コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

「フルメタル・パニック!の登場兵器」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
ヘチコマ (会話 | 投稿記録)
ペイヴ・メア2010年3月16日 (火) 07:29(UTC)を統合(主執筆者:極楽サタン、Newtype、VTS)
ヘチコマ (会話 | 投稿記録)
アマルガム (フルメタル・パニック!)2010年3月16日 (火) 07:26(UTC)を一部転記(主執筆者:ヘチコマ、木場、アイバー)
304行目: 304行目:
[[Category:フルメタル・パニック!の登場兵器|CH67]]
[[Category:フルメタル・パニック!の登場兵器|CH67]]
[[Category:架空の軍用機]]
[[Category:架空の軍用機]]

アマルガムが開発した小型潜水艦。型式番号はPlan0601。 名前は[[旧約聖書]]に登場する怪物、[[レヴィアタン]]に由来する。

ミスリルが保有する[[トゥアハー・デ・ダナン (フルメタル・パニック!)|トゥアハー・デ・ダナン]](以下、TDD-1)に近い外観を持ち、TDD-1と同等以上の高い速力と機動性(超伝導推進が可能)を誇るが、そのサイズは大幅にスケールダウンされている。

その運用コンセプトは潜水艦というよりはむしろ戦術戦闘機のそれに近く、本艦の場合、「僚機」(Wingman)や「散開」(Break)といった空戦における符丁がそのまま使用されている。2名の乗員で運用可能である点も含め、既に"水中戦闘機"と呼んでも差し支えがないレベルに達している。また、ASの優位性を海に持ち込んだ機体であると言うことも出来る。

兵装はソ連製の超高速魚雷「嵐」(ブーリァ)及び通常型魚雷。また、機体の両側面には接近戦闘用のアームを装備しており、対象に取り付いて単分子カッターによって直接ダメージを与えることが可能となっている。

開発者に関しては作中で明言されていない。

;作中における運用
:『踊るベリー・メリー・クリスマス』に3機のリヴァイアサンが登場し、TDD-1と交戦するが、マデューカスの巧みな指揮の前に全艦[[撃沈]]されている。また、作中では描写されていないが、テスト目的でインド海軍及びソ連海軍の潜水艦、及び複数の商船を撃沈している。

2010年3月23日 (火) 08:48時点における版

Zy-98 シャドウ は、賀東招二の小説『フルメタル・パニック!』に登場する架空の人型兵器(アーム・スレイブ)のひとつである。

機体解説

ソ連のゼーヤ設計局が開発している第3世代AS。主に東側の組織で使用されているらしく、アニメ版では少数ではあるが登場している。

M9等と同等の性能を誇るが、電子兵装等ではM9に劣るといわれている。また、Plan1056 コダールのベース機とも言われているが、詳細は不明。

またシャドウ試作機の一機にユイン(影)と呼ばれる機体が存在するが詳細は不明。

作中での運用

原作小説では名前が出てくるだけの描写となっているので、本稿においては基本的にアニメ版に関してのみ記述する。

『故郷に舞う風』
ヘルマジスタンのゲリラのザイードが専用の塗装(赤)を施した機体を使用していた。地形を利用した戦術とガトリングキャノンでミスリルの部隊を圧倒したが、宗介のアーバレストとの戦闘では不意を突かれる形でアーバレストの対戦車ダガーを喰らい撃破された。
『ヴェノムの火』
ペリオ共和国・ベリルダオブ島の米軍の化学兵器解体基地を占拠した、ガウルン率いる武装グループが9機を使用していた。宗介のアーバレストにより全機撃破された。
『水面下の状景』
供与した兵器の代金を回収するためにゲイツがマレス大佐と会い、アマルガムに逆恨みしたマレス大佐が部下を率いて襲撃しようとした際、ECS不可視モードが解除されて突如ゲイツの前に出現し、襲撃部隊を撃退した。
『迷宮と竜』
長江横断トンネルで作戦行動中のクルツのM9を襲撃し、接近戦が苦手な彼を圧倒した。この際にはジオトロン・エレクトロニクス製単分子カッター"GRAW-3"(M9の装備する単分子カッターの後継型)を2本装備していた。

なお、『ヴェノムの火』で描かれているベリルダオブ島での戦闘においては、原作の『揺れるイントゥ・ザ・ブルー』中ではこの機体の代わりにミストラル2が登場していた。

第二世代アーム・スレイブ(だいにせだい-)は賀東招二の小説『フルメタル・パニック!』に登場する架空のロボット兵器アーム・スレイブ第二世代に分類される機体の一覧である。

