「NHKニュース」の版間の差分
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[[国会]]会期中は、その日の一番早い(午前0時以降の)ニュースでその前日に成立した[[法律]]の概要が紹介される。[[NTSC]](アナログ地上波、アナログBS、NHKワールド・プレミアム)は[[レターボックス (映像技術)|レターボックス]]ではなくハイビジョン画質をNTSC標準画質にダウンコンバートした上で両端をサイドカットした4:3サイズで放送(タイトルが付いているワイドニュース、[[サタデースポーツ]]・[[サンデースポーツ]]も同様)していたが、[[2010年]]7月5日のおはよう日本以後は全てのニュースがレターボックス16:9サイズである<ref>ただし、その後も全ニュースでテロップがサイドカットを意識した配置になっているが、同時期から一部の全国・ローカルニュース番組で、2010年9月27日以降はNHKワールドTVの英語ニュース番組全般を除いた全ニュース番組([[NHK BSニュース]]も含む)が民放各局のニュースと同様、画面いっぱいにした配置となっている。</ref>。 |
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2015年3月30日、つまりは2015年度をもって、総合テレビの定時ニュースのタイトルを「'''NHK NEWS'''」に改められると共にニュースの伝え方を一新。具体的にはこの時間までに入ってきたニュース5項目を画面左に表示し(新しく入ってきたニュースは赤いラインに白文字で「NEW」と表示)、それに基づきキャスターが伝える(原稿を読む)形式になった。なお、気象情報と円相場と東京株式市場の日経平均株価の伝え方は従来通り。エンディングにニュース5項目を表示しながら、キャスターが「(全国の)ニュースをお伝えしました」と挨拶して番組が終わる。 |
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2015年3月30日 (月) 02:16時点における版
『NHKニュース』(エヌエイチケイ・ニュース)は、NHKのテレビ・ラジオの全国向け定時ニュース番組である。定時に放送されるものだけを指す場合は『定時ニュース』、放送時間を特定する必要がある場合は『○時ニュース』・『正午ニュース』と呼ばれ[1]、重大事件・災害報道のため急遽編成されたものは『特設ニュース』[2]と呼ばれる。『NHKニュース7』の開始までは、19時のニュースもこのタイトルを名乗っていた(ただし新聞では「7時のニュース」と表記されたこともある)。
全体概要
国内は54の放送局のほかに支局、駐在・報道室などを通じて取材活動を行う。記者クラブの多くにも在籍している。海外の支局においてはニューヨークにアメリカ総局、パリにヨーロッパ総局、北京に中国総局、バンコクにアジア総局をそれぞれ構え、10か所に支局を、21か所に駐在・事務所を設置して取材活動を行っている。
このほか、400か所以上にのぼるロボットカメラを東京のニュースセンターと大阪放送局にて一元管理するシステムを導入している(もちろん各放送局でも地元のものを操作することは可能)。映像・音声は24時間伝送されているため、地震発生時や航空機の不時着時など「たまたま映っていた」映像をニュース素材として使用することができる体制が整っている。
NHKが取材する映像素材は原則としてすべてハイビジョンカメラ(ハイビジョンカメラによるニュース取材は1997年頃から順次開始)によるものとなり、駐在・報道室と、海外支局のほとんどの地域でハイビジョンによるニュース取材が行われている。
公共放送であるNHK特有の事由として、基本的に商標(主に商品名)は一般的な呼称に言い換えられている点が挙げられる。iPodは携帯音楽プレーヤー、ヤクルトは乳酸菌飲料、ファミコンやWiiなどのゲーム機器は総称して家庭用ゲーム機となる。ただし、人命や安全に関わる内容を中心に、商品や商品名がそのまま放送されることがある。
ニュースセット
原則、「定時セット」と呼ばれるセットからニュースを伝える。定時セットとは別に「特設セット」と呼ばれる席があり、常に複数のアナウンサーが交替で対応できるようにしている。緊急ニュースの場合であっても、民放のように報道センターからの放送ではなく、専用セットから放送する。そのため、ニュースセンターに待機しているアナウンサーが即座に放送できるよう、ニューススタジオの出入口に最も近い場所にセットが設けられている。[3]
