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「テンカウント」の版間の差分

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|城谷、遅刻する
|城谷、遅刻する
|城谷、自分の手帳に社長が触れたかもしれないという不安と、克服できない罪悪感にとらわれる
|城谷、自分の手帳に社長が触れたかもしれないという不安と、克服できない罪悪感にとらわれる
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|城谷、書店で本を買う
|城谷、書店で本を買う
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| rowspan="7" |6月〜
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2016年11月15日 (火) 13:38時点における版

テンカウント
ジャンル ボーイズラブ
漫画:テンカウント
作者 宝井理人
出版社 新書館
掲載誌 ディアプラス
レーベル ディアプラス・コミックス
発表号 2013年8月号 - 連載中
巻数 全5巻(連載中)
話数 count.34(連載中)
関連作品
  • ドラマCD(1〜4)
テンプレート - ノート

テンカウント』は、宝井理人による日本BL漫画である。「全国書店員が選んだおすすめBLコミック2015」第1位[1][2][3]、「全国書店員が選んだおすすめBLコミック2016」第1位[4][5][6]、「BLアワード2015」コミック部門ランキング第1位[7][8]、『このBLがすごい!』2016年度ランキング第1位を獲得[9][10]。シリーズ単行本発行部数累計150万部突破[11]。海外にもファンが多く、2014年にはフランスでのサイン会[12]2015年にはドイツでのサイン会[13]が開催され好評を博した。2013年7月から連載。第1話は『ディアプラス』(新書館2013年8月号に掲載。

概要

『テンカウント』は、不潔恐怖症の青年と、心療内科に勤めるカウンセラー臨床心理士)の青年との恋愛を描いたボーイズラブ作品。

タイトルの「テンカウント」は、不潔恐怖症の主人公が治療のためにクリアしなければならないとされる10項目を意味している。英題は「10 COUNT」または「10 count」。英語版のタイトル表記は「ten count」。

ストーリー

社長秘書の城谷忠臣(しろたに ただおみ)は、穏やかな笑顔の陰に、幼少時のトラウマを抱えていた。有能な秘書として社長の信頼を得ながらも、他人と深く関わることを避ける城谷。しかし、ある事故をきっかけに、カウンセラー(臨床心理士)の黒瀬陸(くろせ りく)と出会う。やがて黒瀬から城谷への個人的なカウンセリングが始まり、2人の関係は禁欲と官能の狭間で危うい変化を見せ始める。

主な登場人物

城谷 忠臣(しろたに ただおみ)
声 - 立花慎之介
株式会社東澤の社長秘書。不潔恐怖症である。職場では有能で、社長の信頼を得ている。人当たりは穏やかで丁寧であり、年下の黒瀬に対しても敬語を使う[14]。この世にあるものは全て汚い[脚注 1]と感じ、人とすれちがうだけでもビクビクするなど[脚注 2]、息苦しい日々を過ごしてきた[15]。常に他人と距離をとり、治癒を諦めていた[脚注 3]が、黒瀬に出会って、自分を変えたいと願うようになる。潔癖な心とは裏腹に、黒瀬の手によって官能に目覚めていく。
不潔恐怖症のため、常に白い手袋をしている。不安になると手を洗いすぎる傾向があり、指や甲はしばしば傷だらけになっている。手袋が目立たないように休日でもスーツを着用している[脚注 4]。汚れを極端に嫌い、大雨に濡れた程度であっても、スーツを捨ててしまう[脚注 5]。帰宅時は、汚れを室内に持ち込まないように、玄関で服を脱ぐらしい[脚注 6]。電車が苦手[脚注 7]で、高校も大学も徒歩で通学[脚注 8]した。
身長は170cmそこそこ(自称)であること、一人っ子であること、高校では全国レベルの帰宅部だったこと、連載開始時の年齢が31歳かつ魔法使いであったことが、作者のツイッターで明かされている[脚注 9]。作中での時間経過により、単行本4巻の後半では32歳と推定される。
性格は、作者によれば、昔からあまり友達がおらず、仕事以外では人間関係もあまり築けないタイプ。本能的で、自分をコントロールできない不完全な人[16]
連載開始当初は、「今よりもっとツンケンしたキャラ」であった。しかし、手を洗わずにいられない自分自身に疲れたり、嫌悪感罪悪感を抱いているという描写が加えられ、「どちらかといえば他人よりかは自分が嫌い」なキャラになった[16]
秘書という職業は、作者がスリーピーススーツを描きたかったこと、手袋をしても違和感のない職業、という条件から決められた[16]
黒瀬に比べて体が小さく、黒瀬の服を着るとブカブカになる[17][脚注 10][脚注 11][脚注 12]
連載開始時には髪をきっちり整えていたが、黒瀬の好みにあわせて作中で一時的にヘアスタイルを変更している[18](髪を切った理由は黒瀬本人に告げていない)。
花粉症である[19]。スマホの色は黒(作中で機種変しており、どちらも黒である)。晩酌は梅酒のお湯割。
黒瀬 陸(くろせ りく)
声 - 前野智昭
心療内科に勤務する臨床心理士。路上で人助けしたことを機に、城谷と知り合う。初対面で城谷が不潔恐怖症(黒瀬いわく「潔癖症」[脚注 13])であることを見抜き、城谷が治療に取り組むきっかけを作る。城谷が悩んだ末に訪れた心療内科が偶然にも黒瀬の勤務先であったことから、黒瀬の特別なカウンセリングが始まる。
身長は180cm後半であること、一人っ子であること、高校では陸上部(短距離)に所属していたこと、連載開始時の年齢が26歳であったことが、作者のツイッターで明かされている[脚注 14]。作中での時間経過により、単行本4巻の後半では27歳と推定される。
性格は、作者によれば、人のことをよく観察している人。黒瀬のモノローグは意図的に描いていないが、実は心の内でいろいろ考えている人物。城谷同様、友達がいないタイプ。
シンプルな黒いカットソーを着ていることが多く、城谷からペンギンに似ていると言われたことがある[脚注 15]。ただし、心療内科に勤務する日のカットソーは白が多い[脚注 16](勤務中は医療用の白衣)。色に意味があるのかどうか、count.34の時点では明らかにされていない。なお、服より靴のコレクションが充実している。
部屋に迷いこんだ白ねこを可愛がっているようである[脚注 17][脚注 18]
なにかと城谷に物を贈りたがる。Count.34までに黒瀬が城谷に与えた(または、与えようとした)ものは、パスケース[20]ペンギン[21]、スーツ[22]2着(うち1着はまだ渡していない[脚注 19])、缶コーヒー[23]レトルト食品[24]、魔法少女ぴゅあめるへん(仮称)のきらめくバトン[25]、魔法少女ぴゅあめるへん(仮称)のリボン付き手袋[25]、水[22]花粉症の薬[19]玩具[18]
コーヒーが好き[脚注 20][脚注 21][脚注 22][脚注 23]。自宅ではドリップコーヒーを飲む[26][27]。通勤はロードバイク
初対面の人には無愛想な態度を見せる[脚注 24]が、つきあいが続きそうな相手には概ね丁寧に接する[脚注 25]。城谷とは親しくなってからも敬語を用いて話すが、年下の自分を呼び捨てにしてもかまわないことを一度は伝えている(しかし城谷が断っている)[脚注 26]ことから、黒瀬の敬語は城谷が自然に感じられるように配慮したものと思われる。なお、感情が揺らぐと「あんた」と呼びかけるなど、素の側面を見せることもある[脚注 27][脚注 28]
城谷が待ち合わせに遅れても忠犬のごとく待っている[28]。作中では喫茶店で6時間待ち続けたことがある[29]。番外編では黒いシェパード犬(ベルジアン・シェパード・ドッグ・グローネンダール)に例えて描かれている[30]
モノローグが多い城谷とは対照的に、黒瀬の内面描写は伏せられている。その一方で、黒瀬から城谷への恋愛的なアプローチは積極的に描かれているため、読者から、ポーカーフェイスならぬ「ポーカーエロス」と評されたことがある。
長身のためか着衣では痩身に見えるが、成人男性である城谷を軽々と肩に担ぎあげたり[31]、姫抱きしたり[32]、簡単に押し倒す[33][34]など、なかなか力強い。
番外編では、アニメやアイドルに詳しかったり、萌えについて語るなど、おたくな一面を見せている[19][35][36][37]
城谷同様、花粉症である[19]。スマホの色は白かシルバー系(作中で機種変しており、どちらも白系である)。
三上 健(みかみ たける)
声- 福島潤
城谷の同期で営業部の社員。城谷にとって「俺のことを理解してくれる数少ない友人[脚注 29]」である。城谷に対して過剰に心配したり気を回したりせず、自然に明るく接している[38]。いつもは城谷と適度な距離をとっている[脚注 30]が、黒瀬に別離を切り出された城谷が心理的なショックにより長期欠勤した際は、面識のない黒瀬に自ら電話して、城谷を助けてくれるよう依頼する[29]ほど城谷のことを気にかけている。黒瀬以外で、城谷が面倒なことを頼める唯一の人物である[脚注 31]
おおらかな性格[脚注 32][脚注 33]。城谷が面倒な相談事をもちかけた際も快く応じている[脚注 34]。細やかな心配りができる人物で、城谷が髪型を変えた時には、真っ先に気付いて褒めている[39]
城谷が「いつも誰より(職場に)早く来てる」ことを知っており[39]、普段から城谷のことをよく見ているようである[脚注 35]
飾りボタンの革の手袋[40]や、織り模様の生地のコート[29]、マルチストライプのマフラー[40]、変わり襟のニット、柄物のネクタイなど、ファッション性を感じさせる服装をしていることが多い。スマホの色は明るいブルー[29]
食事を残すのが好きではない[脚注 36]
倉本(くらもと)社長
声- 千葉一伸
城谷が秘書を務める株式会社東澤の社長。細縁のメガネをかけた白髪混じりの初老の男性。城谷の不潔恐怖症について理解がある[脚注 37]。城谷の仕事の能力を高く評価し信頼している[脚注 38]。交通事故で危うく大怪我するところを黒瀬に助けられる[41]
自分を助けてくれた見知らぬ若者(黒瀬)への恩義を忘れずに返す義理固い人物である[脚注 39]
城谷が数日間の無断欠勤をした時には、城谷のことを心配し[20]、城谷の復帰後は雇用を継続するなど、温厚さがうかがえる。
面倒な仕事を城谷に頼む際、まず褒めてから頼むような、調子の良い一面がある[脚注 40]
作者いわく、主要人物におじさんを登場させるのは、読者を警戒させないためらしい[42]

