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「Always Look on the Bright Side of Life」の版間の差分

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| Artist = [[エリック・アイドル]]
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『'''Always Look on the Bright Side of Life'''』(オールウェイズ・ルック・オン・ザ・ブライト・サイド・オブ・ライフ)は、[[エリック・アイドル]]作詞、歌唱による[[ポピュラー音楽|ポピュラーソング]]。
『'''Always Look on the Bright Side of Life'''』(オールウェイズ・ルック・オン・ザ・ブライト・サイド・オブ・ライフ)は、[[モンティ・パイソン]]のメンバー、[[エリック・アイドル]]作詞作曲、歌唱による[[ポピュラー音楽|ポピュラーソング]]。


[[モンティ・パイソン]]による[[1979年]]公開の映画『[[ライフ・オブ・ブライアン]](''Monty Python's Life of Brian'')』のエンディング曲として発表された。後に[[サッカー]]ファによって口ず[[1991年]]に[[ヴァージン・レコード]]よりシングルCDとして再リリースされ、ヒットした。
[[モンティ・パイソン]]による[[1979年]]公開の映画『[[ライフ・オブ・ブライアン]](''Monty Python's Life of Brian'')』のエンディング曲として発表されたが、現在では[[葬儀]]やサッカーの試合など、公共のイベトで大合唱される曲として有名である<ref name=BBC>{{cite news |title=Angels 'favourite funeral song'|url=http://news.bbc.co.uk/1/hi/entertainment/music/4336113.stm |publisher=[[BBCニュース|BBC News]] |date=10 March 2005 |accessdate=24 February 2013 }}</ref><ref name=Telegraph>{{cite news |title=Baby boomers jazz up their funerals with Monty Python and fancy dress|url=http://www.telegraph.co.uk/news/picturegalleries/howaboutthat/11243943/Baby-boomers-jazz-up-their-funerals-with-Monty-Python-and-fancy-dress.html |publisher=[[デイリー・テレグラフ|UK Telegraph]] |date=21 Nov 2014 |accessdate=25 November 2014 }}</ref>。[[1991年]]に[[ヴァージン・レコード]]よりシングルCDとして再リリースされ、ヒットした。


== 概要 ==
== 歴史 ==
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翻訳すれば「(深刻にならずに)人生の輝かしい面を見よう」という歌詞であるが、映画『[[ライフ・オブ・ブライアン]]』では、主人公であるブライアン([[グレアム・チャップマン]])が[[磔刑]]にかけられて死にゆく真っ最中に、同じく磔刑にかけられている囚人たち([[エリック・アイドル]]ほか)の合唱で歌われている。
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| video3 = {{YouTube|jiu0lYQIPqE|Monty Python's Eric Idle - London 2012 Performance - Olympics}}<br>? [[エリック・アイドル]]による、[[2012年ロンドンオリンピックの閉会式|ロンドン五輪閉会式]]でのパフォーマンス。
}}
『[[ライフ・オブ・ブライアン]]』をどう終わらせるかで悩んでいた頃、[[エリック・アイドル]]は、今よりももっと単純なこの曲のオリジナル・バージョンを書き上げた。次第に他のパイソン・メンバーも、映画の終わりにはこの曲がいいと同意したが、メンバーの1人[[マイケル・ペイリン]]は、[[1978年]][[6月16日]]の日記に、脚本会議について次のように書いている。
:「エリックの書いた2曲 — 『オットー』<ref group="注">ユダヤ人の「集団自殺隊」隊長の歌。[[テリー・ギリアム|ギリアム]]の作った兜の前立てが[[ハーケンクロイツ]]に酷似していたことから、誤ったメッセージを発信するとして、後にメンバー自らシーンをカットした。現在は『ライフ・オブ・ブライアン』のBlu-ray版に特典・未公開シーンとして収録され、カットのいきさつなどを聞くことができる。また、歌自体は映画のサウンドトラック{{enlink|Monty Python's Life of Brian (album)}}などに収録されている。</ref>と『明るい面を見よう』っていう[[磔]]の歌 — は、ランチ前に聞くには酷い歌だ」{{refnest|group="注"|原文は以下の通り:"Eric's two songs — 'Otto' and the 'Look on the Bright Side' crucifixion song — are rather coolly received before lunch."<ref>{{cite book |last=Palin |first=Michael |authorlink=マイケル・ペイリン |date=2006 |title=Diaries 1969–1979: The Python Years|publisher=Weidenfeld & Nicolson |page=473 |accessdate=3 January 2015}}</ref>}}
第一印象こそ悪かったが、パイソンズはアイドルの曲に興奮し、この曲はボツにならずに採用された。当初アイドル以外のメンバーは冷淡な反応をしたが、コーラスを加えたところ全員が大爆笑し、ラストソングに決定したという{{r|making|group="注"}}。撮影の合間の休憩中に、アイドルはこの曲がもっと厚かましく({{lang-en-short|cheeky}})歌われるとより面白くなることに気付いた。この新しいバージョンが映画では使われ、[[モンティ・パイソン]]の作った最も有名な曲の1つとなった。


