「大塚久雄」の版間の差分
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# 「社会科学とヴェーバー的方法」 |
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# 「意味喪失の文化と現代」 |
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== 「大塚史学」を後継する学者 == |
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* [[関口尚志]]{{要出典|date=2016年1月}} - [[東京大学]]名誉教授 |
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* [[秋元英一]]{{要出典|date=2016年1月}} - [[千葉大学]]名誉教授 |
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* [[雨宮昭彦]]{{要出典|date=2016年1月}} - [[首都大学東京]]都市教養学部教授 |
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* [[石原俊時]]{{要出典|date=2016年1月}} - [[東京大学]]大学院経済学研究科准教授 |
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* [[荻野喜弘]]{{要出典|date=2016年1月}} - [[九州大学]]名誉教授 |
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* [[小野塚知二]]{{要出典|date=2016年1月}} - 東京大学大学院経済研究科教授 |
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* [[小田中直樹]]{{要出典|date=2016年1月}} - [[東北大学]]大学院経済学研究科教授 |
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* [[唐澤達之]]{{要出典|date=2016年1月}} - [[高崎経済大学]]経済学部教授 |
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* [[河合康夫]]{{要出典|date=2016年1月}} - [[武蔵大学]]経済学部教授 |
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* [[勘坂純市]]{{要出典|date=2016年1月}} - [[創価大学]]経済学部教授 |
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* [[楠井敏朗]]{{要出典|date=2016年1月}} - [[横浜国立大学]]名誉教授 |
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* [[鈴木義一]]{{要出典|date=2016年1月}} - [[東京外国語大学]]大学院総合国際学研究院教授 |
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* [[須藤功]]{{要出典|date=2016年1月}} - [[明治大学]]政治経済学部教授 |
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* [[武田晴人]]{{要出典|date=2016年1月}} - 東京大学大学院経済研究科教授 |
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* [[田野慶子]]{{要出典|date=2016年1月}} - [[青山学院大学]]経済学部教授 |
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* [[馬場哲]]{{要出典|date=2016年1月}} - 東京大学大学院経済研究科教授 |
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* [[肥前栄一]]{{要出典|date=2016年1月}} - 東京大学名誉教授 |
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* [[平出尚道]]{{要出典|date=2016年1月}} - 青山学院大学経済学部教授 |
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* [[三ツ石郁夫]]{{要出典|date=2016年1月}} - [[滋賀大学]]経済学部教授 |
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* [[森建資]]{{要出典|date=2016年1月}} - 東京大学大学院経済学研究科教授 |
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* [[矢後和彦]]{{要出典|date=2016年1月}} - [[早稲田大学]]商学学術院教授 |
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* [[山井敏章]]{{要出典|date=2016年1月}} - [[立命館大学]]経済学部教授 |
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* [[山之内靖]]{{要出典|date=2016年1月}} - [[東京外国語大学]]名誉教授、[[フェリス女学院大学]]名誉教授 |
