「近鉄御所線」の版間の差分
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**シリーズ21(6820系)の営業運転開始。 |
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2016年9月23日 (金) 12:23時点における版
御所線 | |
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ワンマン対応の6432系(近鉄新庄駅) | |
基本情報 | |
国 | 日本 |
所在地 | 奈良県葛城市、御所市 |
起点 | 尺土駅 |
終点 | 近鉄御所駅 |
駅数 | 4駅 |
路線記号 | P |
開業 | 1930年12月9日 |
所有者 | 近畿日本鉄道 |
運営者 | 近畿日本鉄道 |
車両基地 | 古市検車区 |
使用車両 | 車両の節を参照 |
路線諸元 | |
路線距離 | 5.2 km |
軌間 | 1,067 mm (狭軌) |
線路数 | 単線 |
電化方式 | 直流1,500 V 架空電車線方式 |
閉塞方式 | 自動閉塞式 |
保安装置 | 近鉄型ATS |
停車場・施設・接続路線 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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御所線(ごせせん)は、奈良県葛城市の尺土駅から奈良県御所市の近鉄御所駅までを結ぶ近畿日本鉄道(近鉄)の鉄道路線。
大阪方面への通勤路線としての役割に加え、葛城山へ向かうルートも担っており、近鉄御所駅からは近鉄が運営する葛城山ロープウェイに連絡するバスに接続している。
スルッとKANSAI対応カードおよびJスルーカード(自動券売機での乗車券引き換えのみ)、ICカードPiTaPa・ICOCA・Suicaなど全国相互利用乗車カードが使用できる。
路線データ
全線、大阪統括部(旧天王寺営業局)の管轄である。
運行形態
運転本数は1時間あたり朝ラッシュ時5往復、それ以外の時間帯は4往復運転される。南大阪線大阪阿部野橋駅・古市駅との直通列車が設定されており、線内折り返し列車は一部を除きワンマン運転を行っている。
直通列車については、朝ラッシュ時の上り列車の一部が大阪阿部野橋行き準急として運転されている。また朝の上下や夕方・深夜の下りの一部の普通は2 - 4両編成で古市駅まで直通運転している(一部を除きワンマン運転)。なお、1989年まで(最晩年は休日のみ)は日中時間帯にも大阪阿部野橋駅直通の準急が1時間に1本の割合で運転されていたほか尺土駅でスイッチバックして橿原神宮前駅まで直通する普通もあった。1994年までは休日の朝夕に、大阪阿部野橋駅直通の急行が定期列車で設定されていた。いずれも現在は設定されていない。
日中は2両編成の運転で、尺土駅での大阪阿部野橋方面との乗り換えを意識したダイヤが組まれている。並走しているJR和歌山線は1時間に1本のみの運行なので、御所 - 大阪間の競争においては近鉄が圧倒的優位に立っている。
臨時列車
臨時急行の運転
普段は普通と朝ラッシュ時に運転される準急のみの運転であるが、葛城山の山頂付近はツツジの名所で、ツツジ観賞客の利便のため、春の行楽シーズンには大阪阿部野橋駅 - 近鉄御所駅間で臨時急行「葛城高原号」を運転している。
大晦日終夜運転
大晦日から元旦にかけての終夜運転は御所線でも実施されており、近年では尺土駅 - 近鉄御所駅間に普通を概ね30分間隔で運転する形態となっている。時刻は近鉄の公式ホームページでも紹介されている。
過去には葛城山から初日の出を拝む乗客のために、大阪阿部野橋発近鉄御所行の普通「葛城初日の出号」が運転されていた。
車両
特急列車を除く、南大阪線系統の通勤形車両が使用されているが、ワンマン列車についてはワンマン対応の6432系が使用されている。通常は、試運転を含めて特急列車は入線していない。
歴史
南大阪線の前身、大阪鉄道(大鉄)の傍系会社である南和電気鉄道が開業させた。さらに南進して五条・橋本方面へ至る計画があったが果たせなかった。そのため、近鉄御所駅は終点の駅というよりは中間駅のような構造になっている。
