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*1名は創始者枠。創始者で初代理事長を務めた [[ジミー・ウェールズ]] <small>(在任2003年設立時-2006年10月、現名誉理事長)</small>。 |
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*4名はその専門により理事会から任命される |
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理事会構成メンバーは 財団ページ{{srlink|wmf:Board of Trustees}}を、過去の理事は{{srlink|wmf:Former Board of Trustees members}}および{{srlink|wmf:History of the Wikimedia Foundation#History of the Board}}を参照。 |
理事会構成メンバーは 財団ページ{{srlink|wmf:Board of Trustees}}を、過去の理事は{{srlink|wmf:Former Board of Trustees members}}および{{srlink|wmf:History of the Wikimedia Foundation#History of the Board}}を参照。 |
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ウィキメディア財団は会員資格を持たない。会員制度は2006年以前の定款に記述があるが、実現には到らなかった。この改定以前の定款で「会員よりの選出」とされた理事枠は、「コミュニティ」の投票による理事枠として残された。投票権者の詳細は理事会がこれを定める。2007年の選挙では、一定の編集回数と編集歴によるほか、システム管理者、職員で一定の活動歴をもつもの、および理事に投票権が与えられた。 |
ウィキメディア財団は会員資格を持たない。会員制度は2006年以前の定款に記述があるが、実現には到らなかった。この改定以前の定款で「会員よりの選出」とされた理事枠は、「コミュニティ」の投票による理事枠として残された。投票権者の詳細は理事会がこれを定める。2007年の選挙では、一定の編集回数と編集歴によるほか、システム管理者、職員で一定の活動歴をもつもの、および理事に投票権が与えられた。 |
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=== ローカル・チャプター === |
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ウィキメディアを名乗る資格を財団から認められたユーザ団体を、 |
ウィキメディアを名乗る資格を財団から認められたユーザ団体を、'''ローカル・チャプター'''({{lang|en|local chapter}}) と呼ぶ。財団の下部組織ではなく、それぞれ独立した組織である。以前は「地方支部」と訳されていたが、下部組織と誤解を招きやすかったので「'''''国別協会'''''」あるいは「'''''国別・地域別協会'''''」と翻訳されるようになった。ローカル・チャプターと財団の法的関係は、必ずしも一様ではなく、個別に契約を締結する。ウィキメディア財団を現地で法的に代表する資格を持つものから、独立な法人格をもち非公式な協力関係にあるものまで、主に現地の法律上の理由にもとづきさまざまな関係が存在する。 |
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ウェブサイト上のコミュニティでもある各プロジェクトと、 |
ウェブサイト上のコミュニティでもある各プロジェクトと、ローカル・チャプターの間には法的には関係がない。ローカル・チャプターは企業・学校・他の社会団体と現地ユーザとの連携を図ると共に、また独自の資産をもち、財団の活動の支援を行う。ローカル・チャプターはそれぞれ独自の会計をもち、ローカル・チャプターへの寄付はウィキメディア財団の直接の収入とはならない。一方でローカル・チャプターが取得した財産がウィキメディア財団の活動の支援のために利用されることがある。代表的な例として、ドイツ・チャプターからのウィキマニア2005(後述)への寄付、ドイツ・チャプターの保有する計算機資源の提供 ({{lang|en|toolserver}}) などがある。 |
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2015年12月現在、ウィキメディア財団から承認済みの |
2015年12月現在、ウィキメディア財団から承認済みのローカル・チャプターが所在地別に41、準備中が27存在するが、日本ではまだ設立されておらず、準備中ですらない。それぞれのチャプターの設立年次および法人格等については{{srlink|m:Local chapters|Local chapters}}を参照。 |
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== 職員 == |
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[[File:Wikimedia Foundation organization chart-ja.svg|thumb|right|600px|ウィキメディア財団組織図(2008年2月1日現在)]] |