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テンカウント・リスト

黒瀬が提案した治療法「曝露反応妨害法」で用いるリスト。「抵抗がある行為」を、抵抗が弱い順に1から10まで書き出して一覧にしたものである。城谷にとって「少し努力すればできそうなこと」を1項目めに挙げ、城谷が「これは絶対にできないと思うこと」を10項目めに挙げて、順に並べる。1項目めから実践していき、城谷が10項目めをクリアする頃には完治が期待できると黒瀬が告げている[41]

  1. ドアノブに触る
  2. 自分の私物に他人が触る
  3. 本屋で本を買う
  4. 電車のつり革を持つ
  5. 飲食店で食事をする
  6. 素手で人と握手をする
  7. 他人の私物を消毒せずに持ち歩く
  8. 飲み物のまわし飲み
  9. 部屋に他人が入る
  10. (城谷だけが知っており、count.34の時点では読者に開示されていない)

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書誌情報

宝井理人『テンカウント』新書館〈ディアプラス・コミックス〉、既刊5巻(2016年8月30日現在)

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書き下ろし・番外編

  • 単行本第1巻 巻末収録「黒瀬くんと城谷さんと花粉症」
  • 単行本第2巻 巻末収録「黒瀬くんと城谷さんと洋服」「黒瀬くんと城谷さんと敬称」
  • 単行本第3巻 巻末収録「黒瀬くんと城谷さんと移動中」「黒瀬くんと城谷さんと食事」
  • 単行本第4巻 巻末収録「黒瀬くんと城谷さんと指相撲」「黒瀬くんと城谷さんとサラサラ」「黒瀬くんと白いねことさば缶」
  • 単行本第5巻 巻末収録「黒瀬くんと城谷さんと葛藤」「ドラマCD『テンカウント3』アフレコレポート」
  • 電子書籍第2巻 巻末収録「黒瀬くんと城谷さんとごはん」
  • ドラマCD第1巻初回限定版小冊子「黒瀬くんと城谷さんとアンドロイド?」
  • ドラマCD第2巻初回限定版小冊子「黒瀬くんと城谷さんと言葉責め」
  • ドラマCD第3巻初回限定版小冊子「黒瀬くんと城谷さんと膝の上」
  • ドラマCD第4巻初回限定版小冊子「黒瀬くんと城谷さんとお酒」
  • アニくじA賞ミニドラマCD(脚本書き下ろし)
  • 『このBLがすごい!2015年度版』SP描き下ろし「黒瀬くんと城谷さんと待ち合わせ」
  • 『このBLがすごい!2016年度版』SP描き下ろし「黒瀬くんと城谷さんと遺伝子」
  • 『ディアプラス・スイート Vol.1』収録「黒瀬くんと城谷さんと翌朝」
  • ディアプラス定期購読特典小冊子2014「黒瀬くんと城谷さんと変な顔?」
  • ディアプラス定期購読特典小冊子2015「黒瀬くんと城谷さんと厳しい冷え込み」
  • AGFリブレ限定本2013「ねことしろたにさん」
  • 単行本第1巻特典ペーパー「黒瀬くんと城谷さんと手袋」
  • 単行本第2巻特典ペーパー「黒瀬くんと城谷さんとネクタイ」
  • 単行本第3巻特典ペーパー「黒瀬くんと城谷さんとおみやげ」
  • 単行本第4巻特典ペーパー「黒瀬くんと城谷さんとTake2」
  • 単行本第5巻特典ペーパー「黒瀬くんと城谷さんとメール」
  • ディアプラス・ペーパーコレクション「黒瀬くんと城谷さんと弱点」

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ドラマCD

新書館のDEAR+ CD COLLECTIONより発売。

  • 1. 2014年12月18日
    count.1〜count.6
    キャストトーク
    [番外編]黒瀬くんと城谷さんとアンドロイド?
  • 2. 2015年5月29日
    ≪収録内容≫
    count.7〜count.12
    キャストトーク
    [番外篇]黒瀬くんと城谷さんと洋服
    [番外篇]黒瀬くんと城谷さんと敬称
    [番外篇]黒瀬くんと城谷さんと厳しい冷え込み
  • 3. 2016年1月14日
    ≪収録内容≫
    count.13〜count.18
    キャストトーク
    [番外篇]黒瀬くんと城谷さんと移動中
    [番外篇]黒瀬くんと城谷さんと食事
    [番外篇]黒瀬くんと城谷さんとおみやげ
  • 4. 2016年7月14日
    ≪収録内容≫
    count.19〜count.24
    キャストトーク
    [番外篇]黒瀬くんと城谷さんと指相撲
    [番外篇]黒瀬くんと城谷さんとサラサラ
    [番外篇]黒瀬くんと城谷さんとTake2
    [番外篇]黒瀬くんと白いねことさば缶
  • アニくじA賞ミニドラマCD. 2015年12月4日
    (脚本書き下ろし)
  • 『ディアプラス 2015年2月』付録CD
    ≪収録内容≫
    [番外編]ねことしろたにさん
    [番外編]黒瀬くんと城谷さんと花粉症
    [番外編]黒瀬くんと城谷さんと手袋
    [番外編]黒瀬くんと城谷さんと弱点
    [番外編]黒瀬くんと城谷さんと変な顔?
    [番外編]キャストコメント
  • 『ディアプラス 2015年8月』付録CD
    ≪収録内容≫
    [番外編]黒瀬くんと城谷さんとネクタイ
    [番外編]黒瀬くんと城谷さんと言葉責め
    [番外編]黒瀬くんと城谷さんと翌朝
    [番外編]キャストコメント
  • 『ディアプラス 2016年3月』付録CD
    ≪収録内容≫
    [番外編]黒瀬くんと城谷さんと膝の上
    [番外編]黒瀬くんと城谷さんとごはん
    [番外編]黒瀬くんと城谷さんと待ち合わせ
    [番外編]キャストコメント

