「アンカーストア」の版間の差分
File |
m Template:Weblio廃止のためテンプレート除去 + 要出典範囲追加 / リンク先は当記事になっています。Weblioを経由した循環参照。 |
||
(同じ利用者による、間の1版が非表示) | |||
1行目: | 1行目: | ||
[[File:MeridianDunedin.jpg|thumb|right|400px|[[ニュージーランド]]南島[[ダニーデン]]の{{仮リンク|メリディアン・モール (ダニーデン)|label=メリディアン・モール|en|Meridian Mall, Dunedin}}の壁面の上部には、2つのアンカーストア、{{仮リンク|Kマート・オーストラリア|label=Kマート・ニュージーランド|en|Kmart New Zealand}}と{{仮リンク|アーサー・バーネット|en|Arthur Barnett Ltd}}の[[ロゴタイプ]]が掲げられている。]] |
[[File:MeridianDunedin.jpg|thumb|right|400px|[[ニュージーランド]]南島[[ダニーデン]]の{{仮リンク|メリディアン・モール (ダニーデン)|label=メリディアン・モール|en|Meridian Mall, Dunedin}}の壁面の上部には、2つのアンカーストア、{{仮リンク|Kマート・オーストラリア|label=Kマート・ニュージーランド|en|Kmart New Zealand}}と{{仮リンク|アーサー・バーネット|en|Arthur Barnett Ltd}}の[[ロゴタイプ]]が掲げられている。]] |
||
'''アンカーストア'''、ないし、'''アンカー・ストア'''({{lang-en|anchor store}})は、[[ショッピングセンター|ショッピングセンターやショッピングモール]]において、集客の中核となる最も大規模な[[小売]]店舗のことであり |
'''アンカーストア'''、ないし、'''アンカー・ストア'''({{lang-en|anchor store}})は、[[ショッピングセンター|ショッピングセンターやショッピングモール]]において、集客の中核となる最も大規模な[[小売]]店舗のことであり、通常は[[百貨店]]か、おもな[[チェーンストア|小売りチェーン]]の大規模店舗である<ref name="shinki">{{Citeweb|url=http://www.shinki-kaitaku.com/s07_word/a/a69.html|title=新規開拓用語集 アンカーストア|publisher=新規開拓.com/株式会社セルプス|accessdate=2016-05-04}}</ref>。ただし、場合によっては、[[飲食店]]や[[娯楽施設]]がアンカーストアとされることもある<ref name="shinki" />。 |
||
同様の意味で用いられる表現としては、'''アンカーテナント'''<ref>{{Cite web|url=http://www.dynamic-m.co.jp/pdf/pdf-ronbun/ronbun50.pdf|format=PDF|title=寄稿論文 SCのアンカーテナントとは何か|publisher=ダイナミックマーケティング社|accessdate=2016-05-04}} - 初出は、SC JAPAN TODAY 2013年12月号。</ref>、'''キーテナント''' |
同様の意味で用いられる表現としては、'''アンカーテナント'''<ref>{{Cite web|url=http://www.dynamic-m.co.jp/pdf/pdf-ronbun/ronbun50.pdf|format=PDF|title=寄稿論文 SCのアンカーテナントとは何か|publisher=ダイナミックマーケティング社|accessdate=2016-05-04}} - 初出は、SC JAPAN TODAY 2013年12月号。</ref>、{{要出典範囲|'''キーテナント'''|date=2017年11月}}、'''マグネットストア'''<ref name="shinki-tenant">{{Cite web|url=http://www.shinki-kaitaku.com/s07_word/ta/te101.html|title=新規開拓用語集 テナント|publisher=新規開拓.com/株式会社セルプス|accessdate=2016-05-04}}</ref>などがあり、英語では「ドロー・テナント (draw tenant)」ともいう。日本語の'''アンカー店'''<ref name="fctimes">{{Cite web|url=http://fctimes.jp/current/y14m02/021614_tokushu.html|title=20年以内に全米ショッピングモールの半数が消滅する|publisher=フランチャイズタイムズジャパン|accessdate=2016-05-05}}</ref>、'''核店舗'''も同義とされる<ref name="shinki-tenant" />。また文脈によっては単に'''アンカー'''と称することもある<ref name="fctimes" />。 |
