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「キャプテン翼」の版間の差分

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{{画像提供依頼|東京都葛飾区四つ木に設置された銅像|date=2013年12月}}
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|タイトル=キャプテン翼
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|タイトル=キャプテン翼 ワールドユース特別編 最強の敵!オランダユース
|タイトル=キャプテン翼 ワールドユース特別編最強の敵!オランダユース
|作者=高橋陽一
|作者=高橋陽一
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|掲載誌=週刊少年ジャンプ
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|タイトル=キャプテン翼短編集 DREAM FIELD
|タイトル=キャプテン翼 ROAD TO 2002
|作者=高橋陽一
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|出版社=集英社
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|掲載誌=[[週刊ヤングジャンプ]]
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{{Infobox animanga/Manga
{{Infobox animanga/Manga
|タイトル=キャプテン翼 ROAD TO 2002
|タイトル=キャプテン翼 GOLDEN-23
|作者=高橋陽一
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|出版社=集英社
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{{Infobox animanga/Manga
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|タイトル=キャプテン翼 GOLDEN-23
|タイトル=キャプテン翼 海外激闘編 IN CALCIO 日いづる国のジョカトーレ
|作者=高橋陽一
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{{Infobox animanga/Manga
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|タイトル=キャプテン翼 海外激闘編 IN CALCIO 日いづる国のジョカトーレ
|タイトル=キャプテン翼 海外激闘編 EN LA LIGA
|作者=高橋陽一
|作者=高橋陽一
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|発表期間=[[2010年]]11号 - [[2011年]]21号<br />[[2012年]]16号 - 2012年19号
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{{Infobox animanga/Manga
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|タイトル=キャプテン翼 海外激闘編 EN LA LIGA
|タイトル=キャプテン翼 ライジングサン
|作者=高橋陽一
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|出版社=集英社
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{{Infobox animanga/Novel
|タイトル=キャプテン翼
|著者= 高橋陽一、ワダヒトミ
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|出版社= 集英社
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|レーベル= [[集英社みらい文庫]]
|開始= 2013年
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|冊数= 既刊1巻
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{{Infobox animanga/Footer
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|ウィキプロジェクト=
|ウィキプロジェクト= [[プロジェクト:漫画|漫画]]
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|ウィキポータル= [[Portal:漫画|漫画]]・[[Portal:文学|文学]]
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{{漫画}}
{{漫画}}
『'''キャプテン翼'''』(キャプテンつばさ)は、[[高橋陽一]]による[[日本]]の[[サッカー漫画]]。および、それを原作にした派生作品。[[サッカー]]に打ち込む少年達の姿を描き<ref name="現代漫画241">{{Cite book|和書 |author=小学館漫画賞事務局 |year=2006 |title=現代漫画博物館 |publisher=[[小学館]] |page=241 |isbn=978-4091790033 }}</ref>、連載時に日本国内でサッカーブームを起こすと<ref>{{Cite book|和書 |author=小学館漫画賞事務局 「別冊・資料編 漫画作家人名事典」 |year=2006 |title=現代漫画博物館 |publisher=[[小学館]] |page=46 |isbn=978-4091790033 }}</ref><ref name="日本サッカー狂会100">{{Cite book| 和書| author =[[日本サッカー狂会]] | title = 日本サッカー狂会 | year = 2007 | publisher = [[国書刊行会]] | id = | isbn=978-4336048486 |page=100頁 }}</ref><ref name="編集会議20070820">{{Cite book|和書 |author=「人を、社会を動かすコミックの影響力」|title=編集会議 |volume= 2007年8月号 |publisher=宣伝会議 |page=20-23頁 |isbn= }}</ref>、後に[[プロフェッショナル (サッカー)|プロサッカー選手]]となる多くの選手達に影響を与えた<ref name="現代漫画241"/><ref name="西村1994">[[#西村 1994|西村 1994]]、249頁</ref><ref name="編集会議20070820"/>。略称は「キャプ翼」(キャプつば)、「C翼」。
『'''キャプテン翼'''』(キャプテンつばさ)は、[[高橋陽一]]による[[サッカー漫画]]。および、それを原作にした[[テレビアニメ]]、[[OVA]]、[[テレビゲーム]]作品群。略称は「キャプ翼」(きゃぷつば)、「C翼」。

日本における[[サッカー]]の知名度や人気を飛躍的に高めた作品とも言われている<ref>[[川淵三郎]]は「キャプテン翼は明らかに底辺を広げましたよ。今まで[[野球]]に行っていた身体能力の高い子供達がキャプテン翼になりたいという思いでね、サッカーに取り組むようになった。[[中田英寿|中田]]や[[小野伸二|小野]]や[[高原直泰|高原]]や[[中村俊輔]]や、みんな影響を受けたと思う。キャプテン翼がなかったら日本の子供達がサッカーをやっていたかどうか、それはちょっと甚だ疑問なところがあるぐらい、キャプテン翼の日本サッカー界に与えた影響は大きいと思いますね」と語っている。2010年8月7日放送 [[東京メトロポリタンテレビジョン|TOKYO MX]]『百年旅行〜明日へ紡ぐメッセージ』より。</ref><ref>[[セルジオ越後]]は「漫画の『キャプテン翼』。僕が30年かかった仕事を、たった2年でやっちゃったんだから。あれには僕も勝てないな」と述べている。[[Sports Graphic Number]] 768号 ノンフィクション(文・城島充)「セルジオ越後 日本を叱り続けた男の人生」より。</ref>。世界各国でアニメ放送され、世界的にも知名度が高い。


== 概要 ==
== 概要 ==
「ボールは友達」が信条の主人公・[[大空翼]]の活躍と成長を描いたサッカー漫画である<ref name="西村1994"/>。サッカーの楽しみや魅力を伝えることに重点が置かれた爽やかな作風<ref name="海老原810-811">[[#海老原 2001|海老原 2001]]、810-811頁</ref><ref name="三ツ屋164">[[#三ツ屋 2009|三ツ屋 2009]]、164頁</ref>は、従来の[[スポ根]]漫画に代わる新しいスタイルのスポーツ漫画として読者に受け入れられた<ref name="西村1994"/><ref name="海老原810-811"/><ref name="斉藤152">[[#斉藤 1996|斉藤 1996]]、152頁</ref>。[[1983年]]にアニメ化されると日本国内でサッカーブームを起こし<ref name="日本サッカー狂会100"/><ref name="西村1994"/><ref name="編集会議20070820"/>、日本国内においてマイナーな競技と見做されていたサッカーの人気と競技人口拡大に寄与した<ref name="斉藤152"/>。
サッカーが大好きで「ボールは友達」が信条の主人公・[[大空翼]]の活躍を描く成長物語。


[[日本プロサッカーリーグ|Jリーグ]]発足に伴うサッカー人気の高まりにより連載が再開され、[[1994年]]から[[1997年]]まで[[FIFA U-20ワールドカップ|FIFAワールドユース選手権]]での活躍を描いた『キャプテン翼 ワールドユース編』が連載された。[[2000年代]]に入ると掲載誌を『[[週刊ヤングジャンプ]]』に移し、[[2002 FIFAワールドカップ|ワールドカップ日韓大会]]開催に合わせる形で[[2001年]]から[[2004年]]まで『キャプテン翼 ROAD TO 2002』が、[[2005年]]から[[2008年]]までは『キャプテン翼 GOLDEN-23』が連載された。これらの作品では、翼たち主要登場人物たちが[[スペイン]]、[[イタリア]]、[[ドイツ]]、[[日本]]などの各国リーグのプロ選手として活躍する姿が描かれている。
大空翼の父の職業が船長であり、小学生の頃からブラジル行きを夢見ていた翼が家庭教師について[[ポルトガル語]]を学んでいる姿、あるいは翼の終生のパートナーである[[岬太郎]]の父が世界中を渡り歩く[[画家]]であり、各国の町並みやその国・地域の言語を漫画の中でも描くなど、その世界観は非常に広く、ワールドワイドな物語となっている。


[[2007年]]11月までに出版された全シリーズの日本国内累計発行部数が、単行本・文庫本合わせて7000万部を突破した<ref name="asahi1">{{Cite web |url=http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200711100068.html |title=マンガの力(3)キャプテン翼の「洗脳」(上) |publisher=asahi.com |date=2007年11月10日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref>。また、国外での累計販売部数は、正式に出版契約を交わしている翻訳本で約1000万部<ref name="asahi2">{{Cite web |url=http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200711100143.html |title=マンガの力(4)キャプテン翼の「洗脳」(中) |publisher=asahi.com |date=2007年11月10日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref>。
第1作目は、[[1981年]]から[[1988年]]まで『[[週刊少年ジャンプ]]』([[集英社]])に連載された。高橋によると、[[1978 FIFAワールドカップ|1978年のFIFAワールドカップ]]をテレビで観戦したことが本作を描くきっかけとなったという<ref>[http://www.ninomiyasports.com/sc/modules/bulletin/article.php?storyid=4741 キャプテン翼誕生秘話] - SPORTS COMMUNICATIONS「この人と飲みたい」2013年2月14日</ref>。また、[[野球]]を描くか、サッカーを描くかで編集と相談した所、「野球は順番があるから、本人の打順まで回さなければならないが、サッカーは、チャンス時に何時何処で誰が出ても、不思議じゃ無いからサッカーの方がいいのではないか」とアドバイスされ、サッカーに決めた<ref>[[爆笑問題の検索ちゃん]]より。</ref>。アニメ化もされ世界的大ヒット作となり、選手・観客両面から日本のサッカー人気とその底上げに大きく寄与した。[[日本プロサッカーリーグ|Jリーグ]]発足に伴うサッカー人気により復活し、[[1994年]]から[[1997年]]まで「キャプテン翼 ワールドユース編」が連載される。その後掲載誌を『[[週刊ヤングジャンプ]]』に移し、[[2002 FIFAワールドカップ|ワールドカップ日韓大会]]開催に合わせる形で2001年から2004年まで「キャプテン翼 ROAD TO 2002」が、2005年から2008年までは「キャプテン翼 GOLDEN-23」が連載された。最初は小学生だった翼たちも今ではプロ選手として各国で活躍している。また、本家の『週刊少年ジャンプ』では2008年36号にロベルトがブラジルへ戻ったり、若林が海外留学へ旅立った直後のストーリーが、番外編的に読み切り掲載された。


[[2010年]]には連載30周年を記念し、コンピレーション・アルバム『キャプテン翼30周年記念 THE BEST SOCCER SONGS 激闘サムライブルー』やゲームソフト『キャプテン翼 激闘の軌跡』が発売された。また、多目的フットサルコートの「キャプテン翼スタジアム」が[[神奈川県]][[横浜市]]にオープンした<ref>{{Cite web |url=http://www.asahi.com/showbiz/manga/TKY201005130337.html |title=キャプテン翼スタジアム、6月オープン 高橋氏の念願 |publisher=asahi.com |date=2010年5月14日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref>。[[2013年]]には作者の[[高橋陽一]]の出身地である[[東京都]][[葛飾区]][[四つ木]]に、小学生時代の翼をモデルにした銅像が設置された<ref>{{Cite web |url=http://www.asahi.com/national/update/0208/TKY201302080444.html |title=葛飾に「キャプテン翼」銅像 作者出身地、3月お目見え |publisher=asahi.com |date=2013年2月9日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref><ref>{{Cite web |url=http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG30014_Q3A330C1CC1000/ |title=キャプテン翼の銅像完成 東京・葛飾の公園 |publisher=[[日本経済新聞]] |date=2013年3月30日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref>。翼以外の登場人物についても7体の銅像が[[2014年]]3月に同区内に設置される予定である<ref>{{Cite web |url=http://katsushika.keizai.biz/headline/975/ |title=葛飾区内に「キャプテン翼」像7体増設へ-ロベルト本郷や等身大の岬君像も |publisher=葛飾経済新聞 |date=2013年11月29日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref>。
2007年11月までに出版された全シリーズの日本国内累計発行部数が、単行本・文庫本合わせて7000万部を突破した<ref name=asahi_1>[http://web.archive.org/web/20071215131337/http://www.asahi.com/sports/column/TKY200711100068.html キャプテン翼の「洗脳」(上)]([[インターネット・アーカイブ]])、廉価版の漫画キャプテン翼帯より</ref>。また、国外での累計販売部数は、正式に出版契約を交わしている翻訳本で約1000万部<ref name=asahi_2>[http://web.archive.org/web/20071215131342/http://www.asahi.com/sports/column/TKY200711100143.html キャプテン翼の「洗脳」(中)](インターネット・アーカイブ)</ref>。


== 作品背景 ==
[[2010年]]には、連載30周年を記念し、[[コンピレーション・アルバム]]『キャプテン翼30周年記念 THE BEST SOCCER SONGS 激闘サムライブルー』やゲームソフト『キャプテン翼 激闘の軌跡』が発売された。また、多目的フットサルコートの『キャプテン翼スタジアム』が横浜にオープンした。
=== 背景 ===
[[File:Argentina 1978 trophy.jpg|250px|thumb|作者の[[高橋陽一]]がサッカーに注目するきっかけとなった[[1978 FIFAワールドカップ]]。写真中央は優勝トロフィーを掲げる[[ダニエル・パサレラ]]。右隣は[[オズワルド・アルディレス]]。]]
作者の高橋は少年時代に『[[巨人の星]]』や『[[あしたのジョー]]』などといったスポーツ漫画に影響を受けて漫画を描き始め<ref name="編集会議200401">{{Cite book|和書|chapter=サッカーの面白さをマンガで伝えたかった スポーツマンガ家インタビュー1 高橋陽一|title=編集会議 |volume= 2004年1月号 |publisher=[[宣伝会議]] |page=38-41 }}</ref>、高校時代には[[軟式野球]]部に所属していた。その高橋がサッカーに注目するようになったのは、高校3年生の時に[[アルゼンチン]]で開催された[[1978 FIFAワールドカップ]]を[[テレビ]]で観戦したことがきっかけである<ref name="asahi1"/><ref name="編集会議200401"/><ref name="編集会議20070816">{{Cite book|和書 |chapter="野球少年"全盛期にサッカーのナゼ?『キャプテン翼』高橋陽一の時代感|title=編集会議 |volume= 2007年8月号 |publisher=宣伝会議 |page=16-19 |isbn= }}</ref><ref name="ダ・ヴィンチ">{{Cite book|和書 |author=中野晴行|chapter=FIFAワールドカップサッカー南アフリカ大会開催&『キャプテン翼』30周年 サッカーマンガ・レジェンド再び|title=[[ダ・ヴィンチ]]|volume=2010年7月号|publisher=[[メディアファクトリー]]|page=104-105}}{{ASIN|B003NG7B8C}}</ref>。高橋によると「少年時代からサッカーという競技は知っていたが、この大会をテレビ観戦して改めてサッカーの面白さを認識した」という<ref name="編集会議200401"/>。


高校卒業と同時に漫画家を志し自身がプレー経験のある野球と他の新人が採用しない題材としてサッカーを選び交互に作品を制作していたが<ref name="編集会議200401"/>、サッカーを漫画の題材として選んだ理由について高橋は「野球漫画といえば漫画の王道であり、多くの作家によって描き尽くされていた。新人の自分は他の作家の手を出さない題材としてサッカーを選んだ」と語っている<ref name="編集会議200401"/>。
なお、『キャプテン翼』というタイトルが最初に使われたのは作者の漫画家デビュー作となった読切短編である。この作品の主人公は「'''翼太郎'''」であり、連載版の大空翼とは性格なども全く異なっていた。この作品には、若林や石崎の原型になる人物も登場している。


[[1980年]]にサッカーを題材とした『キャプテン翼』で月例賞で入選し、同年18号に読切として掲載され漫画家デビューを果たした<ref name="全記録283">[[#高橋、キャラメルママ 2003|高橋、キャラメルママ 2003]]、283頁</ref>。なおこの作品は中学サッカーを題材としており<ref name="編集会議200401"/>、主人公の名前は「'''翼太郎'''」であるが<ref name="全記録283"/>、「南葛」「修哲」「若林」「石崎」といった、後の連載版のベースとなる設定や登場人物も登場した<ref name="編集会議200401"/>。この作品を基にして連載化するにあたり高橋は、読切短編と同様に中学生を主人公とした設定<ref name="編集会議20070816"/>や、山奥に住む自然児を主人公にした設定を考案したが構想に行き詰まり<ref name="編集会議200401"/>、3度目で後の作品へと繋がる「サッカーに情熱を燃やす小学生」を主人公とした構想へと転換したという<ref name="編集会議200401"/><ref name="編集会議20070816"/>。
== 登場人物 ==

{{See|キャプテン翼の登場人物}}
連載開始時にあたる[[1980年代]]初頭の日本サッカー界は、[[サッカー日本代表]]が[[FIFAワールドカップ]]予選や[[オリンピックサッカー競技|オリンピック]]予選での早期敗退が続き、[[日本サッカーリーグ]]の人気が低迷するなど、いわゆる「冬の時代」と呼ばれる時期だった<ref name="西村221">[[#西村 1999|西村 1999]]、221頁</ref>。その一方で日本サッカー界全体としては競技を普及させるために各地に少年サッカークラブや、従来の学校スポーツの枠組みとは異なる[[読売サッカークラブ|読売クラブ]]や[[三菱養和|三菱養和SC]]のようなクラブチームが誕生し、[[静岡県]][[清水市]](後の[[静岡市]][[清水区]])の様に大人から子供まで町ぐるみで選手育成に取り組む動きがあり<ref name="西村221"/><ref>[[#高橋、キャラメルママ 2003|高橋、キャラメルママ 2003]]、281頁</ref>、人気が盛り上がる土壌は築かれていたとする指摘もある<ref name="西村221"/>。

=== 表現手法 ===
==== スーパープレー ====
[[File:Real Madrid-Getafe 2009 - Chilena de Raúl.jpg|250px|left|thumb|[[オーバーヘッドキック]]を行う選手。主人公の[[大空翼]]がこのプレーに挑戦するエピソードを掲載したところ、読者の反響を呼んだ。]]
この作品では、読者にサッカーの魅力を伝えるために世界のサッカーを意識し<ref name="ダ・ヴィンチ"/>、登場人物達に世界のトップ選手顔負けの超人的なプレーを実践させた<ref name="編集会議20070816"/>。これは、連載当初の読者アンケートの結果が不調だったことを受けて、第4話の原稿を全て書き直して翼が「[[オーバーヘッドキック]]」をプレーする場面を掲載したところ読者の反響があったためなのだという<ref name="編集会議20070816"/>。第4話のアンケート結果が好評だったこともあり、高橋は「ストーリー構成も大事だが、読者は単純なスーパープレーを求めている」と考え、連載を続けるにあたっての手応えを掴み、意図的に超人的なプレーを描くようになった<ref name="編集会議20070816"/>。

また、当時は「サッカー漫画はヒットしない」という定説があり<ref name="全記録294">[[#高橋、キャラメルママ 2003|高橋、キャラメルママ 2003]]、294頁</ref>、野球漫画とは異なり参考となり得る作品が少なかったことなどから、サッカーという競技を作品内でいかに表現するかに苦慮した<ref name="全記録294"/>。高橋によれば「野球ではルール上の制約が多いのに対し、サッカーでは極端に言えば90分間は自分の判断で何のプレーを選択しても構わない。制約もなく、自分の発想で試合を構築することが出来る。その違いを漫画として表現できれば良いと考えた」といい<ref name="編集会議200401"/>、第4話での「オーバーヘッドキック」への反響と<ref name="編集会議20070816"/>、最初の試合となった「南葛小対修哲小の対抗戦」を描き切ったことが連載を継続する上で自信に繋がったという<ref name="全記録294"/>。

その後、[[コンクリート]]壁を破壊する威力を持つ「タイガーショット」や往年の『[[アストロ球団]]』を彷彿とさせる「スカイラブハリケーン」などの超人的な描写も登場するようになったものの<ref name="三ツ屋160">[[#三ツ屋 2009|三ツ屋 2009]]、160頁</ref>、作品の根本としては[[魔球]]やそれを生み出すための儀式的なフォームに頼らない<ref name="三ツ屋160"/>、超人ではなく普通の人間であることを前提として試合全体の流れを帰着させていく正統的なスポーツ漫画に近しい作品として描かれた<ref name="三ツ屋160"/>。

==== コマ割り ====
スポーツ漫画では、一つのページの中で個々に独立した[[コマ (映画・漫画)|コマ]]をいかに連続性のあるものとして関係付けるのか、実際には動くことがない平面な絵を画面描写により動的なものとして表現するのかが焦点となるとされているが<ref name="杉本80-81">[[#杉本 1995|杉本 1995]]、80-81頁</ref>、この作品では漫画の基本である「コマ割り」を大きく崩した表現手法を多用することでサッカー競技の持つ流動性やダイナミックな動きを表現しようと試みられた<ref name="杉本81-82">[[#杉本 1995|杉本 1995]]、81-82頁</ref>。一方、こうした手法は往年の[[スポ根]]の代表作である『[[巨人の星]]』や『[[あしたのジョー]]』、あるいは[[1990年代]]に[[バスケットボール]]を扱って人気を獲得した『[[スラムダンク]]』では見られない表現だという<ref name="杉本81-82"/>。連載当時の[[1980年代]]のスポーツ界は少年スポーツが盛んになった時期であり、それと同時に指導者の強い管理下に置かれ旧来的な指導が行われていた時期であるが<ref name="杉本83">[[#杉本 1995|杉本 1995]]、83頁</ref>、「コマ割り」を大きく崩した表現手法を多用することで従来の堅苦しく暑苦しいスポーツの既成概念を漫画表現を通じて打破する、重圧感を打ち破る[[メタファー|隠喩]]として用いたのではないかと指摘されている<ref name="杉本83"/>。


== ストーリー ==
== ストーリー ==
=== キャプテン翼 ===
=== キャプテン翼 ===
[[1981年]] - [[1988年]]、『週刊少年ジャンプ』連載された第1作、ジャンプコミックス全37巻。
[[1981年]] - [[1988年]]、『週刊少年ジャンプ』連載された第1作、ジャンプコミックス全37巻。
本編に明記された章立てではないが、それぞれ小学生全国大会、中学生全国大会、ジュニアユース大会での戦いが展開され、最後に翼がブラジルへ旅立つまでが描かれている。舞台となった南葛市の名称は高橋陽一の出身校、[[東京都立南葛飾高等学校]]([[東京都]][[葛飾区]])にちなむ{{要出典|date=20125月|title=「出身校からの推測ではないのか」という疑いをもたれる記述ですから、明確な根拠を}}。
本編に明記された章立てではないが、それぞれ小学生全国大会、中学生全国大会、ジュニアユース大会での戦いが展開され、最後に翼がブラジルへ旅立つまでが描かれている<ref name="Sportiva20-23">{{Cite book|和書 |chapter=比較年表 『キャプテン翼』VS日本サッカー史|title=[[Sportiva]] |volume= 20096|publisher=[[集英社]] |page=20-23 }}</ref>
; 小学生編
; 小学生編
: 南葛小に転入した天才サッカー少年大空翼が生涯の師となるロベルト本郷に出会い、[[全日本少年サッカー大会]]に出場す若林、石崎、岬、早苗、日向、若島津、沢田、松山、立花兄弟、三杉、中西といった土台を築くメインキャラクターはこの時点で登場している。
: 南葛小に転入した天才サッカー少年・[[大空翼]]が生涯の師となる[[キャプテン翼の登場人物#南米|ロベルト本郷]]に出会い、南葛小対修哲小の対抗戦に出場。[[若林源三]]、[[岬太郎]]、[[キャプテン翼の登場人物#南葛中学校|石崎了]]らと共に南葛市内の選抜チーム「南葛SC」の選手として全日本少年サッカー大会に出場し優勝を目指す。この他にも[[キャプテン翼の登場人物#翼の関係者|中沢早苗]][[日向小次郎]][[若島津健]][[松山光]][[立花兄弟]][[三杉淳]]といった土台を築くメインキャラクターはこの時点で登場している。
; 中学生編
; 中学生編
: 南葛中の三年生になった翼たちが全国大会三連覇を目指す。ストーリー的には翼を物語の中心から外し、最強の王者・南葛中をライバル達がいかに攻略するかに重きが置かれ、特に日向小次郎に関しての描写が色濃く描かれた。<!-- 本来の作者の考えではここで日向小次郎が勝ち、日本を日向に託した翼はブラジルに旅立つ予定だったという説があるが、これについてははっきりした根拠は無く、作者本人は「ジャンクSPORTS」出演時に「南葛を単独優勝させるつもりだったが描いているうちに日向の頑張りにほだされ同時優勝にした」という旨のコメントをしている。-->
: 南葛中の三年生になった翼たちが全国大会三連覇を目指す。ストーリー的には翼を物語の中心から外し、最強の王者・南葛中をライバル達がいかに攻略するかに重きが置かれ、特に日向小次郎に関しての描写が色濃く描かれた。<!-- 本来の作者の考えではここで日向小次郎が勝ち、日本を日向に託した翼はブラジルに旅立つ予定だったという説があるが、これについてははっきりした根拠は無く、作者本人は「ジャンクSPORTS」出演時に「南葛を単独優勝させるつもりだったが描いているうちに日向の頑張りにほだされ同時優勝にした」という旨のコメントをしている。-->
; ジュニアユース編
; ジュニアユース編
: を中心に結成された全日本ジュニアユースがフランスでの国際大会に参加、世界の強豪たちと対決する。【中学生編】で戦ったライバル達が一つのチームにまとまり、ある種オールスターの様な盛り上がりを見せ。【小学生編】での人気キャラクターである岬や若林もメインキャラクターとして復活。
: 中学生大会の優秀選手を中心に結成された全日本ジュニアユースがフランスでの国際大会に参加、世界の強豪たちと対決する。【中学生編】で戦ったライバル達が一つのチームにまとまり、海外へ渡っていた岬や若林もメインキャラクターとして復活するなどオールスター的な盛り上がりを見せる


