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[[File:MeridianDunedin.jpg|thumb|right|400px|[[ニュージーランド]]南島[[ダニーデン]]の{{仮リンク|メリディアン・モール (ダニーデン)|label=メリディアン・モール|en|Meridian Mall, Dunedin}}の壁面の上部には、2つのアンカーストア、{{仮リンク|Kマート・オーストラリア|label=Kマート・ニュージーランド|en|Kmart New Zealand}}と{{仮リンク|アーサー・バーネット|en|Arthur Barnett Ltd}}の[[ロゴタイプ]]が掲げられている。]]
[[File:MeridianDunedin.jpg|thumb|right|300px|[[ニュージーランド]]南島[[ダニーデン]]の{{仮リンク|メリディアン・モール (ダニーデン)|label=メリディアン・モール|en|Meridian Mall, Dunedin}}の壁面の上部には、2つのアンカーストア、{{仮リンク|Kマート・オーストラリア|label=Kマート・ニュージーランド|en|Kmart New Zealand}}と{{仮リンク|アーサー・バーネット|en|Arthur Barnett Ltd}}の[[ロゴタイプ]]が掲げられている。]]
'''アンカーストア'''、ないし、'''アンカー・ストア'''({{lang-en|anchor store}})は、[[ショッピングセンター|ショッピングセンターやショッピングモール]]において、集客の中核となる最も大規模な[[小売]]店舗のことであり<ref>{{Weblio|アンカー・ストア|2=DBM用語辞典}}</ref>、通常は[[百貨店]]か、おもな[[チェーンストア|小売りチェーン]]の大規模店舗である<ref name="shinki">{{Citeweb|url=http://www.shinki-kaitaku.com/s07_word/a/a69.html|title=新規開拓用語集 アンカーストア|publisher=新規開拓.com/株式会社セルプス|accessdate=2016-05-04}}</ref>。ただし、場合によっては、[[飲食店]]や[[娯楽施設]]がアンカーストアとされることもある<ref name="shinki" />。
'''アンカーストア'''({{Lang-en|anchor store}}、'''アンカー・ストア'''とも表記)は、[[ショッピングセンター|ショッピングセンターやショッピングモール]]において、集客の中核となる最も大規模な[[小売]]店舗のことであり、通常は[[百貨店]]か、おもな[[チェーンストア|小売りチェーン]]の大規模店舗である<ref name="shinki">{{Cite web|和書|url=http://www.shinki-kaitaku.com/s07_word/a/a69.html|title=新規開拓用語集 アンカーストア|publisher=新規開拓.com/株式会社セルプス|accessdate=2016-05-04|archiveurl=https://web.archive.org/web/20180108235031/http://www.shinki-kaitaku.com/s07_word/a/a69.html |archivedate=2018-01-08}}</ref>。ただし、場合によっては、[[飲食店]]や[[娯楽施設]]がアンカーストアとされることもある<ref name="shinki" />。


