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「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」の版間の差分

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ヘチコマ (会話 | 投稿記録)
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== キャラクター ==
== キャラクター ==
{{main|パイレーツ・オブ・カリビアンの登場人物}}
; [[ジャック・スパロウ]] (Jack Sparrow)
: 元ブラックパール号の船長。事あるごとに「キャプテン・ジャック・スパロウ(ジャック・スパロウ船長)」と呼べと自分がキャプテンであることを主張して今の身分を気にしている様子を見せる。いつもフラフラした歩き方で、酒に酔っているようにも見える独特の身のこなし、更にからかっているのか本気なのか分からない人を食った態度の男。とぼけているがやるときはやるのが特徴で、流血とは縁のない正統派の海賊であることを誇りにしている。以前、反乱を起こしたバルボッサたちによって孤島に置きざりにされたことを恨み、彼への復讐を誓っている。「Savvy??」(お分かり?)が口癖。
: その奇妙なしぐさと表情はイギリスのロックバンド、[[ローリング・ストーンズ]]のギタリストの[[キース・リチャーズ]]をモデルとして演じられた。
; [[ヘクター・バルボッサ]] (Hector Barbossa)
: 現ブラックパール号の船長で、かつてはジャックの下で一等航海士として働いていた。他の船員を主導して反乱を起こし、ジャックを捨ててブラックパール号を乗っ取った。伝説のアステカの金貨を湯水のごとく使っていたが、その呪いによって、満たされる事のない欲望と不死身の身体になってしまった。その呪いを解くために[[アステカ]]の[[金貨]]を集めている。月の光を浴びると、おぞましい姿が露わとなる。好物は青リンゴ。[[虹彩異色症|オッドアイ]]である。
; [[ウィリアム・ターナー・ジュニア]] (William Turner, Jr.)
: 通称ウィル(Will)。鍛冶屋の徒弟(まだ職人身分では無い)で、剣術にも長ける。幼い頃、漂流していたところをエリザベスに発見され救助された。それ以来幼馴染のエリザベスを愛しているが身分の違いのため自分で恋心を抑えている。船乗りだと思っていた父親の正体が実は海賊で、幼い頃に彼に託された金貨とその海賊の血が彼を思わぬ方向に導いていくことになる。
; [[エリザベス・スワン]] (Elizabeth Swann)
: ウェザビー・スワン総督の一人娘。幼い頃にウィルが持っていた「海賊の証」であるアステカ金貨を持っている。ウィルを愛しているが、身分の違いを気にしているウィルにやきもきしている。貴族の令嬢とは思えない、大胆で超が付くほどの強気、行動的な女性。
; [[ジェームズ・ノリントン]] (James Norrington)
: エリザベスに求婚する[[英国海軍]]士官。周辺海域の最高責任者であり、海賊を討伐する職責を負っている。平和を乱す海賊を疎ましく思っている。厳密にいうとその役職は[[提督]](Admiral)ではなく若干格下の司令官(Commodore:[[代将]]ともいう)である。
; ウェザビー・スワン (Weatherby Swann)
: [[イギリス帝国]]の[[ポート・ロイヤル]][[総督]]。エリザベスの父親。おてんばな娘には頭が上がらないでいる。ジェームズ・ノリントンよりも上席であるが行政職である総督には軍人である提督への命令権はない、このため海軍が捕縛した海賊の処遇には関与できないことになっている。
; ジョシャミー・ギブス航海士 (Joshamee Gibbs)
: 航海士。ジャックの右腕のような存在。ジャックからは、「Mr.Gibbs」とよく呼ばれる。
; [[ラゲッティとピンテル]] (Ragetti & Pintel)
: バルボッサの手下。バルボッサと同様に二人も不死身の体である。ラゲッティは右目が木製[[義眼]]である。ピンテルはエリザベスに対して「hello, puppy.(やぁ、お嬢ちゃん)」とよく言う。
; コットン (Cotton)
: 途中からジャックと共に同行する海賊。舌を切られて話せないので、肩に止まっている[[オウム]]が彼の代わりに話している。
; マートッグとムルロイ (Murtogg & Mullroy)
: ポートロイヤルにてイギリス帝国の船舶の警備をしているユーモラスな海兵。初めは、ジャックと話しているが途中から二人で理屈っぽい言い合いをはじめてジャックを見失う傾向にある。ラゲッティとピンテルのように、緊迫する雰囲気を和ませる役回りを担っている。
; アナマリア(Anamaria)
: コットンと同じ、途中からジャックと共に同行する女の海賊。どうやらジャックには船の借しがあるらしい。その船というのは、ジャックが初めてポートロイヤルに現れるときに、沈没していく船のこと。