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職員が最初に雇用されたのは2005年で、この年、3人の職員が雇用された(ブライアン・ヴィバー、ダニー・ウール、サーバ担当の非常勤職員1名)。以後、業容の拡大に伴い、順次職員を採用している。 |
職員が最初に雇用されたのは2005年で、この年、3人の職員が雇用された(ブライアン・ヴィバー、ダニー・ウール、サーバ担当の非常勤職員1名)。以後、業容の拡大に伴い、順次職員を採用している。2008年当時は約10名の常勤職員がこの事務所で働いおり、またサーバの管理等に数人の契約職員を雇用していた。国外にいる職員はフルタイム契約・パートタイム契約を問わず、すべて契約職員であった<ref name="wm staff" />。また2007年より、インすターンが管理部門の業務を補助していた。現在の組織は [[M:Wikimedia Foundation departments|Wikimedia Foundation departments]] を参照されたい。 |
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歴代の事務長 |
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2008年2月現在、以下の常勤職員がいる。また2007年より、地元で採用したインターンが管理部門の業務を補助している。 |
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* [[ライラ・トレティコフ]] 2014年 - 2016年 |
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; 管理部門 |
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* [[En:Katherine Maher|Katherine Maher]] 2016年 - |
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* エリック・メラー:副事務長 |
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* {{仮リンク|マイク・ゴドウィン|en|Mike Godwin}}:法律顧問・法務調整担当 |
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* ケアリー・バス:ボランティア調整担当 |
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* ジェイ・ウォルシュ:コミュニケーション担当 |
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* ヴェロニク・ケスラー:最高財務・管理責任者 |
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* クール・ワドゥワ:業務推進担当 |
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* エリカ・オルテガ:オフィス・マネージャ |
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* オレタ・マッケンリー:会計係 |
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* シェリル・オーウェンズ:秘書 |
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; 技術部門 |
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* ブライアン・ヴィバー:最高技術責任者 |
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* ロブ・ハルシェル:ネットワーク管理 |
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また、以下の契約職員がいる。 |
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* ティム・スターリング:(在オーストラリア) |
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* マーク・ベルグスマ:ネットワーク調整担当(在オランダ) |
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* デルフィーヌ・メナール:支部調整担当(在ドイツ) |
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== 歴史 == |
== 歴史 == |
2016年6月25日 (土) 10:10時点における版
ウィキメディア財団のロゴ | |
団体種類 | 米国内国歳入法501条(c)(3)認定を受けた慈善団体 |
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設立 | 2003年6月20日(米国フロリダ州セントピーターズバーグ) |
所在地 |