同様の意味で用いられる表現としては、'''アンカーテナント'''<ref>{{Cite web|url=http://www.dynamic-m.co.jp/pdf/pdf-ronbun/ronbun50.pdf|format=PDF|title=寄稿論文 SCのアンカーテナントとは何か|publisher=ダイナミックマーケティング社|accessdate=2016-05-04}} - 初出は、SC JAPAN TODAY 2013年12月号。</ref>、'''キーテナント'''<ref>{{Weblio|キーテナン|2=フラチャズ用語集}}</ref>、'''マグネットストア'''<ref name="shinki-tenant">{{Cite web|url=http://www.shinki-kaitaku.com/s07_word/ta/te101.html|title=新規開拓用語集 テナント|publisher=新規開拓.com/株式会社セルプス|accessdate=2016-05-04}}</ref>などがあり、英語では「ドロー・テナント (draw tenant)」ともいう。日本語の'''アンカー店'''<ref name="fctimes">{{Cite web|url=http://fctimes.jp/current/y14m02/021614_tokushu.html|title=20年以内に全米ショッピングモールの半数が消滅する|publisher=フランチャイズタイムズジャパン|accessdate=2016-05-05}}</ref>、'''核店舗'''も同義とされる<ref name="shinki-tenant" />。また文脈によっては単に'''アンカー'''と称することもある<ref name="fctimes" />。
同様の意味で用いられる表現としては、'''アンカーテナント'''<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.dynamic-m.co.jp/pdf/pdf-ronbun/ronbun50.pdf|format=PDF|title=寄稿論文 SCのアンカーテナントとは何か|publisher=ダイナミックマーケティング社|accessdate=2016-05-04}} - 初出は、SC JAPAN TODAY 2013年12月号。</ref>、'''キーテナント'''<ref>{{Cite web|和書|author=西山貴仁 |url=https://diamond-rm.net/management/80463/2/ |title=ウィズコロ時代のショッピグセンター経営21 SCの定義や「あるべき論」からの脱却が、コロナ後を生き抜くのに重要な理由 |website=DIAMOND Chain Store オン |date=2021-04-14 |accessdate=2022-04-27}}</ref>、'''メインテナント'''、'''マグネットストア'''<ref name="shinki-tenant">{{Cite web|和書|url=http://www.shinki-kaitaku.com/s07_word/ta/te101.html|title=新規開拓用語集 テナント|publisher=新規開拓.com/株式会社セルプス|accessdate=2016-05-04|archiveurl=https://web.archive.org/web/20171108205620/http://www.shinki-kaitaku.com/s07_word/ta/te101.html |archivedate=2017-11-08}}</ref>などがあり、英語では「ドロー・テナント (draw tenant)」ともいう。日本語の'''アンカー店'''<ref name="fctimes">{{Cite web|和書|url=http://fctimes.jp/current/y14m02/021614_tokushu.html|title=20年以内に全米ショッピングモールの半数が消滅する|publisher=フランチャイズタイムズジャパン|accessdate=2016-05-05}}</ref>、'''核店舗'''、'''核テナント'''も同義とされる<ref name="shinki-tenant" />。また文脈によっては単に'''アンカー'''と称することもある<ref name="fctimes" />。


これとは別に、ショッピングセンターとは無関係に、多数の店舗を展開するチェーンにおいて比較的少数の特に重要な店舗を、'''アンカーストア'''、'''アンカー店'''と称することがある<ref name="thj">{{Cite web|url=http://www.apparel-mag.com/abm/article/trend/156|title=トミーヒルフィガー心斎橋店オープン 世界24店舗目のアンカーストア 西条真義社長「日本は今後も重要な市場」|publisher=Apparel Business Magazine/繊維流通研究会|accessdate=2016-05-05|quote=今回の心斎橋店についてトミーヒルフィガージャパンの西条真義社長は「日本は今後も極めて重要な市場」と前置きし、「西日本でも屈指の集客力を持つ心斎橋にアンカー店をオープンすることはマーケティング的にも意味がある。...}}</ref>。
これとは別に、ショッピングセンターとは無関係に、多数の店舗を展開するチェーンにおいて比較的少数の特に重要な店舗を、'''アンカーストア'''、'''アンカー店'''と称することがある<ref name="thj">{{Cite web|和書|url=http://www.apparel-mag.com/abm/article/trend/156|title=トミーヒルフィガー心斎橋店オープン 世界24店舗目のアンカーストア 西条真義社長「日本は今後も重要な市場」|publisher=Apparel Business Magazine/繊維流通研究会|accessdate=2016-05-05|quote=今回の心斎橋店についてトミーヒルフィガージャパンの西条真義社長は「日本は今後も極めて重要な市場」と前置きし、「西日本でも屈指の集客力を持つ心斎橋にアンカー店をオープンすることはマーケティング的にも意味がある。...}}</ref>。