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* [[渡辺純子 (経済学者)|渡辺純子]]{{要出典|date=2016年1月}} - [[京都大学]]大学院経済学研究科准教授 |
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== 関連項目 == |
== 関連項目 == |
2016年2月10日 (水) 04:41時点における版
生誕 | 1907年5月3日 |
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死没 | 1996年7月9日(89歳没) |
国籍 | 日本 |
研究分野 | 経済史 |
影響を 受けた人物 |
カール・マルクス マックス・ヴェーバー 内村鑑三 本位田祥男 |
受賞 | 朝日賞 |
大塚 久雄(おおつか ひさお、1907年5月3日 - 1996年7月9日)は、日本の経済史学者。専攻は英国経済史で、西洋諸国における近代資本主義、近代市民社会の研究で知られ、マックス・ウェーバーの社会学とカール・マルクスの唯物史観論の方法を用いて構築した大塚史学は国際的評価を受けた[1]。
研究内容
マルクス経済学とウェーバー社会学を基礎に「近代」を担うべき人間について考察を深めた。大塚はイギリスを近代と民主主義のモデルケースと考え、独立自営農民ヨーマンがその発展を支えたとした。[要出典]小熊英二は、大塚の背景には日本の民主主義が、特にその担い手となる自由で自立した市民が未成熟であったことの反省があるし、大塚が「労働者の自発性と目的合理性」を重視したのは、太平洋戦争時の戦時体制が「過剰統制」と「神かがり主義」により、敗戦を招いたことへの批判にある指摘した(小熊 2002, pp. 91–95)。この大塚の視座は「大塚史学」と呼ばれ一時代を築くが、その後、日本経済が高度成長期に入り、逆にイギリス製造業に陰が見える頃になると、戦前への反省やイギリスの理想視という大塚史学の特徴自体が求心力を失っていった。[要出典]
経歴
1907年京都府生まれ[2]。京都府立京都第一中学校卒業後、旧制第三高等学校入学。このとき、片足を負傷し、後に切断することになる[要出典]。1930年、東京帝国大学経済学部卒業[2]。大学では本位田祥男や内村鑑三に師事した[要出典]。法政大学非常勤講師(1933年)、同大助教授(1935年)、同大教授(1938年)、東京帝大経済学部助教授(1939年)を経て、1947年同大学教授、1968年から同大学名誉教授[1]。日本学士院会員(1969年)、勲二等旭日重光章(1977年)、文化勲章(1992年)を受ける[1]。1996年7月9日午前4時42分、老衰のため東京都練馬区の自宅で死去した[1]。
著書
単著
- 『株式会社発生史論』 有斐閣, 1938年/中央公論社、1959年ほか
- 『欧州経済史序説』 時潮社, 1938年
- 『近代欧州経済史序説』 時潮社, 1944年/改訂版「近代欧州経済史入門」 講談社学術文庫, 1996年
- 『近代資本主義の系譜』 学生書房, 1947年
- 『近代化の歴史的起点』 学生書房, 1948年
- 『共同体の基礎理論――経済史総論講義案』 岩波書店, 1955年/岩波現代文庫, 2000年
- 『欧州経済史』 弘文堂, 1956年/岩波現代文庫, 2001年
- 『宗教改革と近代社会』 みすず書房, 1961年
- 『国民経済――その歴史的考察』 弘文堂, 1965年/講談社学術文庫, 1994年
- 『社会科学の方法――ヴェーバーとマルクス』 岩波新書, 1966年
- 『近代化の人間的基礎』 筑摩書房, 1968年
- 『社会科学における人間』 岩波新書, 1977年
- 『生活の貧しさと心の貧しさ』 みすず書房, 1978年
- 『歴史と現代』 朝日新聞社[朝日選書], 1979年
- 『社会科学と信仰と』 みすず書房, 1994年
編著
- 『資本主義の成立』河出書房, 1953年
- 『近代の産業――その発達』毎日新聞社, 1953年
- 『マックス・ヴェーバー研究――生誕百年記念シンポジウム』東京大学出版会, 1965年
- 『西洋経済史』筑摩書房, 1968年
- 『後進資本主義の展開過程』アジア経済研究所, 1973年
共編著
- (金子武蔵)『日本における西洋近代思想の受容』弘文堂, 1959年
- (高橋幸八郎・松田智雄)『西洋経済史講座――封建制から資本主義への移行(1-4)』岩波書店, 1960年
- (中村常次郎・鈴木鴻一郎)『脇村義太郎教授還暦記念論文集(1-2)』岩波書店, 1962年
- (入交好脩)『経済史学論集』河出書房新社, 1962年
- (武田隆夫)『帝国主義下の国際経済――楊井克巳博士還暦記念論文集』東京大学出版会, 1967年
- (小宮隆太郎・岡野行秀)『地域経済と交通』東京大学出版会, 1971年
- (川島武宜・土居健郎)『「甘え」と社会科学』弘文堂, 1976年
訳書
- アンリ・ピレンヌ 『資本主義発達の諸段階』 未來社, 1955年
- マックス・ヴェーバー 『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』
- マックス・ヴェーバー『宗教社会学論選』 みすず書房, 1972年
著作集
- 『大塚久雄著作集』岩波書店, 1969年/新版, 1986年
- 「株式会社発生史論」
- 「近代欧洲経済史序説」
- 「近代資本主義の系譜」
- 「資本主義社会の形成」
- 「資本主義社会の形成」
- 「国民経済」
- 「共同体の基礎理論」
- 「近代化の人間的基礎」
- 「社会科学の方法」
- 「信仰と社会科学のあいだ――小文・補遺」
- 「比較経済史の諸問題」
- 「社会科学とヴェーバー的方法」
- 「意味喪失の文化と現代」
関連項目
参考文献
- 久雄大塚『社会科学の方法:ヴェーバーとマルクス』岩波書店〈岩波文庫〉、1966年。ISBN 978-4004110620。
- 「経済史学の権威、大塚久雄氏死去。」『日本経済新聞』、夕刊1996年7月9日。
- 英二小熊『民主と愛国:戦後日本のナショナリズムと公共性』新曜社、2002年。ISBN 978-4788508194。