この曲は翻訳すれば「(深刻にならずに)人生の輝かしい面を見よう」という歌詞であるが、映画中では全く裏腹なシーンで用いられている。誘拐事件への関与で[[磔|磔刑]]にかけられ、死にゆく真っ最中の主人公・ブライアン(演:[[グレアム・チャップマン]])に対し、近くの十字架に磔られた罪人(演:アイドル)が、彼を励まそうとしてこの曲を歌う。曲が続くにつれ、他の罪人たち(脚本によれば総勢140人だが、画面では23本の十字架しか確認できない)も動けないなりに踊り始め、口笛の輪に加わっていく<ref name=BB>{{cite web |url=http://www.allmusic.com/album/life-of-brian-mw0000220497 |title=Monty Python: Life of Brian |publisher=[[オールミュージック|Allmusic]] |accessdate=24 February 2013 }}</ref>。この曲は、シーンが十字架の[[ロングショット]]に変わり、エンドクレジットが始まるまで続いている<ref>{{YouTube|WlBiLNN1NhQ|Always Look on the Bright Side of Life - Monty Python's Life of Brian - Monty Python}}</ref>。クレジットの後半では、[[インストゥルメンタル]]・バージョンが流される。
[[1982年]][[5月4日]]、[[フォークランド戦争]]時、[[ミサイル]]によって撃沈された[[イギリス海軍]]の[[駆逐艦]][[シェフィールド (駆逐艦)|シェフィールド]]が沈みゆく中で、救援を待つ乗組員がこの歌を合唱したというエピソードがある。

"Always Look on the Bright Side of Life" は、[[ウォルト・ディズニー・カンパニー|ディズニー映画]]の[[パロディ]]としてとらえられており、実際にアイドルもそのような曲を目指したことを明かしている<ref group="注" name="making">『ライフ・オブ・ブライアン』や、この作品を元に作られた『[[モンティ・パイソン ノット・ザ・メシア]]』のメイキングで言及。</ref>。また、広い意味での[[アンサーソング]]とされることもあり、特に『[[ピノキオ (1940年の映画)|ピノキオ]]』の『困ったときには口笛を』({{lang-en-short|Give a little Whistle}})に対するものと認識されている{{要出典|date=2016-05}}。この曲は、映画終盤の、主人公の死が宣告されたシーンで歌われ、意図的に[[イロニー|皮肉]]なものになっている。
この曲は{{仮リンク|ジョン・アルトマン (作曲家)|label=ジョン・アルトマン|en|John Altman (composer)}}によって編曲・指揮され、フル・[[オーケストラ]]とフレッド・トムリンソン・シンガーズ({{lang-en-short|the Fred Tomlinson Singers}})による伴奏で、チャペルズ・スタジオ({{lang-en-short|Chappell's Studio}})で収録された。

この曲は、はじめ映画のサウンドトラック・アルバムに収録され、"{{en|''Look on the Bright Side of Life (All Things Dull and Ugly)''}}" とクレジットされた。サブタイトルは歌詞中にも現れないフレーズで、このサウンドトラックでのみ使用されている。この "''All Things Dull and Ugly''" は、わずか数ヶ月後にリリースされたアルバム "''Monty Python's Contractual Obligation Album''"{{enlink|Monty Python's Contractual Obligation Album|a=on}}に収録された、全く関係の無い別の曲のタイトルでもある。"''All Things Dull and Ugly''" は、有名な[[賛美歌]]『{{仮リンク|素晴らしきものすべてを|en|All Things Bright and Beautiful}}』のパロディである。

映画のオープニング曲『{{仮リンク|ブライアン・ソング|en|Brian Song}}』と合わせて、[[シングル]]も発売されている。この曲は{{仮リンク|ソニア・ジョーンズ|en|Sonia Jones}}が歌っている。

この曲は、英国の伝統とも言える[[ストア派#近代の用法|禁欲]]や、困難に遭った時も感情を表さない{{enlink|stiff upper lip|'stiff upper lip'}}態度を反映しており、絶大な人気を博した。[[フォークランド紛争]]中の[[1982年]][[5月4日]]、[[エグゾセ]][[巡航ミサイル]]の攻撃を受けた[[駆逐艦]]・[[シェフィールド (駆逐艦)|シェフィールド]]では、船が沈み行く中、助けを待つ船員たちがこの曲を合唱した。同じくフォークランド紛争で戦没した駆逐艦・[[コヴェントリー (駆逐艦)|コヴェントリー]]の船員も、助けを待ちながらこの曲を歌った。

パイソンズの一員・チャップマンが[[1989年]][[10月4日]]に亡くなった後、残された5人のパイソン・メンバーは、チャップマンの近しい友人や家族と共に近親者向けの葬儀に参列し、アイドルからの弔辞の一部でこの曲が歌われた{{enlink|Graham Chapman#Memorial service}}。[[2005年]]の{{仮リンク|ミュージック・チョイス|en|Music Choice}}による調査では、「英国人が葬儀で流したい曲」第3位にこの曲が挙げられている{{r|BBC}}。

== シングル ==
"Always Look on the Bright Side of Life" は、[[1979年]]に『{{仮リンク|ブライアン・ソング|en|Brian Song}}』と合わせた両A面シングルとしてリリースされ、[[1988年]]にも同様の形態でリリースされたが、どちらも商業的には成功しなかった。

この曲が特に有名になったのは1990年代初頭のことである。映画はリリースからこの時期まで、カルト的人気を有していた。1990年頃、[[シェフィールド・ウェンズデイFC]]のファンがきっかけとなって、サビのタイトル・リフレインや口笛の部分が、{{仮リンク|サッカー応援歌|en|Football chant}}として人気となった。応援歌では、原曲で口笛を吹く部分が、「ダダン・ダ・ダダダダダン」<ref group="注">原文:"{{en|da-dum, da-da da-da da-dum}}"</ref>と歌われる。このことは、古い[[コミックソング]]を流す朝の番組を持っていた、{{仮リンク|BBC Radio 1|en|BBC Radio 1}}のDJ、{{仮リンク|サイモン・メイヨー|en|Simon Mayo}}の目にとまった。彼は原曲 "Always Look on the Bright Side of Life" を自分の番組で流し始め、これがきっかけとなって、曲は[[1991年]]9月に[[ヴァージン・レコード]]から再リリースされた。

