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'''網走送信所'''(あばしりそうしんじょ)は、[[網走市]]潮見・[[天都山]]・呼人にまたがる天都山と呼人の大観山にあるテレビ・ラジオの送信所。 |
'''網走送信所'''(あばしりそうしんじょ)は、[[網走市]]潮見・[[天都山]]・呼人にまたがる天都山と呼人の大観山にあるテレビ・ラジオの送信所。 |
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=== 地上デジタルテレビジョン放送 === |
=== 地上デジタルテレビジョン放送 === |
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2011年8月18日 (木) 09:00時点における版
網走送信所(あばしりそうしんじょ)は、網走市潮見・天都山・呼人にまたがる天都山と呼人の大観山にあるテレビ・ラジオの送信所。
各放送局の送信所
NHK北見放送局と北海道をエリアとする民放各社の送信所がある。
- 網走・北見・紋別地方(いわゆるオホーツク圏)の基幹送信所という位置づけになっている。
- 民放テレビ各局のアナログテレビジョン放送では、技術的・コスト的問題から、他の道内基幹局と同様音声多重放送を実施していないため、音声はモノラルである。但し、字幕放送やアナログデータ放送は回線使用料を現状維持できるため利用可能である。なお、民放テレビ各局の音声多重放送はデジタルだけ実施、アナログは行わない。
- テレビ北海道(TVh)は、アナログでは開局しないことが確定したものの、2011年11月にデジタル新局で開局する予定[1][2][3][4]で、既に2007年10月1日の放送開始から運用しているHTB・STV共同の中継局施設に相乗りする。
- 送信所の名称は「網走送信所」であるが、NHK北見放送局は「北見送信所」(AMラジオは網走ラジオ放送所)と呼ばれている。
- 地上デジタル放送は、札幌放送局を親局とする同一の放送系統の範疇における中継局として扱われるため、コールサインはつかない(例外で、NHK北見放送局のデジタルテレビ放送にはコールサインがあるため、NHK北見放送局の親局となっている)。
沿革
- 1942年(昭和17年)1月 - 日本放送協会北見臨時放送所が開所(ラジオ第1放送、コールサインなし、1945年に中継放送所に改称)。
- 1946年(昭和21年) - NHK北見中継放送所、放送局に昇格(コールサインJOKP)。
- 1950年(昭和25年) - NHK北見放送局、ラジオ第2放送開始(コールサインJOKD)。
- 1956年(昭和31年) - 北海道放送(HBC)網走ラジオ送信所が開局(HBCラジオ、コールサインJOQM)。
- 1961年(昭和36年) - NHK北見放送局、総合テレビジョン放送開始(コールサインJOKP-TV)。
- 1963年(昭和38年) - NHK北見放送局、教育テレビジョン放送開始(コールサインJOKD-TV)。
- 1964年(昭和39年) - 札幌テレビ放送(STV) 網走テレビ送信所が開局(STVテレビ、コールサインJOVX-TV。但し、放送センターは北見市にある)。
- 1965年(昭和40年) - NHK北見放送局、FM放送開始(コールサインJOKP-FM)。
- 1965年(昭和40年) - HBC北見放送局、網走テレビ送信所が開局(HBCテレビ、コールサインJOQM-TV)。
- 1969年(昭和44年) - 北海道テレビ放送(HTB)網走送信所開局。
- 1972年(昭和47年) - 北海道文化放送(UHB)網走送信所開局。
- 1976年(昭和51年) - STV北見放送局、網走ラジオ送信所開局(コールサインJOVX)。
- 1992年(平成4年)9月15日 - FM北海道(AIR-G')網走送信所が開局。
- 1993年(平成5年)2月7日 - HBC網走テレビ送信所のケーブルが故障、網走管内全域でHBCテレビが1日近く視聴できなくなった。
- 2007年(平成19年)10月1日 - NHK北見放送局とTVh以外の在札民放4局で地上デジタル放送スタート。各局とも送信所は天都山におかれ、STVとHTBはHTBの施設を共同でそのまま使用し、HBCとUHBもUHBの施設を共同でそのまま使用している。なお、NHK北見放送局は単独の施設である。また、アナログ・デジタルとも未開局だったTVhは、2011年(平成23年)11月[4]にデジタル新局として、HTBとSTVが相乗りする施設を使って開局する予定。
送信設備
地上デジタルテレビジョン放送
リモコン キーID |
放送局名 | コールサイン 及び呼出名称 |