== アメリカ合衆国のショッピングセンターにおけるアンカーストア ==
== アメリカ合衆国のショッピングセンターにおけるアンカーストア ==
[[ショッピングセンター]]がいちはやく20世紀半ばから発達した[[アメリカ合衆国]]では、20世紀末の段階で、ショッピングセンターの中核となるアンカーストアの有無や、地元資本ではなく全国的なチェーンがアンカーストアとして出店するか否かが、ショッピングセンターの経営を左右すると考えられるようになっていた<ref name="nyt">{{Cite news|newspaper=The New York Times|title=WHAT'S NEW IN SHOPPING MALLS; Putting a Bloomingdale's In Towns Big and Small|first=Jennifer|last=Stoffel|date=1988-08-07|url=http://www.nytimes.com/1988/08/07/business/what-s-new-in-shopping-malls-putting-a-bloomingdale-s-in-towns-big-and-small.html|accessdate=2016-05-04}}</ref>。アンカーストアは、当初は[[シアーズ|シアーズ・ローバック]]に代表される百貨店であったが、百貨店業態の衰退とともに、他の大型店舗をアンカーストアに据える動きも出てきている<ref name="fctimes" /><ref name="nyt" />。
[[ショッピングセンター]]がいちはやく20世紀半ばから発達した[[アメリカ合衆国]]では、20世紀末の段階で、ショッピングセンターの中核となるアンカーストアの有無や、地元資本ではなく全国的なチェーンがアンカーストアとして出店するか否かが、ショッピングセンターの経営を左右すると考えられるようになっていた<ref name="nyt">{{Cite news|newspaper=The New York Times|title=WHAT'S NEW IN SHOPPING MALLS; Putting a Bloomingdale's In Towns Big and Small|first=Jennifer|last=Stoffel|date=1988-08-07|url=https://www.nytimes.com/1988/08/07/business/what-s-new-in-shopping-malls-putting-a-bloomingdale-s-in-towns-big-and-small.html|accessdate=2016-05-04}}</ref>。アンカーストアは、当初は[[シアーズ|シアーズ・ローバック]]に代表される百貨店であったが、百貨店業態の衰退とともに、他の大型店舗をアンカーストアに据える動きも出てきている<ref name="fctimes" /><ref name="nyt" />。


魅力的なアンカーストアの出店は、ショッピングセンターの成功を左右するため、デベロッパーはアンカーストアに対して、他のテナントよりも有利な出店条件を提示することが一般的であるとされる<ref>{{Cite book|和書|title=アメリカの大型店問題:小売業をめぐる公的制度と市場主義幻想|author=原田英生|authorlink=原田英生|pages=29-31}} [https://books.google.co.jp/books?id=rwdpTcX61RUC&pg=PA31&lpg=PA31&dq=アンカーストア&source=bl&ots=s0SPIfHwLF&sig=UHfCmJCKEgKYfy3zYgRBJKsSL2Y&hl=ja&sa=X&ved=0ahUKEwjHh5LYmsLMAhUKKJQKHd91BIk4ChDoAQgxMAU#v=onepage&q=アンカーストア&f=false Google books]</ref>。また、他の比較的小規模なテナントは、特定のアンカーストアが撤退した場合に応じた内容を契約に盛り込むことを求めることがしばしばある<ref name="biz-enc">{{Cite web|url=https://www.shopify.com/encyclopedia/anchor-store|title=Anchor Store|publisher=Shopify|accessdate=2016-05-04}}</ref>。
魅力的なアンカーストアの出店は、ショッピングセンターの成功を左右するため、デベロッパーはアンカーストアに対して、他のテナントよりも有利な出店条件を提示することが一般的であるとされる<ref>{{Cite book|和書|title=アメリカの大型店問題:小売業をめぐる公的制度と市場主義幻想|author=原田英生|authorlink=原田英生|pages=29-31}} [https://books.google.co.jp/books?id=rwdpTcX61RUC&pg=PA31&lpg=PA31&dq=アンカーストア&source=bl&ots=s0SPIfHwLF&sig=UHfCmJCKEgKYfy3zYgRBJKsSL2Y&hl=ja&sa=X&ved=0ahUKEwjHh5LYmsLMAhUKKJQKHd91BIk4ChDoAQgxMAU#v=onepage&q=アンカーストア&f=false Google books]</ref>。また、他の比較的小規模なテナントは、特定のアンカーストアが撤退した場合に応じた内容を契約に盛り込むことを求めることがしばしばある<ref name="biz-enc">{{Cite web|url=https://www.shopify.com/encyclopedia/anchor-store|title=Anchor Store|publisher=Shopify|accessdate=2016-05-04}}</ref>。
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大規模なショッピングセンターの場合には、アンカーストアが複数おかれることもあり、2つのアンカーストアがある場合は、施設の両端に配置されることがよくある<ref name="biz-enc" />。[[1992年]]に開業した、世界最大級の規模をもつ[[モール・オブ・アメリカ]]は、四角形に近い巨大な施設の四隅に、[[シアーズ]]、[[ノードストローム]]、[[メイシーズ]]、[[ブルーミングデールズ]]と4つの百貨店をアンカーストアとして配置していたが<ref>{{Cite web|url=http://www.chainimage.com/image/mall-of-america-map-printable-650-x-434-352-kb-jpeg-mall-of-america|title=Mall of America Map Printable|publisher=chainimage|accessdate=2016-05-04}}</ref>、このうちブルーミングデールズは[[2012年]]に撤退した<ref>{{Cite news|newspaper=Minneapolis/St.Paul Business Journal|date=2012-01-04|title=Mall of America losing anchor store Bloomingdale's|first=Ed|last=Stych|url=http://www.bizjournals.com/twincities/news/2012/01/04/bloomingdales-closing-moa-store.html|accessdate=2016-05-04}}</ref>。このように、もともと複数のアンカーストアを配していたショッピングセンターの中には、その一部が撤退した状態で営業を継続している例も増えている<ref name="fctimes" />。
大規模なショッピングセンターの場合には、アンカーストアが複数おかれることもあり、2つのアンカーストアがある場合は、施設の両端に配置されることがよくある<ref name="biz-enc" />。[[1992年]]に開業した、世界最大級の規模をもつ[[モール・オブ・アメリカ]]は、四角形に近い巨大な施設の四隅に、[[シアーズ]]、[[ノードストローム]]、[[メイシーズ]]、[[ブルーミングデールズ]]と4つの百貨店をアンカーストアとして配置していたが<ref>{{Cite web|url=http://www.chainimage.com/image/mall-of-america-map-printable-650-x-434-352-kb-jpeg-mall-of-america|title=Mall of America Map Printable|publisher=chainimage|accessdate=2016-05-04}}</ref>、このうちブルーミングデールズは[[2012年]]に撤退した<ref>{{Cite news|newspaper=Minneapolis/St.Paul Business Journal|date=2012-01-04|title=Mall of America losing anchor store Bloomingdale's|first=Ed|last=Stych|url=http://www.bizjournals.com/twincities/news/2012/01/04/bloomingdales-closing-moa-store.html|accessdate=2016-05-04}}</ref>。このように、もともと複数のアンカーストアを配していたショッピングセンターの中には、その一部が撤退した状態で営業を継続している例も増えている<ref name="fctimes" />。