セットはおおよそ2年ごとにモデルチェンジされ、原則、年度頭より使われる。前セットは2011年3月発生の東日本大震災による特別編成報道のため、約1か月後の2011年5月15日の正午のニュースより使用されている。ただし、2013年4月8日より約1か月は、特設セットを定時セットとして使用していた。
2011年4月から使用されているセットは2年後の2013年、3年後の2014年以降も引き続き使用している。
テレビ放送
現在のNHKニュースタイトルロゴは2009年(平成21年)度(同年3月30日より)から使われている(ニュースの文字部分)。初代ロゴは不明 - 1989年度(直線で角張った文字)。2代目は1990年度 - 2008年度まで使用されていた(後に曲線調に変更されたが、一部の地方放送局では現在も使用している)。
テレビに関しては、報道局のみで制作するニュース番組は全て『NHKニュース』として放送し、他の部署(解説委員室、社会情報部など)や番組専属の部署(おはよう日本部など)が担当した際は『ニュースセンター9時』や『NHKニュースワイド』などの番組名がつく。
第1回のNHKニュースは、1953年2月1日の開局当日夕方3時から15分間『NHKテレビジョンニュース映画』と銘打って放映された。これは週間ニュース番組で、日本映画新社へ制作を委託し放送したものである。またデイリーニュースも、1日に2回、午後0時と午後7時に放送されたが、内容は、ニュース項目や事件現場の地図を紙に書き、写真とともにテレビカメラで写した上で、ラジオニュースの原稿に合わせてアナウンサーがナレーションをするものであった。一方、フィルム映像によるニュースは、国内・海外ともに「週間ニュース」の放送枠にて放送された。
1954年には、自前で映像取材可能な態勢が整い、本格的な映像入りのデイリーニュースの放送を開始したが、この時点でNHK内部にフィルム現像設備がなかったため、外部の現像所に現像を依頼し、その後編集の上放送したこともあって、速報性には乏しかった。また地方の放送局が取材した映像も、未現像のまま東京に空輸した上で現像されてから放送されたので、取材日より数日遅れで放送されることになっていた。この様な状況は、現像設備を各局に設け、マイクロ波回線網の整備が進むのに伴い改善され、速報性も兼ね備えたテレビニュースの放送が可能となった。
1957年10月に放送開始した『けさのニュース』(午前7時 - 7時15分)では、これまでとは異なりアナウンサーがテレビカメラの前でニュースを読む、所謂「顔出しニュース」の放送形態が採用された。また1960年4月に放送開始した『NHKきょうのニュース』(午後10時 - 10時20分)では、スライド(後にアイドホールの使用により、フィルム映像の映写も可能となった)に表示されたニュースタイトルや写真が、アナウンサーとともに一つの画面に映される、現在のニュース番組の原型となる形態が、NHKでは初めて登場した。『きょうのニュース』は、後に午後7時から30分の番組となり、現在の『NHKニュース7』の原型となった。
1974年4月、『ニュースセンター9時』の放送が開始され、アナウンサーでは無いキャスターがニュースを読むという、新たな形のニュース番組が登場した。また1980年4月には、朝の時間帯に放送されていたニュースと『スタジオ102』を統合して、『NHKニュースワイド』の放送を開始した。
1988年4月に大改編を実施。『NHKモーニングワイド』『イブニングネットワーク』『NHKニュースTODAY』が放送開始された。しかし、1時間20分の長時間番組であった『NHKニュースTODAY』は、半年後に60分に短縮、1990年4月に『NHKニュース21』に変更。午後11時台にはニュースショー的な番組である『ミッドナイトジャーナル』の放送を開始した。
1993年4月の番組改編で『NHKニュース おはよう日本』が放送を開始。午後9時台は30分のニュース番組『NHKニュース9』と情報番組『クローズアップ現代』となる。一方で午後7時台のニュースが1時間枠に拡大、『NHKニュース7』となった。それぞれの番組は、『おはよう日本』が「おはよう日本部」、『ニュース7』など夜の全国向けニュースを「ニュース7部」と呼ばれる部門が担当するようになった。また、1995年度は昼の定時ニュースの気象情報にBGMを流したり、1995年度から1996年度までの昼間・夜間の一部時間帯で『NHKニュース』のロゴと時間を示すパターンデザインが置かれていたことがあった。
