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2016年11月10日 (木) 20:18時点における版
菊池 章子 | |
---|---|
出生名 | 菊池 郁子 |
生誕 | 1924年1月28日 |
出身地 | 日本・東京市下谷 |
死没 | 2002年4月7日(78歳没) |
学歴 | 東洋音楽学校 |
活動期間 | 1939年 - 2002年 |
レーベル |
コロムビア テイチク |
菊池 章子(きくち あきこ、1924年1月28日 - 2002年4月7日[1])は、東京市(現東京都)出身の歌手である。本名は菊池 郁子。妹は歌手の多摩幸子。義子に大久保直彦、孫にcaminoのKIKUとBREATHのメンバーだった菊池一仁がいる。
経歴
1924年(大正13年)1月28日、東京市の下谷に生まれる。早5歳にして琵琶を弾く。8歳には琵琶教師の免状を得た。
その後、歌謡曲に興味を持ち、九段にあった「大村能章歌謡学院」に入った。日華事変が起こった後は、学院の生徒と共に軍の病院などで慰問活動を行う。女学校の低学年にも関わらず、彼女が唄うと、アンコールの声が鳴り止まなかった。1939年(昭和14年)、テイチクやポリドールからの誘いもあったが、恩師大村の勧めもあり、コロムビアのテストを受け、一度でパスし専属になった。デビュー曲は「噯噯噯」であった。しかし、この曲は、検閲により発売禁止という憂き目に合ってしまった。その後は、「相呼ぶ歌」や「愛馬花嫁」がヒット。その中でも、松竹映画「湖畔の別れ」主題歌「湖畔の乙女」は、大ヒットした。
戦後、テイチク移籍後の1947年(昭和22年)には、娼婦に身をやつした女性の心情を歌った「星の流れに」が大ヒット。「こんな女に誰がした」という歌詞は、当時の風俗を象徴しているような内容である。1948年(昭和23年)、作曲家の大久保徳二郎と結婚(1956年に離婚)。その後は「母紅梅の唄」など、いわゆる“母物映画”の主題歌のヒットが続いた。1954年(昭和29年)には、息子が乗っていると信じ、引揚船を待ち続ける母の姿を歌った「岸壁の母」がヒット。1957年(昭和32年)にビクターへ移籍するもヒット曲には恵まれず、歌手業から遠ざかり、渋谷の道玄坂でレコード店「キクチ」を経営する。1967年(昭和42年)に復帰し、懐メロ番組などに出演する。
1977年(昭和52年)、ディック・ミネプロデュースによる「沖縄の母」発売。
略歴
- 1927年、畑秀水の門下生となり琵琶を習う
- 1930年、師範の免許皆伝・菊池錦祠を襲名(6歳)
- 1937年、コロムビア入社
- 1939年9月、15歳で歌手デビュー
- 1945年3月、東洋音楽学校(現 東京音楽大学)卒業
- 1946年、テイチクレコードに移籍
- 1951年、第1回NHK紅白歌合戦に初出場。紅白歌合戦には計6回出場している(詳細は下記参照)。
- 1957年、ビクターレコードに移籍
- 1965年、テイチクレコードに復帰
- 1978年、日本レコード大賞特別顕彰賞受賞
- 1983年、日本演歌大賞功労賞受賞
- 1987年、厚生大臣より感謝状受賞
- 1997年、文化庁長官賞受賞
- 2000年、勲四等瑞宝章受勲
- 2002年4月7日、心不全により死去。享年78
ディスコグラフィー
シングル
- 「お嫁に行くなら」(1939年9月)映画「愛の爆風」主題歌
- 「相呼ぶ歌」(1940年7月5日発売)
- 「愛馬花嫁」(1940年3月25日発売)映画「暁に祈る」挿入歌(B面)。ミス・コロムビア、渡辺はま子と共演
- 「湖畔の乙女」(1942年11月15日発売)
- 「星の流れに」(1947年)大ヒット
- 「母紅梅の唄」(1949年)
- 「女は愛に生きるもの」(1949年)共演:ディック・ミネ
- 「春の舞妓」(1954年)台詞:若尾文子
- 「真白き富士の嶺」(1954年)
- 「岸壁の母」(1954年9月)100万枚以上の大ヒット。1990年11月21日再発。
- 九段の妻(1967年)
- 北上夜曲(1961年6月)
- 沖縄の母(1977年)
- 憧憬(1979年)
- 愛の挽歌/母さんの物差し(1980年)
- 北おんなひとり旅/北の酒歌(1981年)
- きずな(1985年)
- 笛吹川情歌(琵琶入り)/ひとり越後路(1988年)
- 星の流れに(1990年11月21日)
- 白鷺の湖(1990年12月16日)
- 昭和の母(1995年6月21日)
- 星の流れに(2005年12月7日)
ベストアルバム
- 歌手生活45周年記念菊池章子女の一生を唄う(1983年)
- 菊池章子全曲集(1990年10月25日)
- 菊池章子全曲集(1991年10月25日)
- 菊池章子全曲集(1992年10月25日)
- SP盤復刻による懐かしのメロディー(1994年2月21日)
- 全曲集(1994年11月23日)
- ベスト(1994年12月1日)
- 全曲集(1997年6月21日)
- 菊池章子全曲集~星の流れに~(2000年8月23日)
- 菊池章子大全集(2001年9月21日)
- 菊池章子メモリアル全曲集(2003年4月3日)
NHK紅白歌合戦出場歴
- 第1回 (1951年1月3日、NHK東京放送会館第1スタジオ) 『母紅梅の唄』
- 第3回 (1953年1月2日、NHK東京放送会館第1スタジオ) 『母の瞳』
- 第4回 (1953年12月31日、日本劇場(日劇)) 『星の流れに』
- 第5回 (1954年12月31日、日比谷公会堂) 『春の舞妓』
- 第6回 (1955年12月31日、産経ホール) 『岸壁の母』
- 第8回 (1957年12月31日、東京宝塚劇場) 『私はそよ風』
脚注
関連項目
外部リンク
- こぶしdeねっと 菊池章子 - テイチク公式ページ