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「ムーミン」の版間の差分

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[[ブルーベリー]]色のムーミンの家がメインアトラクションとなっており、5つのストーリーが楽しめる。隣にはヘムレンの黄色い家がある。他にムーミンママの[[台所]]、消防署、スナフキンの[[キャンプ]]、ムーミンパパのボートなどがある。またムーミンのキャラクターや[[魔女]]に出会うこともできる。他には魔女の[[迷宮]]、ニョロニョロの[[洞窟]]、[[モラン]]の家、ムーミン劇場などがある。

6月半ばから8月半ばまでのみ開園している。

== 外部リンク ==
* [http://www.muumimaailma.fi Moomin World] Moomin Theme Park
* [http://www.vaski.fi Väski] Adventure Island for children

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2010年1月29日 (金) 05:39時点における版

ムーミン: Mumin: Muumi)は、フィンランド作家トーベ・ヤンソンムーミン・シリーズと呼ばれる一連の小説および漫画作品の総称。もしくは、同作品に登場する生物の種族名。または、主人公(主要な登場生物)「ムーミントロール」の略称。

設定

ムーミンは妖精のような生物とされており、風貌はコビトカバに似ている。はっきりと描かれていないが体表面には毛が生えており、直立歩行する。ムーミンは種族名であるが、作中で単に「ムーミン」という場合は主人公の男の子「ムーミントロール」のことを指す場合が多い。ムーミントロールは、父のムーミンパパや母のムーミンママたちと一緒にムーミン谷に住んでいるとされる。

フィンランドナーンタリにあるテーマパーク、ムーミンワールドに再現されたムーミン一家の家。先祖が暮らしていたストーブをモデルに、ムーミンパパがひとりで建てたとされる。

ムーミン・シリーズ

作者のヤンソンは画家でもあり、ムーミンの原型となるキャラクターは小説執筆以前にもたびたび描かれていた。小説として初めて登場するのは1945年にスウェーデン語で著された『小さなトロールと大きな洪水』で、その後ムーミン・シリーズとして知られる計9作品に登場するようになる。

子供向けの作品であるが、小説での雰囲気は決して明るいわけではなく、不条理な内容も頻繁に登場する。また登場人物には哲学的・詩的な発言をするものも多く、子供として描かれているムーミントロールには理解できないという描写がしばしば見られる。

漫画は1953年からヤンソン自身の作画によって、ロンドンイブニング・ニュースに連載が開始された。途中からは実弟のラルス・ヤンソンが描くようになり、1975年まで作品が発表された。

小説作品

小説作品は長編・短編集あわせて9作品が刊行されている。ムーミンの原作はスウェーデン語で書かれた。以下、日本語題名は講談社の全集による。

  • 『小さなトロールと大きな洪水』 : Småtrollen och den stora översvämningen - 1945
  • 『ムーミン谷の彗星』 : Kometjakten / : Kometen kommer - 1946(1956年改訂・1968年三訂)
  • 『たのしいムーミン一家』 : Trollkarlens hatt - 1948
  • 『ムーミンパパの思い出』 : Muminpappans bravader /: Muminpappans memoarer - 1950
  • 『ムーミン谷の夏まつり』 : Farlig midsommar - 1954
  • ムーミン谷の冬: Trollvinter - 1957
  • 『ムーミン谷の仲間たち』 : Det osynliga barnet - 1963
  • 『ムーミンパパ海へ行く』 : Pappan och havet - 1965
  • 『ムーミン谷の十一月』: Sent i november - 1970

コミックス(筑摩書房版)

トーベ・ヤンソンと弟のラルス・ヤンソンによるコミック作品。以下、日本語題名は筑摩書房版による。

  • 『黄金のしっぽ』
  • 『あこがれの遠い土地』
  • 『ムーミン、海へいく』
  • 『恋するムーミン』
  • 『ムーミン谷のクリスマス』
  • 『おかしなお客さん』
  • 『まいごの火星人』
  • 『ムーミンパパとひみつ団』
  • 『彗星がふってくる日』
  • 『春の気分』
  • 『魔法のカエルとおとぎの国』
  • 『ふしぎなごっこ遊び』
  • 『しあわせな日々』
  • 『ひとりぼっちのムーミン』