=== キャプテン翼 ワールドユース特別編 最強の敵!オランダユース ===
=== キャプテン翼 ワールドユース特別編 最強の敵!オランダユース ===
[[1993年]]、『週刊少年ジャンプ』短期連載、全1巻。
[[1993年]]、『週刊少年ジャンプ』短期連載、全1巻。


第1作が終了後、5年の歳月を経過して連載が開始された。全国高校選手権後に、全日本ユースとオランダユースの親善試合が行われるも、1戦、2戦とオランダユースに敗。3戦目では翼投入により息を吹き返した全日本ユースが反撃に出る。しかし、この試合ではオランダユース真のキャプテン、ブライアン・クライフォートは出場しておらず、その影を「ワールドユース編」への足がかりとしている。元々は独立したエピソードだったが、単行本化の際に一部加筆されワールドユース特別編と位置付けられた。
第1作が終了後、5年の歳月を経過して短期連載された<ref name="Sportiva20-23"/>[[全国高等学校サッカー選手権大会|高校選手権]]終了後に、全日本ユースとオランダユースの親善試合が行われるも、1戦、2戦とオランダユースに敗。3戦目では翼投入により息を吹き返した全日本ユースが反撃に出る。しかし、この試合ではオランダユース真のキャプテン、[[キャプテン翼の登場人物#オランダ|ブライアン・クライフォート]]は出場しておらず、その影を「ワールドユース編」への足がかりとしている。元々は独立したエピソードだったが、単行本化の際に一部加筆されワールドユース特別編と位置付けられた。


=== キャプテン翼 ワールドユース編 ===
=== キャプテン翼 ワールドユース編 ===
[[1994年]] - [[1997年]]、『週刊少年ジャンプ』連載、全18巻。
[[1994年]] - [[1997年]]、『週刊少年ジャンプ』連載、全18巻。


ジュニアユース大会から3年後が舞台。一足早くブラジルでプロになった翼が帰国し、新たなエース葵新伍を加えた全日本ユースのキャプテンとして再び世界に挑む。物語後半では連載前からの因縁があったオランダユース戦を見開き2ページで試合結果だけを載せて終わらせたり、決勝戦も駆け足気味で描かれたりと急ぎ足での展開となった。エピローグの部分は単行本で大幅に加筆された。
ジュニアユース大会から3年後が舞台。一足早くブラジルでプロになった翼が帰国し、新たなエース葵新伍を加えた全日本ユースのキャプテンとして再び世界に挑む<ref name="Sportiva20-23"/>。物語後半では連載前からの因縁があったオランダユース戦を見開き2ページで試合結果だけを載せて終わらせたり、決勝戦も駆け足気味で描かれたりと急ぎ足での展開となった。エピローグの部分は単行本で大幅に加筆された。


; 太陽王子 葵の章
; 太陽王子 葵の章
: 翼を目標とし、単身イタリアに渡った新たな主人公葵新伍の活躍を描く。【ジュニアユース編】での強敵だったジノ・ヘルナンデスが再登場し、葵の理解ある良き友人となる。
: 翼を目標とし、単身イタリアに渡った新たな主人公[[葵新伍]]の活躍を描く。【ジュニアユース編】での強敵だった[[キャプテン翼の登場人物#イタリア|ジノ・ヘルナンデス]]が再登場し、葵の理解ある良き友人となる。
; サッカーサイボーグ サンターナの章
; サッカーサイボーグ サンターナの章
: ブラジル全国選手権で翼と、新たなライバルカルロス・サンターナが対決する。心の闇により感情を無くしたサンターナに対し、翼はサッカーの楽しさを伝えることに苦心する。
: ブラジル全国選手権で翼と、新たなライバルの[[カルロス・サンターナ]]が対決する。心の闇により感情を無くしたサンターナに対し、翼はサッカーの楽しさを伝えることに苦心する。
; アジアユース選手権の章
; アジアユース選手権の章
: 高校を卒業した岬、日向達サッカー黄金世代が、どのプロチームにも入団せずワールドユース優勝のため全日本ユース一本に絞ることを宣言。しかし、若島津の離脱や主力選手の追放、ほかの選手も満身創痍の状況など前途多難な船出を迎えることになる。
: 高校を卒業した岬、日向達サッカー黄金世代が、どのプロチームにも入団せずワールドユース優勝のため全日本ユース一本に絞ることを宣言する。しかし、若島津の離脱や主力選手の追放、ほかの選手も満身創痍の状況など前途多難な船出を迎えることになる。ワールドユースの章が駆け足の展開になったため、結果的に本章が最も長い章となった
; ワールドユースの章
: 開催国であるブルンガ共和国が内戦状態になったことで中止になりかけたワールドユース大会を日本で急遽開催する。【ジュニアユース編】にて対戦したライバル達もパワーアップして再登場している。
: 開催国であるブルンガ共和国が内戦状態になったことで中止になりかけたワールドユース大会を日本で急遽開催する。【ジュニアユース編】にて対戦したライバル達もパワーアップして再登場している。


243行目: 249行目:
[[2001年]] - [[2004年]]、『週刊ヤングジャンプ』連載、全15巻。
[[2001年]] - [[2004年]]、『週刊ヤングジャンプ』連載、全15巻。


スペインリーグに移籍した翼、そしてかつての仲間たちもある者はJリーグで、ある者は海外リーグでしのぎを削る。目指すは日本のワールドカップ優勝。Jリーグでは[[中山雅史]]を始め、本作を読んで育った選手も登場する。本編以降はプロの世界に入っていくが、権利問題などの関係で実際の選手の名前は使用できないものが多いため、少しもじった名前を使用している。
スペインリーグに移籍した翼、そしてかつての仲間たちもある者はJリーグで、ある者は海外リーグでしのぎを削る<ref name="Sportiva20-23"/>。目指すは日本のワールドカップ優勝。Jリーグでは[[中山雅史]]を始め、本作を読んで育った選手も登場する。本編以降はプロの世界に入っていくが、権利問題などの関係で実際の選手の名前は使用できないものが多いため、少しもじった名前を使用している。翼と[[ナトゥレーザ]]の対戦した[[FCバルセロナ|バルセロナ]]対[[レアル・マドリード|R・マドリッド]]戦までが描かれる。


=== キャプテン翼 GOLDEN-23 ===
=== キャプテン翼 GOLDEN-23 ===
[[2005年]] - [[2008年]]、『週刊ヤングジャンプ』連載、全12巻。
[[2005年]] - [[2008年]]、『週刊ヤングジャンプ』連載、全12巻。


『ROAD TO 2002』の一週間後からのストーリー。翼たち海外勢を招集せずにマドリッド五輪出場を目指す日本代表、翼のいるバルセロナを柱に執筆している。
『ROAD TO 2002』の一週間後からのストーリー。翼たち海外勢を招集せずにンピ出場を目指すU-22日本代表、翼のいるバルセロナを柱に描かれる<ref name="Sportiva20-23"/>。[[フットサル日本代表]]の[[キャプテン翼の登場人物#元メンバー|古川洸太郎]]や[[キャプテン翼の登場人物#元メンバー|風見信之介]]、[[アルゼンチン]]帰りの[[キャプテン翼の登場人物#元メンバー|井川岳人]]とった新キャラクターも登場す<ref>{{Cite book|和書 |chapter=5分でわかるその後の『キャプテン翼』|title=Sportiva |volume= 2009年6月号 |publisher=集英社 |page=64-65 }}</ref>


=== キャプテン翼 海外激闘編 IN CALCIO 日いづる国のジョカトーレ ===
=== キャプテン翼 海外激闘編 IN CALCIO 日いづる国のジョカトーレ ===
『週刊ヤングジャンプ』[[2009年]]23号 - 47号まで連載、全2巻。
『週刊ヤングジャンプ』[[2009年]]23号 - 47号まで連載、全2巻。


[[日向小次郎]]と[[葵新伍]]のセリエCでの戦いが描かれる。また、女子ソフトボールのオリンピック代表候補となった赤嶺真紀も登場する。
[[日向小次郎]]と[[葵新伍]]のセリエCでの戦いが描かれる。また、女子ソフトボールのオリンピック代表候補となった[[キャプテン翼の登場人物#日向の関係者|赤嶺真紀]]も登場する<ref name="Sportiva20-23"/>

=== 週刊少年ジャンプ40周年記念読み切り ===
『週刊少年ジャンプ』2008年36号に掲載。少年ジャンプの40周年を記念した企画の一つとして掲載された。現在単行本未収録。翼たち南葛SCが全日本少年サッカー大会で優勝した直後が舞台となっている。ロベルトや若林が旅立ち、元気のなくなった翼を励まそうと元南葛SCのメンバーらが集まり、若林の一時帰国を翼に知らせたところ、翼が南葛小VS修哲小の対抗戦2NDステージを発案。浦辺、岸田、および全日本少年サッカー大会で知り合ったメンバーがゲストプレーヤーとして招待された。

=== キャプテン翼 特別編 LIVE TOGETHER 2010 ===
『月刊ヤングジャンプ』2010年6月号に掲載。[[EXILE]]とのコラボレーション作品。アルゼンチンと翼率いる日本代表との、W杯に向けた国内最終テストマッチの前半終了後、ハーフタイムショーでEXILEが登場し、サッカー日本代表応援ソング「VICTORY」を歌う。


===キャプテン翼 海外激闘編 EN LA LIGA===
===キャプテン翼 海外激闘編 EN LA LIGA===
『週刊ヤングジャンプ』2010年11号から2011年21号および、最終章として2012年16号から同年19号まで掲載<ref>{{Cite web |url=http://natalie.mu/comic/news/27319 |title= 美容師歴3年の新人が描く美容師マンガ、ヤンジャンで始動 |publisher=[[ナタリー (ニュースサイト)|コミックナタリー]] |date=2010年2月4日 |accessdate=2013年12月28日}}</ref>。リーグ優勝を目指す翼のいるバルセロナの激闘の模様を描く<ref name="コミックナタリー">{{Cite web |url=http://natalie.mu/comic/news/27319 |title= ヤンジャン次号、キャプ翼がリーガ・エスパニョーラに挑む |publisher=コミックナタリー |date=2010年2月4日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref>。[[牧師]]の経歴を持つ新キャラクター・[[キャプテン翼の登場人物#国籍不明選手|ミカエル]]が登場する。
『週刊ヤングジャンプ』2010年11号 - 2011年21号、2012年16号 - 同年19号連載、全6巻。


=== キャプテン翼 ライジングサン ===
スペインで活躍する翼をはじめとした新しい激闘の模様を描く。
『[[グランドジャンプ]]』2014年3号から掲載。バルセロナでリーグ優勝決定戦を迎えた翼が、U-23日本代表のキャプテンとしてオリンピック優勝を目指すストーリーになる<ref>{{Cite web |url=http://mantan-web.jp/2013/12/18/20131217dog00m200073000c.html |title= キャプテン翼:シリーズ新作連載へ 五輪の頂点目指す |publisher=MANTANWEB - [[毎日新聞]]デジタル |date=2013年12月18日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref>。


=== 短編集 ===
=== 短編集 ===
270行目: 271行目:
[[1984年]]、『[[フレッシュジャンプ]]』5月号、6月号に掲載(前後編)。短編集に表題作として収録され、のちに第1作の文庫版7巻や『GOLDEN-23』12巻にも収録された。
[[1984年]]、『[[フレッシュジャンプ]]』5月号、6月号に掲載(前後編)。短編集に表題作として収録され、のちに第1作の文庫版7巻や『GOLDEN-23』12巻にも収録された。


岬太郎が主人公の番外編。南葛小での全国大会制覇、転校先(鹿児島県の西峰小での活躍から、父とともにフランスへ旅立つまでが描かれている。
岬太郎が主人公の番外編。南葛小での全国大会優勝後、転校先の西峰小での活躍から、父とともにフランスへ旅立つまでが描かれている。


==== キャプテン翼短編集 DREAM FIELD ====
==== キャプテン翼短編集 DREAM FIELD ====
278行目: 279行目:
:; キャプテン翼2000 MILLENNIUM DREAM
:; キャプテン翼2000 MILLENNIUM DREAM
:: [[2000年]]、週刊ヤングジャンプ増刊号掲載。
:: [[2000年]]、週刊ヤングジャンプ増刊号掲載。
:: 24歳の翼、日向、若林がオーバーエイジ枠でシドニー五輪日本代表に参加する。架空のゲームのストーリーという設定である。翼の双子の息子が登場している。
:: 24歳の翼、日向、若林がオーバーエイジ枠でシドニー五輪日本代表に参加する<ref name="Sportiva20-23"/>。架空のゲームのストーリーという設定である。翼の双子の息子が登場している。
:; キャプテン翼 ROAD TO 2002 Final Countdown
:; キャプテン翼 ROAD TO 2002 Final Countdown
:: [[2002年]]、週刊ヤングジャンプ増刊号掲載。
:: [[2002年]]、週刊ヤングジャンプ増刊号掲載。
:: 日韓W杯に向けての最終テストマッチで、オランダと対戦する日本代表。今まで登場機会に恵まれなかったブライアン・クライフォートが満を持して翼と対決する。
:: 日韓W杯に向けての最終テストマッチで、オランダと対戦する日本代表。今まで登場機会に恵まれなかったブライアン・クライフォートが満を持して翼と対決する<ref name="Sportiva20-23"/>
:; キャプテン翼 GOLDEN DREAM
:; キャプテン翼 GOLDEN DREAM
:: [[2004年]]、週刊ヤングジャンプ34号、35号掲載(前後編)。
:: [[2004年]]、週刊ヤングジャンプ34号、35号掲載(前後編)。
:: FCバルセロナがアジアツアーで日、長年の名コンビで親友同士だった翼と岬の究極の黄金世代対決を描く。
:: FCバルセロナがアジアツアーでし[[ジュビロ磐田]]と対戦、長年の名コンビで親友同士だった翼と岬の究極の黄金世代対決を描く<ref name="Sportiva20-23"/>
; 2巻
; 2巻
:; キャプテン翼 25th ANNIVERSARY
:; キャプテン翼 25th ANNIVERSARY
:: [[2005年]]、週刊ヤングジャンプ短期連載。25周年記念作品。
:: [[2005年]]、週刊ヤングジャンプ短期連載。25周年記念作品。
:: [[Jリーグ百年構想]]の一環により作られた、東京港沖の総合サッカー育成施設と巨大スタジアムを併設したJアイランドと呼ばれる人工島を舞台に行われる全日本対世界選抜戦を描く。世界選抜は第1作から『ROAD TO 2002』で登場した世界各国の人気プレイヤーの中から、読者投票を元に編成されたオールスターチームである。
:: [[Jリーグ百年構想]]の一環により作られた、東京港沖の総合サッカー育成施設と巨大スタジアムを併設したJアイランドと呼ばれる人工島を舞台に行われる全日本対世界選抜戦を描く<ref name="Sportiva20-23"/>。世界選抜は第1作から『ROAD TO 2002』で登場した世界各国の人気プレイヤーの中から、読者投票を元に編成されたオールスターチームである。
:; キャプテン翼 GOLDEN-23 JAPAN DREAM2006
:; キャプテン翼 GOLDEN-23 JAPAN DREAM2006
:: [[2006年]]、週刊ヤングジャンプ増刊号掲載。
:: [[2006年]]、週刊ヤングジャンプ増刊号掲載。
:: ドイツW杯に向けての壮行試合。“サムライブルー”日本代表対“GOLDEN-23”U-23オリンピック日本代表の夢の対決。
:: [[2006 FIFAワールドカップ|ドイツW杯]]に向けての壮行試合。“サムライブルー”日本代表対“GOLDEN-23”U-23オリンピック日本代表の夢の対決を描く<ref name="Sportiva20-23"/>


== アニメ ==
=== その他 ===
==== 週刊少年ジャンプ40周年記念読み切り ====
{{Infobox animanga/Header
『週刊少年ジャンプ』2008年36号に掲載。少年ジャンプの40周年を記念した企画の一つとして掲載された<ref name="コミックナタリー20101019">{{Cite web |url=http://natalie.mu/comic/news/39271 |title= 「キャプテン翼」最新刊特装版に小学生の翼描いた小冊子 |publisher=コミックナタリー |date=2010年10月19日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref>。『キャプテン翼 海外激闘編 EN LA LIGA』2巻特装版の小冊子に収録<ref name="コミックナタリー20101019"/>。翼たち南葛SCが全日本少年サッカー大会で優勝した直後が舞台となっている。ロベルトや若林が旅立ち、元気のなくなった翼を励まそうと元南葛SCのメンバーらが集まり、若林の一時帰国を翼に知らせたところ、翼が南葛小VS修哲小の対抗戦2NDステージを発案。浦辺、岸田、および全日本少年サッカー大会で知り合ったメンバーがゲストプレーヤーとして招待された。
|タイトル=キャプテン翼
|画像=
|サイズ=
|説明=
|ジャンル=
}}
{{Infobox animanga/TVAnime
|タイトル=キャプテン翼(昭和版)
|原作=高橋陽一
|総監督=
|監督=
|シリーズディレクター=
|シリーズ構成=
|脚本=
|キャラクターデザイン=[[岡迫亘弘]]
|メカニックデザイン=
|音楽=[[飛沢宏元]]
|アニメーション制作=
|製作=[[テレビ東京]]、[[土田プロダクション]]
|放送局=[[TXN|テレビ東京系列]]
|放送開始=[[1983年]]10月13日
|放送終了=[[1986年]]3月27日
|話数=全128話
|その他=
|インターネット=
}}
{{Infobox animanga/TVAnime
|タイトル=キャプテン翼J
|原作=高橋陽一
|総監督=
|監督=[[福富博]]
|シリーズディレクター=
|シリーズ構成=[[山田隆司]](小学生編まで)
|脚本=
|キャラクターデザイン=
|メカニックデザイン=
|音楽=[[太田美知彦]]
|アニメーション制作=
|製作=[[フジテレビ]]、[[日本アドシステムズ|NAS]]
|放送局=フジテレビほか
|放送開始=[[1994年]]10月21日
|放送終了=[[1995年]]12月22日
|話数=全47話
|その他=
|インターネット=
}}
{{Infobox animanga/TVAnime
|タイトル=キャプテン翼(平成版)
|原作=高橋陽一
|総監督=
|監督=[[杉井ギサブロー]]
|シリーズディレクター=
|シリーズ構成=相馬和彦
|脚本=
|キャラクターデザイン=[[前田実]]
|メカニックデザイン=
|音楽=[[岩崎文紀]]、[[多田彰文]]
|アニメーション制作=[[グループ・タック]]
|製作=[[テレビ東京]]、[[電通]]、[[マッドハウス]]
|放送局=[[TXN|テレビ東京系列]]
|放送開始=[[2001年]]10月7日
|放送終了=[[2002年]]10月6日
|話数=全52話
|その他=
|インターネット=
}}
{{Infobox animanga/OVA
|タイトル=新キャプテン翼
|原作=高橋陽一
|監督=関田修
|シリーズ構成=
|キャラクターデザイン=岡迫亘弘
|メカニックデザイン=
|アニメーション制作=
|製作=
|発売日=
|開始=[[1989年]]7月
|終了=[[1990年]]7月
|話数=全13話
|その他=
}}
{{Infobox animanga/Footer
|ウィキプロジェクト=
|ウィキポータル=
}}
=== テレビシリーズ ===
==== 『キャプテン翼』(昭和版) ====
[[1983年]][[10月13日]] - [[1986年]][[3月27日]]、全128話。[[土田プロダクション]]制作、[[テレビ東京]]系で放送。【小学生編】・【中学生編】。


==== キャプテン翼 特別編 LIVE TOGETHER 2010 ====
テレビ東京開局以来のヒットと称され最高視聴率21.2%を記録<ref>[http://www.toei-video.co.jp/DVD/sp21/tsubasa.html DVD キャプテン翼 THE MOVIE 特集](東映ビデオ株式会社)</ref>。テレビ東京のアニメ視聴率記録としては現在も破られていない。
『月刊ヤングジャンプ』2010年6月号に掲載。[[EXILE]]とのコラボ作品<ref>{{Cite web|url=http://natalie.mu/comic/news/32294 |title=月刊ヤンジャン、「キャプテン翼」で高橋陽一がEXILE描く |publisher=コミックナタリー |date=2010年5月25日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref>。アルゼンチンと翼率いる日本代表との、W杯に向けた国内最終テストマッチの前半終了後、ハーフタイムショーでEXILEが登場し、サッカー日本代表応援ソング「VICTORY」を歌う。


== 登場人物 ==
この土田プロ版が火付け役となって、翼ファン同人誌が多く作られ[[コミックマーケット]]の肥大化をもたらした。[[東映まんがまつり]]で劇場版が立て続けに公開されたのもこの時期。視聴者層であった当時の小学生に加えて、学生を中心とする若い女性も取り込んでキャプ翼ブームを盛り上げた。当初、ナレーションは[[武田広]]が担当していたが、第5話「ライバルはどこだ」までで降板し[[村山明 (声優)|村山明]]に交代している。
{{main|キャプテン翼の登場人物}}


== 舞台 ==
; スタッフ
小学生編や中学生編では[[静岡県]]南葛市という架空の都市を舞台としているが、「南葛市」「南葛SC」「南葛中学校」などの名称は、高橋の出身校である[[東京都立南葛飾高等学校]]([[東京都]][[葛飾区]])にちなむ<ref name="編集会議200401"/>{{#tag:ref|「南葛」という設定は、高橋が[[平松伸二]]のアシスタント時代に描いた『番長キーパー』で初めて登場している<ref name="全記録283"/>。|group=注}}。また、若林らが小学校時代に所属していた「修哲小学校」のモデルは[[修徳中学校・高等学校|修徳高等学校]]である<ref name="nikkan20131215"/>。小学生編の[[全日本少年サッカー大会]]の会場として[[よみうりランド]]の[[ヴェルディグラウンド|サッカー場]]でのプレーが描かれたが、実際の大会においても[[2000年代]]までこのサッカー場が使用された。
:* 原作 - 高橋陽一
:* チーフディレクター - [[光延博愛]]
:* キャラクター設定 - [[岡迫亘弘]]
:* 美術監督 - 中野一朗
:* 撮影監督 - 森下成一
:* 音楽 - [[飛澤宏元|飛沢宏元]]
:* 音響監督 - 山崎宏
:* 編集 - [[岡安肇]]、小野寺桂子、小島俊彦、渡辺雅日人、村井秀明、石井真美、田中政行、中葉由美子
:* プロデューサー - 江津兵太、[[茂垣弘道]]、小平正夫
:* 制作 - [[テレビ東京]]、[[土田プロダクション]]