このシングルは、同時期にリリースされたコンピレーション・アルバム『[[モンティ・パイソン シングス]]』<ref group="注">オリジナル・プレスには、『[[空飛ぶモンティ・パイソン ドイツ版]]』で歌われた『[[木こりの歌]]』が収録された。この曲はすぐに除かれて次の版からは収録されていないため、アルバムの初版はコレクターズ・アイテムになっている。</ref>のプロモーションにも使われた。シングルは、翌10月にはチャートのトップ10に到達し、『[[トップ・オブ・ザ・ポップス]]』ではアイドルによる意図的にめちゃめちゃなパフォーマンスが行われている。この曲は下馬評を覆し、空前のヒットとなっていた[[ブライアン・アダムス]]の『{{仮リンク|アイ・ドゥ・イット・フォー・ユー|en|(Everything I Do) I Do It for You}}』を押しのけて、[[全英シングルチャート]]の3位にまで上り詰めた。また、1991年[[10月17日]]には、1位だったブライアン・アダムスを追いやり、[[アイルランド・レコード音楽協会]]の公式アイルランド・レコード業界チャート<ref group="注">{{lang-en-short|Official Irish Record Industry Chart.IRMA}}</ref>で、[[アイルランド]]・シングル売上1位を達成した。映画『ライフ・オブ・ブライアン』がアイルランド当局に上映を禁止され、[[ワーナー・ミュージック・グループ|ワーナー]]によるサウンドトラック発売も抗議活動の挙げ句撤回されたことを考えると、この大ヒットはパイソンズにとっての大勝利であった。これらの成功の結果、この曲は以前に増して人気曲となった。[[1995年]]には、{{仮リンク|テナー・フライ|en|Tenor Fly}}([[ニーナ・シモン]]の曲『[[マイ・ベイビー・ジャスト・ケアズ・フォー・ミー]]』からのピアノ・リフ付き)、『[[コロネーション・ストリート]]』のキャストによる2つのカバーが、チャート入りを達成している。

アイドルは、ラジオの放送コードに従って別歌詞を制作し、映画終盤に関するコメントを「レコードの終盤」への言及に差し替え、老人への不平を残したバージョンを録音した。このバージョンは、1991年11月に、[[カセットテープ|カセット]]及び[[レコード|ビニール盤]]として、コンピレーションアルバム "''Now 20''"{{enlink|Now That's What I Call Music! 20 (UK series)|a=on}}に収録された。また、同年12月には、再リリースされた『{{仮リンク|銀河系の歌|en|Galaxy Song}}』(「1991年版」と銘打たれた)のB面にも収録された。このラジオ版では、"{{en|''Life's a piece of shit''}}"(訳:人生ってある意味クソさ)との歌詞が、"{{en|''Life's a piece of spit''}}"(訳:人生ってつば吐きみたいなもんさ)と差し替えられている。レコードのヒットに繋がったサイモン・メイヨーの貢献に対するお礼として、アイドルがメイヨーの名前を述べるスペシャル・バージョンも作られている。メイヨーは今でも、彼の番組ではこのバージョンをかけている。

=== 収録曲 ===
同時収録曲は、[[1980年]]のアルバム "''Monty Python's Contractual Obligation Album''"{{enlink|Monty Python's Contractual Obligation Album|a=on}}に収録されたもの。
# "Always Look on the Bright Side of Life"
# "I'm So Worried"
# "I Bet You They Won't Play This Song on the Radio" {{enlink|I Bet You They Won't Play This Song on the Radio|a=on}}

== カバー ==
{{unreferenced section|date=February 2015}}
[[ハリー・ニルソン]]は、[[1980年]]のアルバム『{{仮リンク|フラッシュ・ハリー (アルバム)|label=フラッシュ・ハリー|en|Flash Harry (album)}}』の最終曲としてこの曲を演奏している<ref>{{Allmusic|class=album|id=r647742|label=Flash Harry|first=Harry|last=Nilsson|accessdate=2016-05-07}}</ref>。[[1997年]]には、[[アート・ガーファンクル]]がこの曲をカバーし、[[ジェームズ・L・ブルックス]]の映画『[[恋愛小説家]]』のサウンドトラックに収録された<ref>{{cite web|url=http://www.imdb.com/title/tt0119822/soundtrack|title=As Good as It Gets (1997) Soundtracks|publisher=[[インターネット・ムービー・データベース|IMDb]]|accessdate=2016-05-07}}</ref>。映画中[[ジャック・ニコルソン]]が儚く歌い上げた歌詞には、"brighter side of [your] life" というように、原詞にはなかった単語 "your" が付け加えられた。ガーファンクルの歌うバージョンでは、きわどいフレーズ "Life's a piece of shit" の部分が、より家族ウケのする "Life's a counterfeit" (訳:人生はうわべだけのもの)との歌詞に置き換えられた。また、結婚指輪{{訳語疑問点|wedding bands|cand_prefix=原文|date=2016-05}}<!--訳註:映画を観ていないのでこの辺りがよく分かりません。-->やライブ・ビデオでは、歌詞が "Life is hit or miss"(訳:人生はアタリかハズレか)と置き換えられている。また、{{仮リンク|ブルース・コックバーン|en|Bruce Cockburn}}もこの曲を演奏し、1990年のライブCDに収録してリリースしている<ref>{{cite web|url=http://brucecockburn.com/discography/live/|title=Live (1990)|publisher=Bruce Cockburn|accessdate=2016-05-07}}</ref>。