絵本コミックス(ベネッセ版)

「ムーミンの冒険日記」の副題で、ベネッセ(旧福武書店)から"絵本こみっくす"が刊行されている。

  • 『ムーミン英雄になる』1991
  • 『ムーミンパパの幸せな日々』1991
  • 『ご先祖さまは難破船あらし!?』1991
  • 『ムーミン家をたてる』1991
  • 『ジャングルになったムーミン谷』1991
  • 『ムーミン谷に彗星がふる日』1992
  • 『ムーミン南の海へゆく』1992
  • 『ムーミン谷のスポーツ大会騒動』1992
  • 『ムーミン一家とメイドのミザベル』1992
  • 『ムーミン谷に火星ジン!?』1993

絵本

  • 『それから どうなるの?』 (『HUR GICK DET SEN ?』) 1952
  • 『さびしがりやのクニット』(『VEM SKA TROSTA KNYTTET ?』)1960
  • 『ムーミン谷への ふしぎな旅』(『DEN FARLIGA RESAN』)1977
  • 『SKURKEN I MUMINHUSET』(未邦訳) 1980

登場人物

アニメ

原国でのアニメ化はトーベヤンソンのムーミンズ。日本においては数回のアニメ化が行われている。詳しくは、ムーミン (アニメ)および楽しいムーミン一家を参照。

初期のアニメ作品(1969年(昭和44年)版・1972年(昭和47年)版)は、キャラクターデザインがヤンソン自身の挿絵とは(顔や指の本数などの点で)異なることから、ヤンソンからは難色が示された。このため、日本のスタッフが放送開始当初のデザインを原作に近い状態に変えて放送を試みたが、視聴者からキャラクターが怖いという意見が出たため、日本国内でのみ放送すると言う条件で、独自のキャラクターデザインに戻された。また、世界観についてもヤンソンには好まれず、「私のムーミンはノー・カー、ノー・ファイト、ノー・マネーだ(車とカネを持たず、また争わない)」と言って怒ったという。

1979年にポーランドの Film Polsky 社が、26エピソード、全78話のパペットアニメーションを製作している。こちらははじめからトーベ・ヤンソン自身が監修しており、ヤンソンの最もお気に入りの作品とされる。日本語版は初期アニメ版でムーミンを演じた岸田今日子が吹き替えており(すべてのキャラを演じた)、ミニシアターやカートゥーンネットワークBSフジで上映、放送されている。

1990年(平成2年)に日本で改めてアニメ化された『楽しいムーミン一家』シリーズでは、ヤンソン自身が制作に関わったことで、原作の設定や世界観が反映されるようになり、またキャラクターデザインも原作にほぼ準ずる形で作成された。本作品はフィンランドのテレビでも繰り返し放映され、ムーミンブームを世界中で巻き起こす起爆剤となった。この人気で各種のキャラクターグッズが作られ、テーマパークの「ムーミン・ワールド」がフィンランドに作られた。しかし、ムーミンの権利は現在でもヤンソン一家が持っており、行き過ぎた商業化を避けるために、ディズニーとの契約は断っている。またこの影響から、以前はグッズさえも発売されていなかった。

ムーミン(1969年版)

1969年(昭和44年)10月5日 - 1970年(昭和45年)12月27日、フジテレビ系列にて放送。企画製作は瑞鷹エンタープライズ。アニメーション制作は1 - 26話まで東京ムービーAプロダクション)。27話以降は虫プロダクションに交代。放送時間帯は日曜日午後7時30分 - 8時。「カルピスまんが劇場」の第2作である。

子供向け番組枠としての日曜日午後7時30分 - 8時はTBSが先客であった。1作目『ムーミン』放送開始の同じ日に、実写スポ根ドラマ『サインはV』が始まり『ムーミン』を上回る視聴率と人気を得た。終了後も「アテンションプリーズ」が続いた。しかし当時の識者や大人はむしろ「ムーミン」を好んだ。詩情に満ちた内容や水彩画に近い色調に魅力を感じるというのが通の見方であったが、多くの親にとっては、暴力シーン・残酷シーンなど、当時のアニメや特撮ものなど多くの民放の子供向け番組にあった「教育上悪い」シーンがなく安心して子供に見せられるというのが理由であった。