2000年4月の番組改編では、『ニュース7』が30分に短縮、『ニュース11』が午後10時台に移動した上で、ニュース10プロジェクトによる『NHKニュース10』が登場した。ニュース7部は「テレビニュース部」に変更された。
2000年から『ニュース7』と『ニュース9』で字幕放送を開始。生放送の字幕放送は音声認識ソフトを使用する方法しかなく、認識しやすいキャスターの音声のみを認識するものだった。VTRは対応しないため、日本語のコメントを字幕スーパーの表示で済ませることが多くなる[4]。当然ながら聴覚障害者への配慮が前提である。[5]
2004年4月より地上デジタル放送とアナログ放送で数秒のタイムラグが生じることから時報表示と時報音を取りやめた。総合テレビでは時報を午前7時、正午、午後7時の3回実施していたが、それぞれニュース番組の直前(ないしは最中)に放送する形になっていた。神戸局では、兵庫県内のうち特に阪神地方において大阪局の電波も届いていることから、どちらを受信しているかを明確にするため、その時刻になった瞬間に、風見鶏に見立てたオリジナルロゴのテロップをテレビ画面の右下に流している。
ローカルニュースについて、それぞれの放送局で制作のローカルニュースについても『NHKニュース』のタイトルで放送、2006年4月から1年間放送された「スポーツ&ニュース」のローカルニュースも同様。しかし、『NHKニュース645』では『首都圏ニュース』や『NHKニュース岡山』など、独自タイトルで放送するケースがあり、平日夕方18時台のローカルニュースは『首都圏ネットワーク』などの番組名がつく。
国会会期中は、その日の一番早い(午前0時以降の)ニュースでその前日に成立した法律の概要が紹介される。NTSC(アナログ地上波、アナログBS、NHKワールド・プレミアム)はレターボックスではなくハイビジョン画質をNTSC標準画質にダウンコンバートした上で両端をサイドカットした4:3サイズで放送(タイトルが付いているワイドニュース、サタデースポーツ・サンデースポーツも同様)していたが、2010年7月5日のおはよう日本以後は全てのニュースがレターボックス16:9サイズである[6]。
字幕書体
総合テレビ以外での放送
NHK BS1(旧・衛星第1)はテレビニュース部による定時ニュースを放送。2010年度までは総理大臣の記者会見や皇室関連・重大ニュースがあった場合は総合テレビの同時放送を実施。
NHKワールドTVでは日本語と英語の双方でテレビニュース番組を放送していたが、2009年2月2日からは完全独自編成による英語のテレビニュースを放送している。また状況により、画面下に英語字幕をティッカー形式で表示して放送されている。
衛星第2テレビは閉局した2011年3月31日まで難視聴対策用に総合テレビの一部ニュース番組の同時放送を実施していた。重大ニュースによる放送時間延長にも対応していた。デジタル放送では2003年12月の地上デジタル放送の開始にあわせて16:9サイズでの放送になった。
衛星ハイビジョンは2000年12月1日の開局から2006年12月31日の正午のニュースまで、BS2同様に総合テレビ同時放送を実施した。プロ野球中継や大晦日のデジタル紅白歌合戦(前説番組)その他、特別番組(2005年に1回だけ「NHK音楽祭」の生中継があった)がある時、『NHKニュース7』が休止となっていた。また、総合テレビとの同時放送を行っていた期間は、画面右上部に「ハイビジョン同時放送」(主に朝帯)又は「ハイビジョン同時」(主に昼帯)のアイコン表示があった。
NHKワールド・プレミアムは原則として総合テレビとBS1のニュース番組を同時放送する。2009年2月に無料放送のNHKワールドTVが英語放送に転換することを受け、有料放送のワールド・プレミアムは2008年10月から一部時間帯でノンスクランブル放送(無料放送)を実施。配信サービス対象外の日本国内を含め、ワールド・プレミアム未契約者も無料で視聴できる[7]。ノンスクランブル放送は地震や津波などの緊急報道時にも適用される。
ラジオ放送
