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| notable_works = 『論理・行動・生活そして経営』<br />「エンターテイメント映画の文法』<br />『人気テレビ番組の文法』<br />『死体は血を流さない』<br />『夢見る幽霊』 |
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'''純丘 曜彰'''(すみおか てるあき、Teruaki Georges Sumioka |
'''純丘 曜彰'''(すみおか てるあき、Teruaki Georges Sumioka[[1962年]] - )は、日本の大学教授。 |
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[[東京]]生まれ。[[博士(美術)]]([[東京芸術大学]])、[[文学修士]]([[東京大学]])。[[東海大学]]准教授、[[ヨハネス・グーテンベルク大学マインツ]](マインツ大学)客員教授を経て、[[大阪芸術大学]]芸術学部教授。 |
[[東京]]生まれ。[[博士(美術)]]([[東京芸術大学]])、[[文学修士]]([[東京大学]])。[[東海大学]]准教授、[[ヨハネス・グーテンベルク大学マインツ]](マインツ大学)客員教授を経て、[[大阪芸術大学]]芸術学部教授。 |
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[[水府森家]]の末裔、版画家[[稲田年行]]の息子。憲法学者[[小林直樹]]の親族(甥の子)。母方は手品師[[松田昇太郎]]の孫、江戸銅座勤方[[松田甚兵衛]]の末裔。 |
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==思想== |
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インターネット上での発言も多く、自らの個人的意見を、度々発信している。熊本地震に際し、「モンスター被災者に注意」という題で、誤った事実認識のもと被災者の振る舞いを弾劾したが、批判が集中し、記事は削除された。 |
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[[長尾龍一]]、[[渡邊二郎]]に師事し、[[法哲学]]を起点に、1980年代は[[ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル|ヘーゲル]]や[[マックス・ヴェーバー|ウェーバー]]を基礎として、[[ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン|ヴィトゲンシュタイン]]の[[言語ゲーム]]の概念、[[日常言語学派]]の[[言語行為論]]を踏まえ、[[ルネ・デカルト|デカルト]]を嚆矢とする近代[[主観主義]]の[[認識論]]に対し、[[行為]]と行為の[[主体]]についての[[存在論]]を[[論理学]]の観点から研究。[[ユルゲン・ハーバーマス|ハーバーマス]]と[[ニクラス・ルーマン|ルーマン]]の[[社会システム]]と[[コミュニケーション]]に関する論争の延長線上において、[[マルティン・ハイデッガー|ハイデガー]]の[[存在論]]ですら主観的認識論であるとし、[[ジャン=ポール・サルトル|サルトル]]の[[間主観]]的な[[実存主義]]を発展させて新たに[[自証]]・[[対証]]・[[衆証]]という論理学的存在概念を立て、他者によって補証された行為が主体の存在を逆措定する、とした。 |
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その後、純丘は[[ヴィルヘルム・ディルタイ|ディルタイ]]や[[ハンス・ゲオルク・ガダマー|ガダマー]]の[[解釈学]]における脈絡依存性([[解釈学的循環]])の考察を経て、1990年代には、経済活動における[[サービス]]や[[法人格]]の存在性を実証的に問う。 |
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しかし、2000年代になると、一転して映画作品を題材とするようになり、行為と行為の主体を人為的に構成する、脈絡としての[[物語]]の分析、および、その創作論を[[美学]]・[[芸術学]]として探求。[[アレクサンダー・ゴットリープ・バウムガルテン|バウムガルテン]]に倣い、[[美]]とは[[真]]についての[[感性]]的[[論証]]である、と論じる。このために、純丘は[[対話]](ディアローグ)に代えて[[対為]](ディアゴーグ)と言い、プラトン以来の[[弁証法]](ディアレクティーク)に対して[[行証法]](ディアクティーク)を考えた。この行証法は、映画の中の人物相互の[[ミュトス]](元物語)においてだけでなく、映画の作り手と観客の間の[[エロキューション]](語り口)としても存在し、この2つの行証法によって映画の物語は[[T型グランド・ストラクチャー]]をなす、とした。また、映像に関しても、脚本の要素を言語的に分節化して人為的に部分カットを組み上げていく[[モンタージュ|エイゼンシュテイン・モンタージュ]]よりも、複数のカメラで実際の演技を同時多面的に撮影した[[マルチ・カヴァレッジ]]を再構成する[[モンタージュ|グリフィス・モンタージュ]]の手法を重視している。そして、映画のエピソードもまた、同一のテーマを多面的に描き出すものでなければならないとし、しだいにテーマに近づく物語の[[スパイラルアップ構造]]を論じた。 |
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近年は、[[ポスト・モダニズム]]論に傾倒し、[[記号]]的な[[表象]]表現形式である[[アニメ]]や脈絡を転用して物語を再生産する[[お笑い]]にも関心を広げている。インターネット上での発言も多く、自らの政治的・学術的意見を、言論プラットフォーム『[[アゴラ (ブログ)|アゴラ]]』等にて度々寄稿・発信している。 |
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==学歴== |
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* 1987年 [[東京大学]]文学部卒業 |
* 1987年 [[東京大学]]文学部卒業 |