ブッシュネル

M6 ブッシュネルは、賀東招二の小説『フルメタル・パニック!』に登場するアーム・スレイブ

主に西側諸国で使用されている「第二世代型AS」。動力源はガスタービンエンジン

作中における米軍の主力機。初期型および輸出モデルにはECS(電磁迷彩システム)は搭載されていないが、A1型以降には搭載されている(ただし、不可視モードは搭載されていない)。沖縄の海兵隊には爆発反応装甲のシールドを装備したA2型が配備されている。A3型のダーク・ブッシュネルは海軍特殊部隊で運用されており、大容量のコンデンサを搭載したことで、M9ほどではないにせよ、一時的に高い静粛性を確保できる。

第一世代型と比べて桁外れの運動性を有している。又、電子機器の性能差もあって、同じ第二世代型Rk-92 サベージとは互角以上に戦う事が出来る。

すでに後継機であるM9 ガーンズバックの配備が決まっているが、M9の取り扱いにくさ、破格のコスト、実戦配備にまだ10年近くかかることもあり、まだまだ前線での使用が続くと予想される。また、(骨格系の損傷を無視した)単純な力比べであれば、電磁筋肉油圧併用型のM6の方がM9より強いとされている。

ミスリルでもM9が配備されるまで(フルメタル・パニック!本編の約1年前まで)は本機を運用しており、メリダ島に保管兵器として配備されている。当然それまでは主力として運用されており、短編の『エンゲージ・シックス・セブン』冒頭ではマオ及び宗介とクルツの前任者による訓練が行われていた。

ちなみに、中古1機の価格はおよそ1000万ドル(『キャプテン・アミーゴと黄金の日々』による)。

兵装

兵装面は他のASと殆ど異ならない。月刊ドラゴンマガジン2007年12月号に掲載されたイラストに描かれている本機の兵装には、「ボクサー」57mm散弾砲などの他機種でも使用されている装備が多く描かれている。

なお、M6A3に関しては、左腕部に12.7mm機関銃とペリスコープを内蔵していることが判明している。また、25mmハンドガンをサイドアームとして使用している場面も見られる。

作中での活躍

『つづくオン・マイ・オウン』
マオとクルーゾーのM9が、無人操縦のM6数機を指揮していた他、短編の『キャプテン・アミーゴと黄金の日々』では、宗介とクルツが宝探しのために無断で使用し、財宝(評価額1031万5500ドル)と引き換えに本機を大破させている(損害額1031万5500ドル)。同じく短編の『猫と仔猫のR&R』では、この機体にテッサが搭乗。マオのM9と模擬戦闘を行い、宗介の特訓の甲斐あって勝利を収めている。
『つどうメイク・マイ・デイ』
宗介がM6A3に搭乗している。この際はクルツ、マオのM9と連携してコダールmを撃破するなど、第2世代機としては劇的な戦果を挙げている。もっとも、この戦果は、宗介の実力とラムダ・ドライバ搭載機との戦闘経験の多さ、M9(マオ、クルツ)との息の合った連携によるところが大きい。なお、この際のM6には発煙弾や対人地雷なども搭載されていた。

ハルバード

ARX-6 ハルバードはブッシュネルをベースにして開発されたラムダ・ドライバの実験機の1つである。

ミスリルに所属するウィスパードの1人であったバニ・モラウタが手掛けたARXシリーズに連なる機体の1つ。それ以前のARXシリーズがあくまでもラムダ・ドライバの実験機材の集合体でしかなかったのに対し、本機はアーム・スレイブという人型の形態を取っている点が異なる。

それまでのARXシリーズに搭載されたラムダ・ドライバが高精度の測定機器でようやく計測できる程度の「超常現象」しか起こせなかったのに対して、本機のそれは飛躍的な進化を遂げ、初めてまともに機能するようになっている。しかしそれでもベース機が第二世代機のM6であることによるパワー不足は否めず、第三世代ASであるM9 ガーンズバックの実験機をベースとした後継機、ARX-7 アーバレストが開発されることとなった。

また、作中でレナードは本機を「失敗作」と呼んだ。

96式

96式は、賀東招二の小説『フルメタル・パニック!』に登場するアーム・スレイブ

劇中で、主に日本の自衛隊が使用しているAS。M6 ブッシュネルRk-92 サベージと同じ「第二世代型AS」である。各国正規軍(自衛隊は「軍」ではないことにはなっているが)が運用するASとしては最新鋭機の部類に属する。