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関連イベント

Double 10 Count - Secret Party

宝井理人のデビュー10周年を記念して"Double 10 Count - Secret Party"が開催される。

  • 期間 2017年3月10日(金)〜2017年4月2日(日)
  • 会場 原宿 AREA-Q

複製原画展

イラスト集「MIRROR」の発売を記念して、東京と広島の2会場で複製原画展が開催された。

  • 東京会場 2015年12月4日(金)~2015年12月20日(日)  於:アニメイト池袋本店
  • 広島会場 2015年12月20日(日)~2016年1月15日 於:ギャラリー&カフェ Book Labyrinth(コミコミスタジオ)

サイン会

単行本やイラスト集「MIRROR」の発売を記念して、下記の日程でサイン会が開催された。

  • 第1巻発売記念 2014年4月12日(土) 於:アニメイト池袋本店
  • 第2巻発売記念 2014年10月11日(土) 於:アニメイト新宿店
  • 第3巻発売記念 2015年3月22日(日) 於:アニメガ新宿マルイアネックス店
  • イラスト集「MIRROR」発売記念
    東京会場 2015年12月12日(土) 於 アニメイト池袋本店
    広島会場 2015年12月20日(日) 於:中央書店サンモール店(コミコミスタジオ)

コラボカフェ

「Blanc & Noir」と題したコラボカフェが展開されている。

  • 第1弾 2015年12月20日(日)~1月15日 於:広島 ギャラリー&カフェ Book Labyrinth(コミコミスタジオ)
  • 第2弾(開催中)
    東京会場 2016年8月21(日)〜9月9日(金) 於:町田コミコミスタジオ
    広島会場 2016年9月8日(木)〜9月23日(金) 於:広島 ギャラリー&カフェ Book Labyrinth(コミコミスタジオ)]

オンリーショップ

  • 宝井理人オンリーショップ 2016年7月16日(土)〜2016年7月29日(金) 於:セガ池袋GiGO

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作中における時間の流れ

本作には、時間の経過や季節の変化を示す描写が極めて少ない。不潔恐怖症の主人公が、真夏であっても常に手袋とスーツを着用して身を守っていることも、読者にとって、時間の感覚を麻痺させる一因となっている。読者は、時計の秒針ではなく、主人公の心の動きによって時の流れを知るように誘導される。本作における時間描写の希薄さは、主人公の心的世界の広がりを読者に感じさせる効果を生んでいる。

しかし、詳細に見ていけば、時を示す手がかりが随所に描かれている。下表では、人物たちのセリフや周囲の事物によって推測される時間経過をまとめている。

目次に戻る #第1巻 #第2巻 #第3巻 #第4巻 #第5巻 #単行本未収録

第1巻

季節

時期

話数 主なできごと 曜日 時間の
経過
時の流れに関連するセリフ・描写 補足
春・秋 黒瀬と城谷、路上ですれ違う[43] 黒瀬の制服が夏仕様ではない

2人ともコートやマフラーを身につけていない

黒瀬は18歳高校生、城谷は23歳新卒の社会人[脚注 41]
5月下旬 1 黒瀬と城谷、出会う およそ

8年後

倉本社長、怪我で入院する。膝蓋骨骨折。4話(推定7月)の時点で入院中であること、および番外編との関係(後述)から、このエピソードは5月下旬と推測される。 黒瀬26歳、城谷31歳

翌日が土曜のため、この日は金曜である

城谷、島田心療内科を訪れて黒瀬に再会する 翌日 城谷「え…昨日の……?」

黒瀬「俺も今日は(仕事が)休みです」

城谷「俺も今日は休みですよ」

島田心療内科は日曜休診[脚注 42]

黒瀬の休みは木・土・日曜[脚注 43]

城谷は秘書なので平日は出勤することから、この日は土曜日と思われる

喫茶店に移動して10項目のリストを作成 喫茶店入り口にランチメニュー10:00~1600(15:30とも読み取れる)と書かれた看板が出してあり、島田心療内科の土曜の診察は15時からなので、時刻は15時頃~16時の間と思われる。 番外編の「黒瀬くんと城谷さんと指相撲」が6月であることから推測して、出会いは5月頃である。
喫茶店では2人ともアイスコーヒーを注文している。店内の女性客が半袖である。 リスト1項目め「ドアノブに触る」[脚注 44]
番外編「名刺の行方」 その夜
2 城谷、倉本社長を見舞う

城谷が社長に業務報告をしている

社長「明日もよろしく」

社長が「明日も〜」と発言していることから、この日は金曜日ではない。

「(1話で黒瀬と挑戦して以来)ドアノブに素手で触るのはだいぶ慣れてきた」「その後の手洗いの回数や時間もだんだん減ってる気がする」という城谷のセリフから、1話のあと数日経過していると思われる。よって、月曜や火曜ではない。

3 黒瀬と城谷、喫茶店で待ち合わせ 1週間後 黒瀬が前回「じゃあまた来週、14時に、ここで」と告げている 出会いから1週間が経過
城谷、遅刻する 城谷、自分の手帳に社長が触れたかもしれないという不安と、克服できない罪悪感にとらわれる リスト2項目め「自分の私物に他人が触る」[脚注 45]
城谷、書店で本を買う リスト3項目め「書店で本を買う」[脚注 46]
6月〜

7月

番外編「黒瀬くんと城谷さんと手袋」 補足

参照

黒瀬の服装が、3話および4話(城谷の回想)と同じである。

城谷の手袋や日頃の食生活について、黒瀬が基本的な質問をしているため、2人が知り合ってから間がない頃と思われる。

城谷のヘアスタイルが1話と同じである。

城谷が髪を切る18話より前に、黒瀬と城谷が屋外で穏やかに会う機会は、3話、4話の回想、18話の冒頭の3箇所しかない。 黒瀬の服装から考えて、真冬(18話)ではないため、このエピソードは3話と4話の狭間の出来事と思われる。

番外編「黒瀬くんと城谷さんとごはん」
番外編「黒瀬くんと城谷さんと花粉症」 黒瀬の服装が3話および4話(城谷の回想)と同じである。

城谷と黒瀬が花粉症に苦しむ様子が描かれているが、アレルゲンが不明のため、時期は明らかでなく、2話から3話の出来事かもしれない。

番外編「黒瀬くんと城谷さんと葛藤」 黒瀬「出会ってしばらく経つのに」

城谷「何かきっかけでもない限り、今更下の名前で呼ぶとか無理だよな」

黒瀬「城谷さん、帰り道こっちでしたっけ?」

城谷が黒瀬に対する自分のポジションを「いい先輩」という位置づけでイメージしている。

黒瀬が3話よりもやや薄手の上着を着ている。

黒瀬が城谷に、年下の自分を呼び捨てにしてもよいと勧めたり、城谷が応えようと努力するなど、互いが親しくなるためのステップを踏もうと試みている。

また、城谷が、黒瀬に対する「いい先輩」としての自分を模索していたり、毎週のように会っている城谷の帰り道を黒瀬が把握し始めた描写があることから、出会いから1〜2ヶ月が経過した頃と思われる。

番外編「黒瀬くんと城谷さんと指相撲」 3話から

数週間後

黒瀬「毎週会ってると、そろそろ近況報告も似たり寄ったりになってきますし」 黒瀬の「毎週会ってると〜」という発言から、黒瀬のカウンセリングが開始して数週間経過していると思われる

喫茶店入り口の紫陽花が満開なことから、このエピソードは6月である

4 回想 城谷「再来週?」

黒瀬「今日頑張れたので、少し休みましょう」

明確に描写されていないが、番外編の前後で数週間が経過し、面接を重ねていると思われる
7月末 三上と給湯室で会話 回想から

約2週間経過

三上「社長まだ入院中?」

城谷「ああ、もう少しで退院できそう」

三上「足だしなー、大変だったな」

社長の怪我は、左足の膝蓋骨骨折である。診察した医者によれば「通常であれば入院は必要ない程度のものですが」「介助がないと」「独身ということですし(中略)少し入院しましょうか」
黒瀬からのメール 黒瀬「明後日15時に(中略)待ち合わせしましょう」 黒瀬のいう「明後日」が土曜であることが5話で判明するため、この日は木曜である
8月頃 黒瀬と城谷、食事に出かける