アメリカ合衆国カリフォルニア州サンフランシスコ 北緯37度47分13秒 西経122度23分59秒 / 北緯37.78694度 西経122.39972度座標: 北緯37度47分13秒 西経122度23分59秒 / 北緯37.78694度 西経122.39972度 |
主要人物 |
Jan-Bart de Vreede(理事長) ジミー・ウェールズ(名誉理事長)[1] ライラ・トレティコフ(事務長) |
活動地域 | 世界 |
主眼 | ウィキを利用したフリーかつオープンコンテントのインターネットプロジェクト |
活動内容 | Wikipedia, Wiktionary, Wikiquote, Wikibooks(Wikijuniorを含む), Wikisource, Wikimedia Commons, Wikispecies, Wikinews, Wikiversity, Wikimedia Incubator, MetaWiki |
収入 | $2,478万ドル(2010-2011年会計年度)[2] |
従業員数 | 142名(2012年9月)[3] |
ウェブサイト | wikimediafoundation.org |
ウィキメディア財団(ウィキメディアざいだん、英: Wikimedia Foundation, Inc.)は、ウィキペディアを運営し、その母体となる財団である。米国フロリダ州法による非営利組織(非営利コーポレーション)であり、ウィキペディアの創立者の一人でもあるジミー・ウェールズによって設立された。財団名称のウィキメディアは英語版ウィキペディアの参加者シェルドン・ランプトンの命名により、ウィキとマルチメディアから造語された。
ウィキペディア財団は誤記である。
同財団の目的は、ウィキを用いたオープンコンテントの知的資源を開発するプロジェクトの促進、およびその資源を無料、広告なしで広く公衆に提供することにある。多言語百科事典ウィキペディアの運営に加え、多言語辞書兼シソーラスであるウィクショナリー、警句箴言集のウィキクォート、主に学生向けの電子書籍集であるウィキブックスのサポートなどを行っている。ウィキメディア財団が運営するプロジェクトについては、Wikipedia:ウィキメディア・プロジェクトを参照。
しばしば誤解されることであるが、全プロジェクトに共通の方針や法的措置にかかわる場合を除き、財団は各プロジェクトのコンテンツの内容にかかわる議論や個別の運用方針には関わらず、また各プロジェクトの代表者というものも存在しない。
組織
ウィキメディア財団の最高意志決定機関は、2014年現在で10名からなる理事会である。フロリダ州法の規定により理事は無給である。
- 1名は創始者枠。創始者で初代理事長を務めた ジミー・ウェールズ (在任2003年設立時-2006年10月、現名誉理事長)。
- 2名はウィキメディア・チャプターおよびウィキメディアテーマ別組織から選出される
- 3名はウィキメディアのコミュニティにより指名される
- 4名はその専門により理事会から任命される
- wmf:Board of Trustees#Structure(20:06, 23 June 2016あるいは の版)による
理事会構成メンバーは 財団ページwmf:Board of Trusteesを、過去の理事はwmf:Former Board of Trustees membersおよびwmf:History of the Wikimedia Foundation#History of the Boardを参照。
理事会は、財団とプロジェクトに対する最終的な決定権を持ち、また定款を変える権限をもつ。
会員資格
ウィキメディア財団は会員資格を持たない。会員制度は2006年以前の定款に記述があるが、実現には到らなかった。この改定以前の定款で「会員よりの選出」とされた理事枠は、「コミュニティ」の投票による理事枠として残された。投票権者の詳細は理事会がこれを定める。2007年の選挙では、一定の編集回数と編集歴によるほか、システム管理者、職員で一定の活動歴をもつもの、および理事に投票権が与えられた。
ローカル・チャプター
ウィキメディアを名乗る資格を財団から認められたユーザ団体を、ローカル・チャプター(local chapter) と呼ぶ。財団の下部組織ではなく、それぞれ独立した組織である。以前は「地方支部」と訳されていたが、下部組織と誤解を招きやすかったので「国別協会」あるいは「国別・地域別協会」と翻訳されるようになった。ローカル・チャプターと財団の法的関係は、必ずしも一様ではなく、個別に契約を締結する。ウィキメディア財団を現地で法的に代表する資格を持つものから、独立な法人格をもち非公式な協力関係にあるものまで、主に現地の法律上の理由にもとづきさまざまな関係が存在する。
ウェブサイト上のコミュニティでもある各プロジェクトと、ローカル・チャプターの間には法的には関係がない。ローカル・チャプターは企業・学校・他の社会団体と現地ユーザとの連携を図ると共に、また独自の資産をもち、財団の活動の支援を行う。ローカル・チャプターはそれぞれ独自の会計をもち、ローカル・チャプターへの寄付はウィキメディア財団の直接の収入とはならない。一方でローカル・チャプターが取得した財産がウィキメディア財団の活動の支援のために利用されることがある。代表的な例として、ドイツ・チャプターからのウィキマニア2005(後述)への寄付、ドイツ・チャプターの保有する計算機資源の提供 (toolserver) などがある。
2015年12月現在、ウィキメディア財団から承認済みのローカル・チャプターが所在地別に41、準備中が27存在するが、日本ではまだ設立されておらず、準備中ですらない。それぞれのチャプターの設立年次および法人格等についてはLocal chaptersを参照。