作中、ASを指す日本語に「強襲機兵」があるが、日本政府は「強襲」という言葉の意味の問題から、この言葉の代わりに「主従機士」を用いているという設定がある。

作中の活躍

『疾るワン・ナイト・スタンド』
A21のベヘモスを止めるために三機の96式が出撃したが、いずれも撃破されている。一機はロケットランチャーを装備していたが、発射したロケット弾をラムダ・ドライバで防がれた挙句、頭部の三十ミリ機関砲「竜の息(ドラゴンブレス)」で蜂の巣にされてしまった。この戦闘を通して本機が敵に与えたダメージは皆無である。
なお、後日談(短編『あてにならない六法全書』)によると、このとき使っていた96式のマッスル・パッケージは訓練用のものであり、十分な機動が出来なかったらしい。
アニメ版オリジナルエピソード『習志野は燃えているか』
練馬駐屯地習志野駐屯地所属のAS部隊の間で運動会さながらのASによる競技大会が行われ、卓球やトラック競技、挙句の果てには騎馬戦までもが実施された。

ミストラル2

C3-5 ミストラル2は、賀東招二の小説『フルメタル・パニック!』に登場するアーム・スレイブ

フランス製の第二世代型アーム・スレイブ。同国社製ASミストラルの後継機である。頭部が無く、主センサーは股間に装備している。電子系は質素だが、ソ連製のRk-92 サベージより装甲・火器管制に優れており、世界的に輸出されている。

『揺れるイントゥ・ザ・ブルー』では、インドネシア陸軍向けに納入予定の本機を「緑の救世軍」に奪取され、ペリオ共和国・ベリルダオブ島に配備された。なおこれらはミスリルM9及びアーバレストと交戦し、全機撃破されている。

『燃えるワンマン・フォース』では、闘技場の選手数名が本機を使用していた。

サベージ

出典


アマルガムの機動兵器(-きどうへいき)は、賀東招二の小説『フルメタル・パニック!』に登場する架空のロボット兵器アーム・スレイブのうち、アマルガムの使用するアーム・スレイブを記述する。アマルガムで製造されているAS(Planシリーズ)の機体名は、いずれも中世の悪魔が由来している。

コダール

機体諸元
コダール/i/m
型式番号Plan 1056/1058/1059
設計者不明(レナード・テスタロッサ?)
全高9.1m
重量10.8t
動力源パラジウムリアクター
製造元・形式不明
最大作戦行動時間不明
最高自走速度不明
最高跳躍高不明
固定武装なし
基本携帯火器マウザー MGK35mmライフル
IAI『ダークエッジ』単分子カッター
搭乗者ガウルン(初期型,i型)
ゲイツ(i型)
夏玉芳(m型)

Plan1056 コダール は、賀東招二の小説『フルメタル・パニック!』に登場するアーム・スレイブ。本項では同機の発展型であるPlan1058 コダールi及びPlan1059 コダールmについても扱う。

主にアマルガムで使用されている、「第三世代型AS」。ラムダ・ドライバ搭載機である。機体本体の性能は、M9 ガーンズバックARX-7 アーバレストと比べても遜色ないが、電子戦闘能力ではM9等に劣っている(この欠点は後継機であるエリゴールにおいて解決された)。

ソ連製第三世代ASZy-98 シャドウがベース機とも言われているが、詳細は不明。

頭部には、ポニーテール状の放熱索が設けられている。

当初、ミスリル側からは「ヴェノム」と総称され、最も警戒すべき機体とされていた。このコードネームが出た『揺れるイントゥ・ザ・ブルー』の時点ではまだ戦術が練り上がっていなかったため、交戦自体を禁じられたほどである。

ラムダ・ドライバ

通常、ラムダ・ドライバの発動には高い集中力が必要とされるため、常人には使用できない。しかし、アマルガムでは薬物を摂取する事によって、発動に特殊な才能を必要とせず、比較的容易に用いることが可能となっている。

また作中及びアニメ版においてコダールシリーズは、「衝撃波を飛ばし敵をバラバラに吹き飛ばす」、「受けた銃弾を無力化する」、「力を両手に集中させ青白い球体の塊を作り敵に投げつけ両断する」、「指を指し出しその先に集めた力を敵に向けて撃ち敵を内部から直接破壊する」、などラムダ・ドライバを使った多種多様な技を繰り出している。また、機体を自爆させた際に搭乗者を(ある程度まで)保護することも可能。

