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チチュウカイモンクアザラシ
	チチュウカイモンクアザラシ; Monachus monachus
保全状況評価
	CRITICALLY ENDANGERED; (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)); ワシントン条約附属書I
分類
学名
	Monachus monachus; (Hermann, 1799)
和名
	チチュウカイモンクアザラシ
英名
	Mediterranean monk seal

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2013年3月28日 (木) 00:01時点における版

チチュウカイモンクアザラシ（Monachus monachus）は、動物界脊索動物門哺乳綱ネコ目（食肉目）アザラシ科モンクアザラシ属に分類される鰭脚類。

分布

大西洋（スペイン＜カナリア諸島＞、ポルトガル＜マデイラ諸島＞、モーリタニア）、地中海、アドリア海東部、エーゲ海、黒海南西部^[1]^[2]^[3]

形態

体長230-280センチメートル^[3]。体重250-400キログラム^[2]。背面の毛衣は黒や褐色、灰色^[2]。腹面には白い斑紋が入る^[1]^[2]。

出産直後の幼獣は全長80センチメートル^[2]。全身の毛衣が黒い^[1]^[2]。

生態

食性は動物食で、魚類、軟体動物を食べる^[1]^[2]^[3]。

繁殖形態は胎生。5-11月（主に9-10月）に海食洞内の砂浜などで1回に1頭の幼獣を産む^[1]^[2]^[3]。授乳期間は6週間だが^[1]^[3]、4か月授乳した例もある^[2]。生後4年で性成熟した例がある^[2]。寿命は23年^[3]。

人間との関係

ギリシャ神話に登場するセイレーンのモデルになったと考えられている^[1]^[3]。

地中海東部では漁業と競合する害獣とみなされることもあり、駆除されることもある^[2]。

乱獲、漁業との競合や混獲、人間による撹乱（繁殖地への侵入による育児放棄）などにより生息数は激減している^[1]^[2]^[3]。ギリシャやモーリタニアでは大規模な個体群がいるが、他地域では個体群が小さく分散的^[2]^[3]。大規模な繁殖地であるカボ・ブランコでは1978年の洞窟の崩落により50頭が死亡したとされる^[1]^[3]。

参考文献

[脚注の使い方]

^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ 大隅清治監修 D.W.マクドナルド編『動物大百科2 海生哺乳類』、平凡社、1986年、124、136-137頁。
^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ ^j ^k ^l ^m 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著『動物世界遺産レッド・データ・アニマルズ1 ユーラシア、北アメリカ』、講談社、2001年、26、143頁。
^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ ^j 『絶滅危惧動物百科2 アイアイ―ウサギ(アラゲウサギ)』財団法人自然環境研究センター監訳、朝倉書店、2008年、14-15頁。

ジュリエット・クラットン=ブロック『世界哺乳類図鑑』　渡辺健太郎訳、新樹社、2005年、300頁

外部リンク

^
CITES homepage
- Appendices I, II and III
^
The IUCN Red List of Threatened Species
- Aguilar, A. & Lowry, L. 2008. Monachus monachus. In: IUCN 2011. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2011.1.

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[fn1-3] ^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ 大隅清治監修 D.W.マクドナルド編『動物大百科2 海生哺乳類』、平凡社、1986年、124、136-137頁。

[fn2-4] ^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ ^j ^k ^l ^m 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著『動物世界遺産レッド・データ・アニマルズ1 ユーラシア、北アメリカ』、講談社、2001年、26、143頁。

[fn3-5] ^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ ^j 『絶滅危惧動物百科2 アイアイ―ウサギ(アラゲウサギ)』財団法人自然環境研究センター監訳、朝倉書店、2008年、14-15頁。

[cites-1] CITES homepage
Appendices I, II and III

[5] Appendices I, II and III

[iucn-2] The IUCN Red List of Threatened Species
Aguilar, A. & Lowry, L. 2008. Monachus monachus. In: IUCN 2011. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2011.1.

[7] Aguilar, A. & Lowry, L. 2008. Monachus monachus. In: IUCN 2011. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2011.1.

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[1]

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-* Aguilar, A. & Lowry, L. 2008. [http://www.iucnredlist.org/apps/redlist/details/13653/0 ''Monachus monachus'']. In: IUCN 2011. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2011.1.</ref>
+* Aguilar, A. & Lowry, L. 2008. [http://www.iucnredlist.org/apps/redlist/details/13653/0 ''Monachus monachus'']. In: IUCN 2011. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2011.1.
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-|学名 = ''Monachus monachus''<br />（Hermann, [[1799年|1799]]）
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 '''チチュウカイモンクアザラシ'''（''Monachus monachus''）は、[[動物|動物界]][[脊索動物|脊索動物門]][[哺乳類|哺乳綱]][[ネコ目]]（食肉目）[[アザラシ科]][[モンクアザラシ属]]に分類される鰭脚類。
 == 分布 ==
-[[大西洋]]（[[スペイン]]＜[[カナリア諸島]]＞、[[ポルトガル]]＜[[マデイラ諸島]]＞、[[モーリタニア]]）、[[地中海]]、[[アドリア海]]東部、[[エーゲ海]]、[[黒海]]南西部<ref name="fn1">[[大隅清治]]監修 D.W.マクドナルド編 『動物大百科2 海生哺乳類』、[[平凡社]]、[[1986年]]、124、136-137頁。</ref><ref name="fn2">小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ1 ユーラシア、北アメリカ』、[[講談社]]、[[2001年]]、26、143頁。</ref><ref name="fn3">『絶滅危惧動物百科2 アイアイ-ウサギ（アラゲウサギ）』 財団法人自然環境研究センター監訳、[[朝倉書店]]、[[2008年]]、14-15頁。</ref>
+[[大西洋]]（[[スペイン]]＜[[カナリア諸島]]＞、[[ポルトガル]]＜[[マデイラ諸島]]＞、[[モーリタニア]]）、[[地中海]]、[[アドリア海]]東部、[[エーゲ海]]、[[黒海]]南西部<ref name="fn1">[[大隅清治]]監修 D.W.マクドナルド編 『動物大百科2 海生哺乳類』、[[平凡社]]、[[1986年]]、124、136-137頁。</ref><ref name="fn2">小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ1 ユーラシア、北アメリカ』、[[講談社]]、[[2001年]]、26、143頁。</ref><ref name="fn3">『絶滅危惧動物百科2 アイアイ―ウサギ(アラゲウサギ)』 財団法人自然環境研究センター監訳、[[朝倉書店]]、[[2008年]]、14-15頁。</ref>
 == 形態 ==
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-* ジュリエット・クラットン=ブロック『世界哺乳類図鑑』 [[渡辺健太郎]]訳、新樹社、2005年、300頁
+*ジュリエット・クラットン=ブロック『世界哺乳類図鑑』　[[渡辺健太郎]]訳、新樹社、2005年、300頁
 == 関連項目 ==