[[アメリカ合衆国]]などにおいてアンカーストアとされることがよくある例としては、[[百貨店]]である[[シアーズ]]<ref name="fctimes" /><ref name="nyt" />、[[メイシーズ]]<ref name="fctimes" /><ref name="biz-enc" />、[[ノードストローム]]<ref name="biz-enc" />、{{仮リンク|フォン・マウアー|en|Von Maur}}<ref name="biz-enc" />、[[J.C.ペニー]]<ref name="fctimes" /><ref name="biz-enc" />、[[ロード・アンド・テイラー]]<ref name="biz-enc" />、[[ニーマン・マーカス]]<ref name="fctimes" />、[[サックス・フィフス・アベニュー]]<ref name="fctimes" />、{{仮リンク|ヤンカース|en|Younkers}}、{{仮リンク|コールズ (百貨店)|label=コールズ|en|Kohl's}}、{{仮リンク|バーグナーズ|en|Bergner's}}、{{仮リンク|ディラーズ (百貨店)|label=ディラーズ|en|Dillard's}}、{{仮リンク|カーソンズ|en|Carson's}}、{{仮リンク|ハーバーガーズ|en|Herberger's}}、{{仮リンク|エルダー・ビアマン|en|Elder-Beerman}}、{{仮リンク|ボストンストア|en|Boston Store}}、{{仮リンク|ベルク (百貨店)|label=ベルク|en|Belk}}、[[ブルーミングデールズ]]、{{仮リンク|ザ・ボントン|en|The Bon-Ton}}や、[[スポーツ器具|スポーツ用品]]などを扱う{{仮リンク|ディックス・スポーティング・グッズ|en|Dick's Sporting Goods}}、[[バス・プロ・ショップス]]などがある。かつて存在した同様の例としては、百貨店では{{仮リンク|モンゴメリー・ワード|en|Montgomery Ward}}、{{仮リンク|マーヴィンズ|en|Mervyn's}}、{{仮リンク|イートンズ|en|Eaton's}}([[カナダ]]の百貨店)、{{仮リンク|ラザルス (百貨店)|label=ラザルス|en|Lazarus (department store)}}、{{仮リンク|フォーリーズ|en|Foley's}}、{{仮リンク|マーシャル・フィールズ|en|Marshall Field's}}、{{仮リンク|ヘクツ|en|Hecht's}}、{{仮リンク|パリジャン (百貨店)|label=パリジャン|en|Parisian (department store)}}、{{仮リンク|ザンガー=ハリス|en|Sanger-Harris}}などがあり、スポーツ用品店では{{仮リンク|ギャリアンズ|en|Galyan's}}がある。
[[アメリカ合衆国]]などにおいてアンカーストアとされることがよくある例としては、[[百貨店]]である[[シアーズ]]<ref name="fctimes" /><ref name="nyt" />、[[メイシーズ]]<ref name="fctimes" /><ref name="biz-enc" />、[[ノードストローム]]<ref name="biz-enc" />、{{仮リンク|フォン・マウアー|en|Von Maur}}<ref name="biz-enc" />、[[J.C.ペニー]]<ref name="fctimes" /><ref name="biz-enc" />、[[ロード・アンド・テイラー]]<ref name="biz-enc" />、[[ニーマン・マーカス]]<ref name="fctimes" />、[[サックス・フィフス・アベニュー]]<ref name="fctimes" />、{{仮リンク|ヤンカース|en|Younkers}}、[[コールズ (百貨店)|コールズ]]、{{仮リンク|バーグナーズ|en|Bergner's}}、{{仮リンク|ディラーズ (百貨店)|label=ディラーズ|en|Dillard's}}、{{仮リンク|カーソンズ|en|Carson's}}、{{仮リンク|ハーバーガーズ|en|Herberger's}}、{{仮リンク|エルダー・ビアマン|en|Elder-Beerman}}、{{仮リンク|ボストンストア|en|Boston Store}}、{{仮リンク|ベルク (百貨店)|label=ベルク|en|Belk}}、[[ブルーミングデールズ]]、{{仮リンク|ザ・ボントン|en|The Bon-Ton}}や、[[スポーツ器具|スポーツ用品]]などを扱う{{仮リンク|ディックス・スポーティング・グッズ|en|Dick's Sporting Goods}}、[[バス・プロ・ショップス]]などがある。かつて存在した同様の例としては、百貨店では{{仮リンク|モンゴメリー・ワード|en|Montgomery Ward}}、{{仮リンク|マーヴィンズ|en|Mervyn's}}、{{仮リンク|イートンズ|en|Eaton's}}([[カナダ]]の百貨店)、{{仮リンク|ラザルス (百貨店)|label=ラザルス|en|Lazarus (department store)}}、{{仮リンク|フォーリーズ|en|Foley's}}、{{仮リンク|マーシャル・フィールズ|en|Marshall Field's}}、{{仮リンク|ヘクツ|en|Hecht's}}、{{仮リンク|パリジャン (百貨店)|label=パリジャン|en|Parisian (department store)}}、{{仮リンク|ザンガー=ハリス|en|Sanger-Harris}}などがあり、スポーツ用品店では{{仮リンク|ギャリアンズ|en|Galyan's}}がある。