ただし、初代コダールにおいてはラムダ・ドライバが不完全だったため、発動に際し一時的に機体がオーバーヒートする場合がある。作中ではコダールが『戦うボーイ・ミーツ・ガール』で近距離での57mmAS用ライフル弾に対しオーバーヒートを起こしている。コダールの完成型であるコダールiも『揺れるイントゥ・ザ・ブルー』でビルの倒壊に対してラムダ・ドライバを発動させオーバーヒートを起こしているが、検査の結果何の異常も見られなかったため、こちらはガウルンによるブラフと見られる。

なお、その効果が及ぶ範囲は本人が意識を寄せている部位に限定されているため、不意打ちを受けるなどすると、通常の機体と同様にダメージを負う事もある(これはベヘモスも同様)。『踊るベリー・メリー・クリスマス』以降、ミスリルがラムダ・ドライバの観測機材である"妖精の目"を実用化したことと併せて、その優位性は崩れてはいないものの、若干薄れている。

作中での活躍

『戦うボーイ・ミーツ・ガール』
Plan1056 コダールが登場し、ガウルンが搭乗した。かなめを連れて逃走する宗介のサベージを撃破し、間一髪で救援に現れたクルツのM9と交戦する。この際はクルツの罠にかかり、とっさにラムダ・ドライバを発動させたために機体がオーバーヒートした。ただし、それによってクルツ機を撃破し、彼に重傷を負わせている。その後宗介のアーバレストと交戦し、ラムダ・ドライバを使いこなせない宗介を追い込むが、かなめの助言によって宗介がラムダ・ドライバを発動させた事によって撃破される。このとき、原作ではガウルンは片脚を失った。
『揺れるイントゥ・ザ・ブルー』
ラムダ・ドライバの安定性を高めたPlan1058 コダールiが登場し、こちらにもガウルンが搭乗している。この際は米海軍特殊部隊のM6A3を多数撃破し、その後の西太平洋戦隊との戦闘ではマオのM9を撃破した。ただしその後にビルの崩壊に巻き込まれることでオーバーヒートし、TDD-1格納庫に保管される。その後発生した艦内での戦闘では、TDD-1格納庫内でアーバレストと格闘戦を演じた末に自爆装置を作動させるが、TDD-1のカタパルトで太平洋上に打ち出され、太平洋上で爆散した。
『終わるデイ・バイ・デイ』以降
より完成度を高めたPlan1059 コダールmが複数登場。それ以降はどちらかというと、ラムダ・ドライバを使いこなせるようになった宗介とアーバレストのかませ犬的な描かれ方をされていることが多い。

原作とアニメにおける差異

TSR最終話において、赤いゲイツ機と大型剣や槍を持った複数のコダールm(『スーパーロボット大戦W』では「Plan1059 コダールc」)が登場している。『つどうメイク・マイ・デイ』のあとがきにおいて、原作におけるコダールのデザインはすべて初期型と同一のデザインであり、同作品より登場した新型ASエリゴールがアニメ版にてガウルンやゲイツが搭乗した機体のデザインであると説明された。

ベヘモス

Plan1501 ベヘモスは、賀東招二の小説『フルメタル・パニック!』に登場する架空の人型兵器(アーム・スレイブ)のひとつである。

アマルガムが開発した超大型のAS。そのサイズは40mに達し、通常のASの5倍に相当する。

既存のASとは根本的に異なる機体であり、ベースとなった機体(Plan1056 コダールにとってのZy-98 シャドウアーバレストにとってのM9等)は存在しない。また、そのコンセプトは「対AS用のガンポート」であり、圧倒的な火力による制圧を目的としている。通常のAS1機ではまず太刀打ちできず、M9複数機を以てしてようやく撃破、あるいは無力化できるほどの耐久性も持ち合わせている。

ただし、その巨体は数千tという破格の重量を有しており、本来、動かす事はおろか自立自体が不可能である。それを解決するためにこの機体にもラムダ・ドライバが搭載されており、自重を支え、自壊を防ぐためにこれを用いている。ただし、搭乗者は常時ラムダ・ドライバの使用に集中している必要があり、『疾るワン・ナイト・スタンド』において、搭乗者の集中力が切れかけたために機体に軋みが生じるという描写が見られた。

