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「宝篋山」の版間の差分

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2005年関東の富士見百景に選定された。
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'''宝篋山(宝鏡山)'''(ほうきょうさん)は[[茨城県]][[つくば市]]と[[土浦市]]の境に位置する[[標高]]461mの[[山]]。筑波山から南東に連なる[[筑波連山]]の支峰の一つである。地元では小田山と呼ばれている。
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'''宝篋山'''(ほうきょうさん)は[[茨城県]][[つくば市]]と[[土浦市]]の境に位置する[[標高]]461mの[[山]]である。


三等三角点はつくば市[[小田 (つくば市)|小田]]字向山5204番地に位置する。[[筑波山]]から南東に連なる[[筑波連山]]の支峰の一つである。地元では'''小田山'''の俗称がある。小田・玉取から望む宝篋山の景色は、[https://www.city.tsukuba.lg.jp/jigyosha/machinami/machinami/keikan100/index.html つくばの景観100]にも選定されている。
古くは三村山と呼ばれ、山頂に山名の由来となった[[宝篋印塔]]([[鎌倉時代]]中期頃造立と推定される)が建立されて以来、宝篋山(宝鏡山)と呼ばれるようになった。


== 概要 ==
[[八溝山地]]系に属する[[筑波山地]]の最南端に位置することから、山頂からの見晴らしはとても良く、[[関東平野]][[霞ヶ浦]]を一望し、空気の澄んだ日には東京の高層ビル群や[[富士山]]も遠望することができる。[[2005年]]に[[関東の富士見百景]]に選定された。
古くは'''三村山'''と呼ばれ、山頂に山名の由来となった[[宝篋印塔]]([[鎌倉時代]]中期頃造立と推定される)が建立されて以来、宝篋山と呼ばれるようになった。地元では小田山と呼ばれている。全域が[[水郷筑波国定公園]]に指定された特別地域([[自然公園法]])であり保護エリアである。[[ヒメハルゼミ]]の生息地で、市の天然記念物に指定されている


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山頂には、宝篋印塔があるほか、南西麓にある[[小田城]](国の史跡)に関連する[[城郭]]跡も残されている。また、テレビ局、海上保安庁、国土交通省、警察庁などの通信施設なども設置されている。
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山頂には、宝篋印塔があるほか、南西麓にある[[小田城]](国の史跡)に関連する[[城郭]]跡も残されている。また、テレビ局、[[海上保安庁]][[国土交通省]][[警察庁]]などの通信施設なども設置されている。
山麓には、かつて多くの[[寺院]]が存在したが、現在廃寺となっているところも多い。また、小田城を中心として周辺には多くの[[史跡]]や[[文化財]]が残されている。宝篋山の南西尾根の末端が盛り上がったような山体の小田前山には、小田城に関連する城郭跡も残されている。


山麓には、かつて多くの[[寺院]]が存在したが、現在[[廃寺]]となっているところも多い。また、小田城を中心として周辺には多くの[[史跡]]や[[文化財]]が残されている。宝篋山の南西尾根の末端が盛り上がったような山体の小田前山には、小田城に関連する城郭跡も残されている。
登山道は複数のルートるが、年は南西麓のつくば市小田地区や西麓の山口地区からの登山道がよく整備されている。小田地区には登山道の起点となる宝篋山小田休憩所も設置されている。また、筑波連山の稜線上を走る[[表筑波スカイライン]]から山頂までは林道が続いているため、車での登頂も可能である。