== 日本のショッピングセンターにおけるアンカーストア ==
== 日本のショッピングセンターにおけるアンカーストア ==
[[日本]]では、ショッピングセンターの規模によって、アンカーストア(核店舗)の業態も異なるものとされており、最も小規模なネイバーフッド・ショッピングセンターでは[[スーパーマーケット]]や[[ドラッグストア]]、これより一段階規模が大きいコミュニティ・ショッピングセンターでは[[ディスカウントストア]]、[[総合スーパー|ゼネラルマーチャンダイズストア]]などがアンカーストアとなり、さらに大きいリージョナル・ショッピングセンター以上の規模となると、[[百貨店]]や大型専門店がこれに加わるとされる<ref>{{Cite book|和書|title=スーパー合格販売士検定2級重要過去問題傾向の分析と合格対策|author=山口正浩|authorlink=山口正浩|page=63}} [https://books.google.co.jp/books?id=FK02euh60TcC&pg=PA63&lpg=PA63&dq=アンカーストア&source=bl&ots=T6Ng4YelnX&sig=JlBA1bp_FAWCZ2SPO6mKGQiUgcw&hl=ja&sa=X&ved=0ahUKEwjmuomiwcLMAhXLJpQKHcdlDAQ4ChDoAQguMAQ#v=onepage&q=アンカーストア&f=false Google books]</ref>。
[[日本]]では、ショッピングセンターの規模によって、アンカーストア(核店舗)の業態も異なるものとされており、最も小規模なネイバーフッド・ショッピングセンター(住宅街などで展開されているショップ)では[[スーパーマーケット]]や[[ドラッグストア]]、これより一段階規模が大きいコミュニティ・ショッピングセンターでは[[ディスカウントストア]]、[[総合スーパー|ゼネラルマーチャンダイズストア]]などがアンカーストアとなり、さらに大きいリージョナル・ショッピングセンター以上の規模となると、[[百貨店]]や大型専門店がこれに加わるとされる<ref>{{Cite book|和書|title=スーパー合格販売士検定2級重要過去問題傾向の分析と合格対策|author=山口正浩|authorlink=山口正浩|page=63}} [https://books.google.co.jp/books?id=FK02euh60TcC&pg=PA63&lpg=PA63&dq=アンカーストア&source=bl&ots=T6Ng4YelnX&sig=JlBA1bp_FAWCZ2SPO6mKGQiUgcw&hl=ja&sa=X&ved=0ahUKEwjmuomiwcLMAhXLJpQKHcdlDAQ4ChDoAQguMAQ#v=onepage&q=アンカーストア&f=false Google books]</ref>。