||
これとは別に、ショッピングセンターとは無関係に、多数の店舗を展開するチェーンにおいて比較的少数の特に重要な店舗を、'''アンカーストア'''、'''アンカー店'''と称することがある<ref name="thj">{{Cite web|url=http://www.apparel-mag.com/abm/article/trend/156|title=トミーヒルフィガー心斎橋店オープン 世界24店舗目のアンカーストア 西条真義社長「日本は今後も重要な市場」|publisher=Apparel Business Magazine/繊維流通研究会|accessdate=2016-05-05|quote=今回の心斎橋店についてトミーヒルフィガージャパンの西条真義社長は「日本は今後も極めて重要な市場」と前置きし、「西日本でも屈指の集客力を持つ心斎橋にアンカー店をオープンすることはマーケティング的にも意味がある。...}}</ref>。 |
これとは別に、ショッピングセンターとは無関係に、多数の店舗を展開するチェーンにおいて比較的少数の特に重要な店舗を、'''アンカーストア'''、'''アンカー店'''と称することがある<ref name="thj">{{Cite web|url=http://www.apparel-mag.com/abm/article/trend/156|title=トミーヒルフィガー心斎橋店オープン 世界24店舗目のアンカーストア 西条真義社長「日本は今後も重要な市場」|publisher=Apparel Business Magazine/繊維流通研究会|accessdate=2016-05-05|quote=今回の心斎橋店についてトミーヒルフィガージャパンの西条真義社長は「日本は今後も極めて重要な市場」と前置きし、「西日本でも屈指の集客力を持つ心斎橋にアンカー店をオープンすることはマーケティング的にも意味がある。...}}</ref>。 |
2017年11月8日 (水) 12:25時点における版
アンカーストア、ないし、アンカー・ストア(英語: anchor store)は、ショッピングセンターやショッピングモールにおいて、集客の中核となる最も大規模な小売店舗のことであり、通常は百貨店か、おもな小売りチェーンの大規模店舗である[1]。ただし、場合によっては、飲食店や娯楽施設がアンカーストアとされることもある[1]。
同様の意味で用いられる表現としては、アンカーテナント[2]、キーテナント[要出典]、マグネットストア[3]などがあり、英語では「ドロー・テナント (draw tenant)」ともいう。日本語のアンカー店[4]、核店舗も同義とされる[3]。また文脈によっては単にアンカーと称することもある[4]。
これとは別に、ショッピングセンターとは無関係に、多数の店舗を展開するチェーンにおいて比較的少数の特に重要な店舗を、アンカーストア、アンカー店と称することがある[5]。
アメリカ合衆国のショッピングセンターにおけるアンカーストア
ショッピングセンターがいちはやく20世紀半ばから発達したアメリカ合衆国では、20世紀末の段階で、ショッピングセンターの中核となるアンカーストアの有無や、地元資本ではなく全国的なチェーンがアンカーストアとして出店するか否かが、ショッピングセンターの経営を左右すると考えられるようになっていた[6]。アンカーストアは、当初はシアーズ・ローバックに代表される百貨店であったが、百貨店業態の衰退とともに、他の大型店舗をアンカーストアに据える動きも出てきている[4][6]。
魅力的なアンカーストアの出店は、ショッピングセンターの成功を左右するため、デベロッパーはアンカーストアに対して、他のテナントよりも有利な出店条件を提示することが一般的であるとされる[7]。また、他の比較的小規模なテナントは、特定のアンカーストアが撤退した場合に応じた内容を契約に盛り込むことを求めることがしばしばある[8]。