アメリカの[[ケルト音楽]]バンド・"Brobdingnagian Bards"{{enlink|Brobdingnagian Bards|a=on}}は、この曲をカバーしてCD "''A Faire to Remember''"{{enlink|A Faire to Remember|a=on}}に収録している<ref>{{cite web|url=https://itunes.apple.com/us/album/a-faire-to-remember/id5924187|title= A Faire to Remember - Brobdingnagian Bards|work=[[iTunes]] preview|publisher=[[アップル インコーポレイテッド|Apple Inc.]]|accessdate=2016-05-07}}</ref>。アメリカのミュージシャン{{仮リンク|エミリー・オータム|en|Emilie Autumn}}は、コンピレーションアルバム "''A Bit o' This & That''"{{enlink|A Bit o' This & That|a=on}}で[[ハープシコード]]によるカバーを発表している<ref>{{cite web|url=https://www.discogs.com/ja/Emilie-Autumn-A-Bit-O-This-That/release/2005440|title=Emilie Autumn ‎– A Bit O' This & That|publisher=Discogs|accessdate=2016-05-07}}</ref>。[[ヘヴンズ・ゲイト]]は、アルバム "''Hell for Sale!''" にこの曲のメタルカバーを収録した<ref>{{cite web|url=https://www.discogs.com/ja/Heavens-Gate-Hell-For-Sale/release/1924818|title=Heavens Gate ‎– Hell For Sale!|publisher=Discogs|accessdate=2016-05-07}}</ref>。[[グリーン・デイ]]は、コンサートDVD『[[ブレット・イン・ア・バイブル]]』に収録された『{{仮リンク|シャウト (アイズレー・ブラザーズの曲)|label=シャウト|en|Shout (The Isley Brothers song)}}』の演奏に、この曲を取り入れている。

ドイツのファン・メタル・バンドである{{仮リンク|JBO (バンド)|label=JBO|en|JBO (band)}}は、アルバム "''Sex Sex Sex''" で、歌詞を "Always Look on the '''Dark''' Side of Life" と変えたバージョンのカバーを出している。同じくドイツのファン・パンク・バンド "Heiter bis wolkig"{{enlink|Heiter bis wolkig (Band)|a=on||de}}も歌詞を変えたバージョンのカバーをリリースし、タイトルを "Versuch's mal von der breiten Seite zu seh'n" としている{{refnest|group="注"|タイトル中の "{{de|breit}}" とは「幅の広い」ことを表すドイツ語の形容詞である<ref>{{cite book|和書|title=アクセス独和辞典|edition=第3版|publisher=[[三修社]]|year=2010|accessdate=2016-05-07}}</ref>。これを除くと、"Try once to look on the side"となり、おおよそ原曲の題名通りとなる。なお "{{de|breit}}"は、英語の形容詞 "{{en|bright}}" と音が似る。訳せば「幅広い面を見てみよう」、つまり「視野を広げよう」というところ。}}<!--曲名はWikiやその転載を除けばGoogle検索にも引っかからない。-->{{要出典|date=2016-05}}。イギリスのデュオ・{{仮リンク|アマチュア・トランスプランツ|en|Amateur Transplants}}も、原曲の名前とコーラスしか残されていないこの曲のパロディを制作している。

この曲は、英国の[[サッカー]]クラブ・[[ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンFC]]のライバル・サポーターには、"Always shit on a [[テスコ (チェーンストア)|Tesco]] carrier bag"(訳:テスコのキャリーバッグにクソしてな)として歌われる。


[[マンチェスター・ユナイテッドFC]]が試合で負けた際に、サポーターがこの歌を合唱することがある。
[[マンチェスター・ユナイテッドFC]]が試合で負けた際に、サポーターがこの歌を合唱することがある。


日本では、[[2002年]]のナイキのCMで使用され、[[ロナウド]]、[[小野伸二]]、[[野茂英雄]]らによる[[口笛]]も聞ける。
== その他 ==
*[[1991年]]の[[イギリス|UK]]年間シングルチャートでは44位。
*日本では、[[2002年]]のナイキのCMで使用され、[[ロナウド]]、[[小野伸二]]、[[野茂英雄]]らによる[[口笛]]も聞ける。
*[[2005年]]に[[トニー賞]]最優秀ミュージカル賞を獲得した『[[スパマロット]]』でも使用された。
*[[2012年]]、[[2012年ロンドンオリンピックの閉会式|ロンドンオリンピック閉会式]]に[[エリック・アイドル]]が登場し、この歌を歌った。


== その後の曲利用 ==
{{モンティ・パイソン}}
この曲は、パイソンズの映画第2作『[[モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル|ホーリー・グレイル]]』を元にしたブロードウェイ・ミュージカル『[[スパマロット]]』に、第2幕と[[カーテンコール]]中の2度登場する。『スパマロット』中の曲では、"Always Look on the Bright Side of Life" と『{{仮リンク|フィンランド (曲)|label=フィンランド|en|Finland (comedy song)}}』の2曲が、『ホーリー・グレイル』に基づかないものである。一方他の曲は全て、映画で使われたか新しく書き下ろされたものである。なお[[2005年]]に制作されたこのミュージカルは、その年の[[トニー賞]]最優秀ミュージカル賞を獲得した。


また、[[2007年]]・[[2009年]]のコミック・[[オラトリオ]]『[[モンティ・パイソン ノット・ザ・メシア|ノット・ザ・メシア]]』でも、最終曲として用いられている。『スパマロット』・『ノット・ザ・メシア』は、いずれも[[エリック・アイドル|アイドル]]と作曲家{{仮リンク|ジョン・デュ・プレ|en|John Du Prez}}が制作した。
{{song-stub}}


『スパマロット』のプロモーションのため[[2011年]]に来日したアイドルは、この曲のサビを日本語で歌い、「辛いことがあっても前を見よう」という歌詞が、大災害に立ち向かう日本にぴったりだとして[[東日本大震災]]の被災者にエールを送った<ref>{{YouTube|5Xybaj63SXc|エリック・アイドル来日会見 - 朝日新聞社}}</ref>。
{{DEFAULTSORT:おるうえいるつくおんさふらいとさいとおふらいふ}}