中学生編の第16回[[全国中学校サッカー大会]]の会場として[[さいたま市大宮公園サッカー場]](当時の名称は埼玉県営大宮公園サッカー場)でのプレーが描かれた<ref>{{Cite web |url=http://www.city.saitama.jp/www/contents/1193391367665/files/P2-3-1.pdf |title=特集1 大宮公園サッカー場がリニューアルオープンします| format = PDF |publisher=[[さいたま市]] |format=PDF |date=2007年11月 |accessdate=2013年12月21日}}</ref>が、実際の大会では第1回大会から第12回大会までは、同サッカー場をメイン会場として使用していたが、第13回大会からは単一の会場ではなく、地域ブロックによる持ち回り制に変更されている。
; 主題歌
※レコードは全て[[ソニー・ミュージックレコーズ|CBS・ソニー]]より発売。
; オープニングテーマ
:; 「燃えてヒーロー」(1話 - 87話)
:: 作詞 - [[吉岡治]] / 作曲 - 内木弘 / 編曲 - [[飛澤宏元|飛沢宏元]] / 歌 - [[沖田浩之]]、[[日比野朱里|小粥よう子]]
:: なお、歌詞に出てくる「チャンバ」の意味は、諸説あるものの長らく不明とされており「おばあちゃんの業界用語」説、「[[ポルトガル語]]の[[記者|新聞記者]]」説などがあったが、『[[Sportiva]]』2009年6月号に掲載された吉岡への電話インタビューにおいて、「バーチャン」を業界用語風に言ったものであることが明らかになった。
:: 香港のTVドラマ『カンフーサッカー』の主題歌として歌詞を中国語にして使われている。
:: 2012年に[[トヨタ自動車]]の『エコカーはともだち! エコカー減税! エコカー補助金!』キャンペーンのCMで、替え歌(『ホジョキン川澄』)が使用された。出演者は、[[サッカー日本女子代表|なでしこジャパン]]の[[川澄奈穂美]](ホジョキン川澄役)と[[オードリー (お笑いコンビ)|オードリー]]の[[若林正恭]](若林ゲンゼイ役)。
:; 「燃えてヒーロー」(88話 - 最終話)
:: 編曲 - [[鷺巣詩郎]] / 歌 - [[竹本孝之]]
; エンディングテーマ
:; 「冬のライオン」(1話 - 49話)
:: 作詞 - 吉岡治 / 作曲 - [[馬場孝幸]] / 編曲 - 飛沢宏元 / 歌 - 沖田浩之
:; 「翼よ走れ! -キャプテン翼応援歌-」(50話 - 110話)
:: 作詞・作曲 - 内木弘 / 編曲 - 高見弘 / 歌 - キャプテン翼応援団(あねご他)
:; 「明日に向かってシュート」(111話 - 最終話)
:: 作詞 - 吉岡治 / 作曲 - 内木弘 / 編曲 - 飛沢宏元 / 歌 - [[小粥よう子]]


また、続編の『キャプテン翼 ROAD TO 2002』以降は[[スペイン]]の[[バルセロナ]]を舞台にしているが<ref name="ダ・ヴィンチ"/>、これについて高橋は「自分がスペインが好きだった<ref name="ダ・ヴィンチ"/>」「[[1998年]]に[[フランス]]で行われた[[1998 FIFAワールドカップ]]を観戦に訪れた際に、フランス国内で宿が確保できず、バルセロナのホテルに宿泊した。バルセロナ滞在中に[[カンプ・ノウ]]スタジアムを訪れたところ「翼がここで毎試合プレーをしたら楽しいだろう」とイメージが湧いた<ref name="ダ・ヴィンチ"/>」ことを理由に挙げている。
; 各話リスト
<gallery widths="150">
{| class="wikitable" style="font-size:small"
ファイル:Minami-Katsushika High School.JPG|南葛の由来となった[[東京都立南葛飾高等学校]]
|+キャプテン翼(昭和版)
ファイル:Ōmiya Park Soccer Stadium, R1068484.jpg|中学生編の舞台となった[[さいたま市大宮公園サッカー場|大宮公園サッカー場]]
!話数!!放送日!!サブタイトル!!脚本!!コンテ!!演出!!作画監督
ファイル:Parc des Princes (été 2011).JPG|第1回フランス国際Jrユース大会の舞台となった[[パルク・デ・プランス]]
|-
ファイル:Sao paulo e juventude - campeonato brasileiro de 2006 - 01.jpg|翼がプロデビューした[[サンパウロFC]]の本拠地[[エスタジオ・ド・モルンビー]]
!colspan="7"|小学生編
ファイル:Yamazaki-nabisco-Cup final 2004.jpg|ワールドユース編などの舞台のひとつ[[国立霞ヶ丘陸上競技場]]
|-
ファイル:Nagai stadium20040717.jpg|ワールドユース編の決勝戦の舞台となった[[大阪市長居陸上競技場]]
|1||'''1983年'''<br />10月13日||大空へはばたけ||rowspan="3"|三宅直子||[[光延博愛]]||加藤雄治||rowspan="2"|[[岡迫亘弘]]
ファイル:Campnoumatch.jpg|ROAD TO 2002以降の舞台のひとつ[[カンプ・ノウ]]
|-
</gallery>
|2||10月20日||燃えろサッカー小僧||colspan="2" style="text-align:center"|加藤雄治
|-
|3||10月27日||明日に向って、キック・オフ||colspan="2" style="text-align:center"|箕ノ口克己||小島秀人
|-
|4||11月3日||ボールは友だち||rowspan="2"|[[菅良幸]]||ケン・ひばり||加藤雄治||ケン・ひばり
|-
|5||11月10日||ライバルはどこだ||大野久||箕ノ口克己||rowspan="2"|岡迫亘弘
|-
|6||11月17日||ゴールをかためろ||[[平野靖士]]||colspan="2" style="text-align:center"|加藤雄治
|-
|7||11月24日||運命のロングシュート||海老沼三郎||colspan="2" style="text-align:center"|箕ノ口克己||小島秀人
|-
|8||12月1日||さわやかコンビ誕生||菅良幸||rowspan="2"|大野久||加藤雄治||佐藤勝
|-
|9||12月8日||ラストチャンスにかけろ||海老沼三郎||箕ノ口克己||岡迫亘弘
|-
|10||12月15日||夢はブラジルへ||三宅直子||吉田浩||加藤雄治||小島秀人
|-
|11||12月22日||はぐれ狼小次郎あらわる||菅良幸||矢沢則夫||箕ノ口克己||小泉謙三
|-
|12||12月29日||めざせ! 日本一||海老沼三郎||大野久||加藤雄治||[[谷口守泰]]
|-
|13||'''1984年'''<br />1月5日||泥まみれの熱戦||菅良幸||岡本達也||箕ノ口克己||佐藤勝
|-
|14||1月12日||フィールドの貴公子||海老沼三郎||矢沢則夫||加藤雄治||岡迫亘弘
|-
|15||1月19日||傷だらけのキーパー||平野靖士||光延博愛||岡本達也||小島秀人
|-
|16||1月26日||夢はひとつ燃えろイレブン||菅良幸||大野久||箕ノ口克己||谷口守泰
|-
|17||2月2日||開幕! 全国大会||rowspan="2"|平野靖士||rowspan="3"|矢沢則夫||加藤雄治||岡迫亘弘
|-
|18||2月9日||宿命の対決! 翼VS小次郎||岡本達也||小泉謙三
|-
|19||2月16日||恐怖の弾丸シュート||海老沼三郎||箕ノ口克己||小島秀人
|-
|20||2月23日||サッカーは俺の夢だ!||菅良幸||光延博愛||岡本達也||谷口守泰
|-
|21||3月1日||泣くな! 翼||三宅直子||大野久||箕ノ口克己||岡迫亘弘
|-
|22||3月8日||双子のストライカー||海老沼三郎||rowspan="2"|矢沢則夫||岡本達也||小島秀人
|-
|23||3月15日||石崎の大チョンボ||平野靖士||箕ノ口克己||小泉謙三
|-
|24||3月22日||空中大決戦||菅良幸||rowspan="2"|大野久||岡本達也||岡迫亘弘
|-
|25||3月29日||俺が大会一のキーパーだ!||海老沼三郎||箕ノ口克己||小島秀人
|-
|26||4月5日||ガラスのエース||菅良幸||高垣幸蔵||岡本達也||谷口守泰
|-
|27||4月12日||ベスト4! 激突||rowspan="2"|海老沼三郎||rowspan="2"|大野久||箕ノ口克己||岡迫亘弘
|-
|28||4月19日||北国の熱きイレブン||岡本達也||小泉謙三
|-
|29||4月26日||血みどろの対決||菅良幸||colspan="2" style="text-align:center"|箕ノ口克己||小島秀人
|-
|30||5月3日||傷だらけの貴公子||平野靖士||rowspan="2"|大野久||岡本達也||岡迫亘弘
|-
|31||5月10日||華麗なる対決||rowspan="3"|海老沼三郎||箕ノ口克己||谷口守泰
|-
|32||5月17日||翼をワナにかけろ||藤見大吾||岡本達也||小島秀人
|-
|33||5月24日||とべない翼||大野久||箕ノ口克己||小泉謙三
|-
|34||5月31日||よみがえれ翼||平野靖士||藤見大吾||岡本達也||岡迫亘弘
|-
|35||6月7日||淳死なないで||菅良幸||光延博愛||阿宮正和||小島秀人
|-
|36||6月14日||ボクの心臓まだ動いている||海老沼三郎||colspan="2" style="text-align:center"|岡本達也||谷口守泰
|-
|37||6月21日||奇跡の超ロングシュート||菅良幸||colspan="2" style="text-align:center"|箕ノ口克己||岡迫亘弘
|-
|38||6月28日||眠れる猛虎・小次郎||平野靖士||大野久||阿宮正和||小泉謙三
|-
|39||7月5日||復活! 天才キーパー若林||海老沼三郎||[[日下部光雄]]||岡本達也||岡迫亘弘
|-
|40||7月12日||出た! 先制のツインシュート||菅良幸||近藤英輔||阿宮正和||谷口守泰
|-
|41||7月19日||激突! 若林対小次郎||海老沼三郎||colspan="2" style="text-align:center"|箕ノ口克己||鈴木大司
|-
|42||7月26日||猛虎よ牙をむけ!||菅良幸||矢沢則夫||岡本達也||小島秀人
|-
|43||8月2日||危うし! ゴールデンコンビ||平野靖士||大野久||阿宮正和||岡迫亘弘
|-
|44||8月9日||炎のダイビングヘッド||rowspan="2"|菅良幸||日下部光雄||岡本達也||小泉謙三
|-
|45||8月16日||ピンチ! エースなき戦い||colspan="2" style="text-align:center"|箕ノ口克己||谷口守泰
|-
|46||8月23日||やった! 石崎得意の顔面ブロック||海老沼三郎||矢沢則夫||阿宮正和||rowspan="2"|小島秀人
|-
|47||8月30日||小次郎のVサイン||菅良幸||大野久||岡本達也
|-
|48||9月6日||奇跡を呼ぶトリプルシュート||海老沼三郎||近藤英輔||阿宮正和||小泉謙三
|-
|49||9月13日||灼熱の延長戦||平野靖士||colspan="2" style="text-align:center"|箕ノ口克己||岡迫亘弘
|-
|50||9月20日||ああ幻のゴール!?||菅良幸||矢沢則夫||岡本達也||谷口守泰
|-
|51||9月27日||オレたちは負けない!||海老沼三郎||近藤英輔||阿宮正和||中泉弘
|-
|52||10月4日||死闘! 再延長戦||菅良幸||大野久||岡本達也||小島秀人
|-
|53||10月11日||復活! ゴールデンコンビ||海老沼三郎||colspan="2" style="text-align:center"|箕ノ口克己||岡迫亘弘
|-
|54||10月18日||最後の決戦! 翼対小次郎||平野靖士||矢沢則夫||阿宮正和||谷口守泰
|-
|55||10月25日||栄光そしてサヨナラ||菅良幸||大野久||岡本達也||岡迫亘弘
|-
|56||11月1日||それぞれの旅立ち||海老沼三郎||近藤英輔||阿宮正和||小島秀人
|-
!colspan="7"|中学生編
|-
|57||11月8日||オレたち中学三年生||平野靖士||colspan="2" style="text-align:center"|箕ノ口克己||岡迫亘弘
|-
|58||11月15日||V3への熱きスタート||[[園田英樹]]||矢沢則夫||岡本達也||谷口守泰
|-
|59||11月22日||新たなるライバル||菅良幸||大野久||阿宮正和||福田新
|-
|60||11月29日||翼よ! フィールドの鷹になれ||海老沼三郎||colspan="2" style="text-align:center"|岡本達也||小島秀人
|-
|61||12月6日||ノートラップ隼シュート||園田英樹||colspan="2" style="text-align:center"|箕ノ口克己||岡迫亘弘
|-
|62||12月13日||挑戦者たちのララバイ||菅良幸||矢沢則夫||阿宮正和||福田新
|-
|63||rowspan="2"|12月27日||打倒・翼! オレがヒーローだ||海老沼三郎||大野久||岡本達也||岡迫亘弘
|-
|64||甦ったエース・三杉淳||rowspan="2"|菅良幸||colspan="2" style="text-align:center"|箕ノ口克己||木村真弓
|-
|65||'''1985年'''<br />1月3日||夢の対決! 三杉対小次郎||矢沢則夫||阿宮正和||谷口守泰
|-
|66||1月10日||ヨーロッパ発翼くんへ||園田英樹||大野久||岡本達也||小島秀人
|-
|67||1月17日||フィールドに散った貴公子||八木良一||矢沢則夫||阿宮正和||福田新
|-
|68||1月24日||若林からの手紙||菅良幸||大野久||岡本達也||岡迫亘弘
|-
|69||1月31日||牙をとぐ猛虎・小次郎||園田英樹||colspan="2" style="text-align:center"|岡本達也||福田新
|-
|70||2月7日||めざせV3! 波乱の開幕||八木良一||矢沢則夫||阿宮正和||小島秀人
|-
|71||2月14日||決めろ! ドライブシュート||海老沼三郎||大野久||岡本達也||松本勝次
|-
|72||2月21日||防げ! 必殺のカミソリシュート||園田英樹||矢沢則夫||[[中村憲由]]||岡迫亘弘
|-
|73||2月28日||ライバルたちの熱き足音||八木良一||colspan="2" style="text-align:center"|箕ノ口克己||福田新
|-
|74||3月7日||出た! スカイラブ・ハリケーン||菅良幸||大野久||岡本達也||岡迫亘弘
|-
|75||3月14日||翼よ誰よりも高く飛べ||園田英樹||矢沢則夫||中村憲由||小島秀人
|-
|76||3月21日||立花兄弟・必殺のコンビプレー||菅良幸||大野久||岡本達也||福田新
|-
|77||3月28日||決めろ! スライディングシュート||八木良一||colspan="2" style="text-align:center"|箕ノ口克己||岡迫亘弘
|-
|78||4月4日||激突! ベスト8||菅良幸||colspan="2" style="text-align:center"|近藤英輔||福田新
|-
|79||4月11日||北の荒鷲・松山光||園田英樹||大野久||岡本達也||岡迫亘弘
|-
|80||4月18日||ベールをぬいだ怪童次藤洋||海老沼三郎||colspan="2" style="text-align:center"|近藤英輔||松本勝次
|-
|81||4月25日||羽をもがれたフィールドの鷹||菅良幸||colspan="2" style="text-align:center"|箕ノ口克己||小島秀人
|-
|82||5月2日||気迫の連続ドライブシュート||八木良一||矢沢則夫||光延博愛||rowspan="2"|福田新
|-
|83||5月9日||激突! ゴール前の死闘||園田英樹||大野久||近藤英輔
|-
|84||5月16日||不滅のチームワーク||菅良幸||colspan="2" style="text-align:center"|箕ノ口克己||谷口守泰
|-
|85||5月23日||燃えあがれ! ベスト4||海老沼三郎||矢沢則夫||中村憲由||岡迫亘弘
|-
|86||5月30日||若島津・無念の初失点||園田英樹||大野久||近藤英輔||福田新
|-
|87||6月6日||オリの中の猛虎・小次郎||菅良幸||矢沢則夫||箕ノ口克己||谷口守泰
|-
|88||6月13日||怒りのタイガー軍団!!||園田英樹||大野久||近藤英輔||高木敏夫
|-
|89||6月20日||岬太郎のヨーロッパ便り||菅良幸||矢沢則夫||colspan="2" style="text-align:center"|谷口守泰
|-
|90||6月27日||夢のヨーロッパ遠征・選ばれるのは誰か!?||海老沼三郎||colspan="2" style="text-align:center"|近藤英輔||高木敏夫
|-
|91||7月4日||フィールドに翔べ! 鷲と鷹||園田英樹||大野久||西川龍二||松本勝次<br />[[木下敏治]]
|-
|92||7月11日||北の荒鷲・無敵のロングシュート||菅良幸||colspan="2" style="text-align:center"|箕ノ口克己||高木敏夫
|-
|93||7月18日||勝利への逆襲||園田英樹||矢沢則夫||近藤英輔||松本勝次
|-
|94||7月25日||猛攻! 四連続シュート||菅良幸||大野久||首藤行朝||岡迫亘弘
|-
|95||8月1日||傷だらけの翼よみがえれ不死鳥||海老沼三郎||矢沢則夫||近藤英輔||松本勝次
|-
|96||8月8日||さらば北の戦士||rowspan="2"|園田英樹||colspan="2" style="text-align:center"|箕ノ口克己||小島秀人
|-
|97||8月15日||猛虎の挑戦状||大野久||rowspan="2"|近藤英輔||rowspan="2"|岡迫亘弘
|-
|98||8月22日||ヨーロッパの熱き誓いを思い出せ||rowspan="4"|菅良幸||矢沢則夫
|-
|99||8月29日||翼対イングランド重戦車軍団||大野久||岡本達也||高木敏夫
|-
|100||9月5日||あらたなる試練||矢沢則夫||栗山美秀||松本勝次
|-
|101||9月12日||燃えるフィールド翼対ピエール!!||colspan="2" style="text-align:center"|箕ノ口克己||小島秀人
|-
|102||9月19日||倒せ! ヨーロッパ・ナンバーワン||rowspan="3"|園田英樹||大野久||近藤英輔||岡迫亘弘
|-
|103||9月26日||無敵の皇帝・シュナイダー||colspan="2" style="text-align:center"|岡本達也||[[興村忠美]]
|-
|104||10月3日||栄光へのラストキック||矢沢則夫||近藤英輔||rowspan="2"|高木敏夫
|-
|105||10月10日||宿命の対決、ふたたび||rowspan="2"|海老沼三郎||colspan="2" style="text-align:center"|箕ノ口克己
|-
|106||10月17日||世紀のラスト・ファイト||大野久||近藤英輔||松本勝次
|-
|107||10月24日||先制のスーパーショット!||園田英樹||colspan="2" style="text-align:center"|岡本達也||保田康治
|-
|108||10月31日||逆襲のドライブシュート||海老沼三郎||rowspan="2"|大野久||近藤英輔||福島正和
|-
|109||11月7日||火をふくタイガーショト||園田英樹||首藤行朝||高木敏夫
|-
|110||11月14日||王者・南葛最大の危機||海老沼三郎||[[森脇真琴]]||栗山美秀||松本勝次
|-
|111||11月21日||奇跡のドライブシュート||園田英樹||大野久||近藤英輔||高木敏夫
|-
|112||11月28日||日向小次郎の反撃!||海老沼三郎||colspan="2" style="text-align:center"|岡本達也||保田康治
|-
|113||12月5日||舞い上がれ! 不死鳥||園田英樹||大野久||近藤英輔||高木敏夫
|-
|114||12月12日||燃えろ! 炎のチームワーク||菅良幸||森脇真琴||秦泉寺博||松本勝次
|-
|115||12月19日||夢のダイビング・オーバーヘッド||rowspan="2"|海老沼三郎||colspan="2" style="text-align:center"|箕ノ口克己||高木敏夫
|-
|116||12月26日||ラストゴールは俺が取る! ||colspan="2" style="text-align:center"|岡本達也||興村忠美
|-
|117||'''1986年'''<br />1月9日||守り抜け! 俺たちのゴール||園田英樹||矢沢則夫||近藤英輔||野館誠一
|-
|118||1月16日||走れ翼! 勝利のゴールへ||菅良幸||大野久||栗山美秀||松本勝次
|-
|119||1月23日||運命のタイム・アップ||園田英樹||colspan="2" style="text-align:center"|箕ノ口克己||岡迫亘弘
|-
|120||1月30日||駆けぬけろ! V3はオレたちの夢||海老沼三郎||colspan="2" style="text-align:center"|岡本達也||高木敏夫
|-
|121||2月6日||奇跡をよぶフィールドの鷹||園田英樹||矢沢則夫||近藤英輔||岡迫亘弘
|-
|122||2月13日||復活オレたちのキャプテン||海老沼三郎||大野久||秦泉寺博||松本勝次
|-
|123||2月20日||翼の最終作戦!!||園田英樹||colspan="2" style="text-align:center"|箕ノ口克己||岡迫亘弘
|-
|124||2月27日||傷だらけのヒーロー||rowspan="2"|海老沼三郎||colspan="2" style="text-align:center"|岡本達也||高木敏夫
|-
|125||3月6日||栄光そして新なる旅立ち||矢沢則夫||近藤英輔||rowspan="2"|岡迫亘弘
|-
|126||3月13日||最高の友俺と若林源三||rowspan="3"|菅良幸<br />海老沼三郎<br />園田英樹||colspan="2" rowspan="3"|
|-
|127||3月20日||永遠のパートナー俺と岬太郎||小泉謙三
|-
|128||3月27日||はばたけ! 輝ける戦士たち||岡迫亘弘
|}


== 連載時の反響 ==
;放送局
[[1981年]]から[[1988年]]にかけての『キャプテン翼』連載時には少年少女を問わず反響があり<ref>[[#海老原 2001|海老原 2001]]、809頁</ref>、[[1983年]]に開始されたテレビアニメの影響もあって、サッカーブームが到来した<ref name="西村223">[[#西村 1999|西村 1999]]、223頁</ref>。少年たちは作品内に登場する「オーバーヘッドキック」「ドライブシュート」「翼と[[岬太郎|岬]]のコンビネーションプレー」「タイガーショット」「スカイラブハリケーン」などのプレーを実際に模倣し<ref name="asahi1"/><ref>{{Cite web |url=http://supportista.jp/2010/04/news15012528.html |title=本田圭佑×キャプ翼「一番好きなのは日向小次郎ですね」 |publisher=サッカー瞬間誌 サポティスタ |date=2010年4月15日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref><ref name="J's GOAL">{{Cite web |autur= |url=http://www.jsgoal.jp/special/konami/tsubasa2010/ |title=キャプテン翼 激闘の軌跡 |publisher=J's GOAL |date=2010年 |accessdate=2013年12月21日}}</ref>、スポーツ用品店からはサッカーボールが品切れとなり<ref name="西村223"/><ref name="斉藤159">[[#斉藤 1996|斉藤 1996]]、159頁</ref>、サッカー少年団への入部希望者が急増<ref name="日本サッカー狂会100"/>するなどの社会現象が発生した。この作品に影響され、サッカーを始めた少年たちは数多く存在しており、連載開始時の1981年に行われた調査では[[日本サッカー協会]]に登録された小学生の選手数は約11万人だったのに対し<ref name="asahi1"/>、連載終了時の1988年に行われた調査では約2倍となる24万人に増加した<ref name="asahi1"/>。
*系列は放送当時のもの。
当時のサッカーブームについてサッカー解説者であり指導者の[[セルジオ越後]]は次のように評している<ref>{{Cite web |url=http://supportista.jp/2011/01/news28143439.html |title=日本には強化の思想はあっても普及の思想がなかった |publisher=サッカー瞬間誌 サポティスタ |date=2011年1月28日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref><ref>{{Cite web |autur=城島充 |url=http://number.bunshun.jp/articles/-/82107?page=7 |title=セルジオ越後 日本を叱り続けた男の人生 |publisher=[[Sports Graphic Number]]768号 |date=2010年4月9日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref>。
{| class="wikitable" style="font-size:small"
{{Quotation|当時の日本には選手強化の思想はあっても、普及の思想が皆無だった。そこで1978年から「さわやかサッカー教室」を主催して全国を行脚し、本当のサッカー文化を根付かせようと試みた。しかし、漫画の『キャプテン翼』は僕が30年かかった普及の仕事を、たった2年で成し遂げてしまった。あれには僕もかなわない。|セルジオ越後}}
!放送対象地域
!放送局
!系列
!ネット形態
!備考
|-
|[[広域放送|関東広域圏]]
|[[テレビ東京]]
|[[TXN|テレビ東京系列]]
|'''制作局'''
|
|-
|[[北海道]]
|[[北海道テレビ放送|北海道テレビ]]
|[[All-nippon News Network|テレビ朝日系列]]
|rowspan=14|遅れネット
|
|-
|[[青森県]]
|[[青森テレビ]]
|[[Japan News Network|TBS系列]]
|
|-
|[[岩手県]]
|[[テレビ岩手]]
|[[日本テレビネットワーク協議会|日本テレビ系列]]
|
|-
|[[宮城県]]
|[[仙台放送]]
|[[フジネットワーク|フジテレビ系列]]
|
|-
|[[秋田県]]
|[[秋田テレビ]]
|フジテレビ系列<br />テレビ朝日系列
|
|-
|[[山形県]]
|[[山形テレビ]]
|rowspan=2|フジテレビ系列
|
|-
|[[福島県]]
|[[福島テレビ]]
|
|-
|[[山梨県]]
|[[テレビ山梨]]
|TBS系列
|
|-
|[[新潟県]]
|[[新潟総合テレビ]]
|rowspan=6|フジテレビ系列
|
|-
|[[長野県]]
|[[長野放送]]
|
|-
|[[静岡県]]
|[[テレビ静岡]]
|
|-
|[[富山県]]
|[[富山テレビ放送|富山テレビ]]
|
|-
|[[石川県]]
|[[石川テレビ放送|石川テレビ]]
|
|-
|[[福井県]]
|[[福井テレビジョン放送|福井テレビ]]
|
|-
|[[愛知県]]
|[[テレビ愛知]]
|テレビ東京系列
|rowspan=2|同時ネット
|
|-
|[[岐阜県]]
|[[岐阜放送]]
|rowspan=3|[[全国独立放送協議会|独立UHF局]]
|野球中継時は翌水曜18:30
|-
|[[三重県]]
|[[三重テレビ放送|三重テレビ]]
|rowspan=2|遅れネット
|1990年頃放送
|-
|[[滋賀県]]
|[[びわ湖放送]]
|
|-
|[[大阪府]]
|[[テレビ大阪]]
|テレビ東京系列
|同時ネット
|
|-
|[[奈良県]]
|[[奈良テレビ放送|奈良テレビ]]
|rowspan=2|独立UHF局
|rowspan=4|遅れネット
|
|-
|[[和歌山県]]
|[[テレビ和歌山]]
|
|-
|[[島根県]]・[[鳥取県]]
|[[山陰放送]]
|TBS系列
|
|-
|rowspan=2|[[岡山県・香川県の放送|岡山県・香川県]]
|[[岡山放送]]
|フジテレビ系列
|1985年9月まで
|-
|[[テレビせとうち]]
|テレビ東京系列
|同時ネット
|1985年10月開局から
|-
|[[広島県]]
|[[テレビ新広島]]
|フジテレビ系列
|rowspan=12|遅れネット
|
|-
|[[山口県]]
|[[テレビ山口]]
|TBS系列<br />フジテレビ系列
|
|-
|[[徳島県]]
|[[四国放送]]
|rowspan=2|日本テレビ系列
|
|-
|[[愛媛県]]
|[[南海放送]]
|
|-
|[[高知県]]
|[[テレビ高知]]
|TBS系列
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|-
|[[福岡県]]
|[[福岡放送]]
|日本テレビ系列
|
|-
|[[長崎県]]
|[[テレビ長崎]]
|フジテレビ系列<br />日本テレビ系列
|
|-
|[[熊本県]]
|[[熊本放送]]
|rowspan=5|TBS系列
|
|-
|[[大分県]]
|[[大分放送]]
|
|-
|[[宮崎県]]
|[[宮崎放送]]
|
|-
|[[鹿児島県]]
|[[南日本放送]]
|
|-
|[[沖縄県]]
|[[琉球放送]]
|
|}
* 最高視聴率:21.2%([[ビデオリサーチ]]調べ、関東地区)


