾では、CNS 7648「資料元及交換格式・資訊交換・日期及時間的表示法」がある。JIS と同様に、民国紀元による年表現も可能となっている。
- CNS 7648 ではR.O.C.の使用が認められている。
- グレゴリオ暦発祥の地である欧米では、各々の国は独自の標準化方式により月を数字ではなくその言語での伝統的な月名やその略号(例:英語で1月ならJanuaryやJan)で表している場合が今なお大変多い。
年月日の順序
年月日の順序は国ごとに違い、日本・中国などでは ISO と同じ「年月日」、ヨーロッパのほとんどでは逆の「日月年」、アメリカ合衆国では「月日年」である(図参照)。このうち「日月年」と「月日年」は、「01-02-2009」のように数値で判別できない場合があり、誤解の原因となる。
日付表現の種類
年月日による日付表現を「暦日付」という。 ISO 8601 では、「暦日付」だけではなく、「年間通算日」、「暦週日付」についても、基本様式 basic format および 拡張様式 extended format の2様式の標準規格を定めている。その2様式について更に、各々、「完全表記 complete representation 」および「上位省略表記 representation with reduced accuracy」の2様式の標準規格を定めている。
以下、参考として基本表記によるものを例示する。
- 暦日付 (calendar date)
- “1999年12月31日”や"December 31, 2000"のような表現。
- ISO 8601のYYYY-MM-DD方式と本質的には同じ表現。
- 例 19850412
- 年間通算日 (ordinal date)
- 暦週日付 (week date)
- その年の中で何番目の週の何曜日かで日付を表す(例:夏休みは29週目の火曜日から)。また暦週は主に2つの方式がある。
- ISO 8601方式 ―― その年最初の木曜日が含まれる週を第1週とする。欧州ではこの方式が主流。
- 慣用方式(または、アメリカ方式、USA方式) ―― 1月1日を含む週を第1週とする。アメリカなどが慣用的に使用しており、Microsoft ExcelやApple iWorkのNumbersのweeknum関数もこの方式を採用している。
- このため、1月1日が木曜日よりも後になる2010年などでは、ISO 8601方式と慣用方式とで暦週にずれが生じてしまう。また、同じ週であっても、「2009年12月31日までは、2009年の第53週。同じ週の2010年1月1日からは、2010年の第1週」と、週を示す番号が重複している場合(重複方式)などもあり、注意が必要である。実際に、2010年度の手帳では出版社ごとに暦週の対応が異なっているので注意が必要である。一例を挙げると「超」整理手帳は重複方式。能率協会・高橋書店の手帳ではISO 8601方式を採用している。
- その年の中で何番目の週の何曜日かで日付を表す(例:夏休みは29週目の火曜日から)。また暦週は主に2つの方式がある。
- 通日 (day number)
- ○月第×△曜日
脚注
- ^ デジタル大辞泉。
- ^ 日本書紀では年月日を干支で表記している。
- ^ “標題 Data elements and interchange formats -- Information interchange -- Representation of dates and times、 標題仮訳 データ要素及び交換書式-情報交換-日付及び時間の表現”. 規格番号 ISO 8601:2004. ISO中央事務局 および 一般財団法人 日本規格協会 (2004年12月3日). 2013年3月17日閲覧。
- ^ a b c “Date and Time Formats”. World Wide Web Consortium(W3C). 2013年3月30日閲覧。
- ^ 現在は 国際標準化機構(ISO)技術委員会 第154部会「Processes, data elements and documents in commerce, industry and administration」が2000年12月3日に定めた第3版に改定されている。
- ^ “A summary of the international standard date and time notation”. Markus Kuhn on cl.cam.ac.uk(ケンブリッジ大学HP). 2013年3月30日閲覧。
- ^ “The White House Blog”. "Being Beiden: A Senate Swearing-In" by Ezra Mechaber at January 06, 2015. [[:en:White House|]], U.S.A (2015年1月6日). 2015年1月7日閲覧。
- ^ “標題 情報交換のためのデータ要素及び交換形式―日付及び時刻の表記, 英訳標題 Data elements and interchange formats -- Information interchange -- Representation of dates and times”. 規格番号 JIS X 0301:2002. ISO中央事務局 および 一般財団法人 日本規格協会 (2002年8月20日). 2013年3月30日閲覧。
- ^ “最近のJIS化、標準情報(TR)化状況(2002.7.2~2002.9.20)”. ISO中央事務局 および 一般財団法人 日本規格協会. 2013年3月30日閲覧。
- ^ “経済産業省, 審議会・研究会, 日本工業標準調査会標準部会情報技術専門委員会(第5回)議事要旨”. (12)「JIS X 0301改正 情報交換のためのデータ要素及び交換形式-日付及び時刻の表記」, 本件は承認された。. meti.go.jp(日本国経済産業省HP) (2002年3月28日). 2013年3月30日閲覧。
関連項目
- ISO
- ISO 8601
- JIS X 0301
- ‐ , ハイフン , U+2010 (Unicode) , 1-1-30 (JIS X 0213) ← ‐ (16進数) , ‐ (10進数)
- - , ハイフンマイナス , U+002D (Unicode) , 1-2-17 (JIS X 0213) ← - (16進数) , - (10進数)
- − , 負符号 , U+2212 (Unicode) , 1-1-61 (JIS X 0213) ← − , − (16進数) , − (10進数)
- – , enダッシュ , U+2013 (Unicode) , 1-1-30 (JIS X 0213) ← – , – (16進数) , – (10進数)
- — , emダッシュ , U+2014 (Unicode) , 1-1-29 (JIS X 0213) ← — , — (16進数) , — (10進数)