[[2012年]]には、[[2012年ロンドンオリンピックの閉会式|ロンドンオリンピック閉会式]]にアイドルが登場し、この歌を歌った<ref>{{YouTube|jiu0lYQIPqE|Monty Python's Eric Idle - London 2012 Performance - Olympics}}</ref>。

更に、[[2014年]]の『{{仮リンク|モンティ・パイソン 復活ライブ!|en|Monty Python Live (mostly)}}』でも、カーテンコールとして歌われた。

== チャート順位 ==
{| class="wikitable sortable plainrowheaders" style="text-align:center;"
|-
! scope="col" | チャート (1981年)
! scope="col" | 最高順位
|-
! scope="row" {{singlechart|Flanders|30|artist=Monty Python|song=Always Look On The Bright Side Of Life|accessdate=24 August 2014}}
|-
! scope="row" {{singlechart|Dutch40|32|artist=Monty Python|song=Always Look On The Bright Side Of Life|week=3|year=1981|accessdate=24 August 2014}}
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! scope="row" {{singlechart|Dutch100|34|artist=Monty Python|song=Always Look On The Bright Side Of Life|accessdate=24 August 2014}}
|-
|}

{| class="wikitable sortable plainrowheaders" style="text-align:center;"
|-
! scope="col" | チャート (1991年)
! scope="col" | 最高順位
|-
! scope="row" {{singlechart|Austria|2|artist=Monty Python|song=Always Look On The Bright Side Of Life|accessdate=24 August 2014}}
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! scope="row" {{singlechart|Flanders|35|artist=Monty Python|song=Always Look On The Bright Side Of Life|accessdate=24 August 2014}}
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|-
! scope="row" | アイルランド ([[アイルランド・レコード音楽協会|IRMA]])<ref name="IRL-sin">{{cite web | url=http://irishcharts.ie/search/placement | title=Search the Charts | publisher=[[アイルランド・レコード音楽協会|Irish Recorded Music Association]] | work={{noitalic|irishcharts.ie}} | accessdate=24 August 2014 | format=enter "Monty Python" into the "Search by Artist" box, then select "Search"}}</ref>
| 1
|-
! scope="row" {{singlechart|Norway|5|artist=Monty Python|song=Always Look On The Bright Side Of Life|accessdate=24 August 2014}}
|-
! scope="row" {{singlechart|Switzerland|3|artist=Monty Python|song=Always Look On The Bright Side Of Life|accessdate=24 August 2014}}
|-
! scope="row" {{singlechart|UK|3|artist=Monty Python|song=Always Look On The Bright Side Of Life|date=1991-10-19|accessdate=24 August 2014}}
|-
|}
* [[1991年]]の[[イギリス|UK]]年間シングルチャートでは44位。

== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
=== 注釈 ===
{{Reflist|group="注"}}
=== 出典 ===
{{Reflist}}

{{モンティ・パイソン}}

{{DEFAULTSORT:おるうえいするつくおんさふらいとさいとおふらいふ}}
[[Category:ポピュラーソング]]
[[Category:ポピュラーソング]]
[[Category:1991年のシングル]]
[[Category:モンティ・パイソン]]
[[Category:1979年の楽曲]]
[[Category:1979年の楽曲]]
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[[Category:長大な音楽作品名]]
[[Category:長大な音楽作品名]]

2016年5月8日 (日) 21:50時点における版

「Always Look on the Bright Side of Life」
エリック・アイドルシングル
初出アルバム『ライフ・オブ・ブライアン英語版
リリース
規格 7インチシングル、カセットシングル、CDシングル
録音 1979年
チャペル・スタジオズ、ボンド・ストリート
- フライアー・パーク英語版スタジオ、ヘンリー=オン=テムズ[注 1]
ジャンル コミックソング
時間
レーベル ヴァージン・レコード
作詞・作曲 エリック・アイドル
プロデュース ニール・イネス、ジョン・アルトマン、スティーヴ・ジェイムズ
エリック・アイドル シングル 年表
"Always Look on the Bright Side of Life" / "Brian" (en
(1988)
"Always Look on the Bright Side of Life"
(1991)
"Galaxy Song"
(1991)
テンプレートを表示
画像外部リンク
en:File:AlwaysLookOnTheBrightSideOfLife.jpg
?シングルのカバー写真

Always Look on the Bright Side of Life』(オールウェイズ・ルック・オン・ザ・ブライト・サイド・オブ・ライフ)は、モンティ・パイソンのメンバー、エリック・アイドル作詞作曲、歌唱によるポピュラーソング

モンティ・パイソンによる1979年公開の映画『ライフ・オブ・ブライアンMonty Python's Life of Brian)』のエンディング曲として発表されたが、現在では葬儀やサッカーの試合など、公共のイベントで大合唱される曲として有名である[1][2]1991年ヴァージン・レコードよりシングルCDとして再リリースされ、ヒットした。

歴史

映像外部リンク
Always Look on the Bright Side of Life - Monty Python's Life of Brian - YouTube
? 『ライフ・オブ・ブライアン』最終シーン。
Always Look on the Bright Side of Life Sing-Along - Monty Python - YouTube
? 『モンティ・パイソン ノット・ザ・メシア』最終シーン。
Monty Python's Eric Idle - London 2012 Performance - Olympics - YouTube
? エリック・アイドルによる、ロンドン五輪閉会式でのパフォーマンス。