なお、他のラムダ・ドライバ搭載機と同様にこれを防壁として用いる事も可能である。もっとも、本機の場合はそのサイズと重量ゆえに回避行動が全く取れないため、防壁としてのラムダ・ドライバもまた必要不可欠の装備である。ただし、自重を支える機能(A-ファンクション)と防壁の機能(B-ファンクション)はあくまでも別系統であるため、通常武装でダメージを与えることは不可能ではない。事実、クルツは数度に渡り、一瞬の隙を突く形でこの機体を狙撃してダメージを与えているし、機雷で脚部に損傷が出ることもあった。

『疾るワン・ナイト・スタンド』中に登場した台詞によれば、1機当たりの製造コストは巡洋艦2隻に相当する。また、作中でセイナが燃料は40時間分である旨を語っている。

『燃えるワン・マン・フォース』では、かなめが「ベヘモスi」という機体についての評価をしている描写があったが、詳細は不明。

コクピットは頭部に位置しており、軽自動車サイズの球状のカプセルに収められている。内部は広めに造られており、居住性が高く、メインモニターは搭乗者の頭の動きに合わせて動く仕組みになっている。

作中での活躍

『疾るワン・ナイト・スタンド』
テロ組織"A21"がアマルガムから供与された機体が登場した。この際はアマルガムにとっては試験的な意味合いが強く、本来のコンセプトと異なり固定武装のバルカン砲『竜の吐息(ドラゴンブレス)』以外は『太刀』しか装備していない。この『太刀』さえも切れ味はないに等しく、棒切れのような物である。"A21"の構成員であるクガヤマ・タクマがこれに搭乗し、自衛隊96式3機と、マオのM9を撃破した。しかし、宗介アーバレストと交戦した際に、ラムダ・ドライバの冷却装置を破壊された事によって自重を支えきれなくなって崩壊した。
『つづくオン・マイ・オウン』
3機のベヘモスがメリダ島基地を襲撃した。この際は本来のコンセプト通りに大量の火器を満載しており、『太刀』を持たない代わりに戦艦の主砲をベースとした火砲を持ち、対地ミサイルの類も多数搭載していた。
この内1機はクルツ他のSRT要員のM9と交戦し、スペック機を大破させるなど甚大な被害を与えた。しかし、スペック機撃破の際にラムダ・ドライバの使用に気をとられた結果、コクピットの防護が疎かになった所を突かれてクルツにより撃破される。
他の2機はそれぞれクルーゾーとマオのM9及び二人が操作する無人兵器群と交戦し、1機はメリダ島を脱出するTDD-1の前に立ち塞がる。しかし、激突の寸前にクルツとクルーゾーのM9からの射撃を受けた結果下半身の防壁が薄れ、そのままTDD-1の体当たりを受ける形で撃破されている。なお、残り1機に関しては全ての兵装を使い切ったことが描写されている。
『つどうメイク・マイ・デイ』
ミスタ・Auの指揮下にある部隊の機体として、3機のベヘモスがニケーロにあるレナードの拠点を襲撃する。この際もメリダ島を襲撃した際と同様に大量の重火器を装備していたが、宗介の駆るレーバテインと交戦し、全機が撃破されている。

ベリアル

機体諸元
べリアル
型式番号Plan 1055
設計者不明(レナード・テスタロッサか)
全高不明
重量不明
動力源不明
最大作戦行動時間不明
最高自走速度不明
最高跳躍高不明
固定武装40mm機関砲
基本携帯火器不明
搭乗者レナード・テスタロッサ

Plan1055 ベリアル は、賀東招二の小説『フルメタル・パニック!』に登場するアーム・スレイブ。名前の由来は悪魔の「ベリアル」。

アマルガムにより運用される機体であるが、実質的にレナード・テスタロッサの専用機となっている。ラムダ・ドライバ搭載機であり、機体本体の性能は未知数だが、ARX-7 アーバレストとは比べ物にならないほど高い。

外見上の特徴として、従来のASとは異なり、本機は翼を有している。作中においてこの翼はラムダ・ドライバを利用した飛行システムとして運用されており、変幻自在の3次元機動が可能となっている。また、固定武装として左腕部に40mm機関砲を内蔵するほか、背部にも何らかの武装が装備されている(作中においてはその存在のみが語られている)。また、アーバレストやレーバテインと同様に双眼式のメインセンサーを装備し、頭部には左右非対称の角がある。