大規模なショッピングセンターの場合には、アンカーストアが複数おかれることもあり、2つのアンカーストアがある場合は、施設の両端に配置されることがよくある[8]。1992年に開業した、世界最大級の規模をもつモール・オブ・アメリカは、四角形に近い巨大な施設の四隅に、シアーズ、ノードストローム、メイシーズ、ブルーミングデールズと4つの百貨店をアンカーストアとして配置していたが[9]、このうちブルーミングデールズは2012年に撤退した[10]。このように、もともと複数のアンカーストアを配していたショッピングセンターの中には、その一部が撤退した状態で営業を継続している例も増えている[4]。
アメリカ合衆国などにおいてアンカーストアとされることがよくある例としては、百貨店であるシアーズ[4][6]、メイシーズ[4][8]、ノードストローム[8]、フォン・マウアー[8]、J.C.ペニー[4][8]、ロード・アンド・テイラー[8]、ニーマン・マーカス[4]、サックス・フィフス・アベニュー[4]、ヤンカース、コールズ、バーグナーズ、ディラーズ、カーソンズ、ハーバーガーズ、エルダー・ビアマン、ボストンストア、ベルク、ブルーミングデールズ、ザ・ボントンや、スポーツ用品などを扱うディックス・スポーティング・グッズ、バス・プロ・ショップスなどがある。かつて存在した同様の例としては、百貨店ではモンゴメリー・ワード、マーヴィンズ、イートンズ(カナダの百貨店)、ラザルス、フォーリーズ、マーシャル・フィールズ、ヘクツ、パリジャン、ザンガー=ハリスなどがあり、スポーツ用品店ではギャリアンズがある。
日本のショッピングセンターにおけるアンカーストア
日本では、ショッピングセンターの規模によって、アンカーストア(核店舗)の業態も異なるものとされており、最も小規模なネイバーフッド・ショッピングセンターではスーパーマーケットやドラッグストア、これより一段階規模が大きいコミュニティ・ショッピングセンターではディスカウントストア、ゼネラルマーチャンダイズストアなどがアンカーストアとなり、さらに大きいリージョナル・ショッピングセンター以上の規模となると、百貨店や大型専門店がこれに加わるとされる[11]。
チェーン店におけるアンカーストア
アンカーストア、アンカー店は、ショッピングセンターとは無関係に、多数の店舗を展開するチェーンにおいて比較的少数の特に重要な店舗を指す表現として用いられることがある[5]。
脚注
- ^ a b “新規開拓用語集 アンカーストア”. 新規開拓.com/株式会社セルプス. 2016年5月4日閲覧。
- ^ “寄稿論文 SCのアンカーテナントとは何か” (PDF). ダイナミックマーケティング社. 2016年5月4日閲覧。 - 初出は、SC JAPAN TODAY 2013年12月号。
- ^ a b “新規開拓用語集 テナント”. 新規開拓.com/株式会社セルプス. 2016年5月4日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i “20年以内に全米ショッピングモールの半数が消滅する”. フランチャイズタイムズジャパン. 2016年5月5日閲覧。
- ^ a b “トミーヒルフィガー心斎橋店オープン 世界24店舗目のアンカーストア 西条真義社長「日本は今後も重要な市場」”. Apparel Business Magazine/繊維流通研究会. 2016年5月5日閲覧。 “今回の心斎橋店についてトミーヒルフィガージャパンの西条真義社長は「日本は今後も極めて重要な市場」と前置きし、「西日本でも屈指の集客力を持つ心斎橋にアンカー店をオープンすることはマーケティング的にも意味がある。...”
- ^ a b c Stoffel, Jennifer (1988年8月7日). “WHAT'S NEW IN SHOPPING MALLS; Putting a Bloomingdale's In Towns Big and Small”. The New York Times 2016年5月4日閲覧。
- ^ 原田英生『アメリカの大型店問題:小売業をめぐる公的制度と市場主義幻想』、29-31頁。 Google books
- ^ a b c d e f g “Anchor Store”. Shopify. 2016年5月4日閲覧。
- ^ “Mall of America Map Printable”. chainimage. 2016年5月4日閲覧。
- ^ Stych, Ed (2012年1月4日). “Mall of America losing anchor store Bloomingdale's”. Minneapolis/St.Paul Business Journal 2016年5月4日閲覧。
- ^ 山口正浩『スーパー合格販売士検定2級重要過去問題傾向の分析と合格対策』、63頁。 Google books