- 1928年(昭和3年)10月26日:鉄道免許状下付(北葛城郡磐城村-宇智郡五條町間)[1]。
- 1929年(昭和4年)6月29日:鉄道免許状下付(宇智郡五條町-伊都郡学文路村間)[2]。
- 1930年(昭和5年)12月9日:南和電気鉄道が尺土駅 - 南和御所町駅(現在の近鉄御所駅)間を開業[3]。
- 1944年(昭和19年)
- 1958年(昭和33年)5月6日:五條市 - 橋本市学文路間免許失効[5]。
- 1968年(昭和43年)9月26日:自動列車停止装置 (ATS) 使用開始。
- 1970年(昭和45年)3月1日:近畿日本新庄駅を近鉄新庄駅に、近畿日本御所駅を近鉄御所駅に改称。
- 1991年(平成3年)2月15日:近鉄御所 - 五條市間免許失効[5]。
- 1999年(平成11年)3月16日:一部の普通でワンマン運転開始。
- 2000年(平成12年)3月21日:ご乗降確認システム「フェアシステムK」稼働開始。
- 2001年(平成13年)
- 2月1日:各駅でスルッとKANSAI対応カードの取り扱い開始。
- 10月14日:各駅でJスルーカードの取り扱い開始。
- 2002年(平成14年)
- シリーズ21(6820系)の営業運転開始。
- 12月1日:列車運行管理システム「KOSMOS」稼働開始。
- 2007年(平成19年)4月1日:各駅でPiTaPa・ICOCAの取り扱い開始。
- 2009年(平成21年)3月1日:Jスルーカードの自動改札機・のりこし精算機での取り扱いを終了[6]。
駅一覧
- 全駅奈良県に所在
- 準急・急行も含めて、全列車各駅に停車(普通については表中省略)。
- 準急は南大阪線大阪阿部野橋行きのみ運転。急行は春の行楽期のみ、臨時列車として運転。
- 線路(全線単線) … ∨・◇・∧:列車交換可能、|:列車交換不可
駅番号 | 駅名 | 駅間キロ | 営業キロ | 準急 | 急行 | 接続路線 | 線路 | 所在地 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
直通運転区間 | ○南大阪線古市駅まで(普通)、大阪阿部野橋駅まで(準急・臨時急行) | |||||||
P23 | 尺土駅 | - | 0.0 | ● | ● | 近畿日本鉄道:F 南大阪線 (F23)(一部直通運転:上記参照) | ∨ | 葛城市 |
P24 | 近鉄新庄駅 | 2.4 | 2.4 | ● | ● | ◇ | ||
P25 | 忍海駅 | 1.5 | 3.9 | ● | ● | | | ||
P26 | 近鉄御所駅 | 1.3 | 5.2 | ● | ● | 西日本旅客鉄道: 和歌山線…御所駅 | ∧ | 御所市 |
脚注
- ^ 「鉄道免許状下付」『官報』1928年10月30日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 「鉄道免許状下付」『官報』1929年7月5日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 「地方鉄道運輸開始」『官報』1930年12月20日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 近畿日本鉄道『近畿日本鉄道100年のあゆみ』2010年、p.685 によれば、「19. 4 関急新庄」「19. 4 関急御所」と明記。
- ^ a b 森口誠之『鉄道未成線を歩く 私鉄編』JTB、2001年、p.180
- ^ Jスルーカードの利用終了について (PDF) - 近畿日本鉄道 2008年12月2日
参考文献
- 徳田耕一(編著)『まるごと近鉄ぶらり沿線の旅』河出書房新社、2005年。ISBN 4309224393。
- 諸河久・山辺誠(編著)『日本の私鉄 近鉄2』保育社〈カラーブックス〉、1998年。ISBN 4586509058。
- 近畿日本鉄道(編著)『近鉄時刻表』 各号、近畿日本鉄道。
- 電気車研究会(編)「特集:近畿日本鉄道」『鉄道ピクトリアル』2003年1月号臨時増刊、2003年。