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2006年2月11日 (土) 14:10時点における版
岩手県立盛岡北高等学校 | |
創立 | 昭和49年 4月1日 |
校訓 | 師弟和熟 |
設置課程 | 全日制普通科 |
所在地 | 〒020-0173 岩手県岩手郡滝沢村 滝沢字牧野林298-1 |
電話番号 | 019-687-2311 019-687-2331 (FAX) |
ウェブサイト | 公式サイト |
岩手県立 盛岡北高等学校(いわてけんりつ もりおかきたこうとうがっこう)は、日本の岩手県岩手郡滝沢村にある県立高等学校である。男女共学校。平成16年に、創立30周年を迎えた。
これまでは、過去の「ガリ勉」イメージ(後述)が地域に浸透していた事から、盛岡地域の他の普通科進学校より、若干入試倍率が低い傾向にあったが、最近では、好調な進路実績を受けてか上昇傾向にあるといえる。(参考:平成18年度入試では、定員280名に対して370名が出願(倍率1.33倍)=これは、同年の盛岡一・三・四高の倍率よりも高い)。
設立の経緯・校名の由来など
昭和48年12月、岩手県の高等学校進学率向上と入学難緩和に応えるものとして設立が決まり、わずか4ヵ月の準備期間でスピード開校した。
- 校名の由来
盛岡地区5校目の全日制普通科高校のため、当初は盛岡第五高等学校となる予定だった。しかし、校名に数字を冠すると、暗黙のうちに学力レベルが決まってしまう懸念があったため、「北高」とされた。盛岡地域での愛称略称は「北高」であるが、岩手県内には岩手県立花巻北高等学校や、岩手県立黒沢尻北高等学校など「北高」が複数存在するため、これらの学校との区別のため、特に「盛北」(もりきた)と呼ばれる事もある。
- 校舎
設立を決定してから開校までの期間が4ヶ月と、極めて短かったため校舎建設が間に合わず、盛岡市上田の岩手県立杜陵高等学校を借りて開校式、第一回入学式を挙行。校舎完成までの間は、同校の一部を間借りして授業が行われた。
校舎の建設は急ピッチで進められ、わずか1年後には竣工をみた。ただ、設計期間が足りなかったため、校舎建替え計画中の他校の設計図を「お借り」し、その設計図を元に建設が進められた。
校訓
- 師弟和熟(していわじゅく)
引用元:「其れ教育は建国の基礎にして、師弟の和熟は育英の大本なり」(夏目漱石)
校歌
詩人谷川俊太郎氏が作詞、作曲は湯浅譲二氏。 「希望を感じさせる歌詞」などと高い評価を受けることが多いが、生徒の中には「メロディーが暗い」といった意見も存在する。同校ウェブサイトで歌詞を見ることができるほか、メロディーも聴くことが出来る。
なお、作詞者の谷川氏は、同校の創立30周年記念式典に出席し、生徒との詩の交流を行った。
学校生活
- 学習
過去の一時期、進学実績を向上させるために、1校時の前に「0校時」を実施していたことがあり、世間の一部には「厳しいガリ勉校」との印象があるが、実際のところ最近では、過酷なガリ勉学校などということはない。また最近では、ラグビー部、写真部、書道部、美術部などが、大会で上位に入賞したり、全国大会に出場することもあり、部活動時間もある程度確保されている。
ただし、①月・水・木曜日は、授業が7校時まである ②3年生については、6月頃から大学入試センター試験前まで毎日、授業が8校時まで設定されている ③土曜日に「土曜講座」を実施しているなど、拘束時間が他校と比べて若干長い傾向にあると言われることもある。
- 通学
生徒の大半が自転車通学。朝の通学時間に、学校に通じる片側一車線道路「国分通」が混雑して危険なため、時差通学を実施している。1年生は8:10、2年生は8:15、3年生は8:20までに教室に入るものとされ、この時刻に遅刻すると、遅刻点検担当の教諭に理由を継げたあと、8:30のホームルームまで廊下に立たされる。
冬季は、国分通が慢性的に渋滞し、バス通学の生徒はなかなか学校にたどり着くことが出来ない。そのため、冬季に限っては、始業時間が10分間繰り下げられる。
- 生徒会活動
年一回、生徒会役員(会長1・副会長2・書記長1・書記次長1・会計3・庶務(定数不定)・議長3)を選挙する。議長は独立の役員であるため、議長を除く役員で執行部を組織する。
建前上は、生徒総会が会の最高決議機関であるが、会の運営に際して生徒総会は、執行部に広範な裁量を認めることが多く、事実上、生徒会は執行部によって運営されている。 各学級選出のHR委員・各委員長・各部長・執行部で組織する中央委員会が存在はするものの、開かれることは極めて稀。
そのため、執行部が処理する運営事務・連絡調整の範囲は広範囲にわたり、生徒会役員は通年多忙な傾向にある。年間1000万円あまりの生徒会予算の執行は、全国的にも珍しく、ほぼ完全に生徒の手で管理されいる。
執行部が数週間おきに発行している、生徒会報「北峰」(ほくほう)は、事実上、同校の学校新聞的な扱いを受けている。年度末には、編集委員会が生徒会誌「カシオペア」を発行し、校内外から極めて高い評価を受けている。
同校の文化祭である「盛北祭」(せいほくさい)、校内体育大会などは、各委員会・部活などの協力を得ながら、執行部が運営することとなる。
部活動の実績
応援団
かつては、バンカラの応援団が存在したが、入団希望者が年々減少し、組織を維持できなくなった為、応援団制度を廃止した。 各学級から委員2名を選出して組織する「応援委員会」を発足して、応援活動にあたる。
進路情報
理系の生徒が、文系の生徒よりも若干多く、進学実績にもそれが反映されている。約半数が国公立大学に進学している。岩手大学や岩手県立大学、その他東北周辺の国公立大学などへの進学が特に顕著である。1年次から行われる小論文の指導は全国的に有名で、そのためか国公立大学の推薦合格者は常に県内トップクラス。その成果は、例年、大学進学情報を特集するサンデー毎日(毎日新聞社刊)、週刊朝日(朝日新聞社刊)にも、「地方大学に強みを効かせる高校」として取り上げられる程である。
なお、少数ながら、私立大学への進学者も存在する。盛岡大学などへ進学する生徒が若干名いるほか、明治大学、学習院大学、同志社大学、早稲田大学など、全国各地の著名私立大学への指定校推薦枠がある。
毎年、合格体験記集「師弟和熟」を発行し、関係者に配布している。本書は、上級学校に進学し、もしくは公務員や一般企業に就職することが出来た生徒が、合格に至るまでの経緯を後輩に書き示すためのものである。