地元有志が登山路を切り開いたり、ベンチを置いたりして整備した結果、年間10万人以上訪れようになった<ref>[https://www.nikkei.com/article/DGKKZO24320710W7A201C1CR0000/ 荒れた山宝の山に!!茨城・つくば宝篋山 地元有志ら整備、年10万人超訪問]『日本経済新聞』夕刊2017年12月6日(社会面)</ref>。登山道は南西麓の小田集落や西麓の山口集落からの登山道がよく整備されている。小田地区には登山道の起点となる宝篋山小田休憩所も設置されている。また、筑波連山の稜線上を走る[[表筑波スカイライン]]から山頂までは林道が続いているため、[[自動]]での登頂も可能である。指定コース外、園地外は保護区域であるため立ち入りと無許可整備は禁止されている。
== 位置情報 ==
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2019年1月24日、[[国土地理院]]の発行する電子地図、出版物の地図、地形図には山名の表記が無かったが、2018年につくば、土浦両市長が市民ら約1200人分の署名を添え、同院長に申請書を提出してたことを受けて、「5万分の1」や「2万5千分の1」の電子地図に「'''宝篋山(小田山)'''」の表記を始めた。今後の出版物等にも同様の表記をする予定<ref>{{Cite web|和書|url=https://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=15483394652529|title=【茨城新聞】「宝篋山」地図に載りました 国土地理院が初公開 市民らの要望実る|accessdate=2019-01-25|date=2019-01-25|website=ibarakinews.jp|publisher=茨城新聞}}</ref>。
==関項目==
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== 登山道 ==
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=== 南西(小田休憩所より) ===
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== 画像解説 ==
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File:虹の掛かる宝篋山.JPG|虹の掛かる宝篋山
ファイル:Houkyousan.jpg|宝篋山(右)と筑波山(左)
ファイル:Houkyousan-summit.JPG|山頂の鳥居と宝篋印塔
File:宝篋印塔と通信施設.JPG|宝篋印塔と通信施設
File:山頂から筑波山(左)と加波山(右奥)を望む.JPG|山頂から筑波山(左)と加波山(右奥)を望む
File:山頂から霞ヶ浦を望む.JPG|山頂から霞ヶ浦を望む
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== 交通 ==
JR常磐線[[土浦駅]]、つくばエクスプレス[[つくば駅]]、関東鉄道常総線[[下妻駅]]からの路線バスがある。

つくば駅経由の場合、東京の秋葉原駅から1時間半前後で登山道最寄バス停留所に到達する。路線バスで宝篋山と筑波山の両山麓間を直接行き来することも可能。

北西斜面の起点となる北条大池、南西斜面の起点となる宝篋山小田休憩所への交通は次の通り<ref name=":0"/>。

=== 北条大池 ===
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=== 小田休憩所 ===
関東鉄道「宝篋山入口」またはつくバス「小田東部」バス停下車すぐ。

==芝桜プロジェクト ==
つくば市が主催した[https://www.city.tsukuba.lg.jp/jigyosha/machinami/shuhen/1009707/index.html つくばR8地域活性化プランコンペティション]において、小田地域の地域づくり団体である「[https://www.facebook.com/odamachishinkou/ 小田地域まちづくり振興会]」が応募した「小田山を芝桜でキレイに飾ろうプロジェクト」が採択された。このプランは、小田城コースの登山口付近に位置していた耕作放棄地に芝桜を植栽することで景観向上や、イノシシ被害・土砂崩れの防止を図るものである。2019年10月には、芝桜の苗植えを体験するイベントが開催され、地元住民や登山客らが参加した。

== 脚注 ==
=== 注釈 ===
{{Reflist|group=注釈}}

=== 出典 ===
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== 項目 ==
{{Commonscat}}
*[[水郷筑波国定公園]]
**[[筑波山地]]
***[[加波山]]
***[[雨引山 (茨城県)]]・[[雨引観音]]
*[[平沢官衙遺跡]]
*[[ホシザキユキノシタ]]
*[[ヒメハルゼミ]]
*[[NHK筑波中継局]]

== 外部リンク ==
*[http://www.city.tsukuba.ibaraki.jp/14271/14272/14348/008676.html 宝篋山] - つくば市
{{筑波山地の山と峠}}

{{DEFAULTSORT:ほうきうさん}}
[[Category:山岳名目録]]
[[Category:茨城県の山]]
[[Category:茨城県の山]]
[[Category:筑波の山]]
[[Category:筑波の山]]
[[Category:つくば市]]
[[Category:つくば市の地理]]
[[Category:土浦市]]
[[Category:土浦市の地理]]
[[Category:関東の富士見百景]]
[[Category:関東の富士見百景]]

2024年10月2日 (水) 05:40時点における最新版

宝篋山
南麓より仰ぐ宝篋山(2016年8月)
標高 461 m
所在地 日本の旗 日本
茨城県つくば市土浦市
位置 北緯36度10分03秒 東経140度07分48秒 / 北緯36.16750度 東経140.13000度 / 36.16750; 140.13000座標: 北緯36度10分03秒 東経140度07分48秒 / 北緯36.16750度 東経140.13000度 / 36.16750; 140.13000
山系 筑波山地
宝篋山の位置(茨城県内)
宝篋山
宝篋山
宝篋山の位置
プロジェクト 山
テンプレートを表示