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* 1990年 東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了 |
* 1990年 東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了 |
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* 2006年 博士(美術) 取得 |
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==職歴== |
==職歴== |
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* 1985年 [[ナムコ]]社長室付ブレーン |
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* 1987年 [[テレビ朝日]]報道局『[[朝まで生テレビ!]]』ブレーン |
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* 1988年 [[玉川大学]]非常勤講師 |
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* 1998年 [[九州東海大学]]専任講師 |
* 1998年 [[九州東海大学]]専任講師 |
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* 2003年 九州東海大学准教授 |
* 2003年 九州東海大学准教授 |
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* 2008年 [[ヨハンネス・グーテンベルク大学]]客員教授 |
* 2008年 [[ヨハンネス・グーテンベルク大学]]客員教授 |
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* 2010年 [[大阪芸術大学]]教授 |
* 2010年 [[大阪芸術大学]]教授 |
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==受賞== |
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* 1987年 [[産業経済新聞社|産経新聞社]]第2回論文募集文部大臣賞 |
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* 2001年 松前重義生誕百年記念賞 |
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==作品== |
==作品== |
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===小説=== |
===小説=== |
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* 『夢見る幽霊』(瓦塔院出版、2014年) |
* 『夢見る幽霊』(瓦塔院出版、2014年) |
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* 『死体は血を流さない:聖堂騎士団 vs 救院騎士団 サンタクロースの錬金術とスペードの女王に関する科学研究費B海外学術調査報告書』([[三交社]]、2009年、ISBN 9784879195968) |
* 『死体は血を流さない:聖堂騎士団 vs 救院騎士団 サンタクロースの錬金術とスペードの女王に関する科学研究費B海外学術調査報告書』([[三交社]]、2009年、ISBN 9784879195968) |
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===ミュージカル=== |
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* 『火の城』(2003年)[http://www.edp.eng.tamagawa.ac.jp/~sumioka/cof/cofindex.html 公式サイト] |
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===専門書・一般書=== |
===専門書・一般書=== |
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*「Dogmas of Modern Philosophy」(1985年) |
*「Dogmas of Modern Philosophy」(1985年) |
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*「近代哲学の三つのドグマ」 [[九州東海大学]]一般教育紀要 Vol.11 (1998年)※1985年の邦訳 |
*「近代哲学の三つのドグマ」 [[九州東海大学]]一般教育紀要 Vol.11 (1998年)※1985年の邦訳 |
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*「正義の概念」 九州東海大学一般教育紀要 Vol.12 (1999年) [http://www.hi-ho.ne.jp/sumioka-info/resouce/1999justiceE.pdf PDF] |
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*「社会的構成原理としてのサービス」 [[経済社会学会]]年報 Vol.21, pp.117-123 (1999年) |
*「社会的構成原理としてのサービス」 [[経済社会学会]]年報 Vol.21, pp.117-123 (1999年) |
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*「Movie Grammer & Image Technique」 九州東海大学応用情報学部紀要 Vol.6, pp.1-14 (2004年) [http://www.hi-ho.ne.jp/sumioka-info/resouce/grammar&technique.pdf PDF] |