ラジオ放送はラジオセンターから毎正時(00分)に『NHKニュース』を放送。『NHKニュース』という番組名でないものには、7:00の『NHKけさのニュース』・19:00の『NHKきょうのニュース』・平日22:00の『NHKジャーナル』がある(祝日の場合は22:15までNHKニュース)。平日と土曜朝(祝日と年末年始を除く)には毎時30分からも放送している。災害報道などの緊急時には、土日祝日でも毎時30分からニュースが放送される場合がある。大部分の時間帯はNHKワールド・ラジオ日本でも同時放送されている。
FMではラジオ第1との同時放送を実施、毎日7:00、12:00、19:00と、ラジオ深夜便枠内の1:00、2:00、3:00、4:00の7回放送(うち、前者は15-30分のワイドニュース、深夜便は1時台のみ10分、その他は5分)。2006年3月までは23:00にも放送。場合によってはFM独自放送となる。
NHKワールド・ラジオ日本の場合、国際放送局が制作する日本語ニュースを放送。以前は全時間帯で行っていたが、ラジオ第1放送同時放送枠の拡大により、昼間の時間帯の1日3回に縮小。そのほか、英語など各国の言語で伝える外国語ニュースもある。その中の英語・中国語・朝鮮語・スペイン語・ポルトガル語のニュースについては、ラジオ第2放送で同時あるいは時差放送が行われている。
地上デジタルラジオでもラジオ第1の正午のニュースと午後7時のニュースを実用化試験として同時放送していた。
ラジオ第1・FM同時放送である7時、12時、19時(今日のニュース)にはオープニングのタイトルテーマ(それぞれ同じメロディーではあるが、若干時間帯に応じたアレンジが加えられている)と、それをアレンジしたアタック音がある。
特別編成
ニュース内容が社会的に大きな出来事である場合には通常編成を変更して特別編成が組まれる。首班指名選挙などの政局、GDP発表や事件など重要性のあるニュース、台風や地震・津波などの自然災害などに対し、ニュース速報や定時ニュースの時間拡大および特設ニュースの設置といった対応をとる。
基本的に、重要な事件・災害などが発生した場合や、日本への台風の上陸・通過が予想される場合は、総合テレビ・ラジオ第1・BS1・NHKワールドなどの総合編成を実施するチャンネルで通常編成を変更して対応する。大相撲などのスポーツ中継は短縮したりEテレやFM放送に振り替えて放送する。過去には「臨時ニュース NHK」のタイトル画面を表示していたこともある。
また原則として、最大震度6弱以上の地震が発生した場合、または津波警報が発令された場合[8]は、東京渋谷のNHK放送センターにある「ニュースセンター」制御卓で送出「開始」ボタンを押すことにより、NHKの送信している国内放送および国際放送NHKワールド(NHKワールド・プレミアム、NHKワールド・ラジオ日本)で全ての放送を強制中断し、全波一斉に放送する「七波全中」[9]を行う。この一斉放送を開始する際にチャイム音[10]が流れる。大津波警報・津波警報の発令が臨時ニュース開始より先にあった場合は、緊急警報放送の信号音のみでチャイムは省略する。昭和天皇崩御の一報を伝える際にもチャイムを鳴らしたことがある。
地震以外に全波一斉放送した事例として、次の3件がある。
- 1980年5月19日の衆議院解散(1980年5月16日の第2次大平内閣不信任決議案可決による69条解散・通称ハプニング解散)
- 新元号「平成」決定 - 1989年1月7日
- 湾岸戦争開戦 - 1991年1月17日
なお、東京のニュースセンターでは、交替制でアナウンサーが24時間待機しており、いつでも放送に対応できるようになっている。ラジオ・テレビ同時放送となった場合、当然ながら映像のないラジオ放送でも総合テレビの音声がそのまま使われるため、アナウンサーが「テレビの画面は○○の映像です」という注釈をつけて、同時放送であることを意識して放送することが多い。この注釈を忘れる・または放送内容によって注釈を省略することもあるため、状況によってはラジオセンター側で音声をかぶせて注釈をつける(ボイスオーバー)こともある。
一旦全波一斉放送となった場合、ニュースの緊急度が下がるにつれて、全波一斉から段階的にチャンネルが離脱する。離脱が早い順にEテレ、BSプレミアム、ラジオ第2、FM。総合テレビ、BS1、ラジオ第1が最後まで残る。ただしBS1は離脱する場合もある。