職員
ウィキメディア財団はカリフォルニア州サン・フランシスコ(2008年1月まではフロリダ州セントピータースバーグ)に事務所をもっている。
職員が最初に雇用されたのは2005年で、この年、3人の職員が雇用された(ブライアン・ヴィバー、ダニー・ウール、サーバ担当の非常勤職員1名)。以後、業容の拡大に伴い、順次職員を採用している。2008年当時は約10名の常勤職員がこの事務所で働いおり、またサーバの管理等に数人の契約職員を雇用していた。国外にいる職員はフルタイム契約・パートタイム契約を問わず、すべて契約職員であった[3]。また2007年より、インすターンが管理部門の業務を補助していた。現在の組織は Wikimedia Foundation departments を参照されたい。
歴代の事務長
- スー・ガードナー 2007年 - 2014年
- ライラ・トレティコフ 2014年 - 2016年
- 2016年 -
歴史
ウィキペディアを初めとするプロジェクトは、当初ジミー・ウェールズの個人プロジェクトとして開始された。諸プロジェクトのサーバ、ドメイン名およびデータは、ジミー・ウェールズが当時、最高経営責任者であったインターネット会社 Bomis によって所有されてきた。2003年6月にウェールズがウィキメディア財団の設立を発表すると同時に、これらの所有権は財団に寄付された。
財団設立後も、プロジェクトの消費電力やネットワーク費用は、Bomisの寄付によって賄われてきた。非営利団体の設立によって、寄付金や米国連邦政府からの研究資金などを獲得しやすくすることで、これらのプロジェクトの安定した発展が保証されるとの見方が大勢を占めた。財団設立後、2004年から2005年初頭には他の団体からの寄付や助成の申し出があり、2005年3月現在、Bomis の寄付は、プロジェクトの使用する全帯域の2/3に相当する。
当初、財団の定款では理事会の定員は5人とされ、うち2人がユーザ代表であるとされた(2007年現在では定員7名)。しかしほぼ1年間ユーザ代表理事は置かれず、その間、財団のガバナンスのあり方、理事会などについての詳細が関連プロジェクトのメンバーによって議論された。2004年6月、最初のユーザ代表理事が選ばれた。このときの任期は1年であったが、のち2005年にはユーザ代表理事の任期は2年に延長された。
財団の活動をより強化し、また財団運営へのユーザの参加を促すことがしばしば課題として指摘される。これに対し、地方支部理事の財団理事会へのオブザーバーとしての招聘、および各種テクノロジー、法務、広報などの分野にユーザから選ばれた委員をおくなどの措置が2005年に取られた。また2006年には、これら委員が個人で分掌していた仕事をさらに効率的にすすめるべく、ユーザーからなる委員会がいくつかの分野に設置された。
委員会はすべて理事会決議によって設置され、設置と同時に委員長を含む原初構成員が指名される。構成員には、議決権をもつメンバーと議決権をもたないアドバイザーの二種があり、理事、地方支部理事、一般ユーザ、外部のエキスパートなどが構成員となりうる。構成員は理事の指名または委員会メンバーからの推薦および承認によって決定される。
ただしこのような委員職や委員会の設置は、その職にない一般ユーザが自分の裁量で行動することをさまたげるものではない。ユーザの裁量による行動は、サイト上のコンテンツ制作にとどまらず、外部資金の獲得や、企業との提携などにも及んでいる。財団は法的な権利を保持しつつ、ユーザの自主的な活動を積極的に奨励している。したがって、ユーザーはアグレッシブに参加でき、その点においてユーザー主導の立体的な辞典の構築が可能である。ただ、この点については逆にデメリットであるという指摘もあることを見落とすべきではないだろう。
なお、2007年10月9日には、財団の本部をフロリダ州セントピーターズバーグからカリフォルニア州サンフランシスコのテクノロジハブへ移転することが発表され、2008年1月末に移転を実施した。財団は、サンフランシスコへ移転する理由として、アメリカのハイテクの中心地であること、展開しているプロジェクトに関連した優秀な人材やサポートを確保できること、地理的にアジアでの事業パートナー候補との結び付きを深めることができること、などを挙げている[4]。
2008年3月25日、ベンチャー投資家のコースラ夫妻から50万ドルを寄付される[5]。3月28日、アルフレッド・P・スローン財団から300万ドルを寄付される[6]。2010年2月22日、検索サイトを運営するGoogleから200万ドルを寄付される。
交流の支援
ウィキメディア財団の事業のなかには、ユーザ同士の交流の促進も含まれる。ウィキメディア財団は、2005年以降、毎年国際会議・通称ウィキマニアを開催している。1開催地は次の通り。
- 2005年8月 ドイツ・フランクフルト・アム・マイン
- 2006年8月 アメリカ合衆国・ケンブリッジ
- 2007年8月 台湾(中華民国)・台北市
- 2008年7月 エジプト・アレクサンドリア
- 2009年8月 アルゼンチン・ブエノスアイレス
- 2010年7月 ポーランド・グダニスク
毎年350人から400人程度、国・地域別では50ヶ国前後から出席者がある。
2004年ごろから、ユーザ主体によるミーティングが主にヨーロッパで催される中、多言語プロジェクトゆえの国際的な交流の要望が高まり、ウィキメディア財団主催による国際的会議の構想につながった。