城谷、電車で倒れる

2日後 この1ヶ月後が9月であることが6話で判明するため、このエピソードは8月である 待ち合わせ時刻が15時なので、平日ではない

リスト4項目め「電車のつり革を持つ」※失敗

5 城谷、島田診療内科に運ばれる 島田心療内科が休診日でなく[脚注 42]、院長も出勤している[脚注 47]ため日曜日ではない リスト7項目め「他人の私物を消毒せずに持ち歩く」?[脚注 48]
番外編「黒瀬くんと城谷さんとネクタイ」 その夜 島田心療内科で介抱された日の夜のエピソード
5 黒瀬、城谷にしばらく会わないことを提案する
城谷、黒瀬の代役を三上に依頼する 平日 2日

数日後
黒瀬の提案を受けての行動であるため、城谷が倒れたエピソードからさほど日が経っていないと思われる
9月 6 黒瀬、倉本社長との食事の席にて、城谷と同僚(三上)の交流を知る 平日 1ヶ月後 院長「黒瀬先生のお友達がここに来たの」

黒瀬「…1ヶ月前です」

卓上カレンダーが9月になっている
10月頃 城谷、三上と喫茶店で会う 数週間後 城谷「いつも悪い、三上」 城谷と三上はすでに何度か喫茶店で会っていると思われる

三上が秋冬らしい厚手の服を着ている

黒瀬、城谷に別れを告げる 黒瀬の携帯画面に「土曜日」の表示

リスト6項目め「素手で人と握手をする」[脚注 49]

目次に戻る #第1巻 #第2巻 #第3巻 #第4巻 #第5巻 #単行本未収録

第2巻

季節
時期
話数 主なできごと 曜日 時間の
経過
時の流れに関連するセリフ・描写 補足
11月頃 7 城谷、会社を何度か早退する 数日間
城谷、会社を欠勤し始める
三上が黒瀬に電話で助けを求める 2日後 三上「1週間くらい前から城谷の様子がおかしくて…(中略)2日前からついに欠勤してて電話にも出ないんです」 黒瀬との別離から約1週間が経過。黒瀬が勤務中のため平日である。

よって、第6話の翌週の金曜(6日後)または翌々週の月曜(9日後)と思われるが、三上の「2日前から欠勤してて」という発言から、この日は金曜である

三上が冬の服装(マフラー、手袋)をしている

城谷、黒瀬のメールに気づく 1週間後 黒瀬からのメール「今週の土曜(中略)城谷さんが来るまでずっと待ってます」 城谷「もう何日も携帯を見てない」

城谷の携帯画面に着信履歴が26件、未読メールが11件届いている

黒瀬からの着信履歴が、少なくとも4日前から連日残っている

城谷、黒瀬に会いに行く

城谷、黒瀬に啖呵をきる

8 駅前にて、黒瀬の告白
9 パスケースを交換して別れる リスト7項目め「他人の私物を消毒せずに持ち歩く」?[脚注 50]
黒瀬と城谷、喫茶店で待ち合わせ 5日後 8話で届いた黒瀬からのメール「来週の木曜日、20時半にいつものカフェで」を受けての待ち合わせなので、この日は8話の次の週の木曜日である 読者からの質問に答えるかたちで、作者が「9話は木曜夜(木曜は黒瀬は休みで、20時半なので城谷は仕事帰り)」と答えている[44]
城谷、残業中の黒瀬を訪ねて島田心療内科へ行く
10 城谷の手洗い行動が悪化する 平日 4日

数日後
三上、城谷を社食に誘う 城谷「最近さっきみたいにフロアでよく会うな」 城谷の様子をうかがうために三上が時々フロア移動しているという会話の内容から、ある程度の時間が経過していると予想される
三上「この間の件は黒瀬さんも心配してた」 城谷の欠勤を「この間の件」として話題にしていることから、7話の出来事から、あまり多くの日数を経てはいない
黒瀬からのメール 黒瀬からのメール「この間はすみません」 黒瀬が9話の件を謝罪していることから、あまり多くの日数を経てはいないと思われる
黒瀬と城谷、レストランに行く

城谷、シャンパンを飲む

数日後 11月19日(推定)。黒瀬からのメールに「19日(中略)食事に行きませんか」とある。

18話の時点で12月なので、このエピソードは11月19日の出来事と推測される。

読者からの質問に答えるかたちで、作者が「10~11話は土曜の夜」と答えている[44]

リスト5項目め「飲食店で食事をする」?[脚注 51]

11 城谷、黒瀬のマンションへ行く 城谷がマフラーとコートを着用している。 この日の城谷のメール「駅につきました」が、15話(翌週の月曜)の黒瀬の携帯画面で「3日前」の表示になっているが、24時間ごとに日を数える設定であれば齟齬はない。
12 黒瀬のマンションにて リスト2項目め「自分の私物に他人が触る」[脚注 52]
番外編「黒瀬くんと城谷さんと言葉責め」 12話冒頭のやりとりを受けたエピソードとして描かれている
番外編「黒瀬くんと城谷さんと翌朝」 翌朝 夜が開けており、10話以降のエピソードを昨日のこととして城谷が思い出している。 11月20日(推定)
12 黒瀬のマンションにて 黒瀬が自分用にコーヒーを淹れ、城谷には水のペットボトルを渡す(時間との関連は後述) 読者からの質問に答えるかたちで、作者が「12話後半は翌日曜日の朝です。」と答えている[44]
番外編「黒瀬くんと城谷さんとサラサラ」 12話で淹れたコーヒーを黒瀬が飲んでいる(12話の終わりでは飲み終えている)。よって、このエピソードは12話の途中の出来事である。
番外編「黒瀬くんと城谷さんと洋服」 12話の終わりでは空になっているペットボトルが、まだ開封されていない。よって、このエピソードは12話の途中の出来事である。
12 黒瀬のマンションにて 黒瀬がコーヒーを飲み終え、風呂から出てきたらしき描写がある。城谷が空のペットボトルを手にしている。 黒瀬「今日このまま買い物行きませんか」「スーツ、俺が駄目にしたんで」(時間との関連は後述)

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第3巻

季節
時期
話数 主なできごと 曜日 時間の
経過
時の流れに関連するセリフ・描写 補足
11月頃 番外編「黒瀬くんと城谷さんと食事」 12話と同日 「さすがにずっと何も食べないのは体に悪いですから、何かレトルトでも食べた方が……」と黒瀬が城谷に食事を進めている。起きてから時間が経っていると思われるため、12話の後の出来事である。 黒瀬と城谷の服装が12話の後半と同じである。
13 黒瀬と城谷、百貨店にスーツを買いに行く 12話で黒瀬が「今からスーツを買いに行く」という意味の発言をしているため、このエピソードは12話と同日の出来事である。
番外編「黒瀬くんと城谷さんと移動中」 「買い物のあと、タクシーで移動中」と本文中に記載あり。スーツを買いに出た時と服装などが同じ。
14 黒瀬のマンションにて 15話の城谷のモノローグおよび黒瀬のメールの内容(後述)から、この日は15話の前日である。15話が月曜なので、この日は日曜である。
番外編「黒瀬くんと城谷さんと膝の上」 14話ラストの会話の続きが描かれているため、同日のエピソードである。
15 城谷帰宅 城谷が「色々ありすぎて、この数日間が…1ヶ月くらいに…」と独白していることから、10話から15話までの一連のエピソードは数日間のできごとである。 リスト7項目め「他人の私物を消毒せずに持ち歩く」[脚注 53]
15 城谷、風邪をひいて早退する 翌日 11月21日(推定)。