ライフ・オブ・ブライアン』をどう終わらせるかで悩んでいた頃、エリック・アイドルは、今よりももっと単純なこの曲のオリジナル・バージョンを書き上げた。次第に他のパイソン・メンバーも、映画の終わりにはこの曲がいいと同意したが、メンバーの1人マイケル・ペイリンは、1978年6月16日の日記に、脚本会議について次のように書いている。

「エリックの書いた2曲 — 『オットー』[注 2]と『明るい面を見よう』っていうの歌 — は、ランチ前に聞くには酷い歌だ」[注 3]

第一印象こそ悪かったが、パイソンズはアイドルの曲に興奮し、この曲はボツにならずに採用された。当初アイドル以外のメンバーは冷淡な反応をしたが、コーラスを加えたところ全員が大爆笑し、ラストソングに決定したという[注 4]。撮影の合間の休憩中に、アイドルはこの曲がもっと厚かましく(: cheeky)歌われるとより面白くなることに気付いた。この新しいバージョンが映画では使われ、モンティ・パイソンの作った最も有名な曲の1つとなった。

この曲は翻訳すれば「(深刻にならずに)人生の輝かしい面を見よう」という歌詞であるが、映画中では全く裏腹なシーンで用いられている。誘拐事件への関与で磔刑にかけられ、死にゆく真っ最中の主人公・ブライアン(演:グレアム・チャップマン)に対し、近くの十字架に磔られた罪人(演:アイドル)が、彼を励まそうとしてこの曲を歌う。曲が続くにつれ、他の罪人たち(脚本によれば総勢140人だが、画面では23本の十字架しか確認できない)も動けないなりに踊り始め、口笛の輪に加わっていく[4]。この曲は、シーンが十字架のロングショットに変わり、エンドクレジットが始まるまで続いている[5]。クレジットの後半では、インストゥルメンタル・バージョンが流される。

"Always Look on the Bright Side of Life" は、ディズニー映画パロディとしてとらえられており、実際にアイドルもそのような曲を目指したことを明かしている[注 4]。また、広い意味でのアンサーソングとされることもあり、特に『ピノキオ』の『困ったときには口笛を』(: Give a little Whistle)に対するものと認識されている[要出典]。この曲は、映画終盤の、主人公の死が宣告されたシーンで歌われ、意図的に皮肉なものになっている。

この曲はジョン・アルトマン英語版によって編曲・指揮され、フル・オーケストラとフレッド・トムリンソン・シンガーズ(: the Fred Tomlinson Singers)による伴奏で、チャペルズ・スタジオ(: Chappell's Studio)で収録された。

この曲は、はじめ映画のサウンドトラック・アルバムに収録され、"Look on the Bright Side of Life (All Things Dull and Ugly)" とクレジットされた。サブタイトルは歌詞中にも現れないフレーズで、このサウンドトラックでのみ使用されている。この "All Things Dull and Ugly" は、わずか数ヶ月後にリリースされたアルバム "Monty Python's Contractual Obligation Album" (enに収録された、全く関係の無い別の曲のタイトルでもある。"All Things Dull and Ugly" は、有名な賛美歌素晴らしきものすべてを英語版』のパロディである。

映画のオープニング曲『ブライアン・ソング英語版』と合わせて、シングルも発売されている。この曲はソニア・ジョーンズ英語版が歌っている。

この曲は、英国の伝統とも言える禁欲や、困難に遭った時も感情を表さない ('stiff upper lip'態度を反映しており、絶大な人気を博した。フォークランド紛争中の1982年5月4日エグゾセ巡航ミサイルの攻撃を受けた駆逐艦シェフィールドでは、船が沈み行く中、助けを待つ船員たちがこの曲を合唱した。同じくフォークランド紛争で戦没した駆逐艦・コヴェントリーの船員も、助けを待ちながらこの曲を歌った。

パイソンズの一員・チャップマンが1989年10月4日に亡くなった後、残された5人のパイソン・メンバーは、チャップマンの近しい友人や家族と共に近親者向けの葬儀に参列し、アイドルからの弔辞の一部でこの曲が歌われた (Graham Chapman#Memorial service2005年ミュージック・チョイス英語版による調査では、「英国人が葬儀で流したい曲」第3位にこの曲が挙げられている[1]

シングル

"Always Look on the Bright Side of Life" は、1979年に『ブライアン・ソング英語版』と合わせた両A面シングルとしてリリースされ、1988年にも同様の形態でリリースされたが、どちらも商業的には成功しなかった。

この曲が特に有名になったのは1990年代初頭のことである。映画はリリースからこの時期まで、カルト的人気を有していた。1990年頃、シェフィールド・ウェンズデイFCのファンがきっかけとなって、サビのタイトル・リフレインや口笛の部分が、サッカー応援歌英語版として人気となった。応援歌では、原曲で口笛を吹く部分が、「ダダン・ダ・ダダダダダン」[注 5]と歌われる。このことは、古いコミックソングを流す朝の番組を持っていた、BBC Radio 1のDJ、サイモン・メイヨー英語版の目にとまった。彼は原曲 "Always Look on the Bright Side of Life" を自分の番組で流し始め、これがきっかけとなって、曲は1991年9月にヴァージン・レコードから再リリースされた。