2008年7月24日午前0時26分ごろ発生した岩手県沿岸北部で発生した地震の際に、同日午前0時28分から臨時ニュースが放送されたが、教育テレビの放送は同日午前1時17分で予定通り終了したほか、2009年8月11日午前5時07分に発生した駿河湾での地震でも同日午前6時00分から通常編成を行うなど、臨時ニュースでも、チャンネルによっては放送時間は守られる傾向にある模様だ。また、2010年2月28日は午前9時33分にチリ地震による大津波警報・津波警報が長時間発令されたが、同日午前10時00分には通常編成に切り替わった。ただし、警報・注意報発令地域を表示する日本地図は引き続き表示されていた。
2010年12月22日午前2時20分頃に発生した父島近海を震源とする地震(全波一斉放送は2時29分)ではBS1とNHKワールド・プレミアムが同日4時00分に、ラジオ第2が同日4時30分に、Eテレ、BSハイビジョンが放送休止明けの時間となる同日5時00分にそれぞれ全波一斉放送から離脱した一方、FM放送ではラジオ第1、NHKワールド・ラジオ日本とともに同日5時55分まで臨時ニュースの放送が続けられた。この日の「NHKニュースおはよう日本」4時台(4:30-5:00)の放送は総合テレビのほか、Eテレ、BS2(通常は5:00開始)、BSハイビジョンにも臨時に同時放送された。
NHKワールドTVは英語放送による完全独自編成となっているため、緊急報道は「NHK NEWSLINE」の放送スタジオから英語による臨時ニュースを放送、英語字幕のティッカー表示(背景色は赤)も行う。
NHKワールド・プレミアムは国内向け放送の強制的な切り替えから数秒の遅れが生じる。また、スクランブル放送の状態になっている場合は直ちにノンスクランブル放送に切り替える操作も行う。また、緊急警報放送の信号音は流れないが、NHKワールド・ラジオ日本では回線の都合で信号音が流れる。離脱の際、NHKワールド・プレミアムは断り書きのテロップが画面上に表示(「津波注意報(警報)関連のニュースは新しい情報が入り次第お伝えします」や「このニュースは日本時間○:○○で終了します」)その上で通常編成に戻る。NHKワールド・ラジオ日本ではラジオ第1放送との同時放送をほぼすべての時間で行っているため独自編成の放送がない限り離脱することはない。
通常番組が臨時ニュースによって一時中断や途中打ち切りあるいは全編放送できなかった場合、後日改めて放送される。再放送番組に関しては場合によっては放送されないこともある。ラジオ第2放送の株式市況と気象通報については緊急地震速報で中断になった場合でも再放送は行われない。
NHKニュース速報
総合テレビとBS1では定時ニュース番組を含む通常番組放送中に「NHKニュース速報」というニュース速報テロップを出すことがある。ラジオ第1では番組を中断する形で放送する。主に重大な事件・事故の発生や進展、一審・控訴審・上告審の判決があった場合、死刑の執行、皇室、政治(重要法案の可決や衆議院解散など)、国際情勢に大きな動きがあった場合、都道府県知事・主要都市の市長・衆参両院議員の補欠選挙の開票で当選確実と判断した場合、プロ野球のリーグ優勝や日本一が決定した時や大相撲で幕内初優勝の力士が出た時など注目度の高いスポーツニュース、その他国民的関心の高い内容などこれらを速報として放送する。定期的なニュース速報では日銀関連の情報が放送される。また気象警報や警戒情報の気象情報(大雨による避難指示)、交通機関(鉄道・高速道路)の不通や復旧に関する交通情報も放送する。
緊急地震速報と震度3以上を観測した地震に関する情報は国内のテレビ全波でテロップを通じて速報する。緊急地震速報では自動で警戒アナウンスが流れるがスポーツ中継や生放送の場合は出演者が改めて警戒アナウンスを行い、地震情報を伝える。なお、テレビの全国ニュース放送時に緊急地震速報が出された場合は震源域に近い地域の情報カメラ(ロボットカメラ)の映像を流すこともある。また、テレビの全国ニュース放送時(気象情報や首都圏のローカルニュース放送時も含む)に震度3以上の地震情報があった場合、映像部分の表示を避けるためにニュースセンターの副調整室から出される逆U字型画面の青色スペース部分に表示される。これ以外にも中継映像を含めた生番組では速報テロップが入った場合、被写体部分とかぶらないようカメラのレンズをずらすなどの対応をとることもある。
