パンク・ロック

この記事はパンク (音楽)と統合されるべきです。

パンク・ロックはロックの1ジャンルとして位置づけられる音楽の様式のひとつ。省略してパンクとも呼ばれる。 パンクは1970年代に商業化され形骸化したロックンロールへの反発から、ニューヨークで生まれた音楽ジャンル。初期のロックンロールが持っていた攻撃的で反社会的な面を強く持つ。単純なスリー・コードで前衛的な歌詞。ファッション的には破れたジーンズ、革ジャンなどみすぼらしいもので、「よたもの」「若者の浮浪者」＝PUNKと呼ばれるようになった。1960年代後半にかけてアンダーグラウンドで活躍したガレージ・ロック・バンド、MC5、ヴェルベット・アンダーグラウンドから影響を受けた、イギー・ポップのストゥージズ、ニューヨーク・ドールズなどグラム・ロックから派生していく。パティ・スミス、テレヴィジョン、ラモンズ、ブロンディなどが続々と登場し、注目を集めるようになった。その後、アメリカに渡り準メンバーとしてニューヨーク・ドールズに関わったマルコム・マクラレンが、アートスクールの仲間ヴィヴィアン・ウエストウッドの店SEXに出入りしていた、若者を集め1975年セックス・ピストルズが結成された。テレヴィジョンのリチャードのファッション、破れたシャツ、安全ピン、逆立てた髪を真似、傍若無人な言動を繰り返す彼らはイギリスで話題になり、パンクがアンダーグラウンドから一躍、メジャーなものとなった。 それまで大学のキャンパスでしか口にされることのなかったAnarchyと言うフランス語源の言葉をポップ音楽の中に取り入れた。その後、The Clash、ジャム、ストラングラーズとフォロワーが次々に生まれイギリス・パンクシーンは一気に盛り上がった。 特にイギリスでは失業者の増加と言う社会問題と相まって社会や体制に対する反抗的な姿勢、怒り、乱暴な演奏などによって大きな社会現象となる。後の音楽はもとより、ファッション、芸術、文学に至るまでその波は広がっていくことになる。しかし、話題性とファッションだけが先行したためか、後に急速に失速していく。その後、セックス・ピストルズを脱退したジョニー・ロットンは、ピル（パブリック・イメージ・リミテッド）を結成。前衛的、実験的なサウンドは後のニュー・ウェーブの台頭につながっていく。1990年代に入りパンク的なサウンドをより、メロディックにさせたスケータ・パンクが登場。スナッフにより、その後、次々とフォロワーが生まれ、そのサウンドはメロコア（メロディック・ハードコア）と呼ばれるようになる。

• イギー・ポップ(ストゥージス)
• ニューヨークドールズ
• テレヴィジョン
• Rancid
• The Ramones
• The Offspring
• ダムド
• The Clash