城谷の携帯画面に「月曜日」の表示 黒瀬からのメール「昨日は(中略)疲れてたみたいなので」

城谷「昨日あのまま眠ったのはまずかったか…」

いつもと違う髪型の城谷に、三上が「それも自然でいいじゃん」と声をかける(時間との関連は後述)
16 城谷、黒瀬との電話中に寝落ちて、電話が切れる その夜 勤務日の月曜に黒瀬が黒のカットソーを着ていることについては、脚注を参照[脚注 16]
黒瀬、城谷のマンションに向かう リスト9項目め「部屋に他人が入る」[脚注 54]
17 城谷のマンションにて 黒瀬「電話が切れてから、ここに来るまで、外で1時間くらい(中略)考えたんですが…」
18 城谷、深夜に黒瀬へメールする 深夜2時半ごろ。17話の続きとして描かれている。 リスト9項目め「部屋に他人が入る」[脚注 55]
12月頃 城谷、13話で注文したスーツを着て出かける 土または日 1〜2週間後 黒瀬「この間作ったスーツ、出来たんですね」 注文の際にイージーオーダーを選んでいること、黒瀬と城谷がほぼ毎週末に会っていること、城谷の性格的に、スーツを受け取ってすぐに黒瀬に見せているであろうことから、13話から1〜2週間が経過していると思われる
黒瀬と城谷、水族館へ行く 黒瀬「次の休み、映画観ませんか」(時間との関連は後述) 歩道にイチョウの葉が散っているため12月中旬頃と思われる
番外編「黒瀬くんと城谷さんとおみやげ」 水族館の土産物店でのエピソード
番外編「黒瀬くんと城谷さんと敬称」 後述 城谷が5話の出来事に触れて「黒瀬先生」と呼びかけている。 5話のエピソードの後、城谷が髪を切るまでの間に、黒瀬と城谷が喫茶店で会う機会は18話のタイミングしかないため、水族館に出かける前後のエピソードと思われる。
城谷が髪を切る前のスタイルである。
番外編「黒瀬くんと城谷さんと待ち合わせ」 城谷が防寒用のコートを着ている。

黒瀬の冬用ジャケットが第13話〜第18話(11月〜12月)と同じである。

1月

2月頃
18 城谷、髪を切る 数週間後 18話で黒瀬のマンションを訪ねる少し前の出来事である(髪を切ったことに黒瀬がすぐ気づいているため)
城谷、黒瀬のマンションを訪ねて映画を観る 土または日 城谷がマフラーとコートを着用しているため冬である。

髪を切ったことを黒瀬に指摘された城谷が「この間会社で三上に(中略)言われて」と15話の件を話しているが、「この間」という表現には幅があることや、城谷が言葉を濁していることから、15話から数週間が経過していても不自然とはいえない。

水族館のエピソードの際に、黒瀬が「次の休みに映画を」と誘っているため、さほど長い時間が経っているとは考えにくい。しかし、この2ヶ月後が春先であるかのような描写が次話に見受けられるため、17話(12月)からある程度時間が経過していると思われる。年末年始の慌ただしさで予定が伸びた、黒瀬宅への訪問を城谷が躊躇して先延ばしになった、など、複数の可能性が考えられる

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第4巻

季節
時期
話数 主なできごと 曜日 時間の
経過
時の流れに関連するセリフ・描写 補足
1月

2月頃
19 黒瀬のマンションにて 土または日 18話と同日
20 黒瀬、城谷に心情を吐露する 本編中ではないが、扉絵に椿の花が描かれている
番外編「黒瀬くんと城谷さんとTake2」 20話で黒瀬が心情を吐露した場面のTake2として描かれている
20 城谷、黒瀬のマンションを飛び出す
公衆トイレのエピソード
21
番外編「黒瀬くんと城谷さんとお酒」 その夜 21話の公衆トイレのエピソードの続きとして描かれている。
21 回想(城谷|子ども時代) ランドセルを背負った城谷 城谷の小学校時代
22
3月

4月頃
23 城谷、三上に冷たい態度をとる 平日 2ヶ月後 本編中に「2ヶ月後」と明記されている。 三上「久しぶりじゃん」「最近フロアでも全然見ないからさ」

三上が社内でジャケットを着ておらず、城谷が室内でベスト姿になっていることから、真冬ではないと思われる

5月頃 黒瀬と城谷の出会いから1年が経過 数ヶ月後
黒瀬、分院に週2で通勤しはじめる[脚注 56] 24話(6〜7月)の再会の時点で黒瀬が「1ヶ月前くらいから」分院に通勤していると話しているため、5月頃のできごとと推定される
6月

7月
台風9号により関東地方に大雨特別警報 台風9号が発生するのは7月頃であることが多い。気象庁のデータ[45]によると、過去15年(2001年〜2015年)での台風9号発生は、六月1回、七月7回、八月6回、九月1回である。 気象庁のデータ[46]によると、過去30年で台風が関東地方に上陸した月別回数は、五月1回、六月5回、七月12回、八月24回、九月35回、十月20回、十一月1回である。前後の話の流れから推測して、23話は6〜7月頃の出来事ではないかと思われる。
城谷、エレベーターで黒瀬と再会し、停電で閉じ込められる 曜日については後述
24 エレベーターにて 黒瀬「今は分院にも週2で通勤してるんですよ(中略)1ヶ月前くらいからなので城谷さんは知らなかったですね」

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第5巻

季節

時期

話数 主なできごと 曜日 時間の

経過

時の流れに関連するセリフ・描写 補足
6月

〜 7月

25 黒瀬と城谷、エレベーターを脱出 24話と同日
26 黒瀬のマンションのエントランスにて 数時間の出来事である
27 黒瀬の部屋にて
28 黒瀬の部屋にて
29 回想(黒瀬|子ども時代〜大学院卒業後) ランドセルを背負った黒瀬 黒瀬の小学校時代
30
31 小学校時代、中学校時代(頭身の変化による推定)、高校時代の詰襟姿[47]で勉強する様子、および白衣姿が数コマずつ描かれている 黒瀬の小学校時代〜大学院卒業後まで
城谷、10項目めを手帳に記す 翌朝 黒瀬「(城谷のアラームが鳴ったことについて)え?今日会社ですか?」

城谷「いえ、俺は休みの日も朝起きるようにしてるんです」

前日に出勤していることから、この日は土曜日と思われる
黒瀬の告白
32 城谷、黒瀬が淹れたコーヒーを飲む
33 城谷、23話の件を三上に謝る 平日 数日後 三上「先週の台風の日、1人で書類届けに出たんだって?」

城谷「エレベーターが止まって…」

台風9号(金曜に襲来)を「先週の台風」と言っていることから、このエピソードは23話の数日後の平日である
7月

〜 8月

城谷、黒瀬をメールで誘う その夜、または数日後 深夜。

城谷の携帯の画面に「2時27分」と時刻が表示されている

三上との会話を受けての行動であるため、三上に謝ってからさほど日が経っていない。もしくは、三上に会った日の夜。
番外編「黒瀬くんと城谷さんとメール」 黒瀬にメールを送った直後のエピソード、および、その後に駅前で待ち合わせた時のエピソードが描かれている
およそ1週間後
33 城谷と黒瀬、駅前で待ち合わせ 城谷が黒瀬を誘うためのメールで「来週の土曜に」と書いている 城谷の腕時計が午後3時前を指している。

城谷がモノローグで「駄目だ、いつもの悪い癖で、緊張が強いと時間より早くに来すぎてしまう」と言っていることから、待ち合わせ時刻は3時半か4時であろう

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単行本未収録

季節

時期

話数 主なできごと 曜日 時間の

経過

時の流れに関連するセリフ・描写 補足
7月

〜 8月

34 城谷と黒瀬、植田に遭遇 33話と同日 33話の直後 扉絵は、海辺で裸足になった城谷。水平線からたちのぼる入道雲が描かれている。

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補註:この表は、各エピソードを時系列に沿って整理したものである。作品中の明確な描写を基礎としない解釈の類は省いているが、検証可能性のために一部の項目には解説を記載した。この一覧表は、一部のユーザーによって作成されたものであり、現在も連載中の作品であることから、今後、複数のユーザーによって継続的に検証されることが望ましい。

なお、以下のエピソードは、時期が未特定のため、表から除外している。

  • [番外編] ねことしろたにさん
  • [番外編] 黒瀬くんと城谷さんとアンドロイド?
  • [番外編] 黒瀬くんと城谷さんと変な顔?
  • [番外編] 黒瀬くんと城谷さんと弱点