== 書誌情報 ==
{{前後番組
以下の単行本に収録されている。特記のない限り高橋陽一名義、集英社刊。
|放送局=[[TXN|テレビ東京系列]]
<div class="NavFrame">
|放送枠=木曜19:30枠
<div class="NavHead">詳細</div>
|番組名=キャプテン翼(第1シリーズ)
<div class="NavContent" style="text-align:left">
|前番組=[[まいっちんぐマチコ先生]]
=== 単行本/文庫本 ===
|次番組=[[六三四の剣|六三四の剣 青春編]]
高橋陽一『キャプテン翼』集英社〈ジャンプコミックス〉、 全37巻
}}
{{col-begin}}
{{col-2}}
# 第1巻 1982年1月発売 ISBN 978-4088512815
# 第2巻 1982年5月発売 ISBN 978-4088512822
# 第3巻 1982年8月発売 ISBN 978-4088512839
# 第4巻 1982年11月発売 ISBN 978-4088512846
# 第5巻 1983年2月発売 ISBN 978-4088512853
# 第6巻 1983年5月発売 ISBN 978-4088512860
# 第7巻 1983年8月発売 ISBN 978-4088512877
# 第8巻 1983年11月発売 ISBN 978-4088512884
# 第9巻 1984年2月発売 ISBN 978-4088512891
# 第10巻 1984年6月発売 ISBN 978-4088512907
# 第11巻 1984年8月発売 ISBN 978-4088512914
# 第12巻 1985年12月発売 ISBN 978-4088512921
# 第13巻 1985年2月発売 ISBN 978-4088512938
# 第14巻 1985年4月発売 ISBN 978-4088512945
# 第15巻 1985年7月発売 ISBN 978-4088512952
# 第16巻 1985年11月発売 ISBN 978-4088512969
# 第17巻 1985年12月発売 ISBN 978-4088512976
# 第18巻 1986年1月発売 ISBN 978-4088512983
# 第19巻 1986年3月発売 ISBN 978-4088512990
{{col-2}}
: 20. 第20巻 1986年5月発売 ISBN 978-4088513003
: 21. 第21巻 1986年7月発売 ISBN 978-4088518718
: 22. 第22巻 1986年9月発売 ISBN 978-4088518725
: 23. 第23巻 1986年11月発売 ISBN 978-4088518732
: 24. 第24巻 1987年1月発売 ISBN 978-4088518749
: 25. 第25巻 1987年3月発売 ISBN 978-4088518756
: 26. 第26巻 1987年5月発売 ISBN 978-4088518763
: 27. 第27巻 1987年7月発売 ISBN 978-4088518770
: 28. 第28巻 1987年9月発売 ISBN 978-4088518787
: 29. 第29巻 1987年11月発売 ISBN 978-4088518794
: 30. 第30巻 1988年1月発売 ISBN 978-4088518800
: 31. 第31巻 1988年3月発売 ISBN 978-4088518817
: 32. 第32巻 1988年4月発売 ISBN 978-4088518824
: 33. 第33巻 1988年7月発売 ISBN 978-4088518831
: 34. 第34巻 1988年9月発売 ISBN 978-4088518848
: 35. 第35巻 1988年11月発売 ISBN 978-4088518855
: 36. 第36巻 1989年1月発売 ISBN 978-4088518862
: 37. 第37巻 1989年3月発売 ISBN 978-4088518879
{{col-end}}


==== 『キャプテン翼J ====
高橋陽一『キャプテン翼』集英社〈集英社文庫〉、全21巻
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[[1994年]][[10月21日]] - [[1995年]][[12月22日]]、全47話。[[スタジオコメット]]制作、[[フジテレビジョン|フジテレビ]]ほかで放送。【小学生編】・【ワールドユース編】。
{{col-2}}
# 第1巻 1997年8月発売 ISBN 978-4086173216
# 第2巻 1997年8月発売 ISBN 978-4086173223
# 第3巻 1997年10月発売 ISBN 978-4086173230
# 第4巻 1997年10月発売 ISBN 978-4086173247
# 第5巻 1997年12月発売 ISBN 978-4086173254
# 第6巻 1997年12月発売 ISBN 978-4086173261
# 第7巻 1998年2月発売 ISBN 978-4086173278
# 第8巻 1998年2月発売 ISBN 978-4086173285
# 第9巻 1998年4月発売 ISBN 978-4086173292
# 第10巻 1998年4月発売 ISBN 978-4086173308
# 第11巻 1998年6月発売 ISBN 978-4086173315
{{col-2}}
: 12. 第12巻 1998年6月発売 ISBN 978-4086173322
: 13. 第13巻 1998年8月発売 ISBN 978-4086173339
: 14. 第14巻 1998年8月発売 ISBN 978-4086173346
: 15. 第15巻 1998年10月発売 ISBN 978-4086173353
: 16. 第16巻 1998年10月発売 ISBN 978-4086173360
: 17. 第17巻 1998年12月発売 ISBN 978-4086173377
: 18. 第18巻 1998年12月発売 ISBN 978-4086173384
: 19. 第19巻 1999年2月発売 ISBN 978-4086173391
: 20. 第20巻 1999年2月発売 ISBN 978-4086173407
: 21. 第21巻 1999年2月発売 ISBN 978-4086173414
{{col-end}}


高橋陽一『キャプテン翼 ワールドユース編』集英社〈ジャンプコミックス〉、全18巻
Jリーグ発足後、Jリーグブームを追風に制作された。当初、全シリーズをリメイクする予定だったが視聴率が振るわず、【小学生編】終了後に放送時間が平日の夕方に移動になる。このため33話の最後に「―おわり」と表示され、一部ネット局では打ち切りとなり(後述)、34話は総集編「翼の夢 ワールドカップ」を放映後、35話から本来の製作目的だったワールドユース編となり、16歳の[[葵新伍]]がイタリアに征くストーリーになる。
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{{col-2}}
# 第1巻 1994年12月発売 ISBN 978-4088717708
# 第2巻 1995年3月発売 ISBN 978-4088718545
# 第3巻 1995年5月発売 ISBN 978-4088718552
# 第4巻 1995年7月発売 ISBN 978-4088718569
# 第5巻 1995年9月発売 ISBN 978-4088718576
# 第6巻 1995年11月発売 ISBN 978-4088718583
# 第7巻 1996年1月発売 ISBN 978-4088718590
# 第8巻 1996年3月発売 ISBN 978-4088718606
# 第9巻 1996年5月発売 ISBN 978-4088722610
# 第10巻 1996年7月発売 ISBN 978-4088722627
{{col-2}}
: 11. 第11巻 1996年9月発売 ISBN 978-4088722634
: 12. 第12巻 1996年11月発売 ISBN 978-4088722641
: 13. 第13巻 1997年1月発売 ISBN 978-4088722658
: 14. 第14巻 1997年3月発売 ISBN 978-4088722665
: 15. 第15巻 1997年5月発売 ISBN 978-4088722672
: 16. 第16巻 1997年7月発売 ISBN 978-4088722689
: 17. 第17巻 1997年9月発売 ISBN 978-4088722696
: 18. 第18巻 1997年11月発売 ISBN 978-4088722702
: 19. ワールドユース特別編 1996年4月発売 ISBN 978-4088722603
{{col-end}}


高橋陽一『キャプテン翼 ワールドユース編』集英社〈集英社文庫〉、全12巻
38話からは'''-ワールドユース編-'''のサブタイトルが追加され、オープニングテーマの[[導入部|イントロ]]のアレンジとバック映像が変更。アジア予選で[[タイ王国|タイ]]ユースに勝利し、葵の回想による35話から46話の総集編「めざせ!2002年」が最終回となる。
# 第1巻 2004年8月発売 ISBN 978-4086182218
# 第2巻 2004年8月発売 ISBN 978-4086182225
# 第3巻 2004年10月発売 ISBN 978-4086182232
# 第4巻 2004年10月発売 ISBN 978-4086182249
# 第5巻 2004年11月発売 ISBN 978-4086182256
# 第6巻 2004年11月発売 ISBN 978-4086182263
# 第7巻 2004年12月発売 ISBN 978-4086182270
# 第8巻 2004年12月発売 ISBN 978-4086182287
# 第9巻 2005年1月発売 ISBN 978-4086182294
# 第10巻 2005年1月発売 ISBN 978-4086182300
# 第11巻 2005年2月発売 ISBN 978-4086182317
# 第12巻 2005年2月発売 ISBN 978-4086182324


高橋陽一『キャプテン翼 ROAD TO 2002』集英社〈ヤングジャンプ・コミックス〉、全15巻
起用声優は翼以外一新されており、当時有名だった声優が多く声をあてていた。翼も35話の中学3年生以降[[声変わり]]の形で声優が代わる。
# 第1巻 2001年6月19日発売 ISBN 978-4088761671
# 第2巻 2001年9月19日発売 ISBN 978-4088762029
# 第3巻 2001年12月19日発売 ISBN 978-4088762449
# 第4巻 2002年3月19日発売 ISBN 978-4088762784
# 第5巻 2002年5月17日発売 ISBN 978-4088762944
# 第6巻 2002年8月19日発売 ISBN 978-4088763330
# 第7巻 2002年11月19日発売 ISBN 978-4088763682
# 第8巻 2003年2月19日発売 ISBN 978-4088764023
# 第9巻 2003年5月19日発売 ISBN 978-4088764436
# 第10巻 2003年8月19日発売 ISBN 978-4088764870
# 第11巻 2003年11月19日発売 ISBN 978-4088765259
# 第12巻 2004年2月19日発売 ISBN 978-4088765655
# 第13巻 2004年4月19日発売 ISBN 978-4088765969
# 第14巻 2004年6月18日発売 ISBN 978-4088766171
# 第15巻 2004年8月19日発売 ISBN 978-4088766560


高橋陽一『キャプテン翼 ROAD TO 2002』集英社〈集英社文庫〉、全10巻
この作品以降、[[版権]]や[[商標登録]]上の関係からクラブ名をそのまま使わずもじるようになり、翼の所属した[[サンパウロFC]]はサンパスFCに、[[セリエA (サッカー)|セリエA]]はセリスAに、葵の所属した[[インテルナツィオナーレ・ミラノ|インテル]]はインテーナに変更されていた。
# 第1巻 2008年1月発売 ISBN 978-4086187046
# 第2巻 2008年1月発売 ISBN 978-4086187053
# 第3巻 2008年2月発売 ISBN 978-4086187060
# 第4巻 2008年2月発売 ISBN 978-4086187077
# 第5巻 2008年3月発売 ISBN 978-4086187084
# 第6巻 2008年3月発売 ISBN 978-4086187091
# 第7巻 2008年4月発売 ISBN 978-4086187107
# 第8巻 2008年4月発売 ISBN 978-4086187114
# 第9巻 2008年5月発売 ISBN 978-4086187121
# 第10巻 2008年5月発売 ISBN 978-4086187138


高橋陽一『キャプテン翼 GOLDEN-23』集英社〈ヤングジャンプ・コミックス〉、全12巻
2006年にスーパービジョン/[[アートポート]]から全話収録のDVDソフトが発売。レンタル取扱もされている。
# 第1巻 2006年2月17日発売 ISBN 978-4088770376
# 第2巻 2006年5月19日発売 ISBN 978-4088770802
# 第3巻 2006年7月19日発売 ISBN 978-4088771090
# 第4巻 2006年10月19日発売 ISBN 978-4088771564
# 第5巻 2007年1月19日発売 ISBN 978-4088771977
# 第6巻 2007年4月19日発売 ISBN 978-4088772479
# 第7巻 2007年8月17日発売 ISBN 978-4088773131
# 第8巻 2007年10月19日発売 ISBN 978-4088773377
# 第9巻 2008年1月18日発売 ISBN 978-4088773780
# 第10巻 2008年4月18日発売 ISBN 978-4088774251
# 第11巻 2008年7月18日発売 ISBN 978-4088774749
# 第12巻 2008年10月17日発売 ISBN 978-4088775272


高橋陽一『キャプテン翼 GOLDEN-23』集英社〈集英社文庫〉、全8巻
; スタッフ
# 第1巻 2010年4月発売 ISBN 978-4086191326
:* 原作 - 高橋陽一
# 第2巻 2010年4月発売 ISBN 978-4086191333
:* 監督 - [[福冨博|福富博]]
# 第3巻 2010年5月発売 ISBN 978-4086191340
:* シリーズ構成 - [[山田隆司]](小学生編まで)
# 第4巻 2010年5月発売 ISBN 978-4086191357
:* アニメーションキャラクター・総作画監督 - [[金沢比呂司]](小学生編まで)、[[興村忠美]]
# 第5巻 2010年6月発売 ISBN 978-4086191364
:* 美術監督 - 金村勝義
# 第6巻 2010年6月発売 ISBN 978-4086191371
:* 編集 - [[岡安肇]]
# 第7巻 2010年7月発売 ISBN 978-4086191388
:* 撮影監督 - 森下成一
# 第8巻 2010年8月発売 ISBN 978-4086191395
:* 音響監督 - [[三間雅文]]
:* 音楽 - [[太田美知彦]]
:* プロデューサー - 金田耕司、生田英隆、[[小松悦子]]
:* 制作協力 - [[スタジオコメット]]
:* 制作 - フジテレビ、[[日本アドシステムズ|NAS]]


高橋陽一『キャプテン翼 海外激闘編 IN CALCIO 日いづる国のジョカトーレ』集英社〈ヤングジャンプ・コミックス〉、全2巻
; 主題歌
# 上巻 2010年5月19日発売 ISBN 978-4088777252
: [[コンパクトディスク|CD]]はポニーキャニオンより発売。どちらの曲もエンディングはテレビサイズと異なり[[フェードアウト]]。
# 下巻 2010年5月19日発売 ISBN 978-4088778709
; オープニングテーマ - 「Fighting!」
: 作詞・作曲 - FACE FREE([[宮路一昭]]、渡辺学) / 編曲 - 大阪哲也 / 歌 - FACE FREE(渡辺学)
; エンディングテーマ - 「男だろっ!」
: 作詞 - [[及川眠子]] / 作曲 - 高橋一路 / 編曲 - 矢賀部竜成 / 歌 - [[山崎亜弥子]]


高橋陽一『キャプテン翼 海外激闘編 EN LA LIGA』集英社〈ヤングジャンプ・コミックス〉、全6巻
; 各話リスト
# 第1巻 2010年6月4日発売 ISBN 978-4088778778
{| class="wikitable" style="font-size:small"
# 第2巻 2010年10月19日発売 ISBN 978-4088790411
|+キャプテン翼J
# 第3巻 2011年1月19日発売 ISBN 978-4088790909
!話数!!放送日!!サブタイトル!!脚本!!絵コンテ!!演出!!作画監督
# 第4巻 2011年5月19日発売 ISBN 978-4088791289
|-
# 第5巻 2011年9月19日発売 ISBN 978-4088791975
!colspan="7"|小学生編
# 第6巻 2012年5月18日発売 ISBN 978-4088793474
|-
|第1話||'''1994年'''<br />10月21日||でっかい夢を翼にのせて||rowspan="30"|[[山田隆司]]||colspan="2" style="text-align:center"|福富博||rowspan="2"|[[金沢比呂司]]
|-
|第2話||10月28日||天才GK(ゴールキーパー)若林からの挑戦||colspan="2" style="text-align:center"|[[日高政光]]
|-
|第3話||11月4日||さわやか出会い岬太郎||colspan="2" style="text-align:center"|大関雅幸||[[興村忠美]]
|-
|第4話||11月11日||熱き永き戦いが今始まる||colspan="2" style="text-align:center"|[[森脇真琴]]||金沢比呂司
|-
|第5話||11月18日||とべ! オーバーヘッド||colspan="2" style="text-align:center"|石崎すすむ||近藤優次
|-
|第6話||11月25日||翼・岬ゴールデンコンビ||colspan="2" style="text-align:center"|日高政光||興村忠美
|-
|第7話||12月2日||白熱の攻防戦||colspan="2" style="text-align:center"|葛谷直行||金沢比呂司
|-
|第8話||12月9日||俺が日向小次郎||[[中村隆太郎]]||[[矢吹勉]]||興村忠美
|-
|第9話||12月23日||怒濤のハットトリック||colspan="2" style="text-align:center"|[[石踊宏]]||松本勝次
|-
|第10話||'''1995年'''<br />1月13日||激戦! 雨のフィールド||colspan="2" style="text-align:center"|[[湖山禎崇]]||[[奈須川充]]
|-
|第11話||1月20日||危うし! タイムアップ||colspan="2" style="text-align:center"|[[須藤典彦]]||金沢比呂司
|-
|第12話||1月27日||キーパー若林をつぶせ!||colspan="2" style="text-align:center"|葛谷直行||興村忠美
|-
|第13話||2月3日||すばらしきライバルたち||colspan="2" style="text-align:center"|石崎すすむ||近藤優次
|-
|第14話||2月10日||先制のボレーシュート!!||colspan="2" style="text-align:center"|石踊宏||松本勝次
|-
|第15話||2月17日||ボールは友だち怖くない||colspan="2" style="text-align:center"|湖山禎崇||奈須川充
|-
|第16話||2月24日||死闘! 翼VS日向小次郎||colspan="2" style="text-align:center"|葛谷直行||金沢比呂司
|-
|第17話||3月3日||貴公子・三杉淳||colspan="2" style="text-align:center"|工藤進||一川孝久
|-
|第18話||3月10日||恐怖の空中アクロバット||colspan="2" style="text-align:center"|石踊宏||松本勝次
|-
|第19話||3月17日||北の国から熱き友情||colspan="2" style="text-align:center"|福富博||興村忠美
|-
|第20話||4月28日||北国の小さなイレブン||colspan="2" style="text-align:center"|湖山禎崇||奈須川充
|-
|第21話||5月5日||登場! キーパー若島津健||colspan="2" style="text-align:center"|葛谷直行||一川孝久
|-
|第22話||5月19日||翼VSガラスの貴公子||[[三沢伸]]||松園公||金沢比呂司
|-
|第23話||6月2日||華麗なる闘い!||colspan="2" style="text-align:center"|石踊宏||松本勝次
|-
|第24話||6月9日||沈黙のエース||colspan="2" style="text-align:center"|三沢伸||一川孝久
|-
|第25話||6月16日||不死鳥・翼||colspan="2" style="text-align:center"|湖山禎崇||奈須川充
|-
|第26話||6月30日||立て! 傷だらけのヒーロー||colspan="2" style="text-align:center"|葛谷直行||金沢比呂司
|-
|第27話||7月7日||大決戦その前夜||colspan="2" style="text-align:center"|工藤進||興村忠美
|-
|第28話||7月21日||若島津VSツインシュート||colspan="2" style="text-align:center"|石踊宏||松本勝次
|-
|第29話||7月28日||猛虎・炎の弾丸シュート||colspan="2" style="text-align:center"|湖山禎崇||奈須川充
|-
|第30話||8月4日||傷だらけのイレブン||colspan="2" style="text-align:center"|松園公||一川孝久
|-
|第31話||8月11日||猛虎の逆襲||rowspan="3"|増田貴彦||colspan="2" style="text-align:center"|葛谷直行||金沢比呂司
|-
|第32話||8月18日||死闘! 灼熱の再延長戦||工藤進||湖山禎崇||奈須川充
|-
|第33話||8月25日||ゴールに夢をたたきこめ!||colspan="2" style="text-align:center"|石踊宏||一川孝久
|-
|第34話||9月1日||翼の夢・ワールドカップ||山田隆司<br />増田貴彦||福富博||三沢伸<br />葛谷直行<br />湖山禎崇<br />石踊宏<br />日高政光<br />森脇真琴<br />石崎すすむ||興村忠美<br />金沢比呂司<br />一川孝久<br />松本勝次<br />奈須川充<br />近藤優次
|-
|第35話||9月8日||葵新伍登場! 誓いのコイン||rowspan="2"|山田隆司||colspan="2" style="text-align:center"|葛谷直行||rowspan="2"|金沢比呂司
|-
|第36話||9月22日||新伍・鮮やかデビュー||colspan="2" style="text-align:center"|三沢伸
|-
|第37話||9月29日||孤独の特訓||増田貴彦||colspan="2" style="text-align:center"|湖山禎崇||奈須川充
|-
!colspan="7"|ワールドユース編
|-
|第38話||10月13日||栄光のフィールドに立つ||[[岸間信明]]||葛谷直行||下司泰弘||rowspan="7"|金沢比呂司
|-
|第39話||10月20日||謎のリアルジャパン7||菅良幸||colspan="2" style="text-align:center"|三沢伸
|-
|第40話||10月27日||全日本ユース大苦戦!!||山田隆司||colspan="2" style="text-align:center"|工藤進
|-
|第41話||11月10日||格闘技戦! タイユース||岸間信明||colspan="2" style="text-align:center"|葛谷直行
|-
|第42話||11月17日||新ゴールデンコンビ誕生!||[[菅良幸]]||湖山禎崇||[[大畑清隆]]
|-
|第43話||11月24日||大逆転! 一次予選突破!!||山田隆司||葛谷直行||下司泰弘
|-
|第44話||12月1日||帰って来た七人の戦士||岸間信明||石踊宏||工藤進
|-
|第45話||12月8日||必殺! 雷獣シュート||菅良幸||colspan="2" style="text-align:center"|湖山禎崇||一川孝久
|-
|第46話||12月15日||最強の新生||山田隆司||colspan="2" style="text-align:center"|石踊宏||興村忠美
|-
|第47話||12月22日||全日本ユースめざせ! 2002年||山田隆司<br />岸間信明<br />菅良幸||colspan="2" style="text-align:center"|葛谷直行<br />三沢伸<br />工藤進<br />湖山禎崇<br />石踊宏||金沢比呂司
|}


