「律修司祭」の版間の差分
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2010年6月3日 (木) 03:55時点における版
カノン(希: κανών, 羅: Canon, 英: Canon, 露: Канон)とは、キリスト教用語として聖書正典、教会法、祈祷文などを指す多義的な用語。転じて、他宗教が公式に正典とみなすものをも欧米語ではカノンと呼ぶ。
キリスト教におけるカノン
キリスト教におけるカノンは多義的であり、教派ごとに含まれる語義が異なる。日本語においてはそれぞれ片仮名で転写して「カノン」とも呼ばれるが、聖書正典以外のものを「正典」と漢字表記に訳して呼ぶことはない。
- 聖書正典(英語: Biblical canon) - 聖書における正典。日本語ではこれについて「カノン」といった片仮名転写ではなく「正典」と記す事が多い。教会会議の基準で、特別に神的な霊感を受けて書かれたと認められた文書。カトリック、プロテスタント、正教会でそれぞれ正典が定められているが、どの文書を正典とするかについては各教派ごとに違いがある。カトリック教会においては正典を記した目録をもカノンと呼ぶ。[1]
- 教会法(英語: Canon law) - 正教会・カトリック教会などの教派において、公会議・教会会議によって受け入れられた基準。カノン法とも。またその条文(教会会議決定条文)。[2][3]
- 規程(英語: canon) - 正教会においてパラクリシス、早課、晩堂課に挿入される聖歌・祈祷文。祈祷書には「規程」と記されているが、この漢字表記よりも「カノン」と呼ばれる事の方が一般的。クリトのアンドレイ、ダマスコのイオアンがこの作者として有名[4]。
- 律修司祭(英語: Canon) - カトリック教会における位階で、特に大聖堂に附属し、その運営のある側面で責任を負う司祭[5]。
- ミサ典文(英語: Canon of the Mass, ラテン語: Canon Missæ) - カトリック教会の典礼用語。ミサにおける、三聖唱から聖変化後の主祷文までの不変部分[6][3]。
- 聖人録(英語: Canon) - カトリック教会における聖人録[3]。
脚注
- ^ 『カトリック大辞典 1』(422頁、上智大学編纂、冨山房、昭和42年第七刷)
- ^ 正教会についての出典:Canons of the Orthodox Church
- ^ a b c カトリック教会についての出典:『カトリック大辞典 1』(422頁、上智大学編纂、冨山房、昭和42年第七刷)
- ^ "The Blackwell Dictionary of Eastern Christianity" Wiley-Blackwell; New edition (2001/12/5), p110 - p111, ISBN 9780631232032
- ^ Canon
- ^ Canon of the Mass