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2016年6月8日 (水) 03:01時点における版
つのだ じろう | |
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本名 |
角田 次朗 (つのだ じろう) |
生誕 |
1936年7月3日(88歳) 日本・東京府東京市下谷区 (現・東京都台東区) |
国籍 | 日本 |
職業 | 漫画家 |
活動期間 | 1955年 - |
ジャンル |
少年漫画 青年漫画 |
代表作 |
『忍者あわて丸』 『恐怖新聞』 『空手バカ一代』 『うしろの百太郎』 |
受賞 |
1961年:第 2回講談社児童まんが賞 (『ばら色の海』) |
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つのだ じろう(本名、角田次朗(つのだ じろう)、男性、1936年7月3日 - )は、日本の漫画家、心霊研究家。東京府東京市下谷区豊住町(現在の東京都台東区下谷1丁目)出身。血液型O型。
八人兄弟の次男。四弟のつのだたかしはリュート奏者、末弟のつのだ☆ひろはミュージシャン。 漫画原作者・ゲームクリエイターのビトウゴウは息子である。
人物
東京の下町に育つが、小学二年で家族で福島県に疎開。戦後の中学二年のおり東京に戻り、新宿区立淀橋中学校、東京都立青山高等学校卒業。
高校在学中に漫画家の島田啓三に師事し、昭和30年(1955年)、『漫画少年』に「新桃太郎」が掲載され漫画家デビュー。この作品はわずか3ページほどの短編であるが、師である島田から何度も書き直しを命じられ、苦心の末投稿を許されて掲載されたものだという。
やがてその繋がりで新漫画党に入党。豊島区のトキワ荘に通う事になる。当時は生真面目な青年で、トキワ荘仲間(新漫画党)の活動方針の違いに激怒し抗議文を書いて飛び出すが、藤子不二雄(藤本弘)から返書をもらい、心機一転。戻ってきた時に彼らの漫画に対する情熱を目の当たりにし、それからというものトキワ荘仲間の「道楽派?」になる、というエピソードは語り草となった。その人となりの変貌は、藤本曰く、「クソマジメの典型みたいな男だったけど、マジメが取れてクソだけ残った」とのこと[1]。つのだ自身、このフレーズが好きだと云う[要出典]。
デビューから3年後にUFOを目撃し、趣味でオカルトを研究。日本の心霊研究の第一人者となる。
初のヒット作『ルミちゃん教室』以後、初期は主としてギャグ漫画を書いていた。『忍者あわて丸』(テレビアニメ『ピュンピュン丸』の原作)、『空手バカ一代』などでもヒットを飛ばす。後に『うしろの百太郎』や『恐怖新聞』などのオカルトホラー漫画で一大ブームを巻き起こした。主に『週刊少年マガジン』(講談社)、『週刊少年サンデー』(小学館)、『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)や『週刊少年キング』(少年画報社)などで活躍。
オカルト、恐怖怪談系の作品の他にも、極真空手の世界を描いた『空手バカ一代』や本格的将棋漫画の草分け的存在となった『5五の龍』、様々な女性達の運命をリアルに描いた『女たちの詩』シリーズなど、TVドラマ化された漫画も数作ある。ギャグからシビアなもの、少年・少女向けから大人向けまでと、オールラウンドな漫画家である(後述の作品リストを参照)。
「恐怖マンガとしての表現」の範囲でエンターテインメント性を重視し、心霊研究に関しては、単なる興味本位の「心霊スポット巡り」や「狐狗狸(こっくり)さん」といった、霊を弄ぶような行為に警鐘を鳴らし続けた。「先祖を大切にする事」「守護霊の存在」といった内容を漫画作品や執筆、時には出演したTV番組や講演などで常に訴え続けてきた。また「超能力・霊能力」の実証研究や分析もしている。
将棋アマ4段、スキー1級、書道三段、催眠術、空手、剣道、浮世絵春画など多趣味で知られている。特に将棋については『5五の龍』他の作品に見られる通り造詣が深い。