=== 短編集 ===
; 放送局
# ボクは岬太郎(ジャンプ・コミックス) 1987年12月発売 ISBN 978-4088510507
* 1995年9月以降はローカル枠降格のため、異時ネットとなった局がある。また、※印付きの局は第33話を以って打ち切り。
# キャプテン翼短編集 DREAM FIELD 1 (ヤングジャンプ・コミックス)2006年5月19日発売 ISBN 978-4088770819
{| class="wikitable" style="font-size:small"
# キャプテン翼短編集 DREAM FIELD 2 (ヤングジャンプ・コミックス)2006年7月19日発売 ISBN 978-4088771106
!放送対象地域
!放送局
!系列
!ネット形態
!備考
|-
|関東広域圏
|[[フジテレビジョン|フジテレビ]]
|rowspan=2|フジテレビ系列
|'''制作局'''
|
|-
|北海道
|[[北海道文化放送]]
|同時ネット
|※再放送で改めて全話放送
|-
|青森県
|青森テレビ
|TBS系列
|遅れネット
|
|-
|岩手県
|[[岩手めんこいテレビ]]
|rowspan=4|フジテレビ系列
|rowspan=4|同時ネット
|
|-
|宮城県
|仙台放送
|※
|-
|秋田県
|秋田テレビ
|
|-
|福島県
|福島テレビ
|
|-
|山梨県
|テレビ山梨
|TBS系列
|遅れネット
|
|-
|新潟県
|新潟総合テレビ
|rowspan=11|フジテレビ系列
|rowspan=11|同時ネット
|
|-
|長野県
|長野放送
|
|-
|静岡県
|テレビ静岡
|
|-
|富山県
|富山テレビ
|
|-
|石川県
|石川テレビ
|
|-
|福井県
|福井テレビ
|
|-
|[[広域放送|中京広域圏]]
|[[東海テレビ放送|東海テレビ]]
|
|-
|[[広域放送|近畿広域圏]]
|[[関西テレビ放送|関西テレビ]]
|※[[MBSテレビ|毎日放送]](TBS系列)が改めて全話放送
|-
|島根県・鳥取県
|[[山陰中央テレビジョン放送|山陰中央テレビ]]
|
|-
|岡山県・香川県
|岡山放送
|
|-
|広島県
|テレビ新広島
|※[[広島ホームテレビ]](テレビ朝日系列)が改めて全話放送
|-
|山口県
|テレビ山口
|TBS系列
|遅れネット
|
|-
|愛媛県
|[[テレビ愛媛]]
|rowspan=5|フジテレビ系列
|rowspan=6|同時ネット
|
|-
|福岡県
|[[テレビ西日本]]
|
|-
|[[佐賀県]]
|[[サガテレビ]]
|
|-
|長崎県
|テレビ長崎
|
|-
|熊本県
|[[テレビ熊本]]
|
|-
|大分県
|[[テレビ大分]]
|フジテレビ系列<br />日本テレビ系列
|※[[大分朝日放送]](テレビ朝日系列)が改めて全話放送
|-
|宮崎県
|[[テレビ宮崎]]
|フジテレビ系列<br />日本テレビ系列<br />テレビ朝日系列
|遅れネット
|
|-
|鹿児島県
|[[鹿児島テレビ放送|鹿児島テレビ]]
|rowspan=2|フジテレビ系列
|rowspan=2|同時ネット
|※
|-
|沖縄県
|[[沖縄テレビ放送|沖縄テレビ]]
|
|}
* 最高視聴率:14.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)


=== 小説 ===
{{前後番組
高橋陽一、ワダヒトミ『キャプテン翼』 (集英社みらい文庫) 既刊1巻
|放送局=[[フジネットワーク|フジテレビ系列]]
# 第1巻 2013年12月5日発売 ISBN 978-4083211867
|放送枠=金曜19:30枠(1994年10月 - 1995年9月)
|番組名=キャプテン翼J(1話-33話)
|前番組=[[ファミリーランド (フジテレビ)|金曜ファミリーランド]]<br />(19:30 - 20:54)
|次番組=[[生さんま みんなでイイ気持ち!]]<br />(19:30 - 20:54)
|2放送局=[[フジテレビジョン|フジテレビ]]
|2放送枠=金曜17:30枠(1995年10月 - 12月)
|2番組名=キャプテン翼J(34-47話)
|2前番組=[[ドラゴンボールZ]](再放送)<br />※月曜 - 金曜 → 月曜 - 木曜
|2次番組=[[クマのプー太郎]]<br />※水曜19:30枠より移動
}}


=== ガイドブック ===
==== 『キャプテン翼』(平成版) ====
# 週刊少年ジャンプ特別編集 キャプテン翼熱闘スペシャル 1985年8月10日発売
[[2001年]][[10月7日]] - [[2002年]][[10月6日]]、[[TXN|テレビ東京系列]]で放送。全52話。制作会社が前作の[[土田プロダクション|土田プロ]]の流れを汲む[[スタジオコメット]]から[[グループ・タック]]へ移行した。【小学生編】・【中学生編】・【ジュニアユース編】・【ROAD TO 2002】。
# キャプテン翼『3109日全記録』2003年5月20日発売 ISBN 978-4087827897
前作の反省を活かさず本作も最初からの完全リメイク・声優変更・声変わりによる声優交代を行い、視聴率は低迷する結果となった。ただし、前作は小学編での低迷が激しく、本来描きたかった【ワールドユース編】がほとんど描けないまま終了したこところによりスピーディーな展開になっている。更には、原作とは人物設定で若干の違いが有る。例えば、翼の盟友、岬太郎は南葛小に1度在学経験が有るなど原作・昭和版共に設定の異なる面があった。なお、前作で中途半端に終わった【ワールドユース編】は今作では全カットされており、決勝トーナメントのアニメ化は未だ実現していない。【ROAD TO 2002】に関しても、原作が連載中だったことや、話数の半分以上を【ジュニアユース編】までに使用したことや【ワールドユース編】を飛ばしたことで、【ワールドユース編】が初出のキャラを上手く使えなかったことで中途半端なものになっている。
</div>
</div>


== アニメ ==
日韓共催になった[[2002 FIFAワールドカップ]]を見越して製作された。主題歌は[[エイベックスグループ|avex]]所属アーティストとのタイアップ曲。
{{See|キャプテン翼 (アニメ)}}
これまでテレビアニメが3回、映画が4回、OVAが1回、発表されている。[[1983年]]から放送された第1作目のアニメでは原作『キャプテン翼』の小学生編から中学生編までが描かれたが<ref name="25年史">{{Cite book| 和書| author =[[アニメージュ]]編集部 | title = TVアニメ25年史 | year = 1988| publisher = [[徳間書店]] |page=140 }}</ref>、テレビ東京開局以来のヒットと称され最高視聴率21.2%を記録<ref name="SPE">{{Cite web |url=http://press.bil.jp/spe/11563/file/62/100510_SPE_tsubasa_research.pdf |title=日本代表に加えたい「キャプテン翼」キャラ 1 位は日向小次郎 】|publisher=[[ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント (日本)|ソニー・ピクチャーズエンターテインメント]]|format=PDF |date=2010年5月10日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref><ref name="BS日テレ">{{Cite web |url=http://www.bs4.jp/entame/hyakunen/story/40.html |title=#40「キャプテン翼の情熱」〜漫画家・高橋陽一 |publisher=BS日テレ - 百年旅行〜Jリーグのある風景 |date=2010年4月9日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref>し、日本国内にサッカーブームを起こした<ref>{{Cite web| title=てれとの歴史 1981-2000年 | publisher=[[テレビ東京]] |url=http://www.tv-tokyo.co.jp/jinji/history/02.html|archiveurl=http://web.archive.org/web/20121215185151/http://www.tv-tokyo.co.jp/jinji/history/02.html|archivedate=2012年12月15日| accessdate=2013年12月21日}}</ref>。また、世界50か国以上でテレビ放送されるなど世界中で親しまれている<ref name="BS日テレ"/>。


[[1994年]]から放送された第2作目のアニメでは原作の『キャプテン翼』小学生編から『キャプテン翼 ワールドユース編』のアジアユース編まで<ref name="キャプテン翼J">{{Cite web |url=http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=89030 |title=キャプテン翼J (1994〜1995) |publisher=allcinema |accessdate=2013年12月21日}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://www.mxtv.co.jp/tsubasa_j/ |title=アニメ「キャプテン翼」 |publisher=[[TOKYO MX]] |accessdate=2013年12月21日}}</ref>、[[2001年]]から放送された第3作目のアニメでは原作の『キャプテン翼』、『キャプテン翼 ワールドユース編』の一部、『キャプテン翼 ROAD TO 2002』の一部に相当するエピソードが描かれた<ref name="テレ東">{{Cite web |url=http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/cap_tsuba/ |title=キャプテン翼J 見どころ・あらすじ |publisher=[[テレビ東京]] |accessdate=2013年12月21日}}</ref>。
[[版権]]や[[商標登録]]の関係で、翼の所属先が前作の[[サンパウロFC]]から「'''ブランコス'''」、[[FCバルセロナ]]から「'''カタルーニャ'''」に、若林の所属先は[[ハンブルガーSV|ハンブルク]]から「'''グリュンバルト'''」に、日向の所属先は[[ユヴェントスFC|ユベントス]]から「'''[[ピエモンテ]]'''」に名称が変更されている。[[FIFAワールドカップ|ワールドカップ]]は「'''インターナショナルカップ'''」となった。その他、多くの登場人物の名前も変更されている。


[[1985年]]から[[1986年]]に公開された映画は全てオリジナル作品。[[1989年]]から[[1990年]]にかけて発売されたOVAでは原作の『キャプテン翼』のジュニアユース編に相当するエピソードが描かれた<ref name="新・キャプテン翼">{{Cite web |url=http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=88572 |title=新・キャプテン翼(1989) |publisher=allcinema |accessdate=2013年12月21日}}</ref>。
; スタッフ
:* '''主要スタッフ'''
:** 原作 - 高橋陽一
:** 監督 - [[杉井ギサブロー]]
:** チーフディレクター - [[今掛勇]]
:** シリーズ構成 - 相馬和彦
:** キャラクターデザイン・総作画監督 - [[前田実]]
:** 総作画監督 - [[江口摩吏介]]
:** 美術監督 - 金村勝義
:** 色彩設定 - 斎藤裕子
:** 撮影監督 - 舘信一郎
:** 編集 - 古川雅士 (J.S.E)
:** 音響監督 - [[藤山房伸]]
:** 音楽 - [[岩崎文紀]]、[[多田彰文]]
:** [[アニメーション制作プロダクション|アニメーション制作]] - [[グループ・タック]]
:** プロデューサー - 八田紳作→松山進、渡辺哲也、[[丸山正雄]]
:** 製作 - [[テレビ東京]]、[[電通]]、[[マッドハウス]]


== ゲーム ==
; 主題歌
; オーグテ
{{See|キャ翼 (ゲム)}}
:; 「[[All My Love To You|Dragon Screamer]]」(1 - 35話)
:: 作詞 - [[m.c.A・T]] / [[DA PUMP#メンバー|YUKINARI]] / 作曲・編曲 - [[m.c.A・T|富樫明生]] / 歌 - [[DA PUMP]]
:; 「[[Our Relation]]」(36 - 52話)
:: 歌 - [[今井絵理子]]
; エンディングテーマ
:; 「[[Feel so right]]」(1 - 13話)
:: 作詞 - 海老根祐子 / 作曲 - Charlie King / Ari Lehtonen George Cole / 編曲 - Cobra Endo / 歌 - [[MAX (音楽グループ)|MAX]]
:; 「勝」(14 - 26話)
:: 作詞 - 山中鹿之介 / 作曲 - [[長尾大|D・A・I]] / 編曲 - TOUL SOUL BROTHERS / 歌 - [[ロンドンブーツ1号2号]]
:; 「Keep on going」(27 - 39話)
:: 作詞 - 海老根祐子 / 作曲 - [[安藤高弘]] / 編曲 - [[近藤昭雄]] / 歌 - [[榎本温子]]
:; 「BREAK OFF!!」(40 - 52話)
:: 歌 - [[DASEIN]]
; 各話リスト
{| class="wikitable" style="font-size:small"
|+キャプテン翼(平成版)
!話数!!放送日!!サブタイトル!!脚本!!絵コンテ!!演出!!作画監督
|-
|第1話||'''2001年'''<br />10月7日||ロードトゥドリーム||相馬和彦||[[杉井ギサブロー]]<br />[[今掛勇]]||今掛勇||岡田敏靖
|-
|第2話||10月14日||ロベルトとの出会い||[[川嶋澄乃]]||[[小華和ためお]]||棚橋一徳||南伸一郎
|-
|第3話||10月21日||帰ってきた岬太郎||rowspan="2"|[[筆安一幸]]||[[難波日登志]]||三宅雄一郎||大島巧
|-
|第4話||10月28日||炎の小次郎||colspan="2" style="text-align:center"|嵩城溯葉||[[なかじまちゅうじ]]<br />岡田敏靖<br />金子紀男<br />大島巧
|-
|第5話||11月4日||誕生! キャプテン翼||荒西大介||前田康成||[[新田義方]]||我妻宏
|-
|第6話||11月11日||開幕! 全日本少年サッカー大会||新宅純一||辻伸一<br />杉井ギサブロー||嵩城溯葉||岡田敏靖
|-
|第7話||11月18日||ガラスのエース||rowspan="2"|川嶋澄乃||rowspan="2"|小華和ためお||棚橋一徳||南伸一郎
|-
|第8話||11月25日||立ち上がれ! 三杉淳||みくりや恭輔||大坂竹志
|-
|第9話||12月2日||激突! 翼VS日向||荒西大介||rowspan="2"|[[小林治 (アニメ演出家)|小林治]]||洪憲杓||なかじまちゅうじ
|-
|第10話||12月9日||灼熱の決勝戦!||筆安一幸||棚橋一徳||南伸一郎
|-
|第11話||12月16日||サヨナラロベルト||新宅純一||前田康成||三宅雄一郎||大島巧
|-
|第12話||12月23日||明日へのキックオフ||相馬和彦||colspan="2" style="text-align:center"|今掛勇||武内あきら
|-
|第13話||12月30日||嵐のタイガーショット||黒崎薫||難波日登志||新田義方||山沢実
|-
|第14話||'''2002年'''<br />1月6日||次籐からの挑戦状||荒西大介||前田康成||みくりや恭輔||大坂竹志
|-
|第15話||1月13日||雪国の熱き10番||川嶋澄乃||[[増井壮一]]||洪憲杓||なかじまちゅうじ
|-
|第16話||1月20日||無念のドクターストップ||杉原研二||rowspan="2"|前田康成||三宅雄一郎||大島巧
|-
|第17話||1月27日||決戦! 南葛VS東邦||黒崎薫||中川聡||金鍾學
|-
|第18話||2月3日||執念のドライブシュート||川嶋澄乃||大宅光子||棚橋一徳||南伸一郎
|-
|第19話||2月10日||よみがえれ! 翼!||新宅純一||rowspan="2"|前田康成||新田義方||武内あきら
|-
|第20話||2月17日||始動! 日本Jr.ユース||川嶋澄乃||みくりや恭輔||大坂竹志
|-
|第21話||2月24日||屈辱の遠征試合||杉原研二||おおそ独犬||中野健治||村上勉<br />山沢実
|-
|第22話||3月3日||栄光の背番号10||新宅純一||瀬尾康博||三宅雄一郎<br />太田知章||大島巧
|-
|第23話||3月10日||ゴールデンコンビ復活||黒崎薫||難波日登志||棚橋一徳||南伸一郎
|-
|第24話||3月17日||イタリアの守護神||川嶋澄乃||前田康成||洪憲杓||なかじまちゅうじ
|-
|第25話||3月24日||天才ファン・ディアス||新宅純一||[[島崎奈々子]]||中川聡||金鍾學
|-
|第26話||3月31日||華麗なる司令塔||黒崎薫||大宅光子||[[真野玲]]||山縣亜紀
|-
|第27話||4月7日||痛恨のイエローカード||杉原研二||[[板垣伸]]||新田義方||武内あきら
|-
|第28話||4月14日||誇り高きPK戦||川嶋澄乃||おおそ独犬||みくりや恭輔||大坂竹志
|-
|第29話||4月21日||決戦! ニッポンVSドイツ||黒崎薫||難波日登志||三宅雄一郎<br />太田知章||大島巧
|-
|第30話||4月28日||ロベルトからの伝言||新宅純一||板垣伸||洪憲杓||なかじまちゅうじ
|-
|第31話||5月5日||輝け! 日本代表||杉原研二||大宅光子||中川聡||金鍾學
|-
|第32話||5月12日||新たなるピッチへ||黒崎薫||高田耕一||真野玲||山縣亜紀
|-
|第33話||5月19日||サッカーサイボーグ||新宅純一||板垣伸||rowspan="2"|新田義方||武内あきら
|-
|第34話||6月2日||神の子・サンターナ||川嶋澄乃||瀬尾康博||古井新人
|-
|第35話||6月9日||ロザリオの輝き||杉原研二||大宅光子||みくりや恭輔||大坂竹志
|-
|第36話||6月16日||夢に見た新天地||黒崎薫||難波日登志||洪憲杓||なかじまちゅうじ
|-
|第37話||6月23日||日向、未来への挑戦||新宅純一||板垣伸||三宅雄一郎<br />太田知章||大島巧
|-
|第38話||6月30日||希望のゴールデンエイジ||杉原研二||難波日登志||中川聡||金鍾學
|-
|第39話||7月7日||葵新伍登場!||川嶋澄乃||水草一馬||新田義方||武内あきら
|-
|第40話||7月14日||新生・日本代表||rowspan="2"|向井正宜||大宅光子||木宮茂||松崎一<br />瀬尾康博
|-
|第41話||7月21日||崩せ! オランダの壁||板垣伸||新田義方||古井新人
|-
|第42話||7月28日||世界へのリスタート||黒崎薫||colspan="2" style="text-align:center"|洪憲杓||なかじまちゅうじ
|-
|第43話||8月4日||カタルーニャの鷹||川嶋澄乃||難波日登志||三宅雄一郎<br />太田知章||大島巧
|-
|第44話||8月11日||開幕に向かって走れ!||新宅純一||おおそ独犬||中川聡||金鍾學
|-
|第45話||8月18日||非情の宣告||川嶋澄乃||板垣伸||新田義方||武内あきら
|-
|第46話||8月25日||希望の橋を渡れ!||黒崎薫||難波日登志||木宮茂||瀬尾康博
|-
|第47話||9月1日||日向イタリアデビュー||新宅純一||大宅光子||新田義方||古井新人
|-
|第48話||9月8日||涙のストライカー||川嶋澄乃||colspan="2" style="text-align:center"|洪憲杓||なかじまちゅうじ
|-
|第49話||9月15日||狙え! 10ゴール10アシスト||杉原研二||colspan="3" style="text-align:center"|板垣伸
|-
|第50話||9月22日||宿敵との闘い||向井正宜||板垣伸||中川聡||金鍾學
|-
|第51話||9月29日||憧れのピッチ||新宅純一||今掛勇||新田義方||武内あきら
|-
|第52話||10月6日||フィールドの戦士たち||黒崎薫||colspan="2" style="text-align:center"|今掛勇||[[前田実]]
|}


== 用語 ==
;放送局
{{See|キャプテン翼の用語一覧}}
{| class="wikitable" style="text-align:center;font-size:smaller"
!放送対象地域
!放送局
!系列
!備考
|-
|関東広域圏
|テレビ東京
|rowspan=6|テレビ東京系列
|'''製作局'''
|-
|北海道
|[[テレビ北海道]]
|
|-
|愛知県
|テレビ愛知
|
|-
|大阪府
|テレビ大阪
|
|-
|岡山県<br />香川県
|テレビせとうち
|
|-
|福岡県
|[[TVQ九州放送]]
|
|}


== 影響 ==
* 最高視聴率:6.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)
=== 漫画 ===
『キャプテン翼』が登場する以前にはサッカー漫画やサッカーを題材とした作品は少なからず存在し、[[1970年代]]初頭に『[[赤き血のイレブン]]』が人気作品となったが一過性の流れに過ぎず<ref name="Sportiva22-23">{{Cite book|和書 |chapter=『キャプテン翼』がなければJリーグも存在しなかった 川淵三郎(日本サッカー協会名誉会長)|title=Sportiva |volume= 2009年6月号 |publisher=集英社 |page=22-23 }}</ref>、漫画界においてサッカーを題材とした作品は減少していた<ref name="西村225">[[#西村 1999|西村 1999]]、225頁</ref>。そうした時代背景の中、この作品が登場しサッカー競技者だけでなく一般の読者に対してもサッカーの基礎的なルール、ポジション、技術、戦術を掲示する技術書的な役割を果たし<ref name="西村225"/>、後のサッカー漫画の先鞭を着ける形となった<ref>[[#西村 1999|西村 1999]]、226頁</ref>。


[[2008年]]8月、[[ニンテンドーDS]]用[[サッカー]][[コンピュータRPG|RPG]]『[[イナズマイレブン]]』が発売された<ref name="ITmedia +D Games">{{Cite web |url=http://gamez.itmedia.co.jp/games/articles/0805/14/news105.html |title=未来のサッカー日本代表誕生のきっかけとなりたい――「イナズマイレブン」クロスメディアプロジェクト発表会 |publisher=ITmedia +D Games |date=2008年05月14日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref><ref name="ファミ通">{{Cite web |url=http://www.famitsu.com/game/news/1215187_1124.html |title=【動画追加】据え置きゲーム機版の準備も! 『イナズマイレブン』がゲーム×マンガ×アニメ×カードゲームで多面展開 |publisher= [[ファミ通|ファミ通.com]] |date=2008年05月14日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref>。この作品は、『キャプテン翼』が1980年代にサッカーブームを起こし、数多くのサッカー選手を生み出したことに因み<ref name="ITmedia +D Games"/><ref name="ファミ通"/>、「ターゲット層である子供達の中から将来の日本代表選手を生み出す」ことを企図したものであり<ref name="ITmedia +D Games"/><ref name="ファミ通"/>、ゲームソフトを中心に漫画、[[イナズマイレブン (アニメ)|アニメ]]、[[イナズマイレブンTCG|カードゲーム]]などの[[メディアミックス]]展開を実施している<ref name="ITmedia +D Games"/><ref name="ファミ通"/>。この作品は『キャプテン翼』に影響を受けて育った世代の子供に相当する小学生の間で人気を獲得している<ref>{{Cite web |autur= |url=http://supportista.jp/2011/01/news24180232.html |title= 『キャプ翼』世代の子供たちが『イナイレ』世代に |publisher=サッカー瞬間誌 サポティスタ |date=2011年1月24日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref>。
{{前後番組
|放送局=[[TXN|テレビ東京系列]]
|放送枠=日曜17:20-17:50枠
|番組名=キャプテン翼(第2シリーズ)
|前番組=[[ANGELIC LAYER|機動天使エンジェリックレイヤー]]
|次番組=[[TXNニュース]]<br />※17:20 - 17:30<hr>[[FREEDOM (スポーツ番組)|FREEDOM]]<br />※17:30 - 18:00
}}