通常、ラムダ・ドライバの発動には高い集中力が必要とされるため常人には使用が困難で、できたとしても数瞬のみだと言われている。しかしウィスパードであるレナードは、オムニ・スフィアにアクセスすることで「ラムダ・ドライバの力をすべて引き出せる」らしく、ラムダ・ドライバを長時間に渡って発動させ、常識はずれな動きをすることが可能。

作中での活躍

『つづくオン・マイ・オウン』
陣代高校校庭において宗介の乗ったARX-7 アーバレストと対峙し、レナードの説得に応じなかった彼等と戦闘、完全に大破させた。その後かなめを連れて撤収している。
アルは危険と判断し即時撤退を推奨するも、宗介と同じくそれができないとわかっていて戦闘を行っていた。
『せまるニック・オブ・タイム』
ヤムスク11での戦闘にてARX-8 レーバテインと初めて戦闘するも宗介がその場にいるテッサやレモンを護衛しなくてはならないこともありARX-7 アーバレストの時とほぼ同様に攻勢を保っていた。しかし、かなめがミスリルにもたらしミラが完成させたラムダ・ドライバ・キャンセラー「妖精の羽」の力でラムダドライバの力場が消失、浮遊が出来なくなり墜落し、その隙にARX-8 レーバテインやテッサたちに逃げられている。

アラストル

機体諸元
アラストル
型式番号Plan 1211
設計者レナード・テスタロッサ
全高2m強
重量不明
動力源パラジウム・リアクター
製造元・形式不明
最大作戦行動時間不明
最高自走速度不明
最高跳躍高不明
固定武装腕部12.7mm機関銃
自爆装置
搭乗者なし

Plan1211 アラストル は、賀東招二の小説『フルメタル・パニック!』に登場するアーム・スレイブ

第三世代型AS」を基にして、対人用に作られたもので、作中ではレナードの護衛や警備に使用されている。基本的にはマスターの命令に従って行動するが、あらかじめプログラムされた行動を取ることも可能。

基本構造は第三世代型ASと変わりがないが、そのサイズは殆ど人間と同じサイズにまで縮小されている。レナード曰く、動力源であるパラジウムリアクターの縮小は苦労したという。

武器に関しては腕部に12.7mm機銃を内蔵しているほか、行動不能時には自爆装置を作動させてボール・ベアリングを撒き散らすようにプログラムされている。また、人間を上回る身体能力と耐久性を生かした格闘戦もこなすことが出来る。

歩兵用の銃器ではその破壊は極めて困難。ただし、人型をとっている事により、宿命的に関節部は脆い。そのため、上手く関節部にダメージを与えることができれば、拳銃一挺でも行動不能に追い込むことは出来る(作中においてクルツがFNハイパワーを使い実践)。

電子戦闘能力に関しては詳細は明らかになっていないが、AIの性能上、高等な判断は不可能。ただし、データリンク機能を有しており、ある程度の学習能力も持ち合わせている。

なお、基本的に対人用に開発された機体であるため、通常のASの兵器に耐えるだけの強度は無いし、対AS用の兵器も装備していない。

作中での活躍

『終わるデイ・バイ・デイ』
東京においてレナードの護衛として登場。この際はかなめの暗殺を目論むガウルンの手の者(メディアによってキャラが異なる)の粛清を行っている。
『踊るベリー・メリー・クリスマス』
パシフィック・クリサリス号の倉庫に積み込まれていた機体が西太平洋戦隊と船内で交戦する。このうち2機は船内の銃撃戦において破壊され、11機はアーバレストの頭部チェーンガンによって撃破された。
『つづくオン・マイ・オウン』
『終わるデイ・バイ・デイ』と同様にレナードの護衛として登場する。
『つどうメイク・マイ・デイ』
ニケーロにあるアマルガムの拠点警備用に、複数機が配備されている。このうちの数機が宗介の操縦するM6A3と交戦し、破壊されている。

エリゴール

Plan 1065 エリゴール(ERIGOR)は、賀東招二の小説『フルメタル・パニック!』に登場するアーム・スレイブ。名称の由来は、ソロモン72柱の一柱である序列15番の悪魔エリゴス