== チェーン店におけるアンカーストア ==
== チェーン店におけるアンカーストア ==
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{{デフォルトソート:あんかあすとあ}}
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[[Category:小売業]]
[[Category:小売業]]
[[Category:ショッピングセンター]]
[[Category:商業施設]]

2024年12月29日 (日) 01:27時点における最新版

ニュージーランド南島ダニーデンメリディアン・モール英語版の壁面の上部には、2つのアンカーストア、Kマート・ニュージーランド英語版アーサー・バーネット英語版ロゴタイプが掲げられている。

アンカーストア英語: anchor storeアンカー・ストアとも表記)は、ショッピングセンターやショッピングモールにおいて、集客の中核となる最も大規模な小売店舗のことであり、通常は百貨店か、おもな小売りチェーンの大規模店舗である[1]。ただし、場合によっては、飲食店娯楽施設がアンカーストアとされることもある[1]

同様の意味で用いられる表現としては、アンカーテナント[2]キーテナント[3]メインテナントマグネットストア[4]などがあり、英語では「ドロー・テナント (draw tenant)」ともいう。日本語のアンカー店[5]核店舗核テナントも同義とされる[4]。また文脈によっては単にアンカーと称することもある[5]

これとは別に、ショッピングセンターとは無関係に、多数の店舗を展開するチェーンにおいて比較的少数の特に重要な店舗を、アンカーストアアンカー店と称することがある[6]

アメリカ合衆国のショッピングセンターにおけるアンカーストア

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ショッピングセンターがいちはやく20世紀半ばから発達したアメリカ合衆国では、20世紀末の段階で、ショッピングセンターの中核となるアンカーストアの有無や、地元資本ではなく全国的なチェーンがアンカーストアとして出店するか否かが、ショッピングセンターの経営を左右すると考えられるようになっていた[7]。アンカーストアは、当初はシアーズ・ローバックに代表される百貨店であったが、百貨店業態の衰退とともに、他の大型店舗をアンカーストアに据える動きも出てきている[5][7]

魅力的なアンカーストアの出店は、ショッピングセンターの成功を左右するため、デベロッパーはアンカーストアに対して、他のテナントよりも有利な出店条件を提示することが一般的であるとされる[8]。また、他の比較的小規模なテナントは、特定のアンカーストアが撤退した場合に応じた内容を契約に盛り込むことを求めることがしばしばある[9]

大規模なショッピングセンターの場合には、アンカーストアが複数おかれることもあり、2つのアンカーストアがある場合は、施設の両端に配置されることがよくある[9]1992年に開業した、世界最大級の規模をもつモール・オブ・アメリカは、四角形に近い巨大な施設の四隅に、シアーズノードストロームメイシーズブルーミングデールズと4つの百貨店をアンカーストアとして配置していたが[10]、このうちブルーミングデールズは2012年に撤退した[11]。このように、もともと複数のアンカーストアを配していたショッピングセンターの中には、その一部が撤退した状態で営業を継続している例も増えている[5]