テレビでの「ニュース速報」は以前は民放と同様、2回繰り返しで出していたが現在は表示時間を1分程度と長めにして1回表示としている(交通情報でも同様。地震情報・気象に関する警報は従来どおり2回繰り返しで表示される)。マルチ編成時はメインチャンネル・サブチャンネルとも表示される。関東地方以外の総合テレビでは、地域独自編成(全国放送番組の時差放送も含む)が行われている場合、東京からの送出より数秒から1分ほど表示が遅れる(場合によっては地域独自編成でも関東地方とほぼ同じタイミングで表示されることもある)。総合テレビ、BS1が放送休止中で停波していない状態の灰色画面でも情報が入った場合、速報テロップは表示される。全国送出の速報テロップに加え地方放送局から出されるローカルでのテロップも表示される場合、横文字は画面下に、縦文字は画面左右のどちらかに表示される。速報には2回鳴るチャイム音と「NHKニュース速報」ロゴが用意されているが、使用しないこともある。Eテレでも高校野球中継時や大相撲中継(代替放送時のみ)は速報テロップが送出される。2012年12月12日の北朝鮮のミサイル発射に関するニュース速報ではBSプレミアムでも送出され、国内向けテレビ放送の全チャンネル一斉表示となった。2012年12月16日-17日未明の総合テレビにおける衆議院議員総選挙の開票速報では2回鳴るチャイム音のみ流れ、スタジオから詳しい情報が伝えられた。[11]
ラジオ第1放送では、ローカル放送の場合、通常の番組の最中にニュース内容をかぶせてしまう。全国放送で速報する場合は、生放送中では進行役が番組を中断(「ここでニュースが入りました」などコメント)してニューススタジオからニュースを伝えることが多い(番組によっては進行役のアナウンサーがそのまま担当する場合もある)。ラジオ第1放送と同時放送を行うNHKワールド・ラジオ日本でも全国向けの内容がそのまま放送される。FM放送でも大規模な地震があった場合は番組の途中でも地震関連のニュースが放送されることがある[12]。なお、高校野球地方大会などローカルでのスポーツ中継を行っている場合は全国規模・地域規模を問わず送出元の地方局のスタジオからフォローされる形で伝えている。
NHKワールド・プレミアムではニュース速報および地震情報といった速報テロップは一切表示しない。また、地震情報の際に表示する逆U字型画面は青色スペース部分のみそのまま表示される。ただし、選挙開票速報放送時はNHKワールドでデジタル総合テレビ(関東広域放送)の放送映像を使用して当選確実者の速報テロップを流す関係上、ニュース速報(全国向け・首都圏向けに関係なく)のテロップもそのまま表示される(2012年の衆議院議員総選挙の開票速報では当選確実者と獲得議席数の速報テロップのみ表示)。これは東日本大震災の特設ニュースでも発生翌日の3月12日8:53以降、同様の対応をとった。
データ放送
NHKテレビのデジタル放送では、データ放送を通じてニュース配信を行っている。デジタル総合テレビは全国分と受信機で設定した地域分の2種類。BS1は全国分のみ。いずれも記事(文字情報)のみで、写真等はない。24時間更新が行える体制ではあるが、深夜帯では更新頻度がかなり落ちるようである。また、地上デジタル放送・BSデジタル放送の全チャンネルでインターネット回線を利用して視聴者が希望する地域ごとのニュース配信も行っている(NHKデータオンライン)。
これまで標準画質放送だったデジタル衛星第1・第2テレビのデータ放送は気象情報(受信機で設定した地域)のみとなっていたが、2011年4月にBS1とBSプレミアムとしてハイビジョンチャンネル化される際、BS1でもデータ放送を通じた、ニュース配信を行うようになった(内容は総合テレビとほぼ同じであるが、以前のBSハイビジョンと同様、全国分のみとなる)。一方、BSプレミアムのデータ放送は番組情報が中心となっている。データ放送トップページ画面のフォーマットは全チャンネル共通。
画面を通じてスイッチを入れておくことで、日本のどこかで震度3以上の地震があった場合には速報させることが出来る。表示は地震速報→津波情報(発生する恐れがあるかないか)の順となる。
インターネット
基本は放送素材の2次利用。データ放送を開始したのち、2001年からデータ放送の内容をインターネット「NHKオンライン」を通じて再配信を開始した。パソコン端末と携帯電話端末向けのサービスを行っている。パソコン向けには映像配信も実施している(画角は16:9のワイドサイズ。全国ニュースおよびローカルニュースを配信[13])。
また、その日に放送されたラジオニュース(7:00・12:00・19:00・22:00)を準備が出来次第音声配信を行っている。再生速度を「ふつう」「おそい」「はやい」から選択することができる。
台風や災害などが発生したときは安否情報のほかに、特設ページを設けて最新情報を伝える(記事のみ)。これを応用して法案成立が集中したときや、関心のある重大ニュースがあるごとに特設ページをその都度開設する。