=== 映画 ===
=== サッカー選手 ===
[[File:Zidane in Poznan.jpg|180px|thumb|『キャプテン翼』に影響を受けたことを公言している[[ジネディーヌ・ジダン]]]]
==== 東映まんがまつり上映作品 ====
元サッカー日本代表の[[中田英寿]]や[[川口能活]]<ref name="asahi1"/>などの日本代表経験者を筆頭に、[[団塊ジュニア]]以降の世代には『キャプテン翼』の影響でサッカーを始めた公言する選手が数多く存在する<ref name="J's GOAL"/>。本作品の影響は日本だけに留まらず世界各国に及んでおり、元[[サッカーフランス代表|フランス代表]]の[[ジネディーヌ・ジダン]]<ref name="asahi2"/>や[[ティエリ・アンリ]]<ref>{{Cite web |url=http://www.soccer-king.jp/news/japan/20111201/14781.html|title=来日中のアンリ「キャプテン翼のお陰でサッカー選手になれた」…就活女性にエールも |publisher=サッカーキング |date=2011年12月1日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref>や[[セバスティアン・フレイ]]<ref>{{Cite book|和書 |chapter=フレイに聞く「あれはGKの物語?」|title=Sportiva |volume= 2009年6月号 |publisher=集英社 |page=67 }}</ref>、元[[サッカーイタリア代表|イタリア代表]]の[[アレッサンドロ・デルピエロ]]<ref name="asahi2"/>や[[フランチェスコ・トッティ]]<ref name="asahi2"/>や[[ジェンナーロ・ガットゥーゾ]]<ref name="asahi2"/>や[[ジャンルカ・ザンブロッタ]]<ref name="asahi2"/>、[[サッカーアルゼンチン代表|アルゼンチン代表]]の[[リオネル・メッシ]]<ref name="BS日テレ">{{Cite web |url=http://www.bs4.jp/entame/hyakunen/story/40.html |title=#40「キャプテン翼の情熱」〜漫画家・高橋陽一 |publisher=BS日テレ - 百年旅行〜Jリーグのある風景 |date=2010年4月9日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref>、[[サッカーブラジル代表|ブラジル代表]]の[[リカルド・イゼクソン・ドス・サントス・レイチ|カカ]]<ref name="BS日テレ"/>、[[サッカースペイン代表|スペイン代表]]の[[フェルナンド・トーレス]]<ref>{{Cite web |url=http://www.dailymail.co.uk/sport/football/article-2245925/Fernando-Torres-I-took-football-Captain-Tsubasa.html|title=Forget Pele, Maradona and Beckenbauer, meet the inspiration behind Torres' career... Japanese cartoon Captain Tsubasa |publisher=DailyMail |date=2012年12月10日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref><ref>{{Cite web |url=http://supportista.jp/2009/12/news23050315.html |title=フェルナンド・トーレス「若林が好きだった」 |publisher=サッカー瞬間誌 サポティスタ |date=2012年12月12日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref>、[[サッカーチリ代表|チリ代表]]の[[アレクシス・サンチェス]]<ref>{{Cite web |url=http://www.lacuarta.com/contenido/21_34195_9.shtml|title=Alexis se inspira en "Los Súper Campeones" |publisher=lacuarta.com |date=2009年11月24日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref>らがファンであることや影響を受けたことを公言している。
; 『キャプテン翼 ヨーロッパ大決戦』 [[1985年]][[7月13日]]公開
: 小学生の翼たちが、パリでヨーロッパ選抜チームと対戦する。[[カール・ハインツ・シュナイダー|シュナイダー]]やピエールは、原作に先だって登場している。このエピソードはテレビシリーズ【中学生編】の途中に再度オリジナルストーリーとして登場する。
; 『キャプテン翼 危うし! 全日本Jr.』 1985年[[12月21日]]公開
: ヨーロッパ選抜との戦いから1年後、雪辱を誓うヨーロッパ選抜が日本に殴り込みをかけてきた。だが、全日本は岬が行方不明、若林はハンブルグとの契約上の問題で出場許可が下りず、日向は翼に2年連続敗れたことから吉良監督のもとで猛特訓に励んでいた。主力が欠けた状態で試合に臨む全日本。
; 『キャプテン翼 明日に向って走れ!』 [[1986年]][[3月15日]]公開
: 『世界大決戦!! Jr.ワールドカップ』のプロローグ。全日本の紅白戦で小学生時代の対抗戦以来の翼対若林が実現する。回想として、翼対若林の初対決までのシーンが上映された。
; 『キャプテン翼 世界大決戦!! Jr.ワールドカップ』 1986年[[7月12日]]公開
: 東京でのヨーロッパ選抜との戦いから2年後、全日本、南米選抜、アメリカ代表、ヨーロッパ選抜のトーナメント戦を描いた作品。原作者が物語を書き下ろしている。[[カルロス・サンターナ]]、[[ファン・ディアス]]、ラモン・ビクトリーノは原作に先立って登場。
いずれも【小学生編】から【中学生編】までの時期を舞台としたオリジナルストーリー。登場する外国選手は原作コミックとは名前は同じでも多少設定などが異なる。2006年6月21日発売の「キャプテン翼 THE MOVIE1,2」に収録。


日本のサッカー界では[[ミッドフィールダー]]に人材が集まる傾向があり<ref name="asahi3"/>、[[フォワード (サッカー)|フォワード]]の人材難という問題を引き起こしているが<ref name="asahi3">{{Cite web |url=http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200711110084.html |title=マンガの力(5)キャプテン翼の「洗脳」(下) |publisher=asahi.com |date=2007年11月10日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref>、その問題の要因には『キャプテン翼』が関連しているのではないかとの指摘がある<ref name="asahi3"/><ref name="nikkansports">{{Cite web |author=荻島弘一 |url=http://germany2006.nikkansports.com/column/ogishima/ogishima20060701.html |title= ストライカー育成にFWアニメスターを|publisher=nikkansports.com |date=2006年7月1日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref><ref name="全記録300">[[#高橋、キャラメルママ 2003|高橋、キャラメルママ 2003]]、300頁</ref>。作品内で翼はロベルト本郷の教えに従い中学に進学するとセンターフォワードから攻撃的MFに転向したが<ref name="asahi3"/>、高橋はこの転向の理由について「中盤にポジションを移せばボールに触れる機会が増えるし、1980年代当時はアルゼンチンの[[ディエゴ・マラドーナ]]やブラジルの[[ジーコ]]らといったスター選手が、このポジションで活躍していた」ことを挙げている<ref name="asahi3"/>。
==== ジャンプ・スーパー・アニメツアー'95上映作品 ====
* 『キャプテン翼 最強の敵! オランダユース』 [[1994年]]11月から全国各地で順次公開
:【オランダユース編】を原作にテレビ版の『キャプテン翼J』に先駆けて[[ジェー・シー・スタッフ|J.C.STAFF]]が制作。ワールドユース編が舞台であるが、レギュラーキャストは『―J』の'''小学生編'''とほぼ同一であり、テーマソングもFACE FREEが担当。1995年にジャンプVIDEO(集英社)からVHSビデオソフトが発売されている。


こうした問題は「新たなフォワードの人気キャラクターを創出し子供達の憧れの対象とすることで解決する」との指摘があり<ref name="全記録300"/><ref name="nikkansports"/>、この問題を憂慮した高橋は、2002年にフォワードを主人公とした『[[ハングリーハート WILD STRIKER]]』([[週刊少年チャンピオン]])を連載<ref name="asahi3"/>。2005年から2008年に連載された『キャプテン翼 GOLDEN-23』では、スポーツライターの[[乙武洋匡]]の「将来、日本の得点力不足が解消されるようなフォワードを描いてほしい」との依頼に応じて<ref name="asahi3"/>、主要登場人物の1人である[[若島津健]]を[[ゴールキーパー (サッカー)|ゴールキーパー]]からフォワードへ転向させた<ref name="asahi3"/>。
=== OVA ===
==== 『新キャプテン翼』 ====
*【ジュニアユース編】 [[1989年]]7月 - [[1990年]]7月、全13巻
** 制作 - [[アニメイト|アニメイトフィルム]]


=== サッカークラブ ===
最初のテレビシリーズ終了後、原作の進行を受けて制作された続編。VHSビデオとベータビデオで発売。土田プロの倒産により制作会社は変わったが、作画監督と声優は一部を除いて、そのまま引き継がれている。予約特典は声優の顔出しコメントのビデオ。地方局でテレビ放送もされている。
[[File:Barcelona 296.JPG|225px|thumb|主人公の大空翼が公式に所属する[[FCバルセロナ]]の本拠地 [[カンプ・ノウ]]]]
2001年から連載された『キャプテン翼 ROAD TO 2002』では主人公の翼がスペインの[[FCバルセロナ]]でプレーする姿が描かれた<ref name="浜田52-53">[[#浜田 2010|浜田 2010]]、223頁</ref><ref name="asahi2"/>。当初は、FCバルセロナをもじった架空のクラブ「バルセロナ」に所属する設定だったが<ref name="浜田52-53"/>、実際のFCバルセロナへ翼を移籍させ、公式に翼をFCバルセロナの選手にする[[コラボレーション]]が企画された<ref name="浜田52-53"/>。[[2004年]]1月に高橋がクラブに招待され、[[ジョアン・ラポルタ]]会長(当時)との間で翼の入団会見が執り行われると<ref name="浜田54-55">[[#浜田 2010|浜田 2010]]、223頁</ref>、翌日の地元紙ではこの模様が一面で報じられるなど、反響を呼んだ<ref name="浜田54-55"/>。これに対して、FCバルセロナと伝統的にライバル関係にある[[レアル・マドリード]]の会長が「なぜ、我がクラブに翼を入団させなかったのか」と高橋に抗議したと言われている<ref name="asahi2"/>。


[[FC東京]]のサポーター達は、同作品の登場人物である[[三杉淳]]が[[東京都]]の「武蔵FC」出身ということもあり、彼の女性ファンが作品内で掲げていた「三杉淳ファンクラブ」という横断幕を[[ネタ]]としてスタジアム内で頻繁に掲げていた<ref name="俺のトーキョー">{{Cite book| 和書| author =[[植田朝日]]| title =俺のトーキョー! FC東京ラブストーリー | edition= | year = 2011| publisher = [[イースト・プレス]] | isbn=978-4781605777 |page=90-91 }}</ref>が、[[2001年のJリーグ|2001年シーズン]]に実際に三杉がFC東京に入団することになり<ref name="俺のトーキョー"/>、開幕戦の際にオーロラビジョンで入団が発表された<ref name="俺のトーキョー"/>。
2002年にDVDとして、BOXと単品(全4巻)でそれぞれ発売。


[[2005年]]には、この作品にちなんだ[[芸能人女子フットサル]]チーム「南葛YJシューターズ」(後に[[南葛シューターズ]]と改称)が結成され<ref>{{Cite web |url=http://ameblo.jp/nankatsu2005/entry-11562227959.html|title=南葛シューターズ結成8周年&南葛TVvol.3 |publisher=南葛シューターズ オフィシャルブログ |date=2013年6月28日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref>。芸能人女子フットサルリーグ「[[スフィアリーグ]]」に参加。作者の高橋が監督を務めている<ref>{{Cite web |url=http://www.soccer-king.jp/sk_blog/article/107926.html|title=一平くんが東京都女子フットサルエントランスリーグ参戦の南葛シューターズを激励 |publisher=サッカーキング |date=2013年5月4日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref><ref>{{Cite web |url=http://www.soccer-king.jp/sk_blog/article/107926.html|title=フットサルリーグ熱戦 沼津でフェスタ |publisher=[[静岡新聞]] |date=2013年10月29日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref>。
; スタッフ
:* 原作 - 高橋陽一
:* 監督 - 関田修
:* 構成 - 並木敏
:* キャラクターデザイン・総作画監督 - 岡迫亘弘
:* 音楽 - [[戸塚修]]
:* プロデューサー -坂本要、沢登昌樹
:* 製作協力 - [[週刊少年ジャンプ]]
:* 製作 - 渡邊浩志、白川隆三、高橋豊
:* 製作・著作 - [[集英社]]、[[ソニー・ミュージックエンタテインメント (日本)|CBS・ソニーグループ]]、[[ムービック]]


[[2013年]][[12月14日]]、作者の高橋の地元である[[東京都]][[葛飾区]]に翼らが小学校時代に所属していた選抜チームにちなんだ「'''南葛SC'''」というサッカークラブが結成された<ref name="nikkan20131215">{{Cite web |url=http://www.nikkansports.com/soccer/news/p-sc-tp0-20131215-1231588.html|title=キャプテン翼J3狙う!南葛SC発足 |publisher=nikkansports.com |date=2013年12月15日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref><ref name="nhk20131215">{{Cite web |url=http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131215/k10013840451000.html|title=人気漫画のチーム名で再出発 |publisher=[[日本放送協会|NHKニュース]] |date=2013年12月15日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref>。同クラブは後援会長を務める高橋の提案により[[東京都社会人サッカーリーグ]]3部に所属していたサッカークラブ「葛飾ヴィトアード」を改称したもので<ref name="nikkan20131215"/>、ユニフォームも原作漫画と同じ白地に青いラインの入ったデザインに変更された<ref name="nhk20131215"/>。総監督には元[[修徳中学校・高等学校|修徳高等学校]]監督の[[向笠実]]が就任し<ref name="nikkan20131215"/>、[[2020年]]までの[[Jリーグ ディビジョン3]]昇格を目標として掲げている<ref name="nikkan20131215"/>。
; 主題歌
; オープニングテーマ - 「So Long Dear Friend」
: 歌 - JETZT
; エンディングテーマ - 「最後のファーストキッス」
: 歌 - [[鈴木祥子]]


=== 国際社会 ===
; 各話リスト
{{main|自衛隊イラク派遣|サマーワ}}
{| class="wikitable" style="font-size:small"
本作品は世界各国で翻訳されており<ref name="asahi2"/>、集英社が出版権契約を結んだ10か国以外の国においても海賊版が出回るなど、相当数の国で愛読されていると推定されている<ref name="asahi2"/>。 またアニメ版は[[アメリカ合衆国]]では『フラッシュ・キッカー』(''Flash Kicker'')、イタリアでは『オーリ・エ・ベニ』(''Holly e Benji'')、スペインでは『オリベル・イ・ベンヒ』(''Oliver y Benji'')、フランスでは『オリーヴ・エ・トム』(''Olive et Tom'')といった題名で世界各国で放送され人気を獲得している<ref name="全記録287">[[#高橋、キャラメルママ 2003|高橋、キャラメルママ 2003]]、287頁</ref>。この他に、[[2001年]]3月にフランスのサッカー雑誌『[[フランス・フットボール]]』の表紙を飾ったこともある<ref name="全記録287"/>。
|+新キャプテン翼(OVA)
!話数!!発売日!!サブタイトル!!rowspan="8"| !!話数!!サブタイトル!!発売日
|-
|第1話||'''1989年'''<br />7月1日||翼よはばたけ! 世界への挑戦||第8話||'''1990年'''<br />2月1日||決戦! ベスト4の激突
|-
|第2話||8月2日||敗北! ゼロからの再出発||第9話||3月1日||反撃! ホームタウンディシジョンを破れ
|-
|第3話||9月1日||復活! ゴールデン・コンビ||第10話||4月8日||激闘! 血まみれの死守
|-
|第4話||10月8日||集結! 世界のライバルたち||第11話||5月1日||決勝! 鋼鉄の巨人に挑め
|-
|第5話||11月1日||対決! ヘルナンデスを倒せ||第12話||6月1日||追撃! 世界一が見えた?
|-
|第6話||12月1日||発進! J-BOYSサッカー||第13話||7月1日||翼よ翔け! 大空への誓い
|-
|第7話||12月21日||白熱! 天才ディアス対全日本||colspan="3"|-
|}


2001年に公開された[[香港映画]]『[[少林サッカー]]』は登場人物が[[少林拳]]を駆使してサッカーの試合に挑む内容であり、超人的なプレーが数多く登場するのが特徴だが<ref name="Premiere Magazine">{{Cite web| title=Q&A: Stephen Chow| publisher= Premiere Magazine|url=http://www.premiere.com/article.asp?section_id=6&article_id=1073|archiveurl=http://web.archive.org/web/20060508220800/http://www.premiere.com/article.asp?section_id=6&article_id=1073|archivedate=2006年8月| accessdate=2013年12月21日}}</ref>、監督兼主演俳優の[[周星馳]]は『キャプテン翼』にインスピレーションを得たものであることを公言している<ref name="Premiere Magazine"/>。
=== その他のアニメ作品 ===
*『キャプテン翼の消火作戦』([[防災アニメ]])
*『キャプテン翼の交通安全』([[防災アニメ|交通安全アニメ]])
** 最初のTVシリーズ時の制作。作画は当時の土田プロ。


[[イラク戦争]]の復興支援として、[[2004年]]1月に[[日本]]の[[自衛隊]]の派遣が始まったが、首都[[バクダット]]東南部に位置する[[サマーワ]]では、日本とイラクの友好をアピールする目的として、[[外務省]]のODAにより支給された[[給水車]]に『キャプテン翼』のイラストが描かれた<ref name="外務省">{{Cite web |url=http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/iraq/renraku_j_0412a.html |title=在サマーワ連絡事務所より サマーワ「キャプテン翼」大作戦 -給水車が配る夢と希望- |publisher=[[外務省]] |date=2004年12月 |accessdate=2013年12月21日}}</ref>。これはイラクでサッカー人気が高いことと<ref name="asahi2"/><ref name="外務省"/>、同作品が『キャプテン・マージド』 (Captain Majed) という題名で中東全域で広く知られていたことに由来している<ref name="外務省"/>。[[2006年]]には[[国際交流基金]]は外務省の協力を得て、イラク・メディア・ネットワークに対し、テレビアニメの[[アラビア語]]吹き替え版を無償提供した<ref>{{Cite web |url=http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/18/rls_0302c.html |title=イラクに対するTV番組『キャプテン翼』の提供について |publisher=外務省 |date=2006年3月2日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref><ref>{{Cite web |url=http://www.middle-east-online.com/english/?id=15886 |title=‘Captain Majed’ to be aired in Iraq |publisher=Middle East Online |date=2006年3月2日 |accessdate=2013年12月21日}}</ref>。
=== 日本国外の放送 ===
* [[アメリカ合衆国]] ⇒現地名『Flash Kicker』[http://www.enokifilmsusa.com/library/tsubasa_origenal.htm 公式サイト]
* [[イタリア]] ⇒現地名『Holly e Benji』[http://www.geocities.jp/manga_in_the_world/tsubasa.html 参考リンク]
* [[スペイン]] ⇒現地名『Oliver y Benji』
* [[フランス]] ⇒現地名『Olive et Tom』[http://www.geocities.jp/manga_in_the_world/Olive_et_Tom.html 参考リンク]
* [[ポーランド]] ⇒現地名『Kapitan Jastrzab』
* [[ドイツ]] ⇒現地名『Die tollen Fußballstars』
* [[南アメリカ]]各国 ⇒現地名『Supercampeones』
* [[ポルトガル]] ⇒現地名『Campeões Oliver e Benji』(SIC)
* [[ブラジル]] ⇒現地名『Super Campeões』
* [[大韓民国|韓国]] ⇒現地名『{{lang|ko|캡틴날개}}』(キャプテンナルゲ)「ナルゲ」とは韓国語で「翼」の意味。2005年に子供番組専門ケーブルテレビ局「SPACETOON」で平成版が放送された。舞台は韓国に、大空翼は韓国人ハン・ナルゲ({{lang|ko|한날개}})に変更されている。なお、週刊IQ JUMP(ソウル文化社発行)では『キャプテン翼J』({{lang|ko|캡틴 츠바사}}J)のタイトルでワールドユース編を登場人物の氏名を変更せずに連載した。
* [[中華民国]](台湾) ⇒ゲームと漫画旧名は『天使の翼』、旧アニメ名は『足球小子』 /現今名『足球小将 翼』
* [[香港]] ⇒足球小將/新足球小將 (J)/足球小將GOAL!(平成版)
* [[中華人民共和国]]
* [[コロンビア]]
* [[チュニジア]] ⇒現地名『キャプテン・マジェド』([[アラビア語化された日本のアニメ作品一覧|参考項目]] - [http://www.geocities.jp/manga_in_the_world/Captain-Majid.html 参考リンク])
* [[サウジアラビア]]
* [[エジプト]]
* [[レバノン]]
* [[モロッコ]]
* [[イラク]] ⇒現地名『Captain Majed・{{lang|ar|كابتن ماجد}}』- 日本の[[外務省]]がスポンサーとなって、イラク・メディア・ネットワークで2005年秋以降に放送([http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/18/rls_0302c.html イラクに対するTV番組『キャプテン翼』の提供について])。
* [[トルコ]](Küçük Golcü)
他多数。正確な数は不明だが、原作者の高橋陽一曰く「サッカーをしている国ではだいたいやっている」とのこと。


== 使用する技==
=== 二次創作 ===
{{main|やおい#二次創作としてのやおい}}
『キャプテン翼』には攻撃、防御を問わず様々な技が登場している。中には現実離れしたものも多数ある(野球漫画における“[[魔球]]”相当)。主なものを以下に挙げる。
1980年代の『キャプテン翼』連載当時、女性読者を中心に、「キャプ翼もの」と呼ばれる本作を題材とした[[同人誌]]([[二次創作物|二次創作]])がブームになった<ref name="データハウス">{{Cite book| 和書| author =[[長谷邦夫]]| title =ニッポン漫画家名鑑-漫画家500人のデータブック | year = 1994| publisher = [[データハウス]] | isbn=978-4887181960 |page=199 }}</ref>。その多くはいわゆる「[[やおい]]」であり<ref name="データハウス"/>、一般的な[[パロディ]]とも異なり、登場人物同士による[[同性愛]]的な関係を扱った内容が多かった<ref name="データハウス"/>。