アメリカ合衆国などにおいてアンカーストアとされることがよくある例としては、百貨店であるシアーズ[5][7]メイシーズ[5][9]ノードストローム[9]フォン・マウアー英語版[9]J.C.ペニー[5][9]ロード・アンド・テイラー[9]ニーマン・マーカス[5]サックス・フィフス・アベニュー[5]ヤンカース英語版コールズバーグナーズ英語版ディラーズ英語版カーソンズ英語版ハーバーガーズ英語版エルダー・ビアマン英語版ボストンストア英語版ベルク英語版ブルーミングデールズザ・ボントン英語版や、スポーツ用品などを扱うディックス・スポーティング・グッズ英語版バス・プロ・ショップスなどがある。かつて存在した同様の例としては、百貨店ではモンゴメリー・ワード英語版マーヴィンズ英語版イートンズ英語版カナダの百貨店)、ラザルス英語版フォーリーズ英語版マーシャル・フィールズ英語版ヘクツ英語版パリジャン英語版ザンガー=ハリス英語版などがあり、スポーツ用品店ではギャリアンズ英語版がある。

日本のショッピングセンターにおけるアンカーストア

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日本では、ショッピングセンターの規模によって、アンカーストア(核店舗)の業態も異なるものとされており、最も小規模なネイバーフッド・ショッピングセンター(住宅街などで展開されているショップ)ではスーパーマーケットドラッグストア、これより一段階規模が大きいコミュニティ・ショッピングセンターではディスカウントストアゼネラルマーチャンダイズストアなどがアンカーストアとなり、さらに大きいリージョナル・ショッピングセンター以上の規模となると、百貨店や大型専門店がこれに加わるとされる[12]

チェーン店におけるアンカーストア

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アンカーストアアンカー店は、ショッピングセンターとは無関係に、多数の店舗を展開するチェーンにおいて比較的少数の特に重要な店舗を指す表現として用いられることがある[6]

脚注

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  1. ^ a b 新規開拓用語集 アンカーストア”. 新規開拓.com/株式会社セルプス. 2018年1月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年5月4日閲覧。
  2. ^ 寄稿論文 SCのアンカーテナントとは何か” (PDF). ダイナミックマーケティング社. 2016年5月4日閲覧。 - 初出は、SC JAPAN TODAY 2013年12月号。
  3. ^ 西山貴仁 (2021年4月14日). “ウィズコロナ時代のショッピングセンター経営21 SCの定義や「あるべき論」からの脱却が、コロナ後を生き抜くのに重要な理由”. DIAMOND Chain Store オンライン. 2022年4月27日閲覧。
  4. ^ a b 新規開拓用語集 テナント”. 新規開拓.com/株式会社セルプス. 2017年11月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年5月4日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g h i 20年以内に全米ショッピングモールの半数が消滅する”. フランチャイズタイムズジャパン. 2016年5月5日閲覧。
  6. ^ a b トミーヒルフィガー心斎橋店オープン 世界24店舗目のアンカーストア 西条真義社長「日本は今後も重要な市場」”. Apparel Business Magazine/繊維流通研究会. 2016年5月5日閲覧。 “今回の心斎橋店についてトミーヒルフィガージャパンの西条真義社長は「日本は今後も極めて重要な市場」と前置きし、「西日本でも屈指の集客力を持つ心斎橋にアンカー店をオープンすることはマーケティング的にも意味がある。...”
  7. ^ a b c Stoffel, Jennifer (1988年8月7日). “WHAT'S NEW IN SHOPPING MALLS; Putting a Bloomingdale's In Towns Big and Small”. The New York Times. https://www.nytimes.com/1988/08/07/business/what-s-new-in-shopping-malls-putting-a-bloomingdale-s-in-towns-big-and-small.html 2016年5月4日閲覧。 
  8. ^ 原田英生『アメリカの大型店問題:小売業をめぐる公的制度と市場主義幻想』、29-31頁。  Google books
  9. ^ a b c d e f g Anchor Store”. Shopify. 2016年5月4日閲覧。
  10. ^ Mall of America Map Printable”. chainimage. 2016年5月4日閲覧。
  11. ^ Stych, Ed (2012年1月4日). “Mall of America losing anchor store Bloomingdale's”. Minneapolis/St.Paul Business Journal. http://www.bizjournals.com/twincities/news/2012/01/04/bloomingdales-closing-moa-store.html 2016年5月4日閲覧。 
  12. ^ 山口正浩『スーパー合格販売士検定2級重要過去問題傾向の分析と合格対策』、63頁。  Google books