「ドノヴァン」の版間の差分
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2016年10月19日 (水) 10:59時点における版
ドノヴァン | |
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(2007年) | |
基本情報 | |
出生名 | Donovan Phillips Leitch |
生誕 | 1946年5月10日(78歳) |
出身地 |
スコットランド グラスゴー |
ジャンル |
フォークロック、サイケ・フォーク、 ブリティッシュ・インヴェイジョン |
職業 |
ミュージシャン ソングライター プロデューサー |
担当楽器 |
ギター、ハーモニカ、 ピアノ、バンジョー |
活動期間 | 1965年 - |
レーベル |
Pye Records エピック・レコード |
公式サイト | Official website |
ドノヴァン・フィリップス・レイッチ(Donovan Philips Leitch, 1946年5月10日 - )は、スコットランドのミュージシャン。単にドノヴァン (Donovan) として広く知られている。女優のアイオン・スカイの父。
2012年にロックの殿堂入りを果たし[1]、2014年にソングライターの殿堂入りを果たした[2]。
来歴・人物
原点
スコットランド、グラスゴーのメリーヒルで生まれる。彼は幼少時にポリオに感染したが、幸いにも後遺症は残らなかった。1956年に一家はイングランドのハットフィールドに転居する。家族はスコットランドやイングランドのフォーク・ミュージックを愛し、その影響を受けた彼は14歳でギターを始める。学校を卒業後、彼は長年の友人ジプシー・デイヴと共にイギリスの周りを数年間、フォークソングを演奏しながら旅行した。
音楽の世界へ
イギリスのフォーク界にデビューし、いくつかのテレビ番組出演後、1965年には成功するが、彼の成功はイギリス国内に限られた物であった。しかし、エピック・レコードと契約し、プロデューサーのミッキー・モストと組むようになって彼はフォーク、ジャズ、ポップ、サイケデリック、そしてワールド・ミュージックを混合したスタイルで成功を得た。
ドノヴァンはたちまち有名で人気のあるイギリスのアーティストとなる。1966年から1970年にかけて、『サンシャイン・スーパーマン』や『メロー・イエロー』などのヒット・シングルやアルバムを多数リリースした。当時のドノヴァンのバンドにはレッド・ツェッペリン結成前のジミー・ペイジ、ジョン・ポール・ジョーンズ、ジョン・ボーナムやジェフ・ベック、エンジニアにはエディ・クレイマーなどが参加していた。彼はビートルズとも親交を深め、ポール・マッカートニーの作詞に協力したりジョン・レノンにギター・テクニックを伝授して[3]、彼らとコラボレーションを行った僅かなアーティストの内の一人であった。さらに1968年には、ビートルズのメンバー、女優のミア・ファロー、ザ・ビーチ・ボーイズのマイク・ラヴと共にインドを訪問している[4]。
彼は1970年代から80年代にかけて、シーンから乗り遅れ気味になったものの、ナッシュヴィル・サウンドやR&Bなどを取り入れながら、コンスタントにコンサートやレコーディングを行った。だが、グラム・ロックの要素を導入した『コズミック・ホイールズ』(1973年)を最後に、以後33年間にわたって全英アルバムチャートから遠ざかるようになった[5]。アメリカでも『Slow Down World』(1976年)を最後にチャート入りを果たせなくなっていく[6]。
ドノヴァンは、その長い経歴の間に数度、公演やレコーディングから身を引いたが、1990年代にはリバイバル・ブームによってその人気をやや回復し、1996年に著名なプロデューサーであり、彼の長年のファンであったリック・ルービンと共にアルバム『スートラ〜教典』をリリースした。その後もコンスタントに活動しており、2004年にも『Beat Cafe』をリリースしている。
アルバム
- 詳細は en:Donovan discography を参照
- ホワッツ・ビン・ディド・アンド・ホワッツ・ビン・ヒィド - What's Bin Did and What's Bin Hid [イギリス] (1965) / Catch the Wind [アメリカ] (1965)
- ドノヴァン/話題のフォーク・シンガー SL-1200-Y
- ドノヴァンのおとぎ話 - Fairytale (1965) PS-1321-Y
- サンシャイン・スーパーマン - Sunshine Superman [アメリカ] (1966)
- メロー・イエロー - Mellow Yellow [アメリカ] (1967)
- ドノヴァンの贈り物〜夢の花園より A Gift from a Flower to a Garden (1967) ※ダブルアルバム。アメリカでは当初、別々にリリース。
- Wear Your Love Like Heaven [アメリカ] (1967)
- For Little Ones [アメリカ] (1967)
- イン・コンサート - Donovan in Concert (1968)
- ハーディー・ガーディー・マン - The Hurdy Gurdy Man [アメリカ] (1968)
- バラバジャガ - Barabajagal [アメリカ] (1969)
- Open Road (1970)
- H.M.S. Donovan (1971) 日本未発売
- Cosmic Wheels (1973)
- Live in Japan: Spring Tour 1973 [日本] (1973)
- Essence to Essence (1973)
- 7-Tease (1974)
- Slow Down World (1976) 日本未発売
- Donovan (1977)
- Neutronica [フランス][ドイツ] (1980) 日本未発売
- Love Is Only Feeling [ドイツ] (1981) 日本未発売
- Lady of the Stars (1984) (別名 Sunshine Superman (1994, 1997), Till I See You Again, Forever Gold, Golden Tracks) 日本未発売
- Rising [イギリス] / 別名: The Classics Live [アメリカ] / 25 Years in Concert [オランダ] (1990) 日本未発売
- One Night in Time [日本] (1993)
- The Children of Lir (1994) 日本未発売
- スートラ〜教典 - Sutras (1996)
- ライジング・アゲイン - Rising Again (2001)
- Greatest Hits Live: Vancouver 1986 (2001)
- Pied Piper (2002)
- Sixty Four (2004)
- Brother Sun, Sister Moon (2004)
- Beat Cafe (2004)
- Brother Sun, Sister Moon (2005) - iTunes Store限定リリース
- Ritual Groove (2010)
- Shadows of Blue (2013)
著作
『ハーディ・ガーディ・マン』ドノヴァン著 渚十吾監修 池田耀子訳 工作舎 2008 ISBN 978-4-87502-412-5
関連項目
- ブラザー・サン シスター・ムーン
- 加藤和彦 - 彼の曲のカバーをすることもあったことから「トノバン」との別名があった。
脚注
- ^ Donovan: inducted in 2012 | The Rock and Roll Hall of Fame and Museum - 2015年3月22日閲覧
- ^ Songwriters Hall of Fame Taps Ray Davies, Donovan for Class of 2014 | Billboard - 2015年3月22日閲覧
- ^ Donovan offers world's most exclusive songwriting course – in Bahamian paradise - News - Music - The Independent - 2015年3月22日閲覧
- ^ 46 Years Ago: The Beatles Arrive In Rishikesh, India To Study With The Maharishi - ultimateclassicrock.com - 2015年3月22日閲覧
- ^ DONOVAN | Official Charts Company - 「Albums」をクリックすれば表示される - 2015年3月22日閲覧
- ^ Donovan | Awards | AllMusic