宝篋山(ほうきょうさん)は、茨城県つくば市土浦市との境に位置する標高461mのである。

三等三角点はつくば市小田字向山5204番地に位置する。筑波山から南東に連なる筑波連山の支峰の一つである。地元では小田山の俗称がある。小田・玉取から望む宝篋山の景色は、つくばの景観100にも選定されている。

概要

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古くは三村山と呼ばれ、山頂に山名の由来となった宝篋印塔鎌倉時代中期頃造立と推定される)が建立されて以来、宝篋山と呼ばれるようになった。地元では小田山と呼ばれている。全域が水郷筑波国定公園に指定された特別地域(自然公園法)であり保護エリアである。ヒメハルゼミの生息地で、市の天然記念物に指定されている。

北西上空から望む宝篋山

八溝山地系に属する筑波山地の最南端に位置することから、山頂から筑波山関東平野霞ヶ浦を一望し、空気の澄んだ日には東京の高層ビル群や富士山も遠望することができる。2005年関東の富士見百景に選定された[1]

山頂には、宝篋印塔があるほか、南西麓にある小田城(国の史跡)に関連する城郭跡も残されている。また、テレビ局、海上保安庁国土交通省警察庁などの通信施設なども設置されている。

山麓には、かつて多くの寺院が存在したが、現在廃寺となっているところも多い。また、小田城を中心として周辺には多くの史跡文化財が残されている。宝篋山の南西尾根の末端が盛り上がったような山体の小田前山には、小田城に関連する城郭跡も残されている。

地元有志が登山路を切り開いたり、ベンチを置いたりして整備した結果、年間10万人以上が訪れるようになった[2]。登山道は南西麓の小田集落や西麓の山口集落からの登山道がよく整備されている。小田地区には登山道の起点となる宝篋山小田休憩所も設置されている。また、筑波連山の稜線上を走る表筑波スカイラインから山頂までは林道が続いているため、自動車での登頂も可能である。指定コース外、園地外は保護区域であるため立ち入りと無許可整備は禁止されている。

2019年1月24日、国土地理院の発行する電子地図、出版物の地図、地形図には山名の表記が無かったが、2018年につくば、土浦両市長が市民ら約1200人分の署名を添え、同院長に申請書を提出してたことを受けて、「5万分の1」や「2万5千分の1」の電子地図に「宝篋山(小田山)」の表記を始めた。今後の出版物等にも同様の表記をする予定[3]

登山道

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北西(北条大池より)

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  • 山口コース(1)[4]
  • 山口コース(2)[4]
  • 新寺コース[4]

南西(小田休憩所より)

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  • 小田城コース[4]
  • 常願寺コース[4]
  • 極楽寺コース[4]

画像解説

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交通

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JR常磐線土浦駅、つくばエクスプレスつくば駅、関東鉄道常総線下妻駅からの路線バスがある。

つくば駅経由の場合、東京の秋葉原駅から1時間半前後で登山道最寄バス停留所に到達する。路線バスで宝篋山と筑波山の両山麓間を直接行き来することも可能。

北西斜面の起点となる北条大池、南西斜面の起点となる宝篋山小田休憩所への交通は次の通り[4]

北条大池

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関東鉄道「大池・平沢官衙入口」バス停またはつくバス「平沢官衙入口」バス停下車。両バス停留所は同じ場所(大池公園入口付近)にある。

小田休憩所

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関東鉄道「宝篋山入口」またはつくバス「小田東部」バス停下車すぐ。

芝桜プロジェクト

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つくば市が主催したつくばR8地域活性化プランコンペティションにおいて、小田地域の地域づくり団体である「小田地域まちづくり振興会」が応募した「小田山を芝桜でキレイに飾ろうプロジェクト」が採択された。このプランは、小田城コースの登山口付近に位置していた耕作放棄地に芝桜を植栽することで景観向上や、イノシシ被害・土砂崩れの防止を図るものである。2019年10月には、芝桜の苗植えを体験するイベントが開催され、地元住民や登山客らが参加した。

脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ 関東の富士見百景 - 関東地方整備局、2017年10月閲覧
  2. ^ 荒れた山が宝の山に!!茨城・つくば宝篋山 地元有志ら整備、年10万人超訪問『日本経済新聞』夕刊2017年12月6日(社会面)
  3. ^ 【茨城新聞】「宝篋山」地図に載りました 国土地理院が初公開 市民らの要望実る”. ibarakinews.jp. 茨城新聞 (2019年1月25日). 2019年1月25日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g 宝篋山トレッキングマップ - つくば市

関連項目

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外部リンク

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