アマルガムが開発したラムダ・ドライバ搭載型アーム・スレイブの最新鋭機で、同組織のASコダールの発展型ASである。基本的な外見は、コダールと同様であるが、細部に違いがある。コダールのようなポニーテール状の放熱索は無く、代わりにブレード状の放熱板が背中に伸びている。また、上半身にはボリュームがあり、コダールとは異なる力強さ、敏捷さと獰猛さを内に秘めたマッシブなシルエットを呈している。 なお、機体デザインはアニメ版のコダールiのものである。

原作では、三機の色違い・装備違いのエリゴールが登場しており、それぞれの機体にはレナード・テスタロッサの部下が搭乗している。 それぞれ、黒色の機体はリー・ファウラー、白色の機体はサビーナ・レフニオ、赤色の機体はヴィルヘルム・カスパーが搭乗しており、ファウラー機は超大型の単分子カッター、サビーナ機は大型のガトリング砲、カスパー機は大口径の狙撃砲を装備している。

作中での活躍

『つどうメイク・マイ・デイ』
クルーゾー・マオ・クルツの三機のM9と戦闘を開始するが、「アマルガム」が派遣した軍勢がレナードたちにも攻撃したために、レナードを守るために撤退する。
『せまるニック・オブ・タイム』
終盤、赤色のエリゴールのパイロットであるヴィルヘルム・カスパーがクルツ・ウェーバーの狙撃によって射殺された後に、レーバテインに搭乗した宗介によって破壊されている。

CH-67 ペイヴ・メアは、賀東招二の小説『フルメタル・パニック!』に登場する架空の輸送ヘリコプターである。

機体解説

アーム・スレイブを中心とする兵器システムの輸送を主任務とする双発の中型輸送ヘリ。(フルメタ世界における)90年代前半、シコルスキーマーティン・マリエッタを中心に開発された機体である。

構造的にはH-53系のヘリをコンパクトにしたようなもので、設計思想そのものはオーソドックスなものとなっている。しかし、90年代の(ブラックテクノロジーによって急激な発達を遂げた)技術を導入しているため、そのサイズにも拘らずMH-53と同クラスの離陸重量、速度、航続距離を持つ。また、信頼性や整備性にも優れる。

通常はAS1機と各種携帯火器を輸送するが、緊急時にはAS2機を同時に輸送する事も可能。ただし、ペイロード上の問題から携帯火器類は投棄する必要がある。

固定武装は12.7mm機関銃(M9 ガーンズバックの頭部チェーンガンと同型)1門及びM134ミニガン2門。また、ヘルファイアスティンガーの発射も可能。

作中での運用

ミスリルにおける主力輸送ヘリとして運用されており、TDD-1にはCH-67に不可視モード付きのECSを装備するなどの改良を施したMH-67が8機搭載されている。

また、短編『わりとヒマな戦隊長の一日』の描写によると、このエピソードの後にマーティン・マリエッタによる新型減音システムが搭載された模様である(ちなみに現実の1998年の時点では、既にマーティン・マリエッタはロッキードと合併し、ロッキード・マーティンとなっている)。

人員輸送にも用いられており、『疾るワン・ナイト・スタンド』や短編『老兵達のフーガ』等でそういった運用法が見られる。

アマルガムが開発した小型潜水艦。型式番号はPlan0601。 名前は旧約聖書に登場する怪物、レヴィアタンに由来する。

ミスリルが保有するトゥアハー・デ・ダナン(以下、TDD-1)に近い外観を持ち、TDD-1と同等以上の高い速力と機動性(超伝導推進が可能)を誇るが、そのサイズは大幅にスケールダウンされている。

その運用コンセプトは潜水艦というよりはむしろ戦術戦闘機のそれに近く、本艦の場合、「僚機」(Wingman)や「散開」(Break)といった空戦における符丁がそのまま使用されている。2名の乗員で運用可能である点も含め、既に"水中戦闘機"と呼んでも差し支えがないレベルに達している。また、ASの優位性を海に持ち込んだ機体であると言うことも出来る。

兵装はソ連製の超高速魚雷「嵐」(ブーリァ)及び通常型魚雷。また、機体の両側面には接近戦闘用のアームを装備しており、対象に取り付いて単分子カッターによって直接ダメージを与えることが可能となっている。

開発者に関しては作中で明言されていない。

作中における運用
『踊るベリー・メリー・クリスマス』に3機のリヴァイアサンが登場し、TDD-1と交戦するが、マデューカスの巧みな指揮の前に全艦撃沈されている。また、作中では描写されていないが、テスト目的でインド海軍及びソ連海軍の潜水艦、及び複数の商船を撃沈している。