ウィキマニアはユーザの交流と同時にウィキメディア・プロジェクト全般に対する研究の促進を目標にしており、外部から優れた招待講演者を招くことにも力をいれている。これまでの招待講演者には、リチャード・ストールマン、ウォード・カニンガム、ローレンス・レッシグ、ブリュースター・カール、伊藤穣一などがいる。
この試みは他の同種の非営利団体からも好感されており、Open Source Initiativeからは発展途上国からのウィキマニア参加希望者に3年連続で旅費の援助がなされている。
プロジェクトの拡大
2004年には3つの新規プロジェクトが発足した。画像や音声リソースを扱い各ローカルプロジェクトへ供給するウィキメディア・コモンズ(しばしばコモンズと略称される)、生物種分類を扱うウィキスピーシーズ、ニュース報道を扱うウィキニュースである。
またウィキペディアのコンテンツを使った若年層向けの教育コンテンツウィキジュニアの作成も新規プロジェクトとして進められている。またウィキバーシティもベータ版プロジェクトとして2006年に開始された。
財務
2006年初には財団の純資産(net assets)は 270,000ドルであった。2006年中に財団は総計1,510,00ドルに及ぶ資金援助および収益を得て、790,000ドルの支出があった。純資産は720,000ドル増え、総計100万ドルを超えた[7]。2007年、財団は拡大しつづけ、純資産が1,700,000ドルとなった[8]。2007年に収入も支出も、ほぼ2倍になった[8]。財団はen:Charity Navigatorによって三ツ星のレイティングを与えられた[9]。
寄付
2008年3月、財団はアルフレッド・P・スローン財団から3年で300万ドルの寄付を受けることを発表した[10]。2009年、財団は3つの贈与を受けた。ひとつはフランク・スタントンによるスタントン財団から890,000ドルで、初めて使用する人のために、ユーザインタフェースの研究と簡素化を支援することを目的としている[11]。ふたつめはフォード財団によるもので、ウィキメディアコモンズに対して、ウィキメディアのウェブサイト群のインタフェースとワークフローの改良のためのものである[12]。2009年8月、ウィキメディア財団はヒューレット財団から500,000ドルの贈与を受けた。2009年8月、en:Omidyar Networkはウィキメディア財団に対して200万ドルの提供を申し出た。2010年、Google社が200万ドルを財団に寄付した。
脚注
出典
- ^ Cbrown1023. “Board of Trustees”. Wikimedia Foundation. 2008年1月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年1月19日閲覧。
- ^ “ウィキメディア財団2010〜2011概要” (PDF). ウィキメディア財団. 2015年5月13日閲覧。
- ^ a b “Staff and contractors”. Wikimedia Faundation. 2015年5月13日閲覧。
- ^ “Press releases/Relocation”. Wikimedia Faundation. 2015年5月13日閲覧。
- ^ Daniel Terdiman (2008年3月28日). “ベンチャー投資家のコースラ夫妻、ウィキメディア財団に50万ドルの寄付を発表”. CNET Japan (朝日インタラクティブ) 2008年12月21日閲覧。
- ^ Daniel Terdiman (2008年3月26日). “スローン財団、ウィキメディア財団に300万ドルを資金提供へ”. CNET Japan (朝日インタラクティブ) 2008年12月21日閲覧。
- ^ “Wikimedia Foundation, Inc. – Financial Statements — June 30, 2006, 2005, and 2004” (PDF). Wikimedia Foundation (2006年12月6日). 2006年12月6日閲覧。
- ^ a b “Finance report 2007” (PDF). Wikimedia Foundation. 2015年5月13日閲覧。
- ^ “Charity Navigator Rating - Wikimedia Foundation”. Charity Navigator. 2015年5月13日閲覧。
- ^ “Sloan Foundation to Give Wikipedia $3M”. Associated Press. 2008年3月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年5月15日閲覧。
- ^ “Stanton Grant Q&A”. Wikimedia Foundation. 2015年5月13日閲覧。
- ^ ERIK MOELLER. “Ford Foundation Awards $300K Grant for Wikimedia Commons”. Automattic. 2015年5月13日閲覧。
関連項目
外部リンク
- サイト
- ウィキメディア財団ホームページ
- ウィキメディア財団基本定款 フロリダ州政府公式、法人設立部門にある 2 ページの *.tif ファイル
- ウィキメディア財団設立の声明(英語)
- Sheldon Rampton による WikiEN-l への投稿
- 動画
- Inside Wikimedia - 事務長のスー・ガードナーを中心に複数のスタッフがWikimedia財団の紹介を行っているビデオ