  • [番外編] 黒瀬くんと城谷さんと遺伝子
  • [番外編] 黒瀬くんと白いねことさば缶
  • [番外編] 黒瀬くんと城谷さんと厳しい冷え込み

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補足

物語に関する情報

  • 黒瀬が高校生の時、社会人になったばかりの城谷と、路上ですれ違ったことがある。お互いに気づいていない[43]
  • 結末はすでに決まっている。根本が同じで終わり方が少し違う2つの案があり、どちらにするか思案中であることが、作者へのインタビューで明かされている[16]
  • 入院中の社長のために城谷が購入した書籍タイトルについて、本編中のコマでは「〜ウェイの森」と表記されており、「〜」の部分が読み取れないため、読者の間にさまざまな憶測を呼んだ。正解は「セグウェイの森」であることが、ドラマCD1付録イラストで判明した。
  • イラストの美しさに定評のある作者だが、コミック収録の際に再び手を加えることが多い。第3巻収録のcount.18では、黒瀬と城谷が見ているテレビの映像が、その後の展開を暗示するものに変化しており(子どもの頭をなでる大人の映像)、コミックの読者がcount.21まで読み進めた時に気づく仕組みとなっている。第4巻でも40箇所を超えるコマが修正されている。
  • フランス版テンカウントでは、黒瀬の名前が「Jack Noir(黒い男)」に変更されている。
  • 手や指への接触が、作中の重要な局面で描かれる。コミック1巻からの穏やかな雰囲気が一変するcount.9(島田心療内科にて)、城谷が大きな変化を見せるcount.24(エレベーターにて)、黒瀬が苦しい心情を吐露するcount.31(嵐の翌朝)などで、象徴的に描かれている。
  • 巻を追うごとにストーリーが盛り上がり、最終回が近いのではないかと危惧するファンに配慮してか、2016年8月発売の第5巻のあとがきで、作者が「漫画はもう少し続きます」とコメントしている。

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登場人物に関連する作者のコメント

以下は、主に読者からの質問に作者が答えるかたちで、ツイッター上で公開されている情報である(2016年8月20日現在)。記述は主旨であり、原文のままではない。

  • 城谷と黒瀬の誕生日は秘密です。特に重大な何かが隠されているわけではないです[48]
  • (黒瀬と城谷の年齢について読者からの質問に答えるかたちで)城谷31歳、黒瀬26歳です[49]。黒瀬はギリギリ平成生まれな可能性[48]
  • 黒瀬は城谷のことを20代だと思っている[44]
  • 城谷と黒瀬の身長は、城谷が170cmそこそこ(自称)で、黒瀬が180cm後半くらい[脚注 57][48]
  • 三上の身長は170cm後半くらいかな?[44]
  • 高校の時の黒瀬の部活が陸上部なのは、名前が陸だから…ではなく、団体競技に向いてなさそうだから。城谷は全国レベルの帰宅部[50]
  • (城谷と黒瀬に兄弟はいるのかという読者からの質問に答えて)二人ともひとりっ子です[50]
  • (城谷が使っている手帳はどういうタイプのものかという読者からの質問に答えて)よくある革っぽいカバーでA6くらいのサイズのリングタイプのシステム手帳です[48]
  • (外食が苦手な城谷は普段何を食べているのかという読者からの質問に答えて)電子版のおまけ漫画に描いておきました…! 普通に自炊しています[脚注 58][44]
  • (黒瀬が腕時計を右につけているから左ききなのか、という読者からの質問に答えて)黒瀬は右きき。腕時計は意図的に右に描いています[脚注 59][44]
  • (ちるちるのBLアワード2016「攻めキャラ部門」で黒瀬が1位、「受けキャラ部門」で城谷が2位を獲得したことに触れて)城谷が1位になったら黒瀬はすごいですねって言いそうだけど、黒瀬が1位だったら城谷は言えなさそう[51]

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作品に関連する作者のコメント

以下は、作者への各種インタビュー記事から得られた情報である。記述は主旨であり、原文のままではない。

  • 初期案では「きれいなおしごと」というタイトルであり、プロットの段階で現在のタイトルに決定された[52]
  • 城谷はいつも手袋をしているので、手袋を外しているシーンでも手袋を描いてしまうことがある[16]
  • テンカウントでは、これまで描いてこなかったような「性格が悪い2人」を描きたかった[42]
  • (初心者におすすめのピュアなBLとして人気があった前作からイメージが一新されたことについて質問され)宝井さんっぽくないなと言われる作品にしたかった。プロットを書く時には、いくつか分岐を考えたうえで、今まで描いてきたものとは違う方向性のものを意識的に選んだりしている[16]
  • 読者がエロいと感じる部分はひとりひとり違うので、自分の好き嫌いに縛られず、描けるものを広げていきたい。爽やかになりすぎないように気をつけている[52]
  • 黒瀬が黒髪なのは、苦手なツヤベタを描こうと思ったから[16]
  • 黒瀬の私服を考えるのが大変で、いつも同じような黒い服を着せてしまう。でも、黒瀬はボーダーやピンクのシャツとか絶対着てなさそうだからいいかなと[16]
  • おまけ漫画で黒瀬を「すごく気持ち悪い感じ」に描けると満足感がある。「黒瀬この野郎」という読者の憂さ晴らしになってたらいいなあと[53]

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作品の製作過程に関連する作者のコメント

以下は、作者への各種インタビュー記事から得られた情報である。記述は主旨であり、原文のままではない。

  • 作品を作る上で一番大切にしていることは、読者が楽しめる作品にすること。自分が描きたいものを描くというよりも、読者が毎号楽しみにしてくれるような作品を作りたい[16]
  • 読者にとって読みやすいかどうかを最も重視して紙面を工夫している[52]
  • 前作の『花のみぞ知る』は完全アナログで製作し、今作ではフルデジタルに挑戦した。プロット、ネーム、下書き、本書きから仕上げまで、すべての工程をデジタルで行っている[42]
  • プロットはメモ帳、ネームと下書きはPhotoshop、線画とカラーはSAIで行う。トーンや背景はアシスタントに依頼することも多い[42]
  • 1ページずつ、下書きから完成まで一気に仕上げていく。全ページ下書きしてからペン入れをする方法だと、下書きから時間が経ってしまうため、どれが何の線かペン入れの時に混乱してしまうためらしい[42]
  • カラー原稿にかける時間は1枚あたり半日〜3日程度、モノクロ原稿は1枚あたり1〜5時間ほどで仕上げる[52]
  • 締め切り前は1日に7〜8枚の原稿を仕上げることもあり、睡眠時間が3時間という日が続くことも。仕事中の癒しは愛犬2匹と原稿の合間の落書き[42]

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その他の関連情報

  • 国内外の店舗で、城谷と黒瀬を描いた作者直筆のカラー色紙を見ることができる。国内ではアニメガ新宿マルイアネックス店(黒瀬)、アニメガ二子玉川店(城谷)、アニメガ京都店(ねこ耳の城谷)、アニメガ札幌大通り駅店(ねこ耳の黒瀬)、アニメガ吉祥寺パルコ店(黒瀬と城谷)、国外ではドイツの高木書店(黒瀬と城谷)。

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巻号別の口絵や扉絵など

各巻の口絵や挿画ほか

下表には、各巻のカバーイラスト、口絵のカラーイラスト、あとがきページの挿画、帯のフレーズ、電子書籍限定の特典を記載している。

巻数 表紙の人物 カラー口絵 あとがき挿画 帯のフレーズ 電子限定
1 城谷 count.01の扉絵 床に散らばる城谷の小物
(名刺、飴、スマホ、ペン、手帳)
この世にあるものは全て汚い
2 黒瀬 ディアプラス 2014年
4月号表紙イラストの差分
床に落ちた城谷の名刺を踏む黒瀬の足 もっと嫌な思いさせてあげますよ 番外編「城谷さんと黒瀬くんとごはん」
3 城谷と黒瀬の手 count.13の扉絵 その名刺を拾う黒瀬の手 もっと舐めてほしいのに 口絵の差分 カラーイラスト
(ネコミミとしっぽ)
4 黒瀬と城谷の足 ディアプラス 2015年
10月号表紙イラスト
その名刺に口付ける黒瀬 もっと汚してあげます 城谷さんの中 ディアプラス 2015年

