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「キルバーン (ダイの大冒険)」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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魔王軍 (ダイの大冒険) 2008年11月27日 (木) 13:37 の版からキルバーンの記述を分割、作成
(相違点なし)

2008年11月28日 (金) 12:34時点における版

名前の由来はkill(殺す)+ミストバーンと同じくバーンの個人名。ヴェルザーの命を受けていた事から「バーンを殺せ(Kill Vearn)」の暗号名でもあった。一人称は「ボク」。バーンはヴェルザーとの会話では彼のことを単に「キル」と呼んでいる。本名は作中で明かされることはなかった。バーンの魔王軍の中でも六軍団に属さず、バーン直属のような立場で独自に活動する。
常に笑い仮面で顔を隠し、道化師のような服装に身を包む。仮面の形は頭部が扇状の形となっており、その扇状の飾りの両端には星(左目側)、月(右目側)のアクセサリーがあしらわれている。その笑いの仮面は、彼の持つ多数の仮面の中でも最も気に入っていたものである。武器は「死神の笛」と呼ばれる大降りの鎌で、柄の部分が笛となっているが、これは風を切る音で気づかれないうちに相手の感覚を奪ってゆく「罠」としても機能する。他人を翻弄するような軽い口調と合わせてまさに道化師といった風情だが、実態は魔王軍における失敗者の始末やバーンパレスへの侵入者を排除する任務を帯びた暗殺者であり、軍団長やハドラーも恐れる実力の持ち主である。彼の姿を見たということは即座に死を意味するため、魔王軍の中にも彼の姿を見た者はいなかったというほどだが、劇中では結局一人も殺せていない。
冥竜王ヴェルザーの命でバーンへの協力者として遣わされたが、真の使命はバーンの暗殺であり、彼の計画がしくじろうものならその場で始末する命を任されていた。その真意はバーンに一目で見抜かれたものの、却って気に入られ、部下として迎えられることになる。
アバンと互角に渡り合うだけの実力者であるが、相手を策に陥れてもがき苦しんだところを仕留めるのに何よりの喜びを感じるという、残酷極まりない性格。バーンも「残酷さにおいては自分以上で、おそらく魔界一」と称したほどである。ミストバーンとは対照的ながら気が合い、互いに「ミスト」「キル」と呼び合う仲となったが、ミストバーンは彼に、自分の正体についての詮索は無用と釘を差し、両者共に最後まで自分の正体を隠していた。
最初はダイたちとの戦いにおいてあまり前面に出ることはなかったが、彼らがバーンパレスに乗り込んでからは、バーンパレスに仕掛けた数々の罠を駆使して抹殺にかかる。ダイがハドラーと決着を付けた瞬間の隙をついて最高傑作の罠である「ダイヤ9」に陥れ、助けに飛び込んだポップもろとも焼き尽くそうとしたが、長い沈黙を破って駆けつけたアバンに罠を破られ、自身も斬りつけられて仮面を割られる。そのことに激怒し、以後はその感情を表す憤怒の仮面を被ってアバンを付け狙い、完全決着用の魔界の遺物「ジャッジ」を使ってアバンを亜空間に閉じ込めた。ここでも「決闘」と称しながらファントムレイザーや事前に改造を施したジャッジといった罠を持ち出し、危なくなるとピロロを使って嘘の命乞いまでするなど卑劣な手段を駆使したが、最後は罠をアバンに逆利用され、自らの罠で首を刎ねられ敗れ去る。
その正体はピロロと名乗っていた本当のキルバーンが操る機械人形。そのため心臓を刺されても胴体を切られても一切痛くも痒くもない。ミストバーンも彼の正体には気付いてはいなかったようだ。人形は遠隔操作も可能であり、その目を通した映像は全て本体に送られる。人形は胴体を切断されるような激しい損傷を受けると機能を停止するが、本体が持つ粉を振りかければ修復されて再び動き出す。アバンに敗れて首を刎ねられた際には完全に修復不可能になったというが、それでも本体が触れていれば動かすことは可能なようである。全身を巡る魔界の強酸性を持つ高温のマグマ成分が原動力となっており、生半可な氷系呪文では凍りつかないため、実質氷系呪文が無効である。またこのマグマ成分により、攻撃した武器はオリハルコン製といえど腐蝕する[1]。仮面の下には黒の核晶が隠されており、ヴェルザーからは先述の条件を満たしたときにこれを用いてバーンを始末するよう指示を受けていた。また、黒の核晶の弱点である「凍結による停止」が、前述のマグマ成分の影響により事実上不可能に近いため、回避手段が大幅に限られることになる。
〔技〕 死神の笛、キル・トラップ、ファントムレイザー、バーニングクリメイション
  1. ^ ダイの剣や真魔剛竜剣には再生能力がある為、一時的に切れ味が鈍るだけである