「ヴィクター・ウッテン」の版間の差分
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2016年10月19日 (水) 12:21時点における版
ヴィクター・ウッテン | |
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ヴィクター・ウッテン | |
基本情報 | |
出生名 | Victor Lemonte Wooten |
生誕 | 1964年9月11日(60歳) |
出身地 | アメリカ合衆国バージニア州ハンプトン |
ジャンル | ブルーグラス,ジャズ,フュージョン,R&B,ロック |
職業 | ベーシスト,作曲家 |
担当楽器 | ベース |
活動期間 | 1988年〜現在 |
共同作業者 | レジ・ウッテン,ロイ・ウッテン,ベラ・フレック,ハワード・レヴィ,スティーブ・ベイリー,スコット・ヘンダーソン,スティーブ・スミス,グレッグ・ハウ,デニス・チェンバース,デイブ・マシューズ,スタンリー・クラーク,マーカス・ミラー |
著名使用楽器 | |
フォデラのシグネイチャーモデル |
ヴィクター・ウッテン(Victor Lemonte Wooten、1964年9月11日 -)はジャズ、フュージョンのベーシスト。バージニア州ハンプトン生まれ。高度なテクニックとグルーヴ感溢れる演奏で、ベーシストの中にも信奉者が多い。
略歴
1964年9月11日、5人兄弟の末っ子として生まれる。3歳で長兄のレジ・ウッテンにエレクトリックベースの手ほどきを受けて、5歳になる頃には単純なラインを弾けるようになり、やがてギグも行うようになっていった。
1970年代にはウッテン・ブラザーズ・バンド(レジ、ロイ、ルディ、ジョセフ、ヴィクター)のベーシストとしてデビューし、カーティス・メイフィールドやウォーの前座を務めた。1988年、テネシー州ナッシュビルに引っ越すと、ブルース・ソウル歌手ジョネル・モッサーのベーシストとして1年間活躍した後,1989年にニュー・グラス・リバイバルの名バンジョー奏者ベラ・フレック、兄でドラマーのロイ・ウッテン(別名フューチャー・マン)、ハーモニカ兼キーボード奏者のハワード・レヴィとともにベラ・フレック・アンド・フレックトーンズ(Béla Fleck and the Flecktones)を結成した。このグループは、ブルーグラスを基調としてジャズ、フュージョン、ファンクを織り交ぜたインストゥルメンタルバンドとしてスタートし、1993年にハワード・レヴィが脱退してサックス奏者のジェフ・コフィンが加入したことで、コンテンポラリージャズ・フュージョン色を強めた。またキーボーディストがいなくなったことでウッテンのベースは和音やベースソロにそれまで以上に活躍するようになった。2006年10月現在までに11枚のアルバムを発表し、幾度もグラミー賞を受賞して精力的に活動中である。
また、1996年よりソロ・アルバムを発表している。
その他の活動
ウッテンはいくつかのフュージョン/プログレッシブ・ロックプロジェクトのメンバーとしても活動している。1998年スティーブ・ベイリーと共にベース・エクストリームスを結成、また同年スコット・ヘンダーソン、スティーブ・スミスと共にバイタル・テック・トーンズを結成した。2004年には、グレッグ・ハウ、デニス・チェンバースと共にエクストラクションを結成して活動し、CDを発表している。その他デイブ・マシューズバンド等様々なバンドに参加している。2008年にはスタンリー・クラーク、マーカス・ミラーと組み、3人のベーシストのユニット"S.M.V."による企画アルバム、Thunderを発表。このプロジェクトで全国ツアーを行い、来日公演も果たした。
機材
- ベース
- 最も良く使うベースはフォデラの自身のシグネイチャーモデルである。ウッテンのデザインしたフォデラの「陰陽」ベースもよく使用される。このベースのボディから指板にまで及ぶ太極図模様はペイントではなく、ベース自体を「陰(エボニー)」と「陽(ホリーウッド)」の2片の木を組み合わせて作ってあるものである。
- また、シグネイチャーモデルにはEMG製のピックアップを搭載している。
- アンプ
- 現在はHartkeのLH 1000を二つ使っており、一つはプリアンプ、もう一つはパワーアンプとして使用している。
- また、キャビネットは同社のHyDrive cabinetというキャビネットを使用している。
- エフェクター
- 現在は主にBossのGT6B、Source Audio製のthe Soundblox Pro Multiwave Bass Distortion、Rodenburg製のブースターを使用している。
- ソロではBossのLoop Stationを使い、演奏フレーズを繰り返し重ねながら演奏をすることがある。
奏法
ウッテンのスラップ奏法は親指をギターピックのようにアップ・ダウンさせて弦をはじき(サムピング)、さらに人差し指・中指で弦を引っ張る(プラッキング)ことで四連スラップを行う(ロータリースラップ)。さらにハーモニクスやタッピング奏法、コード弾きを織り交ぜ、非常に高度な技巧を展開しながらも、ファンク色の強いグルーヴ感あふれるリズムを聞かせる。
ディスコグラフィー(代表的参加アルバム)
ソロアルバム
- ショウ・オブ・ハンズ A Show of Hands (1996)
- ホワット・ディド・ヒー・セイ What Did He Say? (1997)
- イェン・ヤン Yin-Yang (1999)
- ライヴ・イン・アメリカ Live in America (2001)
- ソウル・サーカス Soul Circus (2005)
- パルミステリー palmystery (2008)
- ソード・アンド・ストーン/ワード・アンド・トーン Sword & Stone / Word & Tone (2012)
ベラ・フレック・アンド・フレックトーンズ
- Béla Fleck and the Flecktones (1990)
- フライト・オブ・ザ・コズミック・ヒッポ Flight of the Cosmic Hippo (1991)
- UFO Tofu UFO Tofu (1992)
- Three Flew Over the Cuckoo's Nest (1993)
- Live Art (1996)
- Left of Cool (1998)
- Greatest Hits of the 20th Century (1999)
- Outbound (2000)
- ライヴ・アット・ザ・クイック Live at the Quick (2002)
- Little Worlds (2003)
- テン・フロム・リトル・ワールズ Ten From Little Worlds (2003)
- ヒドゥン・ランド The Hidden Land (2006)
- Jingle All the Way (2008)
- Rocket Science (2011)
ベース・エクストリームズ
- CookBook (1998)
- ジャスト・アッド・ウォーター Just Add Water (2001)
バイタル・テック・トーンズ
- Vital Tech Tones (1998)
- VTT2: Vital Tech Tones Vol. 2 (2000)
エクストラクション
- エクストラクション Extraction (2004)
S.M.V.
- サンダー Thunder (2008)
その他
- Bass Day '98 CD (1998)