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*「Isagogics for Cinema-Aesthetics」 九州東海大学応用情報学部紀要 Vol.5, pp.1-8 (2005年) [http://www.hi-ho.ne.jp/sumioka-info/resouce/cinema_aesthetics.pdf PDF] |
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*「お笑いのレトリック」(2006年) |
*「お笑いのレトリック」(2006年) |
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*「アクション映画とは何か」(2007年) |
*「アクション映画とは何か」(2007年) |
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===翻訳=== |
===翻訳=== |
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* ウリクト『規範と行動の論理学』(東海大学出版会、2000年、ISBN 9784486015109) |
* ウリクト『規範と行動の論理学』(東海大学出版会、2000年、ISBN 9784486015109) |
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== 外部リンク == |
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*[http://www.hi-ho.ne.jp/sumioka-info 純丘曜彰映像文化研究室] - 純丘のホームページ |
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*[http://www.edp.eng.tamagawa.ac.jp/~sumioka/ 純丘曜彰アネックス哲学研究室] - 玉川大学にある純丘のページ |
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*[http://blog.livedoor.jp/sumioka_t/ 純丘曜彰のドイツ大学講義日誌] - 純丘の個人ブログ(旧) |
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*[http://sumiokateruaki.blog2.fc2.com/ 純丘曜彰教授博士の哲学手帖] - 純丘の個人ブログ(新) |
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== 出典 == |
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* 『論理・行動・生活そして経営』あとがき |
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* [http://www.hi-ho.ne.jp/sumioka-info/profile.html 純丘曜彰の略歴] |
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{{Normdaten}} |
{{Normdaten}} |
2016年6月15日 (水) 15:13時点における版
純丘 曜彰 | |
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誕生 |
1962年 東京都 |
職業 | 大学教授、小説家、クリエーター |
主題 | 哲学、映画学 |
代表作 |
『論理・行動・生活そして経営』 「エンターテイメント映画の文法』 『人気テレビ番組の文法』 『死体は血を流さない』 『夢見る幽霊』 |
ウィキポータル 文学 |
純丘 曜彰(すみおか てるあき、Teruaki Georges Sumioka1962年 - )は、日本の大学教授。
東京生まれ。博士(美術)(東京芸術大学)、文学修士(東京大学)。東海大学准教授、ヨハネス・グーテンベルク大学マインツ(マインツ大学)客員教授を経て、大阪芸術大学芸術学部教授。
思想
インターネット上での発言も多く、自らの個人的意見を、度々発信している。熊本地震に際し、「モンスター被災者に注意」という題で、誤った事実認識のもと被災者の振る舞いを弾劾したが、批判が集中し、記事は削除された。
学歴
職歴
- 1998年 九州東海大学専任講師
- 2003年 九州東海大学准教授
- 2005年 大阪芸術大学客員教授
- 2008年 東海大学准教授
- 2008年 ヨハンネス・グーテンベルク大学客員教授
- 2010年 大阪芸術大学教授
作品
小説
- 『夢見る幽霊』(瓦塔院出版、2014年)
- 『死体は血を流さない:聖堂騎士団 vs 救院騎士団 サンタクロースの錬金術とスペードの女王に関する科学研究費B海外学術調査報告書』(三交社、2009年、ISBN 9784879195968)
専門書・一般書
- 『人気テレビ番組の文法』(フィルムアート社、2006年、ISBN 9784845906970)
- 『ハイジに会いたい!』(三修社、2006年、ISBN 9784384040845)
- 『エンターテイメント映画の文法』(フィルムアート社、2005年、ISBN 9784845905744)
- 『きらめく映像ビジネス!』(集英社、2004年、ISBN 9784087202595)
- 『論理・行動・生活そして経営』(東海大学出版会、2001年、ISBN 9784486015390)
主要論文
- 「Dogmas of Modern Philosophy」(1985年)
- 「近代哲学の三つのドグマ」 九州東海大学一般教育紀要 Vol.11 (1998年)※1985年の邦訳
- 「社会的構成原理としてのサービス」 経済社会学会年報 Vol.21, pp.117-123 (1999年)
- 「お笑いのレトリック」(2006年)
- 「アクション映画とは何か」(2007年)
- 「Critique of art Interpretation: The Possibility of Art-science」東海大学総合経営学部紀要 (2), 21-28, 2009
- 「The Invisible Beauty of Cinema」大阪芸術大学紀要 (34), 27-36, 2011
- 「Bricolage: Coco Chanel vs. Lévi-Strauss」大阪芸術大学紀要 (35), 2012
翻訳
- ウリクト『規範と行動の論理学』(東海大学出版会、2000年、ISBN 9784486015109)