このシングルは、同時期にリリースされたコンピレーション・アルバム『モンティ・パイソン シングス[注 6]のプロモーションにも使われた。シングルは、翌10月にはチャートのトップ10に到達し、『トップ・オブ・ザ・ポップス』ではアイドルによる意図的にめちゃめちゃなパフォーマンスが行われている。この曲は下馬評を覆し、空前のヒットとなっていたブライアン・アダムスの『アイ・ドゥ・イット・フォー・ユー英語版』を押しのけて、全英シングルチャートの3位にまで上り詰めた。また、1991年10月17日には、1位だったブライアン・アダムスを追いやり、アイルランド・レコード音楽協会の公式アイルランド・レコード業界チャート[注 7]で、アイルランド・シングル売上1位を達成した。映画『ライフ・オブ・ブライアン』がアイルランド当局に上映を禁止され、ワーナーによるサウンドトラック発売も抗議活動の挙げ句撤回されたことを考えると、この大ヒットはパイソンズにとっての大勝利であった。これらの成功の結果、この曲は以前に増して人気曲となった。1995年には、テナー・フライ英語版ニーナ・シモンの曲『マイ・ベイビー・ジャスト・ケアズ・フォー・ミー』からのピアノ・リフ付き)、『コロネーション・ストリート』のキャストによる2つのカバーが、チャート入りを達成している。

アイドルは、ラジオの放送コードに従って別歌詞を制作し、映画終盤に関するコメントを「レコードの終盤」への言及に差し替え、老人への不平を残したバージョンを録音した。このバージョンは、1991年11月に、カセット及びビニール盤として、コンピレーションアルバム "Now 20" (enに収録された。また、同年12月には、再リリースされた『銀河系の歌』(「1991年版」と銘打たれた)のB面にも収録された。このラジオ版では、"Life's a piece of shit"(訳:人生ってある意味クソさ)との歌詞が、"Life's a piece of spit"(訳:人生ってつば吐きみたいなもんさ)と差し替えられている。レコードのヒットに繋がったサイモン・メイヨーの貢献に対するお礼として、アイドルがメイヨーの名前を述べるスペシャル・バージョンも作られている。メイヨーは今でも、彼の番組ではこのバージョンをかけている。

収録曲

同時収録曲は、1980年のアルバム "Monty Python's Contractual Obligation Album" (enに収録されたもの。

  1. "Always Look on the Bright Side of Life"
  2. "I'm So Worried"
  3. "I Bet You They Won't Play This Song on the Radio"  (en

カバー

ハリー・ニルソンは、1980年のアルバム『フラッシュ・ハリー英語版』の最終曲としてこの曲を演奏している[6]1997年には、アート・ガーファンクルがこの曲をカバーし、ジェームズ・L・ブルックスの映画『恋愛小説家』のサウンドトラックに収録された[7]。映画中ジャック・ニコルソンが儚く歌い上げた歌詞には、"brighter side of [your] life" というように、原詞にはなかった単語 "your" が付け加えられた。ガーファンクルの歌うバージョンでは、きわどいフレーズ "Life's a piece of shit" の部分が、より家族ウケのする "Life's a counterfeit" (訳:人生はうわべだけのもの)との歌詞に置き換えられた。また、結婚指輪[訳語疑問点]やライブ・ビデオでは、歌詞が "Life is hit or miss"(訳:人生はアタリかハズレか)と置き換えられている。また、ブルース・コックバーン英語版もこの曲を演奏し、1990年のライブCDに収録してリリースしている[8]

アメリカのケルト音楽バンド・"Brobdingnagian Bards" (enは、この曲をカバーしてCD "A Faire to Remember" (enに収録している[9]。アメリカのミュージシャンエミリー・オータム英語版は、コンピレーションアルバム "A Bit o' This & That" (enハープシコードによるカバーを発表している[10]ヘヴンズ・ゲイトは、アルバム "Hell for Sale!" にこの曲のメタルカバーを収録した[11]グリーン・デイは、コンサートDVD『ブレット・イン・ア・バイブル』に収録された『シャウト英語版』の演奏に、この曲を取り入れている。

ドイツのファン・メタル・バンドであるJBO英語版は、アルバム "Sex Sex Sex" で、歌詞を "Always Look on the Dark Side of Life" と変えたバージョンのカバーを出している。同じくドイツのファン・パンク・バンド "Heiter bis wolkig" (deも歌詞を変えたバージョンのカバーをリリースし、タイトルを "Versuch's mal von der breiten Seite zu seh'n" としている[注 8][要出典]。イギリスのデュオ・アマチュア・トランスプランツ英語版も、原曲の名前とコーラスしか残されていないこの曲のパロディを制作している。

この曲は、英国のサッカークラブ・ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンFCのライバル・サポーターには、"Always shit on a Tesco carrier bag"(訳:テスコのキャリーバッグにクソしてな)として歌われる。

マンチェスター・ユナイテッドFCが試合で負けた際に、サポーターがこの歌を合唱することがある。

日本では、2002年のナイキのCMで使用され、ロナウド小野伸二野茂英雄らによる口笛も聞ける。

その後の曲利用

この曲は、パイソンズの映画第2作『ホーリー・グレイル』を元にしたブロードウェイ・ミュージカル『スパマロット』に、第2幕とカーテンコール中の2度登場する。『スパマロット』中の曲では、"Always Look on the Bright Side of Life" と『フィンランド英語版』の2曲が、『ホーリー・グレイル』に基づかないものである。一方他の曲は全て、映画で使われたか新しく書き下ろされたものである。なお2005年に制作されたこのミュージカルは、その年のトニー賞最優秀ミュージカル賞を獲得した。

また、2007年2009年のコミック・オラトリオノット・ザ・メシア』でも、最終曲として用いられている。『スパマロット』・『ノット・ザ・メシア』は、いずれもアイドルと作曲家ジョン・デュ・プレが制作した。

『スパマロット』のプロモーションのため2011年に来日したアイドルは、この曲のサビを日本語で歌い、「辛いことがあっても前を見よう」という歌詞が、大災害に立ち向かう日本にぴったりだとして東日本大震災の被災者にエールを送った[13]

2012年には、ロンドンオリンピック閉会式にアイドルが登場し、この歌を歌った[14]