カメラ付き携帯電話の普及に伴い、視聴者から事件・事故・地元の話題の写真や動画をインターネットで募集し、それを放送に利用することがある。その場合「視聴者提供」という字幕が表示されることがある。
インターネットでのニュース配信について新聞社や他の放送局は「民業圧迫だ」と繰返し非難している。理由としてインターネット配信がNHKの主たる目的である放送事業に直接関係していないとされている。一方で新聞社や他の放送局がインターネット事業の収益モデルを未だ確立していない現状もある。海外の事例を見ると、イギリスBBCはインターネットでの大規模なニュース配信を行っているように、公共放送としてインターネット配信を行うこと自体が必ずしも問題視されているわけではない。
動画ニュースでもオリンピックなどのように、権利の関係上日本国内でしか再生(視聴)できないよう特殊な設定がされているものも存在するため、海外からアクセスをする場合は特に注意。
NHKデータオンライン(データ放送のうち、インターネットのLANケーブルをルーターなどに接続したテレビで閲覧可能)では、所在都道府県のほか、全国各地のローカルニュースも閲覧できる機能がある(全国を9ブロックに分けて掲載。ただし、広域放送地域である東京都、大阪府については、それぞれ「首都圏」「関西」として掲載しており、都府単独での掲載ではない。また東京本部の首都圏放送センター管轄下にある関東甲信越地方については関東の1都6県と甲信越地方の3県に分けて掲載)。
脚注
- ^ 第2部第1章2節 V. 1.「主なニュース番組」、『NHK年鑑2012』NHK放送文化研究所、日本放送出版協会、2012年
- ^ 地上デジタル放送の番組表での番組名は「ニュース」、もしくは「ニュース ○○関連」。
- ^ ただし、あくまでも「定時セット」も「特設セット」も同じスタジオの中にある。また、首都圏(関東甲信越)やBS放送専用のニュースセットは別に設けられている。
- ^ その後リスピーク方式や速記ワープロなどの技術によりVTR部分も対応するようになった。
- ^ 多言語からの翻訳同様に省略部分を補い、方言や訛りなどを修正を加えて読みやすいようにする。
- ^ ただし、その後も全ニュースでテロップがサイドカットを意識した配置になっているが、同時期から一部の全国・ローカルニュース番組で、2010年9月27日以降はNHKワールドTVの英語ニュース番組全般を除いた全ニュース番組(NHK BSニュースも含む)が民放各局のニュースと同様、画面いっぱいにした配置となっている。
- ^ ノンスクランブル放送される番組のうち、一部のニュース番組と「日曜討論」、「NHKのど自慢」がかつてBS2でも同時放送されていたためNHKワールド・プレミアムの受信環境があり、かつBS2も視聴できる環境にあった世帯では難視聴対策放送があったときの名残が見られる。
- ^ 日本国内で地震動が観測されなかった場合でも同様。各地方放送局・支局・報道室は緊急地震速報の「高度利用者向け」を用いる予測ソフトをパソコンにインストールしている。
- ^ BSが3波体制(旧BS1・BS2・BShi)だった2011年3月31日までは、「八波全中」だった。
- ^ 1941年12月8日早朝の真珠湾攻撃を伝えた、ラジオの臨時ニュース以来、同じ音階・メロディが使用されていた。
- ^ サイマル放送のNHKワールド・プレミアムでもそのままニュース速報のチャイム音が流れた。BS1は通常放送と同じく2回鳴るチャイム音と「NHKニュース速報」のロゴを出してテロップ表示された。
- ^ 2012年12月12日の北朝鮮のミサイル発射に関するニュース速報ではラジオ第2放送やFM放送でも通常番組を中断して速報を伝えた。
- ^ ただし、北海道ブロックでは「北海道のニュース」として一括りしているため函館・旭川・帯広・釧路・北見・室蘭各局発の分も含め、すべて札幌局が対応。そのため、函館・旭川・帯広・釧路・北見・室蘭各局発のローカルニュースの動画配信は行っていない。
関連項目
外部リンク
NHK総合 2010年度平日深夜のニュース | ||
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NHKニュース
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