== 評価 ==
; ドライブシュート
元[[日本サッカー協会]]会長の[[川淵三郎]]はサッカー人口の増加による後世への影響について次のように評している<ref name="Sportiva22-23"/>。
: 主人公、大空翼が得意とするシュート。強烈な縦回転により、キャッチを試みた[[ゴールキーパー (サッカー)|ゴールキーパー]]や、シュートブロックに来た巨漢[[ディフェンダー (サッカー)|ディフェンダー]]ごとゴールに押し込むほどの威力がある。その他、[[オーバーヘッドキック]]と組み合わせた「ドライブオーバーヘッド」や、2人同時にボールを蹴る「ツインドライブシュート」などバリエーションも多彩である。ストーリーが進むにつれ翼以外の一部キャラクターも使用するようになる。
{{Quotation|『キャプテン翼』の影響により競技人口が増加し底辺が一気に拡大した。それまで道端や公園で子供達がサッカーを遊ぶ姿を見かけることはなかったが、いつの間にかサッカーが身近に存在することが当たり前の光景となった。[[中田英寿]]や[[小野伸二]]や[[中村俊輔]]などは『キャプテン翼』に影響を受けた世代であり、この作品が日本サッカー界の姿を形作ったと表現しても過言ではない。|川淵三郎}}
; タイガーショット
: 日向小次郎の必殺シュート。日向の爆発的なキック力から放たれる。コンクリートの壁を壊し、ゴールポストに当たるとボールが破裂するほどの威力がある。日向はこれをさらに改良してネオ・タイガーショットを編み出した。
; 雷獣シュート
: 日向小次郎が編み出したシュート。わざと地面を蹴って足を弓矢のようにしならせ、威力を増大させる。ゴール前で球がホップする。ゴールネットを突き破るなど、普通のキーパーには取れない。
; イーグルショット
: 松山光の必殺シュート。鋭い低空ライナーのシュート。当初は「北国シュート」「荒鷲シュート」などいくつかの名前があったが、日向のタイガーショットにあやかり現在の名前になった。
; 隼シュート
: 新田瞬の天性のバネを利して放たれるシュート。特別な技術はないロングシュートだが、その一級の切れ味から新田自身が自分のニックネームを付け「隼シュート」と名付けた。以降登場する多くの必殺シュートの基本パターン(プレイヤーの名前、異名等から名前を付けられる)となった。
; カミソリシュート
: 早田誠の必殺シュート。右足でければ右方向に鋭く曲がるカーブをかける。「俺のカミソリシュートは2枚刃よ」というセリフの通り、右足で放って逆にカーブをかける逆カミソリシュートもある。カミソリパスにも派生している。賀茂から「ただカーブをかけただけ」と酷評された悔しさをバネに特訓を重ねた結果、直角に達するかというほど鋭いカーブへと進化した。
; ファイヤーショット
: ドイツのカール・ハインツ・シュナイダーの必殺技。若林源三曰く、名前の通り実際に燃えている(ボールとシューズの摩擦熱か、ボールと空気の摩擦熱か、或いはボールとゴールネットの摩擦熱か、何れにしろ焦げ臭い匂いを放っている)。ワールドユース編では「ネオ・ファイヤーショット」にパワーアップしたが、本編で描かれる事は無かった。
; 反動蹴速迅砲
: 相手のシュートを蹴り返して威力を倍加させる中国の肖俊光の必殺シュート。相手のクリアを蹴り返す「反動蹴」という別バージョンもある。放つ際にボールの球筋が[[龍]]に見える。翼がこのシュートを打ち返した際には[[鳳凰]]が見えた。
; レヴィンシュート
: スウェーデンのステファン・レヴィンの衝撃力を重視したシュート。弾丸のように鋭い回転がかかっており、キャッチは非常に困難。若林源三やドイツのデューター・ミューラーの腕を一度は破壊した。
; スカイウイングシュート
: 大空翼やカルロス・サンターナが放つシュート。ゴールネットを突き破り天空へと飛んでゆくシュート。原理は雷獣シュートと同じ。後にサンターナは後述の「トルネードアロースカイウイングシュート」に、翼は岬とのコンビ技の「閃光雷獣シュート」に昇華させた。
; トルネードアロースカイウイングシュート
: カルロス・サンターナの放つ「この世で最強のシュート」。アロー、トルネード、スカイウイングの3つのシュートの要素を組み合わされており、シュートを放つ脚を手で持ち弓矢のようにしならせつつ、なおかつ体を回転させて勢いを増し、スカイウイングシュートを放つ。若林の渾身のセーブによって防がれるが、彼の両腕を負傷させた。
; スカイダイブシュート
: 大空翼が自ら完成させたボールをキープしながら相手プレイヤーを全て抜き去りゴールに飛び込む技。幾重にも重ねたハードルを相手選手に見立てて飛び越す特訓を重ね、相手のタックルを飛び越える、もしくは相手の足を蹴り上げて加速していく技とした(タイミングが合わせられるなら、味方が足を出してフォローすることも可能である)。ロベルトは「味方を信用しない独り善がりなプレイ」と罵倒したが、その試合中にチームメイトに体を押し込んでもらってゴールに入れてもらうという「味方を信用する技」に昇華させた(ただし実際のルールでは両方のバージョン共に、レッドカードを提示される'''(即時退場処分の)'''反則である)。
; ツインシュート
: 詳細は[[ツインシュート]]を参照。
; スカイラブハリケーン
: 立花兄弟の代名詞とも言える必殺技。兄弟どちらかが地面に横になり足を上にあげる。そしてもう一人がその足とドッキングして高く跳びセンタリングのボールにあわせる。センタリングの高さに関係なく発進が可能である。立花兄弟はどちらの役割も担うことは出来る。防御に使われる場合や、次藤が発射台になって左右の足から兄弟2人が同時に飛びツインシュートを放つ「スカイラブツイン」というバリエーションもある。
:足には相当な負担がかかるため1試合で使える回数は限られている。二人の体の成長にともないその負担に耐えられなくなり、プロになってからは事実上封印された。
:
; 顔面ブロック
: 顔面でシュートを防ぐ技。超人的な脚力を誇る必殺シュートを何回も止めてきた。主な使用者は石崎了であるが他の選手も使う(葵新伍・大空翼・森崎有三など)。
; 直角ディフェンス
: 赤井止也の得意技。葵新伍の直角フェイントを防ぐためのディフェンス。後にサルバトーレ・ジェンティーレも別経路であみ出している。
; 直角フェイント
: 葵新伍の得意技。相手を抜く際に自分が先に動いてボールを忘れてしまうという致命的なミスもあった。
; オーロラフェイント
: スウェーデンのステファン・レヴィンの得意技。素早い動きで相手を幻惑し抜き去る。まるで分身して動いているように見えるフェイント。
; パリ・エッフェル攻撃
: フランスのエル・シド・ピエールとルイ・ナポレオンとの連携プレイ。相手のゴールをエッフェル塔の頂上に見立て、両サイドのロングパス回しでゴールに迫る。ジュニアユース・日本戦で使った。
; ハリネズミドリブル
: ドイツのヘルマン・カルツの得意技。低い姿勢で走り、近づく相手を吹っ飛ばす。
; サンターナターン
: ブラジルのカルロス・サンターナの得意技。相手の前で後ろを向き、素早くボールを相手の頭上に蹴り上げ抜く技。大空翼にこのサンターナターンと、その返し方を真似されてしまう。元オランダ代表デニス・ベルカンプも試合中に使用した。
; オーロラカーテン
: スウェーデンのステファン・レヴィンの得意技。オーロラフェイントのディフェンス版。素早い動きなのでまるで分身しているように見える。
; リバウールターン
: バルセロナのリバウールの得意技。


前述のように、この作品は世界のトップ選手顔負けのスーパープレーや現実離れしたプレーが描かれることが特徴であるが、こうした手法について「非現実的である」との評価を受けることがある<ref>{{Cite web |url=http://www.footballchannel.jp/2013/10/10/post9482/ |title=時代が漫画に追いついた!『キャプテン翼』を“実演”したJリーガー |publisher=フットボールチャンネル |date=2013年10月10日 |accessdate=2013年12月28日}}</ref>。一方で[[プロフェッショナル (サッカー)|プロサッカー選手]]の[[本山雅志]]は次のように評している<ref>{{Cite book|和書 |chapter=『キャプテン翼』がくれたもの Jリーガーからのメッセージ|title=Sportiva |volume= 2009年6月号 |publisher=集英社 |page=67 }}</ref>。
=== 派生、強化版 ===
{{Quotation|「非現実的」と言うがサッカーのプレーの発想の土台とは、実は「非現実的」と考えられるところから来ている。今では「[[シュート (サッカー)#無回転シュート|ブレ球]]」を使う選手が多いが、これなどはまさに『キャプテン翼』でのプレーじゃないかな。そうした意味では現実が『キャプテン翼』という「非現実」に近づきつつある。|本山雅志}}
; ドライブパス
: 原作とテクモ版「II」から「V」に登場。ドライブシュートでパスを行う技。主な使い手は翼。
; ドライブオーバーヘッド
: 原作とテクモ版「II」から「V」に登場。ドライブシュートで[[オーバーヘッドキック]]を放つ技。原作ではJrユース編の西ドイツとの試合で翼が決めた決勝ゴールとなり、テクモ版では「II」において、ドライブシュートが通用しないキーパーであるメオンに対抗するために、翼が試合中に思いついて即席で編み出している。主な使い手は翼、マウリシオ(テクモ版「IV」のみ)。
; ミラクルドライブシュート
: 原作とテクモ版「V」に登場。ゴール手前でバウンドさせて弾道を変える技。主な使い手は翼。
; フライングドライブシュート
: 原作にのみ登場。落下する角度を自由自在に変えることができ、どの角度からでもゴールを狙える、まさしく名前の通り「飛翔する」ドライブシュート。主な使い手は翼、三杉、ナトゥレーザ。ナトゥレーザはこれとミラクルドライブシュートを組み合わせ、若林相手にペナルティエリア外からのゴールを奪っている。
; フライングドライブパス
: 原作にのみ登場。フライングドライブシュートでパスを行う技。主な使い手は翼。
; スライダーシュート
: 原作とテクモ版「I」から「V」に登場。ドライブシュートの応用技で、キーパーの手元で急激に曲がり落ちるシュート。主な使い手はピエール、翼。元々はピエールが編み出した技なのだが、他人の技をすぐに吸収し、自分のものにしてしまう上にドライブシュートの応用技(翼曰く、野球のスライダーとカーブの違いと同じ)であったために、ドライブシュートの使い手である翼にいとも簡単に真似されてしまった。テクモ版では使用出来るのはピエールのみである。
; サイクロン
: テクモ版「II」から「V」に登場。ドライブシュートの強化版で、かつて伝説のエースストライカーと呼ばれていたジャイロが選手生命を掛けて編み出した「伝説のシュート」。ボールにバックスピンを掛けて真上に蹴り上げ、落下してくるボールにドライブシュートを掛けることで発動し、通常のドライブシュートよりも鋭角に曲がり落ちる。主な使い手は翼、ディアス、ジャイロ。
: その威力により足首に凄まじい負担が掛かってしまうため、「III」にてキック力が不十分なままこの技を多用した翼は、足首を負傷した。またボールを一度高く上げなければならないので、その間隙だらけになってしまうという弱点がある。前者の問題を補うために編み出した後述のネオサイクロンを経て、2つの問題とネオサイクロン問題の対抗策として蹴り上げるのではなく、ヒールリフトの回転を利用することを思いついた。しかし、不意を突くことで隙を減らしたがそれでもボールが翼の足に着弾するまでの僅かな隙は無くならず、「V」においてオランダのクリスマンに破られてしまう。
: なおロベルト曰く、ジャイロのオリジナルのサイクロンは誰も真似できるものではなく、上記の原理で発動させるものは翼が編み出した新しいサイクロンであるという。ジャイロのオリジナルのサイクロンは通常のドライブシュートより鋭角に曲がる点は同様だが、どのような原理で発動させるかは明らかにされていない。
; ネオサイクロン
: テクモ版「III」から「IV」に登場。足への負担の軽減のため、ディアスのぜんてんシュートをヒントに編み出された翼独自のサイクロン(後述のとおり後にディアスも習得する)。ボールを蹴り上げてからぜんてんシュートの要領で、かかとで放つ技。「III」においてサイクロンによって足首に掛かる負担を減らすために翼によって編み出され、「IV」では翼の心理面から揺さぶるためにサイクロンと共にディアスに真似される事になる。
: しかし、その大振りな動作は体力を凄まじく消耗するため、“トップ下として試合運びをしなければいけない翼が使用するのはプロとして感心できない”とフランスのベテラン、ピピンに忠告されて再び元のサイクロンに挑戦するが、やはり足への負担は大きく、さらに隙の問題もある(もっとも蹴り上げるところまでは同じであるネオサイクロンにもほぼ同様の隙はある)。そのままの状態で再び使うのは危険と判断。その後、ただ蹴り上げるのではなくヒールリフトの回転を利用することを思いついてからはネオサイクロンは封印される事になる。主な使い手は翼、ディアス。
; バク宙サイクロン
: テクモ版「IV」に登場。バク宙から入ってドライブオーバーヘッドでサイクロンを放つ技。しかし、負担が大きいためか「V」では登場しなかった。主な使い手はディアス。
; ブーストサイクロン
: テクモ版「V」に登場。前述の通りサイクロンを破られた翼が立花兄弟のスカイラブタイフーンを見てそれをヒントに編み出した技。隙をなくすため、放つのに必要なボールの回転を味方の必殺パスで代用し、そのままダイレクトでドライブシュートまたはドライブオーバーヘッドを放つことにより、ドライブ回転を加えるというもの。シニョーリに大敗し、大スランプに陥っていた日向に火をつけるきっかけにもなった(ゴール前に必殺パスを上げてくれと翼が頼んだ相手がタイガーパスを持つ日向だった)。主な使い手は翼。


== 影響など ==
== 脚注 ==
=== サッカー界 ===
=== 注釈 ===
<references group="注" />
冒頭節の脚注にも記したように、[[川口能活]]<ref name=asahi_1 />、[[小野伸二]]などの日本代表経験者を筆頭に、[[ポスト団塊ジュニア]]には「『キャプ翼』の影響でサッカーを始めた」という選手が多い。本作品の影響は日本だけに留まらず世界中に及んでおり、同年代の世界的名選手の中にもファンが多く、[[ダビド・トレゼゲ]]、[[フェルナンド・トーレス]]らが短編集にコメントを寄せた。また、[[ロナウジーニョ]]、[[ジネディーヌ・ジダン]]なども同作品のファンであることを公言している。
=== 出典 ===
{{Reflist|2}}


== 参考文献 ==
主人公の大空翼がCFからMFに転向したことをはじめ、MFがゲームで最も重要なポジションという描かれ方だったため、Jリーグや日本代表においては[[ミッドフィールダー|MF]](特に[[トップ下]])にタレントが集まってしまい、逆に[[ディフェンダー (サッカー)|DF]]など他のポジションの層が薄くなるなど、現在のサッカーにおいて『中盤のタレントが飽和状態』という状況の悪因を作り出したとも言われている<ref>[http://germany2006.nikkansports.com/column/ogishima/ogishima20060701.html ストライカー育成にFWアニメスターを]</ref>。この問題を憂慮した作者の高橋陽一<ref name=asahi_3>[http://web.archive.org/web/20071223173807/http://www.asahi.com/sports/column/TKY200711110084.html キャプテン翼の「洗脳」(下)](インターネット・アーカイブ)</ref>は、1999年からストライカーの少年を主人公とした作品、『[[-蹴球伝-フィールドの狼 FW陣!]]』を連載するも短期で打ち切りに会い、結局再度キャプテン翼に戻ってきた。その後[[週刊少年チャンピオン]]で『[[ハングリーハート WILD STRIKER]]』を連載し、アニメ化されるなど一定の人気を獲得した。
* {{Cite book| 和書| author =海老原修| chapter =スポーツ漫画にみる努力と才能の葛藤| title = 体育の科学 |volume = 51巻10月号 | year = 2001| publisher = 杏林書院 | isbn= |ref=海老原 2001}}

* {{Cite book| 和書| author =斎藤次郎| title =「少年ジャンプ」の時代-子どもと教育 | year = 1996| publisher = [[岩波書店]] | isbn=978-4000039536 |ref=斎藤 1996}}
=== 漫画界とその周辺 ===
* {{Cite book|和書|author=杉本厚夫 |year=1995 |title=スポーツ文化の変容-多様化と画一化の文化秩序|publisher=[[世界思想社]] |isbn=978-4790705529 |ref=杉本 1995}}
この作品の天才的なサッカーの才能を持ち、屈託することもなく常に前向きで明るい性格の主人公や、スポーツの楽しさ、友情の美しさを全面に押し出した爽やかなスタイルは、[[あだち充]]の『[[タッチ (漫画)|タッチ]]』と並んで、今までの[[スポ根]]物を終わらせたと評されている<ref>「さらばわが青春の『少年ジャンプ』」([[飛鳥新社]])</ref>。一方で、家族のために小学生ながらアルバイトをする日向や、南葛中の三連覇を目指し、再起不能になる可能性を承知で、痛み止めの注射を打ってまでプレーする翼の勝利への異常なまでの執念など、従来の“スポ根”同様のハードな描写も多く見受けられる。また、リアリティという面では、シュートで選手を吹き飛ばしたり、ゴールネットを突き破ったり果てはコンクリートの壁を打ち抜いたり、ゴールバーよりも高くジャンプするなど、およそ現実とはかけ離れた演出や、様々な必殺シュートなども描かれている。それらの描写の中には、実際のサッカーなら反則となるもの(選手の体を足場にする、選手を標的にしてボールをキックする)も多いが、作中では警告や退場処分はおろか、ファウルすら与えられない<ref>アニメにおいては、ドリブルで前進すると'''地平線の向こうからゴールが見えてくる'''という、さらなる独特の演出がある。</ref>。
* {{Cite book| 和書| author =[[高橋陽一]]著、キャラメルママ編 | title = キャプテン翼3109日全記録 | year = 2003| publisher = [[集英社]] | isbn=978-4087827897 |ref=高橋、キャラメルママ 2003}}

* {{Cite book| 和書| author =[[西村繁男]]| title = さらばわが青春の『少年ジャンプ』 | year = 1994| publisher = [[飛鳥新社]]| isbn=978-4870311725 |ref=西村 1994}}
== CM等での二次使用 ==
* {{Cite book| 和書| author =西村繁男| title = まんが編集術 | year = 1999| publisher = [[白夜書房]] | isbn=978-4893675958 |ref=西村 1999}}
[[2006年]]5月([[2006 FIFAワールドカップ|ワールドカップドイツ大会]]直前)から、[[キリンビバレッジ]]の「NUDA」のCMに翼バージョンが登場した。CGなどでなく原作調のアニメーションでリフティングを披露している。
* {{Cite book| 和書| author =浜田満 | title = サッカービジネスほど素敵な仕事はない-たった一人で挑戦したFCバルセロナとの取引 | year = 2010 | publisher = [[出版芸術社]]| id = | isbn=978-4882933991 |ref=浜田 2010 }}

* {{Cite book| 和書| author =三ツ屋誠 | title = 「少年ジャンプ」資本主義 | year = 2009 | publisher = NTT出版 | isbn=978-4757122451 |ref=三ツ屋 2009}}
2006年11月から、[[TOYOTA]]の「翼を開こう」のCMに数秒の静止画で登場。「努力すれば夢はいつか叶う」モデルとして大空翼を採用している。

2012年4月からキリンビバレッジの「[[キリンレモン|大人のキリンレモン]]」のCMに翼が起用され、サッカー日本代表キャプテン[[長谷部誠]]と共演。

[[イラク]]の[[サマーワ]]に外務省のODAにより支給された[[給水車]]に、日本とイラクの友好をアピールする目的で『キャプテン翼』のイラストが描かれた<ref>[http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/iraq/renraku_j_0412a.html サマーワ「キャプテン翼」大作戦] [[外務省]]ホームページ</ref>。

== ゲーム ==
{{See|キャプテン翼 (ゲーム)}}

== 脚注 ==
<div class="references-small"><references /></div>


== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
1,570行目: 597行目:


== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
* [http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/cap_tsuba/ 『キャプテン翼』 TV東京内サイト]
* [http://www.mxtv.co.jp/tsubasa_j/ 『キャプテン翼J』TOKYO MX内 アニメ公式サイト]
* [http://www.capitantsubasa.net 『キャプテン翼』La Página de Capitán Tsubasa]
* [http://www.capitantsubasa.net 『キャプテン翼』La Página de Capitán Tsubasa]


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{{グランドジャンプ連載中}}


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[[Category:日本のサッカー史]]
[[Category:幼稚園 (雑誌)]]
[[Category:幼稚園 (雑誌)]]

2013年12月28日 (土) 01:14時点における版

キャプテン翼
ジャンル 少年漫画サッカー漫画
漫画
作者 高橋陽一
出版社 集英社
掲載誌 週刊少年ジャンプ
レーベル ジャンプコミックス
発表号 1981年18号 - 1988年22号
巻数 単行本:全37巻
文庫版:全21巻
ワイド版:全21巻
漫画:ボクは岬太郎
作者 高橋陽一
出版社 集英社
掲載誌 フレッシュジャンプ
レーベル ジャンプ・コミックス
発表号 1984年5月号 - 6月号
巻数 全1巻
漫画:キャプテン翼 ワールドユース特別編最強の敵!オランダユース
作者 高橋陽一
出版社 集英社
掲載誌 週刊少年ジャンプ
レーベル ジャンプコミックス
発表号 1993年15号 - 1993年19号
巻数 全1巻
漫画:キャプテン翼 ワールドユース編
作者 高橋陽一
出版社 集英社
掲載誌 週刊少年ジャンプ
レーベル ジャンプコミックス
発表号 1994年18号 - 1997年37・38合併号
巻数 全18巻
漫画:キャプテン翼 ROAD TO 2002
作者 高橋陽一
出版社 集英社
掲載誌 週刊ヤングジャンプ
レーベル ジャンプコミックス
発表号 2001年3・4合併号 - 2004年24号
巻数 全15巻
漫画:キャプテン翼 GOLDEN-23
作者 高橋陽一
出版社 集英社
掲載誌 週刊ヤングジャンプ
レーベル ヤングジャンプ・コミックス
発表号 2005年45号 - 2008年21・22合併号
巻数 全12巻
漫画:キャプテン翼 海外激闘編 IN CALCIO 日いづる国のジョカトーレ
作者 高橋陽一
出版社 集英社
掲載誌 週刊ヤングジャンプ
レーベル ヤングジャンプ・コミックス
発表号 2009年23号 - 2009年47号
巻数 全2巻
漫画:キャプテン翼 海外激闘編 EN LA LIGA
作者 高橋陽一
出版社 集英社
掲載誌 週刊ヤングジャンプ
レーベル ヤングジャンプ・コミックス
発表期間 2010年11号 - 2011年21号
2012年16号 - 2012年19号
巻数 全6巻
漫画:キャプテン翼 ライジングサン
作者 高橋陽一
出版社 集英社
掲載誌 グランドジャンプ
発表号 2014年3号 -
小説:キャプテン翼
著者 高橋陽一、ワダヒトミ
出版社 集英社
レーベル 集英社みらい文庫
刊行期間 2013年 -
巻数 既刊1巻
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画
ポータル 漫画文学

キャプテン翼』(キャプテンつばさ)は、高橋陽一による日本サッカー漫画。および、それを原作にした派生作品。サッカーに打ち込む少年達の姿を描き[1]、連載時に日本国内でサッカーブームを起こすと[2][3][4]、後にプロサッカー選手となる多くの選手達に影響を与えた[1][5][4]。略称は「キャプ翼」(キャプつば)、「C翼」。

概要

「ボールは友達」が信条の主人公・大空翼の活躍と成長を描いたサッカー漫画である[5]。サッカーの楽しみや魅力を伝えることに重点が置かれた爽やかな作風[6][7]は、従来のスポ根漫画に代わる新しいスタイルのスポーツ漫画として読者に受け入れられた[5][6][8]1983年にアニメ化されると日本国内でサッカーブームを起こし[3][5][4]、日本国内においてマイナーな競技と見做されていたサッカーの人気と競技人口拡大に寄与した[8]

Jリーグ発足に伴うサッカー人気の高まりにより連載が再開され、1994年から1997年までFIFAワールドユース選手権での活躍を描いた『キャプテン翼 ワールドユース編』が連載された。2000年代に入ると掲載誌を『週刊ヤングジャンプ』に移し、ワールドカップ日韓大会開催に合わせる形で2001年から2004年まで『キャプテン翼 ROAD TO 2002』が、2005年から2008年までは『キャプテン翼 GOLDEN-23』が連載された。これらの作品では、翼たち主要登場人物たちがスペインイタリアドイツ日本などの各国リーグのプロ選手として活躍する姿が描かれている。

2007年11月までに出版された全シリーズの日本国内累計発行部数が、単行本・文庫本合わせて7000万部を突破した[9]。また、国外での累計販売部数は、正式に出版契約を交わしている翻訳本で約1000万部[10]

2010年には連載30周年を記念し、コンピレーション・アルバム『キャプテン翼30周年記念 THE BEST SOCCER SONGS 激闘サムライブルー』やゲームソフト『キャプテン翼 激闘の軌跡』が発売された。また、多目的フットサルコートの「キャプテン翼スタジアム」が神奈川県横浜市にオープンした[11]2013年には作者の高橋陽一の出身地である東京都葛飾区四つ木に、小学生時代の翼をモデルにした銅像が設置された[12][13]。翼以外の登場人物についても7体の銅像が2014年3月に同区内に設置される予定である[14]

作品背景

背景

ファイル:Argentina 1978 trophy.jpg
作者の高橋陽一がサッカーに注目するきっかけとなった1978 FIFAワールドカップ。写真中央は優勝トロフィーを掲げるダニエル・パサレラ。右隣はオズワルド・アルディレス

作者の高橋は少年時代に『巨人の星』や『あしたのジョー』などといったスポーツ漫画に影響を受けて漫画を描き始め[15]、高校時代には軟式野球部に所属していた。その高橋がサッカーに注目するようになったのは、高校3年生の時にアルゼンチンで開催された1978 FIFAワールドカップテレビで観戦したことがきっかけである[9][15][16][17]。高橋によると「少年時代からサッカーという競技は知っていたが、この大会をテレビ観戦して改めてサッカーの面白さを認識した」という[15]

高校卒業と同時に漫画家を志し自身がプレー経験のある野球と他の新人が採用しない題材としてサッカーを選び交互に作品を制作していたが[15]、サッカーを漫画の題材として選んだ理由について高橋は「野球漫画といえば漫画の王道であり、多くの作家によって描き尽くされていた。新人の自分は他の作家の手を出さない題材としてサッカーを選んだ」と語っている[15]

1980年にサッカーを題材とした『キャプテン翼』で月例賞で入選し、同年18号に読切として掲載され漫画家デビューを果たした[18]。なおこの作品は中学サッカーを題材としており[15]、主人公の名前は「翼太郎」であるが[18]、「南葛」「修哲」「若林」「石崎」といった、後の連載版のベースとなる設定や登場人物も登場した[15]。この作品を基にして連載化するにあたり高橋は、読切短編と同様に中学生を主人公とした設定[16]や、山奥に住む自然児を主人公にした設定を考案したが構想に行き詰まり[15]、3度目で後の作品へと繋がる「サッカーに情熱を燃やす小学生」を主人公とした構想へと転換したという[15][16]

連載開始時にあたる1980年代初頭の日本サッカー界は、サッカー日本代表FIFAワールドカップ予選やオリンピック予選での早期敗退が続き、日本サッカーリーグの人気が低迷するなど、いわゆる「冬の時代」と呼ばれる時期だった[19]。その一方で日本サッカー界全体としては競技を普及させるために各地に少年サッカークラブや、従来の学校スポーツの枠組みとは異なる読売クラブ三菱養和SCのようなクラブチームが誕生し、静岡県清水市(後の静岡市清水区)の様に大人から子供まで町ぐるみで選手育成に取り組む動きがあり[19][20]、人気が盛り上がる土壌は築かれていたとする指摘もある[19]