更に、2014年の『モンティ・パイソン 復活ライブ!』でも、カーテンコールとして歌われた。

チャート順位

チャート (1981年) 最高順位
ベルギー (Ultratop 50 Flanders)[15] 30
オランダ (Dutch Top 40)[16] 32
オランダ (Single Top 100)[17] 34
チャート (1991年) 最高順位
オーストリア (Ö3 Austria Top 40)[18] 2
ベルギー (Ultratop 50 Flanders)[15] 35
ドイツ (GfK Entertainment charts)[19] 3
アイルランド (IRMA)[20] 1
ノルウェー (VG-lista)[21] 5
スイス (Schweizer Hitparade)[22] 3
UK シングルス (OCC)[23] 3
  • 1991年UK年間シングルチャートでは44位。

脚注

注釈

  1. ^ : Chappell Studios Bond Street - Friar Park Studio, Henley-On-Thames
  2. ^ ユダヤ人の「集団自殺隊」隊長の歌。ギリアムの作った兜の前立てがハーケンクロイツに酷似していたことから、誤ったメッセージを発信するとして、後にメンバー自らシーンをカットした。現在は『ライフ・オブ・ブライアン』のBlu-ray版に特典・未公開シーンとして収録され、カットのいきさつなどを聞くことができる。また、歌自体は映画のサウンドトラック (Monty Python's Life of Brian (album)などに収録されている。
  3. ^ 原文は以下の通り:"Eric's two songs — 'Otto' and the 'Look on the Bright Side' crucifixion song — are rather coolly received before lunch."[3]
  4. ^ a b 『ライフ・オブ・ブライアン』や、この作品を元に作られた『モンティ・パイソン ノット・ザ・メシア』のメイキングで言及。
  5. ^ 原文:"da-dum, da-da da-da da-dum"
  6. ^ オリジナル・プレスには、『空飛ぶモンティ・パイソン ドイツ版』で歌われた『木こりの歌』が収録された。この曲はすぐに除かれて次の版からは収録されていないため、アルバムの初版はコレクターズ・アイテムになっている。
  7. ^ : Official Irish Record Industry Chart.IRMA
  8. ^ タイトル中の "breit" とは「幅の広い」ことを表すドイツ語の形容詞である[12]。これを除くと、"Try once to look on the side"となり、おおよそ原曲の題名通りとなる。なお "breit"は、英語の形容詞 "bright" と音が似る。訳せば「幅広い面を見てみよう」、つまり「視野を広げよう」というところ。

出典

  1. ^ a b “Angels 'favourite funeral song'”. BBC News. (10 March 2005). http://news.bbc.co.uk/1/hi/entertainment/music/4336113.stm 24 February 2013閲覧。 
  2. ^ “Baby boomers jazz up their funerals with Monty Python and fancy dress”. UK Telegraph. (21 Nov 2014). http://www.telegraph.co.uk/news/picturegalleries/howaboutthat/11243943/Baby-boomers-jazz-up-their-funerals-with-Monty-Python-and-fancy-dress.html 25 November 2014閲覧。 
  3. ^ Palin, Michael (2006). Diaries 1969–1979: The Python Years. Weidenfeld & Nicolson. p. 473 
  4. ^ Monty Python: Life of Brian”. Allmusic. 24 February 2013閲覧。
  5. ^ Always Look on the Bright Side of Life - Monty Python's Life of Brian - Monty Python - YouTube
  6. ^ Nilsson, Harry. Flash Harry - オールミュージック. 2016年5月7日閲覧。
  7. ^ As Good as It Gets (1997) Soundtracks”. IMDb. 2016年5月7日閲覧。
  8. ^ Live (1990)”. Bruce Cockburn. 2016年5月7日閲覧。
  9. ^ A Faire to Remember - Brobdingnagian Bards”. iTunes preview. Apple Inc.. 2016年5月7日閲覧。
  10. ^ Emilie Autumn ‎– A Bit O' This & That”. Discogs. 2016年5月7日閲覧。
  11. ^ Heavens Gate ‎– Hell For Sale!”. Discogs. 2016年5月7日閲覧。
  12. ^ 『アクセス独和辞典』(第3版)三修社、2010年。 
  13. ^ エリック・アイドル来日会見 - 朝日新聞社 - YouTube
  14. ^ Monty Python's Eric Idle - London 2012 Performance - Olympics - YouTube
  15. ^ a b "Ultratop.be – Monty Python – Always Look On The Bright Side Of Life" (in Dutch). Ultratop 50. 24 August 2014閲覧。
  16. ^ "Nederlandse Top 40 – week 3, 1981" (in Dutch). Dutch Top 40 24 August 2014閲覧。
  17. ^ "Dutchcharts.nl – Monty Python – Always Look On The Bright Side Of Life" (in Dutch). Single Top 100. 24 August 2014閲覧。
  18. ^ "Austriancharts.at – Monty Python – Always Look On The Bright Side Of Life" (in German). Ö3 Austria Top 40. 24 August 2014閲覧。
  19. ^ "Musicline.de – Monty Python Single-Chartverfolgung" (in German). Media Control Charts. PhonoNet GmbH. 24 August 2014閲覧。
  20. ^ Search the Charts” (enter "Monty Python" into the "Search by Artist" box, then select "Search"). irishcharts.ie. Irish Recorded Music Association. 24 August 2014閲覧。
  21. ^ "Norwegiancharts.com – Monty Python – Always Look On The Bright Side Of Life". VG-lista. 24 August 2014閲覧。
  22. ^ "Swisscharts.com – Monty Python – Always Look On The Bright Side Of Life". Swiss Singles Chart. 24 August 2014閲覧。
  23. ^ "Official Singles Chart Top 100". UK Singles Chart. 24 August 2014閲覧。