8月号表紙イラスト

5 城谷
(背景に黒瀬)
count.30の扉絵 その名刺を差し出されて口付ける城谷 俺のこと めちゃくちゃにしてくれるんですよね? ディアプラス 2016年

3月号表紙イラスト

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各話の扉絵とフレーズ

各話の扉には、城谷と黒瀬のどちらかがメインで描かれる。変則的に2人揃って描かれることもあるが、概ね1人ずつ交互に描かれる。扉絵のイラストは、本編の内容や今後の展開を暗示していることが多い。カッコ内は、描かれている人物とシチュエーションの説明である。扉絵がカラーで描かれている場合は、人物欄の文字を青太字で示した。count.21以降は、『ディアプラス』掲載時に添えられていたフレーズも付記する。扉絵は全てコミックに収録されているが、フレーズは収録されない。

話数 人物 事物や状況 話数 人物 事物や状況
1 城谷と黒瀬 10個の数字と青い部屋 11 黒瀬 城谷の手を引く黒瀬、背後の鏡
2 城谷 無数の手跡 12 城谷 シャツを脱ぐ城谷、割れた鏡
3 黒瀬 13 城谷と黒瀬 覆いかぶさる黒瀬と拒絶する城谷
4 城谷 レストラン 14 黒瀬 路上で振り向く黒瀬
5 黒瀬 食事場面 15 城谷 シャワールーム、黒瀬の手
6 城谷と黒瀬 ほどけるネクタイ 16 黒瀬 シャワールーム、城谷の足
7 城谷と黒瀬 洋風のバスルーム 17 城谷と黒瀬 昼と夜
8 城谷 濡れた服とパスケース 18 城谷 黒瀬のひざまくら
9 黒瀬 白衣と缶コーヒー 19 黒瀬 荒廃した室内、または廃墟
10 城谷 滴り落ちるコーヒー 20 城谷と黒瀬 紅い椿、城谷の右の目を覆う黒瀬


話数 人物 事物や状況 フレーズ
21 城谷 後ろ手に縛られた城谷、その膝で眠る幼年の城谷 本当の俺は、こんなにもーー…
22 黒瀬 ロードバイク 本当のあなたを解っているのは ーー俺だけです。
23 城谷 振り返る城谷、飛び交うカラス 本当の俺のことなんて、暴かれたくなかったのに。
24 黒瀬 雨がやんだら、きっと。
25 城谷と黒瀬 さかさまの2人、城谷の足を捕まえる黒瀬 まるで、世界がひっくり返ったようなーー。
26 城谷 天球儀 一歩踏み出せば、きっとーー…
27 黒瀬 テイクアウトのコーヒー まるで、すべてを見透かすようなーー。
28 城谷 テイクアウトのコーヒー ずっと押し殺してきた、本音と欲望。
29 黒瀬 ーー星にかける、願いは……?
30 城谷と黒瀬 雨と傘 雨が、やんだらーー。
31 扉絵なし
32 城谷 今までとは 少しだけ違う自分……?
33 扉絵なし
34 城谷 砂浜、裸足の城谷 この夏は、きっと。

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脚注

  1. ^ 第1話は「この世にあるものは全て汚い」という主人公のモノローグから始まっている。
  2. ^ 第4話で、城谷の症状が改善していることに気付いた三上が「前ならもっとあとずさりしてたよ」と声をかけている。同じコマ内で「すれちがう度にビクビクする」と説明書きがある。
  3. ^ 第1話で城谷が黒瀬に「いいんです、別に、治らなくても」と答えている。
  4. ^ 第2話で、城谷が「普段着だと手袋が目立つので、休みの日も出来るだけスーツで出かけるんです」と話している。
  5. ^ 公衆トイレに入っただけでもスーツも捨ててしまうエピソードが、番外編「黒瀬くんと城谷さんとお酒」の中で描かれている。
  6. ^ 番外編の「黒瀬くんと城谷さんと洋服」で、城谷が「洋服は帰ったら玄関でまず脱いで(中略)そのままクリーニングに出すか、もしくはすぐ洗濯機に入れて回すかです」と話している。
  7. ^ 第4話で黒瀬と電車に乗り、つり革を持つことに挑戦したものの、気分が悪くなって途中下車している。
  8. ^ 第4話で、城谷が「電車が嫌で、高校も大学も徒歩で行けるところにしてしまったので」「大学は学校の近くに部屋借りて」と話している。
  9. ^ 出典および詳細は、本項の補足「登場人物に関連する作者のコメント」に記載されている。
  10. ^ 第16話〜第18話のシークエンスで城谷が着用している白いカットソーは、第15話で黒瀬に借りて帰ったものと思われる。
  11. ^ 第33話で城谷が着用している白いカットソーは、城谷が15話で黒瀬から借りて帰ったものと思われる。
  12. ^ 第32話で城谷が着用している色付きのカットソーは黒瀬のものである
  13. ^ 第1話で、黒瀬が城谷に「あんた潔癖性、ですか?」と問いかけている。
  14. ^ 出典および詳細は、本項の補足「登場人物に関連する作者のコメント」に記載されている。
  15. ^ 番外編の「黒瀬くんと城谷さんとおみやげ」で、城谷が「ペンギンって、ちょっと黒瀬くんに似てますよね、いつも黒い服着てる感じが」と話している。
  16. ^ a b 第1話、第6話、第7話、第9話、第23話、第24話で通勤時のカットソーが描かれており、全て白である。唯一の例外は第16話であるが(黒いカットソーを着ている)、当該コマは夜の場面であり、背景から黒瀬はマンションの駐輪場付近にいるようにも見えるため、一度帰宅してから着替えて出てきたとも考えられる。
  17. ^ 番外編の「黒瀬くんと白いねことさば缶」で描かれている。
  18. ^ ドラマCD4付録イラストに、この白ねこと思われるネコと黒瀬のショットが描かれている。
  19. ^ 第12話で、ソファの後ろに置かれている紙袋。
  20. ^ 第1話から第2話のシークエンスで、黒瀬が喫茶店でアイスコーヒーを飲んでいる。
  21. ^ 第3話で、黒瀬が再び喫茶店でアイスコーヒーを飲んでいる。
  22. ^ 第9話で、黒瀬が残業中に缶コーヒーを購入するため外出している。
  23. ^ 第27話の扉絵で、黒瀬がコーヒーショップのホットコーヒーを飲んでいる。
  24. ^ 第1話で、初対面の倉本社長や城谷に対する黒瀬のぶっきらぼうな態度が描かれている。
  25. ^ 第6話で倉本社長と再会する場面や、第7話で面識のない三上と電話で会話する場面では、黒瀬が丁寧な態度をとる様子が描かれている
  26. ^ 番外編「黒瀬くんと城谷さんと葛藤」を参照
  27. ^ 第20話で、冷静さを欠いた黒瀬が城谷に「あんたが俺とどう違うんですか?」と問いかけている。
  28. ^ 第27話で、やや感情的になった黒瀬が城谷に「最初は、あんたの恐怖症を治そうと思ってたんです」「あんたの心を覗こうとすればするほど」と話しかけている。
  29. ^ 第4話の城谷のモノローグより抜粋
  30. ^ 第4話の城谷のモノローグに、三上に対して「適度に距離を持って接してくれるのがとてもありがたい」とある。
  31. ^ 城谷が、自分の治療につきあってほしいと三上に頼む際、「頼めそうな人間が三上くらいしか居なくて」と話している(第6話)
  32. ^ 第6話で、城谷が「俺も三上みたいになりたかった…おおらかに…」と話している
  33. ^ 三上に冷たくあたった城谷の行為を水に流し、変わらぬ明るい態度で接している(第33話)
  34. ^ 城谷の治療につきあうという負担の大きな役割も、「(城谷と親しくなれて)結構嬉しい」と快諾している(第6話)。
  35. ^ 城谷の葛藤をそれとなく察し、前向きなアドバイスをしたりもする(第33話)
  36. ^ 第6話で、三上が「一口も飲まないの、もったいないじゃん。俺、食事残すの好きじゃないから」と発言している。
  37. ^ 第1話で、城谷が「倉本さんが理解ある方だったおかげで仕事はなんとかやれています」と話している。
  38. ^ 「重要な書類だから、誰にでも頼めるものじゃなくってね」と言って、城谷に取引先への遣いを依頼している(第23話)
  39. ^ 黒瀬が謝礼を固辞して退室しても、追いかけて連絡先を伝えるよう城谷に命じたり(第1話)、路上で偶然に黒瀬を見かけて食事をご馳走したりしている(第6話)。
  40. ^ 台風による大雨のなか、不潔恐怖症の城谷に外出を依頼するエピソード(第23話)
  41. ^ 作者がツイッターで「23歳新卒のリーマン城谷と18歳高校生黒瀬です。」とコメントしている(コメント時期は2014年11月中旬)。
  42. ^ a b 島田心療内科の診察時間は、第1話で背景に描かれた看板に記載されている。
  43. ^ 第2話で、城谷に向かって自己紹介する黒瀬が「黒瀬陸。島田心療内科に勤務してて、木・土・日曜が俺の休み」と伝えている、
  44. ^ 黒瀬の提案で、城谷が手袋をはずして喫茶店のドアを開けることに挑戦。クリアしている。
  45. ^ 病室に置き忘れた手帳に社長が触れたかもしれない(第2話)という不安と、そのように感じてしまう自分への罪悪感にとらわれ、第2項目めをクリアできない城谷が描かれている
  46. ^ クリアできない第2項目め(自分の私物に他人が触る)を保留して、第3項目め(書店で本を買う)に挑戦。社長への見舞いとして書籍を買うかたちでクリアしている。
  47. ^ このエピソードに院長は登場しないが、第6話の黒瀬と院長の会話により、この日に院長が出勤していたことが分かる
  48. ^ 城谷のリクエストにより、黒瀬の卓上の飴を1つもらって、自宅に持ち帰っている。リスト7項目めに該当するかどうかは確定していない。
  49. ^ 別れを告げる黒瀬と城谷が素手で握手をしている
  50. ^ 床に落としたパスケースの汚れを嫌って触ることができない城谷のために、黒瀬が自分のパスケースと交換している。パスケースは黒瀬の私物だが、黒瀬いわく「買ったばかり」であり、城谷が「消毒せずに持ち歩いている」描写はないため、リスト7項目めに該当するかどうかは不明。
  51. ^ レストランで城谷が口にしたのはシャンパンのみであるため、これを食事とみなすかどうかは不明。しかし、城谷が心理的な抵抗を克服して飲む様子が描かれており、黒瀬が「飲めましたね、お店で」と声をかけている。
  52. ^ 城谷が身につけているものに黒瀬が触れているが、そのことを城谷が気にする描写はない。
  53. ^ 城谷が黒瀬の服を借りて帰っている。
  54. ^ 黒瀬が城谷の合鍵を使って部屋に入る。城谷は心理的な抵抗を感じているものの、入室を許可している。
  55. ^ 黒瀬が自室に侵入したことについて不安をつのらせた城谷が、耐えきれずに黒瀬にメールする描写がある。
  56. ^ 第24話で、黒瀬が「今は週2で分院にも通勤してるんですよ」と話している。
  57. ^ 2014年10月上旬には、読者からの質問にツイッターで答えるかたちで「城谷が170cmそこそこで、黒瀬が180cm代半ばです」と紹介されているが、その後、本人によって「最近は『城谷・170そこそこ(自称)/黒瀬・180後半くらい』になりつつあります…。」と訂正されている
  58. ^ [番外編] 黒瀬くんと城谷さんとごはん のなかで、黒瀬が「城谷さんは普段の食事はすべて自分で作ってるんですか?」と質問しており、城谷が詳細な答えを返している。
  59. ^ 本篇や表紙で黒瀬の腕時計が描かれる場合、すべて右手首に描かれている。