ムーミン(1972年版)

1972年(昭和47年)1月9日 - 同年12月31日、フジテレビ系列にて放送。企画製作は瑞鷹エンタープライズ。アニメーション制作は虫プロダクション。番組表によっては「新ムーミン」と表記されることもあった。

こちらは視聴率・人気とも好調となった。ルパン三世 (TV第1シリーズ)超人バロム・1(いずれも日本テレビ系・よみうりテレビ制作)などが主な裏番組となったが、こちらが上回ったようである。

以後、1970年代を通じて盛んに再放送され、周知されるに至った。

1969年・1972年版ともに詳細はムーミン (アニメ)を参照。

楽しいムーミン一家

1990年(平成2年)4月12日 - 1991年(平成3年)10月3日、テレビ東京系列にて放送。製作はテレスクリーン。制作協力はテレイメージ(現:ワコープロ)/ビジュアル80。

同作品は当時のテレビ東京にとってかなりの看板番組だったようで、制作協力のビジュアル80が倒産した後もタイトルに「冒険日記」と付け加えて製作が続けられた。また、湾岸戦争時に他局が報道特番を行う中、同局のみ通常番組として同作品を放送し、結果18.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)という高視聴率を得た。なお、一部のテレビ東京系でない放送局でも放送され、山陰中央テレビでは月曜19時30分と『YAWARA!』の裏番組として放送された。インターネットテレビでは再放送が行われている。

詳細は楽しいムーミン一家を参照。

楽しいムーミン一家 冒険日記

1991年(平成3年)10月10日 - 1992年(平成4年)3月26日、テレビ東京系列にて放送。

楽しいムーミン一家 ムーミン谷の彗星(映画)

1992年(平成4年)8月8日に松竹系で初公開。上映時間:62分、製作国:日本

劇場版ムーミン パペット・アニメーション〜ムーミン谷の夏まつり〜

2009年夏に公開。

キャラクター展開

フィンランド航空の日本便機体(MD-11)に描かれたムーミンのキャラクター
  • ファミリーマート
  • サークルKサンクス
  • 日本ハム
  • 楽天トラベルでは、旅・旅人のイメージからスナフキンが起用されている。
  • 東洋大学の入試ガイドには、ムーミンやスナフキンが毎年登場している。東洋大学は、哲学教育を基調しているため、「哲学的なイメージのあるキャラクター」として1997年から採用されている。
  • 日産・ラシーンコマーシャルにムーミンやスナフキンが出演したことがある。
  • 帝人1998年から1999年にかけて、同社が開発する製品についてのテレビCMシリーズ「人間を幸せにする人間 帝人」ではムーミンの登場人物を全てフィーチュアリングしたCMを放映していたことがある。
  • 岐阜信用金庫のイメージキャラクターとして起用されている。
  • フィンランドの陶器メーカーアラビアは原作の絵をベースにキャラクターごとのマグカップやボウルを生産、日本へも雑貨店などを通じ広く販売されている。ムーミントロールからヘムレン、フィリフヨンカ、果てはモランまで十数種を揃える。キャラクターや絵柄は時々入替えがある。
  • ショッパーズプラザの広告やポスター、バナーにムーミン一家、フローレン、スナフキン、ミイなどが使用されており、四半期ごとに季節感のある絵柄で入れ替えられている。描かれるシチュエーションによって登場キャラは異なる。
  • フィンランド航空日本路線投入の航空機に特別塗装をしている。
  • 国鉄EF55形電気機関車にはムーミンという愛称があり、この機関車を使用した団体列車の乗客にムーミンのぬいぐるみが配布されたことがある。
  • 2006年(平成18年)に、資生堂の化粧品「アクアレーベル」のコマーシャルにミイが出演し、渡辺満里奈と共演。
  • 鹿児島銀行もイメージキャラクターとして利用しており、ホームページから毎月ムーミンを描いたカレンダーがダウンロードできる。また、北陸銀行でもかつてはイメージキャラクターとして起用されていた。
  • 財団法人厚生年金事業振興団
  • セキュリティーソフトF-Secure インターネットセキュリティでは、ムーミンの登場キャラを使用したスキンを採用していた時期があった。これは開発元のF-Secure社の本社がフィンランドにあることにちなんでいる。
  • いすみ鉄道では、2009年(平成21年)10月1日より日本初の「ムーミン列車」の本格運行を開始した。全6車両のヘッドマークや車体にムーミン一家、フローレン、スナフキン、ミイなどが使用されている。また、10月10日には国吉駅構内に国内唯一の駅中ムーミンショップ「VALLEY WINDS」を開業した。