物理 チャンネル |
空中線電力 | ERP | 放送対象地域 | 放送区域 内世帯数 |
開局日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | HBC 北海道放送 |
なし (中継局) |
22 | 1kW | 8.3kW | 北海道 | 約49,100世帯[5] | 2007年 10月1日 |
2 | NHK 北見教育 |
JOKD-DTV | 13 | 10kW | 全国放送 | |||
3 | NHK 北見総合 |
JOKP-DTV | 18 | オホーツク圏 | ||||
5 | STV 札幌テレビ放送 |
なし (中継局) |
16 | 11.5kW | 北海道 | |||
6 | HTB 北海道テレビ放送 |
20 | 11kW | |||||
7 | TVh テレビ北海道 |
14 | 未定 | 約49,000世帯[4] | 2011年 11月[4]予定 | |||
8 | UHB 北海道文化放送 |
24 | 8.5kW | 約49,100世帯 | 2007年 10月1日 |
- TVhを除く各局は、2007年5月23日に予備免許交付、8月9日から試験放送開始、9月29日に本免許交付、10月1日から本放送開始。
- TVhは、2011年6月1日に予備免許交付、10月から試験放送開始予定、11月[4]から本放送開始予定。
地上アナログテレビジョン放送
チャンネル | 放送局名 | コールサイン 及び呼出名称 |
空中線電力 | ERP | 放送対象地域 | 放送区域 内世帯数 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | HBC 北海道放送 網走局 |
JOQM-TV | 映像1kW /音声250W |
映像6.2kW /音声1.55kW |
北海道 | - |
3 | NHK 北見総合 |
JOKP-TV | 映像7.8kW /音声1.9kW |
オホーツク圏 | ||
5 | STV 札幌テレビ放送 網走局 |
JOVX-TV | 映像10.5kW /音声2.6kW |
北海道 | ||
12 | NHK 北見教育 |
JOKD-TV | 映像8.3kW /音声2.1kW |
全国放送 | ||
27 | UHB 北海道文化放送 |
網走基幹 中継局 |
映像10kW/ 音声2.5kW |
映像85kW /音声21kW |
北海道 | |
31 | TVh テレビ北海道 |
地デジで 開局するため、 事実上廃局。 | ||||
35 | HTB 北海道テレビ放送 |
映像98kW /音声24kW |
- 2011年7月24日の停波で廃局。
FMラジオ放送
周波数 (MHz) |
放送局名 | コールサイン 及び呼出名称 |
空中線電力 | ERP | 放送対象地域 | 放送区域 内世帯数 |
---|---|---|---|---|---|---|
83.1 | AIR-G' | なし (中継局) |
250W | 1.05kW | 北海道 | - |
86.0 | NHK 北見FM |
JOKP-FM | 1.6kW | オホーツク圏 | ||
未割当 | NORTHWAVE | なし (中継局) |
未開局 | 北海道 |
HBCラジオ・STVラジオの送信所
周波数 (kHz) |
放送局名 | 呼出符号 | 空中線電力 | 放送対象地域 | 放送区域 内世帯数 |
---|---|---|---|---|---|
909 | STVラジオ 網走局 |
JOVX | 5kW | 北海道 | - |
1449 | HBCラジオ 網走局 |
JOQM |
NHK網走ラジオ放送所
- NHK北見放送局のAMラジオ送信所は網走市呼人の大観山にある。便宜上、以下にその概要を示す。
周波数 (kHz) |
放送局名 | コールサイン 及び呼出名称 |
空中線電力 | 放送対象地域 | 放送区域 内世帯数 |
---|---|---|---|---|---|
702 | NHK 北見第2 |
JOKD | 10kW | 全国放送 | - |
1188 | NHK 北見第1 |
JOKP | オホーツク圏 |
送信所について
- NHKはテレビの施設に加えFMラジオの送信設備を包含する。AMラジオは別にある(詳細は前述)。
- HBCとSTVはアナログテレビ・AMラジオ一体型の鉄柱を採用。アナログテレビ放送終了後もAMラジオの送信所機能が残る。
- STVの送信所は当初、アナログテレビ単独の送信所として開局し、1976年にAMラジオの送信所も併設された。当初は1062kHzだったが、後に936kHzになり、さらに1995年10月から909kHzに変更された。