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2009年8月1日 (土) 06:21時点における版

パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』 (-のろわれたかいぞくたち、Pirates of the Caribbean: The Curse of the Black Pearl) は、2003年アメリカ映画。アドベンチャー映画。

ディズニーランドの人気アトラクションのひとつ「カリブの海賊」をモチーフにした作品。以降『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』へと続くシリーズの第1作目である。

興行収入は全米で約3億500万ドルの大ヒットとなったが、レニー・ハーリン監督の「カットスロート・アイランド」(1995)などの例もあり、それまでは『海賊映画は絶対に当たらない』とされていた。俳優からも演技力の問われない子供向け海賊映画は敬遠されていたが、主演のジョニー・デップは自分の子供から「出てみれば」と勧められたことからオファーを受けた。エキセントリックだがユーモア溢れるジャック・スパロウを演じたことでデップはアカデミー主演男優賞にノミネートされた。日本での公開は2003年8月2日

パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
Pirates of the Caribbean:THE CURSE OF THE BLACK PEARL
監督 ゴア・ヴァービンスキー
脚本 テッド・エリオット
テリー・ロッシオ
ジェイ・ウォルパート
製作 ジェリー・ブラッカイマー
製作総指揮 ポール・ディーソン
チャド・オマン
マイク・ステンソン
出演者 ジョニー・デップ
オーランド・ブルーム
キーラ・ナイトレイ
ジェフリー・ラッシュ
音楽 クラウス・バデルト
ハンス・ジマー
撮影 ダリウス・ウォルスキー
配給 ブエナビスタ
公開 2003年7月9日 アメリカ合衆国の旗
2003年8月2日 日本の旗
上映時間 135分
製作国 アメリカ
言語 英語
製作費 1億4000万ドル
興行収入 約3億500万ドル(全米)
68億円(日本)
次作 パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト
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注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


ストーリー

時代は17世紀ごろ。カリブ海の港町ポートロイヤル──総督の美しい娘エリザベスは、子供の頃に、海の漂流から救助された少年ウィルが身につけていた黄金のメダルを今でも大切に持っていた。その少年ウィルは、スワン総督の屋敷には、鍛冶屋として出入りしていた。ウィルは、総督令嬢エリザベスとはお互いが気になっていたが、身分の違いから恋心を抑えていた。

ある夜、町を襲撃した海賊船ブラックパール号のバルボッサ船長率いる海賊たちに襲われ、エリザベスが捕まってしまう。 バルボッサ船長の目当てはエリザベスの黄金のメダルにあった。 ウィルは、牢獄に入れられていた海賊ジャックの力を借りて、命がけで彼女の救出に向かうのだった。 ジャックはバルボッサの過去を知る数少ない人間のひとりであり、恐るべき真実をウィルに告げる。 バルボッサとその手下たちは呪いをかけられ、月の光の下でその忌まわしい姿をさらすというのだ。 永遠に死ぬことを許されない、生きる屍の姿を。 バルボッサ船長率いる海賊たちは、その呪いのために、心臓を剣で貫かれても甦り、決して死ぬことも許されない不死の状態であった。 そして、その呪いを解く鍵は、エリザベスの黄金のメダルが握っていた…。

黄金のメダルとエリザベスの流血で呪いが解けると思われたが・・・実は少年ウィルの父が、昔、ブラックパール号のクルー時代に持ち出した黄金のメダル。エリザベスではなく、父の血を受け継ぐウィル少年の血が必要であったのだ。