略歴
- 1955年 - 『漫画少年』に「新桃太郎」でデビュー。新漫画党に入党し、トキワ荘グループの一員となる。
- 1958年 - 月刊漫画誌『りぼん』(集英社)に連載された「ルミちゃん教室」が人気を博す。
- 1961年 - 少年・少女・青年誌などに話題作を発表し続け「第2回講談社漫画賞」を受賞。
- 1963年 - 石森章太郎、鈴木伸一、藤子不二雄らと共にアニメ製作会社スタジオ・ゼロを設立する。
- 1971年 - スタジオ・ゼロ解散。
- 1971年 - 『週刊少年マガジン』(講談社)に掲載された「空手バカ一代」が人気を博し、のちにテレビアニメも製作された。
- 1973年 - 『週刊少年マガジン』誌上で「うしろの百太郎」、『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)誌上で「恐怖新聞」をそれぞれ連載。以後、心霊研究家としても活躍するようになる。
作品リスト
- スーパー万兵衛(1957年、月刊「少年」、光文社)
- ルミちゃん教室(1958年、りぼん、集英社)
- ばら色の海(1961年、なかよし、講談社)
- ブラック団(1964年、週刊少年サンデー、小学館)
- 俺の太陽(1965年 - 1966年、週刊少年サンデー、小学館)
- 忍者あわて丸(1965年 - 1968年、週刊少年キング、少年画報社、TVアニメ「ピュンピュン丸」の原作)
- 怪虫カブトン(1966年、週刊少年サンデー)
- グリグリ(1967年、週刊少年サンデー、小学館、「怪虫カブトン」の脇役だったグリグリを主人公にした作品)
- グリグリジャイアンツ(1977年、小学一年生)
- てなもんや一本槍(1968年、週刊少年サンデー、小学館、同名のテレビコメディのコミカライズ版、原作:香川登志緒)
- 發の罠(1969年、プレイコミック11月10日号、秋田書店)
- 虹を呼ぶ拳(1969年 - 1971年、冒険王、秋田書店)
- 空手バカ一代(1971年 - 1973年、週刊少年マガジン、講談社)
- 泣くな! 十円(1971年 - 1973年、週刊少年チャンピオン、秋田書店)
- 女たちの詩シリーズ(1971年 - 1973年、プレイコミック、秋田書店)
- うしろの百太郎(1973年 - 1976年、週刊少年マガジン)
- 亡霊学級(1973年、週刊少年チャンピオン)
- 恐怖新聞(1973年 - 1976年、週刊少年チャンピオン)
- メギドの火(1976年、週刊少年サンデー)
- その他くん(1976年、週刊少年マガジン)
- 呪凶介PSI霊査室(1977年、週刊少年キング)
- ゴッドハンド(1978年、週刊少年チャンピオン)
- 魔子(1978年、ビッグコミック、小学館)
- 5五の龍(1978年 - 1980年、週刊少年キング)
- 銀座花族(1980年、週刊女性、主婦と生活社、TVドラマ「虹子の冒険」の原作)
- 真夜中のラヴ・レター(1981年、週刊女性、主婦と生活社)
- 蓮華伝説(漫画ゴラク)
- ときめきの墓(1977年 - 1978年、週刊明星、集英社)
- 新うしろの百太郎(週刊少年マガジン、講談社)
- 新説百物語(1987年 - 1990年、月刊ハロウィン、朝日ソノラマ)
- ホラーペンション(1987年、月刊ハロウィン、TVドラマ化)
- 学園七不思議(1986年 - 1989年、サスペリア、秋田書店、TVアニメ「ハイスクールミステリー学園七不思議」の原作)
- 恐怖新聞II(1990年 - 1993年、サスペリア)
- うしろの百太郎 平成版
- 恐怖新聞 平成版
- うしろの始皇帝(2006年、学習研究社刊)活字本新刊
- つのだじろうの浮世絵春画ばなし(2007年ソフトバンククリエィテブ刊)活字本新刊
他、短編など多数。
アシスタント
関連
脚注
- ^ テレビ朝日系 『驚きももの木20世紀』 「トキワ荘の時代・マンガが青春だったころ」(1995年1月6日)