表現手法

スーパープレー

オーバーヘッドキックを行う選手。主人公の大空翼がこのプレーに挑戦するエピソードを掲載したところ、読者の反響を呼んだ。

この作品では、読者にサッカーの魅力を伝えるために世界のサッカーを意識し[17]、登場人物達に世界のトップ選手顔負けの超人的なプレーを実践させた[16]。これは、連載当初の読者アンケートの結果が不調だったことを受けて、第4話の原稿を全て書き直して翼が「オーバーヘッドキック」をプレーする場面を掲載したところ読者の反響があったためなのだという[16]。第4話のアンケート結果が好評だったこともあり、高橋は「ストーリー構成も大事だが、読者は単純なスーパープレーを求めている」と考え、連載を続けるにあたっての手応えを掴み、意図的に超人的なプレーを描くようになった[16]

また、当時は「サッカー漫画はヒットしない」という定説があり[21]、野球漫画とは異なり参考となり得る作品が少なかったことなどから、サッカーという競技を作品内でいかに表現するかに苦慮した[21]。高橋によれば「野球ではルール上の制約が多いのに対し、サッカーでは極端に言えば90分間は自分の判断で何のプレーを選択しても構わない。制約もなく、自分の発想で試合を構築することが出来る。その違いを漫画として表現できれば良いと考えた」といい[15]、第4話での「オーバーヘッドキック」への反響と[16]、最初の試合となった「南葛小対修哲小の対抗戦」を描き切ったことが連載を継続する上で自信に繋がったという[21]

その後、コンクリート壁を破壊する威力を持つ「タイガーショット」や往年の『アストロ球団』を彷彿とさせる「スカイラブハリケーン」などの超人的な描写も登場するようになったものの[22]、作品の根本としては魔球やそれを生み出すための儀式的なフォームに頼らない[22]、超人ではなく普通の人間であることを前提として試合全体の流れを帰着させていく正統的なスポーツ漫画に近しい作品として描かれた[22]

コマ割り

スポーツ漫画では、一つのページの中で個々に独立したコマをいかに連続性のあるものとして関係付けるのか、実際には動くことがない平面な絵を画面描写により動的なものとして表現するのかが焦点となるとされているが[23]、この作品では漫画の基本である「コマ割り」を大きく崩した表現手法を多用することでサッカー競技の持つ流動性やダイナミックな動きを表現しようと試みられた[24]。一方、こうした手法は往年のスポ根の代表作である『巨人の星』や『あしたのジョー』、あるいは1990年代バスケットボールを扱って人気を獲得した『スラムダンク』では見られない表現だという[24]。連載当時の1980年代のスポーツ界は少年スポーツが盛んになった時期であり、それと同時に指導者の強い管理下に置かれ旧来的な指導が行われていた時期であるが[25]、「コマ割り」を大きく崩した表現手法を多用することで従来の堅苦しく暑苦しいスポーツの既成概念を漫画表現を通じて打破する、重圧感を打ち破る隠喩として用いたのではないかと指摘されている[25]

ストーリー

キャプテン翼

1981年 - 1988年、『週刊少年ジャンプ』連載された第1作、ジャンプコミックス全37巻。 本編に明記された章立てではないが、それぞれ小学生全国大会、中学生全国大会、ジュニアユース大会での戦いが展開され、最後に翼がブラジルへ旅立つまでが描かれている[26]

小学生編
南葛小に転入した天才サッカー少年・大空翼が生涯の師となるロベルト本郷に出会い、南葛小対修哲小の対抗戦に出場。若林源三岬太郎石崎了らと共に南葛市内の選抜チーム「南葛SC」の選手として全日本少年サッカー大会に出場し優勝を目指す。この他にも中沢早苗日向小次郎若島津健松山光立花兄弟三杉淳といった土台を築くメインキャラクターはこの時点で登場している。
中学生編
南葛中の三年生になった翼たちが全国大会三連覇を目指す。ストーリー的には翼を物語の中心から外し、最強の王者・南葛中をライバル達がいかに攻略するかに重きが置かれ、特に日向小次郎に関しての描写が色濃く描かれた。
ジュニアユース編
中学生大会の優秀選手を中心に結成された全日本ジュニアユースがフランスでの国際大会に参加、世界の強豪たちと対決する。【中学生編】で戦ったライバル達が一つのチームにまとまり、海外へ渡っていた岬や若林もメインキャラクターとして復活するなどオールスター的な盛り上がりを見せる。

キャプテン翼 ワールドユース特別編 最強の敵!オランダユース

1993年、『週刊少年ジャンプ』短期連載、全1巻。

第1作が終了後、5年の歳月を経過して短期連載された[26]高校選手権終了後に、全日本ユースとオランダユースの親善試合が行われるも、1戦、2戦とオランダユースに大敗。3戦目では翼投入により息を吹き返した全日本ユースが反撃に出る。しかし、この試合ではオランダユース真のキャプテン、ブライアン・クライフォートは出場しておらず、その影を「ワールドユース編」への足がかりとしている。元々は独立したエピソードだったが、単行本化の際に一部加筆されワールドユース特別編と位置付けられた。

キャプテン翼 ワールドユース編

1994年 - 1997年、『週刊少年ジャンプ』連載、全18巻。

ジュニアユース大会から3年後が舞台。一足早くブラジルでプロになった翼が帰国し、新たなエース葵新伍を加えた全日本ユースのキャプテンとして再び世界に挑む[26]。物語後半では連載前からの因縁があったオランダユース戦を見開き2ページで試合結果だけを載せて終わらせたり、決勝戦も駆け足気味で描かれたりと急ぎ足での展開となった。エピローグの部分は単行本で大幅に加筆された。

太陽王子 葵の章
翼を目標とし、単身イタリアに渡った新たな主人公葵新伍の活躍を描く。【ジュニアユース編】での強敵だったジノ・ヘルナンデスが再登場し、葵の理解ある良き友人となる。
サッカーサイボーグ サンターナの章
ブラジル全国選手権で翼と、新たなライバルのカルロス・サンターナが対決する。心の闇により感情を無くしたサンターナに対し、翼はサッカーの楽しさを伝えることに苦心する。
アジアユース選手権の章
高校を卒業した岬、日向達サッカー黄金世代が、どのプロチームにも入団せずワールドユース優勝のため全日本ユース一本に絞ることを宣言する。しかし、若島津の離脱や主力選手の追放、ほかの選手も満身創痍の状況など前途多難な船出を迎えることになる。ワールドユースの章が駆け足の展開になったため、結果的に本章が最も長い章となった。
ワールドユースの章
開催国であるブルンガ共和国が内戦状態になったことで中止になりかけたワールドユース大会を日本で急遽開催する。【ジュニアユース編】にて対戦したライバル達もパワーアップして再登場している。

キャプテン翼 ROAD TO 2002

2001年 - 2004年、『週刊ヤングジャンプ』連載、全15巻。

スペインリーグに移籍した翼、そしてかつての仲間たちもある者はJリーグで、ある者は海外リーグでしのぎを削る[26]。目指すは日本のワールドカップ優勝。Jリーグでは中山雅史を始め、本作を読んで育った選手も登場する。本編以降はプロの世界に入っていくが、権利問題などの関係で実際の選手の名前は使用できないものが多いため、少しもじった名前を使用している。翼とナトゥレーザの対戦したバルセロナR・マドリッド戦までが描かれる。

キャプテン翼 GOLDEN-23

2005年 - 2008年、『週刊ヤングジャンプ』連載、全12巻。

『ROAD TO 2002』の一週間後からのストーリー。翼たち海外勢を招集せずにオリンピック出場を目指すU-22日本代表と、翼のいるバルセロナを柱に描かれる[26]フットサル日本代表古川洸太郎風見信之介アルゼンチン帰りの井川岳人といった新キャラクターも登場する[27]

キャプテン翼 海外激闘編 IN CALCIO 日いづる国のジョカトーレ

『週刊ヤングジャンプ』2009年23号 - 47号まで連載、全2巻。

日向小次郎葵新伍のセリエCでの戦いが描かれる。また、女子ソフトボールのオリンピック代表候補となった赤嶺真紀も登場する[26]

キャプテン翼 海外激闘編 EN LA LIGA

『週刊ヤングジャンプ』2010年11号から2011年21号および、最終章として2012年16号から同年19号まで掲載[28]。リーグ優勝を目指す翼のいるバルセロナの激闘の模様を描く[29]牧師の経歴を持つ新キャラクター・ミカエルが登場する。

キャプテン翼 ライジングサン

グランドジャンプ』2014年3号から掲載。バルセロナでリーグ優勝決定戦を迎えた翼が、U-23日本代表のキャプテンとしてオリンピック優勝を目指すストーリーになる[30]

短編集

ボクは岬太郎

1984年、『フレッシュジャンプ』5月号、6月号に掲載(前後編)。短編集に表題作として収録され、のちに第1作の文庫版7巻や『GOLDEN-23』12巻にも収録された。

岬太郎が主人公の番外編。南葛小での全国大会優勝後、転校先の西峰小での活躍から、父とともにフランスへ旅立つまでが描かれている。

キャプテン翼短編集 DREAM FIELD

本編のストーリーとは繋がらない番外編として描かれた短編作品を収録。なお、ほぼ全ての作品において試合の結末は描かれておらず、フェードアウトの形で終了している。

1巻
キャプテン翼2000 MILLENNIUM DREAM
2000年、週刊ヤングジャンプ増刊号掲載。
24歳の翼、日向、若林がオーバーエイジ枠でシドニー五輪日本代表に参加する[26]。架空のゲームのストーリーという設定である。翼の双子の息子が登場している。
キャプテン翼 ROAD TO 2002 Final Countdown
2002年、週刊ヤングジャンプ増刊号掲載。
日韓W杯に向けての最終テストマッチで、オランダと対戦する日本代表。今まで登場機会に恵まれなかったブライアン・クライフォートが満を持して翼と対決する[26]
キャプテン翼 GOLDEN DREAM
2004年、週刊ヤングジャンプ34号、35号掲載(前後編)。
FCバルセロナがアジアツアーで訪日しジュビロ磐田と対戦、長年の名コンビで親友同士だった翼と岬の究極の黄金世代対決を描く[26]
2巻
キャプテン翼 25th ANNIVERSARY
2005年、週刊ヤングジャンプ短期連載。25周年記念作品。
Jリーグ百年構想の一環により作られた、東京港沖の総合サッカー育成施設と巨大スタジアムを併設したJアイランドと呼ばれる人工島を舞台に行われる全日本対世界選抜戦を描く[26]。世界選抜は第1作から『ROAD TO 2002』で登場した世界各国の人気プレイヤーの中から、読者投票を元に編成されたオールスターチームである。
キャプテン翼 GOLDEN-23 JAPAN DREAM2006
2006年、週刊ヤングジャンプ増刊号掲載。
ドイツW杯に向けての壮行試合。“サムライブルー”日本代表対“GOLDEN-23”U-23オリンピック日本代表の夢の対決を描く[26]

その他

週刊少年ジャンプ40周年記念読み切り

『週刊少年ジャンプ』2008年36号に掲載。少年ジャンプの40周年を記念した企画の一つとして掲載された[31]。『キャプテン翼 海外激闘編 EN LA LIGA』2巻特装版の小冊子に収録[31]。翼たち南葛SCが全日本少年サッカー大会で優勝した直後が舞台となっている。ロベルトや若林が旅立ち、元気のなくなった翼を励まそうと元南葛SCのメンバーらが集まり、若林の一時帰国を翼に知らせたところ、翼が南葛小VS修哲小の対抗戦2NDステージを発案。浦辺、岸田、および全日本少年サッカー大会で知り合ったメンバーがゲストプレーヤーとして招待された。

キャプテン翼 特別編 LIVE TOGETHER 2010

『月刊ヤングジャンプ』2010年6月号に掲載。EXILEとのコラボ作品[32]。アルゼンチンと翼率いる日本代表との、W杯に向けた国内最終テストマッチの前半終了後、ハーフタイムショーでEXILEが登場し、サッカー日本代表応援ソング「VICTORY」を歌う。

登場人物

舞台

小学生編や中学生編では静岡県南葛市という架空の都市を舞台としているが、「南葛市」「南葛SC」「南葛中学校」などの名称は、高橋の出身校である東京都立南葛飾高等学校東京都葛飾区)にちなむ[15][注 1]。また、若林らが小学校時代に所属していた「修哲小学校」のモデルは修徳高等学校である[33]。小学生編の全日本少年サッカー大会の会場としてよみうりランドサッカー場でのプレーが描かれたが、実際の大会においても2000年代までこのサッカー場が使用された。

中学生編の第16回全国中学校サッカー大会の会場としてさいたま市大宮公園サッカー場(当時の名称は埼玉県営大宮公園サッカー場)でのプレーが描かれた[34]が、実際の大会では第1回大会から第12回大会までは、同サッカー場をメイン会場として使用していたが、第13回大会からは単一の会場ではなく、地域ブロックによる持ち回り制に変更されている。

また、続編の『キャプテン翼 ROAD TO 2002』以降はスペインバルセロナを舞台にしているが[17]、これについて高橋は「自分がスペインが好きだった[17]」「1998年フランスで行われた1998 FIFAワールドカップを観戦に訪れた際に、フランス国内で宿が確保できず、バルセロナのホテルに宿泊した。バルセロナ滞在中にカンプ・ノウスタジアムを訪れたところ「翼がここで毎試合プレーをしたら楽しいだろう」とイメージが湧いた[17]」ことを理由に挙げている。

連載時の反響

1981年から1988年にかけての『キャプテン翼』連載時には少年少女を問わず反響があり[35]1983年に開始されたテレビアニメの影響もあって、サッカーブームが到来した[36]。少年たちは作品内に登場する「オーバーヘッドキック」「ドライブシュート」「翼とのコンビネーションプレー」「タイガーショット」「スカイラブハリケーン」などのプレーを実際に模倣し[9][37][38]、スポーツ用品店からはサッカーボールが品切れとなり[36][39]、サッカー少年団への入部希望者が急増[3]するなどの社会現象が発生した。この作品に影響され、サッカーを始めた少年たちは数多く存在しており、連載開始時の1981年に行われた調査では日本サッカー協会に登録された小学生の選手数は約11万人だったのに対し[9]、連載終了時の1988年に行われた調査では約2倍となる24万人に増加した[9]。 当時のサッカーブームについてサッカー解説者であり指導者のセルジオ越後は次のように評している[40][41]

当時の日本には選手強化の思想はあっても、普及の思想が皆無だった。そこで1978年から「さわやかサッカー教室」を主催して全国を行脚し、本当のサッカー文化を根付かせようと試みた。しかし、漫画の『キャプテン翼』は僕が30年かかった普及の仕事を、たった2年で成し遂げてしまった。あれには僕もかなわない。 — セルジオ越後

書誌情報

以下の単行本に収録されている。特記のない限り高橋陽一名義、集英社刊。

アニメ

これまでテレビアニメが3回、映画が4回、OVAが1回、発表されている。1983年から放送された第1作目のアニメでは原作『キャプテン翼』の小学生編から中学生編までが描かれたが[42]、テレビ東京開局以来のヒットと称され最高視聴率21.2%を記録[43][44]し、日本国内にサッカーブームを起こした[45]。また、世界50か国以上でテレビ放送されるなど世界中で親しまれている[44]

1994年から放送された第2作目のアニメでは原作の『キャプテン翼』小学生編から『キャプテン翼 ワールドユース編』のアジアユース編まで[46][47]2001年から放送された第3作目のアニメでは原作の『キャプテン翼』、『キャプテン翼 ワールドユース編』の一部、『キャプテン翼 ROAD TO 2002』の一部に相当するエピソードが描かれた[48]

1985年から1986年に公開された映画は全てオリジナル作品。1989年から1990年にかけて発売されたOVAでは原作の『キャプテン翼』のジュニアユース編に相当するエピソードが描かれた[49]

ゲーム

用語

影響

漫画

『キャプテン翼』が登場する以前にはサッカー漫画やサッカーを題材とした作品は少なからず存在し、1970年代初頭に『赤き血のイレブン』が人気作品となったが一過性の流れに過ぎず[50]、漫画界においてサッカーを題材とした作品は減少していた[51]。そうした時代背景の中、この作品が登場しサッカー競技者だけでなく一般の読者に対してもサッカーの基礎的なルール、ポジション、技術、戦術を掲示する技術書的な役割を果たし[51]、後のサッカー漫画の先鞭を着ける形となった[52]

2008年8月、ニンテンドーDSサッカーRPGイナズマイレブン』が発売された[53][54]。この作品は、『キャプテン翼』が1980年代にサッカーブームを起こし、数多くのサッカー選手を生み出したことに因み[53][54]、「ターゲット層である子供達の中から将来の日本代表選手を生み出す」ことを企図したものであり[53][54]、ゲームソフトを中心に漫画、アニメカードゲームなどのメディアミックス展開を実施している[53][54]。この作品は『キャプテン翼』に影響を受けて育った世代の子供に相当する小学生の間で人気を獲得している[55]

サッカー選手

『キャプテン翼』に影響を受けたことを公言しているジネディーヌ・ジダン

元サッカー日本代表の中田英寿川口能活[9]などの日本代表経験者を筆頭に、団塊ジュニア以降の世代には『キャプテン翼』の影響でサッカーを始めた公言する選手が数多く存在する[38]。本作品の影響は日本だけに留まらず世界各国に及んでおり、元フランス代表ジネディーヌ・ジダン[10]ティエリ・アンリ[56]セバスティアン・フレイ[57]、元イタリア代表アレッサンドロ・デルピエロ[10]フランチェスコ・トッティ[10]ジェンナーロ・ガットゥーゾ[10]ジャンルカ・ザンブロッタ[10]アルゼンチン代表リオネル・メッシ[44]ブラジル代表カカ[44]スペイン代表フェルナンド・トーレス[58][59]チリ代表アレクシス・サンチェス[60]らがファンであることや影響を受けたことを公言している。

日本のサッカー界ではミッドフィールダーに人材が集まる傾向があり[61]フォワードの人材難という問題を引き起こしているが[61]、その問題の要因には『キャプテン翼』が関連しているのではないかとの指摘がある[61][62][63]。作品内で翼はロベルト本郷の教えに従い中学に進学するとセンターフォワードから攻撃的MFに転向したが[61]、高橋はこの転向の理由について「中盤にポジションを移せばボールに触れる機会が増えるし、1980年代当時はアルゼンチンのディエゴ・マラドーナやブラジルのジーコらといったスター選手が、このポジションで活躍していた」ことを挙げている[61]

こうした問題は「新たなフォワードの人気キャラクターを創出し子供達の憧れの対象とすることで解決する」との指摘があり[63][62]、この問題を憂慮した高橋は、2002年にフォワードを主人公とした『ハングリーハート WILD STRIKER』(週刊少年チャンピオン)を連載[61]。2005年から2008年に連載された『キャプテン翼 GOLDEN-23』では、スポーツライターの乙武洋匡の「将来、日本の得点力不足が解消されるようなフォワードを描いてほしい」との依頼に応じて[61]、主要登場人物の1人である若島津健ゴールキーパーからフォワードへ転向させた[61]

サッカークラブ

主人公の大空翼が公式に所属するFCバルセロナの本拠地 カンプ・ノウ

2001年から連載された『キャプテン翼 ROAD TO 2002』では主人公の翼がスペインのFCバルセロナでプレーする姿が描かれた[64][10]。当初は、FCバルセロナをもじった架空のクラブ「バルセロナ」に所属する設定だったが[64]、実際のFCバルセロナへ翼を移籍させ、公式に翼をFCバルセロナの選手にするコラボレーションが企画された[64]2004年1月に高橋がクラブに招待され、ジョアン・ラポルタ会長(当時)との間で翼の入団会見が執り行われると[65]、翌日の地元紙ではこの模様が一面で報じられるなど、反響を呼んだ[65]。これに対して、FCバルセロナと伝統的にライバル関係にあるレアル・マドリードの会長が「なぜ、我がクラブに翼を入団させなかったのか」と高橋に抗議したと言われている[10]

FC東京のサポーター達は、同作品の登場人物である三杉淳東京都の「武蔵FC」出身ということもあり、彼の女性ファンが作品内で掲げていた「三杉淳ファンクラブ」という横断幕をネタとしてスタジアム内で頻繁に掲げていた[66]が、2001年シーズンに実際に三杉がFC東京に入団することになり[66]、開幕戦の際にオーロラビジョンで入団が発表された[66]

2005年には、この作品にちなんだ芸能人女子フットサルチーム「南葛YJシューターズ」(後に南葛シューターズと改称)が結成され[67]。芸能人女子フットサルリーグ「スフィアリーグ」に参加。作者の高橋が監督を務めている[68][69]

2013年12月14日、作者の高橋の地元である東京都葛飾区に翼らが小学校時代に所属していた選抜チームにちなんだ「南葛SC」というサッカークラブが結成された[33][70]。同クラブは後援会長を務める高橋の提案により東京都社会人サッカーリーグ3部に所属していたサッカークラブ「葛飾ヴィトアード」を改称したもので[33]、ユニフォームも原作漫画と同じ白地に青いラインの入ったデザインに変更された[70]。総監督には元修徳高等学校監督の向笠実が就任し[33]2020年までのJリーグ ディビジョン3昇格を目標として掲げている[33]

国際社会

本作品は世界各国で翻訳されており[10]、集英社が出版権契約を結んだ10か国以外の国においても海賊版が出回るなど、相当数の国で愛読されていると推定されている[10]。 またアニメ版はアメリカ合衆国では『フラッシュ・キッカー』(Flash Kicker)、イタリアでは『オーリ・エ・ベニ』(Holly e Benji)、スペインでは『オリベル・イ・ベンヒ』(Oliver y Benji)、フランスでは『オリーヴ・エ・トム』(Olive et Tom)といった題名で世界各国で放送され人気を獲得している[71]。この他に、2001年3月にフランスのサッカー雑誌『フランス・フットボール』の表紙を飾ったこともある[71]

2001年に公開された香港映画少林サッカー』は登場人物が少林拳を駆使してサッカーの試合に挑む内容であり、超人的なプレーが数多く登場するのが特徴だが[72]、監督兼主演俳優の周星馳は『キャプテン翼』にインスピレーションを得たものであることを公言している[72]

イラク戦争の復興支援として、2004年1月に日本自衛隊の派遣が始まったが、首都バクダット東南部に位置するサマーワでは、日本とイラクの友好をアピールする目的として、外務省のODAにより支給された給水車に『キャプテン翼』のイラストが描かれた[73]。これはイラクでサッカー人気が高いことと[10][73]、同作品が『キャプテン・マージド』 (Captain Majed) という題名で中東全域で広く知られていたことに由来している[73]2006年には国際交流基金は外務省の協力を得て、イラク・メディア・ネットワークに対し、テレビアニメのアラビア語吹き替え版を無償提供した[74][75]

二次創作

1980年代の『キャプテン翼』連載当時、女性読者を中心に、「キャプ翼もの」と呼ばれる本作を題材とした同人誌二次創作)がブームになった[76]。その多くはいわゆる「やおい」であり[76]、一般的なパロディとも異なり、登場人物同士による同性愛的な関係を扱った内容が多かった[76]

評価

日本サッカー協会会長の川淵三郎はサッカー人口の増加による後世への影響について次のように評している[50]

『キャプテン翼』の影響により競技人口が増加し底辺が一気に拡大した。それまで道端や公園で子供達がサッカーを遊ぶ姿を見かけることはなかったが、いつの間にかサッカーが身近に存在することが当たり前の光景となった。中田英寿小野伸二中村俊輔などは『キャプテン翼』に影響を受けた世代であり、この作品が日本サッカー界の姿を形作ったと表現しても過言ではない。 — 川淵三郎

前述のように、この作品は世界のトップ選手顔負けのスーパープレーや現実離れしたプレーが描かれることが特徴であるが、こうした手法について「非現実的である」との評価を受けることがある[77]。一方でプロサッカー選手本山雅志は次のように評している[78]

「非現実的」と言うがサッカーのプレーの発想の土台とは、実は「非現実的」と考えられるところから来ている。今では「ブレ球」を使う選手が多いが、これなどはまさに『キャプテン翼』でのプレーじゃないかな。そうした意味では現実が『キャプテン翼』という「非現実」に近づきつつある。 — 本山雅志

脚注

注釈

  1. ^ 「南葛」という設定は、高橋が平松伸二のアシスタント時代に描いた『番長キーパー』で初めて登場している[18]

出典

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参考文献

関連項目

外部リンク