- HTBは自社のデジタルテレビ局に加え、STV網走デジタルテレビ局、2011年11月開局予定のTVh網走デジタルテレビ局の送信設備を包含する。局舎・鉄塔はもともとHTB単独のアナログテレビ送信所として使用していたものである。
- UHBは自社のデジタルテレビ局に加え、HBC網走デジタルテレビ局、AIR-G'(FMラジオ)の送信設備を包含する。局舎・鉄塔はもともとUHB単独のアナログテレビ送信所として使用していたものである。
- HBCのロゴは、アナログ送信所が旧ロゴ、デジタル送信所が新ロゴ。
- STVのロゴは、アナログ送信所・デジタル送信所とも開局時のもの。
- HTBのロゴは、STVがHTBの施設に相乗りするまで1968年開局時のものを、それからは現在使用しているもの。
- UHBのロゴは、あらましの看板が「UHB」、建物が「uhb」である。
- AIR-G'のロゴは1992年登場時のもの。
- 2011年11月[4]開局予定のTVhについては先にアナログで開局していたHTBの施設を2007年10月からデジタル放送を開始しているHTB・STVとともに共同使用する。
- 鉄塔の色はいずれも赤と白を使用している。このうち、NHK(AM・テレビとも)およびHTBは鉄塔の色を塗りなおしている。
未開局
2024年09月4日時点で放送対象地域内にありながら、未開局となっている放送局は以下のとおり。
- TVhテレビ北海道網走テレビジョン中継放送局(周波数割り当て済み)
- エフエム・ノースウェーブ(NORTHWAVE)網走超短波中継放送局
- FMラジオ放送の中継局の周波数は開局申請がなされた時点で選定。釧路テレビ・ラジオ放送所からの電波を受信できる場合もあるが、受信状態が悪いため受信している人は少ない。
放送エリア
- テレビ・FMとも基本的には網走市・網走郡・斜里郡の全域、一部地域を除く北見市・佐呂間町・訓子府町・湧別町および紋別市南部になる。
- 網走市内のごく一部の地域では、天都山からの電波を受信できない場合もあるため、網走鉄南中継局と網走新町中継局も置かれているが、網走鉄南局は網走送信所でカバーできるため2011年7月24日をもって廃局。そのほか、釧路管内弟子屈町川湯温泉を中心とする一部地域(主に民放を視聴する目的として)でも、網走送信所を通じて視聴する視聴者もいる。
- 地デジの放送エリアは、網走市・大空町・清里町・小清水町・斜里町・津別町・美幌町全域と北見市常呂町・佐呂間町・湧別町・紋別市の各一部地域。
- AIR-G'については、一部地域を除く網走管内全域が聴取エリア。そのため、紋別市や湧別町など、遠紋圏からのリスナーは少なくない。また、中継局のない釧路管内の弟子屈町、根室管内の標津町、中標津町の一部地域ではカーラジオや高利得アンテナで受信可能。ただ、北見市や網走市の周辺では2008年6月1日に北見市に開局したFMオホーツクとの電波が混信する場合がある(周波数の間隔がわずか0.4MHzしかないため)。
- AMラジオはオホーツク海沿岸全域をカバー。つまり、別に中継局がある稚内市以南の宗谷総合振興局管内(オホーツク海沿岸に限る)でも聴取できる。また、釧路管内の釧路市阿寒町(主に阿寒湖温泉周辺)、弟子屈町の一部地域や、根室管内の羅臼町、標津町、中標津町の一部地域でも聴取可能。
備考
- STVラジオ網走局のコールサインは、全国のラジオ単営局で唯一、末尾に“X”が付されている。これは、テレビ・ラジオ兼営だった時代に、テレビが先行開局したことによるものである。
- アナログテレビジョン放送については、以下の特徴がある。
- 民放は全社で音声多重放送非実施。このため、音声はモノラルである。なお、字幕放送、アナログデータ放送は利用できる(回線使用料を現状維持できるため)。
- アナログテレビでは未開局のTVhを除き、全チャンネルが札幌手稲山局と同じ。
- デジタルテレビではNHK北見教育・TVh両局の物理チャンネルが札幌デジタル送信所と、HBC・HTB両局の物理チャンネルが室蘭デジタル送信所と同じ。民放はアナログテレビと違い、付随するサービスが全て利用できる。
脚注・出典
- ^ テレビ北海道が道東へ拡大計画-釧路新聞~釧路と根室地域のニュースをお届けするウェブサイト!~(2010年11月20日)
- ^ 来夏から釧路で放送/テレビ北海道-釧路新聞~釧路と根室地域のニュースをお届けするウェブサイト!~(2010年12月22日)
- ^ TVh、8月放送開始へ/釧路局などに予備免許-釧路新聞~釧路と根室地域のニュースをお届けするウェブサイト!~(2011年6月2日)
- ^ a b c d e f g 株式会社テレビ北海道の地上デジタルテレビ中継局に予備免許(北海道総合通信局平成23年報道資料)
- ^ 地上デジタルテレビ放送の試験電波発射のお知らせ(別紙・総務省北海道総合通信局・2007年7月24日)