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「太上天皇」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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2003年9月5日 (金) 15:46時点における版

太上天皇の略。皇位を後継者に譲った天皇のこと。

平安時代の末になると、天皇との母子関係を基礎とした外戚による摂関政治から、父子関係に基礎を置いた上皇による専制的な政治=院政が行われるようになった。史上有名な上皇の多くは、この時期に属する。

天皇として即位はしなかったものの、存命中に子が天皇として即位したために太上天皇に準えて「准太上天皇」となる例もあった。鎌倉時代の後堀河天皇の父君「後高倉院」,室町時代の後花園天皇の父君「後崇光院」など。前者は、承久の乱後の朝廷最高権力者の不在から,院政を行っている。

東アジアで君主制を行っていた中国や朝鮮において,円満な生前退位が稀であり原則として終生位にあったのに対して、日本でなぜ退位する天皇が多かったのか、興味ある問題である。