一方、昔、ブラックパール号の船長をしていた海賊ジャックだったが、バルボッサに乗っ取られた復讐に戦う。 海賊ジャックは10年間、持ち続けた最後の1発の銃弾を、海賊バルボッサに打ち込む・・・ その瞬間、ウィルは自分で手のひらを切りつけ、自身の血と黄金のメダルを元の蔵へと納めることで、海賊バルボッサらの呪いを解いていた。

キャラクター


以上で物語・作品・登場人物に関する核心部分の記述は終わりです。


キャスト

スタッフ

日本語版スタッフ

  • 翻訳:原口真由美
  • 演出:中野洋志
  • 調整:亀田亮治
  • 制作:ACクリエイト
  • 制作監修:山本千絵子

続編

続編の『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』が全世界で2006年夏に公開。日本では2006年7月22日より拡大全国公開。またシリーズ完結編『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』は、2007年5月25日に全世界同時公開。

3作目では、ローリング・ストーンズキース・リチャーズがジャックの父親マダガスカルの海賊キャプテン・ティーギー・スパロウとして出演した。当初は「ミッキーを作った会社の映画なんて出るもんか」という態度をとっていたが、ジョニー・デップに熱望され出演が決まった。この時ジョニー・デップは「俺のギャラを削ってでもキースと共演したい」と言っていたという。他のメンバーも終盤一緒にキースの海賊仲間としてカメオ出演する予定だったが、台本の都合で出演できなかった[1]

それに合わせ、カリフォルニア州アナハイムディズニーランドでは2006年6月、アトラクション「カリブの海賊」内にジャック・スパロウのオーディオアニマトロニクスが設置された。プレミア上映会でディズニーランドを訪れたジョニー・デップは、取材時その人形のそっくり具合に驚いていた。

日本語版翻訳について

訳者は戸田奈津子である。下記は日本語版翻訳にまつわるエピソード。

  • 冒頭で最初ノリントンの階級を大尉と訳している点について「海軍の階級と陸軍の階級を混同した誤訳」とする主張が存在するが実は誤訳ではない。そのシーンでは「Captain(海軍大佐/陸軍大尉)」ではなく「Lieutenant(海軍大尉・中尉/陸軍中尉・少尉)」と呼ばれており、その後「Captain」に昇進し更に「Commodore(代将准将)」に昇進したものと思われる。よってこの時点では大尉と訳すのが妥当である。
  • 無人島でスパロウとエリザベスが海賊の歌を歌うシーンに登場する「bad egg」という言葉は「くず、不良」といった意味のスラングだが、字幕ではそのまま「腐った卵」と訳されている。ちなみに、第3作『ワールド・エンド』でも同じ翻訳がされている。

備考

  • 本作品は一部でグロテスクな表現があるため全米映画協会に初めてPG-13指定されたディズニー映画である。
  • 音響はドルビーデジタル・サラウンドEXで制作されているが、続編2作は通常のドルビーデジタルとなっている。
  • 本作には脱獄しようとする海賊が鍵をくわえている犬に骨を与えようとするという、アトラクションの名シーンを踏襲するシーンがある。
  • バルボッサ率いる海賊たちがポート・ロイヤルを襲撃しているシーンで、最後に放たれる大砲の煙が、月の前でミッキー・マウス型のシルエット(隠れミッキー)を残している(DVDの35分54秒あたり)。
  • 1発しか弾のないジャックの拳銃は、18世紀に製作された本物の拳銃が使われている。映画に登場するその他の拳銃はすべてレプリカ。
  • メイン・キャストの中のアメリカ人はジョニー・デップとピンテルを演じるリー・アレンバーグのふたりのみ。オーストラリア出身のジェフリー・ラッシュがバルボッサ役で出演しているが、あとはすべてイギリス人の俳優が占めている。
  • 地上波放送では時間及び編成の都合上一部シーンをカットして放送されている(WOWOWなどの映画専門チャンネルやディズニー・チャンネルではノーカットで放送)。

関連項目

外部リンク