まれに、ムーミンがその風貌から、スヌーピーと間違われることも少なからずあり、スヌーミンという『「スヌーピー」と「ムーミン」を足して2で割った様な』キャラクターTシャツも売られている。

なお、初期のアニメ作品(1969年(昭和44年)版・1972年(昭和47年)版)のキャラも、かつて(1970年代、および1980年代初期?)は同様に広く使われた。子供向け交通安全教材・ポスター・CMで特に知られた。しかし、「楽しいムーミン一家」放映以後は影を潜めた。

参考文献

  • 高橋静男ほか編『ムーミン童話の百科事典』(講談社、1996年(平成8年)) ISBN 4-06-207999-2
  • 冨原眞弓『ムーミンを読む』(講談社、2004年(平成16年)) ISBN 4-06-212340-1
  • ミルヤ・キヴィ文『ようこそ!ムーミン谷へ -ムーミン谷博物館コレクション-』(講談社、2005年(平成17年)) ISBN 4-06-212784-9

関連項目

施設内にムーミンをモチーフにしたムーミンベーカリー&カフェ(MOOMIN Bakery & Cafe)があり、グッズなどが販売されている。
同上。
本作品にはムーミンをモデルにした「哭(な)きのカバ」(本名・むうみん)というパロディキャラクターが登場する。
車体外観がムーミンに似ていることから、ムーミンの愛称で親しまれている。
この作品のミムラから芸名が採られた。

外部リンク

ムーミン谷(ムーミンだに、スウェーデン語: Mumindalen)は、フィンランドの作家トーベ・ヤンソンの著作ムーミン・シリーズに出てくるフィンランドのどこかにあるとされる妖精たちの住む谷である。

主な概要

ムーミン谷には、東に「おさびし山」がそびえる、その麓から川が流れている。その川には、ムーミンパパの作った橋がかかっていて、その橋の先にムーミン屋敷がある。ムーミン屋敷の北側には、ライラックの茂みがある。

参考文献

ムーミン谷の冬』(むーみんだにのふゆ)(スウェーデン語原題Trollvinter)は、フィンランドの作家トーベ・ヤンソンの小説。一連のムーミンシリーズの5作目で、原作は1957年、日本では1968年に講談社から刊行された。彼女は前作『たのしいムーミン一家』で既に名声を得ていたが、この作品が特に評判をとり、国際アンデルセン賞作家賞を得た。


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


あらすじ

ムーミン一家では11月から4月までの長い冬、冬眠をすることが先祖からの慣わしであった。しかしある年、なぜかムーミン・トロールだけが眠りから覚めてしまう。ムーミン・トロールにとって初めての冬は、たくさんの不思議で溢れていた。

関連項目

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ムーミンワールドにあるムーミンの家

ムーミンワールドフィンランド語: Muumimaailma)はフィンランド西スオミ州トゥルク近くのナーンタリにあるトーベ・ヤンソンの作品であるムーミンに関するテーマパーク

ブルーベリー色のムーミンの家がメインアトラクションとなっており、5つのストーリーが楽しめる。隣にはヘムレンの黄色い家がある。他にムーミンママの台所、消防署、スナフキンのキャンプ、ムーミンパパのボートなどがある。またムーミンのキャラクターや魔女に出会うこともできる。他には魔女の迷宮、ニョロニョロの洞窟モランの家、ムーミン劇場などがある。

6月半ばから8月半ばまでのみ開園している。

外部リンク

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