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出典

  1. ^ 日本出版販売株式会社|今、もっともアツい“BL(ボーイズラブ)”コミックが勢ぞろい!
「全国書店員が選んだおすすめBLコミック2015」発表|2015年3月3日
  2. ^ ダ・ヴィンチニュース|今もっともアツいBLコミックが勢ぞろい!「全国書店員が選んだおすすめBLコミック2015」発表|2015年3月3日
  3. ^ コミックナタリー|全国書店員が選んだBLランキング、1位は宝井理人「テンカウント」|2015年3月3日
  4. ^ 日本出版販売株式会社|『テンカウント』2連覇! 「全国書店員が選んだおすすめBLコミック2016」発表!|2016年3月9日
  5. ^ ダ・ヴィンチ ニュース|今もっともアツいBLコミックはこの作品だ! 「全国書店員が選んだおすすめBLコミック2016」ランキングTOP10発表|2016年3月9日
  6. ^ コミックナタリー|全国書店員が選んだBLランキング、1位は昨年に続き「テンカウント」|2016年3月10日
  7. ^ IT media eBook User|6000人の腐女子&腐男子がガチで選んだ「BLアワード2015」結果は?|2015年4月2日
  8. ^ ちるちる「BLアワード2015」
  9. ^ コミックシーモア|今年のMVP!2016年度版このBLがすごい!BLコミック&小説 ザ・ベスト20
  10. ^ 『このBLがやばい!2016年度版』(宙出版)2015年12月刊
  11. ^ 2016年8月発売の第5巻初版帯「150万部突破」。 なお、2015年10月発売の第4巻初版帯「100万部突破」(2015年12月発行の『このBLがやばい!2016年度版』記事 P.43にも同記載)。
  12. ^ Japan Expo 2014
  13. ^ Connichi 2015
  14. ^ 親しくなってからも、年下の黒瀬に敬称を用いて呼びかけることが城谷にとって自然である様子が、番外編「黒瀬くんと城谷さんと葛藤」のなかで描かれている。
  15. ^ 第1話冒頭の主人公のモノローグより
  16. ^ a b c d e f g h i 『このBLがやばい!2016年度版』(宙出版)2015年12月刊
  17. ^ 第12話〜第15話のシークエンス
  18. ^ a b 第18話
  19. ^ a b c d 番外編「黒瀬くんと城谷さんと花粉症」
  20. ^ a b 第7話のエピソード
  21. ^ 番外編「黒瀬くんと城谷さんとおみやげ」
  22. ^ a b 第13話のエピソード
  23. ^ 第9話のエピソード
  24. ^ 番外編「黒瀬くんと城谷さんと食事」
  25. ^ a b 番外編「黒瀬くんと城谷さんと手袋」
  26. ^ 第12話
  27. ^ 第31話〜第32話のシークエンス
  28. ^ 第3話
  29. ^ a b c d 第7話
  30. ^ 番外編「黒瀬くんと城谷さんとサラサラ」
  31. ^ 第11話
  32. ^ 第4話
  33. ^ 第11話、第27話
  34. ^ [番外編] 黒瀬くんと城谷さんと言葉責め、および、[番外編] 黒瀬くんと城谷さんと膝の上
  35. ^ 番外編「黒瀬くんと城谷さんと手袋」
  36. ^ 番外編「黒瀬くんと城谷さんと葛藤」
  37. ^ 番外編「黒瀬君と城谷さんと敬称」
  38. ^ 第4話の城谷のモノローグ
  39. ^ a b 第15話
  40. ^ a b 第7話、第15話
  41. ^ a b 第1話
  42. ^ a b c d e f 美術手帖 2014年12月号』(美術出版社)インタビュー記事
  43. ^ a b 『美術手帖 2014年12月号』描き下ろし巻頭カラーイラスト
  44. ^ a b c d e f g 作者のツイッター(コメント時期は2014年10月上旬)
  45. ^ 国土交通省 気象庁過去の台風資料
  46. ^ 国土交通省 気象庁台風の上陸数(2015年までの確定値と2016年の速報値)
  47. ^ 『美術手帖 2014年12月号』描き下ろし巻頭カラーイラスト
  48. ^ a b c d 作者のツイッター (コメント時期は2015年3月中旬)
  49. ^ 作者のツイッター (コメント時期は2014年10月上旬)
  50. ^ a b 作者のツイッター (コメント時期は2014年11月下旬)
  51. ^ 作者のツイッター (コメント時期は2016年4月上旬)
  52. ^ a b c d 『はじめての人のためのBLガイド』(玄光社)2015年8月刊、インタビュー記事
  53. ^ 第5巻あとがき

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外部リンク